ウルトラマンX  これくしょん   作:ベンジャー

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異次元超人 巨大ヤプール
幻覚宇宙人 メトロン星人
銀星人 宇宙仮面
異次元人マザロン人
変身怪人アンチラ星人
暗黒超獣ブラックサタン
一角超獣バキシム
一角超獣バキシムデストロイヤー
異次元超人 エースキラー
異次元超人 エックスキラー
電子生命体クリシスゴースト
宇宙海人バルキー星人ハルキ
異次元宇宙人 イカルス星人イカリ
暗殺宇宙人ナックル星人ナクリ(グレイ)
実体化ホログラム怪獣軍団
登場。

今回は真のバトンタッチ回です。




第5話 『戦姫と銀河』

「う……んっ?」

 

その後、満潮が目を覚ました時、彼女は鎮守府の医務室で寝かされていた。

 

「満潮! 良かった、目を覚ましたんだな……」

 

満潮は自分の隣を見るとそこには夜空がこちらを心配そうに見つめており、満潮は起き上がる。

 

「あれ……? 私、どうしたんだっけ……。 そうだ! 確か宇宙人が現れて……提督! 村雨はどこ!? 彼女は無事なの!?」

 

満潮はメトロン星人に襲われたことを思い出して夜空に掴み掛り、自分と一緒にいた村雨はどうしたのかと慌てて尋ねるが夜空は先ずは満潮に落ち着くように言うが……「こんな時に落ち着いてられないわよ!」と怒鳴って立ち上がろうとする。

 

しかし、そんな時医務室に元気な姿の村雨が入ってきたのだ。

 

「村雨! 無事だったのね……」

「無事もなにも、特になにも異常なんてなかったじゃない」

「……えっ?」

 

村雨の言葉に満潮は首を傾げた。

 

確かに、あの時自分たちはメトロン星人に襲われたはず……それは夢などではなく現実に起こったことに間違いはない。

 

なのになぜ村雨は「なにも異常がなかった」なんて言ったのか、満潮には全く分からなかった。

 

「なに言ってるのよ? 私たち宇宙人に襲われたじゃないの! 間違いない、記憶がハッキリしてるわ!」

「でもリョーガさんも特に異常はないって言ってたし……ほら、満潮はここ最近頑張りすぎてたからきっと疲れておかしな夢でも見たのよ」

 

村雨は笑みを浮かべてそう語るが……ではどうして自分はベッドの上にいるのかと尋ねると村雨は「道端で倒れてたのを自分が発見した」と答えたのだ。

 

リョーガが診断したところ、道端で倒れていた原因は「疲労」としっかり出ており、改めて村雨は「特に異常はなかった」と満潮に断言した。

 

しかし、やはり満潮はどうにも腑に落ちなかった。

 

アレは夢などではない、現実に起こったことなのだと……ハッキリと覚えていた。

 

それなのに村雨は「なにもなかった」と語っている……もしかすれば昨日の宇宙人が村雨に化けているのかもしれないと思った満潮は村雨をジッと睨み付けるように見つめる。

 

「もう、そんなにジッと見つめてどうかしたの?」

「いえ……なんでもないわ」

 

兎に角、この村雨が本当に村雨なのかどうかの確信はないが念のために警戒はしておこうと思うのだった。

 

(でも、一応提督には……いえ、とりあえず今は黙っておきましょう。 信じてもらえないかもしれないし)

「……」

 

一方で夜空は村雨と満潮のやり取りをただ見守っているだけで特になにも言うことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、以前響が文化祭の準備を手伝ってくれそうな「知り合い」を今日連れてきたらしく、彼女は文化祭の準備をしている暁たちの手を一旦止めさせ、響はその連れてきた「知り合い」たちに自己紹介を頼むのだった。

 

「えーっと……なんつーかよぉ、まあ、見た通りミーは宇宙人のバルキー星人だ。 一応はハルキと名乗らせてもらってるぜ」

「吾輩はイカルス星人じゃなイカ! ちなみに吾輩イカリという名前ですハイ」

「どうも初めまして私、ナックル星人グレイ。 ただ地球での名前はナクリと名乗らせてもらってるわ」

 

そこに現れた響の知り合いというのは「宇宙海人 バルキー星人ハルキ」と「異次元宇宙人 イカルス星人イカリ」そして「暗殺宇宙人 ナックル星人ナクリ(又はグレイ)」の3人の宇宙人であり、彼らを見た暁たちはというと……。

 

『(´゜д゜`)』

 

とこんな顔をしていた。

 

「ええええええええ!!!!!? ちょっ、響さん!? これが響さんの言っていた知り合いなんですか!?」

 

すかさず響が用意したメンバーに朝潮がツッコミを入れ、響は興奮気味の朝潮に「まあまあ」と落ち着かせるように言うが……朝潮は「これが落ち着いていられる訳ないじゃないですか!?」と最もなことを言う。

 

「まさかこいつ等を呼ぶとはな……。 朝潮、響の言う通りこいつ等は悪い奴ではないぞ」

「えっ!? 菊月もこの3人と知り合いなんですか!?」

「あたしも知ってるよー。 菊月の言う通りいい人たちなんだよー」

 

菊月の隣で「はーい!」と元気に手を挙げる文月、朝潮はハルキたちを見つめ……確かに菊月と文月の言う通りあまり悪さなどをしそうな雰囲気がないなと思い、なによりも菊月が言っているのだから本当に悪い宇宙人ではないのだろうと思い、どうにか朝潮は納得してくれるのだった。

 

「まあ、確かに……害はなさそうですね」

「朝潮や菊月がそう言うのならそれで間違いなさそうね」

「その通りだよ雷、あともう1人……文化祭を盛り上げるために怪獣の彫刻を作ってくれる人が来てくれるらしいんだ。 既に何体かは作って前日に彫刻を持ってきてくれるらしい」

 

響が言うにはなんでもその彫刻家は以前、艦娘に命を救われたらしく……「艦娘のことが世間に良い存在だと知らせるためにも」ということで無償でその怪獣の彫刻を作ってくれるそうなのだ。

 

それを聞いた雷たちは「へー」と関心の声をあげ、文化祭の日がますます楽しみになってくる艦娘たち……しかし、開催日はまだ決定していなかった。

 

なぜなら夜空がまだ開催日を発表していなかったからだ。

 

それは前回、光に教えられたメビウスが追っていた敵の脅威……その正体はメビウスもまだ分からないらしく、夜空はもしもその敵が文化祭当日の日に現れでもしたらと危惧して文化祭の開催日を未だに決定せず先伸ばししていた。

 

「それにしても提督はいつになったら文化祭の開催日を決定してくれのかしらねぇ」

 

如月がそんな疑問を口にし、他の艦娘たちも同じく中々文化祭の開催日を決めない夜空に疑問をそれぞれ口にする。

 

なぜ、夜空は文化祭の開催日を決めていないのか……それは勿論メビウスと光から聞いた「脅威」を警戒したからだった。

 

もしも文化祭当日にその「脅威」がなんらかのリアクションを起こした場合、会場に訪れた一般人に被害が及ぶかもしれないと思ったからだ。

 

さらにどうして彼女達にその脅威のことを話さないのか……それは文化祭を楽しみにしている彼女達を不安にさせたくなかったためである。

 

しかし流石に我慢の限界が来たのか……暁が「いい加減決めるように提督に頼んでみるわ!」と言い出して夜空を探しにどこかに行こうとするが……奈々に首根っこを掴まれて引き止められた。

