ウルトラマンX  これくしょん   作:ベンジャー
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途中から駆け足気味なのはご了承。



第17話 『艦娘、遭難!? 後編』

戦闘BGM「邪悪の接近」

 

多々良島の中央部辺り・・・・・・そこではレッドキング、バンピーラ、ロックイーター、チャンドラー、バードンが集結していたのだが・・・・・・。

 

バードンは前回の戦いのダメージから身体を弱らせており、そんな弱ったバードンに向かってレッドキングは足下にあった岩石を持ち上げてバードンに向かって投げ飛ばす。

 

だが、それをメビウス・バーニングブレイブは両手で掴みあげて岩石をレッドキングに向かって投げ返し、岩石はレッドキングの頭に激突し吹き飛ばされる。

 

『シェア!!』

「グルアアアアア!!!?」

 

すると今度は足に糸を絡ませたままのチャンドラーがバンピーラを引きずりながら飛行し、そのまま引きずったバンピーラをメビウスに激突させようとする。

 

しかし、メビウスはメビウスブレスから放つ光刃「メビュームスラッシュ」で糸を切り裂いた為に、バンピーラは地面に転がり、チャンドラーはそれによってバランスを崩して岩山に激突し、地面に倒れ込む。

 

『セアッ!!』

「ギシャアアアア!!!!」

 

今度はロックイーターがその巨大な口を開けてメビウスに襲いかかるが、メビウスはロックイーターの口を掴みあげて横腹に強烈な蹴りを叩きこんで引き離す。

 

『タアア!!』

 

そのままメビウスは駆け出してドロップキックをロックイーターに喰らわせ、ロックイーターを吹き飛ばすのだが・・・・・・今度は背後からチャンドラーが体当たりを喰らわせてメビウスを突き飛ばし、メビウスは前のめりに倒れ込んでしまう。

 

『グウウ!!?』

 

そこへ復活し、立ち上がったレッドキングはまた岩石を持ち上げて倒れ込んでいるメビウスに投げつけようとするのだが・・・・・・レッドキングの右腕にバンピーラが口から吐いた糸が絡まり、動きを一時封じられたところにチャンドラーの急降下キックがレッドキングの顔面に叩きこまれる。

 

しかし、レッドキングはその攻撃をなんとか踏ん張って耐え、チャンドラーの足を左手で掴むとそのままチャンドラーをバンピーラに向かって投げ飛ばし、激突した2体は吹き飛ばされ倒れる。

 

「グルオアアアアアア!!!!!」

「「ギシャアアア!!!!?」」

 

それに怒ったバンピーラはチャンドラーよりも早く起き上がり、未だに倒れたままのチャンドラーを蹴り上げ、さらに蹴られたことに怒って起きたチャンドラーは「なにすんだ!!」とでも言うように怒りの雄叫びを上げて腕を振るってバンピーラの身体を叩く。

 

またロックイーターはレッドキングに襲いかかっており、レッドキングは突進してきたロックイーターを受け止めて顎にアッパーカットを決め、また連続で拳をロックイーターの顔面に叩き込んでいく。

 

『マズい、もうエネルギーが・・・・・・!!』

『せめて弱っているバードンだけでも逃がしてあげよう、あのバードン・・・・・・妊娠してるから上手く戦えてないんだ!! メビウス!』

 

メビウスの透視能力を借りてバードンの身体を見た光は、バードンは妊娠していているが為に上手く戦うことができないでいたのを知り、バードンをこの場から一刻も早く逃がしてあげようと思ったのだ。

 

それに対しメビウスは光の言葉に頷き、メビウスはバードンの元へと駆け寄ると他の怪獣達が争っている間にバードンを立ち上がらせ、ここから逃げるようにメビウスは空を指差すとバードンはメビウスが自分をここから逃がそうとしてくれていることに気づき、頷いて空へと飛び去って行く。

 

それを見送ったメビウスは既にエネルギーの限界が近い為に、一度光の姿へと戻るのだった。

 

「はぁ・・・・・・。 思ったより、楽じゃないな。 取りあえず、朝潮達を探そう」

 

光は夜空に頼まれ、先行して朝潮達を探しに来ていたのだ。

 

ここに来た理由は取りあえず追々考えるなり誤魔化すとして光は1人、そう呟くと朝潮達を探すために森の中を歩き始める。

 

しかし・・・・・・光が歩き始めようとした矢先、辺り一面が泥まみれだったせいで彼はそれによってツルッと足を滑らせてしまう。

 

「えっ・・・・・・」

 

それによって彼は崖から落っこちてしまい、すぐそこにあった川の中へと飛び込む形になってしまう。

 

「うわあああああ!!!!?」

 

「ドボーン!!」っと大きな音を立てて川の中へと飛び込むことになった光はそのまま勢いよく海まで流されるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バードンが無事、レッドキング達から逃げ切れ、怪獣達が内輪揉めを始めた為、皐月と荒潮はその間にキングバモスに再び抱きかかえられてある洞窟へと連れて来られており、目的地に到着するとキングバモスは2人を降ろして洞窟の方を指差し、泣き声をあげて2人に何かを訴える。

 

「バモバモ!!」

「この中に何かがあるの?」

「バモ!」

 

荒潮の言葉にキングバモスは頷き、皐月は荒潮に「どうする?」と尋ねると荒潮は腕を組んで少しだけ考え込む。

 

「まぁ、多分大丈夫じゃないかしら? この子は悪い子には見えないもの」

 

荒潮はキングバモスの頭を撫でながら皐月にこの洞窟の中に入ってみようとするのだが、その時・・・・・・彼女等2人に向けて「おーい!!」と聞き覚えのある声が聞こえ、荒潮と皐月が声のした方を見るとそこにはピグモンに腕を引かれた菊月と朝潮がやってきたのだ。

 

尚、菊月は先ほど怪我をした為、朝潮が自分の服の腕部分を破ってそれを包帯代わりに彼女の足に巻いていた。

 

「菊月!! 朝潮!! 無事だったんだね!」

「あぁ、私は少し怪我してしまったがな。 皐月姉さん達も無事で良かった。 ところで、姉さん達はなんでここに?」

 

菊月が疑問に思ったことを尋ねると皐月はキングバモスにここまで連れて来られたことを説明し、それを聞いて菊月も皐月達とほぼ同じ理由でピグモンにここに連れて来られたことを話す。

 

「ピィ!! ピピィ!」

「バモォ~!」

 

またピグモンとキングバモスは仲が良さそうに何かを話しているかのような仕草を見せ、それを見て朝潮は「きっとこの子達はお友達なんでしょうね」と予測し、彼女はピグモンとの意思の疎通を行うため、ピグモンの手を握りしめる。

 

「あなた達が私達に見せたいもの、この中にあるのね?」

「ピピィ!」

 

ピグモンは朝潮の言葉に頷き、彼女等はキングバモスとピグモンに案内されて洞窟の中へと足を踏み入れ・・・・・・しばらく歩いて行くとそこには・・・・・・。

 

「うぎぎぎぎぎ!! うぎゃああああああ!!!!!? いでえええええええええ!!!!!?」

 

「ブチブチブチィ!!」と大きな音を立てながら自分の尻尾を自分で引き千切ってるレ級がいた。

 

尚、千切った尻尾からは当然ながら大量に血が吹き出て壁が真っ赤に染まっていた。

 

「「「ぎゃああああああああ!!!!!? 何事おおおおおお!!!!?」」」

 

