ウルトラマンX  これくしょん   作:ベンジャー

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パート2 『蘇れ! ウルトラマン』

スカイマスケッティは避難勧告を一般市民達に出して避難誘導を行い、ランドマスケッティは指定ポイントに到着。

 

市民公園を完全封鎖してここを防衛線とし、またザイゴーグの動きを封じる為、ヴェールヌイを筆頭にした何名かがエナジーシールドを配備。

 

「避難は完了した。 響、そっちはどうだ?」

「こちらもセット完了だよ。 いつでもチェックインできる」

「サイバーゴモラの起動も準備完了!!」

 

手伝いをしていた雷がヴェールヌイにサムズアップしながらジオデバイザーを構え、サイバーゴモラのスパークドールズを手に、いつでもサイバーゴモラをリアライズできることを報告。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方・・・・・・。

 

「ちあ~ず!」

『ちあ~ず!!』

 

その頃、黒崎はパーティーを開いている最中であり、黒崎はパーティーに参加している人々から拍手を浴び、「ありがとう、ありがとう」とお礼を言いながら笑みを浮かべる。

 

「どうだ私の番組は? ヒット数の記録更新か?」

「いえ、残念ですが動物ほのぼのチャンネルに負けてます」

 

秘書の女性に視聴率のことを尋ねる黒崎だったが、女性が言うには動物のチャンネルに負けているらしく、それに「はっ?」と口を開けて黒崎は目を見開く。

 

すると、後ろを何気なく振り返って見ると女性達が丁度そのチャンネルをタブレッドで視聴しているところであり、その動画に映ってる柴犬の姿に女性達は「可愛い~!」と声を揃えってほっこりするのだった。

 

「なんで柴犬なんかに負けるんだ!! ロマンはどこいった!? 嘆かわしい~!!」

「嘆かわしいのはあなただよ」

 

するとそこへ、ヒカルや時雨達が黒崎の前に現れ、ヒカル達の姿を見て「おや?」と首を傾げる黒崎。

 

「取りあえず、先ずはみんなを避難させよう。 皆さん、避難指示が出ています!! すぐに退避してください!!」

「怪獣!? ハハハ、私はあなた達艦娘を信頼しています。 海で猛威を振るっていた深海棲艦のその殆どを駆逐し、尚且つ今も怪獣と戦い続けてくれているあなた達をね。 だから今回も、怪獣が来るなら、さっさとやっつけてくださいよ」

 

黒崎がそう言い放つと周りにいる人々も「そうだそうだ!!」という声があがり、時雨達は苦い表情を浮かべる。

 

「そんなさっさとなんて簡単に言わないでください!! ザイゴーグはただの怪獣じゃないし、彼女達を信用してない訳じゃ無いけど、もしものことを考えてください!!」

『・・・・・・っ』

 

早く怪獣を倒せと言うあまりに自分勝手なことを発言する黒崎達に、苛立ったヒカルは彼等にそう言い放って怒鳴りあげ、それに対して彼の言い分に思うところがあったのか、それとも単に彼の迫力に負けてしまったのか、周囲の人々は先ほどと違って黙り込んでしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、夜空達はザイゴーグ迎撃の準備を完全に済ませ、第1防衛戦でザイゴーグが来るのを待ち構えていた。

 

「司令官、ザイゴーグ接近確認したよ! 雷、サイバーゴモラ起動の準備を!!」

 

ヴェールヌイが地底にいるザイゴーグを確認すると、雷はサイバーゴモラの起動させ、「電脳怪獣 サイバーゴモラ」を実体化させる。

 

『リアライズ!』

「グルアアアアアア!!!!」

「お願いね!! ゴモラ!!」

 

雷がサイバーゴモラにそう言うとサイバーゴモラは「任せろ」とでも言うようにガッツポーズをして見せ、サイバーゴモラは指定の場所まで移動し、両腕の爪を地面に突き立てる。

 

「コンタクトまで、残り5・・・・・・4、3、2、1!!」

「サイバー超振動波!!」

 

ヴェールヌイの数えていたカウントダウンが0になると同時に雷はサイバーゴモラに指示を送り、サイバーゴモラはエネルギーを両腕の爪と角に集め、そのエネルギーを地面に流し込み、地底のザイゴーグに直撃させると地面が真っ赤に染まり、その中からザイゴーグが出現したのだ。

 

「俺も行くぜ!!」

 

ザイゴーグが出現したのを確認すると、ランは自身の左腕についた銀色の「ウルティメイトブレスレット」から「ウルトラゼロアイ」というメガネ型のアイテムを取り出し、目に装着させる。

 

「デュア!!」

 

するとランの身体は光に包まれて巨大化し、その中から「ウルトラマンゼロ」が現れ、サイバーゴモラの隣に立つ。

 

「奴の表皮はボースアインシュタイン凝縮してるから、みんな!! ザイゴーグの目を狙うんだ!!」

「ボー・・・・・・アイ・・・・・・なんて?」

「要するに兎にも角にも目を狙えば良いのよね!!」

 

皐月がヴェールヌイの指示に困惑するが、村雨は要するに目を狙えば良いと彼女に説明し、それに納得した皐月は他の艦娘達と共に主砲を構える。

 

「私と電さんがザイゴーグの目に攻撃を撃ち込みます。 皆さんはザイゴーグの気を逸らしてください!!」

『了解!!』

 

朝潮の指示を受けて艦娘達やスカイマスケッティ、ランドマスケッティは砲弾をザイゴーグに撃ち込んで攻撃を行い、それを鬱陶しく思ったザイゴーグは破壊光線「ブラディフラッディング」を艦娘達に放とうとするが・・・・・・。

 

『させるかよっ!! ウルトラゼロキック!!』

 

そうはさせまいと右足に炎を宿したゼロの跳び蹴り、「ウルトラゼロキック」がザイゴーグの頭部に叩きこまれ、ゼロがザイゴーグから離れると同時にサイバーゴモラの振るった尻尾がザイゴーグに繰り出される。

 

だが、ザイゴーグはそれを左腕で受け止め、脇に挟むとそのままサイバーゴモラをジャイアントスイングしてゼロに向かって放り投げ、2人は激突し、共に倒れ込んでしまう。

 

「グルアアアア!!!?」

『ヌアアア!!?』

「ファントンレールキャノン、発射ぁ!!」

 

しかし、その時ランドマスケッティから放たれた「ファントンレールキャノン」という光弾がザイゴーグの右目近くに直撃し、それによって怯むザイゴーグ。

 

「今なのです!!」

『サイバーブラックキング、ロードします』

『サイバーエレキング、ロードします』

「ブラックヘルマグマ!!」

「エレキング電撃波!! なのです!!」

 

朝潮と電はそれぞれブラックキング、エレキングのサイバーカードをジオデバイザーに装填し、みんなが作ってくれたザイゴーグの隙を突き、主砲から強烈な炎と電撃をザイゴーグの両目に向かって放つ。

 

「ガアアアアアア!!!!?」

 

それによってさらに怯んだザイゴーグの隙を突き、電の所持しているのとは別のサイバーエレキングのカードをヴェールヌイはジオデバイザーに装填し、エナジーシールドからエレキングの力を宿した電撃が放たれ、電撃はバリアとなってザイゴーグを閉じ込める。

 

「改良して強化したエナジーシールドだ。 ちょっとやそっとじゃ破れないよ」

 

自信満々に胸を張ってヴェールヌイはそう言うのだが、通信でそれを聞いていた満潮は「フラグ立てんなぁ!!」と怒鳴り気味にツッコム。

 