 

「なにするのよ副司令!」

「予定については後で私から聞いておきますから……暁ちゃんたちはパフォーマンスの練習をしていてください」

 

奈々は笑みを浮かべて暁の頭を撫で回し、撫でられている暁は「むぅ〜」っと頬を膨らませて奈々の手を払い退かせようとする。

 

「もう、頭をナデナデしないでよ!」

「断る!! 暁ちゃんって無性に撫でたくなるんですよね〜♪」

「もぉー!! だから撫でるなぁー!」

 

一方、満潮はというと……珍しく文化祭の準備の手伝いを行っていた。

 

といってもそれはあくまで村雨の監視のためであるが。

 

(最も、私の勘違いであってくれればいいんだけど……)

 

危険をなるべく回避するためとはいえやはり仲間を疑うというのは心が痛むものだ。

 

しかし村雨があの宇宙人が化けた偽物である可能性が捨てきれない以上は止むを得なかった。

 

とは言っても現時点まで村雨に特におかしなところはないのだが。

 

そんな彼女の様子に気づいたのか、時雨が満潮の方へと駆け寄り様子のおかしい彼女に対して「大丈夫?」と声をかけてきた。

 

「えっ? あ、うん……平気よ」

「本当に? その割にはなんだか様子がおかしいよ?」

「ホントに……なんでもないから」

 

本当ならすぐにでも村雨が偽物の可能性があると言いたかったが……証拠がない以上彼女にそんなことが言える筈がなかった、下手をすれば自分の方が怪しまれてしまい、仲間からの信用を失ってしまうかもしれない。

 

だからこそ、満潮は慎重になるしかなかった。

 

だが……そんな時のことだ。

 

『貴様はまた、なにもできはしない』

「……えっ?」

 

突然聞こえてきた不気味な声……満潮はその声の主を探そうと辺りをキョロキョロするが声の主はどこにも見当たらなかった。

 

『貴様は……貴様等艦娘は愚かな存在だ。 使命を終えた艦の魂を再び現世に不完全な人間に近い存在として生み出す……そのうえ貴様等は『トラウマ』という最大の弱点を持って生き返ったのだから限りなく……下手をすれば人間以上に不完全な存在だ』

 

その声の主は……自分が怪しんでいた人物、村雨から発せられているものだった。

 

しかしその声は自分以外には聞こえている様子がなく、また村雨も口を一切動かしていなかった。

 

最も、満潮以外の人物から見れば村雨は普通に楽しそうにほかの娘たちと話しながら文化祭の準備をしているようにしか見えていないのだが。

 

「やっぱり……!」

『いや、ここはどっちもどっちと言うべきか? 人間は貴様のような『役立たず』も蘇らせるのだからとんだお笑い種だろう』

「っ! お前ぇ!! さっきから好き放題言ってんじゃないわよ!!」

 

満潮は自分の気にしていることを口にする村雨(の姿をしたなにか)に掴み掛り、怒鳴りあげるが……そんな満潮を時雨たちは慌てて止めに入る。

 

「な、なにするのよ満潮!?」

 

村雨は掴み掛ってきた満潮に驚きの表情を見せるが……その表情が見えているのは満潮以外の人たちだけ……満潮には今の村雨はニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべているように見えていたのだ。

 

「離しなさいよ! みんなこいつの声が聞こえないの!? こいつは村雨なんかじゃない!! 偽物よ!」

「落ち着いて満潮!? どうしたんだい一体!?」

『残念だが本物だ。 最も、身体は村雨とかいう女の身体を使わせてもらっているがな』

「っ!? こいつ……!」

『おっと、これ以上騒げば立場的に怪しくなるのはお前の方なのだぞ?』

 

「村雨を返せ!!」と叫びたくなった満潮だったが……今の村雨の言う通り、このまま村雨に怒鳴りつけても村雨にとり憑いている人物が本性を現さない限り……偽物だという証拠が掴めない限り、誰も自分の言うことを信じてはくれないだろう……。

 

だが1人だけ、完全に信じてはくれなくても「少し」だけなら信じてくれるかもしれない人がいることを思い出し、満潮は一度落ち着いて「ごめん、ちょっと疲れてるみたい」とだけ言い残してその場を去って行くのだった。

 

「大丈夫かな、満潮……」

「えぇ、きっと少し休めばすぐに良くなるわよ」

 

満潮のことを心配する時雨に対してそう語る村雨だが……彼女にとり憑いている人物……「ヤプール」はというと……。

 

『ふっはっはっは! そうだ、貴様にはこの娘を救うことなどできはしない。 私に対して怒るがいい! その無力な自分に、誰にも信じてもらえないことに絶望しろ! それが我等ヤプールの力となる! そして最後は絶望の淵に立った貴様を超獣へと改造してくれよう! 貴様のような負の感情を持った奴ならばさぞかし強力な超獣を生み出せるだろう! 艦娘を素材とした超獣というのも実に興味深いなぁ! あっはっはっは!』

 

ヤプールは勝ち誇ったように笑い声をあげ、強力な超獣を作るために満潮が村雨を救うことができない自分に絶望し、そして1人孤立していく時を気長に待つのだった。

 

ちなみに、強力な超獣を作るのならば「戦艦の方がいいのではないか?」という疑問もあるかもしれないだろうがヤプールのエネルギーの源は怒り、憎しみ、悲しみ……そして絶望といった「マイナスエネルギー」からきている。

 

つまり超獣の素材となる者の負の感情が強ければ強いほど強力な超獣へとなる可能性が高いのだ。

 

他の理由としては恐らく1番精神的にもろいであろう駆逐艦にターゲットを絞ったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……村雨が宇宙人にとり憑かれてる?」

「そうよ! やっぱり昨日のは夢じゃなかった! あの宇宙人がきっと村雨を……」

 

一方で満潮は夜空に村雨のことを話しており、夜空ならば自分の言うことを少しくらいなら信じてくれるかもしれないと思い、彼にこのことを話したのだ。

 

「……見た感じいつもの村雨と特に変わりはないように見えるが……まぁ、わかったよ。 警戒はしておこう、仲間を警戒しろというのもおかしなものだが」

「それは……私だって……でも……!」

「あぁ、取りあえず満潮、今日は休め。 お前の言うことがもしも本当だとすればそいつと戦うことになるかもしれない。 そうなった時にいつでも対応できるよう今は身体をしっかり休ませろ」

 

夜空にそう言われて満潮は少々不満そうな表情を浮かべるが夜空の言うことも最もであるため、満潮は身体を休めるために執務室を出て自分の部屋へと向かうのだった。

 

それから一週間が過ぎ、文化祭の準備もかなりできてきた。

 

ただ一週間が過ぎても未だに村雨にとり憑いている者が未だになにも仕掛けてくる様子もなく、怪獣が出現することもなくただただ平凡な日々が過ぎていくだけだった。

 

「それにしても凄いですね、相方さん、一週間で怪獣の彫刻を作ってしまうなんて」

 

朝潮が以前響が言っていた怪獣の彫刻を1つ作ってくれた人物「相方さがた 一朗いちろう」という男性に彫刻を見ながらそう言うと相方は少し照れくさそうにして「いやいやみんなが手伝ってくれたおかげですよ」と謙虚気味に言葉を返すのだった。

 

「でも本当にただでこんなもの作ってもらってしまっても良かったんでしょうか……」

「構いません、あの時助けて頂いた艦娘のためにも少しでもあなたたちのお役に立てるのなら」

 

