これは、同じような事は繰り返し起こるという事でしょうか?
それはないも偶発的に起こった事だけではなく、人間にも当てはめられることでしょう。
今回の事件はそんな同じ過ちを犯してしまった少女の悲しい事件です。
謎と感情がひしめき合う第5話スタートです
盗難事件を推理!
は―――――――――――――――――――――――――――い!!
総武高校2年J組の雪乃ちゃんは名探偵だよ。
好きな物は猫とパンダのパンさん、嫌いなものは勿論犯罪者だよ。
そして好きじゃないけど嫌われたくない物は実の両親だよ!
複雑な家庭環境だけど事件にはまったく関係ないよ。
雪乃「最近は事件もなくて少し退屈ね・・・」
結衣「平和が何よりだよゆきのん!」ノ
と言いながら雪ノ下に抱きつく由比ヶ浜。
雪ノ下は暑苦しいだのと言って口では拒絶しているがその表情はまんざらでもないという感じだ。
うむ、なんともゆりゆりしい百合フィールドが形成されてやがる・・・!(いいぞもっとやれ)
そんな甘々なユリ空間を堪能していると不意に雪ノ下と目があった。
‥‥あーら不思議、さっきまでの表情が嘘のよう。まるで痴漢や覗きを見つけたみたいなゴミを見る目に早変わり。
いや何でだよ。
そりゃあ、ゆるゆりしてるお前らを見てたけど…べ、別にやましい気持ちなんてないんだからね!勘違いしないでよ…ポ、なんだぞ。
雪乃「そういえば最近発見されたのだけれど屋上のフェンスが老朽化しているそうよ」
結衣「え…!それって危ないじゃん」ノ
雪乃「ええ、だから屋上に近づいては駄目よ由比ヶ浜さん」
結衣「うん、分かったよ。ありがとうゆきのん!」ノ
雪乃「そういえば今日はいつものように1人で屋上に行かないのかしら比企谷君?」
八幡「おいこら、なんでその流れで勧めてくるんだよ。それと1人を強調するな」
雪乃「別に他意はないわ。でもそうね、屋上に行ったら正面右斜めのフェンスによりかかるといいと思うわよ」ニコリ
八幡「ねえなんでそんなに限定的なの?絶対それ老朽化してるフェンスだろ。落ちたらまず死ぬからな」
雪乃「大丈夫例え貴方が犠牲になっても犯人は私が見つけてあげるわ」
八幡「そのまま俺が死んでも推理するとこないだろ…それに、しいて言うなら犯人お前だし。未必の故意は殺人罪だぞ」
未必の故意
確定的に犯罪を行おうとするのではないが、結果的に犯罪行為になってもかまわないと思って犯行に及ぶ際の容疑者の心理状態。
殺人事件の場合、明確な殺意がなくても、相手が死ぬ危険性を認識していれば殺人罪が適用される。
この場合だと屋上のフェンスが壊れていて俺が落ちなくてもいいし、落ちても別にいいという思いで屋上に行かせるとかな。
要は死ぬかもしれないし死なないかもしれない。でも死ぬなら死ぬで別にいいやみたいな感じだ。
なので俺が死んでも雪ノ下は捕まる事になる。
雪乃「あら故意ではなく明確な殺意ならあるわよ」
八幡「なお駄目だろ。普通にアウトだ殺人罪だ」
雪乃「貴方の場合器物破損ではないかしら?」
小首を傾げながら可愛く言ってるが、言ってる内容は最悪だ。
ていうか俺人間としてカウントされてないのかよ…まあ、奉仕部の備品とか言われてるけれど。
雪乃「それに私が捕まる事はないわ。例え疑われようとも全力で学校側の過失に持ち込むし誘導もできる、灯台下暗しと言うことわざをご存知かしら?」ニッコリ
八幡「い、嫌な名探偵だな…解決どころか迷宮入りしてるだろそれ」
すると、ノックもなく扉が開き見知った人物が顔を出す。
なぜ毎度高校にいるのか不明な我が妹小町が、若干目を赤くはらせながらやってきた。
小町「雪乃さん大変事件です!」
雪乃「どうやら事件の様ね」キリッ
さっきまでの悪い顔(いい笑顔)が嘘のように凛々しい顔立ちになった雪ノ下はそんな小町の元に髪をたくし上げながら向かうのだった。
雪乃「今度はどうしたのかしら小町さん」
小町「ゆきのさん大変なんです!お兄ちゃんの・・・お兄ちゃんの‥‥ッ」
その瞳を涙で濡らし必死に訴えかける少女。というかまた俺関係なのかよ。
俺に身に覚えがないのになんで学校が違う小町が俺より俺の事を把握しているのか?