『今だ!!』

 

ゼロは頭部の2本のブーメラン、「ゼロスラッガー」を両手に取ってカラータイマーの左右に装着するとそこから放つ強力必殺光線「ゼロツインシュート」をザイゴーグに向かって放つ。

 

『ゼロツインシュート!!』

「ゲハハハハハ!!!!」

 

しかし、ザイゴーグは口から放つ「ブラディフラッディング」と胸部を開いて放つ火炎弾「ヘルズレリーブ」を同時に発射し、バリアを突き破るとそのままゼロの放った光線とぶつかり合い、ゼロツインシュートを押し返して行き、ギリギリのところでゼロはなんとか光線を躱す。

 

『あぶねえ!?』

 

ザイゴーグは胸部を素早く閉じてそこからさらに間髪入れず、ザイゴーグの背中の巨大な棘が2本、それぞれサイバーゴモラ、ゼロに向かって飛ぶと内1本の棘はサイバーゴモラの身体を貫き、サイバーゴモラは消滅。

 

『ぐっ!!?』

 

ゼロは間一髪避けたもののゼロは右肩を掠ってしまい、僅かにダメージを受け、右肩を押さえる。

 

『っ!?』

 

そしてザイゴーグから放たれた棘が地面に突き刺さると棘は姿を変え、2体の怪獣へと姿を形成し、1体は筋肉質な怪獣で「閻魔分身獣 ゴーグファイヤーゴルザ」、もう1体はアリジゴクのような姿の「閻魔分身獣 ゴーグアントラー」が出現。

 

「怪獣が新しく2体・・・・・・!』

『チッ、こうなったら!! ウルティメイトゼロ!!』

 

それを見たゼロは左腕のウルティメイトブレスレットを輝かせ、銀色の鎧、「ウルティメイトイージス」を身に纏い、強化形態「ウルティメイトゼロ」へと姿を変える。

 

ゴーグファイヤーゴルザとアントラーは2体同時にエナジーシールドに向かって光線を放つのだが、そうはさせまいとゼロが右腕に装着された剣「ウルティメイトゼロソード」を振るって弾く。

 

『今の内に体勢を!!』

 

ゼロがヴェールヌイ達にもう1度エナジーシールドを使ってザイゴーグの動きを封じるように言うのだが、直後にザイゴーグの振るった腕の棍棒「ゴーグレグジス」による強烈な打撃を背中に諸に受けてしまい、衝撃で片膝を突くゼロ。

 

その隙を見逃さず、今度こそゴーグファイヤーゴルザとゴーグアントラーは同時に光線を放ち、エナジーシールドを破壊。

 

「エナジーシールドが! でも、ザイゴーグを倒せば、他の2体の怪獣も消える筈だ!! ゼロ、あの2体は俺達が相手をするからその間にザイゴーグを!!」

『了解!』

 

夜空の指示を受け、ゼロは立ち上がってザイゴーグへと向かって行き、夜空は艦娘の半分をゼロの援護、もう半分をゴーグファイヤーゴルザとゴーグアントラーの迎撃に向かわせる。

 

『シェア!!』

 

ゼロはゼロソードをザイゴーグに向かって振るうのだが、ザイゴーグは右腕でそれをガードすると左腕のゴーグレグジスでゼロの胸部を殴りつける。

 

『ぐっ! デヤアア!!』

 

負けじとゼロは後ろ回し蹴りを繰り出すのだが、ザイゴーグはそんなゼロの足を掴んで持ち上げ、地面に叩きつける。

 

『ヌアアア!!?』

「ゲハハハハ!!!!」

 

倒れ込んだゼロをザイゴーグは蹴り上げ、さらにゴーグレグジスでゼロを殴りつけようとするのだが、ゼロは身体を転がして回避し、立ち上がる。

 

『シェア!!』

 

ゼロはザイゴーグに向かって駈け出し、ザイゴーグは向かって来たゼロにブラディフラッディングを放つが、ゼロはゼロソードで光線を真っ二つに切り裂きながら突き進み、すれ違いざまにザイゴーグをゼロソードで斬りつける。

 

「グウウウ!!!」

 

さらに即座にゼロはザイゴーグの方へと振り返り、そのままザイゴーグの背中をゼロは斬りつけ、ザイゴーグの棘のほんの数本を破壊することに成功。

 

『へっ、どんなもんだ!!』

 

一方でザイゴーグの元に向かおうとするゴーグファイヤーゴルザとゴーグアントラーの足止めを行う為、それぞれ艦娘達、スカイマスケッティ、ランドマスケッティが2体の怪獣に攻撃を仕掛けていた。

 

「ガアアアアア!!!!」

 

ゴーグファイヤーゴルザは頭部から放つ光線「強化超音波光線」を地上にいる艦娘達に向かって放つが、それを満潮がサイバーベムスターのカードをジオデバイザーに装填し、「宇宙大怪獣 ベムスター」の腹部を模したエネルギーバリアを展開。

 

『サイバーベムスター、ロードします』

「ぐっ・・・・・・跳ね返しなさい!! ベムスタースパウト!!」

 

そのまま吸収したゴーグファイヤーゴルザの光線をゴーグファイヤーゴルザに満潮は撃ち返すのだが、ゴーグファイヤーゴルザは再び強化超音波光線を放って跳ね返ってきた光線を相殺。

 

『サイバーレッドキング、ロードします』

 

ゴーグファイヤーゴルザが満潮の反射した攻撃に気を取られている隙に夕立がゴーグファイヤーゴルザの背後に回り込み、サイバーレッドキングのカードをジオデバイザーに装填し、彼女は巨大な拳の形をしたエネルギー弾、「レッドキング徹甲弾」を放つ。

 

「レッドキング徹甲弾!!」

 

それを受けて怯むゴーグファイヤーゴルザだが、ゴーグファイヤーゴルザは顔だけを夕立に振り向かせて彼女を睨み付け、そのまま尻尾を振るって彼女を叩きつけようとする。

 

「ヤバっ・・・・・・!!」

「夕立!!」

 

しかし、それをランドマスケッティが放つ光弾、ファントンレールキャノンで弾かれ、夕立はほっと胸を撫で下ろす。

 

「助かったっぽい、ありがとう、提督さん!」

 

またゴーグアントラーは背中の翼を広げて空中に飛び立ち、それをスカイマスケッティが追いかける。

 

「クソ!! アリジゴクなのかクワガタなのかハッキリしろ!!」

 

スカイマスケッティは空中にいるゴーグアントラーに向かってファントン光子砲とミサイルを次々撃ち込んで行くがゴーグアントラーは素早い動きでそれらを次々と避け、地上にいる艦娘達もなんとかゴーグアントラーを撃ち落とそうとするが・・・・・・。

 

やはりゴーグアントラーの動きは素早く、上手く攻撃を当てることができなかった。

 

「キュイイイイ!!!!」

 

さらにゴーグアントラーは地上にいる艦娘達にも光線を吐き出し、攻撃を受けて悲鳴をあげる彼女達。

 

「アイツになんか有効なサイバーカードってないの!? 文月!! なんかない!?」

「えっ!? えっと~、えぇっとぉ~!」

 

皐月がゴーグアントラーに対して有効そうなサイバーカードが無いかと文月に尋ねると、彼女は複数のサイバーカードを取り出して何か無いかと探す。

 

そうこうしている間にゴーグアントラーは先行してカルロスタワーに向かおうとし、その時に皐月達に後ろを見せた為、その一瞬の隙を突いて文月は目を瞑りながら「じゃあこれで!!」と適当にサイバーカードを抜き取り、ジオデバイザーに装填。

