ウルトラマンX  これくしょん   作:ベンジャー

22 / 24
劇場版
パート1 『地獄の復活』


宇宙には、1つの伝説がある。

 

全ての始まり、光の巨人・・・・・・。

 

彼は、宇宙のバランスを保つため様々な世界で戦い続けている。

 

『この地球でも、神話や伝説が光の巨人について語っているのだ!!』

 

ここは「西崎 夜空」という青年が提督を務める鎮守府。

 

そこにある研究所にてグルマンはリョーガとヴェールヌイに光の巨人の伝説について話すのだが・・・・・・2人は作業中でグルマンの話を全く聞いておらず、それにグルマンは「おい!」と怒鳴る。

 

『ちゃんと話を聞かんか!』

「その話もう耳にタコができるくらい聞いたよ。 それより見てよこれ、私が開発した新型VRシステム。 これと特殊な手袋やブーツを装着すると本当にゲームの世界に入ったような感覚になって、しかも自分の好きなアニメや漫画、特撮、ゲームのキャラクターに変身できるんだ。 面白い玩具だろう?」

 

グルマンの話に呆れた表情を浮かべたリョーガは、そんなことよりも「自分の発明したこれ凄いだろう」とでも言うようにドヤ顔をしながらその新型VRシステムをグルマンやヴェールヌイに見せびらかす。

 

『というかそれレディ・プ〇イヤーだろ!!?』

「私はスパイダーマンかスーパーマンになりたいなぁ・・・・・・ってそうではなく、ちゃんと仕事してくださいリョーガさん」

 

ヴェールヌイに注意され、「え~!」とふて腐れるリョーガ。

 

『それよりも私の話を聞け!! 確かに私のこの話は何回もした。 だが、始まりの巨人・・・・・・『ウルトラマン』を召喚する『ベーターカプセル』を完成させた・・・・・・。 というのは初耳だろう?』

「「えっ!?」」

 

それを聞いてリョーガとヴェールヌイは驚いた表情を浮かべ、グルマンは右手に持ったスティック状のアイテム、「ベーターカプセル」をこれ見よがしに2人に見せつけた。

 

「いつの間に作ったんだグルマン・・・・・・」

『何時も遊んでばかりいるお前とは違うのだよ、リョーガ!』

 

グルマンの言い草に若干ムスッとなるリョーガだが、それよりもグルマンの作ったベーターカプセルで本当にウルトラマンを呼び出せるのかどうかの方が気になるため、彼は早くグルマンに性能を試してみてくれと頼む。

 

『焦るな焦るな! では行くぞ? 私が幼い頃に見た光の巨人はこうして・・・・・・! デュワ!!』

 

グルマンはそう言い放ちながらベーターカプセルを掲げ、するとベーターカプセルが眩い光を放つ。

 

そして次の瞬間・・・・・・ベーターカプセルは爆発し、一同はそれによって黒焦げになってしまっていた。

 

「ゲホゲホ!! ぶはははは!! 大見得切った割には大失敗じゃないかグルマン!! ハッハッハ!!」

「ケホケホ!! 博士、どうやら、まだまだ改良が必要みたいだね・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

『かんぱーい!!』

 

鎮守府の会議室では出張でオーストラリアの怪獣共生区から帰ってきた夜空。

 

守府のメンバーはそれを祝ったちょっとしたプチパーティーを開いており、夜空は自分の為にパーティーを開いてくれた時雨達に感謝の言葉を述べる。

 

「みんなありがとう。 嬉しいよ」

「うん! でも、出来れば僕も一緒に行きたかったんだけどなぁ」

 

時雨は夜空と一緒にオーストラリアに行けなかったことを残念がり、悲しそうな顔を浮かべていると夜空は彼女の頭を撫でて「ごめんな?」と謝罪する。

 

「今回は俺1人で行かないとダメみたいだったんだ。 すまなかったな、しばらく一緒にいられなくて・・・・・・」

「ううん、夢の為だもん。 謝ることなんてないよ、提督」

 

そんな夜空に時雨は優しく微笑みかけ、そんな2人に対してニヤニヤした顔の村雨が2人の元にやってくる。

 

「とか言ってるけど時雨姉さんったらホントに寂しそうだったんですよ提督? しかも姉さんったら提督の予備の業務用の服を抱きしめて寝てたり・・・・・・だからこれからは不在だった分たっぷりと時雨と幸せな時間を過ごしてあげてくださいね?」

「ちょ、ちょっと村雨!? な、なに言ってんのさ!?」

 

村雨の言葉に時雨は顔を真っ赤にし、チラリと横にいる夜空に目を向けると彼は口元を押さえて同じように顔を赤くし、「そうなの?」とでも言うような視線を向けており、それに時雨はさらに顔を真っ赤にし、耐えきれなくなったのかその場から逃げるようにデスクの上にあるお菓子を取って来る。

 

「あ、あうぅ、ぼ、僕ちょっと遠くの方にあるお菓子取ってくるね!!」

「あっ、時雨! おい、村雨、あんまり時雨をからかうなよ」

 

夜空はそう言いながら呆れた視線を村雨に向け、それに対して村雨は「ごめんなさ~い」と苦笑しながら謝る。

 

「というか、なんでワザワザ会議室でパーティー開いてんだ!? 作戦デスクの上でものを食べたらいけないだろ!」

 

するとそこで菊月が会議室でお菓子を食べることに意を唱えてきたのだが、そんな彼女を皐月が「良いじゃん別に!」と肩をポンポンと叩く。

 

「良くない!! 緊急事態の時とか・・・・・・」

「菊月、良いんだよ。 みんな俺の為に用意してくれた訳だし、俺が許可する。 今日だけ許してくれないか?」

 

そんな菊月に夜空がそう頼み込み、菊月は不満な顔を浮かべていたが、提督である夜空の頼みならば仕方がないと思ったのか彼女は渋々承諾するのだった。

 

『・・・・・・ところで、時雨。 照れ隠しなのかは知らないが、君は先ほどからクッキーをパクパク食べているな? そのクッキーに含まれる糖質は48%、脂肪は18グラムだ。 そんなに食べていると太っ・・・・・・』

 

夜空の腰に装着されたエクスデバイザーからエックスがそんなことをクッキーを食べている時雨に言ってくると彼女は頬を膨らませてエクスデバイザーを取り上げ、デスクの上に俯せに置く。

 

『お、おい! 何も見えない!! 表にしてくれ時雨!!? ちょっと、夜空も助けてくれ!!』

「今のはエックスが悪い」

 

その時、突如警報アラームが鳴り響き、夜空はすぐにエクスデバイザーを手に取って何があったのかを調べる。

 

調べてみると「婆羅慈村」と呼ばれる場所で異常な電磁波が発生したという通報があり、夜空はその村の名前に聞き覚えがあった為、どんなところだったかを思い出す。

 

「確かここには、縄文以前の古代遺跡があった筈・・・・・・確か、婆羅慈遺跡っていう・・・・・・」

「数日前に崖崩れで謎のピラミッドが発見されたってニュースでやっていたわね」

 

雷もまたその場所を聞いて数日前にやっていたニュースの内容を思い出していた。

 

「場所もウチの担当地域だし、念のため調査を行った方が良さそうだな。 時雨、如月、荒潮、菊月、夕立、響は俺と一緒に現場で調査を行って貰う。 奈々はもしもの為、みんなで鎮守府で待機していてくれ」

 

夜空はすぐさま一同に指示を出し、それに一同は「了解!!」と返事をすると早速出撃の準備に取りかかり、夜空達は現場へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、彼等は遺跡へと辿り着き、夜空はエクスデバイザーを構えて異常がないかを調べ、時雨達は周囲を警戒しながら進む。

 

