はぐれ悪魔狩りから数日後の深夜、俺は以前依頼で呼ばれた家に来ていた。
「こんばんは、朝比奈さんグレモリー眷属の使いで参りました。神崎護ですお久しぶりですね。」
以前空中散歩を依頼してきた女性…「朝比奈楓」さん、あれ以来大分ひいきにしてもらっていて週に一回から三回は呼ばれている。
「はい!!こんばんは護さん!!」
俺は名前をさん付けの朝比奈さんと呼ぶけど、朝比奈さんは俺を下の名前で呼ぶ。悪い気してないから良いんだけどね。
「今晩のご依頼は?どうなさいますか?」
「えっと…今日もまたお散歩に…」
俺と朝比奈さんの依頼は大体が夜の特殊な散歩だ。初回の時のように空中散歩をしたり海中やジャングルなんかも転移で行っては楽しんでいる
「分かりました、今日はどんな散歩を?」
「はじめてと同じように空を飛びたいです、お願いできますか?」
「了解しました、では、お手を拝借」
朝比奈さんは俺が手差し出すとま躊躇わずに手を取り(この辺りではもう慣れたらしい)俺は朝比奈さんを抱っこして安全を確保してから見られないように影分身を出して眼を輪廻眼に切り替えて窓から外に出た。
朝比奈さんはどんなコースで案内しても可愛らしく反応して毎回俺も楽しませてくれる。
今回は空中散歩だが前回のように俺が抱き抱えながら飛ぶのではなく影分身に変化をさせて飛んでいる。
「すごいですよ護さん!!こんなに大きな龍に乗れるなんて!!」
朝比奈さんの言ったとうり今日は方法を変えて乗り物に乗ってみた影分身を変化させて出したのは銀色に輝く体を持つ神々しい龍、以前作り出した魔法の中にあった召喚から出せた龍の内が一体、龍の中の王その名を『白龍王』それをモデルに変化してみたのだ。
「楽しいですかー?朝比奈さんー!」
結界を張って風やその他の影響を受けないようにしてはいるがそれによって楽しさも減ってしまっているのでは無いかと心配したが
「すっごく楽しいですよー!!こんな体験できて私は幸せですー!!」
どうやら、杞憂で終わったらしい
「それならそろそろ戻りますよー」
「はーい」
俺と朝比奈さんをのせた龍はそのまま残し俺は朝比奈さんの家に転移した。
今回の対価として朝比奈さんの家にあったと言う開けられない手のひらサイズ箱を貰った。
朝比奈さんは「これで良いの?」って聞いてきたが一般人には感じ取らないだけでこの箱の中身が発しているオーラは魔王すらも上回るほどだった。
それを何十個もの封印術式で何重にも雁字搦めにして封印してあったのだ。
朝比奈さんから対価を貰い俺は部室に戻る前に時空間へと跳びそこで封印解除をしていた。
「万華鏡写輪眼でようやく視きれるほどの術式…しかも漏れ出ているオーラは三種…ドラゴンと、光と闇………」
どう考えてもこれはグレモリー部長や他の眷属の皆では解決できる問題では無さそうだ…
「簡単には解除は出来なさそうだ…なら」
俺は眼を永遠の万華鏡写輪眼に変えてそこから須佐能乎を出した、さらに精密操作のために仙人モードにも入った。
「解除出来ないなら!!焼き尽くすだけだ!!『仙法・炎遁・【神槍】須佐能乎:加具土命』!!」
仙人モードによって制御をあげてさらにメラメラの実で威力を底上げした二本の『炎遁・須佐能乎:加具土命』は一直線に箱へと向かっていき…見事命中!!
「よし!!これなら中身が燃える前に術を解除すれば良いだけの話だし確実に封印は解ける!!」
次第に炎の勢いが弱くなり、炎がついに消えた、と思ったら中身はなにもなくて光る玉が二つ浮いてるだけだった。
その二つの玉が俺のからだの中に飛び込んでくると目の前が真っ暗になった!!
