異世界魔王話   作:lite-car

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「小説家になろう」でも
投稿していますが、「ハーメルン」でも投稿することにしました!
更新にはあまり期待しないで下さい・・・・

今日は、プロローグを含めて一気に5話を投稿します!

本文が1000文字~という事で、
一話目は、プロローグとくっつけて投稿します!


第1章 伝説を手に入れるまで。
プロローグ+ 第1章 1話 ナメントンの店


プロローグ

 

 

この世界は人間の平和なる営みのお陰で幸せにあふれていた。

 

しかし、人間が欲望という感情に心を満たした時、全てが変わった。

人間は争いを生み、それが大きくなり、戦争まで発展した。

その欲は何の罪も無い多くの生命を奪う事になった。

 

そんな中、世界の果てではその状況を高笑いしながら

見ていた者がいた。

 

闇の神。「魔神」だ。

 

魔神は人間の欲を消そうと人間を全て破壊する事を決意するのだった。

 

 

 

□■□■

 

 

 

数年後、3人の子供達が仲良く山に遊びに行った。

その内の1人は、好奇心に負けて山の奥の方へ1人で進み、迷子になった。

 

その奥で子供が見つけたのは、何も無い遺跡。

怖いもの知らずの子供はその遺跡の中に何も考えず踏み出してしまう。

 

そして、その遺跡の奥で6歳にみたない子供が見たモノをきっかけに

子供は記憶を封印されることになる。

 

 

プロローグ 閉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1話

 

 

 

 

 

 夏の中頃のこと。エレレン王国では気温が急上昇していた。多くの人達は家に閉じこもり、【風魔法】や【氷魔法】を使って快適に過ごしていた。 そんな中、とある少年がエレレン王国まで父のために誕生日プレゼントの買い出しに来ていた。

 

「ハァ・・ハァ・・・」

 

少年は今にも倒れそうに肩で息をしながら王国内の道を歩く。夏とは言え、この年は歴史上一の暑さとなっていた。

 

「えっと・・・ナメントンの店は・・・」

 

肩で息をしながら、少年は『ナメントンの店』を探す。ナメントンの店はすごく小さな店だが、王宮から直接注文を受けるくらい有名な店だ。王が護衛の兵士を連れてナメントンの店に訪れていたのを見たのは記憶にまだ新しい。

 

「イジスさん!」

 

少年の名前を呼ぶ声が聞こえる。 後ろを振り向くと、そこにはせっかく整えた金髪の髪を乱して腕を振りながら走ってくる少年がいた。

 

「マラス。 よーく走れる気力が保てるねー」

 

エレレン王国に父の誕生日のために来た少年---イジスは間抜けな声を出し、マラスに言う。 そんなマラスはイジスをジト目で見ながら汗を拭く。

 

「いいじゃないですか、珍しくクラスメイトをエレレン国で見かけられたのですから」

 

そう、実はエレレン国でクラスメイトを見かけるのは珍しい。 特にこの時期・・は暑くなり、モンスターも最近は活発に発生しているため、村に住んでいる子供達は中々エレレン国へ出てこれないのだ。

 

「まあ、確かに。 それで、マラスは何でここにいるんだ?」

 

「はぁ・・・イジスさん、僕はエレレン国に住んでいるのですよ」

 

イジスの質問にマラスは溜息混じりに答える。実を言うと、イジスのこの質問はこれが初めてではなく、何回も同じ質問をしているのにイジスは質問したこと自体覚えてないのだ。

 

「ああ、ごめん。マラスって大商人カーテルの息子だっけ」

 

「そうですよ!! 何故、いつも同じ質問をしといて忘れてしまうのですか!?」

 

呆れ混じりに叫ぶマラス。そんなマラスの態度を他所に、イジスは先へ進もうと歩き始める。

 

「ごめんごめん、それでマラスはどこに行くんだ?」

 

「これから、ナメントンさんの店に行こうと・・・そんなイジスさんはどちらへ?」

 

「ああ、俺もナメントンの店だよ。 今日、親父の誕生日でよ」

 

「そ、そうでしたね・・・」

 

イジスの答えにマラスは青い顔をして、途端に変な空気が流れ始める。しかし、KYのイジスはそんな空気も無視してマラスに問う。

 

「どうしたんだ? 青い顔なんかして」

 

「え?・・あ。いや、なんでもないですよ・・・はははは」

 

「変な奴」

 