 

「いや、適当なんだけど!? 大丈夫!?」

『サイバーアントラー、ロードします』

 

文月は主砲を構えて引き金を引くとそこからアントラーの角を模したエネルギー弾を発射し、ゴーグアントラーの腹部辺りに命中し、ゴーグアントラーは火花を散らして地上に落下。

 

「キュイイイイ!!!!?」

「おぉ! やった!! アントラーにはアントラーの力ってね!!」

 

そしてゼロはゼロソードでザイゴーグを斬りつけ、同時にザイゴーグも腕の棍棒でゼロを殴りつけて互いに怯むが、即座にザイゴーグは口から放つ真赤な破壊光線「ブラディフラッディング」をゼロに放ち、ゼロはそれを慌ててゼロソードで受け止めて光線を防ぐ。

 

『ぐうう・・・・・・!!?』

 

だが、ザイゴーグはさらに光線の威力を強め、ゼロは耐えきれずにザイゴーグの光線の直撃を受けて吹き飛ばされてしまう。

 

『ぐああああああ!!!!?』

 

すかさず、ザイゴーグは胸部の部分を開き、そこから2本の触手を伸ばしてゼロの右腕と首を拘束し、動きを封じるとザイゴーグはゼロからエネルギーを吸収し始める。

 

『ぐあああああ!!!!? こいつ、俺のエネルギーを・・・・・・!!?』

「まずい! 誰かゼロの援護を!! あの触手を攻撃しろ!!」

「「了解!!」」

 

夜空の指示により、ヴェールヌイと雷がサイバーカードを取り出すのだが・・・・・・そうはさせまいと、ゴーグファイヤーゴルザの放った強化超音波光線が2人に向かって放たれ、それに気付いた2人はすぐさまどうにか躱したものの、その時地面に光線が直撃した衝撃で2人は吹き飛ばされてしまう。

 

「「わあああああ!!!!?」」

 

やがてエネルギーを吸収され続けたゼロはエネルギーの消耗により、身に纏っていたウルティメイトイージスが強制的に解除され、ゼロのカラータイマーが激しく点滅する。

 

『力が・・・・・・出ねぇ・・・・・・!!』

「ゲハハハハハ!!!!」

 

そしてザイゴーグはゼロの拘束を解くとそのまま破壊光線、「ブラディフラッディング」をゼロに直撃させるとゼロは大量の火花を身体中から散らしながら大きく吹き飛ばされ、そのまま姿を消してしまうのだった。

 

『ぐあああああああ!!!!!?』

「ランさん!!」

 

吹き飛ばされたゼロはランの姿に戻り、彼は地面に倒れ込んでしまう。

 

「ぐぅ、うう・・・・・・。 なんて野郎だ!! んっ?」

 

フラつきながらもなんとか立ち上がるランだが、その時、彼は左腕に何か違和感を感じ、自身の装着したブレスレットを見てみるとそれは夜空のエクスデバイザーと同じように赤く錆び付いて腐敗していたのだ。

 

「アイツ、俺のブレスレットまで!! クソ、これじゃ変身ができねえ・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとかザイゴーグ達を足止めしようとする夜空達だったが、ザイゴーグ達の猛攻に一同は押され気味であり、やがてザイゴーグ達はカルロスタワーのほぼ目の前まで進行し、タワーからザイゴーグ達の姿を見た人々はパニックになり、逃げ惑う。

 

その際、黒崎は逃げようとするカメラマンから「逃げるなら自分が撮る!!」と言ってカメラを奪い取り、外の様子を映そうとする。

 

それと同じ頃、鎮守府のラボではアムイがカルロスタワーの生放送を動画で見ていると、ヒカルの姿が映ったのが見え、彼はザイゴーグがタワーに近づいていることもあり、ヒカルを助けに行こうとするが、それをリョーガに引き止められる。

 

「待ちたまえ! 君はどこに行くつもりなんだい?」

「でも、父さんを僕が助けないと!! しっかりしてるように見えて気の抜けたところがあるし心配なんだ!!」

 

リョーガがアムイの腕を掴んで引き止めるのだが、それでもアムイは必死にヒカルの元に向かおうとする。

 

だが当然、黙ってそのまま子供をあんな危険な場所に送るなどできる筈が無いリョーガも、必死にアムイを引き止め、腕を離そうとはしなかった。

 

「離してよ!! 僕が、父さんを・・・・・・家族を助けないと!!」

 

アムイが言い放ったその時・・・・・・。

 

グルマンが預かっていた先ほどアムイの言っていたトンカチの化石が輝きだしたのだ。

 

『むっ? これは・・・・・・!!』

 

それと同時に、カルロスタワーの碧い石も光輝き、黒崎はカメラを石に向ける。

 

『おぉ~! なんか知らんが光っている!! そうこなくちゃ!! これが、神秘の光だ~』

「お願いだよ、父さんのところに行かせて!! お願い!!」

 

アムイは必死にリョーガに頭を下げて頼み、そんなアムイの意思に共鳴するかのように、アムイの持っていた化石がさらに眩い光を放つ。

 

『博士、この光は・・・・・・まるであのアムイという少年の想いに反応しているようだ』

『うむ、実際その通りなのだろう』

『ティガの碑文の通り、碧い石が、天と地の光をユナイトさせるとすれば、恐らく・・・・・・』

 

すると、今度はエクスデバイザーも化石や碧い石のように突如として輝きだし、グルマンがそのことを指摘すると、エックスは少し考え込んだ様子を見せる。

 

『この光は・・・・・・誰か、私を夜空の元に連れて行ってくれ!』

「だが、君の修理はまだ・・・・・・」

『いや、エックスの言う通り、彼とアムイくんをみんなの元に連れて行ってくれないかリョーガ?』

 

グルマンからもエックスとアムイをみんなのところに連れて行ってくれと頼まれ、リョーガはどうすべきか少しばかり考えたが・・・・・・。

 

少なくともここでジッとしていては何も始まらないと思ったリョーガは力強く頷き、彼は準備を済ませてスペースマスケッティで発進する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り、カルロスタワーでは・・・・・・。

 

カメラで外の様子を撮っている途中で部屋に飾っていた碧い石以外の遺跡のコレクションなどが振動によって落下して傷ついて行くのを黒崎は嘆いていたりしたが・・・・・・。

 

その時、碧い石もテーブルから床に落下し、それをすかさず菊月が掴み取ったのだが・・・・・・その腕を秘書の女性が掴みあげ、碧い石を奪い返そうとする。

 

「おい!! この状況で・・・・・・!!」

 

菊月は無理矢理秘書の腕を振り払ってこの場を去ろうとするのだが、秘書に肩を掴まれてしまい、その時に手から石が滑って再び床に落ち、ヒカルの足下まで転がってしまう。

 

「あっ!」

 

ヒカルは慌ててそれを拾いあげ、黒崎はそれを見ると「拾ってくれてありがとう!!」とお礼を述べながら手を差し出す。

 

「ヒカルさん!! 行って!!」

「は、はい!!」

 

時雨に言われてヒカルはすぐにその場を走り去って行き、それを受けて黒崎は「待て泥棒!!」と言いながらヒカルを追いかける。

 

「お前が言うな!!」

 

菊月はなんとか秘書の腕を振り払い、時雨達は黒崎を行かせまいと彼の前に立ち塞がる。

 

「そ、そこを退け!! 邪魔をするな!!」

「まだ分からないんですか!? あの怪獣を止めるには、あの石が必要なんです!!」

「そそそそ、そんなの知るかぁ!! そんな証拠どこにもないだろ!! あれは私の物だぁ!!」

 