そのあまりにもグロい光景に菊月、朝潮、皐月は身体を震わせ、顔を青ざめさせて驚きの声をあげ、また荒潮は頬に手を添えて「あらあら・・・・・・凄い光景ね」と小さく呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方・・・・・・。

 

朝潮達の救出作戦の準備を完了させ、夜空はこんな時の為に鎮守府にあらかじめ用意してあったリョーガとグルマンによって島の電磁波を受けないモーターボートに乗り、時雨、満潮、睦月、暁、如月、夕立と共に多々良島に向かっていた。

 

「っていうか、司令官アンタ大丈夫なの? 司令官なんだし鎮守府で待機しておいた方が・・・・・・」

「いや、大丈夫だ。 俺も朝潮達を助けたいんだ。 みんなの足は引っ張らない」

 

満潮の言葉に夜空はそう返し、そんな彼に対し満潮は「それじゃ怪我だけはしないでよ」と伝え、夜空は苦笑しながら頷く。

 

「島が見えてきた!! みんな!! あの島には何があるか分からないから気をつけてね! リョーガさんやグルマン博士の話じゃあの島は怪獣がウヨウヨいるらしいから!」

 

本日の旗艦である時雨の指示に一同は「はい!!」と頷き、あともう少しで島に到着しようとしたその時だった。

 

一同の持っているジオデバイザーから危険信号が鳴り響き、時雨は一同に一度立ち止まるように指示。

 

そして時雨や夜空がジオデバイザーが確認すると、何か巨大な反応が海の中からこちらに向かって迫ってきており、時雨と夜空は冷や汗を流しながら「まさか・・・・・・」と顔を見合わせる。

 

「下から怪獣が来るぞ!! 気をつけろ!!」

 

次の瞬間、大きな津波を立ててタコに酷似した怪獣、「タコ怪獣 ダロン」が海中から出現。

 

「ウオオオオオオオン!!!!!」

「わあああああ!!!!? 怪獣だよーーーー!!!!?」

 

夜空はモーターボートを上手く操縦し、他の艦娘達もなんとか津波に飲み込まれずに済んだのだが、ダロンはこちらを睨み付けて明らかな敵意をぶつけ、身体の触手を使って時雨達を叩きつけようとする。

 

「みんな散開して!!」

 

時雨の指示によって一同は散開してなんとかダロンの攻撃を回避。

 

「・・・・・・スティーブさん呼んでくれば良かったわね」

「スティーブって誰よ!?」

「ほらあの・・・・・・タガールの時の・・・・・・」

 

暁と満潮がそんなやり取りをやっていると如月から「話してる暇ないわよー!!!!?」と大きな声が聞こえ、気づけば自分達に向かってダロンの触手が振り下ろされていることに気づき、2人は「わあああああ!!!!?」と悲鳴をあげながら主砲を構えてダロンに向かって砲撃。

 

それによってダロンの触手の一部の先端部分が焼き千切れ、それに怒ったダロンは今度は別の触手が満潮と暁へと襲いかかり、満潮はそれをなんとか回避できたものの暁はダロンの触手に拘束され捕まってしまう。

 

「きゃああ!!? なんかねっちょりして気持ち悪い!?」

「・・・・・・暁ちゃんって憲兵沙汰に定評あるわよね」

「如月ちゃん何言ってるっぽい!?」

 

苦笑いしながらそんなことを呟く如月に、夕立がすかさずツッコミを入れ、また触手に捕まった暁は夜空の放ったウルトライザーによる光線が触手を撃ち抜いた為に拘束が解かれ解放される。

 

「みんな!! 奴の頭部に攻撃を集中砲火させるんだ!!」

『了解!!』

 

夜空の指示に時雨、満潮、睦月、如月、夕立、暁は主砲を、夜空はウルトライザーを構えて光線を放ち、ダロンは攻撃に耐えつつなんとか反撃しようとするのだが・・・・・・。

 

一同の攻撃の手が緩まなかった為にダロンは反撃することができず、やがてダロンは逃げるように海の中へと帰って行くのだった。

 

「はぁ、なんとか追い返したぞよ・・・・・・。 いきなりこれとかこの先が思いやられるにゃしぃ~・・・・・・」

 

睦月はこの先のことを考えると鬱な気分になってしまうが、すぐに妹である皐月や菊月、仲間を救うためにもここで挫ける訳にはいかないと気持ちを入れ替え、一同は改めて多々良島へと向かおうとするのだが、そこでまた1つ問題が発生した。

 

「アレは・・・・・・まさか、ダークサンダーエナジーか!?」

 

それは突如として多々良島上空に大きな暗雲が現れ、多くの怪獣が住む島だからか・・・・・・そこから黒い稲妻「ダークサンダーエナジー」が5つも多々良島に向かって放たれ、夜空達は青ざめた顔を浮かべるが・・・・・・。

 

ダークサンダーエナジーは島に降り注ぐ直前にまるで何かのバリアのようなものに阻まれてかき消され、その後も幾つものダークサンダーエナジーが降り注ぐが、一向にダークサンダーエナジーは島に到達せずバリアのようなもにかき消されてしまう。

 

「一体なにが・・・・・・」

 

時雨はなぜダークサンダーエナジーが途中で消え去ってしまうのか疑問に思い、島の様子を見ていた夜空がそれに対して1つの仮説を立てた。

 

「恐らく、だが・・・・・・。 あの島が発する電磁波、あれがもしかしたらダークサンダーエナジーを遮る役目をしているのかもしれない・・・・・・」

「成程・・・・・・。 電子機器が普通じゃ使えないから厄介な島だと思ってたけど、ダークサンダーエナジーが怪獣達に降り注がないのは有り難いね」

「あぁ。 少し安心できるな。 よし、島に向かうぞ!!」

 

そうして夜空達は今度こそ朝潮達を救うべく、多々良島へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、多々良島の中央部分辺りにて・・・・・・。

 

そこだけはなぜか辺り一面が雪で覆われており、そこではゴリラのような怪獣「冷凍怪獣 ギガス」と両手に鎌を持ち、背中に翼の生えた怪獣、「彗星怪獣ドラコ」・・・・・・さらには茶色い身体を持つ「地底怪獣 テレスドン」、そしてレッドキングの四つ巴で争い合っていた。

 

「グルアアアアア!!!!」

 

ドラコは両手の鎌を振るってギガスの胸部を斬りつけ、テレスドンはレッドキングに掴みかかり、レッドキングは掴みかかってきたテレスドンをドラコに向かって投げ飛ばし、2体は激突して倒れ込む。

 

「ギシャアア!! ギシャア!!」

 

レッドキングはドラミングをしながら倒れ込んだドラコの身体を押さえつけて顔面を殴りつけ、またギガスは倒れたテレスドンの上に馬乗りになって拳を叩き込む。

 

ドラコはなんとか起き上がってレッドキングを押し退かし、分が少し悪いと考え出直そうと空を飛び去ろうとするのだが、レッドキングは逃げようとするドラコの足を素早く掴みあげて地面に叩きつける。

 

「グルアアアア!!?」

「ギシャアアアア!!!」

 

そのままレッドキングはドラコの羽をむしり取り、近くにあった自身の手の平に丁度収まるくらいの岩を掴んでドラコの頭を殴りまくる。

 

「グアアア!!? グアアア!!?」

 

またギガスをどうにか押し退かしたテレスドンは地中に素早く潜って身を隠し、ギガスはテレスドンが逃げたのかと思い、自分もドラコかレッドキングに戦いを挑もうとするのだが・・・・・・。

 

