小ネタその1 提督が鎮守府に着任しました。
「さて、今日からここで艦娘たちの提督をすることになるのか……」
「しかも私は副司令っと……ところで光? 最初は初期艦を決めないといけないのですが……誰にします?」
初期艦とは提督が鎮守府に着任した際に決めなければいけない艦娘のことであり、初期艦は吹雪、叢雲、五月雨、電、漣の5人の中から1人選び、無条件で着任する艦娘たちのことである。
「可愛い女の子が5人もいるのに1人しか選べないなんて……上層部脅して全員無理矢理着任させましょうか」
「やったら怒るよ? それは流石に……」
「はーい。 でっ? 光は誰を初期艦に選ぶんですか?」
取りあえず、自分と相性のいい艦娘を選ぶべきだと光は考え……取りあえず、知り合いから勧められた「電」という艦娘を初期艦にしようと考え、光は彼女を選んだ。
「でっ? 電を選んだはいいけどこの後どうすればいいの?」
「先ずは工廠に行くらしいですね。 しばらく待ってれば電ちゃんの建造が完了するそうです」
「初期艦は資材無しで建造されるんだね」
取りあえず、電と会えるのを楽しみにしつつ2人は工廠に向かって1分ほど待った後、建造を完了電が出て来た。
「電です、どうかよろしくお願いしまs」
「かわいいいいいいいいいい!!!!!!」
「はにゃーーーーーーー!!!!?」
挨拶をしている途中で電は奈々に抱きつかれて頬ずりをしまくる。
その際、興奮する奈々の吐息が電の耳に辺り、電は顔を赤らめて恥ずかしそうにする。
「ひゃ、ひゃあ……////あ、あのぅ、息が……/////」
「いやぁ!! やっぱり実際に会ってみるとガチで可愛いですねぇ! 電ちゃん後で一緒にお風呂入りましょう!! そして今夜は一緒に寝ましょうねぇ〜。 いやぁー、どうせなら全員が良かったですけど電ちゃんだけでも私の心は満たされますねー」
「奈々、彼女……凄く困ってるから早く離してあげて」
呆れたような視線を向けつつ光は電を離すように奈々に言い、奈々は不満そうな表情を浮かべつつ渋々彼女を離すのだった。
*
小ネタその2 建造
「それでは司令官さん、先ずは建造を……」
「できないよ? 建造するための資材がないもの」
「えっ!?」
そもそも自分達の担当する海域は敵が殆ど出ない、そのためしばらくの間は建造も無しで書類仕事などを主にこなしていかないというのだ。
もう少しすれば資材が送られて来るというのだが……資材が送られるのは恐らくは2か月も先とのことだった。
「そう……なの、ですか……」
それを聞いて電はしゅんっと少し悲しそうな表情を浮かべるが……すぐに彼女はハッとなって笑顔を浮かべて「それでは早速お仕事のお手伝いするのです!」と言い出すが……光と奈々は顔を見合わせ……。
「いや、仕事は僕で1人でいいよ。 電は奈々と一緒に街にでも出かけて遊んで来るといい。 まだ子供なんだからね」
「で、でも……! せめて司令官さんのお仕事くらいは手伝いたいのです」
「うーん……じゃあやっぱり奈々と遊んできて。 子供は遊ぶのが仕事だもの」
光は奈々に「それじゃ電をよろしくね」と頼むと彼女はビシっと敬礼して「了解!」と返事をした後、電と手を繋いで街の方へと歩いて行くのだった。
ただ……やはり電は戸惑いがちであったが……。
「っしゃぁ!! 電ちゃんとデートぉ!! テンションあがってきたああああああああああ!!!!!」
「程々にね〜。 度が過ぎたらお説教だから」
「は、はーい……」
その後、光は奈々と電を見送った後、「さてと……」と呟いた後、彼はその場を歩き去るのだった。
*
「ただいま〜。 いやぁ、電ちゃん楽しかったですか?」
「はい!! 映画とか面白かったのです! エイジ・オブ・ウル○ロン! 次のアン○マンも楽しみなのです!」
そんな会話をしながら奈々と電が鎮守府に帰還し、執務室に入るとそこには……。
「「「「お帰り〜」」」」
彼女の姉たちである暁、響、雷……そして司令官の光が2人を出迎えたのだ。
「「ウェイ!?」」
あれ……資材がないから確か建造できないって言ってなかったっけ……なんてことを思う奈々と電は思い、そんな彼女達の考えを察したのか光がくすりと笑みを浮かべながらなぜ、暁たちがここにいるのかを語った。
「やっぱり……僕と奈々がいると言っても何時も電に構ってられないと思ってね。 だから寂しい想いをさせないために……無理矢理遠征に行って資材調達してきた」
「無理矢理調達してきた!? 遠征行くにしてもそれをするためには出現率は少ないとはいえ深海棲艦を倒す必要があった筈ですよ!? その辺はどうしたのですか!?」
「いやぁ、まあ……倒しきれはしなかったけどね。 ボートに乗って取りあえず全員追い払って道を無理矢理こじ開けて取って来たんだよ……」
