あの日…ライザー・フェニックスとのレーティングゲームが決定した次の日、俺たちは山にいた。
「ひーひー………」
一誠はひーひー言いながら、尋常じゃない量の女性陣の荷物を背負って山道の傾斜を歩いていた。 朝早くから集まって魔方陣を使用して山の麓まで転移した。 今日の天気は快晴で、環境としても修行には持って来いの場所だ。
「おら、一誠さっさと歩けや」
「んなこと言うなら少しは手伝ってくれよ!!」
「何甘ったれたこと言ってるんだよ、これからの事を考えるとお前は今からでもこうやって少しずつ負荷をかけて体を鍛えていかないと成長しないんだよ」
「う、!!そ、そうなのか…」
「お前は赤龍帝だぞ?倍々に力を上げていけるんだから地力が高けりゃあ倍加時間も少なくて済む、わかったらさっさと運べ」
「おう!!」
一誠を鼓舞しながら荷物の上に乗り楽をしている俺にアルジェントや木場なんかは苦笑いをしている。
「部長、山菜を摘んできました。夜の食材にしましょう。」
木場の手には何処からか穫てきたのか山菜をもっていた その状態ですいすいと一誠の側を抜けていく
「ほら急がないと一番遅れるぞ」
「……………お先に」
すぐに塔城にも追い抜かれてしまった一誠
「うおおおおおおおおお!!」
大声と共に速度をあげる一誠少しずつ目的地が見えてきたようだ
たどり着いた場所は木製の別荘で、ここはグレモリー家の所有物らしい。
「おら、着替えてこいや男子ども」
「ってマモルも着替えるのよ?」
一誠達に着替えてこいと言うとグレモリー部長が俺にも指示を出してきたが
「部長…一様は言いますけど今回は俺以外の全員の、修行ですからね?分かってますか?」
「ええ、分かってるわよ?」
「なら、先ずは俺を着替えさせるくらい実力をつけてからいってくださいよ」
「まるで、私にも勝てるって言うようね?」
おお、こめかみがピクピクしてるんけぇ
「なら、修行前に全員のレベルを見ます、そこから個々に分けて修行メニューを渡していきます。準備ができたら全員中庭集合で」
それだけいって俺は中庭に向かっていった
十五分位して全員が集合した
「言っときますけど本気で来なくちゃぁ話にもなりませんからね?」
俺は懐からタイムウォッチを取りだし
「先ずは、アルジェント以外の全員が戦闘です」
「こちらの勝利条件は?」
「そうですね……俺が皆を十分以内に倒せない、または俺に傷のひとつを負わせるですね」
皆の顔に緊張の色が浮かぶ
「それじゃぁ…スタート!!」
模擬戦の開始だ!!