次の瞬間、地中からテレスドンが勢いよく飛び出し、すれ違いざまに爪を振るってギガスの腕を切りつけ、ギガスは悲鳴をあげる。

 

「グルアアアア!!」

「ゴホォ!?」

 

さらにテレスドンは再び地中の中へと潜り、先ほどと同じように地中から勢いよく飛び出してギガスに体当たりを喰らわせて吹き飛ばし、テレスドンは地中へと潜る。

 

ギガスはテレスドンの攻撃によって膝を突き、テレスドンはギガスが弱ったところを狙ってトドメの一撃を刺そうとギガスの背後から飛び出して攻撃を仕掛けるのだが・・・・・・。

 

それに気づいたギガスは振り返りざまに口から冷凍ガスを放ち、テレスドンの身体をみるみる凍らせて、完全に身体が凍ったテレスドンは地面に落下し、ギガスは凍り付いたテレスドンの頭を踏み潰して倒してしまうのだった。

 

「ゴオオオホオオオオ!!!!!」

 

ギガスは勝利の雄叫びをあげ、調子に乗ってレッドキングとドラコの方へと戦いを挑もうと駆け出し、ギガスはレッドキングにラリアットを喰らわせようとするのだが、ギガスに気づいたレッドキングは逆にギガスにラリアットを喰らわせてダウンさせる。

 

「グホォ!!?」

 

そこからレッドキングは倒れたギガスを何度も足で踏みつけ、レッドキングは倒れているギガスを無理矢理立ち上がらせるとそのまま何度もギガスの腹部を殴りつけ、最後に近距離からのドロップキックを叩きこまれる。

 

「グオオオ!!?」

「ギシャアアアア!!!!」

 

ここまでボコられたせいでギガスは「ダメだぁ・・・・・・! レッドキングは強い・・・・・・!」とでも思ったのかギガスはフラつきながらも一目散にその場から逃げ去り、レッドキングはギガスを追いかけようとするが・・・・・・。

 

背後から起き上がったドラコがレッドキングに向かって鎌を振るおうとしたのだが、レッドキングはそれをひらりと躱し、ドラコの顔を殴りつける。

 

それにドラコが怯んでいる間にレッドキングは岩山の一部を抉りだし、巨大な岩をドラコの頭に向かって投げつけてぶつけるとドラコはそれによって失神し、倒れてしまうのだった。

 

「ギシャアアアア!!!!」

 

今度はレッドキングが勝利の雄叫びをあげるのだが、まだ戦い足りないレッドキングは先ほどのギガスを探そうとその場を立ち去るのだった。

 

「グルル・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場所は菊月達のいる洞窟の中へと戻り、レ級が引き千切った尻尾の傷口は彼女自身の再生能力が高いからかすぐに塞がったのだが、それでも余程痛かったのか彼女はお尻を摩りながら涙目で「あぁ~痛かった」と呟く。

 

そんな彼女は菊月達の存在に気づかず、焚き火をせっせと起こして先ほど自分が引き千切った尻尾を焚き火にかざして丸焼きにし、丁度良い具合に焼け終わるとレ級はそのままこんがりと焼けた自分の尻尾にかじり付いた。

 

「「「・・・・・・」」」

 

菊月、皐月、朝潮はその光景を唖然とした表情で見ており、あまりのカオスな光景に彼女等は思考が一時停止してしまい、菊月はいつものようにツッコミをすることも忘れてしまっていた。

 

「あら~、美味しそうに食べてるわねぇ? 私にもお裾分けしてくださる?」

 

しかし、この中で唯一物怖じしない人物が1人・・・・・・それが荒潮である。

 

「おう! 少しだけなら別に良いぞ~」

 

それに対してレ級も快く自分の尻尾の肉を千切って荒潮に渡すのだが、そこでレ級は「んっ?」とあることに気づき、声をあげる。

 

「な、なんだお前はーーー!!?」

「「いや、お前の方がなんなんだぁ!!!!?」」

 

そこでようやく正気に戻った菊月と皐月がレ級に対してツッコミを入れ、朝潮は慌てて荒潮から「こんなもの食べちゃダメよ!?」と肉を取り上げる。

 

こんなところで深海棲艦と遭遇するとは思ってもみなかった菊月達は一度は慌てふためきそうになるが、なんとか冷静になり、彼女等は唯一使うことのできる艤装の一部の主砲を構えてレ級を警戒するが・・・・・・。

 

そこにキングバモスとピグモンがレ級を庇うように両者の間に割って入り、2体は「喧嘩しないで!!」とでも言うように首をブンブン横に振り、レ級も両手をあげて「私は君たちと戦うつもりはないよ」と自分には戦う意思がないことを伝える。

 

「・・・・・・そう簡単には信用できないな」

「ひっどいなぁ、元は私も君らと同じ艦娘だってのーに」

 

レ級のその言葉に菊月と皐月は怪訝な顔を浮かべ「どういうこと?」と彼女に問いかける。

 

「君らも噂くらい聞いたことあるだろ? 深海棲艦は沈んだ艦娘が生まれ代わった姿・・・・・・そしてまた艦娘は沈んだ深海棲艦が生まれ代わった姿・・・・・・。 それは全部本当のこと、つまり私も元艦娘ってことだよ。 ドロップした艦娘とかまさにそうだよね。 まぁ、私はなんの艦娘だったかなんて覚えてないけどね」

「えっ、それマジなの・・・・・・?」

「マジもマジ、マジ〇ンジャーだよ?」

 

皐月の質問にレ級はそう答え、菊月は「なんで深海棲艦がマジ〇ンジャー知ってんだよ」と思わずにいられなかったが菊月はまだレ級の言葉を信用することはできなかった。

 

「ならなんで深海棲艦は人間を襲う? しかも海だけじゃなく地上を攻撃したという記録もあるぞ? 同じ艦娘だったのならなんで・・・・・・」

「ふーんむ、まぁ、先ずは順番ずつ説明していった方が早いね」

 

レ級はそう言って菊月の疑問に答えるためにも先ずは深海棲艦と艦娘が人類の前に現れ始めたところから説明をしだす。

 

先ず、かつて海に沈んだ軍艦達に「マイナスエネルギー」と呼ばれるエネルギーが偶発的に注入されたことで深海棲艦達が誕生。

 

その最初の深海棲艦達はおのれの意思を持たず、ただ破壊衝動や本能の赴くままに行動を起こし、世界中に散らばって暴れ回っていた。

 

しかし、中にはほんの少数ではあるが己の意思を強く持った深海棲艦も現れ、そういった深海棲艦が同じ深海棲艦を倒すことで倒された深海棲艦は生まれ代わり、艦娘が誕生したそうだ。

 

生み出された艦娘は当然深海棲艦と戦うことになり、やがて深海棲艦と戦う深海棲艦は戦いを全て艦娘に任せて姿を消したというのだ。

 

この辺りの理屈はレ級自身もよく分かっていないのだが、こうして艦娘と深海棲艦が戦うみんなもよく知る構図が生まれたらしい。

 

「そんで艦娘とかを研究したことで人類自らが艦娘を人工的に作り出す方法を発見。 『建造』ってシステムが作られた訳」

「ふむ・・・・・・それは分かったが、その意思を持った深海棲艦というのはあまり目撃例がないのだが、その理由はあるのか?」

「一応ね、深海棲艦は地上じゃ悪者だかんね。 悪い深海棲艦と間違われて攻撃されないためにも私等みたいなしっかりと意思を持った深海棲艦は基本隠れて大人しくしてるんだ」

 

また、レ級が言うには中には意思を持ちながらも破壊衝動などに素直に従って暴れる深海棲艦もいるのだと彼女は一同に説明した。

 