「やっぱり、あのピラミッドが異常の中心っぽいな」

『あぁ。 それになにか、ここには特別な力が充満しているようだ。 夜空も感じるか?』

 

エックスの問いかけに、夜空は「あぁ」と頷くが、時雨達にはよく分からなかったらしい。

 

「僕達は特に・・・・・・。 やっぱりそれって夜空とエックスがユナイトできるからかな?」

「恐らくはな」

 

夜空達はそのまま前に進もうとするのだが・・・・・・その時、突如足下から「踏んじゃダメだ!!」という声が聞こえ、見るとそこには1人の男性がおり、彼は手で何かを守るかのように押さえているようだった。

 

すると青年はそこに落ちていた破片のようなものを拾いあげ、興奮した様子で夜空にそれを見せる。

 

「見てくれよこれ!! 何かの石像かも!!」

「・・・・・・いや、これは蚊取り線香のブタの破片ですね・・・・・・」

 

しかし、よく見ればそれは石像などではなく、蚊取り線香のブタの破片であり、夜空がそれを伝えると男性は「えぇ!?」と驚いた顔をして破片をジッと見つめると・・・・・・。

 

確かにそれは蚊取り線香のブタの破片であり、男性は残念そうな顔を浮かべる。

 

「ホントだ・・・・・・! 新しい古代の遺物かもって期待したんだけどな・・・・・・」

「父さーーーん!!」

 

そこへ、青年を「父さん」と呼ぶ中学生くらいの1人の少年が青年の元に「何してんの?」と駆け寄り、青年の手に持っている線香の破片を見て少年は呆れたような溜め息を吐く。

 

「父さん、もしかしてまたその辺に落ちてたゴミを古代の遺跡か何かだと勘違いしたの? 一応考古学者なんだからもっとよく見てちゃんと確認しなよ」

 

少年に注意され、青年は「あはは、面目ない」と苦笑しながら頭を下げて謝罪し、夜空と時雨は顔を見合わせて首を傾げる。

 

「あの、あなたは?」

「あっ、すいません。 鎮守府の人達ですよね? 僕の名前は『マドカ・ヒカル』。 大学で考古学者・・・・・・を、一応やっております。 異常電波の通報をしたのも、僕です」

 

その男性「マドカ・ヒカル」は苦笑いしながら自己紹介を終えると彼等に自分が鎮守府に通報を入れた人物であることを説明。

 

「それとこの子は『マドカ・アムイ』、僕の息子でたまに助手としても色々と手伝って貰ってるんです」

 

ヒカルは「アムイ」と呼ばれた少年の肩に両手を置いて夜空達に紹介し、アムイも「よろしくお願いします!」と元気よく頭を下げる。

 

「鎮守府で提督をやっている西崎 夜空です。 ヒカルさん、早速詳しい話を聞かせて欲しいんですが・・・・・・」

 

夜空がヒカルに事情を聞こうとしたその時、別の場所から何やら誰かが騒いでいる声が聞こえ、声のした方向を見るとテレビの撮影をしているものと思われる人達がおり、それを見て何か嫌な予感を感じたヒカルは彼等の元へと駆け出し、それに夜空達もついていく。

 

「さあ皆さん!! あなたの目は、あなたの身体を離れて、『カルロス黒崎』と共にこの不思議な時間の中に入って行くのです!! 開け~、ゴマァ!!」

 

そこにいたのは自称トレジャーハンターでwebTVタレントにして、インターネットTV放送会社『カルロスコミュニケーションズ』の経営者であると同時に放送局『カルロスタワー』のオーナーである大富豪「カルロス黒崎」という男性がカメラの前でそう叫びながらあるスイッチを取り出し、ボタンを押すと遺跡の壁が爆発。

 

「ちょっと!! 黒崎さん!! あなた遺跡で爆薬を使うなんて何考えてるんですか!?」

 

ヒカルは爆薬を使って遺跡に穴を開けた黒崎に怒り、彼を睨み付けるのだが・・・・・・黒崎はそれに気付かず悪びれた様子も一切ない。

 

「やあやあ! マドカさん!! それにそこにいるのは~? 鎮守府の人達か!! いやはや、オムレツを食べたきゃ、卵を割らないとねぇ? 冒険も同じだよ~! 残念だけど、話している暇はないんだ。 よし行くぞ~!!」

「ちょっと!! こっちは・・・・・・!!」

 

黒崎はヒカルの話など一切聞こうとせず、開けた遺跡の穴から遺跡の中に入ろうとスタッフと一緒に進むのだが・・・・・・そんな彼にイラついたのか懐に回り込んだ菊月が一発・・・・・・。

 

「・・・・・・」

 

『ドゴォ!!』の無言の腹パンを喰らわせた。

 

「うぐぉっ・・・・・・!!? い、良いパンチ持ってるね君・・・・・・」

「遺跡は卵じゃないぞ。 遺跡というのはもっと慎重に調べて行くもんだと思うが?」

 

そんな菊月の腕を「ちょっと!」と時雨が引っ張り、一般人に手を挙げたのはマズいのではないかと時雨は菊月に言い、それに菊月「あっ・・・・・・」とやってしまったという顔を浮かべるが・・・・・・。

 

撮影スタッフは顔を背けて知らん振りしており、カメラにも撮られていなかったらしく、そのことから黒崎はあんまり人望のない人物なんだな・・・・・・ということが分かった。

 

「でももうやってしまったものは仕方がないし! 後は進むしかないでしょー!!」

 

黒崎もあんまり気にしていないようだったが、開き直って再び遺跡の中へと進もうとし、ヒカルは止めようとするのだが・・・・・・その時、地響きが鳴り響き・・・・・・突如地面から大型肉食恐竜のような外見をした「時空飛来怪獣 ジョーモノイド」が出現。

 

BGM「大怪獣の咆哮」

 

「グルアアアアアア!!!!」

「か、か、か・・・・・・怪獣だーーーーー!!!!?」

 

ジョーモノイドの出現に驚き、我先にと逃げ出す黒崎。

 

そんな黒崎を追いかけるようにスタッフ達も一目散に逃げ出す。

 

「ガアアアアア!!!!」

 

するとジョーモノイドは黒崎達を追いかけ始め、彼等に牙を向ける。

 

「わ、わあああ!!!? 助けてぇ~!!」

「時雨、如月、夕立、響は怪獣の足止めをしろ!! 荒潮と菊月はみんなの避難誘導を!! ヒカルさんもついて来てください!」

 

夜空の指示に艦娘達は「了解!!」と返事を返し、時雨、如月、夕立、ヴェールヌイはジョーモノイドの方へと向かって行き、夜空、菊月、荒潮、ヒカルは黒崎達の元へと駆け出し、彼等を安全な場所に避難させようとする。

 

時雨は2門の主砲を構えてジョーモノイドの足下に砲弾を何発も撃ち込み、それによってジョーモノイドの動きが僅かに止まる。

 

「夕立!!」

「ぽおおおい!!」

『サイバーガルベロス、ロードします』

 

サイバーガルベロスのカードを使い、夕立は構えた主砲から強力な火炎を発射、それに対してジョーモノイドも口から火炎を吐き出し、相殺。

 

「相殺されたっぽい!?」

 

そのままジョーモノイドは時雨達を無視して黒崎を再び追いかけ始め、ヴェールヌイは「おい!! 無視するな!!」と主砲でジョーモノイドに砲弾を撃ち込みながら声をあげる。

 

しかし、それでもジョーモノイドは時雨達を無視して黒崎達を追いかけようとする。

 

「あの怪獣、攻撃してくる私達を無視してまでなんであの変なおじさんを追いかけようとしてるっぽい?」

「もしかしてあの遺跡を爆破されて怒ってる・・・・・・とか?」

 

