現代人 in エド in ONEPIECE   作:アディオス

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狩り勝負は緑生い茂る大自然の中で7話

 

 

 

 

 

 

 

 

リトルガーデン。そんな名前なのに、どこもリトルじゃない島だ。

木は10m以上あるし、川を伝って中流へ行こうとした途中に見た虎だって、いやもうタイガーって感じだった。

サンジを捕まえようとした鳥は人を持って飛べるぐらいのデカさはあると見た。

さっきからギャァギャァという鳴き声もうるさい。ここはどこぞのジュラシ○クパークか!!

 

「サンジ!海賊弁当!」

「了解」

 

目をキラキラさせながらそうサンジに声をかけたルフィは、冒険!冒険!と飛び跳ねている。

それを見たビビもルフィと共に島を見てみたいと言い出し、サンジにもう一人分の弁当とカルーの特性ドリンクを頼んだ。

さすが、敵の組織であるバロックワークスに潜入していた王女である。アグレッシブだな。

 

 

 

本から顔を上げて、樹海とも言える森を見る。どう見ても大昔の植物ばかりだ。木の根元に生えてる、あのシダ。デカすぎる…。この世界はわからないが、今現在はあんなにでかくない。というか雑草に紛れていたらわからないぐらいだ。

なのに、俺はここにいるぜ!というばかりのデカさ。胞子でさえ、目で捉えられる。

 

「はいよ。海賊弁当二丁に、特性ドリンク、準備OKだ」

 

少し吸ってからフゥーとタバコの煙を吐き出す。

その様子さえ様になるんだから、黙ってればいい男なのになぁ…残念すぎるぜ、サンジ君よぉ。

 

ギロッ。

 

……今、睨まれた気がしたが…気のせいだろう。

本に栞を挟んで、椅子から立ち上がる。横にそれていたドライヴがクルッと一周して定位置に戻る。いやそのエフェクトいる??まぁいいや。

さて、俺も散歩に行きますか。

 

「ちょ、エド!どこ行くのよ!」

「あー、ちょい散歩だけど」

 

は!?と驚いて固まっているナミ。隣にはウソップもいる。君ら仲良しだな。

その間に船から飛び降りて、辺りを見回す。やっぱ、デケー。

トン、という音が隣から聞こえてきた。振り向くと、この森の緑より明るいグリーンが視界に入った。…ゾロか。

 

「お前はどこで判断してるんだ!」

 

あ、見てたらしい。

曲げていた腰を上げて此方を見下ろしてくるゾロ。

 

「お前も散歩か」

「おう、ぶらぶらとな」

「迷子になるなよ」

「なるわけねぇだろ!」

 

そういうこと言う奴ほど、迷子になりやすいんだよ。フラグ立ててどうするんだ。

いざ森へ入ろうとすると、サンジが声をかけてきた。曰く、食料となる肉を取ってきてほしいとのこと。

…肉か…さっきの虎みたいなのでも美味いのかどうか。

どんな食料を取ろうか考えていると、いつの間にかゾロがサンジに喧嘩を吹っかけ、どっちがデカイ肉を取れるかという勝負になっていた。

 

「もちろん、お前も参加な」

 

ゾロにそう言われ、思わず振り返る。いや待て!今、ものすごくサンジVSゾロ!的な事になってたじゃん!

俺の心とは裏腹に、二人の喧嘩はヒートアップし、左右それぞれ別れて行った。はぁ…どうしてこうなるのやら…。

俺は二人とは別の道、真ん中を行くことにした。被っても嫌だしな。

ただ、こんな雑草だらけの場所を行くのは少し抵抗があるので、ドライヴを操り土台を作らせ、その上に乗って進む。途中、後ろからナミの制止する声が聞こえたが、無視した。

 

 

 

 

 

茂みの中を進む。途中、水辺がありその中を悠然と泳いでいるアンモナイトやカブトガニを見つけて、予想は確信に至る。というか思い出した。

リトルガーデン…確かMr.3が襲撃してくる島で、太古の島。うん、それなら大昔の植物が生えてても何もおかしくない。

グランドラインは、それぞれ島が磁場を持っていて、孤立している。季節も違うし、技術も。そんでもって、ここは太古がそのまま外に触れず、残ったという島なんだよな…そうビビが言ってた気がする。

 

 

上から何かが降ってくる気配がして、一歩後ろへ下がる。

ズドンっ!!!という音と共に、巨大な群青色の丸太が落ちてきた。

 

いや、丸太じゃなく…首だ、これ。

 

綺麗に切断されてらァ…誰だよこんなことしたの、と上を見上げるとグギャギャギャと奇妙な笑い声を上げながら笑う、巨人がいた。おぅふ、でけぇ。

その巨人の手には巨大な剣が握られており、それは若干古びている。

なのに、切れ味が良すぎじゃなくて?