「1つ疑問なのだけど、元艦娘の深海棲艦は自分が艦娘だってことは覚えていないものなのかしら?」

「基本はね。 隠れて大人しくしている深海棲艦は大体覚えてはいるけど他は覚えてる奴はいない。 つまり、分かりやすく纏めると深海棲艦は3つのジャンルにカテゴライズされる。 『意思を持ちながらも悪意を持つ者』『ただただ本能と破壊衝動に従う者』『自分が元艦娘だということだけを覚えていて大人しくしている者』って感じに」

 

レ級の説明を聞き、朝潮、菊月、荒潮は「なるほど」と納得するが、皐月はイマイチ話についていけず、ちんぷんかんぷんだった。

 

「ところで・・・・・・その、レ級さんはなんでこんなところに?」

「多分、君らと似たような理由だよ。 隠れてるって言ってもずっとそうしてると窮屈だからね、だから気分転換にさ・・・・・・」

 

そこまでレ級の言葉を聞き、朝潮は「あぁ、艤装を装備して海の上を散歩でもしたいたんだろうな」と予想するのだが・・・・・・。

 

「海の上でパルクールみたいなことして遊んだら面白いだろうなと思って海に出てたら失敗して大きな津波に飲み込まれちゃって気づいたらここいたんだよね」

「パルクール!?」

 

予想を裏切る解答に朝潮は驚くが、そんな彼女をレ級は無視して菊月達に「どうよ? ちょっとは信用してくれた?」と尋ねるが荒潮以外はあまり納得したような顔を見せず、そんな彼女等の反応にレ級は頭を抱える。

 

「まだ信用してくれないか・・・・・・」

「出来れば私も信用したいさ。 だが、それで痛い目にもあったからな。 慎重に行かせて貰うしかないの・・・・・・」

 

菊月がそこまで言いかけた時、突然彼女のお腹が「ぐぅ~」と鳴り響き、菊月は自分のお腹を押さえて顔を真っ赤にする。

 

「まっ、取りあえず話はここまでにしてそろそろ私達も何か食べましょう? 菊月ちゃん? あなた達が捕ってきた魚があるんでしょ? 私達はちょっと邪魔が入って食料集められなかったけど・・・・・・」

「あ、あぁ、そうだな」

 

荒潮に言われて菊月は朝潮と一緒に捕ってきた魚を用意し、またピグモンとキングバモスは洞窟の奥に置いてあった島の果物や菊月の手当をするための薬草などを朝潮達の元へと持って来るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、島に到着した夜空達はというと・・・・・・。

 

夜空は到着した場所に満潮と暁を待機させ、朝潮達がこの辺りに来るかもしれないということを予想し、彼女等に定期的に主砲を上空に向けて撃つことで居場所を知らせるように指示。

 

そして暁、満潮の待機組以外のメンバーは捜索隊として森の中へと行くことになり、森の中に入る準備ができた夜空達は早速出発する。

 

「朝潮姉達をちゃんと見つけ出しなさいよ司令官!!」

「勿論だ。 満潮も、朝潮達が合図に気づいたら温かく迎えてやれよ?」

「勿論よ」

 

ツンっとした態度は崩さないものの、満潮は夜空の言葉にそう答えた後、「早く行きなさい!」と言われ、夜空達は森の中へと入っていく。

 

ちなみに、夜空達も歩きながらではあるが満潮達と同様に定期的に主砲を上空に撃つことで朝潮達に自分達の位置を知らせながら彼女達を探すというスタイルをこちらは取ることになっている。

 

それから森の中へと入って1時間ほど経ち、岩山を登っていたその時・・・・・・。

 

「グオオオオオン!!」と大きな怪獣の鳴き声のようなものが聞こえ、夜空は時雨立ち止まらせ、双眼鏡を持って声のした方を見るとそこには青の怪獣「青色発泡怪獣 アボラス」と赤の怪獣「赤色火炎怪獣 バニラ」が互いに激突しあって戦っていたのだ。

 

「グルアアアアア!!!!」

「ギシャアアアア!!!!」

 

バニラは腕を振るってアボラスを殴りまくるが、アボラスはなんとか攻撃に耐えて口から溶解液をバニラに吐き出す。

 

それをバニラは慌てて回避し、今度はバニラが口から炎を吐くのだが、アボラスはそれが直撃しているにも関わらず真っ直ぐバニラに向かって突進を繰り出す。

 

「グルアア!!?」

 

それによって後退して怯んだバニラに対して再びアボラスは突進するのだが、バニラはアボラスを両手で受け止め、そのまま地面に向かって投げ飛ばし、倒れ込ませる。

 

倒れ込んだアボラスにバニラはダイブして攻撃しようとするのだが、アボラスはそれを回避し、バニラは地面に激突。

 

「グアアアアア!!!」

「グルアアアア!!!」

 

起き上がったアボラスとバニラは互いに溶解液と火炎を吐きだし、ぶつかり合って中央で爆発。

 

その後、アボラスとバニラは再び互いに取っ組み合いを始め、戦いを続ける。

 

そしてその光景を見ていた時雨は夜空に「どうするの?」と首を傾げて尋ねる。

 

「幸い、こちらには気づいていないんだ。 今はアイツ等に気づかれず、そっとここから離れよう。 だが、いざという時の為にサイバーゴモラを呼び出せるようにはしておく」

 

夜空はエクスデバイザーに何時でもサイバーゴモラを呼び出せるようにして一同はその場から急いで離れようとするのだが・・・・・・その時、空中からチャンドラーが出現し、チャンドラーは突然バニラと戦うアボラスに空中からの蹴りを叩き込み、アボラスは倒れ込んでしまう。

 

「グアアアアアア!!!!」

 

突然の割り込みと自分への攻撃、それに怒ったアボラスは雄叫びをあげてチャンドラーに向かって行くのだが、チャンドラーは空中に高く飛んでアボラスの突進を回避。

 

その隙を突き、そこでバニラが口から火炎をアボラスに吐き、アボラスは身体を炎で多少焼かれてしまうがなんとかそこから抜けだし、アボラスはバニラに向かって駈け出し、勢いよくバニラの頭を殴りつける。

 

「グルアアアア!!!」

 

それによって軽く吹き飛ばされ、倒れ込むバニラ。

 

さらにはそこを狙い空中からチャンドラーがバニラの腹部を蹴りつけ、バニラに反撃される前に再び空中へと飛び立とうとするのだが、そうはさせまいとバニラはチャンドラーの足を掴む。

 

「グル!!?」

 

そこへアボラスは溶解液をバニラとチャンドラーを2体同時に倒そうと吐き出すのだが、起き上がったバニラはチャンドラーを盾にしてしまう。

 

「グアアアアア!!!!?」

 

チャンドラーはアボラスの溶解液によってドロドロに溶かされてしまい、バニラはチャンドラーを押し飛ばしてアボラスに激突させるとそのままバニラは火炎を放ってチャンドラーに直撃させ、攻撃を受けたチャンドラーは爆発四散。

 

「ギシャアアアアアア!!!!?」

「グラアアアア!!!?」

 

チャンドラーは爆発し、さらに爆発に巻き込まれ、アボラスもダメージを受けて膝を突き、その間にバニラが容赦なく火炎をアボラスに向かって放つ。

 

「グウウウウウ・・・・・・!!?」

 

どうにか耐え、立ち上がろうとするアボラスだったが中々立ち上がることができず、バニラの火炎攻撃をただただ受け続けるしかなく、やがてアボラスは黒焦げになってしまいその場に倒れ込んでピクリとも動かなくなってしまうのだった。