夕立はなぜ攻撃してくる自分達よりも黒崎達を追いかけようとしているのかが分からず、首を傾げ、如月がもしかして遺跡を爆破したせいかと考えるが・・・・・・それを考えるより今はジョーモノイドを足止めするのが先決である。

 

『サイバーモモザゴン、ロードします』

「モモザゴンウェーブ!!」

 

ヴェールヌイはサイバーモモザゴンのカードをジオデバイザーに装填し、主砲から超音波を放ってジョーモノイドに浴びせるとジョーモノイドは悲鳴をあげて苦しみだし、それに怒ってジョーモノイドはヴェールヌイの方に顔を向けて口から炎を吐き出す。

 

「うわあ!!?」

 

直撃こそ避けたものの、爆風によってヴェールヌイは吹き飛ばされ、地面に倒れ込んでしまう。

 

「響!!」

「私は、平気だ!! それよりも怪獣を!!」

 

時雨がヴェールヌイの元に駆け寄ろうとするが、ヴェールヌイはそう言い放ち、それに時雨は頷いてジョーモノイドに振り返って立ち向かう。

 

『サイバーサラマンドラ、ロードします』

『サイバーサラマンドラフュージョン、アクティブ!』

 

そこで如月がサイバーサラマンドラのカードを使ってモンスフュージョンし、彼女は跳び上がって左手の爪の武器「サラマンドラクロー」でジョーモノイドの顔を斬りつけようとするのだが、ジョーモノイドは右腕を挙げて振るい、如月を叩き落とす。

 

「きゃあ!!?」

「如月ちゃん!!」

 

吹き飛ばされた如月を夕立がキャッチするのだが、そこを狙ってジョーモノイドが炎を吐き出し、攻撃を仕掛けて来る。

 

「わ、わああ!!?」

 

慌てて夕立は如月を掲げてその場から離れ、なんとか躱す。

 

『時雨!!』

「提督・・・・・・?」

 

そこへ、時雨に夜空からジオデバイザーから通信が入り、彼女は「どうしたの?」と尋ねる。

 

『さっき、リョーガさんとグルマン博士から連絡が入ってな。 時雨がモンスフュージョンする為のサイバーカードのチューンナップが終わったらしい! もうじきそっちに転送される筈だ! それを使え!!』

 

すると、確かに夜空の言う通りすぐに1枚のサイバーカードが時雨のジオデバイザーに転送され、彼女はそれを受け取る。

 

「僕とモンスフュージョンするなら、やっぱり君だよね。 ゴモラ、行くよ!!」

『サイバーゴモラ、ロードします』

 

時雨はそう言い放つとジオデバイザーにサイバーカードを装填し、彼女の身体を青い光が包み込み、光が収まると・・・・・・。

 

彼女の姿は服が黒から青いものに変化しており、両肩から飛び出すように2門の主砲が装着され、両腕にはサイバーゴモラの腕型の武器が装備されており、髪に青いメッシュが入り、時雨の瞳の色も黄色くなった姿、「ゴモラフュージョン」へと変わったのだ。

 

『サイバーゴモラフュージョン、アクティブ!』

「サイバーゴモラフュージョン!!」

 

時雨は両肩の主砲からゴモラのエネルギーの宿った強力な砲弾をジョーモノイドの前足に放ち、直撃を受けたジョーモノイドはバランスを崩して倒れ込む。

 

その隙に如月、ヴェールヌイ、夕立が一斉に主砲を構えて砲撃を行い、ジョーモノイドは身体中から火花を挙げ、悲鳴をあげる。

 

「グウウウ!!? グルアアアアア!!!!」

 

だが、それに怒ったジョーモノイドは炎を如月達に放ち、彼女等は散開して攻撃を回避。

 

「グアアアアア!!!」

 

ジョーモノイドはさらに時雨に向かって駈け出して行き、右腕を挙げて彼女を叩き潰すように腕を振るうのだが・・・・・・時雨は両腕の武器「ゴモラクロー」を交差して受け止める。

 

「ぐっ・・・・・・! 流石ゴモラ・・・・・・!! パワーが凄いや・・・・・・!!」

 

時雨はそのまま力いっぱいに両腕を振るってジョーモノイドを押し返し、顔にヴェールヌイと夕立から集中砲火を浴びせられる。

 

「ガアアアア!!!!?」

「時雨ちゃん!! 私と同時攻撃で!!」

「うん!!」

 

如月は主砲にエネルギーを溜めて放つ強力な火炎「サラマンドラ高熱火炎」を放ち、また時雨も腕のゴモラクローと両肩の主砲のエネルギーを集め、一気に相手に向かって放出する「ゴモラ振動波」を如月の攻撃と同時に発射。

 

「サラマンドラ!! 高熱火炎!!」

「ゴモラ振動波!!」

 

2人の攻撃を同時に喰らい、直撃を受けたジョーモノイドは身体から火花を散らして倒れ込み、爆発して倒されスパークドールズとなるのだった。

 

「グルアアアアアア!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やあやあやあ!! 艦娘の皆さん、怪獣を退治してくれてありがと~! おかげで番組を中断しなくて済んだよ~!!」

 

ジョーモノイドを倒して間も無くすると、笑いながら黒崎や撮影スタッフ達が戻って来て彼はあんな目にあったばかりだと言うのに再び遺跡の中へと入ろうとしていたのだ。

 

尚、スタッフ一同は不満そうな顔をしていたので、恐らく無理矢理黒崎に連れられて来たのだろう。

 

「ちょっと、黒崎さん!! 待ってください!! この土地には、地獄が眠ってるって伝えられているんです!! もっと慎重にして・・・・・・」

 

それを追いかけて来たヒカルが止めようとするのだが、彼はヒカルの言葉など耳に貸さず、スタッフ達と一緒に遺跡の中へと入っていく。

 

「怪獣に追われたっていうのに元気ねあの人」

 

そんな黒崎に流石の荒潮は呆れた表情を浮かべ、このままだとまた何かやらかしそうだと感じた夜空は合流した荒潮と菊月を引き連れて時雨達と共にヒカルやアムイと共に黒崎を追いかけるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遺跡に入り、黒崎達が少し進んだ先の場所。

 

そこで黒崎達は目を見開き、黒崎は「おぉ~!!」とそこで発見した「物」に歓喜の声をあげた。

 

「これは、ウルトラマンの石像!!? 凄い!! 大発見じゃないか~!!」

 

そこにあったのは、上半身のみが地面から飛び出ている状態の1体のウルトラマンの石像があったのだ。

 

「・・・・・・あれは、ティガ・・・・・・」

 

ヒカルはその石像を見て「ティガ」と呟き、そのティガの石像をどこか懐かしそうに見つめる。

 

「この姿、古文書で見た通りだ。 古の巨人、ティガの像・・・・・・」

「ティガ・・・・・・へぇ~。 なんかエックスよりカッコイイね!!」

『なに!? 私だってカッコいいだろ!?』

 

アムイがティガの像を見ながら「エックスよりもカッコイイ」と評するとエックスが自分だって負けてないと張り合おうとし、すぐさま夜空から止められる。

 

「張り合おうとするなよエックス! あと、自分でカッコイイ言うな。 それよりも、エックスはティガのことを知っているのか?」

『ぐぅ・・・・・・。 しかしティガか。 うーんむ。 いや、知らない。 だが太古の昔、地球を訪れた仲間かもしれないな』

 

その時、ヒカルの目に1つの小さな石版が映り、彼は石版に近づいてそれをよく見てみると石版には何やら文字らしきものが書き込まれていた。

 

その下には青い石のようなものがこつんっと置かれていた。

 

「これはもしかして古代文字ですか?」

「えぇ、そのようです」

 

朝潮がヒカルに尋ねると彼は頷き、石版の文字を読み始める。

 