「クソ!!ここはどこだ!?」
辺りを見回しても見えるものはなにもなくただただ暗闇が広がっていた。
「まさか、あの玉を取り込んでからまた死んだのか…?」
『ほう、小僧面白いことを言うなそうは思わんか《バルボロス》』
『お前と同じ意見なのは癪に障るが確かにそうだな《グレイナル》』
二つの声がした方向に向くとそこには二匹の竜はが居た
片方は純白の体に黄金の煌めきを持った竜。
片方は漆黒の体に血よりも赤いオーラを持った竜。
二匹はお互いのことを《バルボロス》《グレイナル》と呼び合っていた
『確認するが小僧、お前が我々の封印を解いたのだな?』
純白の竜は俺にそう聞いてきた。
「ああ、そうだあの箱からドラゴンと、光と闇のオーラを感じ取ったからそこの中にいるやつに会ってみたくてな」
正直に答えると二匹の竜は
『我々に会ってみたかったから封印を解いたと言ったぞこやつは!!こやつなら使いこなすかもしれんぞ《バルボロス》!!』
『ああ、なんといってもあの封印をたった一撃で破壊するほどの圧倒的な力正しくふさわしいな!!《グレイナル》!!』
何だか二匹が凄く嬉しそうに話を進めるんだが…
「あのさぁ、お前たち二匹の世界に入り込まないでくれるか?こっちにも説明をしてくれよ!!」
俺は少しだけ声に殺気を混ぜながら叫ぶと二匹は
『すまない』『悪いな』
と、謝ってきた
「話を戻すけど、結局二匹は何なの?」
『我らは二匹でひとつの神器に宿りし者』
『しかし、我らを宿したものは皆ことごとく破滅の道を歩んだ』
二匹は語りだした、光と闇を司る竜の話を
『我らは共に光とそして闇を』
『この二つを司る竜だった廻りは我らを二星竜と呼んだ
『聖なる星の光は宿りし者に誰にもとらえられぬ速度と圧倒的な回復力を』
『悪しき星の闇は宿りし者に誰の追随も許さぬ圧倒的な破壊と鉄壁の守護を』
【そして星の力は全てを消滅させる技を!!】
『我は《聖星光竜(ホーリノブァフォトンドラゴン)グレイナル》』
『我は《悪星闇竜(ダークノブァマルルーモドラゴン)バルボロス》』
『我らは封じられてからも我々の力を扱うものを正しく導こうとしてきた』
『しかし、誰も我々の力を扱いきることはできなかった』
『それゆえ、我我々は先代に自ら封印をと頼み込んだ』
『先代は自分の死の直前我々をあの箱に封印して、この世を去った』
『それから数百年我々は誰にも宿らず』
『誰も傷つけずに神器の中で生きてきた』
『しかし、今宵ついにその封印も破られた』
『他ならぬ小僧、お主によって』
『さぁ、小僧選べ!!お主が望むのは混沌か!!』
『それとも、大切なものを護る平和か!!』
【さぁ、答えよ!!九尾の悪魔よ!!眼で語るものよ!!】
………混沌か…平和か…そんなもの!!
「そんなもの決まってる!!俺が求めるのは……――――――だ!!
『小僧、それがお前の答えか』
『ならば、我々もそれに答えよう!!』
【小僧!!今ここに!!お主を我々が使える主と認めよう!!】
『決して力に溺れるなよ』『それは破滅しか呼ばんぞ』
「大丈夫だよ、俺は決して力には溺れない。これから宜しく《グレイナル》《バルボロス》いや、相棒よ!!」
『相棒か…ならば呼べ宿主よ!!』
『我らの名を、いや!!
【我々の力の結晶…神器の名を呼べ!!】
二匹の声で、もとの世界に戻りそのまま神器の名前を言った
「………光闇竜の星刻の鎧(リヒトソンブルドラゴン・スタークロノス・スケイルメイル)……いきなり鎧形態か」
パット見た感じは純白と漆黒の混じりあった牙狼の黄金の鎧だな…
『我々は聖書の神によって神器にされたのではない』
『従って最初から全力が出せる形態だ』
『しかし、気を付けろ今までこの神器を宿したものたちの負の怨念は』
『消えることなく、今なお神器の中に巣くっている』
「なら、当面はそいつらを何とかしよう…あとはこのままじゃ小回りが効かないから、よし、グレイナルは籠手にバルボロスは剣にしよう」
俺は少し集中を始めて…
「はぁ!!」
鎧を分解、そして別々の形で再構成
「出来た、名前はそのまま『光竜の星刻の双籠手(リヒトドラゴン・スタークロノス・ツイン・ギア)』だ、んでもうひとつが、『闇竜の星刻の双剣(ソンブルドラゴン・スタークロノス・ツインスパーダ)』だな。」
籠手のほうは赤龍帝の籠手を黄金色にして両手に装着してで剣のほうはドラクエの銀河の剣を黒くして刃の根元に黒い宝玉が埋め込まれてる
『まさか、我々の力を二つに別けるとは』
『しかし、ソレモマタ面白い』
「二つに分けたとしても小回りが聞くようにしただけで能力はなにも変わってない、俺の力の込めようで上昇率は上がる…だろ?」
俺は二匹の相棒に問いかける
『もちろん、我の回復と速度はそのまま『Healing』と『Speed』だ。』
『我の破壊は破壊力強化として『Destroy』と守護の『Guard』だ。』
おーやっぱし上手くいったか♪
「いやーまさ上手く言ったね~」
『ん?もとの世界に戻るのか?』
『そろそろかなりの時間がたってるからな』
気がつけば時空間に、入ってから三時間以上たってた…ヤバイな
「急ぐぜ相棒!!早速だが加速だ!!」
『分かった』
『Speed!!』『Speed!!』『Speed!!』『Speed!!』
俺は自分の速度を十六倍にしながら急いで帰った、飛雷神を使えばよかったのに…
『さぁ、小僧!!お前が望むのは混沌か!!』
『それとも、平和か!! 』
「俺が求めるのは大切なものを守れる圧倒的な力、そして掴み取るのは皆と過ごせる平和だ!!」