 

「グラアアアアア!!!!」

 

そして、戦いに勝ち残ったバニラは勝利の雄叫びをあげるのだった。

 

 

 

 

 

 

洞窟にて。

 

「そう言えば、レ級さんはいつからここに? この島は確か数十年に一度しか現れない多々良島の筈なのですか、あなたの外見からどうもそこまでの年月が経っているようには見えないのですが・・・・・・?」

 

朝潮は多々良島は数十年に一度現れると言われている島だというのに、レ級の着ている服などを見るとそこまで汚れている様子がなかった為、彼女はレ級にそんな質問を投げかけた。

 

「うーん、半年前くらいかなぁ? 私も多々良島のことは知ってたけど、数十年に一度って言っても私が聞いた話じゃほんの一瞬か、数分間は島はみんなの前に現れる的なことを聞いたなぁ」

 

次に、皐月が「島が消えてる時ってどんな感じなの?」と問いかけるとレ級曰く、島の周りの景色などは全く変わらない為、いつ島が異空間に消えているのか、現実世界に現れているのか全く分からないらしいのだ。

 

「なぁ、レ級? 今日みたいに長時間現実世界に島が現れた時、いつでも脱出できるように筏とかを作ったりとかしていなかったのか?」

「あっ・・・・・・」

 

今度は菊月がレ級に対して質問するのだが、その菊月の言葉に「その発送はなかった」とでも言いたげな表情を浮かべるレ級。

 

それを見て菊月は「おいマジか・・・・・・」と頭を抱えるのだった。

 

「で、ですがきっと司令官達が私達を助けに来てくれる筈です!! 兎に角、それまで今はみんなで力を合わせましょう!! レ級さんも!!」

 

朝潮は慌てて一同に対してそう言うのだが、その時・・・・・・突然ピグモンとキングバモスが何かを察知したかのように無き声をあげて騒ぎ始め、朝潮は「どうしたんですか!?」とすぐさまピグモンの手を握ってピグモンの意思を感じ取る。

 

「えっ!? 皆さん!! 早く洞窟から逃げて・・・・・・!!」

 

朝潮がそこまで言いかけた時、突然洞窟の中が大きく揺れ始める。

 

「な、なんだなんだ!!?」

 

それは先ほどレッドキング達と戦っていたギガスであり、ギガスはあのあと、追いかけて来たレッドキングにボコボコにされ、その苛立ちを朝潮達のいる洞窟の山にぶつけて八つ当たりしていたのだ。

 

「ゴオオオオオ!!!!」

「おい!! このままじゃ洞窟が崩れるのも時間の問題だぞ!!」

 

レ級はみんな急いで外に出るように指示し、朝潮達はレ級に言われた通り洞窟から抜け出し、一同はギガスから離れる為に走り出す。

 

そんな彼女達の存在に気づいたギガスは雄叫びをあげながら朝潮達に追いかけ始め、それを見て皐月は「なんで僕達を追いかけてくるんだよー!!」と嘆くように叫ぶのだった。

 

「皆さん!! あの怪獣の足を撃ちましょう!! それで少しでも動きを鈍らせれば・・・・・・!!」

 

朝潮が一同にそう指示を出し、朝潮と皐月、荒潮、菊月は主砲を構えて砲弾をギガスの足に向かって発射。

 

攻撃を受けたギガスはバランスを崩して膝を突き、その間に朝潮達は逃げようとするのだがギガスは口から冷凍ガスを吐いて氷の壁を彼女達の前方に作り、朝潮達は思わず立ち止まってしまう。

 

「なっ!!」

 

そして彼女等が立ち止まったところを狙い、ギガスはその巨大な手を振るって朝潮達に攻撃し、直撃こそ避けたものの一同は大きく吹き飛ばされてします。

 

『わあああああ!!!!?』

 

菊月はそのまま崖の方へと放り出されてしまい、崖の下に真っ逆さまに落ちそうになる菊月の手を、朝潮が右手で掴むことに見事成功・・・・・・するのだが、彼女の右腕には先ほど吹き飛ばされた衝撃で木の枝が深々と突き刺さっており、血をにじませながらも朝潮は必死に菊月を必死に引っ張り上げようとする。

 

「朝潮・・・・・・その腕!!」

「うっ・・・・・・ぐっ、大したこと、ありません・・・・・・!!」

「あるだろ!! 私のことは良い!! 手を離せ!! 足を怪我した時と良い、私は足手纏いだ!! これ以上、迷惑をかける訳には・・・・・・」

 

菊月は今すぐに自分の手を離すように言うのだが・・・・・・朝潮は首を横に振って当然拒否。

 

「これは命令だ!! 離せ朝潮!!」

「ぐぅ・・・・・・! 命令を守ることはとても大切なことです。 でも、みんなで帰ると約束したじゃないですか!! 私が今果たすべき任務は・・・・・・みんなで帰ること!! だから、この手は死んでも離しはしません!!」

 

また朝潮達を助けに行こうと彼女達の元に皐月達は向かおうとするのだが、それを妨害するようにギガスを腕を振るって攻撃を仕掛け、皐月達はどうにかそれを飛び退いて避ける。

 

「くそ邪魔すんなこのゴリラ!!」

「バモォ・・・・・・!!」

 

するとそんなギガスの行為に怒ったのか、キングバモスが激しく鳴き声をあげはじめ、キングバモスの身体が突如として巨大化。

 

「バモォーーーーー!!!!!」

 

大人しそうな顔立ちをしていたキングバモスは凶悪な顔つきとなり、キングバモスは鳴き声をあげながらギガスにドロップキックを喰らわせてギガスを朝潮達から引き離す。

 

「バモちゃん・・・・・・!?」

 

巨大化したキングバモスにレ級は驚きの声をあげ、キングバモスは攻撃を受けて倒れ込んだギガスに馬乗りとなって顔面を殴りつける。

 

「グルウ!!?」

 

それに反撃しようと口から冷凍ガスを放とうとするギガスだったが、キングバモスは右手でギガスの口が開かないように押さえ込み、左腕の爪に電気エネルギーを集めてギガスの胸部を何度も何度も斬りつけまくる。

 

「グアアアアアア!!!!!」

「ギシャアア!!? ギシャアア!!?」

 

なんとか逃れようとするギガスだったが、キングバモスは決して攻撃の手を緩めず、ギガスが動かなくなるまで攻撃を続け・・・・・・やがてギガスが倒されるとキングバモスは立ち上がり、その牙を今度は朝潮達に向ける。

 

「お、おいバモちゃん・・・・・・!? なんかヤバいぞ!! 早くそいつ等助けて逃げるぞ!!」

 

レ級はキングバモスの様子がおかしいことにいち早く気づき、皐月、荒潮、レ級、ピグモンの3人と1匹は急いで菊月の腕を引っ張り、彼女を引き上げようとする。

 

「グオオオ・・・・・・!!」

 

しかし、キングバモスは朝潮達が菊月を引っ張り上げるのを待ってはくれない。

 

するとその時、空から「飛膜怪獣 パラグラー」とギガスの作った氷を砕いて「両棲怪獣 サラマドン」が出現し、2体の姿を見たピグモンは「助けて!!」とでも言うように無き声をあげ、それを聞いたパラグラーとサラマドンはキングバモスに立ち向かっていく。

 

「グルアアアア!!!!」

「キシャアアア!!!!」

「グアアアアア!!!!」

 