「『壁石によりて天の光、地の光は結ばれん』、壁石・・・・・・恐らくそれは、あそこに置いてある青い石のことだと思います」

 

ヒカルは夜空達にそう説明し、時雨が「他には何が書いてあるんですか?」と尋ねるとヒカルはさらに石版の文字を読んでいく。

 

「『結びの光が蘇りし時、闇は闇に帰り足り・・・・・・結びの光を持つ者に、この石を託さん・・・・・・』」

「結びの光を持つ者って・・・・・・なんだ?」

 

するとそこへ黒崎が現れ、彼は笑みを浮かべながら青い石を手に取ろうとする。

 

「『この石を託さん』、つまり、私にこの石を託すということだ!!」

「ちょ、ちょっと待って黒崎さん!! この石は容易に動かしちゃいけないものかもしれないんだ!!」

「この土地は我が社が買収した!! つまり、ここのものは全て私のものなんだよ!? 君に止める権利はなぁ~い!!」

 

ヒカルは咄嗟に黒崎が青い石を取ろうとするのを阻止しようとしたのだが、黒崎はこの土地は自分が買収したという事実を盾にし、それにヒカルは思わず動きを止めてしまう。

 

「あいつの土手っ腹にさっきより強烈なの入れてやろうかな」

 

額に青筋を浮かべながら拳を握りしめる菊月、そんな彼女を朝潮と時雨が慌てて押さえつける。

 

「だから相手は一般人なんですよ菊月さん!!?」

「そうだよ! 気持ちは分かるけど!」

 

そうこうしている間に黒崎はバッと石を手に取り、夜空達は念のために身構えるが・・・・・・。

 

特に何も起こることはなく、黒崎は「ほ~ら見ろ!」とドヤ顔で言い放ち、そのドヤ顔には夜空達も若干イラッとせずにはいられなかった。

 

「別になんともないじゃ・・・・・・」

 

その時のことだ。

 

「グゥゥウアアアアア・・・・・・!!」

 

何かの野獣のような声が聞こえ、遺跡全体が揺れ始める。

 

「全員外に待避しろ!! 待避ーーーー!!!!」

 

即座に夜空は急いで全員外に出た方が良いと判断し、全員に外に出るように指示。

 

「私はトレジャーハンター、危険で無ければ意味がないよ! このカルロス黒崎は・・・・・・」

「後にするっぽい!!」

 

まだ喋っている途中で夕立が黒崎の首根っこを掴んで他のメンバーと一緒に遺跡の外に向かって駈け出し、外に出ると夕立は黒崎を投げ捨てて戦闘態勢に入る。

 

「おわっ!? アイタタタ・・・・・・。 ちょっと、投げ捨てるなんて酷いじゃないか! はぁ、まあいいさ。 お宝は手に入った!! 後は皆さんよろしくー!!」

 

黒崎はそう言い残し、他のスタッフと共にそそくさとその場から立ち去って行くのだった。

 

「あっ、コラ待て!!」

 

そんな黒崎等を追いかけようとする菊月だったが、その時・・・・・・遺跡が崩れ、多数の剣山状の背びれが生えた細身の体躯、前に向いて曲がった刃状の二本角と三対の複眼にその後ろにも点々と並ぶ無数の目を備えた頭部、そして棍棒のような形状になっている右腕「ゴーグレグジス」が特徴となっている1体の怪獣・・・・・・。

 

「閻魔獣 ザイゴーグ」が出現したのだ。

 

「ギィアアアアアア・・・・・・!!!!」

『夜空、アイツから何かヤバい感じがする!!』

「あぁ、時雨達もさっきの怪獣との戦いで消耗してるし・・・・・・先ずはヒカルさん達の安全を優先するぞ!!」

 

夜空は時雨達に指示を出して先ずはヒカルを安全なところまで案内し、その間に夜空はエクスデバイザーから鎮守府に連絡を入れて応援を要請。

 

しかし、その途中ヒカルがつまずいて転んでしまい、それを見た時雨達は急いでヒカルの元へと駆け出す。

 

「ヒカルさん!!」

「父さん!!」

「いったぁ~!」

 

その時、ザイゴーグがすぐ目の前にまでこちらに向かって迫ってきており、夜空は時雨達に自分がなんとかするのでその間にヒカルの避難をするように促す。

 

「あいつは俺がなんとかするから、時雨達はヒカルさん達を連れて避難するんだ!!」

「分かったよ、気をつけて提督!」

 

時雨は夜空の指示に頷いてヒカルとアムイを連れてその場から離れ、夜空はウルトライザーを取り出してザイゴーグにウルトラマンのエネルギーがチャージされた光線を撃ち込む。

 

『ウルトラマンの力を、チャージします』

「こっちだ怪獣!!」

「グルルルル・・・・・・!! ゲハハハハ!!」

 

しかし、ザイゴーグに光線は通じておらず、けれどもザイゴーグは夜空の存在を鬱陶しく感じ、尻尾を振るって夜空を叩きのめそうとする。

 

「エックス、ユナイトだ!!」

『よし、行くぞ!!』

 

エクスデバイザーの上部のボタンを押し側面のパーツをX字に展開したXモードに変形させるとエックスのスパークドールズが出現、それをリードさせた後、夜空はエックスデバイザーを掲げる。

 

『ウルトラマンエックスと、ユナイトします』

「エックスーーーーーーー!!!!!」

『エックス、ユナイテッド!』

『イィィッサァァァァ―――ッ!!』

 

それによって夜空は「ウルトラマンエックス」へと変身し、ザイゴーグの尻尾を弾くと同時にジャンプしてザイゴーグの頭部に跳び蹴りを繰り出すのだが・・・・・・ザイゴーグは棍棒のような形状になっている右腕「ゴーグレグジス」を振るってエックスを弾き飛ばし、岩山に激突して倒れ込む。

 

『ウアアア!!?』

「グアアアアア!!!! ガハハハハ!!』

 

なんとか立ち上がったエックスはザイゴーグに向かって駈け出して行き、ザイゴーグの胸部に何発も拳を叩き込むのだが・・・・・・ザイゴーグは意に返さずゴーググレグジスを振るってエックスを殴り飛ばす。

 

『グアア!!?』

「エックス!! こいつ強いぞ!! エクシードXだ!!」

『分かった!!』

 

エックスは夜空の言葉に頷くとエックスは「ウルトラマンエクシードX」へと強化変身し、右手に「エクスラッガー」を持ち構える。

 

『「エクスラッガー!!」』

 

エックスはザイゴーグにすれ違いざまにエクスラッガーを振るって胸部を斬りつけ、さらに振り返りざまにエクスラッガーを振るってザイゴーグの背中に斬りかかろうとするのだが・・・・・・その時、振るわれたザイゴーグの尻尾がエックスの身体に直撃し、エックスは吹き飛ばされて地面を転がってしまう。

 

『シェア!!?』

 

すぐさま立ち上がろうとするエックスだったが、そうはさせまいと駆け出して来たザイゴーグがエックスの身体を蹴り上げて空中に浮かばせ、さらに空中に浮かんだところを上からゴーググレグジスで殴り、再びエックスを地面に叩きつける。

 

『デヤアアア!!!!?』

「ゲハハハハ!!」

 

また地面に倒れ込んだところでザイゴーグは今度はエックスは真っ直ぐ飛んでいくように蹴り飛ばし、エックスは岩山に背中から激突。

 

『ヌアアア!!!?』

 

フラつきながらもどうにか立ち上がるエックス。

 

「エックス!! 一か八か、こうなったら一気に決めるぞ!!」

『あぁ!!』

 

夜空はスライドタッチ3回とブーストスイッチを押すとエクスラッガーを構えたエックスが、そのまま敵の前後を往復しながら繰り出す突進斬り「エクシードエクススラッシュ」をザイゴーグに向かって繰り出す。