そんな疑問がふと頭をよぎるが、小町の真剣な雰囲気はそんなどうでもいい疑問をうちけす。
普段色々とたくらんだり、あざとかったり天使だったりする妹だがここまで本気に泣くことはそうはない。
兄として、いや一人の男として断言しよう。
他の2人もこれは普段のおちゃらけではないと感じ取ったのか真剣な眼差しで小町が話すのを待っている。
結衣「落ち着いて小町ちゃん。いったいどうしたの?」ノ
柔らかな声色であやすように小町に話しかける由比ヶ浜。
流石は奉仕部唯一のリア充だ。泣いている小町に何もできないでいた俺や雪ノ下とは一味違う。兄として駄目だろ俺。
小町「結衣さん‥‥はい実はお兄ちゃんの先端部分が盗まれちゃったんです!!」
・・・どうやらまだ小町は動揺しているようだ。だって言ってることがわけわからないもん!
ついついもんと言っちゃたけどキモイな俺。
それはどうでもいい。えっと先端部分?を盗まれたってどういうことだ・・・
聞き間違いか、それとも俺の知らぬ間に首から上が盗まれたのか?え、俺死んでんじゃん。
結衣「えっと…どういうこと小町ちゃん?」ノ
由比ヶ浜もこれには引き吊った笑いしか出ない。
小町「えっとですね、家の家系はみんな代々とある身体的特徴があるんです」
結衣「しんたいてきとくちょう?」ノ
小町「はい!それはなにを隠そう小町の頭の上にもあるこのアホ毛です!!」
頭を見えるように下げてみょんみょんと跳ねるアホ毛を指さす小町。
というかそれ代々引き継いできた物だったのか、初めて知ったぞ…そういえば両親もじいちゃんばあちゃんもアホ毛があったな。
いやいや、そういう事じゃなくてだ。
ふと気になり自分の頭を撫でると確かにない。
普段そこにそびえ立つアホ毛がなくなってはいる。でもだ、そんなの今日たまたま髪の毛がしっとりしてるとかであってだな―――
結衣「そんな!ヒッキーのヒッキーがなくなっている!!」ノ
小町「そうなんです!お兄ちゃんの・・・お兄ちゃんの・・・ッ」
・・・なんでこの2人はそんなくだらない事にここまでシリアスになれるんだ?
結衣「でも先端部分のみをなんて…これは奇妙な事件だねゆきのん・・・ああ!」ノ
雪乃「(<●><●>)」
結衣(怖ッ・・・ゆきのんの目が普段より冷たくなった。これはゆきのんのインスピレーションが働いた印なんだ。
流石ゆきのん、もう犯人に目星をつけているんだ)ノ
結衣(一体誰が犯人だと睨んでいるの!!)シノ
雪乃「由比ヶ浜さん、貴方の頭の上にあるそれは何かしら?」
結衣「え?頭の上に何かある?」ノ ←それ
八幡「」
小町「」
結衣「どうしたの2人とも?」シノ ←それ
雪乃「(<●><●>)」携帯ピ
ピーポー
ピーポー
ピーポー
こうして事件は無事解決した。
ちなみにこの事件から数日後、無事八幡のアホ毛は復元されました。