如月が黒崎にザイゴーグを止める為にもあの碧い石が必要なのだと説明するが、黒崎は聞く耳を持たず、無理矢理にでもヒカルを追いかけようとするが・・・・・・艦娘、それも艤装を展開している彼女達に力で敵う筈もなく、黒崎達は時雨達に強制的に引き止められるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『操縦下手だな、リョーガさん』

「当たり前だろ!! 私は戦闘担当じゃないんだ!!」

 

同時刻、スペースマスケッティで出撃したリョーガだったが、あまり操縦に慣れていないせいでエックスから苦言を言われてしまっていた。

 

「だからナビを頼むよエックス」

『1キロメートル先を左折、目的地周辺です』

(このナビ普通に欲しいな)

 

やがてザイゴーグの姿が見えるとランドマスケッティに襲いかかろうとするザイゴーグに向かってファントニックレーザーというレーザー光線でザイゴーグを攻撃し、ジオマスケッティと分離してジオアラミスになるとそのまま地上に着陸。

 

ランドマスケッティの元まで行くとジオアラミスからエクスデバイザーを持ってリョーガとアムイは降り、夜空の元へと急ぐ。

 

それを見て「なにやってんだ!?」と驚いた夜空はすぐにランドマスケッティから降りてリョーガ達の元へと合流。

 

「リョーガさん!! なんで前戦に!! しかもアムイくんまで連れて・・・・・・!」

「色々と事情があるんだよ。 それよりほれ、エックス!!」

 

リョーガはそう言いながらエクスデバイザーを夜空に返し、夜空は心配そうにデバイザーを見つめながら「エックス、大丈夫か?」とエックスを心配する。

 

『なんとかな。 だがまだユナイトは無理だ。 しかし、あの碧い石・・・・・・きっとあれが再びユナイトする為の鍵になる。 夜空、君も碧い石の元に行くんだ!』

「だけど・・・・・・ランドマスケッティもこのまま置いておく訳には・・・・・・」

 

夜空はそう言いながらランドマスケッティの方へと顔を向けると・・・・・・そこには操縦席でドヤ顔決めながら「ここは任せろ」とでも言いたげな顔を浮かべ、サムズアップする奈々の姿があった。

 

「なんでいんの!!?」

「細かいことは良いんですよ。 タイミングバッチでしょ? 指揮は私に任せて提督は石の元に!! アムイくんはもう行きましたよ!?」

「えっ!?」

 

奈々に教えられて先ほどまですぐ傍にいた筈のアムイがいないことに気づき、やむなく夜空はエックスや奈々の言うように碧い石の元へと向かうこととなり、リョーガも再びジオアラミスに乗り込んでジオマスケッティと合体し、スペースマスケッティとなってザイゴーグへと立ち向かうことに。

 

そして夜空はアムイを探してカルロスタワーの中に入り、アムイの名を叫んでどこかにいないか彼を探して辺り見回す。

 

『あの子の持っているオーパーツの波動は碧い石とシンクロしている!』

「闇を闇に還す力、ザイゴーグを封印する力って訳か・・・・・・」

『あぁ、急ごう、夜空!!』

 

エックスの言葉に頷くと、夜空は急いでアムイと碧い石を探しに上の階へと階段を使い上り始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また先駆けてカルロスタワー内部に向かって行ったアムイはといと、階段を上って上の階へと向かう途中であり、彼は必死に父であるヒカルの姿を探し回っていた。

 

「父さーーーーん!! おっちょこっちょいの父さ~~ん!!」

 

すると、そんなアムイの目の前に・・・・・・突如・・・・・・。

 

全身が黒いが、身体中に赤い血管のようなものが浮き出た1人の怪人が彼の目の前にぬらり」と現れたのだ。

 

『あの碧い石、あれに酷似した気配を感じてきてみれば・・・・・・』

「っ!!? な、なに・・・・・・!? 誰!?」

 

突然目の前に現れたのは、「悪質宇宙人 メフィラス星人」に酷似した怪人、「閻魔分身怪人 ゴーグメフィラス」であり、その名の通り、ゴーグメフィラスはザイゴーグが呼び出した怪人である。

 

実はザイゴーグがゴーグファイヤーゴルザとゴーグアントラーを呼びだす為に放った棘の中にはもう2本、かなり小さめの棘があり、それが先行してカルロスタワーに向かって放たれ、その内の1本がこのゴーグメフィラスへと変貌したものだったのだ。

 

『君の持っているその光、我が主にとって邪魔なものなのだよ。 その光をこちらに渡せば、君に危害は加えないと約束しよう』

 

しかし、そう言われてもアムイにはなんのことだがサッパリ分からなかったが・・・・・・よくよく考えてみてアムイはもしかして・・・・・・と背負っていたリュックからあの化石を取り出す。

 

「もしかして・・・・・・これ?」

『それだよ、少年。 私はザイゴーグ様の配下の中では紳士的な方でね。 暴力は嫌いなのだ。 どうだね、この私にたった一言『この化石をあなたにあげます』と言ってくれないかね?』

 

ゴーグメフィラスは彼なりにそう丁寧にアムイに化石を渡すように要求するのだが、アムイはゴーグメフィラスの言うことなど信用できないし、何よりも胡散臭いし、自分1人助かったところで意味なんてないと考え、アムイは首を横に振って断る。

 

「嫌に決まってんだろバーカ!!」

『そうだろうねぇ。 どうせそんな解答が来るだろうと思いましたよ。 ならば暴力は嫌いですが仕方ありません、無理矢理にでも・・・・・・』

 

ゴーグメフィラスはアムイに今にも襲いかかろうとするのだが、その時、アムイの背後から1つの光弾がゴーグメフィラスに向かって放たれ、ゴーグメフィラスはそれを腕で弾いて防ぐ。

 

『むっ?』

「アムイくん!! って、あれは・・・・・・メフィラス星人!?」

 

そこへジオブラスターを構えた夜空が駆けつけ、さらにゴーグメフィラスの真横から突如現れた時雨の蹴りが繰り出され、ゴーグメフィラスは後ろに後退することで躱す。

 

「時雨!!」

「提督、こいつは僕に任せて!! アムイくんのお父さんのところに!! 他のみんなも向かってる!!」

 

他の艦娘達がヒカルの元に向かったなら「じゃあなんでお前こっち来たの?」と首を傾げる夜空だったが、時雨は口元で薄らと笑みを浮かべてその疑問に応える。

 

「提督のピンチを察知したって言ったら、信じる?」

「こんな時に何言ってんだ!! ははっ、単純にみんなとはぐれただけだろ?」

「どうだろうね。 まっ、取りあえず、こいつは僕が相手をするから、今の内に!!」

 

時雨の言葉に夜空は頷き、アムイと一緒にヒカルを探しに行き、そんな2人をゴーグメフィラスが追いかけようとするが、当然時雨が立ち塞がる。

 

「通させはしないよ!!」

 

時雨はジオデバイザーを取り出し、サイバーゴモラのカードを装填すると彼女は「ゴモラフュージョン」へと強化変身し、両腕の武器、「ゴモラクロー」を構える。

 

「行くよ、ゴモラ!!」

 

時雨はゴーグメフィラスに向かって駈け出し、クローを振るうが、ゴーグメフィラスは時雨の攻撃をことごとく躱し、右腕から赤黒いエネルギーソードを形成し、時雨の繰り出して来る右腕のクローによる攻撃を受け止める。

 

『邪魔をするな!!』

 

