すません
昼
太陽が完全に昇り生物が活発に動く時間だが湯助宅では喫茶店であるこの何とも言えない静けさに包まれていた。
「フア~・・・平和だな」
その静けさのなかにまるで置物のように佇む、この作品の主人公でありこの家の主人である湯助はというと、いつ来るかもわからないお客を待っていた。
これを読んで疑問になるものもいるかもしれないが、今は昼のお昼休憩と言うウェーブも終わりお客が全員帰っていった後であり決して日頃からお客が来ないわけではないと言うことをここに書き記しておこう。
まぁそんな時間であり言い方があれではあるがとても暇な湯助は一人で店の番を頬杖をかきながらやっているわけではあるが・・・。
ふと、後ろから手を襟元に回され抱き付かれる湯助
その腕は女性のようにか細くしなやかで美しい腕をした腕でそれがゆっくりと暖かく自分を抱き締めてくる
「セントレア」
「主、我が主」
何とも言えない温もりが僕を包み込む
この暖かい空間を何とも言えない。ただ一つ書き記せるなら リア充爆破(ボソ)
と、言うものでもなく羨ましい空間でありとても暖かな空間でもあった。
・・長くないか?
時間は飛びかれこれ五分は身動きもしないセントアと湯助
それにふと疑問をもった湯助は彼女、セントアの顔をそっと見るために後ろに振り返った。
「あ」
思わず声に出してしまった。しかししょうがないことでもあった。何故ならば振り返ったその先に見えた光景に唖然としてしまったから・・・セントアが顔を蟹のように紅くして湯煙を頭から出してショートしていたからであった。
・・・まったく
湯助は彼女を無理矢理背負い寝室までつれていった
まあ、その後、彼の腰は逝ってしまわれたのだが。
Side out
目覚め彼女は目覚めた
辺りは夕焼け色に染まりもう嫌でも午後と気づくことができる時間に、彼女はその頬を赤く染め自分が何故こうなっているかを思い出した。
「やってしまった」
自らの顔を覆い隠すようにか細く美しい手で包み込む
・・私は・わたしは騎士でないといけないのに。
彼を後ろから愛せればそれでよかったでもそれじゃあ我慢が出来ないお姫様(自分)がいた
・・・こんな心、こんな私なんて、なんて汚いのだろう
誰よりも愛してほしい。誰よりも一番でいてほしい。
願ってはいけないましてや自分が主と決めたのにあの人(湯助)に一生後ろからついていくと誓ったのに
また重くため息を吐く辺りはすっかり暗くなり少しの寒気が肌に感じられた。
「今日はシャワーを浴びて寝よう」
ゆっくりと布団から抜け出し部屋を後にする。
部屋のなかにはなにもいなくなり静かな空間が産み出された。
ただ一つを除いて
「・・・」
恐らく今までの光景を見ていたであろう一つの目線が消えた。
Side out
「今日はこれで終わりだな」
先程最後のお客が帰っていき静まり返った店内にふぅーと言う溜め息が湯助の口元から産み出される
・・・それにしても今日は以外と忙しかったな。
平日にもかかわらず今日は何時もの倍近くの人々がここに訪れて嬉しいものがあるもののやはり一人ではきついと思う今日この頃
それでもバイトに来る子などなかなか現れずただ日にちが進むだけで不変な状況にそっと溜め息をまたつく湯助
その時だった
入り口が開いて一人の金髪の少年が現れたのは
「あの、求人のチラシ見て来たんですが」
その少年は何処か人を惹き付ける何かがあった。
まるで虫たちが灯りに集うかのような本能に訴える何かが。
もしかしたらこれが分岐点の一つだったのかもしれない。
もし戻れるのなら僕はいや俺は『決して雇いも、許しもしない』
歯車は動き出した。
オマケ
薄暗い部屋辺りには書物がギッシリと詰められたそこに一人の人影が
彼、彼女はそこで慣れた手つきで一台のPC 操る
「パスワードは『意志は継がれていく』・・・開いた」
観覧ができなかったファイルがそっと紐解かれその情報が空気にさらされていく。
そして目に止まった一つのページ
「霞スミカ・・実験体・警察が絡んでいる?いや世界そのものが」
確信と共に人影は勢いよく外へと飛び出した
・・・間違ってなかった!私は・湯助を守らなきゃ皆を