相方は笑みを浮かべてそう語り、そんな風に優しい笑みを浮かべる相方に釣られるように朝潮も自然と笑みを浮かべるのだった。

 

ただ、そんな時のことである。

 

朝潮の目に顔を俯かせたままとぼとぼと歩いている満潮の姿が映り、朝潮は一言相方に言ってから満潮の元へと駆け寄る。

 

「満潮!」

「……朝潮姉……」

 

満潮に駆け寄った朝潮は「まだ調子が悪いの?」と心配そうに尋ね、満潮は首を横に振って「なんでもないわ」と無理に笑顔を作り誤魔化そうとするのだが……朝潮には満潮が無理に笑っていることはなんとなく分かった。

 

無理に笑顔を作っているせいで余計に朝潮は満潮の言葉が心配になり、こうなった無理やりにでもなにがあったのか聞き出そうと考え彼女は満潮の肩をガッチリと掴みあげる。

 

「満潮! やっぱりなにかあったんでしょ!? 最近は無理な訓練はしてないみたいだけどそれでもやっぱり元気がないのは分かるわ。 私で良ければ相談に乗るし……」

「……ありがと、でも大丈夫……だから」

 

満潮は朝潮の腕を払いのけて再びトボトボとした様子で歩き始め、朝潮はそんな彼女を心配そうに見つめていることしかできなかった。

 

そして満潮はどうにか村雨の中にいる「誰か」をなんとしても退治する方法を考えていた。

 

どうすれば村雨を救うことができるのか、せめてみんなが自分の言うことを全部信じてくれればいいのだが……そうするには証拠が全くない。

 

やはり、自分にはなにもできないのか……また何もできはしないのかと彼女は大いに悩んだ。

 

そんな風に悩んでいるときだった……頭の中に村雨にとり憑いている者と同じ「声」が響いたのが……「我々の役になら立てるぞ」という声が……。

 

次の瞬間、満潮の意識はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、突然鎮守府の警報が鳴り響き……鎮守府にいた全員が一体何事かと驚いた。

 

「も~う~! うるさい~! なんなのぉ?」

 

文月が耳を塞ぎながら五月蠅く鳴り響く警報に文句を言うが彼女のすぐ傍にいた如月と菊月は落ち着いた様子で互いに顔を見合わせる。

 

「火事……とかじゃ、ないわよね?」

「煙も見えないしな。 なにか嫌な予感がする」

 

実際、その菊月の予感は当たっていた。

 

なぜなら……リョーガが作ったあの実体化ホログラムシステムがなぜか暴走を始め、その中に入っているデータの怪獣たちが一斉に出現し鎮守府内で暴れだしたからだ。

 

と言ってもその怪獣たちの殆どが人間大になっているので若干着ぐるみっぽく見えてる上にかなりシュールだったが……。

 

「おいリョーガ!! 一体どうなっている!?」

「誰かが私の作った実体化ホログラムにウィルスを流し込んだんだ! 私の発明品にウィルスを流し込める奴がいるなんて……どうにかして装置を停止させないと」

 

実体化した怪獣たちから逃げながらリョーガとグルマンの2人はそんな会話を繰り広げていたが……途中、目の前に「地底怪獣テレスドン」と「地底怪獣デットン」が2体が目の前に出現し、2体はグルマンとリョーガを見るや否や雄たけびをあげながら襲い掛かってきた。

 

「おい!! なんでテレスドンが昼に活動できるんだ!?」

「そんなの本物じゃないからに決まってるだろ!?」

 

グルマンとリョーガはそんな風に喧嘩しながらすぐさま逃げ出すがテレスドンは口から吐く強力な溶岩熱線を発射し2人に向かって行くが……。

 

『サイバーガルべロス、ロードします』

『サイバーレッドキング、ロードします』

 

そこに丁度現れたのはガルべロスの力を宿した夕立とレッドキングの力を宿した皐月の2人、夕立は鋭く伸びた爪でテレスドンの炎を切り裂き、皐月は素早くテレスドンとデットンに向かって行くと2体を素早くレッドキングのパワーで殴り飛ばした。

 

「「ギシャアアアアア!!?」」

「2人とも大丈夫っぽい!?」

「あ、あぁ……しかし、こんなことになるとは……少々あの装置を改善する必要がありそうだ。 こうなったのは私の責任だ……」

 

リョーガは自分があの装置を作ってしまったために起きてしまった事故に強い責任を感じ、暗い表情を見せるがそんな彼にグルマンが肩をぽんっと乗せる。

 

「反省するのは後だ。 兎に角今はあの装置を破壊でもして怪獣たちの出現を止めるんだ」

「そうだな、夕立、皐月、2人もついてきてくれ!」

 

夕立と皐月は頷き、4人は急いで装置のある場所へと向かって走り出す。

 

その途中、ギジェラ、レギュラン星人、ワイアール星人、ヘイレンといったホログラムが実体化した怪獣や宇宙人に邪魔されたが夕立と皐月のおかげでどうにか乗り切り……やっと装置のある場所まで辿り着いたのだが……そこには既に夜空、時雨、朝潮、暁、響、電といったメンバーが到着していたのだが……その装置の傍にいた人物を見てリョーガ達は目を見開いた。

 

「満潮……?」

 

そう、そこにいたのは満潮だったのだ。

 

「どう? 少しは楽しんでくれたかしら?」

「満潮……これは全部あなたが!?」

「そうよ朝潮姉……全部私の仕業」

 

薄っすらと邪悪な笑みを浮かべてこの状況を作り出したのは自分だと語る満潮、それを聞いて朝潮たちはまさか満潮が自分たちを裏切ったのかと思ったが……実際はそうではなかった。

 

今の彼女は満潮であって満潮ではない、つまり……実は満潮にも村雨と同じようにヤプールの分身が彼女の身体に憑依していたのだ。

 

ではなぜ村雨と同じように最初から洗脳しなかったのか。

 

それは始めに満潮に村雨を救うことはできず、自分の無力さを噛み締めさせ、そして自分たちヤプールに対する怒りを湧きあがらせ……何もできないという絶望を与えるため。

 

そして彼女自身が怪獣実体化ホログラムにウィルス「電子生命体クリシスゴースト」を使い怪獣達を呼び出して鎮守府を破壊させ、仲間からの信頼を失わせる……もしくは満潮に化けた偽物だと彼女の仲間たちに思いこませ……ヤプールは最終的に彼女を孤立させようという考えだった。

 

ちなみに、満潮の意識はしっかりと奥深い場所に閉じ込めて残しており、今のこの状況を意識の深いところにいる満潮にヤプールは見せつけていた。

 

『ちが……う、私じゃない……! 私は、私は……ここにいるのに……!』

 

深い意識の中、満潮はなにもできない無力さを噛み締めその瞳から涙がポロポロと零れ落ちた。

 

「満潮……なんでこんなこと!」

「彼女は満潮じゃないわ、朝潮」

 

そんな時、艤装を装着した村雨が駆けつけて主砲を躊躇なく満潮に向けたのだ。

 

「ここ一週間、ずっと彼女の様子がおかしかったのは気づいていたでしょ? 本物の満潮がこんなことする筈ないもの……」

「村雨……でも……」

 

もしも……もしもここで村雨の言う通り満潮が偽物だとみんなが信じ、武器を彼女に向けたとしたらその時彼女は……。

 