ゴーグメフィラスは時雨を押し返し、左腕を突き出して光弾を放つが、時雨はクローを盾に見立てて光弾を防ぎつつ、両肩の主砲から砲弾をゴーグメフィラスに向けて発射。

 

だが、ゴーグメフィラスはそれをエネルギーソードで切り裂く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、時雨達の通せんぼをなんとか振り切った黒崎はというと・・・・・・。

 

流石にこのままビルにいるのはヤバイと感じ始めた為、自分も避難しようと非常用階段を降りていたのだが・・・・・・。

 

ふっと視界の隅に碧い石が床に転がっているのが見え、黒崎はそれを初々とした声をあげながら碧い石を急いで拾いあげる。

 

「お、おぉ~!! 運命の石よ、ついに我が手に戻ったか~!! んっ?」

「ぐう・・・・・・うぅ・・・・・・!」

 

その時、黒崎は瓦礫の柱に挟まっているヒカルの姿を発見。

 

「おっ? なにやってんのヒカルさん?」

「見たら分かるでしょ、挟まって動けないんです!」

「ふ~ん。 取りあえず、石、返して貰いますよ?」

 

黒崎はそう言い残すと、碧い石を持ってその場を立ち去ろうとするのだが・・・・・・。

 

彼は数歩進んでから不意に立ち止まり、もがき苦しむヒカルの姿を見ると黒崎は「やれやれ」とでも言いたげな様子でヒカルに一時的に碧い石を渡す。

 

「ちょっとこれ持っといて。 今、助けますからね」

 

そう言うと黒崎はヒカルを挟んでいる瓦礫の柱に手をかけ、必死に持ち上げようとする。

 

「なんだ、黒崎さん結構良いところあるんですね」

「このまま自分だけ逃げてあなたが死んだりしたら、寝覚めが悪いだけですよ!」

 

黒崎はそんな風に悪ぶりながらもなんとか柱を持ち上げようとするのだが・・・・・・その時、彼の腰が「ぐぎっ!」と嫌な音を立てる。

 

「なんですか今の音・・・・・・」

「いや、ちょっと・・・・・・腰が・・・・・・」

「トレジャーハンター名乗ってる割に身体脆いですね!?」

 

トレジャーハンターを自称する割に身体脆すぎないかとヒカルが思っていると、そこに・・・・・・。

 

『見つけたぞ、碧い石・・・・・・!!』

 

そこへ尖った頭部が特徴的で「悪質宇宙人 レギュラン星人」に酷似し、ゴーグメフィラス同様赤い血管のようなものが浮き出た怪人、「閻魔分身怪人 ゴーグレギュラン」が突如として現れたのだ。

 

このゴーグレギュランもまた、ゴーグメフィラス同様にザイゴーグによって放たれた小さな2つの棘の内の1つから生み出された個体である。

 

そしてゴーグレギュランはなぜか風車を持った通常のレギュラン星人のソフビ人形を持っており、ゴーグレギュランはヒカル達に碧い石を渡すように要求するのだが・・・・・・。

 

『さぁ、その碧い石をこの世の嫌われ者と名高いこの俺に・・・・・・!!』

「うごごごご!! こ、腰がぁ~!!?」

「うぅ、重い~・・・・・・!」

 

しかし、ゴーグレギュランの言葉は黒崎は腰を痛めてるせいでそれどころではなく、ヒカルも柱をなんとか押し退かそうとすることに必死で2人ともゴーグレギュランの存在にはまるで気付いていなかった。

 

『オイ!! 無視すんな!!』

「わあ!? わああなんだ!!? 怪物~!!?」

『うるさい!! 兎に角その石を・・・・・・!!』

 

次の瞬間、ゴーグレギュランにその場に駆けつけた睦月達の砲撃が直撃し、睦月達と合流した夜空とヒカル、黒崎を探していた彼の秘書もその場に駆けつけたのだ。

 

『ぐあああ!!? 人が喋ってる途中で撃つ奴があるかぁ!!』

「あのレギュラン星人みたいな奴等は私達が足止めするわ!」

「その間にヒカルさんを助けるぞよ~!」

 

暁と睦月は夜空達にそう言って彼女等はゴーグレギュランに向かって行き、彼女達がゴーグレギュランと交戦している間に夜空やアムイ、秘書はヒカルを助けようとする。

 

「父さん!!」

「アムイ!! なんで来たんだ!!?」

「来るに決まってるだろ!! 父さんがピンチなんだよ!! 大好きな家族のピンチに駆けつけないなんてこと、僕にできる筈がないだろ!! 逆のような立場だとしても、父さんは僕のこと助けに来るだろ!? だから、僕も!!」

「っ・・・・・・アムイ・・・・・・」

 

ヒカルはこんな危険な場所に来たアムイのことを叱るが、アムイのその叫びを聞いて彼は圧巻され、思わず黙り込んでしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

睦月、如月、暁、菊月はゴーグレギュランを夜空達から引き離し、ゴーグレギュランと彼女達は戦闘を繰り広げる。

 

ゴーグレギュランは右腕を肉体変化させて回転鋸のついた腕に変化させると、鋸を回転させて睦月と如月に向かって斬りかかる。

 

それを2人は身体を地面に転がすことで回避し、暁が主砲を構えて砲弾をゴーグレギュランに撃ち込み、ゴーグレギュランは回転鋸で切り裂いて砲弾を切り裂く。

 

『ええい!! 邪魔をしやがって!!』

 

ゴーグレギュランは左手から相手を拘束するための捕獲光線を放ち、暁を拘束するのだが・・・・・・真横から菊月の跳び蹴りが繰り出され、暁の拘束が解ける。

 

「助かったわ、菊月!」

「あぁ」

 

だが、その時・・・・・・。

 

タワー周辺にいたザイゴーグがまだ配下であるゴーグレギュランとゴーグメフィラスがいるにも関わらず、腕のゴーグレグジスでビルを攻撃してきたのだ。

 

「ゲハハハハ!!!!」

「ひゃああ!!? ちょっと、まだビルに仲間がいるのにザイゴーグ攻撃してきてない!?」

 

しかし、ゴーグレギュランはそんな状況にも関わらず、尚も暁達との戦闘を続行し、回転鋸を容赦なく振るって攻撃してくる。

 

『我等に命という概念はない。 それに、ザイゴーグ様が健在である限り我々はあの棘から何度でも蘇ることができるのだよ。 ザイゴーグ様がここに辿り着く前に、石を回収できなかった時点で我々の役目は終わった。 ならば後の役目は、道連れにしてでも貴様等、邪魔者を消すこと!!』

 

ゴーグレギュランはそう言い放ちながら再び暁達に襲いかかり、如月はゴーグレギュランは自分達ごとザイゴーグの攻撃で建物の下敷きになっても構わないという考えから、どうにかしてゴーグレギュランを外に誘導しようとこっそりと菊月達に耳打ちする。

 

「だが、司令官が・・・・・・」

「そうね、菊月ちゃんは提督達の元に行って提督達を手伝って!」

「分かった」

 

菊月は如月の言葉に頷き、彼女は夜空達の元へと戻るために駆け出す。

 

『オイ、どこに・・・・・・!! まぁいいか、どうせ貴様等に勝ち目などない!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で夜空達は必死にヒカルを柱を押し退かそうとするのだが、柱はかなりの重さのようで中々動かすことができず、その時ザイゴーグの攻撃が再びビルに襲いかかって来たのだ。

 

外ではスカイマスケッティ、ランドマスケッティ、スペースマスケッティ、艦娘達の攻撃が行われていたが、一同攻撃はことごくザイゴーグにはまともに通用しない。

 