その巨人は終始笑いながら、去って行った。少しルフィの笑い声も聞こえたが、全く行動が読めない気がするその巨人が遠くに行ったのを確認すると、この首長竜の胴体を探す…が、ない。

…単純に考えて持ってかれたか。うーん、まぁ生首だけでも貰おう。

 

「あ」

 

持ち上げようとしてあることに気づいた。俺ってどれぐらいの力あるんだろう、と。

今の今まで特にすることなかったし、戦闘らしいこともしてない。逃げるかぶっ飛ばしただけだ。

もしかしたら、ドライヴに頼りきりでエド自身体力をあげてなかったとか…ありえそうだな…科学者だし。

 

「一応、持ち上げてみるか…よいしょっ!?」

 

…一瞬驚いたが、なんとか持ち上げる。

重さは…重いけど、動けないほどではない。

うーむ。無意識に力の制御が出来てるらしい。

だってそうじゃなければ、今頃メリー号に穴が空いてる。

まぁ、ありがたいことには変わりない。こんな死亡フラグ真っしぐらな世界で生きられる程には力あるのだし。

 

 

 

 

長い生首を引きずる。ズリズリという地面の擦れる音に紛れて、他の動物が俺を追いかけこの肉を狙っていた。

狙ってはいるが、襲ってこない。この首長竜の顔や首には歴戦の戦士みたく切り傷がたくさんある。多分、この島では強者に値するのだろう。

んで、それを仕留めた俺を襲わないと…なるほどなるほど。

 

「ま、襲ってきたら肉にしてやるが」

 

そう呟いてニヤリと笑うと、皆慌てて逃げ出して行った。

…ちょっと傷つく。

そんなに怖い顔なのだろうか?と片手で首を引きずりながら、ふにふにと頬を触る。

エドはまぁ確かに、気を確かにしろ!と叫びたくなるほどの狂った笑いをしていたが、怖い程ではないはずだ。

むしろ、この世界のドフラさんよりマシ。まぁあの人の笑い方好きだけども、どうみてもハワイを観光しにきたヤクザのおっさんですよ!的な格好してるけども。

それより、猫耳フードの方がマシだよな!

 

 

ズルズルと引きずること数分、ゾロとサンジに出くわした。

 

「「「あ」」」

 

お二人さんは自身が狩った獲物をを並べて自慢し合う。

俺はどうでも良かったが、この二人にとってこの勝負は重要なことだから大人しく傍観しておく。

俺の方が大きい!いやこっちの方が肉付きがいいね!とか言い合っている。何で仲良くできないんかねぇ。

 

…俺は自分が持ってきた首長竜の首を二人が持ってきた、肉食竜と草食竜の上に乗せる。

ドンっ!という音と共に置かれた首はその2匹の全長を容易く超え、飛び出ていた。

 

「…長さは俺の勝ちだな」

「「なんでだよ!!」」

 

おぉ、凄まじいツッコミ。

だが、どうしてだい?

 

「首だけなんぞ認めねぇぞ!」

「そもそも胴体はどうしたんだよ!」

「巨人に持っていかれたんだよ」

「「巨人いるのかよ!!」」

 

「そもそもこんなでかいのどうやって倒した?」

「斬り傷だが、お前は剣を持ってねぇよな?」

「巨人が倒したのを拝借した」

「「自分で狩れよ!!」」

 

順にサンジ、ゾロ、俺、お二人…戻ってサンジである。

ゾロとサンジのツッコミは今日もキレキレだな…。

お二人は俺の生首を除外したらしい。俺はランキング3位ってことが決まったようだ…いや、何のランキングだよ。

その時、三つある火山の中で真ん中の火山が噴火した。溶岩は流れてきていないが、頂上から火山灰が噴出されていた。降ってこなきゃいいけど。

 

「よし。あの火山がもう一度なるまでが期限で、もう一勝負しようぜ」

 

そう提案したのはサンジ。それを即座に飲み込むゾロ。そしてそれを断ろうとしたらサンジとゾロに睨まれ、泣く泣く続行することになった俺。

俺達はまた来た道を引き返して、獲物を探す。

サンジとゾロの喧嘩腰は変わらず、別れるまで怒鳴りあっていた。

正直、あの二人といるとしんどいのだ。終始喧嘩腰。協力し合うのはツッコミと戦闘の時だけ。

まぁ…喧嘩するほど仲がいいと言うが…ほどほどにして欲しい。

 

………はぁ…もう勝負しなくていいかな。

 

俺は空を見上げ、此方に突っ込んでくる巨大な鳥にドライヴを向けながら、そう思った。

 

 

 

 

 

 

 




リトルガーデン編を大体3話にわけて書こうかと思います。
…この調子でたった3話で終わるのかは疑問ですが。

け、決してMr.3に因んで3話分でとか思ってないよ!
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