異次元宇宙人 イカルス星人
暗殺宇宙人ナックル星人グレイ
コイン怪獣カネゴン
MG-0005-RX マウンテンガリバー5号
超巨大単極子生物 モキアン
宇宙悪霊 アクマニヤ星人
宇宙忍者バルタン星人
登場。
ちなみに今回、エクこれの主人公とヒロインほぼ出番なしw
後今回はギンガの方でGX編やってもあの3人は悪役としては出ないという意味合いも兼ねたお話です。
それと、エクこれで遊びまくった回は多分これです。
あと、今回は響達がバルキーに出会った時の話。
「宇宙海人バルキー星人」「異次元宇宙人イカルス星人」「暗殺宇宙人ナックル星人グレイ」……かつて全ての命の時間を止めることを目的とした「闇の支配者 ダークルギエル」のエージェントとして暗躍し、ウルトラマンギンガとその仲間である「歌」を胸に秘めた少女たちと戦った3人の宇宙人たち……。
彼等は最終的にスパークドールズへと戻り、ギンガによって宇宙に帰る筈だった……しかし……。
なぜかバルキーたちはスパークドールズから本来の姿に実体化し、そしてギンガはそのことに気づかず3人は地球に置き去りにされてしまったのだ。
最初こそ実体を取り戻した3人は自分たちの邪魔をしてきたギンガの仲間たちとギンガと同化していた「青年」に復讐しようと考えたのだが……すぐに新たなウルトラマン、「エックス」が出現したうえにそれと同じ時期に新しく「ビクトリー」というウルトラマンまで現れ、さらにはギンガも帰ってきた上にメビウスまでやってきたため、バルキーたちは「こりゃ勝てないわ」と判断して復讐を諦め……地球で平和に暮らすことにしたのだった。
そう……地球で暮らすことに……地球の公園で段ボールで組み立てた家を住まいにして暮らすことに。
「なんでだあああああああああああああ!!!!!」
そう盛大に叫んだのはバルキー、そんなバルキーの大声に反応してグレイとイカルスが慌てて段ボールハウスから何事かと思い出てきた。
「どうしたのよバルキーちゃん朝からそんな大声出して! びっくりするじゃない!」
「いやいやいや!! おかしいだろうがよぉこれ!? なんでミー達宇宙人がホームレスになってんだァ!? 聞いたことねえよ! 地球でホームレスになる宇宙人なんてぇ!!」
そこでイカルスが目を擦りながら「そんなこと言ったってしょうがないじゃなイカ~」とバルキーの肩をポンポンっと叩く。
「吾輩たち自分の星に帰るにしてもその方法なんて全く分からんですし」
「だからと言ってギンガに頼るのもねぇ?」
ギンガが地球に戻ってきているのならば彼に頼んで自分たちを元の星に帰してくれるよう頼んでみるのも1つの手ではあるが……だからと言って敵であったギンガに頼むのも癪な上に果たして自分たちの言うことを信じてくれないかもしれなかったため、彼らはギンガに頼ろうとしはしなかったのである。
だからと言ってこのままずっとホームレス生活というのも辛い、せめてどこか住める場所を手に入れられないかと思っていたそのときである。
「お困りみたいだね!!」
「んぁ!? 誰だ!?」
バルキーたちが声がした方を振り返るとそこにいたのは……。
「鍋響だ」
「いや、だから誰だよ!!?」
そこには滑り台の上から鍋を頭に被った響がバルキーたちにサムズアップをしている姿があった。
「トゥア!!」
響は滑り台がジャンプして着地しようとしたのだが……着地した直後に足首を「クギッ」とやってしまい響はあまりの痛さに「うぐあああああああああああ!?」と悲鳴を上げて足を抱えてその場を転げまわり……その一部始終を見ていたバルキー達はなんとも言えぬ感じでその光景を眺めているのだった。
「無視しよう」
「そうね」
バルキーの提案にグレイもイカルスも納得してそそくさとテントの中に戻ろうとするのだが響は「ちょっと待ってよ!?」と必死に彼らを呼び止める。
響にそう言われてバルキー達は怪訝そうにしながらも「なんだよ?」と尋ねると響はジオデバイザーを取り出して誰かに連絡した後、彼女はしばらく待っていてくれとバルキー達に頼んだ後、少しして文月と菊月、暁が現場へと到着した。
「お前達かっ、最近この公園に泊まり込んでる宇宙人というのは。 子供たちが怖くて公園で遊べないって保護者から苦情が出ている」
「はぁ!? なんだよそれ!? じゃあミー達にここを出て行けってのか!?」
「そーよ、私たちここを追い出されたら済む場所が無くなるのよ!」