 

『「エクシード!! エクスラッシュ!!」』

 

それに対してザイゴーグは口から放つ血の池地獄のように真赤な破壊光線「ブラディフラッディング」を放ち、エックスの技と激しくぶつかるのだが・・・・・・エックスの技はあっさりと打ち砕かれてザイゴーグの光線にエックスは飲み込まれ、身体中から火花を散らしながら吹き飛ばされてしまう。

 

『ウアアアアア!!!!!?』

 

そのままエックスはエクシードから通常形態に戻った後、ユナイトが強制解除されてエクスデバイザーと夜空は地面に放り出されてしまったのだ。

 

『夜空ぁー!!』

「ぐあっ!?」

 

夜空は地面に倒れ込み、エクスデバイザーもザイゴーグの攻撃の影響か・・・・・・赤く腐敗し、落下。

 

それを見た夜空は急いでエクスデバイザーを手に取り、エックスに呼びかける。

 

「エックス!!? エックス!! 返事をしてくれエックス!! おい!!」

 

しかし、エクスデバイザーの画面は真っ暗でエックスの姿が映っておらず、必死に話しかけてもまるで返事がなかった。

 

「提督!!」

 

そこへマドカ親子を避難させた時雨達が駆けつけ、彼女等はザイゴーグに主砲を構えるが・・・・・・ザイゴーグは口から「ブラディフラッディング」を地面に放って自分の周囲に赤い湖のようなものを作り出すとザイゴーグはその中へと消えて行き・・・・・・。

 

さらにその際、ザイゴーグは地面の中に消える時に自身の背中の棘の2本を射出、それらが地面に突き刺さると棘は変化し、2体の怪獣へと変貌したのだ。

 

1体は以前朝潮達が遭遇した「シルバゴン」に酷似しているが、赤い血管のようなものが浮き出ており、角も赤くなった「閻魔分身獣 ゴーグシルバゴン」。

 

もう1体は両腕に鎌が生えて羽が生え、ゴーグシルバゴン同様血管のようなものが浮かび出た白目の怪獣、「閻魔分身獣 ゴーグドラコ」が出現。

 

「あの怪獣、棘からまた別の怪獣を呼び出せるっぽい!?」

「だとしたら、棘何本あるんだよ! あんの黒崎とか言うアホ、とんでもないもの呼び出してくれたな!!」

 

夕立はザイゴーグの能力を目の辺りにして驚愕し、またそのことで菊月はザイゴーグを目覚めさせた元凶であろう黒崎にさらなる怒りを募らせる。

 

そしてザイゴーグはこの場をゴーグシルバゴンとゴーグドラコに任せて地面の中に消えて行き、ゴーグシルバゴン、ゴーグドラコは夜空とエックスを確実に始末する為に、2人に狙いを定める。

 

「提督を狙ってるみたいよ、あいつ等!!」

「なら、サイバーゴモラに提督が逃げるまでの時間稼ぎを・・・・・・!!」

 

時雨がジオデバイザーを取り出してサイバーゴモラを呼び出そうとしたその時のことである。

 

『シェア!!』

 

突然、空に丸い穴が開き、そこから赤と青の身体に銀色のプロテクター、頭部に2本のブーメランのようなものを装着した巨人・・・・・・「ウルトラマンゼロ」が出現すると同時にゴーグシルバゴンを蹴り飛ばしたのだ。

 

挿入歌「すすめ! ウルトラマンゼロ」

 

「ギシャアアア!!!?」

「グルアアアア!!!?」

 

ゴーグシルバゴンを蹴り飛ばしたことで隣にいたゴーグドラコも一緒に吹き飛ばされ、地面に転がる2体。

 

『何やら邪悪な気配を感じて来て見れば・・・・・・。 よぉ、お前等! 大丈夫か?』

 

ゼロは地面に着地し、夜空達に声をかけ、夜空達は新たなウルトラマンの登場に驚いて唖然。

 

「見たことのない・・・・・・ウルトラマン?」

『お前がこの世界のウルトラマンみたいだな。 ゆっくりと話をしたいところだが・・・・・・今はこいつ等だ』

 

ゼロが夜空の姿を見つめながらそう呟くと彼は立ち上がって来たゴーグドラコとゴーグシルバゴンに向かってファイティングポーズを取りながら駆け出して行く。

 

それに対して先陣を切ってゴーグシルバゴンもゼロに向かって駆け出し、ゼロの放った拳を頭をしゃがめて回避し、同時に自身の拳をゼロの腹部に叩き込む。

 

『ぐおっ!? シェア!!』

 

ゴーグシルバゴンの攻撃に多少怯むもゼロはすぐさま回し蹴りを繰り出してゴーグシルバゴンの頭部を蹴りつけ、押し退かして今度はゴーグドラコに向かって行く。

 

「グルアアアア!!!!」

 

ゴーグドラコはゼロがギリギリまで自分に接近して来ると両腕の鎌の刃を鋭く長く伸ばし、鎌を振るってゼロの胸部を斬りつける。

 

『なに!? ぐあっ!?』

 

それによって後退するゼロをゴーグシルバゴンが後ろから羽交い締めにし、ゴーグドラコが刃を振るって来ようとするが、ゼロは両足を振り上げてゴーグドラコを蹴り上げ、さらにゴーグシルバゴンに肘打ちを喰らわせてどうにかゴーグシルバゴンの拘束から逃れる。

 

「ガアアアア!!!!」

 

ゴーグシルバゴンは角から赤い破壊光線をゼロに向かって放つが、左腕を伸ばした後、腕をL字に組んで放つ必殺光線「ワイドゼロショット」をゴーグシルバゴンに放ち、ゴーグシルバゴンの放つ光線を相殺。

 

『ワイドゼロショット!!』

 

そこへ空中を飛行するゴーグドラコが口から火球を放ち、ゼロに攻撃を行ってくる。

 

『グウウ!!? この!!』

 

ゼロはゴーグドラコを撃ち落とそうとするのだが、その隙を突いて角を巨大化させ、突進して来たゴーグシルバゴンの攻撃を受け、ゼロは突き飛ばされてしまう。

 

『グウゥ!!? 2対1とはいえ、中々やるじゃねえか・・・・・・』

「グルアアア!!!!」

 

そこへ背後から飛行してゼロに迫って来たゴーグドラコの鋭く長い鎌がゼロに襲いかかろうとするのだが・・・・・・。

 

『リアライズ!!』

「ギシャアアアア!!!!」

 

突如、「電脳怪獣 サイバーゴモラ」が実体化してゴーグドラコの目の前に出現し、サイバーゴモラは右腕を振るってゴーグドラコを叩き落としたのだ。

 

「っ!? グルアアアア!!!!?」

『っ!? なんだ!? こいつ、ゴモラか・・・・・・?』

 

ゼロはサイバーゴモラの出現に驚き、サイバーゴモラを実体化させた時雨はサイバーゴモラにゴーグドラコと戦うように指示し、自分も艤装を構えてゴーグドラコとの戦闘に加わる。

 

「荒潮は僕と一緒に!! 他のみんなはあのウルトラマンを援護して!!」

『了解!!』

 

時雨の指示に従い、菊月は時雨と共にサイバーゴモラを、夕立、如月、荒潮、ヴェールヌイはゼロの援護へと向かう。

 

「あの怪獣の翼を狙うよ!!」

「了解だ!!」

「ゴモラ!! 怪獣を押さえつけて!!」

 

時雨の言葉にサイバーゴモラが頷くとサイバーゴモラはゴーグドラコに向かって駈け出して行き、掴みかかろうとするのだがゴーグドラコは空中へと飛行して回避。

 

『サイバーゴモラ・時雨アーマー、ユナイテッド!!』

 