「(どちらが変なんだか。 イジスさん、忘れてるのでしょうか? イジスさんが、お父様と同じ誕生日だってこと)」

 

そう、実は今日はイジスの父の誕生日であって、イジス本人の誕生日でもあるのだ。 本人はまったく覚えてないようだが・・・。

 

そんなこんなでナメントンの店にたどり着くと、イジスとマラスは店へと入っていく。

 

『リン----』

 

店に入ると店は静まり返っており、商品はほとんど並んでいなかった。 奥の方で箱が山積みになっていて、ナメントンが見当たらない。こんな時間に店が静まり返っているのは非常に珍しく、イジスとマラスは目を白黒させた。

 

「いらっしゃい、何をお探しかな?」

 

「う、うわあ! 箱が喋った!?」

 

驚いていると、不気味にも箱の山積みの方から声が聞こえてきて、マラスが声に反応して大きく後退る。そして、箱の下の方から白髪の老婆が出てくる。

 

「失礼だねー、こんな老婆の事を驚くなんて」

 

「な、ナメントンさんでしたか・・・脅かさないで下さいよ!!」

 

「悪いね―、探し物をしておってのー。それで、何をお探しだい?」

 

マラスの言葉に反省しつつ、イジスとマラスが何を探しているのか箱を片付けながら問うナメントン。

 

「えっと、俺は・・・なんだっけ?」

 

「イジスさん、忘れ気味が相変わらずで・・・」

 

「ホッホッホ。 そんな事、儂に聞かれても分からんよ」

 

イジスの言葉に呆半分のマラスと面白そうにイジスを観察する老婆ナメントン。マラスの言うように、イジスは昔から忘れ気味であって、一時は「病気ではないか?」と疑われたほどである。

 

「えっと・・・あった、これだ。 水の結晶を頼む」

 

イジスはマラスから目線を逸し、ポケットの中からメモ用紙を取り出し、買いに来たものを告げる。

 

「僕は【火魔法】と【闇魔法】付属の双剣セットと強化ハンマーランクAをお願いします。 双剣の方は階級D級で。」

 

「ほいほい」

 

イジスとマラスの注文を聞き取ると、ナメントンはレジの奥の方へと消えていった。しばらく、時間がかかるだろうと思い、イジスは店の中を探索し始めた。

 

「ん?」

 

そして、高値で売られている不気味な顔の石像を見つける。

 

「懐かしい・・・・」

 

不意にもイジスの口から漏れたのはそんな言葉だった。しかし、これを聞き取った人はいなかった。

 

「イジスさん、どこですかー? ナメントンさんが水の結晶を持ってきましたよー」

 

しばらく、ボーっと石像を見つめているとマラスの声で意識が覚醒していく。そして、完全に意識が戻るとレジの方へと歩き始める。レジの上には水の結晶と赤い魔法文字と黒い文字で掘られた目立つ剣、謎の魔法陣が刻まれたハンマーが置かれていた。

 

「はいイジス、水の結晶は銀貨50枚ね。それから、マラス双剣セットとハンマー金貨1枚でいいよ」

 

イジスはレジの上に銀貨50入った袋をレジの上に置き、水の結晶を持ってきたカバンに慎重に入れる。しかし、マラスは何か迷っているようだ。

 

「えっと、ナメントンさん。双剣セットD級だけで金貨2枚だったはずですが・・・」

 

「いいよ。カーテル坊にはお世話になっているからのー」

 

「しかし、さすがに5割以上の割引きは・・・」

 

「はいはい、年上の親切は素直に受ける!金貨一枚だよ!」

 

マラスの疑問に親切に答えながらも納得しないマラスに双剣を押し付けるナメントン。こう見ていると、なかなか面白い光景だ。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

マラスは喜んでいながらも、負けた顔をして金貨一枚をレジの上に置くと双剣を包みに入れてイジスと店を出る。

 

「またいつでもおいでよー」

 

ナメントンの声を後ろに、イジスとマラスは来た道を戻り始める。

 

「さて、また夜な。絶対、親父のパーティーに来てくれよ!ご馳走を用意してるから!」

 

「は、はい!また夜に・・・ハハハ・・・で、ではー」

 

イジスの言葉に呆れを誤魔化しながら手を振るマラスに手を軽く振り返し、イジスはまた道を歩き始める。そして、エレレン国の門をくぐり抜け村へ帰るのだった。

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