「倒せなくても良い!! 司令官達が石を回収するまで、せめて足止めができれば・・・・・・!!」

 

満潮がそう言いながらなんとかこっちに意識を向けさせようとするのだが、ザイゴーグは中々振り向かない。

 

「皆さん、ありがとうございます。 僕はもう良いから、みんな早く逃げて!! アムイも、早く逃げるんだ!!」

 

タワー内部にいるヒカルは自分を助けようとしてくれる夜空達に感謝の言葉を述べ、自分を置いて逃げるように言うのだが、アムイは「そんなことできる筈ないだろ!!」と聞く耳を持たなかった。

 

「良いから逃げるんだアムイ!!」

「父さんは僕に何時も諦めるなって言ってるじゃないか!! 正しいことをやれって!! 僕はその、正しいと思ったことをやるんだ!! 僕は絶対に父さんを置いて逃げたりしない!! 父さんを、家族を、僕が守るんだああああああ!!」

 

アムイは力強くそう言い放つと、彼は子供とは思えないほどの怪力を発揮し、柱をなんとたった1人で持ち上げたのだ。

 

「人間舐めたらあかんでえええええええええ!!!!」

「はえっ!? なんで関西弁!?」

 

丁度そこに戻って来た菊月がアムイの怪力と台詞に驚いている間に、アムイは柱を投げ捨てる。

 

柱から抜け出たヒカルはなんとか立ち上がり、アムイのリュックから何やら光っていることに気付く。

 

「アムイ、それは・・・・・・」

 

アムイもそれに気づき、リュックの中にあった例の化石を取り出すと、化石にヒビが入っていき、砕けるとそれはスティック状の金色のアイテム、「スパークレンス」へと変化したのだ。

 

さらにはヒカルが持っていた碧い石と、エクスデバイザーも輝き出す。

 

「まさか、これが結びの光・・・・・・?」

 

すると、その時、またもザイゴーグによるビルへの攻撃が繰り出され、その衝撃によってヒカルとアムイの目の前にあった壁が崩れて2人に降り注ごうとするのだが・・・・・・。

 

「うおおおおおおお!!!!」

 

アムイは咄嗟にスパークレンスを掲げ、先端部分が展開するとアムイは眩い光へと包まれ、崩れた壁を押し退かして赤と紫のカラーリングが施されたボディに、胸部に金色のプロテクターのある光の巨人・・・・・・「ウルトラマンティガ マルチタイプ」がビルから飛び出すように現れ、そのまま真っ直ぐザイゴーグを勢いよく殴り飛ばしたのだ。

 

次の瞬間、エクスデバイザーも腐敗が無くなり、エクスデバイザーの使用が可能となった。

 

『夜空!! 行けるぞ!! ユナイトだ!!』

「よし、行くぞエックス!!」

 

夜空もまたエクスデバイザーを構え、上部スイッチを押すと眩い光に包まれ、夜空は「ウルトラマンエックス」へと変身する。

 

『イィィッサァァァァ―――ッ!!』

『エックス、ユナイテッド!』

 

エックスもまた現れると同時にザイゴーグを蹴り飛ばしてザイゴーグをビルから突き放し、そのまま地面に着地。

 

「アムイくん?」

 

夜空はティガに変身したアムイの姿をジッと見つめ、エックスもまたティガの姿を見て何かを理解したかのような反応を見せる。

 

『そうか、そういうことだったんだ! 人が人を想い、繋がり合おうとする心、それが天と地とを繋ぐ光なんだ! その光とユナイトするからこそ、私達は光の巨人と呼ばれているんだ』

「成程な・・・・・・」

 

その時、ヒカルが手に持っていた碧い石がまた眩い光を放つと、それが宙に浮かび、ヒカル達の前で人の姿へと変化し、1人の男性が現れる。

 

「なっ、なっ・・・・・・ひ、人になったぁ!!?」

 

このことに黒崎は目をまん丸にして驚き、ヒカル達もそのことに衝撃を受け、驚いた表情を浮かべる。

 

「あ、あなたは・・・・・・?」

「私の名は、ハヤタ・シン。 又の名を・・・・・・」

 

菊月に問われ、ヒカル達の方に顔を振り向かせながら「ハヤタ・シン」と名乗ったその男性は、スティック状のアイテム、「ベーターカプセル」を取り出すと彼をそれを掲げ、赤いボタンを押す。

 

「ウルトラマン」

 

するとハヤタは赤い光の球体に包まれ、その球体がエックスとティガの間まで行くと球体はさらに眩い光を放ち、その中から現れたのは銀色のボディに、赤いラインのある光の巨人・・・・・・。

 

『お、おぉ~! 来たぞ、われらの・・・・・・!!』

 

それをラボでモニターで観ていたグルマンは歓喜の声をあげ、同時にエックスのインナースペース内の夜空も、その巨人の名を呟く。

 

「ウルトラマン・・・・・・」

 

原点にして頂点、全ては彼から始まった・・・・・・始まりの巨人、その名は・・・・・・「ウルトラマン」

 

「ゲハハハハハ!!!!」

 

ザイゴーグは3人のウルトラマンを睨み付け、そんなザイゴーグの元にゴーグファイヤーゴルザとゴーグアントラーが集結し、エックスとウルトラマンは立っている位置を入れ替えると、エックス、ティガ、ウルトラマンはファイティングポーズを構える。

 

「総員に告ぎます!! 3人のウルトラマンと連携し、怪獣達を撃滅してください!!』

『了解!!!!!』

 

奈々の指示に従い、艦娘達やタカト、リョーガが返事を返し、エックス達がザイゴーグ達に立ち向かって行くと、艦娘達もまた、ザイゴーグ達に向かって攻撃を開始する。

 

エックスはザイゴーグ、ティガはゴーグアントラー、ウルトラマンはゴーグファイヤーゴルザと激突し、エックスはザイゴーグの頭部を掴んで押さえ込むと満潮と村雨の砲弾がザイゴーグの目元付近に直撃。

 

『シェア!!』

 

それによって怯んだところをエックスは後ろ回し蹴りでザイゴーグの胸部を蹴りつけるが、すぐさまザイゴーグはゴーグレグジスでエックスを殴りつけて反撃。

 

「ガハハハハ!!!!」

『ヘアッ!!』

 

そこへザイゴーグに後ろから飛びかかり、押さえつけるウルトラマン。

 

『グルアアアア!!!』

 

ゴーグファイヤーゴルザがそんなウルトラマンに対し、背後から強化超音波光線を放つがそれを割って入って来たティガがゴーグファイヤーゴルザの顔面を殴りつけて阻止。

 

またティガに向かって突進して攻撃を仕掛けるゴーグアントラーをティガはゴーグアントラーの角を掴んで受け止め、そこにスカイマスケッティとスペースマスケッティから放たれた光弾が撃ち込まれる。

 

『チャッ!!』

 

そのままゴーグアントラーに膝蹴りを喰らわせて引き離し、続けざまにウルトラマンがゴーグアントラーにヤクザキックを喰らわせる。

 

『ショワッ!!』

「キュイイイ!!!」

 

エックスはゴーグファイヤーゴルザの胸部に拳を何発か叩き込んだ後、後ろに回り込んでいたザイゴーグにすぐさま振り返って掴みかかり、そこに駆けつけたティガと同時に拳をザイゴーグに叩きこむ。

 

『イィィサァー!!』

『チャア!!』

 

だが、直後にゴーグファイヤーゴルザの振るって来た尻尾による攻撃を背中に受け、片膝を突くティガ。

 

