城下町のダンデライオン ~赤い弓兵~   作:じゃんぬ

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エミヤか赤王かセイバーオルタかアルテラの内の誰か出ないかなという感じでガチャを引く今日この頃

最初ジャンヌから始めて三回目くらいでアルトリア来てからガチャ運が尽きたのか…?


買い物/混沌の櫻田家意見調査会

 

「今週の当番きめるよー」

 

 

櫻田家では毎週年長組の五人がクジをひいて当番を決めている

 

クジの内容は、掃除、料理、洗濯

 

そして 買い物

 

このうちの四人はクジを引くとき気楽に引いているのだが、この中に一人だけ、かつての衛宮家で料理を前に、取り合いをする時のセイバーと藤村大河に匹敵するくらいの気迫をもって挑んでいるものがいた

 

「(たかがクジ程度でここまでの気迫を出すとは…そこまで外に出たく無いのか)」

 

そして、その姿を見て呆れる者もいる

 

「(監視カメラのある外になんか絶体出掛けたくない…!買い物以外なら掃除、洗濯、料理全部やったっていいくらいよ!)」

 

そして、士郎が料理の札を引き当て一人やる気を出しているその傍らで

 

買い物ぉおおおおおおお!!?

 

という茜の悲痛な咆哮が響き渡ったのだった

 

 

 

 

「出かけたくない…」

 

「冷蔵庫は空だ。諦めろ」

 

櫻田家のさだめとして、この家に住む王の息子、娘である、葵、修、奏、士郎、茜、岬、遥、光、輝、栞の十人は外に出ると監視カメラによって監視されている。

 

安全のためという理由であるがそれと同時に能力の暴走による事故を未然に防ぐ役割も持っているのだろうと、士郎は推測する

 

櫻田家では不定期で能力の暴走する期間であるブレイクアウトがある。

まあ、士郎の場合、暴走すると最悪死ぬというシャレにならないものだし、魔術だから暴走を起こしたことはこの世界に来てから一度たりともないが。

 

「あたしカレー食べたいっ!」

 

光が今晩の夕食についてリクエストをしてくる

 

「えー…」

 

「なんなら一緒にいってあげるから」

 

「でかけたくないって言ってるじゃん~…宅配ピザじゃだめ…?」

 

「あかねちゃん!!

そんなにカレーが嫌なの!?」

 

「私どんだけカレー嫌いなの!?カメラが嫌なんだってばっ!!」

 

「今晩カレーにするというのならこれに書いてあるものを買ってきてくれ」

 

と、士郎がメモを茜にわたし、それを光が横からのぞきみる。

 

「あれ?ルー買わないの?それになんかたーめりっく?とかわけわかんないの書いてあるし」

 

「ターメリックはスパイスのひとつだよ…っていうかシロちゃんまさかスパイスの調合からルーをつくるつもり?」

 

「当たり前だろう」

 

「相変わらず料理に関しては妥協しないんだね…」

 

「当然だ。わかったら早く行ってこい。でないと夕飯が遅くなってしまうだろう」

 

 

その日何故か茜が光の能力により小さくなっており、さらに二人が買い物自体を忘れるということがおこった為、カレーが夕食に出たのは次の日のことだった。

 

 

 

 

─────────────────────

 

 

櫻田家の父は王である。

 

つまり、その子供たちの内の誰かが王を勤めなければならない。

 

「休日に悪いんだけど、せっかくみんな揃ってるからこの機会に各々所信表明してもらおうと思って」

 

という奏の発言により、櫻田家意見調査会が開催された

 

今のところ王をやる気の無い、もしくはやらないと言っているのは士郎、葵、茜、修、遥の五人である

 

「(王など私の器ではないからな…将来は嘗てのように正義の味方を目指してみるのも悪くはないか…)」

 

嘗て、自分が目指した、そして、アーチャーとして召喚されたところで見た衛宮士郎の目指した総てを救う正義の味方。

決して自らの裡から零れたモノでなくとも、たとえ、たどり着いた先が望んだものでなくとも、その理想は間違いなんかじゃないと、あの小僧に教えられた。

 

「(それに、凛に頑張っていくと言ったのだ。何かやることを見つけなくては顔向け出来ん)」

 

あのお人好しで、朝に弱く、うっかりで、優秀なマスターはどうしているのだろうかと考える。

恐らくはあの小僧が自分のようにならないよう奮闘していることだろう。

 

「もう五人もやる気がないと答えたわね…国の将来が心配だわ」

 

奏の発言で考え込んでいた頭が現実に戻される。

 

「じゃあ私もやる気の無い方で」

 

この発言にここにいる大部分が驚く。

 

「急にどうしたの?昨日まではあんなに真剣だったのに」

 

「だって有力候補が皆やる気ないなら全然張り合い無いじゃない。どうせ葵姉さんもやる気ないでしょうし。勝てる勝負をしたってつまらないでしょ?皆にはガッカリしました」

 

暗に光と輝では相手にならないと言っているようなものだ、どことなく二人に暗い雰囲気が立ち込める

 

「その発言に私もガッカリだよ」

 

「(というか、こんな適当な感じで話していていいのか?)」

 

「じゃあ俺やっぱり移るわ」

 

「(なに?)」

 

「正直勝てる気がしないから諦めていたけどライバルが誰もいないなら話は別だ。そうだな…王様になったら茜のイメージビデオでも作るか。茜の部屋にもカメラ設置させてもらうぞ」

 

「はい!?」

 

王様特権だハハハハと笑う修。

 

「心配するな。誰にも見せないから」

 

そして、それに対抗するために茜も名乗りをあげる。

 

「な、なら私も王様目指す!24時間監視なんて絶体にさせるもんですか!!」

 

「それだけですめばいいがな」

 

「なっ!?一日を何時間にするつもりなの!?この独裁者めがっ!!」

 

「なんの話だよ」

 

「本当に修ちゃんはあか姉が好きだね」

 

「はははは、まあな」

 

「気持ち悪いけど」

 

この後岬までもが名乗りをあげる。

 

「(これはもう収まりがつかんな…素直に話が終わるのを待つか)」

 

この混沌とした状況を軌道修正するのは不可能だと、士郎は諦めて傍観に徹した。

 

後日、この騒動が奏と岬による王様になりたい人が多いか少ないか、という賭けから起こったことと知り、士郎は心底呆れたという。

 

因みに、賭けの勝者はなし、なりたい者となりたくない者の数が同じだったためである

 

この一件でこの国の将来が本気で心配になってきた士郎だった。

 

 

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