するとその時、今まで黙り込んでいた夜空が口を開き「満潮」と彼女の名を呼んだのだ。

 

「偽物な訳がないだろ」

 

夜空のその言葉に村雨と満潮は「はっ?」と首を傾げた。

 

「偽物が……あんなに必死な様子で俺に村雨のことを話すか? 仲間を疑わざる得ない自分が悔しいって顔ができると思うか? そんな奴が……偽物な訳あるか!」

「で、でも提督! もしかしたらこの満潮はさっきまでいた満潮とは違うかも! 数分前に異星人とかに入れ替わったとか……本物ならこんなことしないでしょ!?」

「いや、少なくとも嘘を言っているのは……お前だ、村雨」

 

夜空は村雨を指差し、村雨は驚きの表情を見せつつも冷静さを保ち「なにを根拠に……」と問いかけると夜空は「少し前に言ったことを思い返してみろ」と答えたのだ。

 

村雨は首を傾げ夜空がなにを言っているか分からないといった表情を浮かべ、それを見た夜空はため息を吐いて答えを言ってやったのだ。

 

「分からないなら教えてやる。 『ここ一週間、ずっと彼女の様子がおかしかったのは気づいていたでしょ?』」

 

この言葉、この「一週間」という部分……つまり村雨はメトロンに襲われ、ベッドで満潮が起き上がった時から村雨は彼女を疑っていたということになるし、「先ほど入れ替わった」というのは矛盾が出てくる。

 

さらに言えば逆に村雨が身体を乗っ取られていたとすれば満潮が最初に村雨に掴み掛った時や最近元気がなかったこと、今までのことにすべて辻褄が合うのだ。

 

「だから間違いなく、そこにいる満潮は本物だ」

「ほ、本物ならなんでこんなことを……」

「さあな、差し詰め誰かに身体を乗っ取られてるんだろ、お前と同じように」

 

夜空は村雨を睨み付けながら指差すと時雨たちは一斉に主砲を村雨と満潮に向け、そして彼女たちは一斉に満潮と村雨……否、ヤプールに対して……。

 

『仲間をさっさと返せ』

 

そう言い放ったのだ。

 

「満潮、俺はあの時『お前等が戦わなくて済むように』って言ったのを覚えてるか? 本当なら自分でこの言葉の意味を気づいて欲しかったが……言おう。 俺がサイバー怪獣計画を成功させたいのは俺はお前達を、兵器なんかじゃない……何時の日かお前たちが『普通の女の子』として過ごせる日を1日でも早く来させたいからだ」

「普通の女の子? バカか、私は兵器として……」

「お前には言ってない!! 黙ってろ!!」

 

夜空が満潮にとり憑いているヤプールに対して怒鳴りあげ、一方で暗い意識の奥からこの光景を見ていた満潮はというと……彼女は夜空の言葉を聞き「そんな風に考えていてくてくれたのか」と思い、満潮は顔を俯かせた。

 

「満潮、お前は無力なんかじゃない。 いや、無力な奴なんてどこにもいないんだ。 艦娘は……お前は……お前たちは兵器なんかじゃない、人間だ。 満潮!! いつまでチンタラしてんだ、さっさとそいつを追い出してしまえ!! 人間の底力を……お前の力を見せつけてやれ!!」

 

夜空が満潮に対してそう言い放つと……満潮はフンと鼻で笑い飛ばす。

 

(バカが、そんな言葉だけでこのヤプールの呪縛から解放されると……『そうよね』……なに?)

『ウルトラマンやサイバー怪獣の力を見て、彼等に頼らず自分がもっと頑張らないといけないって焦ってたんだ……私。 提督がそういう人だったの、忘れてたわ。 さっさと私の身体から出ていきなさい!!』

『貴様のようなガキが俺を振り払おうだと!? 笑わせる!!』

『だったら見せつけてやるわよ! 私の力を!! 『人間』の力をォ……舐めんんじゃないわよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!』

 

すると満潮は突然夜空たちの目の前で胸を押さえて苦しみだす。

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

『な、なんだとぉ!!?』

 

やがて満潮の身体から赤黒いオーラのようなものが溢れ出し、赤黒いオーラが全て抜け切ると満潮は倒れこみそうになるがそれを慌てて時雨たちが支える。

 

「お帰り、満潮」

「ただいま、みんな……。 さて、後は……。」

 

時雨と満潮が互いに笑みを浮かべあった後、彼女たちは一斉に村雨の方へと視線を向ける。

 

「おのれ……まあいい!! どの道貴様等の鎮守府は怪獣達によってもはや壊滅状態!! 一気に畳みかけてくれるわ!!」

 

遂に本性を現したヤプール、すると村雨は両腕を交差すると彼女の身体が赤く光りだし……「一角超獣バキシム」へと変化し巨大化したのだ。

 

「ギシャアアアアア!!」

「バキシム……そうか! 村雨にとり憑いていたもの……このやり口、それは異次元人ヤプールだったのか!」

 

グルマンがバキシムを見てそう驚いて口にし、次の瞬間グルマン達の目の前の空間にヒビが入って割れるとそこから巨大ヤプールが姿を現した。

 

『その通り! ここで貴様等は超獣バキシムに嬲り殺されるのだ!!」

「あっ……玄田〇章さん!?」

「えっ!? 初代コ〇ボイの!?」

「違うよ! バッ〇マンだよ!」

「はっ? ターミ〇ーターだろ」

「違いますよ、ゴ〇サキですよ!」

 

上から響、暁、時雨、夜空、朝潮がそんなことを言い争い、それを聞いたヤプールはワナワナと肩を震わせ……「違うわ!!」と夜空たちに対し怒鳴りあげた。

 

『誰がだぁ!!? 俺はコ〇ボイでもバッ〇マンでもターミ〇ーターでもゴ〇サキでもない!! 俺の名はヤプールだああああああああ!!』

 

兎に角、ヤプールはバキシムに鎮守府を完全に破壊するように指示し、バキシムは両手から放つ火炎放射で鎮守府を燃やし尽くそうとするが……当然、そんなことさせまいと時雨たちが全力で阻止する。

 

「朝潮は提督やリョーガさん、グルマンさんを安全なところへ!!」

「はい!!」

『サイバーゴモラ、ロードします』

『サイバーモモザゴン、ロードします』

 

時雨と響がサイバーカードをジオデバイザーに装填し時雨の両手に持つ主砲がサイバーゴモラの爪に変化し、響は主砲から怪音波をバキシムに放ち、怪音波を喰らったバキシムは思わず耳を塞いでしまい……そこにすかさず時雨のゴモラ振動波がバキシムに向かって放たれる。

 

「村雨!! いい加減に目を覚ましてよ!! ゴモラ振動波!!」

 

ゴモラ振動波は見事バキシムに直撃……しかし、怪音波こそ効き目があったもののバキシムには大したダメージはなくバキシムは耳障りな音を放つ響を踏みつぶそうとバキシムは足を振りあげる。

 

「くっ!」

 

慌てて暁たちが響に対し「逃げて!!」と叫び、暁たちは急いでサイバーカードを使用しようとするが……明らかに間に合わない……このままでは潰される、そう思った時だ。

 

バキシムの元に赤い球体が激突し、バキシムはそのまま鎮守府の外まで放り出され……赤い球体は一瞬眩く輝くと球体は「ウルトラマンエックス」へと姿を変えたのだ。

 

『エックス、ユナイテッド』

 