だが、サイバーゴモラは「時雨アーマー」を装着し、両肩の主砲から砲弾を発射してゴーグドラコを撃ち落とし、倒れ込んだところを押さえ込んで立ち上がらせ、時雨達に向かって背中を向けさせる。

 

「今だ!!」

 

時雨と菊月は同時に主砲から砲弾を放ち、ゴーグドラコの背中を攻撃・・・・・・それによってゴーグドラコの翼が破壊され、これによりゴーグドラコは飛行できなくなった。

 

「ギシャアアア!!!!」

 

そこからさらにサイバーゴモラはゴーグドラコを殴り飛ばし、フラつくゴーグドラコ。

 

「グアア!!? グルルルル!!!!」

 

それに怒ったゴーグドラコは両腕の鎌を構えてサイバーゴモラに向かって行こうとするのだが・・・・・・。

 

『サイバーレイキュバス、ロードします』

 

サイバーカードをジオデバイザーに装填し、「サイバーレイキュバス」の力を宿した荒潮は冷凍ガスと炎を同時に主砲から発射し、をゴーグドラコの右手の鎌に向かって発射し、直撃を受けて破壊される。

 

「キシャアアアア!!!!?」

「今だゴモラ!!」

 

それに動揺した瞬間を時雨は見逃さず、彼女はサイバーゴモラに指示を出す。

 

「グアアアア!!!!」

「バーストデストロイヤー!!」

 

両肩の主砲にエネルギーをチャージし、それを一気に敵に向かって放つ光線・・・・・・「バーストデストロイヤー」をサイバーゴモラを発射し、直撃を受けたゴーグドラコは火花を散らして倒れ、爆発するのだった。

 

「グルアアアアアア!!!!?」

 

一方、サイバーゴモラがゴーグドラコと戦っているのと同じ頃・・・・・・。

 

『どうやら、あのゴモラ味方らしいな』

 

ゼロはサイバーゴモラが味方であることが分かると、ならば自分はゴーグシルバゴンに集中しようと思い、ゼロは赤い姿・・・・・・「ストロングコロナゼロ」へと変わる。

 

『ストロングコロナゼロ!!』

「グアアアアア!!!!」

 

ゴーグシルバゴンは角を巨大化させてゼロへと突進を繰り出し、それに対し、ゼロは正面から両手でゴーグシルバゴンの角を掴みあげて受け止める。

 

『ウオッ!!?』

 

しかし、ゴーグシルバゴンの突進力は強く、ゼロは徐々にゴーグシルバゴンのパワーに押され初めてしまう。

 

『サイバーアントラー、ロードします』

「みんな一斉に・・・・・・ってぇー!!」

 

そこへ菊月が「サイバーアントラー」のカードをジオデバイザーに装填し、ハサミ型のエネルギー弾をゴーグシルバゴンの角に向かって発射。

 

それに続いてヴェールヌイ、夕立、如月が主砲から砲弾を放ち、ゴーグシルバゴンの顔面に集中砲火。

 

「グルアアアア!!!!?」

 

それらの攻撃を受けてフラつくゴーグシルバゴン。

 

その隙を突き、ゼロは炎を纏ったパンチを何発もゴーグシルバゴンに叩きこんでいき、最後にゴーグシルバゴンの背後に回り込むと後ろからゴーグシルバゴンに掴みかかり、相手を回転させながら空中へと放り投げる「ウルトラハリケーン」を繰り出す。

 

『ウルトラハリケーン!!』

 

そのままゼロは空中に放り出されたゴーグシルバゴンに向かって右拳から発射する炎柱状の光線「ガルネイドバスター」を発射し、直撃を受けたゴーグシルバゴンは空中で火花をあげながら爆発するのだった。

 

『ガルネイドォ!! バスター!!』

「ギシャアアアアアア!!!!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、怪獣達を倒したゼロは夜空達の元まで歩いてくるとゼロは両腕を交差してみるみると縮んでいき、やがて1人の青年の姿へと変わる。

 

「あの、あなたは?」

 

夜空が戸惑いつつ、ゼロに変身していた青年にそう問いかけると青年は口元に笑みを浮かべ、鼻を親指で弾くような動作をしながら自分の名を名乗る。

 

「俺はゼロ、ウルトラマンゼロ。 この姿の時の名は『モロボシ・ラン』だ」

「ウルトラマン・・・・・・ゼロ、あの、あなたはなぜここに?」

 

ウルトラマンゼロこと「モロボシ・ラン」が名前を夜空達に告げると今度は菊月が見たところ、メビウスやゾフィーのように別の世界からやってきたゼロが何故この世界にやってきたのか問いかけると、ラン曰く、「この世界から強い邪悪な気配を感じ取った」からとのこと。

 

それを聞き、ランの言う「この世界から感じた強い邪悪な気配」というのは恐らくあの「ザイゴーグ」という怪獣のことであろうことはすぐに菊月達は理解することができた。

 

「兎に角、ヒカルさんやランさんにも詳しい話を聞きたいので一度俺達の拠点である鎮守府に来て頂けますか? エクスデバイザーの腐敗も早く止めないといけないし・・・・・・」

 

夜空は不安そうな顔を浮かべながら今は何も映っていないエクスデバイザーの真っ暗な画面を見つめ、今は先ず兎に角一刻も早く鎮守府に戻りたいのでランやヒカル達は鎮守府に招くことにしたのだが・・・・・・。

 

「成程。 この世界のことはゾフィー隊長やウルトラの父から聞いてる。 それに、メビウスもいるらしいしな。 その機械の中にこの世界のウルトラマンがいるんだろ? ちょっと貸してみ」

「えっ、ちょっと!!」

 

ランは強引に奪い取るように夜空からひょいっとエクスデバイザーを取り上げ、彼は両手でエクスデバイザーを握りしめ、目を瞑ると彼の両手から光が発し、エクスデバイザーの腐敗した部分の半分ほどが無くなり、画面にエックスの姿が映し出させる。

 

『おわっちぃ!!?』

「エックス!!」

「エックス直ったっぽい!?」

 

エクスデバイザーをある程度修復したランは夜空にデバイザーを手渡し、完全に直った訳では無いが大丈夫そうなエックスの姿を見て夜空や時雨達はほっと安堵の表情を浮かべるのだった。

 

「俺の力でも、その機械を直せるのはこれが限界だ。 それをやった奴は相当とんでもない野郎なんだろうな」 

「でも、エックスが無事で良かったです! エックス、大丈夫だったか?」

『あぁ、なんとかな。 だが現状では夜空とユナイトすることはできない。 それに、腐食が止まった訳では無い。 このまま浸食が進めばアウトだ』

 

ランのおかげでデバイザーの腐敗した部分が多少直りはしたものの、今はユナイトもできない上にこのまま腐敗が進めば自分の命も危うくなると語るエックス。

 

「そんな怖いこと言うなよエックス! きっとなんとかなる!!」

「そうよ。 こんなピンチ、何度も乗り越えて来たじゃ無い! きっと今度も・・・・・・!」

 

そう語るエックスに励ましの言葉を送る夜空と如月。

 

「兎に角、さっきも言ったが今は早く鎮守府に戻ろう。 ザイゴーグの情報も欲しいし。 ランさんもそれで良いですか?」

「構わねえよ。 元々そのつもりだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、夜空達は鎮守府に一度、マドカ親子とランを連れて戻ることになり、夜空は鎮守府のラボでデバイザーが直せないかとリョーガとグルマンに預けた後、夜空もヒカルの話を聞いた後にデバイザーの修復の手伝いをしにすぐに戻って来るとエックスに伝えるのだが・・・・・・。

 

『いや、君には他にやるべきことがある筈だ。 今のは私には何もできない』

「だけど、エックス!!」

『君はここの提督だ。 君にできることをやるんだ』

 