パラグラーは空中へと跳び上がり、サラマドンは背中の棘をキングバモスに飛ばして攻撃するが、キングバモスは両腕の爪でそれらを全て弾き飛ばし、急降下キックを繰り出して来たパラグラーも両手で受け止める。

 

そのままキングバモスはフルスイングしてパラグラーをサラマドンの方へと投げ飛ばし、激突した2体はその場に倒れ込んでしまう。

 

「「グルゥ!!?」」

 

さらにキングバモスは右手を掲げて電気エネルギーを爪に集め、立ち上がったパラグラーとサラマドンにすれ違いざまに爪で切り裂き、2体は身体から火花を散らし、大ダメージを受ける。

 

「ギシャアア・・・・・・!?」

「グル・・・・・・!?」

 

そしてパラグラーとサラマドンがキングバモスの相手をしている間に朝潮達は菊月を引っ張り上げることに成功。

 

また荒潮は朝潮の腕の枝を引き抜き、持っていた布で朝潮の腕に縛るように巻き付けて出血を塞ぐ。

 

「それにしても、バモちゃんだっけ? どうしてあんな急に凶暴になったんだ?」

「バモちゃんにとっちゃ、君らはもう友達なんだよ。 その友達を傷つけられて・・・・・・バモちゃんは怒りで我を忘れたんだ・・・・・・」

 

皐月の疑問に答えるようにレ級がそう語り、ピグモンはキングバモスに大人しくするように必死に何かを訴えかけるように鳴き声をあげるがキングバモスは大人しくはならず、サラマドンの顎を蹴り上げた後、素早い動きでパラグラーを殴りつけていた。

 

「グアアアアオオオオ!!!!」 

 

さらにそこへ・・・・・・キングバモス達の戦いの臭いに釣られるかのようにまた新たな怪獣達・・・・・・「プラスチック怪獣 ゴキネズラ」に「爆弾怪獣 ゴーストロン」「凶暴怪獣 アーストロン」、そしてレッドキングにシルバゴンも現れ・・・・・・怪獣達の大バトルが開催された。

 

「ヤバい!! 早くここから離れないと!!」

 

朝潮達は急いでこの場から逃げようとするのだが・・・・・・しかし、彼女等の前に立ち塞がるように「バリヤー怪獣 ガギ」が出現。

 

「げぇ!? またアイツか!!」

 

最も、ガギはレッドキング達のように戦いの雰囲気を感じ取った訳では無く、タダ単に逃した獲物をまた捕えに来ただけである為、レッドキング達のことは無視してガギは腕の触手を朝潮達に振りかざす。

 

『わああああ!!!?』

 

それに一同は目を瞑るのだが・・・・・・その時、ガギの触手が突然爆発。

 

『えっ・・・・・・!?』

 

そのことに一同は驚き、当たりを見回すとそこには時雨達が主砲を構えて立っている姿が確認でき、時雨達は朝潮達の元に急いで駆けつける。

 

「みんな大丈夫!?」

「ってその人って深海棲艦!? なんでここに!?」

 

睦月はレ級がいることに驚愕した表情を浮かべ、朝潮と菊月は苦笑しながらも「大丈夫」と2人に答える。

 

「私はこいつに助けて貰った。 信用できる」

「おっ? きくりん遂に私にデレたな~」

「デレてない!! っていうかきくりんって私か!? 変なあだ名つけるな!!」

「兎に角、みんな無事で良かった。 すぐにここから離れるぞ・・・・・・って言いたいところだが・・・・・・」

 

夜空は朝潮の手に肩を起きながら、今すぐにもでこの島から離脱したいのだが・・・・・・自分達に眼中にない怪獣達は兎も角、ガギは通らせまいと道を塞いでおり、さらにガギは獲物を逃がさない為に角からドーム状のバリアを張ろうとするのだが・・・・・・。

 

その時、そこへ上空から炎が放たれ、ガギの顔を燃やし角が爆発してしまったのだ。

 

「ギシャアア!!?」

「クエエエエエ!!!!」

 

そこに現れたのはあの時、皐月達が助けようとした「火山怪鳥 バードン」であり、バードンは空中を飛びながら体当たりでガギを突き飛ばす。

 

「あれってあの時のバードン!?」

「今、私達を助けてくれたの・・・・・・?」

 

そしてバードンは地上へと降り立ち、皐月達に振り返ると以前助けて貰ったお礼か「早く行け」とでも言うように首を振る動作を見せ、皐月はそれを見て頷き「ありがとう!」と手を振ってお礼を言いながら一同はそこから走り出す。

 

「時雨、俺もここに残ってサイバーゴモラで足止めをする!! 先に行っといてくれ!!」

「何言ってるっぽい提督さん!? 提督さんも早く・・・・・・!」

 

それを聞いて夕立や朝潮達は驚き、「提督も一緒に逃げよう!!」と言うのだが・・・・・・時雨は「分かった」と頷き、当然そんな彼女の言葉に一同はさらに驚く。

 

「時雨ちゃん!? 提督さんを置いて行くなんて・・・・・・」

「大丈夫、提督を信じて・・・・・・。 それにゴモラだってついてる」

「でも・・・・・・!」

 

それでも渋る一同だったが、自分達の存在に気づいたゴーストロンが時雨達に向かって来ており、夜空は「早く行け!!」と強く言い放ち、朝潮達は渋々承知してその場から走り出す。

 

「必ず帰ってきてくださいね!! 私達には、司令官が必要なんですから!!」

 

去り際に朝潮がそう言い放ち、夜空は無言でサムズアップした後、エクスデバイザーを構える。

 

「俺が必要・・・・・・ねっ。 慕われてる感じがしてちょっと嬉しいね」

『みんな行ったようだな、ようやく出番だ! 行くぞ夜空!!』

「あぁ、ユナイトだ!!」

 

夜空はエックスデバイザーを取り出し、部のボタンを押し側面のパーツをX字に展開したXモードに変形させるとエックスのスパークドールズが出現し、リードさせた後、夜空はエックスデバイザーを掲げる。

 

『ウルトラマンエックスと、ユナイトします』

「エックスーーーーーーー!!!!!」

『エックス、ユナイテッド!』

『イィィッサァァァァ―――ッ!!』

 

そして夜空の身体がX字の光へと包まれ、そこから夜空が変身した「ウルトラマンエックス」が飛び出し、エックスは時雨達を追いかけようとするゴーストロンに両腕両足を開き、X字の姿勢からエネルギーを集中した右脚で飛び蹴りを繰り出す「Xクロスキック」をゴーストロンに叩きこんで蹴り飛ばす。

 

『Xクロスキック!!』

「ゴモラ、お前も頼むぞ!」

 

また夜空はサイバーゴモラのサイバーカードを取り出し、エクスデバイザーにそれを装填する。

 

『サイバーゴモラ、ロードします』

 

そしてサイバーゴモラのスパークドールズがエクスデバイザーから出現し、夜空はそれを掴み取るとエクスデバイザーにリードさせる。

 

『リアライズ!』

 

それにより、エックスの隣に「電脳怪獣 サイバーゴモラ」が出現し、続けてエックスの元に1つの光がやってきてそれは「ウルトラマンメビウス」となって大地へと降り立つ。

 

「光さん・・・・・・!! どこ行ってたんですか!! 朝潮達のこと頼んだのに!!」

『ご、ごめん! ちょっと気絶して漂流してた・・・・・・』

 

メビウスは夜空に両手を合わせて謝罪し、理由を聞いて夜空は「はっ?」となるが「まあいいか」と割り切る。

 