ちなみに……夜空たちを連れて一緒に逃げていた朝潮はというといきなりいなくなった夜空に驚いて慌てて彼を探し回っているのだった。

 

『シュア!!』

 

エックスはバキシムに向かって駆け出していき、バキシムに掴み掛るとエックスはそのままバキシムを後方へと鎮守府から遠ざけようと引き離そうとするが……中々バキシムは後方へと下がる気配がなく、バキシムは自分に掴み掛っているエックスを殴りつけて自分から引き離す。

 

『グウ!!?』

「クアアアアアアアア!!」

 

殴られたエックスよろめき、その隙をバキシムは逃がさずエックスに体当たりを喰らわせ……さらに火炎放射を両手から放つがエックスは右手にエネルギーを集め、X字を描くように繰り出すチョップ「✕クロスチョップ」で火炎を切り裂く。

 

『✕クロスチョップ!!』

「キシャア!?」

『シュア!!』

 

エックスはそのままバキシムに向かって突っ込み、勢いよく拳をバキシムの顔面へと叩き込み、バキシムは地面に倒れこむ。

 

『このまま一気に決め込みたいところだが……』

「あぁ、村雨をどうやって救い出すか……」

 

バキシムと戦いながらも村雨を救う方法を必死に考えるが……考えてる間にもどんどんエックスが地球上で活動可能な時間が縮まって行く……一体どうすればいいのか悩むエックスと夜空だったが……そんな時だ。

 

突然、バキシムに異変が起こったのだ。

 

『超獣バキシムよ!! お前の新たな力を見せつけてやれぃ!!』

 

ヤプールのその指示に答えるかのようにバキシムは「ジャアアアアウ!!」という咆哮をあげるとバキシムの背中に村雨と同じ艤装のような物が装着され、さらにバキシムの右腕には主砲が装備され……バキシムは村雨の力を宿した「一角超獣バキシムデストロイヤー」へと変化したのだ。

 

『これが艦娘を取り込んで強化した超獣だ!! さぁ、バキシムデストロイヤーよ!! エックスを倒せ!!』

 

バキシムはヤプールの命令に従い右腕の主砲から砲弾を発射しながらエックスに向かって歩いてくる。

 

『グウウウ!?』

 

エックスは両腕を交差してバキシムの攻撃をどうにか耐えるが……気づけばいつの間にかバキシムが目の前にまで迫って来ており、バキシムは近距離からの火炎放射と砲弾を同時発射……エックスは直撃を受けて火花を散らしながら吹き飛んだ。

 

『ジュアア!!?』

 

吹き飛ばされたエックスは倒れこみ、カラータイマーも既に点滅を始めており、それを見たヤプールはさらに追い打ちをかけようと空間にヒビを入れ……それが割れるとそこから金色のロボット……「異次元超人エースキラー」が現れたのだ。

 

『こんな時に限って新手だと!?』

 

挿入BGM「エースのピンチBGM」

 

エースキラーはジャンプしてからの跳び蹴りをエックスへと繰り出し、エックスはどうにかそれを避けるが背中にバキシムの放った魚雷が直撃し、エックスは悲痛な声をあげながらその場に膝を突く。

 

その隙にエースキラーはエックスの首を絞めあげてエックスの脇腹に蹴りを叩き込んだ後、エースキラーはエックスを投げ飛ばす。

 

『グウ!?』

『エースキラー!! ウルトラ兄弟の光線技で苦しめてやれい!!』

 

ヤプールの指示にエースキラーは頷き、両腕を十字に組んで放つ「スぺシウム光線」をエックスに向かって発射し、エックスはどうにか飛び退くようにしてそれを回避しエースキラーに向かって駆け出して行くが……エースキラーは額のビームランプから放つ「エメリウム光線」をエックスの足元に放つ。

 

『っ!?』

 

立ち止まったところにすかさずバキシムの放った砲弾と幾つもの魚雷が飛んできて直撃、エックスはダメージを受けてその場に膝を突く。

 

「こうなったらサイバーカードであのロボットだけでも!」

 

夜空はサイバーカードを取り出してエクスデバイザーに装填し、エックスは「ゴモラアーマー」をその身に纏う。

 

『サイバーゴモラアーマー アクティブ!』

『ならばエースキラーよ! お前の新たな力を見せてやれぃ!! サイバーゴモラアーマー! アクティブ!』

『なに!?』

 

ヤプールがそう叫ぶと同時にエースキラーの身体にもエックスと同じゴモラアーマーが装着され、それを見てエックスと夜空は驚きの声をあげる。

 

『こいつはもはやエースキラーではない、アルギュロスによって得たデータにより作った……『エックスキラー』だ!』

 

エースキラー改めエックスキラーはエックスへと駆け出して行き、ゴモラアーマーの爪で攻撃を仕掛けてくるがエックスもゴモラアーマーの爪でエックスキラーに攻撃し、2人の爪は激しく激突して火花を散らす。

 

『エックスキラー!! ゴモラ振動波だ!!』

 

エックスキラーはヤプールの指示に従ってエックスに掴み掛り、エックスも負けじとエックスキラーを掴み、お互いに必殺技である「ゴモラ振動波」を繰り出すが……2人ともその衝撃によって大きく吹き飛ばされ、地面に激突してしまう。

 

しかし地面に倒れこんだ瞬間を狙いバキシムが魚雷や砲弾をエックスに撃ち込んでエックスを立たせまいとし、そしてエックスキラーが先に起き上がる。

 

『サイバーエレキングアーマー! アクティブ!』

 

さらにエックスキラーはエレキングアーマーを纏い、右腕のアームから電気の鞭を出し、それによってエックスを拘束して電流を流し込む。

 

『グアアア!!?』

 

電撃を流し込んだ後、エックスキラーは拘束とアーマーを解き、地面へと倒れこんだエックスにトドメを刺そうとⅯ87光線を放つ体制に入る。

 

『ぐっ、まずいぞ、夜空!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、鎮守府で暴れる怪獣達はというと……当然それは時雨たちが対処しており、リョーガやグルマンもまた別のところでどうにかして怪獣実体化ホログラムのシステムを奪還できないかと必死に模索しているのだった。

 

「ダメだ、これじゃキリがない。 やっぱりあの装置を破壊しないと……」

「でもそれには怪獣たちが邪魔っぽい!」

 

時雨と夕立はどうにかしてあの装置を破壊しようとするのだが……それをしようとするとすぐにあの装置が怪獣達を呼び出し守りを固めてしまっているため、まるで近づくことができなかったのだ。

 

そんな時のことだ、時雨と夕立の目に実体化怪獣たち……ファイヤーゴルザ、メルバに追い回されている相方の姿が目に入ったのだ。

 

「相方さん!!」

 

すぐさま時雨と夕立はゴルザとメルバを蹴り飛ばして相方を救出し、相方は真っ青な顔で助かったことに安どしてほっと胸を撫で下ろしたのだった。

 

「ありがとうございます、時雨さん、夕立さん」

「相方さんも早く逃げてください!!」

 

時雨に言われて相方は慌ててその場から逃げだし、時雨と夕立はゴルザとメルバを睨み付け戦闘態勢に入るのだが……そんな時、突然時雨と夕立の足元が爆発し、2人は軽く吹き飛ばされてしまう。

 

「な、なに!?」

 