ゴーグファイヤーゴルザはすかさず膝を突いたティガに向かって頭部から放つ強化超音波光線を発射するのだが、ティガは素早く両腕を額の前でクロスさせ、勢いよく両腕を振り下ろすと紫色の姿、「スカイタイプ」にチェンジし、空中に飛び上がって素早い動きでゴーグファイヤーゴルザの攻撃を躱す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で時雨はゴーグメフィラスとの戦闘中、偶然もゴーグレギュランと戦う暁達と合流し、一同は協力してなんとかゴーグメフィラスとゴーグレギュランの2体をビルの外に追い出すことに成功。

 

だが、当然外に追い出してそれでお終いなんてことはなく、そのまま一同は戦闘を続行。

 

時雨はゴーグメフィラスに両腕のゴモラクローを突き立てて突進を繰り出すが、ゴーグメフィラスはエネルギーソードを振るってエネルギー刃を飛ばして攻撃。

 

時雨はどうにかそれをゴモラクローで弾くも、動きを止めてしまい、その隙を突き、ゴーグメフィラスは右腕からの破壊光線を発射。

 

なんとか時雨は両腕のクローを盾にして防ぐものの、ゴーグメフィラスは目にも止まらぬ速さで時雨の懐に飛び込み、エネルギーソードを振るおうとする。

 

「しまっ!!?」

「俺を忘れてんじゃねえ!!」

 

だが、そこにランの放った跳び蹴りがゴーグメフィラスに繰り出され、攻撃をゴーグメフィラスは苦悶の声をあげながら地面を転がる。

 

「俺はまだ再変身できねえが・・・・・・、こっちを手伝うくらいはできるぜ?」

「ランさん・・・・・・。 サポート、感謝します!」

 

時雨は軽くランに頭を下げて礼を述べると、ランと時雨は2人でゴーグメフィラスに駆け出して行く。

 

『チッ、1人増えたところで・・・・・・それもウルトラマンに変身できない者など!!』

 

ゴーグメフィラスは左腕から光弾を時雨とランに向かって連続発射し、2人は左右に分かれて攻撃を回避し、ランは素早くジャンプして一気にゴーグメフィラスとの距離を詰め、掴みかかる。

 

「セアア!!」

 

ゴーグメフィラスに膝蹴りを叩き込み、怯んだところにさらに後ろ回し蹴りを喰らわせるラン。

 

「退いてランさん!!」

 

時雨の言葉に従い、ランが素早くその場から離れると両肩の主砲から彼女は砲弾を放つ。

 

しかし、ゴーグメフィラスはそれをエネルギーソードで切り裂いてしまう。

 

「なんて野郎だ・・・・・・!!」

 

また暁、如月、睦月はゴーグレギュランとの戦闘を繰り広げており、3人はゴーグレギュランを三方向に囲んで主砲から砲弾を放つ。

 

だが、ゴーグレギュランは高くその場から飛び上がり、暁達の放った砲弾は互いに激突し合って相殺されてしまう。

 

空中に浮かび上がったゴーグレギュランはそのまま両腕から破壊光線を雨降らせるかのように暁達に放つ。

 

「「きゃあああ!!!?」」

「わあああ!!? この!! 降りてこぉーい!!」

 

それに怒った睦月は足部に装着された艤装から魚雷を取り出して手に持ち、それをゴーグレギュランに向かって投げつけ、直撃を受けると魚雷が爆発。

 

『うおおお!!?』

 

地上に落下したところを暁達はすかさず一斉射撃を行うのだが、素早く立ち上がったゴーグレギュランは右腕の回転鋸を振るって砲弾を切り裂く。

 

『調子に乗るんじゃねえ!!』

 

ゴーグレギュランは睦月に向かって駈け出して行き、腕の回転鋸を振るって攻撃を仕掛ける。

 

「ひゃああ!!?」

 

しかし、睦月はそれに驚いて頭をかがめたことで攻撃を回避。

 

そこに暁と如月がタックルをゴーグレギュランにタックルを喰らわせる。

 

『うおっと・・・・・・!! 貴様等ぁ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴーグアントラーは羽根を広げ、空中へと飛び立ち、それを追うようにウルトラマンも飛び上がってスカイマスケッティやスペースマスケッティと共にゴーグアントラーを追いかける。

 

スカイマスケッティはファントン光子砲、スカイマスケッティはファントニックレーザーをゴーグアントラーに撃ち込もうとするのだが、ゴーグアントラーはやはり素早く、中々直撃させることができなかった。

 

「あのクワガタさんの動きを一瞬でも止められたら良いんだけど~」

「あら、アリジゴクじゃないの?」

「どっちでも良いっぽい!」

 

文月と荒潮の言葉に対して珍しくツッコミを入れる夕立。

 

そんな彼女はサイバーガルベロスのカードを取り出して、ジオデバイザーに装填。

 

『サイバーガルベロス、ロードします』

「一か八か・・・・・・ガルベロスイリュージョン!!」

 

夕立はゴーグアントラーの進行方向に向かって砲弾を発射すると、突如としてゴーグアントラーの目の前に巨大な岩山が出現。

 

それに驚いたゴーグアントラーは一瞬動きを止めてしまう。

 

『ヘアッ!!』

 

その隙を見逃さず、ウルトラマンは高速スピンを行いながら発射したリング状の光の鎖で相手を拘束する「キャッチリング」を繰り出し、アントラーを拘束し、身動きが取れなくなったゴーグアントラーは地上に落下。

 

それと同じく、ウルトラマンも地上に降り立ち、ゴーグアントラーに近づくのだが・・・・・・ゴーグアントラーはなんとキャッチリングを無理矢理引き千切って立ち上がり、口から光弾を何発も吐き出してそれをウルトラマンに直撃させる。

 

『ウアアアッ!!?』

 

攻撃を受けたウルトラマンは倒れこみ、ゴーグアントラーは再び空に飛び立とうと翼を広げる。

 

「また空に逃げるつもりか!? そうはさせない!!」

 

タカトはジオデバイザーにサイバーゼットンのカードを装填し、そのリミッターを解除させる。

 

『サイバーゼットン、ロードします』

「サイバーカード、リミッター解除!!」

『リミッター、解除します』

 

そのことについたリョーガは慌てて通信でタカトを止めに入る。

 

『やめるんだタカト!! 危険すぎる!! それもゼットンの力なんて・・・・・・!!』

「奴の頑丈な身体にダメージを与えるには、これしかない!! ゼットントルネード!!!!」

 

スカイマスケッティは期待を横に拘束回転させて巨大な竜巻を作り出し、それをゴーグアントラーに浴びせる「ゼットントルネード」を繰り出して竜巻はゴーグアントラーを飲み込み、空中に浮かび上がらせてそのまま勢いよく地面に叩きつける。

 

「キュイイイイイイ!!!!?」

 

その際、無茶な動きをしたせいでスカイマスケッティは全身から火花を散らし、墜落。

 

「今だぁーーーー!!! 奴の翼を狙ええええええええ!!!!」

 

タカトの叫びを受け、リョーガはそれに応えるようにジオデバイザーに「サイバーベムラー」のカードを装填させる。

 

『サイバーベムラー、ロードします』

 

それと同時に、朝潮、荒潮もジオデバイザーにサイバーブラックキングとサイバーレイキュバスのカードを装填させる。

 

『サイバーブラックキング、ロードします』

『サイバーレイキュバス、ロードします』

「ブラックヘルマグマ!!」

「レイキュバスシザース!!」

 