そこへキングバモスによって投げ飛ばされたパラグラーとサラマドンがエックス達の元へと転がりながら倒れ込み、エックスとメビウスは2体の元に駆け寄る。

 

『大丈夫か!?』

 

エックスがパラグラーとサラマドンにそう尋ね、2体は「まだまだ!!」とでも言うように頷いて立ち上がり、またバードンもエックス達の元へと駆けつける。

 

『バードン! どうやら、無事出産できたらしいね。 君も、力を貸してくれるの?』

 

メビウスと同化している光がバードンに尋ねるとバードンは頷く。

 

そしてエックス、メビウス、サイバーゴモラ、バードン、パラグラー、サラマドンの6体は並び立ち、レッドキング、キングバモス、シルバゴン、ゴーストロン、アーストロン、ゴキネズラ、ガギ、バニラの8体へと立ち向かう。

 

挿入歌「ウルトラマンX」

 

サイバーゴモラはレッドキングへと向かって行き、腕を振るって殴りかかるがレッドキングはそれを受け止め、足を振り上げて蹴りつけ、サイバーゴモラは後退。

 

そこからレッドキングは口から岩石をサイバーゴモラに放つが、サイバーゴモラは両腕からバリアを発生させて防ぎ、バリアを解除すると同時に身体を回転させて尻尾をレッドキングの頭に叩きつける。

 

「グアアアア!!!!」

「ギシャアア!!?」

 

そこへゴキネズラがプラスティック糸を吐き出してサイバーゴモラの身体に絡ませ、動きを封じ、その隙にゴキネズラは体当たりを繰り出そうとするが・・・・・・パワーに優れるサイバーゴモラは力尽くで糸を引き千切り、突進して来たゴキネズラを腕を振るって殴り飛ばす。

 

「ガアアア!!!?」

「キシャアアア!!!!」

 

次に、レッドキングは岩石を持ち上げてサイバーゴモラに投げ飛ばすがサイバーゴモラは爪を振るって岩石を破壊。

 

だが、そこにすかさずレッドキングのドロップキックがサイバーゴモラに炸裂し、さらにはサイバーゴモラの肩にゴキネズラが噛みつき、サイバーゴモラの動きを鈍らせる。

 

「グウウウ!!?」

「ギシャアアアア!!!!」

 

動きの鈍ったサイバーゴモラにレッドキングは拳を何発も叩き込むが、サイバーゴモラはなんとかゴキネズラを振り払い、レッドキングの放った拳を左腕で受け止めると右腕の爪でレッドキングを斬りつけて自分から引き離す。

 

「グアアアアア!!!!」

 

キングバモスはエックスに電気エネルギーを集めた爪で攻撃を仕掛けるが、エックスはそれを受け止め、背後から襲いかかってきたバニラを蹴りつけて引き離す。

 

『シュア!!』

 

そのままエックスはキングバモスに膝蹴りを繰り出し、引き離すが・・・・・・そこにバニラの放った火炎が襲いかかる。

 

『サイバーベムスターアーマー、アクティブ!』

 

しかし、それを「ベムスターアーマー」を装着したエックスはベムスターのシールドで火炎を吸収して跳ね返す。

 

バニラはそれをなんとか避けるがそこにキングバモスの放ったドロップキックが炸裂し、エックスは軽く吹き飛ばされてしまう。

 

さらにキングバモスはエネルギーを集めた爪ですれ違いざまにエックスを斬りつけ、アーマーに傷が入り、エックスは膝を突く。

 

「グアアオオオオオ!!!!」

『くっ! だがまだまだ行くぞ!!』

 

またサラマドンはアーストロン、パラグラーはゴーストロンと戦闘を繰り広げており、ゴーストロンは口から放つ炎「ファイヤーマグマ」をサラマドンに繰り出すが・・・・・・サラマドンは素早く動いて炎を避けながらゴーストロンに接近。

 

尻尾を振るってゴーストロンの足を叩き、それによって痛がるゴーストロンにすかさず尻尾から棘を発射し、ゴーストロンの胸部に突き刺さる。

 

「ガアアア!!?」

 

しかし、ゴーストロンはすぐに棘を引き抜いてサラマドンを蹴り上げ、仰向けにさせるとゴーストロンはサラマドンを踏みつける。

 

そのままファイヤーマグマでトドメを刺そうとするゴーストロンだが、そこへパラグラーが投げ飛ばしたアーストロンが激突。

 

「「ギシャア!?」」

 

それによってゴーストロンをサラマドンから引き離し、パラグラーは飛行しながらフラつくアーストロンとゴーストロンにラリアットで吹き飛ばす。

 

「「ガアアア!!?」」

 

さらに旋回してパラグラーは起き上がったアーストロンとゴーストロンに再び攻撃を仕掛けるが、ゴーストロンとアーストロンはそれを避けて回避し、すれ違いざまにパラグラーの尻尾をアーストロンは掴みあげ、フルスイングして投げ飛ばす。

 

「グラアアア!!!」

「キシャアア!!?」

 

パラグラーは岩山に激突し、サラマドンの近くに倒れ込み、アーストロンとゴーストロンは同時に口から光線・・・・・・「マグマ光線」と「ファイヤーマグマ」を放つが2体はなんとか立ち上がってギリギリで攻撃を避け、サラマドンが棘を放ってアーストロンの角を破壊。

 

「グルウゥ!!?」

 

角を失ったアーストロンは急激に弱体化し、膝を突き、それをゴーストロンが心配するが・・・・・・その隙にパラグラーは一気に詰め寄り、2体を纏めて殴り飛ばす。

 

「グアアアア!!!」

「「キシャアア!!?」」

 

メビウスはシルバゴンと取っ組み合いをしており、シルバゴンは強烈な頭突きをメビウスに喰らわせ、メビウスは苦痛の声をあげてシルバゴンから離れて頭を抑える。

 

『ウアッ・・・・・・!?』

 

さらにそこからシルバゴンの強烈な拳がメビウスの腹部に叩き込まれようとするが・・・・・・メビウスはそれを受け止め、逆にシルバゴンの顔面を殴りつける。

 

しかし、シルバゴンは全く意に返さずメビウスの腕を掴みあげ、腕を「ブンッ!」と振り上げて投げ飛ばし、メビウスは地面に激突。

 

『セアッ・・・・・・!?』

 

なんとか起き上がり、シルバゴンへと振り返って駆け出すメビウス。

 

それをシルバゴンは返り討ちにしようと拳を振るうのだが、メビウスは「バーニングブレイブ」へと強化変身しながら拳を受け止め、先ほどよりも強力なパンチをメビウスはシルバゴンの顔面に炸裂させ、シルバゴンは顔を押さえながら大きく後退する。

 

「ギシャアアア!!!!?」

『セアッ!!』

 

メビウスは左の拳から電撃を発生させ、至近距離でパンチを放つ「ライトニングカウンター・ゼロ」をシルバゴンに向かって駈け出し、炸裂させ・・・・・・命中後に解き放ったエネルギーで大爆発が起きシルバゴンは大きく吹き飛ばされるが・・・・・・シルバゴンはフラつきながらもどうにか立ち上がる。

 

『これを耐えるのか・・・・・・』

「グアアアアア!!!!」

 

さらに、シルバゴンは大ダメージを受けたにも関わらずすぐにメビウスに立ち向かって行き、メビウスとシルバゴンは再び取っ組み合いとなる。

 

またバードンはガギと戦闘を行っており、バードンは翼を振るってガギを何度も殴りつけ、ガギはなんとか反撃しようとするが、バードンの攻撃の手が緩むことはなく・・・・・・。