ゴルザとメルバは攻撃の素振りすら見せていない、ならば一体どこから攻撃されたのか時雨と夕立は辺りをキョロキョロと見回すとそこには……先ほど逃げた筈の相方が不敵な笑みを浮かべて立っていたのだ。

 

「相方さん!? どうして……」

「私は相方などではない……」

 

相方は腕につけているブレスレットを掲げると再び夕立と時雨の足元が爆発し、2人はどうにかそれを飛び退いて夕立は相方を敵と完全に判断し、主砲を構えて砲弾を発射するが……砲弾は相方の目の前で止まり、それが爆発してしまった。

 

「あなたは人間じゃないみたいですね……」

 

時雨がそう言うと相方は「その通りだ!!」と答え、相方の姿が変わり……「銀星人 宇宙仮面」へと姿を変え、さらに空間を割って人間大のメトロン星人、「異次元人マザロン人」「変身怪人アンチラ星人」の3人が新たに姿を現した。

 

「お前達に勝ち目はない!! エースキラーとバキシムの相手で手一杯! このまま一気にこの鎮守府を壊滅させてくれる!! 出でよ、超獣ブラックサタンよ!!」

 

宇宙仮面はブレスレットを掲げると相方……宇宙仮面が作った怪獣……否、「超獣」の彫刻の目が輝き……彫刻は1つ目の黒い超獣……「暗黒超獣ブラックサタン」へと姿を変えて巨大化したのだ。

 

「グアアアアアアアアアン!!」

「あの彫刻が……まさか!」

 

実は、ヤプールは既に「もしも自分が村雨や満潮に憑依していることがバレたら」ということをあらかじめ想定しており、もしもバレた場合はエースキラーたちがエックスを引き付けている間にブラックサタンを動き出させその隙に鎮守府を破壊しようと企んでいたのだ。

 

『宇宙仮面、君は一刻も早くこの場から離れろ。 君が死ねばブラックサタンは動かなくなるのだからね』

『ここは我々に任せなさい!』

「ならばそうさせて貰おう」

 

メトロン星人とマザロン人の言葉に従って宇宙仮面は次元の狭間に消え去ろうとするが……メトロン達の話を聞いていた時雨たちはすぐに宇宙仮面を捕まえようと駆け出すがメトロン星人が両腕から放つショック光線「メトロン光線」を放ち、時雨と夕立は慌ててそれを回避する。

 

「待て!!」

 

それでも追いかけようとする時雨だったが……ブラックサタンが目から破壊光線を発射し、時雨と夕立は爆発に巻き込まれて煙で姿が見えなくなってしまった。

 

「「うわあああああああ!!!?」」

「では私は安全なところで見物させて貰おう」

 

そう言って宇宙仮面が次元の狭間を開こうとした瞬間である。

 

その時、煙の中から「拳」が飛び出して来て宇宙仮面の顔面を思いっきり殴りつけ、宇宙仮面は盛大に吹き飛ばされたのだ。

 

「ぐうおおおおおわああああああ!!!!!?」

 

殴り飛ばされた宇宙仮面は地面に激突し、メトロン達は何事かと思ったが……気づいた時にはメトロンは背中を何者かに斬りつけられ……マザロン人とアンチラ星人は銃弾のようなものを身体中に浴びてメトロン達は火花を散らして吹き飛ばされた。

 

「予想よりもとんでもないことになってやがんなぁ」

「あぁ、だがここから巻き返すぞ!」

 

時雨たちの目の前に現れたのは3人の少女たち……1人は両手にボウガンのようなものを手に持ち、赤いアーマーのようなものを纏った銀髪の少女「雪音 クリス」、もう1人は刀を手に持ち、青いアーマーのようなものを纏った青髪の少女「風鳴 翼」……そして……。

 

「敵が凄く多いけど……でも、こんなの平気、へっちゃら! 応援に来ました、S.O.N.G.の立花 響! ただいま到着しました!」

 

グッと拳を握りしめて笑顔を時雨たちに見せる茶髪の少女……オレンジのアーマーのようなものを纏った「立花 響」がそこへ駆けつけたのだ。

 

すると響(艦これじゃない方)は「歌」を口ずさみながらメトロン達に向かって行く。

 

「ブラックサタン!! 奴を返り討ちに……!」

 

宇宙仮面はブラックサタンに命令しようとするがブラックサタンは突然どこからか放たれた光線のようなものが直撃して空中へと放り出されるようにして吹き飛ばされる。

 

「ギシャアア!!?」

『デュア!!』

 

そこに駆けつけた1人の黒い巨人が空中に打ち上げられたブラックサタンを蹴りつけて鎮守府の外まで追い出し、ブラックサタンは光線を放とうとしていたエースキラーに激突し、2体共々倒れこんだのだ。

 

『ツェア!』

 

そこに現れたのは「ウルトラマンビクトリー」……さらにビクトリーの隣に赤き巨人「ウルトラマンギンガ」が降り立ったのだ。

 

『シュア!』

『ウルトラマンギンガにビクトリーだと!?』

 

ギンガとビクトリーの登場にヤプールは慌てる様子を見せ、ギンガは倒れこんでいるエックスに手を差し伸べる。

 

『っ、あなた達は・・・・・・』

『大丈夫か? 俺はウルトラマンギンガ! メビウスからの要請で、応援に来た! アンタ等のことはメビウスや光って人からある程度聞かされてる。 一緒に戦おうぜ、エックス! 夜空!』

『「っ、はい!!」』

 

エックスは戸惑いつつも自分に向かって語りかけるギンガの手を掴んで立ち上がり、3人のウルトラマンは並び立つ。

 

「ウルトラマン!!」

 

その時だ、突然満潮の声が聞こえエックス達は声のした方へと顔を向けるとそこには満潮がこちらに向かって叫んでいたのだ。

 

「村雨は……私が助ける!! だから、手を貸して!!」

 

満潮の言葉にエックス、ギンガ、ビクトリーはそれぞれ頷き3人はそれぞれのファイティングポーズを取ってバキシム、ブラックサタン、エックスキラーへと向かって駆け出す。

 

挿入歌「ウルトラマンX」

 

それに対して空間を割って巨大ヤプールも参戦し、ヤプールは「そうはさせるか!! 一気に根絶やしにしてくれる!!」と叫んでエックスキラー、ブラックサタン、バキシムと共にウルトラマン達に挑む。

 

『デアッ!』

 

ギンガは腕の鎌で斬りかかってきたヤプールの腕を掴んで背負い投げを繰り出し、倒れこんだヤプールの胸部に拳を叩き込む。

 

『ぐお!? 小癪な!』

 

しかしヤプールは腕の鎌から光刃を放ってギンガに攻撃し、肩に直撃してギンガは後ろの方へと後退する。

 

『ウルトランス! ガギ! クローウィップ!』

 

ビクトリーの右腕はは「バリヤー怪獣ガギ」の右腕に変化し、腕の触手を使ってブラックサタンの首を絞めつけて投げ飛ばす。

 

投げ飛ばされたブラックサタンは地面に倒れこんだがすぐに起き上がり、目から破壊光線を放つがビクトリーは触手を引っ込めてガギの爪で光線を切り裂く。

 

『ツェア!』

 

エックスはバキシムの腹部を蹴りつけ、殴り掛かってきたエックスキラーの攻撃を受け流すと同時に腹部に蹴りを叩き込む。

 

エックスキラーが怯んだ隙を狙いエックスは飛び上がって炎を身に纏い、X字状に体を広げて炎を放つ「アタッカーX」をエックスキラーに繰り出し、エックスキラーは火花を散らして地面へと倒れる。