またリョーガやグルマンも「ここは我々に任せておけ!!」と胸をドンっと叩き、それもあって夜空はエックスのことが心配だったが、エックスに「提督としての務めを果たせ」と言われたことで、夜空は頷き、提督としての使命を全うするため、今はそちらの方に集中することを決めるのだった。

 

「分かった! 行ってくるよ、エックス!!」

 

それからリョーガとグルマンの手伝いをしに行ったヴェールヌイを除いて鎮守府の全艦娘を招集してヒカルからザイゴーグの話を聞くことに。

 

尚、ランが奈々の姿を見た時はギョッとした顔を浮かべていたりしたが。

 

さらには夜空以外のウルトラマンに変身する人物に初めて会った為、艦娘達から非常に興味深そうに見つめられていたりもした。

 

だが、今はそれらのことを気にしている場合ではないので、夜空はヒカルからザイゴーグについてのことを優先させる。

 

「このままでは、大変なことになってしまいます!! あの怪獣の名は、『閻魔獣 ザイゴーグ』。 太古の地球は地面が燃え上がり、海が煮えたぎる地獄でした。 それがザイゴーグの世界です。 ですがそこへ光の巨人が降臨し・・・・・・」

「ザイゴーグを地底深くに封印した・・・・・・ということですか?」

 

奈々がヒカルに尋ねると、彼は頷く。

 

「光の巨人って・・・・・・ウルトラマン? エックスとは別の?」

 

また村雨がふっと気になったことを手をあげて質問するとヒカルは「恐らく」と彼女の問いかけに応える。

 

「可能性として高いのはピラミッド内部にあったあの石像のウルトラマン、ティガでしょう。 でも、ザイゴーグの封印は、解かれてしまいました」

 

重苦しそうな表情を見せながら、ヒカルは握り拳を作る。

 

「ザイゴーグが復活してしまったのは、僕が黒崎さんを止められなかったからだ・・・・・・」

「それは・・・・・・!!」

「いや、どう考えてもあの黒崎のせいだろう。 触らぬ神に祟り無しって言葉知らないのか。 あれならまだ副司令やリョーガさんの方がマシだぞ」

 

夜空が「それは違います!」と言うよりも先に菊月がそう言い放ち、黒崎のことを知らない他の者達は一斉に「あの2人の方がマシ・・・・・・?」といった視線を奈々に向ける。

 

「えっ、なんでみんな私の方見るんですか? あぁ、でも大勢の美少女見られるって言うのも・・・・・・!!」

(えっ、なにこの人・・・・・・)

 

奈々のその発言を聞いてヒカルはどん引きしており、またランに関しては・・・・・・。

 

(奈々の奴はどこにいても変わんねえな)

 

と呆れを通りこして苦笑していた。

 

「兎に角、今は対ザイゴーグ作戦の立案を急ぎましょう! 引き続き、情報提供などもお願いできますかヒカルさん?」

「はい、勿論です!!」

 

夜空の言葉にヒカルは力強く頷き、夜空は他にも何かザイゴーグに関する情報はないかと尋ね、それを受けてヒカルは遺跡の碑文に書かれていた内容を夜空達に語り出す。

 

「碧石によりて、天の光 地の光は結ばれ、結びの光が蘇りし時、闇は闇に還りたり・・・・・・。 恐らく、これがザイゴーグを封印するためのヒントだと思います!」

「なんで昔の人ってこう、訳の分かんない言い方するのかしらね」

 

ヒカルの語った碑文の内容を聞いた暁はその意味が全く分からず、頭を両手で抱えて「うーん」と唸る。

 

「頭抱えて悩んでる暁ちゃん可愛い・・・・・・!!」

 

またその様子を見てうっとりした顔をする奈々だった。

 

「・・・・・・(無言の腹パン」

「ごはぁ・・・・・・!!」

 

そしてそんな奈々に無言の腹パンを喰らわせる菊月。

 

「今どんな状況か分かってんのか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、ラボではグルマンとリョーガはある特殊なカプセルに入れてなんとかエクスデバイザーの腐敗の浸食そのものを止めることには成功し、一先ずは安心できる状況となった。

 

しかし、腐敗を完全に解くことはできず、今は腐敗した部分をどうすれば取り除くことができるかの方法をリョーガとグルマンは探っていたのだった。

 

またアムイはというと、彼はヴェールヌイに連れられて研究所を案内されていたのだ。

 

「ここがこの鎮守府のラボだよ。 ここでは怪獣のスパークドールズの研究なんかしていたりするんだ」

「おぉ~」

 

ヴェールヌイにラボを案内され、アムイは感心の声をあげながら興味深そうに周りを見つめる。

 

「それでこちらにいるのがここの研究員のリョーガさんと、ファントン星人のグルマン博士だ」

 

続いてヴェールヌイはグルマンとリョーガを紹介し、リョーガは普通に笑みを浮かべて頭をペコリと下げて挨拶し、グルマンもアムイに挨拶をしようと笑顔を浮かべてアムイの方に顔を向けるのだが・・・・・・。

 

『ニカ~!!』

「・・・・・・ッ!!!!!?」

 

その光景にアムイは声も出ない程に驚いて唖然とし、それを見てグルマンの迫力ある顔にアムイが驚いたのだと気付いたヴェールヌイはそんなグルマンに「ダメじゃないか」と注意する。

 

「ダメじゃないかグルマン博士、驚かしたら。 ただでさえ迫力ある顔をしているんだから」

「迫力あるって言うか面白い顔してるよねぇ、グルマン博士」

『誰が迫力ある顔だ!! 誰が面白い顔だオイ!! これでもファントン星ではイケメンの部類なんだぞ!?』

 

ヴェールヌイとリョーガの言葉にグルマンはそう反論するが、「自分でイケメン言うな」と双方からツッコミを入れられ、ショボーンっとするグルマン。

 

「まぁ、怖がる必要はないよ少年。 グルマン博士は普通に良い人だからね」

 

そう言いながらヴェールヌイはアムイの頭をポンポンっと微笑みを向けながら軽く撫で、そんなヴェールヌイの行為に気恥ずかしくなったのか少し顔を赤くするアムイ。

 

「こ、子供扱いしないでよ。 同い歳くらいでしょ、僕達・・・・・・」

「ふむ、それはすまない」

 

実年齢がよく分からないところがあるので、実際はどっちが年下か年上かは分からないのだが、それを言うとまた面倒くさいのでヴェールヌイは素直に謝罪。

 

「それよりもグルマン、例の画像を出すよ」

『それよりもって・・・・・・』

 

リョーガは未だに落ち込んだ様子を見せるグルマンに構わず、エクスデバイザーの腐敗の浸食をせめて止める方法やザイゴーグを止めるヒントが無いかと思い、ティガの石像の画像をパソコンの画面に映し、一同はその画像を覗き込む。

 

『ふむ、これがピラミッドに埋もれていた石像か』

「ウルトラマンティガって言うらしいよ。 結構イケメンだね」

『成程、興味深い』

 

顎に手を乗せて興味深そうにティガの石像の画像を見つめるグルマン。

 

そんなグルマンの様子を見てリョーガはもしかしてウルトラマンカードにティガのカードを加えようとしているのではないかと思い、尋ねてみるとどうやらグルマンは「その通りだとも!!」と自信満々に応える。

 

『それにあの噂に名高いウルトラマンゼロのカードも作るつもりだぞ!』

「まぁ、あった方が色々と都合が良いのは確かだしね」

 

するとリョーガが「あっ」と不意に何かを思い出したかのような声をあげ、彼は意気揚々とウルトラマンのサイバーカードを実体化させるとカードをアムイに手渡し、それをアムイは興味深そうに目を輝かせて見つめる。

 