「アンタなにもんだよ……」とこの場に全員が光の発言に驚き、そう思わずにはいられなかった。
ただ、電は自分のために仲間を……しかも自分の大切な姉妹に会わせてくれた光に感謝せずにはいられなかった。
そして電は暁、響、雷の方へと視線を向かせると……艦娘として生まれ変わり、また自分の大好きな姉妹に会えたことが嬉しく、ついつい泣き出してしまった。
「ちょっ、電なんで泣くの!?」
「うぇ……だって……お姉ちゃんたちに会えたのが嬉しくて……ひっく」
「ま、全くもう! 電ったら泣き虫なんだから。 そんなんじゃ一人前のレディーにはなれないわよ?」
「そういう姉さんも涙目だよ」
雷、電、暁、響の順に4人はそんな会話を繰り広げ、光と奈々はそんな彼女達を微笑ましく見守るのだった。
「でっ? 司令官って結局何者なんだい?」
「あぁ、実は僕は昔雷に打たれてね……。 その際スピー○フォースというものにアクセスできるようになって超高速で動けるように……」
「今の世の中だとありそうだから変な嘘言うのやめてくださいよ光」
冗談を言う光にすかさず奈々がツッコミを入れ、光は一度咳払いした後、ちゃんと自分が何者であるかを響たちへと改めて説明する。
「要するに超人血清を射たれて僕はスーパーソル……」
「だから嘘を言わないでくださいよ!!」
「まあ、取りあえず……飯食って映画見て寝た結果だって思っておいて」
光は笑顔でそう言うが……当然、響たちは「いやそんな説明で納得できるか」と思うのだった。
小ネタその3 壮一の鎮守府。
「あー、クソッ!! イライラする!! 西崎の野郎……いつか絶対夕立と時雨を俺のところに着任させてやるからな!」
「荒れてますねぇ、提督」
「まあ、色々と思い通りにならなくて苛立ってるんでしょう」
大鳳と榛名が苛立った様子の壮一を見ながら2人はそんな会話をしており、榛名はそんなに夕立と時雨が欲しいのかと疑問に思い首を傾げる。
「そりゃそうですよ。 ああ見えても提督、一刻も早く私たちを戦いから解放させようと必死なんですから」
「えっ?」
「優秀な艦娘が欲しいのも、敵を倒すことに拘りすぎるのも……全てそのためなんです」
大鳳の言うように壮一は艦娘のことを普通の人間の女性となにも変わらないと思っており、彼は敵を倒すことに拘るのも彼女達に早く戦わなくていい日を訪れさせるためだったのだ。
「でも、どうしてそんなに……」
「……流石にこれは、私の口から語れません……」
「なにか、あったんですか……?」
榛名は不安そうな表情を浮かべながら大鳳にそう尋ねると大鳳は静かに頷き、榛名はそれを知ると「なら、それ以上のことは聞きません」と言ってそれ以上の模索はしなかった。
ただ……大鳳は壮一の口から既になんでそんなに自分達艦娘のことを想ってくれているのか聞かされたことがあった。
それはまだ自分が提督になる前のことだ……。
彼はかつて深海棲艦に襲われ、その際に艦娘に命を救われたことがあった。
その時、自分の命を救ってくれた艦娘に……一目惚れしたのだ。
しかし、それは同時に深海棲艦への憎しみも生んだ。
その彼が一目惚れした艦娘は倒されたと思われた敵の最後の一撃により殺害されたのだ……。
つまり、彼はその艦娘に一目惚れしたと同時に、その惚れた相手を……殺されてしまった。
それ以降彼は少々強引で深海棲艦をなによりも憎む性格になったのだ。
*
小ネタその4 電が街で出会ったのは……?
光に言われて街に向かった奈々と電。
2人は街を歩き、色んなお店を見ながら歩いていた。
だが、角を曲がった際に誰かをぶつかってしまい、電とそのぶつかってしまった人物はお互いに尻餅をついてしまう。
「「ふぎゃ!?」」
「あぁ、電ちゃん大丈夫ですか!?」
「切ちゃん、大丈夫?」
電は奈々の差し延べた手を掴んで起き上がり、自分と同じように尻餅をついた金髪のショートカットの少女も小柄なツインテールの少女が差し延べた手を掴んで立ち上がる。
「ありがとうなのです奈々さん」
「調、ありがとうデース」
すると電は慌ててぶつかってしまった相手に「ごめんなさいなのです!!」と頭を下げて謝る。
「いえいえ、こちらこそデス」
「んっ……? なんだから2人とも語尾が似てるね」
「調」と呼ばれた人物にそう指摘されると「切ちゃん」と呼ばれた人物と電は互いに目を見合わせる。
「デース……」
「なのです……」
「デース!! O(≧▽≦)O」
「なのですー!! O(≧▽≦)O」
「デェーーーーース!! O(≧▽≦)O」
「なのですーーーー!! O(≧▽≦)O」
どうやら2人とも波長があったらしい。
(はっ、よく見たら2人とも美少女……! こんなに可愛い子と出会えるとは超ラッキィー!!)