 

『アタッカー……X!!』

 

その間にエックスはバキシムを押さえつけ、エックスは満潮に向かって頷くと満潮もエックスに対して頷く。

 

「……ごめんね、あなた達のことを悪く言ったようなこと言って……。 でも、お願い! 今は私の友達を救うために力を貸して!!」

 

満潮がそう言い放つと同時に彼女はジオデバイザーにカードを装填する。

 

『サイバーフェミゴンフレイム、ロードします』

 

「人魂怪獣 フェミゴンフレイム」の能力を宿した満潮は主砲をバキシムに向かって構え……砲弾を発射し、それが直撃すると今までエックスを振り払おうと暴れていたバキシムが突然ピタリと動きを止める。

 

すると満潮の目の前に空間に亀裂が入って割れるとその中には気を失っている村雨の姿があり、満潮は必死に彼女に向かって手を伸ばす。

 

「村雨……! 私のせいで、こんなことになってごめん、だから私があなたを救う!! だから……お願い!! 戻って来て!!」

「……満……潮……ちゃん?」

 

すると満潮の呼びかけに答えるかのように村雨は目を覚まし、村雨もそっと満潮に向かって手を伸ばした。

 

そして満潮が伸ばした村雨の腕を掴むとそのまま彼女は村雨を引っ張りだし、それと同時に空間が閉じてバキシムも元の姿へと戻る。

 

『シュア!!』

 

エックスは村雨の救出に成功したことを確認するとエックスはバキシムに回し蹴りを喰らわせ、腕をX字に組んで放つ光線……「ザナディウム光線」を発射し……直撃を受けたバキシムは火花を散らして爆発した。

 

『「ザナディウム光線!!」』

「ギシャアアアアア!!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方……鎮守府の方はというと……。

 

挿入歌「RADIANT FORCE」

 

響シンフォギア、翼、クリスの3人は「歌」を口ずさみながら戦闘を繰り広げており……それを見ていた時雨たちはというと……。

 

「う、歌いながら戦ってる……」

 

まあ、言いたいことは分かるが……彼女等が纏っているアーマー……「シンフォギア」は「歌う」ことで力を発揮するシステムなので特に問題はない。

 

メトロンはメトロン光線を響に向かって放つが響はそれを避けて腕部ユニットを開き、さらに足武ユニットのパワージャキで加速して一気にメトロンに接近して強力なパンチをメトロンの顔面に叩き込んだ。

 

『ぐはあああ!!?』

 

しかし、背後から空中からメルバが響に向かって襲い掛かるが……鍋の蓋が飛んできてメルバは撃墜された。

 

「おっ、誰か分からないけどありがと!」

「どういたしまして、私は響だよ」

「おぉ、私の同じ名前なの!? 奇遇だね~」

 

そこに現れたのは響(艦)であり、勿論鍋装備である。

 

「そのようだね、でも同じ名前ってややこしいから……私のことは『ヴェールヌイ』とでも呼んでくれ。 私のもう1つの名前だ」

「なんかよくわかんないけど分かったよヴェールヌイちゃん!」

 

そこに今度はファイヤーゴルザが地中から現れて額から放つ「超音波光線」を放とうとするが……それよりも先に響改め……ヴェールヌイがゴルザに向かって駆け出しながら主砲から砲弾を発射し、ゴルザの顔面に直撃。

 

「グアアア!!?」

 

ゴルザは爆風で起こった煙を振り払うようにして首をぶんぶん振るうが次の瞬間には響の拳がゴルザの顎に直撃し……ゴルザは大きく吹き飛ばされた。

 

『おのれ……! なっ!?』

 

メトロン星人は悔しそうにそう呟くが……気づけばいつの間にか暁、電、雷に囲まれており……暁たちの一斉に放たれた砲弾をメトロンは喰らいまくり、耐え切れなくなったメトロンは倒れて爆発した。

 

『ぐああああああ!!?』

「レディーを舐めないでよね!」

 

またマザロン人は発射される破壊光線「マグマレーザー光線」をクリスと時雨、夕立に向かって発射するがクリスはボウガン型の武器……アームドギアからエネルギーの矢を幾つも放って光線を相殺し、その間に夕立がマザロン人に向かって駆け出すが……。

 

そこにマザロン人を庇うように「暗黒星人 ババルウ星人」が現れて腕のカッターで夕立に斬りかかるが夕立は飛び上がってババルウを踏み台にし、かかと落としをマザロン人に叩き込んだ。

 

「っぽい!!」

『ぐおっ!?』

 

クリスはアームドギアをスナイパーライフルに変形させ……それを逆手に持つ、また時雨も主砲を逆手に持って構え……それを見たマザロン人は首を傾げる。

 

『遠距離武器をそんな風に持つとは……それでどうやって私に攻撃するつもりだ?』

 

マザロン人がそう問いかけるとクリスはマザロン人、時雨はババルウに向かって行き……。

 

「「殴るんだよ!!」」

『なぁ!?』

 

クリスはスナイパーライフルを打撃武器として敵に叩き込む「RED HOT BLAZE」を繰り出し、時雨も主砲でババルウの腹部を殴りつけて吹き飛ばした。

 

「いつ誰が銃はぶっぱすだけのもんだって決めたよ?」

「同感です、誰が遠距離武器で接近戦しないなんて決めたのか……」

 

また翼は菊月と朝潮と共に宇宙仮面とアンチラ星人と戦っていた。

 

『お前は早く逃げろ!!』

 

アンチラ星人は実体化怪獣……レッドキングとチャンドラーを使って翼たちと戦闘を繰り広げ、宇宙仮面は素早くこの場から逃れようとするが……宇宙仮面の陰に翼の放った小刀が突き刺さり「影縫い」を発動し、宇宙仮面は動きを完全に封じられた。

 

「う、動けない……!」

『なにぃ!?』

「お喋りをしている暇があるのか……?」

 

いつの間にか菊月が目の前にアンチラ星人に迫っており、アンチラ星人は菊月の繰り出した膝蹴りを胸部に叩き込まれる。

 

『ぐうう!?』

 

レッドキングはそのパワーを活かして翼に殴り掛かるが翼はしゃがみ込んで刀のアームドギアを巨大化させ……その刀でレッドキングを斬りつける。

 

『ギシャアア!!?』

 

また朝潮も空中を飛行するチャンドラーを主砲で撃ち落とし、落下してきたところをサイバーブラックキングの力で強化した拳でチャンドラーの身体を貫き、チャンドラーは爆発する。

 

「2人とも!! 一気にトドメと行くぞ!!」

「「了解!!」」

 

翼の言葉に朝潮と菊月が答え、3人は並び立つと朝潮と菊月は砲弾を、翼は刀を振るって放つエネルギー刃「蒼ノ一線」を繰り出し……3人の技がアンチラ星人、宇宙仮面、レッドキング、チャンドラーに直撃して4体は爆発して消滅した。

 

「『ぐああああああああ!!!!?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギンガに力を! ギンガストリウム!』

『放て! 聖なる力!』

 

同じころ、ギンガはストリウムブレスを使い「ギンガストリウム」へ、ビクトリーはナイティンバーを使い「ビクトリーナイト」へと強化変身する。

 

『駆逐艦 時雨アーマー アクティブ!』

 

またエックスも時雨アーマーを身に纏う。

 

挿入歌「ウルトラマンビクトリーの歌」

 