 

ならばと思いガギは後ろ歩きでバードンから逃げるように離れて距離をあけると腕の残った触手の1本をバードンの身体に巻いて拘束するのだが・・・・・・バードンは口から炎を吐いてガギの触手を焼き払い、拘束も即座に解ける。

 

「グルウゥ・・・・・・!!」

「クエエエエエ!!!!」

 

ガギは千切れた触手をしまい、バードンに向かって駈け出し、巨大な爪を振るうがバードンはそれを翼を翻すようにして受け流し、逆にバードンがガギを殴りつける。

 

そこからさらにバードンは今度は逃がさないように両腕を素早く振るってガギを殴りまくり、やがてガギは気を失い、その場に倒れ込むのだった。

 

「グアア・・・・・・アア・・・・・・」

 

そしてユナイトしている夜空は目の前にエクシードXのスパークドールズを出現させるとそれを掴み取ってエクスデバイザーにリードさせると「エクスラッガー」が出現し、夜空はそれを手に取る。

 

『ウルトラマンエックス、パワーアップ』

 

エクスラッガーを手に取った夜空は側面にある虹色のスライドパネルをなぞってトリガーを引き、X字に斬るような動作を行う。

 

『「行くぞ!! エクシード!! エーックス!!!!」』

 

するとエックスは銀色のボディには虹色のラインが走った姿「ウルトラマンエクシードX」へと強化変身を完了させる。

 

戦闘BGM「エクシードXのテーマ」

 

『シェア!!』

 

エックスは一度エクスラッガーを頭部にしまい、キングバモスの振るう爪を掴んで押し返すと拳を何発もキングバモスに叩き込み、バニラの背後から放った火炎もキングバモスを押し退かしてジャンプし回避。

 

そのままバニラの背後に立つとエックスはバニラの身体を後ろから掴みかかって持ち上げ、並び立つアーストロンとゴーストロンに向かって投げ飛ばし、2体に激突させる。

 

「「ギシャアアアア!!!!?」」

 

そこへゴキネズラがプラスティック糸を吐き出してエックスを拘束し、その間にレッドキングと立ち上がったゴーストロン、アーストロンは口から岩石、マグマ光線、ファイヤーマグマをエックスに放つのだが・・・・・・。

 

『デヤアア!!!!』

 

エックスはあっさりと糸を力尽くで引き千切りってエクスラッガーを出現させ、エクスラッガーを素早く振るって岩石、マグマ光線、ファイヤーマグマを弾く。

 

「ギシャアアア!!!!」

 

レッドキング、シルバゴンが同時にエックスに向かって行くが、エックスはすれ違いざまにエクスラッガーを振るい、レッドキングとシルバゴンの腹部から火花が散って2体は倒れ込む。

 

『峰打ちというやつだ』

 

すると今度はゴキネズラ、アーストロン、ゴーストロン、バニラがエックスに向かって来るが・・・・・・エックスは通常形態に戻り、エックスは両腕を左側へ振りかぶってから胸の前でX字にクロスさせて放つ必殺光線「ザナディウム光線」を発射。

 

『「ザナディウム光線!!」』

 

ザナディウム光線は見事ゴキネズラ、アーストロン、ゴーストロン、バニラに1体ずつ直撃し・・・・・・攻撃を受けた4体の怪獣は倒れて爆発し、スパークドールズへと変わるのだった。

 

「「「「ギシャアアアア!!!!!?」」」」

「グアアアア!!!!」

 

しかし、そこへキングバモスがエックスに襲いかかるが・・・・・・エックスはそれをバックステップのようにしてキングバモスの攻撃を躱す。

 

「エックス!! 確かこの怪獣は・・・・・・本来大人しい怪獣の筈だ!! だから!!」

『分かった!!』

 

夜空の言葉にエックスは頷き、エックスは右手から怪獣の心を鎮静化させる浄化光線「ピュリファイウェーブ」をキングバモスに向かって放ち・・・・・・それを受けたキングバモスは大人しくなり、やがて元の小さな姿へと戻るのだった。

 

「ば、バモォ・・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後は夜空と光でスパークドールズの怪獣達を回収し、リョーガとグルマンから島が消え始めているとの連絡を受け、光は残ったエネルギーで再びメビウスに変身して帰り、夜空はキングバモスと一緒になんとか島の端で待っていた時雨達と合流することに成功。

 

「司令官!! 無事だったんですね!!」

「あぁ、だが島がもう消え始めている!! 急いでここから脱出するぞ!!」

 

夜空の言葉に一同は「了解!!」と返事をするのだが・・・・・・。

 

「・・・・・・ピグモン、バモちゃん、巨大な怪獣だらけの島にいたら危ないし、僕達と一緒にいかないかい?」

 

皐月はピグモンとキングバモスに自分達と一緒にこの島から脱出しないかと提案するのだが・・・・・・ピグモンとキングバモスは首を横に振る。

 

「ピピィ」

「バモォ」

 

そこへサラマドンとパラグラーが現れ、ピグモンは皐月の手を握り、「この2人を置いて行く訳にはいかない」と伝える。

 

「あっ・・・・・・そっか」

 

怪獣との共存がまだ実現段階になってない今、サラマドンとパラグラーを連れて行くにしても巨大なこの2体を街に連れて行けばパニックになるかもしれない。

 

皐月はそう考え、ピグモンとキングバモスがこの島に残る理由を理解したのだった。

 

「分かったよ、でも、きっとまた会いに行くからね!!」

「色々大変だったけど、楽しかったわ」

「世話になった」

「ありがとう、ピグモン達!!」

「またな~!!」

 

皐月、荒潮、菊月、朝潮、レ級がそれぞれピグモン達に別れを告げた後、艤装が壊れてしまっている5人はモーターボートに夜空と時雨と一緒に乗り込み、一同は島から脱出するのだった。

 

「・・・・・・あれ? 時雨、お前艤装壊れてないのになんでボートの方乗ってるんだ?」

「んっ? 提督の隣にいたいからじゃダメかな?」

 

時雨が首を傾げながらそんなことを言い、それを受けて夜空はなんだか気恥ずかしくなってそっぽを向く。

 

「ねぇ、提督? 大丈夫だった?」

「・・・・・・何がだよ?」

「あの島はまさに怪獣島、怪獣がどれだけ危険な存在か・・・・・・改めて分かったんじゃないかなって・・・・・・。 それでも、提督は自分の夢に・・・・・・」

「自信がなくなったりしてないかって? してないさ、むしろ俄然やる気が出てきたよ。 確かにあの島は凶暴な怪獣が多かった・・・・・・。 でも、それだけじゃない奴等がいたのも確かだからな。 これくらいじゃ俺はへこたれない」

 

夜空は時雨にそう言い放って笑いながら彼女の頭を撫で、時雨は自然と笑みを浮かべるのだった。

 

「ところで私は元いたところまで送って貰えるんですかね?」

「心配しなくても、ちゃんと送って行く。 助けてくれたお礼だ」

「ありがときくりん~♪」

「きくりん言うな!! あと抱きつくな!!」

 

また菊月とレ級はそんな会話を行っていたのだった。




なんかイマイチな活躍の怪獣も多くなってしまいました。
特にゴキネズラ、アーストロン、ゴーストロン。
でもどうしてもこの3体だけは出したかったんですよね。
出したかったけど出せなかった怪獣達。
ギマイラ
ラブラス
モンスアーガー
ネオザウルス
ムーキット
ジェロニモン
ターバ






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