「折角来てくれたんだし、君が好きそうなものを特別なものを見せてあげよう、ウルトラマンのカードだ」

「お、おぉ~凄い! 色んなウルトラマンのカードだ!」

 

そんな風に目を輝かせて受け取ったカードを見つめているアムイの姿を見たヴェールヌイはパソコンの画面にあるスイッチを押し、空中に今まで夜空達が出会ってきたウルトラマン達の姿を映し出す。

 

「メビウス、ギンガ、ビクトリー、ウルトラの父、ネクサス、ゾフィー。 どのカードも私達の宝物だよ。 見たことは内緒にしてくれたまえよ。 バレたらタカトに怒られるからね」

「ほぅ、誰に怒られるって?」

「っ!!!!?」

 

リョーガの背後にいつの間にかタカトが立っており、タカトは「リョーガああああああ!!!!」と叫びながらリョーガに卍固めを繰り出し、リョーガは悲鳴をあげる。

 

「ちょっ、まっ、タカト・・・・・・!! ぎゃああああああ!!!!?」

「お前は何を一般人に簡単にウルトラマンのサイバーカードを渡してるんだオイ!!?」

「ご、ごめ・・・・・・あああああああああ!!!!?」

 

アムイはその光景にどん引きし、そんな彼にヴェールヌイは「気にするな、何時ものことだ」と言ってリョーガとタカトの光景から目を逸らさせる。

 

「ちなみに君はこの中だと誰が1番カッコイイと思う? やっぱりネクサス? ネクサスだよね、そうだよね? ネクサスカッコいいよね!!?」

 

ヴェールヌイはアムイに先ほど紹介したウルトラマンの中で誰が1番カッコイイかを尋ね、その上で彼女は物凄くアムイにネクサスを推して来るもので・・・・・・そんなグイグイ来る彼女にアムイはまたもや引いていた。

 

「ネクサスだよね!? ネクサスが1番カッコいいよね!!?」

『おい落ち着け響。 すまないな、この鎮守府は変人が多くてな』

 

見れば分かります・・・・・・という言葉を飲み込んでアムイは「い、いえ、お気になさらず・・・・・・」と返し、アムイは話題を変えた方が良いかもしれないと考え、ヴェールヌイ達が自分達の宝物を見せてくれたので、今度は自分が宝物を見せようと背負っていたリュックから様々な石のようなものを取り出して机に乗せて一同に見せる。

 

「そ、それじゃ今度は僕の宝物見せますよ!! えっと、これが昔地球に来た宇宙船の部品で、これがインカ帝国の宝石に・・・・・・」

 

全部ガラクタじゃね・・・・・・?

 

と言いかけそうになったヴェールヌイとリョーガだったが、流石にそんな夢を壊すようなこと言ってはダメだとグッと堪える2人。

 

だが、次に取り出したスティック状の石を見た瞬間、グルマンは目を見開いた。

 

「多分、これは古代のトンカチかな?」

『んっ? これは、ちょっと借りて良いか?』

「あっ、はい、どうぞ?」

 

グルマンはアムイから許可を貰ってそのスティック状の石、古代のトンカチと呼ばれたものを手に取り、ジッと興味深そうに見つめるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、カルロス黒崎の会社ビル、カルロスコミュニケーションズ本社ビルでは・・・・・・。

 

黒崎は早速バラージ遺跡で青い石を手に入れたことを生放送で発表していることだった。

 

「もはや地球上には未知の領域などないという皆さん!! あなたがたは間違っている!! 奇跡は、この現代でもあります! このカルロス黒崎が超古代の遺跡から命がけで発掘した美しき神秘をご覧ください!!」

 

黒崎の周りにはドレスを着た女性達が立っており、女性達は興味津々に布に隠れたその宝に興味津々といった様子を見せる。

 

「さぁ、皆様ご注目!! 行くよ行くよ~、それ!!」

 

黒崎はそう言いながら布を取って投げ捨てるとそこから遺跡で取った青い石が現れるのだが、先ほどまで興奮気味だった女性達の顔は一気に冷めた表情となる。

 

「・・・・・・微妙」

「なにが微妙だ!! このロマンが、分からないのか~!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、鎮守府ではザイゴーグの居場所を探知することに成功し、ザイゴーグはどこかに向かっているようでそれを受けてヒカルは恐らく、ザイゴーグは碧い石の元に向かっているのだろうと予測する。

 

「碧い石さえ破壊すれば、ザイゴーグを止められるものは無くなる」

「確かに、碧い石を動かしたことでザイゴーグは目覚めた。 あの石が再びザイゴーグを封じる鍵になる可能性は大きいよね」

 

ヒカルの言葉を聞いて時雨もあの碧い石がザイゴーグを倒す大きな鍵になることはほぼ間違いないだろうと予想。

 

「碧い石は今、カルロスコミュニケーションズのエリアT2にあるみたいだよ。 生放送で自慢してる」

 

そこで皐月が起動させたタブレットで黒崎が放送しているチャンネルを見つけ、碧い石の場所を夜空達に教えると今度は奈々がザイゴーグが本社ビルまでに到着する時間を調べ、ザイゴーグがタワーに到着する時間は役1時間ほどとのことだった。

 

「時間が無いな。 すぐに作戦を開始する!! 時雨、睦月、如月、暁、菊月は大至急碧い石を回収!! 残りのメンバーはザイゴーグ迎撃に当たれ!! 俺とタカトさんはスカイマスケッティ、ランドマスケッティで出る!!」

『了解!!!!!』

「僕も、本社ビルの方に!」

 

夜空は時雨達に指示を出した後、ヒカルはそう言って碧い石を回収するために時雨達の後をついて行く。

 

「俺も手伝うぜ。 俺がもう少し早く来てりゃ、シャイニングスタードライヴでなんとかできたのに・・・・・・」

 

ランもまた夜空達の作戦の手伝いを申し出、夜空は「お願いします」と力強く頷く。

 

尚、ランの言う「シャイニングスタードライヴ」とはゼロの形態の1つ、「シャイニングウルトラマンゼロ」の体力の大幅な消耗と引き替えに周囲の時間を巻き戻す能力なのだが・・・・・・。

 

あの場にザイゴーグがいない以上、その能力をゼロが使ってもザイゴーグが封印された状態には戻ったりはしない。

 

それはスタードライヴの範囲内に対象となるものがいなければならないからだ。

 

しかも封印されていた場所から既にもうかなりの距離を離れていた以上、ザイゴーグ自身にスタードライヴを使ったとしてもあの遺跡の傍にいなければ意味がない。

 

つまり、スタードライヴのザイゴーグを封印された状態に巻き戻す為にはザイゴーグがあの遺跡の傍にいなければならないことが絶対条件なのだ。

 

その能力を使えば、エクスデバイザーも元に戻るかも知れないが、ザイゴーグがまだ野放しになっている以上体力の消耗の激しいシャイニングの力は迂闊に使うことはできない。

 

精々、デバイザーの応急処置で直せるくらいなのが精一杯であり、そのことに関してもランも申し訳無さそうにするのだが・・・・・・。

 

「良いんですよ、ランさん。 奈々はここに残って指示を頼む」

「了解!!」

 

そして奈々は鎮守府からの指示を出す係となり、ヴェールヌイを呼び戻して残った艦娘メンバー達も早速出撃。

 

タカトは何時ものようにスカイマスケッティで出撃し、夜空は「ジオボルトス」という黄色いトラックに乗ってジオマスケッティの2号機と合体し、ジオマスケッティは戦車形態「ランドマスケッティ」に変形し、出撃するのだった

 

「ジオアトス、ジョイントゥジオマスケッティ!!」

「ジオボルトス、ジョイントゥジオマスケッティ!!」

『スカイマスケッティ&ランドマスケッティ、コンプリート』

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。