『ツェア!』

 

ビクトリーはナイトティンバー・ソードモードを構えてブラックサタンの放った光線を切り裂き、ブラックサタンに向かって駆け出しすれ違いざまにナイトティンバーで斬りつける。

 

『ギシャア!?』

『デュア!!』

 

ブラックサタンは負けじとビクトリーに両手からミサイルを発射するがビクトリーは全てナイトティンバーで切り裂く。

 

『これで決める!』

『スリー! ナイトビクトリウムシュート!』

『ナイトビクトリウムシュート!!』

 

ナイトティンバーのポンプアクション3回で発動させ、立てたナイトティンバーに左腕を当てて十字を組み、刀身から青色破壊光線を放つ「ナイトビクトリウムシュート」をビクトリーはブラックサタンに向かって発射し……直撃を受けたブラックサタンは火花を散らして爆発した。

 

『グアアア!!!!?』

 

挿入歌「ウルトラマンギンガの歌」

 

ギンガはヤプールの胸部に向かって何度も拳を叩き込み……さらに飛び上がってからの膝蹴りをヤプールに叩き込む。

 

『ショウラ!!』

 

さらにギンガはヤプールの足を蹴りつけ……バランスをヤプールはバランスを崩すが鎌から光刃を放つ。

 

ギンガはそれをどうにかバク転して回避し、ギンガはストリウムブレスを回転させる。

 

『ウルトラマンエースの力よ!』

『『メタリウム光線!!』』

 

ギンガは腕をL字に組んで放つウルトラマンエースと同じ必殺光線「メタリウム光線」を発射し……ヤプールは直撃を受ける。

 

『ぐうおおおおおお!!!? おのれウルトラマン共ぉ!! この恨みは必ず……ぐああああああああ!!!!!?』

 

一方でエックスキラーは両手が人間と同じような手の形に変化し、エックスと同様に時雨アーマーを身に着ける。

 

エックスキラーとエックスは主砲を互いに向けて砲弾を放つ撃ち合いとなり……ほぼ互角の勝負を繰り広げるが……。

 

「エックス!! このカードを使って!!」

 

満潮から1枚のカードが転送され、夜空はそれを受け取ると早速エクスデバイザーに装填する。

 

「ありがとな、満潮!」

『サイバーグビラ、ロードします!』

 

挿入歌「海色」

 

するとエックスに新たなアーマー……胸部はグビラの顔を模し、右腕にドリルが装着された「グビラアーマー」が装着される。

 

『サイバーグビラアーマー、アクティブ!』

 

しかし新しい姿になったと言えどエックスのすべてをコピーしたエックスキラーも新たにグビラアーマーを装着することが可能であり、エックスキラーはグビラアーマーを身に纏う。

 

『シェア!!』

 

エックスは右腕のドリルを回転させてエックスキラーに殴り掛かるが同様にエックスキラーもドリルを回転させて2人のドリルがぶつかり合う。

 

「満潮の心を利用し……あいつの心の傷を抉り、俺の仲間を危険に晒したお前らを俺は許さん!! 負けてたまるかああああああああああ!!!!!」

『デアアアアアアア!!』

 

するとエックスは力任せにドリルを押し出していき……エックスキラーのドリルが砕けてエックスのドリルはそのままエックスキラーに直撃し……エックスキラーのグビラアーマーは砕け散る。

 

『シュア!!』

 

さらに何回もドリルでエックスはエックスキラーを殴りつけ、最後にエックスはドリルを巨大化させ……その巨大化させたドリルでエックスキラーを貫く「グビラドリルブレイク」を炸裂した。

 

「グビラァ!! ドリルゥ!! ブレエエエエエエエエイク!!」

 

グビラドリルブレイクを喰らったエックスキラーは身体を貫かれ、火花を散らして爆発四散した。

 

『いや、待て夜空。 技名に色々ツッコミたいぞ』

 

また鎮守府では……時雨たちはまだ装置を破壊していないにも関わらず怪獣達が次々に消滅し、一体何事かと時雨たちは思ったが……すると……。

 

『セアッ』

 

あの装置から突然光の粒子が溢れ出し、人間大の「ウルトラマンメビウス」が現れたのだ。

 

メビウスには自身をデータ化し、こういったバーチャル空間での戦闘も可能な能力を持っている。

 

つまり、メビウスは今回その能力を使ってクリシスゴーストをたった今倒してきたところだったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、満潮は村雨は無事鎮守府へと帰ってきたのだが……満潮は浮かない顔をしていた。

 

「村雨、ごめん……。 アンタの言うことちゃんと聞いてればこんなことならなかったのかもしれない……」

「ううん、満潮ちゃんのせいじゃないわよ、むしろ満潮ちゃんのおかげで私は助かったんだし、ありがとうね♪」

 

村雨はにっこりと笑顔を浮かべて満潮に言うのだが……それでも満潮は俯いた顔をしたままだった。

 

「ほら! いつまでも落ち込まないの! 笑顔よ笑顔♪」

 

すると村雨は満潮の頬をムギューっと引っ張り、それをされた満潮は「なにすんのよ!!」と怒鳴った後、そっぽを向いてしまった。

 

だが数秒して……。

 

「「ぷっ」」

 

2人はなんとなく、なにかおかしいような気がして笑い始めたのだ。

 

「「あはははは!!」」

「ありがとね、村雨」

「こっちこそ、ありがとう満潮ちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の名前は来元コウマ! アンタが、エックスの……」

「西崎 夜空だ。 そういうアンタはあの赤いウルトラマン……」

「あぁ、ギンガだ!」

 

その頃、夜空は……ギンガに変身していた青年「来元らいもと コウマ」と対面しており、互いに自己紹介をしていた。

 

「それにしても、酷い有様だな」

「あぁ……」

 

コウマと夜空は怪獣たちによって破壊された無残になった鎮守府を見てそう呟き、夜空はこれで完全に時雨たちが楽しみにしていた文化祭は潰れてしまったと思ったのだが……。

 

「俺に任せてくれ」

「えっ?」

 

突然「自分に任せてくれ」と言いだしたコウマに驚く夜空だったが……コウマは変身アイテムである「ギンガスパーク」と青いウルトラマンのスパークドールズを取り出す。

 

『ウルトラマンのスパークドールズ!?』

『ウルトライブ! ウルトラマンコスモス!』

 

するとコウマの身体が青い光に包まれ、コウマは青き慈愛の戦士「ウルトラマンコスモス・ルナモード」に変身したのだ。

 

「ほかのウルトラマンにも変身できるのか!?」

 

コスモスは破壊された建物等を一瞬で修復する光線「ミラクル・リアライズ」を鎮守府の建物に放ち……鎮守府の建物は一気に修復され……全て元通りとなったのだ。

 

『なんという技だ……』

「あぁ、すごいな」

 

エックスと夜空はそんな会話をしている間にコウマはいつの間にか変身を解いて戻ってきており、コウマは夜空に向かってサムズアップした。

 

「これで、あいつ等が楽しみにしてる文化祭が開けるな!」

「っ、ありがとう……!」

 

夜空は自然と笑みを浮かべてコウマにお礼を述べ、対するコウマも「おう!」と元気よく答える。

 

「アンタもアンタの戦いを頑張ってくれ! 俺たちもこの地球を絶対に守り抜くからよ!!」

「もちろんだ」

 

そう言うと夜空とコウマは互いに熱い握手を交わしたのだった。

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