朝潮は主砲から強力な炎を、荒潮はハサミ型のエネルギー刃をゴーグアントラーの背中に撃ち込み、スペースマスケッティも「宇宙怪獣 ベムラー」の力を宿した青白い光線を放ち、ゴーグアントラーの両方の翼を破壊。

 

「キュイイイイイイイ!!!!」

 

翼を破壊されたことで、怒りの矛先を朝潮達に向けるゴーグアントラーだったが・・・・・・即座にウルトラマンがゴーグアントラーに掴みかかり、腹部に膝蹴りを喰らわせる。

 

『ヘアッ!!』

 

戦闘BGM「勝利」

 

ウルトラマンの膝蹴りに怯むゴーグアントラーだが、すぐさま近距離から口から吐き出す光弾を撃ち込もうとするのだが、素早くウルトラマンはゴーグアントラーの角を掴んで顔を無理矢理上に向けさせ、光弾は空中に撃ち込まれただけで不発に終わる。

 

そのままウルトラマンはゴーグアントラーを突き放すとゴーグアントラーの胸部に強烈なチョップを叩き込み、蹲るゴーグアントラー。

 

『シュア!!』

 

ウルトラマンはすかさずゴーグアントラーの右腕を掴みあげると背負い投げを繰り出し、ゴーグアントラーは背中を強く打ち付ける。

 

「キュイイイイイイ!!!!?」

 

追い打ちをかけようとするウルトラマンだが、ゴーグアントラーは光弾をウルトラマンの顔目がけて発射し、それに思わず飛び退き、躱すウルトラマン。

 

『っ!?』

「キュイイイイイイ!!!!」

 

立ち上がったゴーグアントラーはウルトラマンの身体をその自慢の顔のハサミで拘束し、力強くそのハサミでウルトラマンを締め上げる。

 

『オアアア!!?』

 

だが、ウルトラマンは両手で「ガシッ!」とゴーグアントラーのハサミを掴みあげると、そのまま無理矢理引っぺがすようにしてハサミを破壊。

 

『ショア!!』

「キュイイイイイイ!!!!?」

 

拘束から解放され、ウルトラマンはゴーグアントラーを蹴り上げて自分から引き離す。

 

それでもゴーグアントラーは光弾をウルトラマンに撃ち込むが、ウルトラマンは両手を胸の前に水平に構えた後、挙げた右手を振り下ろして投げる光の鋸「八つ裂き光輪」を繰り出し、ゴーグアントラーの光弾を切り裂き、続けざまにウルトラマンは両腕を十時に組み放つ必殺光線・・・・・・「スペシウム光線」をゴーグアントラーに発射。

 

『ハアアア、シェア!!!!』

「キュイイイイ・・・・・・キュイイイイイイ!!!!!?」

 

スペシウム光線はゴーグアントラーの身体を貫き、ゴーグアントラーは火花を散らして倒れ、爆発したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘BGM「光を継ぐもの」

 

ゴーグファイヤーゴルザは頭部から放つ強化超音波光線を空中を飛行するティガに放つが、素早さに長けたスカイタイプに当てることはできず、空中回転を加えることで威力を増す蹴り技「ウルトラかかと落とし」をゴーグファイヤーゴルザの頭部に決める。

 

『チャアア!!』

「ガアアアアア!!!!?」

 

マルチに比べてパワーで劣るスカイタイプとは言え、勢いをつけた蹴りを頭部に受けてはゴーグファイヤーゴルザも脳が大きく揺れ、フラついてしまう。

 

「私達も続けぇー!!」

 

ティガの援護に廻った菊月がそう叫ぶと、彼女は「剛力怪獣 シルバゴン」のサイバーカードを装填し、村雨もまた「ミサイル超獣 ベロクロン」のサイバーカードをジオデバイザーに装填する。

 

「シルバゴンパワーアタック!!」

「ベロクロンミサイル!!」

 

菊月はシルバゴンの角を模したエネルギー弾「シルバゴンパワーアタック」、村雨は主砲から砲弾の代わりにミサイルを放つ「ベロクロンミサイル」をゴーグファイヤーゴルザに撃ち込む。

 

「グルアアアアアア!!!!」

 

ゴーグファイヤーゴルザに攻撃が直撃し、それによってよろめくゴーグファイヤーゴルザに向かってティガは再び空中から勢いをつけた跳び蹴りをゴーグファイヤーゴルザに叩きこむ。

 

「ガアアアアア!!!!?」

 

ゴーグファイヤーゴルザが地面に倒れ込んだところをティガはさらに空中から急降下キックを繰り出すのだが・・・・・・突如、ゴーグファイヤーゴルザは身体を球体に変化させて地面を転がることで回避。

 

さらに素早く元の姿に戻ると振り返りざまに着地したティガの背中に向かって強化超音波光線を撃ち込み、ティガは背中から火花を散らす。

 

『ウアアアア!!?』

 

片膝を突いたところをゴーグファイヤーゴルザは容赦なく尻尾を振るってティガを攻撃し、攻撃を受けたティガはビルに激突。

 

そのままゴーグファイヤーゴルザは再び球体に変化して何度もティガに激突し、タイプチェンジする余裕を与えない。

 

「こっちも最後の手段と行きますか!」

 

そう言うと奈々は「バリヤー怪獣 ガギ」のサイバーカードを取り出してジオデバイザーに装填。

 

『サイバーガギ、ロードします』

「サイバーカード、リミッター解除!!」

『リミッター、解除します』

 

するとランドマスケッティの主砲部分から1つの光弾が放たれてそれが鞭状となり、球体状態のゴーグファイヤーゴルザを拘束し、動きを封じたところですかさずガギの爪を模した強力な光弾を次々ゴーグファイヤーゴルザに喰らわせる。

 

「グルアアアアアアア!!!!!?」

 

それによってゴーグファイヤーゴルザは大きく吹き飛ばされ、満潮、皐月、雷の3人はそれぞれサイバーバキシム、サイバーレイキュバス、サイバーネロンガという怪獣達のカードをデバイザーに装填し、それらの怪獣の力を宿した砲撃を放って元の状態に戻ったゴーグファイヤーゴルザの頭部を集中攻撃し、流石に集中攻撃には耐えきれず、頭部の突起部分が破壊される。

 

「グルアアアアアア!!!!?」

「ふふん♪ これであの光線も撃てないでしょ!?」

 

その間にティガは両腕を交差して額を一瞬輝かせ、両腕を振り下ろすと力に優れた赤い姿「パワータイプ」にチェンジ。

 

『チャア!!』

 

ティガはゴーグファイヤーゴルザに向かって駈け出すと、ゴーグファイヤーゴルザの胸部に何発も重い拳の一撃を叩きこんでいき、頭を両手で押さえつけるとゴーグファイヤーゴルザの顎に膝蹴りを喰らわせる。

 

『ハアア!!』

「ガアアアア!!!!?」

 

最後にティガはゴーグファイヤーゴルザを持ち上げるとそのまま投げ飛ばし、ゴーグファイヤーゴルザは地面に強く身体を打ちつけて倒れ込む。

 

それでもなんとか立ち上がるゴーグファイヤーゴルザだが、ティガは両腕を左右から上にあげ、胸の前に高密度に集めた超高熱の光エネルギー粒子を光球にして相手に放つ「デラシウム光流」を放ち、直撃を受けたゴーグファイヤーゴルザは火花を散らして粉々になり、爆発するのだった。

 

「ハアアアア、チャアアアア!!!!」

「グルゥ・・・・・・ガアアアアアア!!!!!?」

 

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