「そうじゃなイカ! それにそっちこそ子供のくせにえらそーな態度じゃなイカ!」
当然、菊月からそんな言葉を聞けばバルキー達が反発するのも無理はなく、菊月もこうなることは予想していたが取りあえずは自分たちが鎮守府に所属する艦娘であることを彼らに説明することにしたのだが……説明をしたらしたで「怪獣退治や侵略者退治なども今のところは専門にしてる」ということもあり、バルキー達は「まさか自分たちを抹殺しに来たのか!?」と3人は警戒し始めてしまい、余計にややこしい事態になってしまうのだった。
「話を聞かない人達だね」
「困ったね~」
響と文月がやれやれといった様子でどうするべきかと悩んでいるとバルキー達は「やられる前にやってやる!!」と言いだしてバルキーはバルキーリングを取り出し、グレイやイカルスもやる気満々の戦闘態勢に入ってしまうのだが……。
「だから……!!」
しかし、菊月は素早くバルキーの懐に潜り込んでバルキーリングを奪いあげると同時にバルキーの腹部に膝蹴りを叩き込み……。
「話を聞けと……!!」
続いて菊月はグレイに掴み掛って巴投げを繰り出し、グレイを遠くへと投げ飛ばし……。
「言ってるでしょぉー!!」
と最後は暁がイカルスの後頭部とを掴んで地面へと顔面を叩き付けるのだった。
「えぇ!? そこ姉さんがやるの!?」
「話が進まな過ぎてグダグダしてるからいても経ってもいられなくて……後はこのあいだ自分の身を守れるようにって光さんに習った護身術試してみたくて。 これが出来たら『レディーっぽさ増すよ』と言われたものだから!」
「……姉さん、光さんだから良かったようなもののその内悪い男に騙されないか心配だよ」
響は頭を抱えて「はぁ」とため息を吐くが暁は胸を張って「私はそんなに騙されやすくないわよ!」となぜか自慢げに話すが……やっぱり説得力がないため響は文月に「どうすれば姉さんがもっとしっかりしてくれるだろう」なんてことを本人がいる目の前で始める。
「だって姉さんチョロインだし……」
「あー、確かに暁はチョロそうだよね~」
「誰がチョロいよ!? 文月まで!」
そんなやり取りを見ていた菊月はというと……「暁はチョロそうだからきっと光さんは護身術教え込んだんだろうなぁ」とか思うのだった。
とまあ、そんなことよりも先ずはこの3人の宇宙人についてだ。
取りあえずバルキー達には「もっとちゃんとした部屋紹介してやるから」と言って納得して貰い、3人はテントを畳んで3人は人間態に変身してから一同は公園を出ていくのだった。
その際、文月が「なんで最初から人間の姿にならなかったのー?」と質問されたが、本人たち曰く「結構疲れるから」らしい。
*
それから暁たちは地球のとある場所に設けられた地球に移住してきた異星人達が隠れ住む地下空間……まあ、早い話が地下に作られた異星人達の『街』へとやってきた。
ここは地球のとある場所に設けられた地球に移住してきた異星人達が隠れ住む地下空間であり、基本的に地球へとやってきた友好的な宇宙人はここで基本的には住むことになっており、また住んでいるのは宇宙人ばかりであるが中にはごく一部の地球人もこの場所に住んでいる。
最もここはあくまでも宇宙人達が地球に住みやすいように用意された場所であり、全ての宇宙人はここに住んでいる訳ではない。
中には普通に地球人のように暮らしている者などもいたりもする。
「それにここはお前たちのように自分たちの星に帰れなくなってしまった場合などの理由でここに住む者もそこそこいるからな」
「君たちをここに案内したのは君たちをここに住まわせるため、私たちの司令官の命令なんだよ」
菊月と響がバルキー達にそう説明すると3人はふんふんと首を頷かせて納得した様子を見せるが、グレイは1つ疑問に思ったことを菊月に尋ねて見た。
「でも幾らホームレスしてる宇宙人だからって艦娘とはいえ女の子4人だけなんてちょっと危なかったんじゃないの? 一応、私たちそこそこ戦える訳だし」
「あぁ、それなら心配ない。 私たちはそんな簡単にやられるほどヤワではないし……なにより……」
そう言いながら菊月が指差す方向を見るとそこには……サングラスとマスクと帽子とロングコートを着ていかにも「怪しい」という言葉がピッタリの人物が電柱に身を隠しながらこっそりとこちらを監視していた。
「もっと危ないのがいるからな」
「いや、なによあれ!?」
「ウチの副司令官だよ~」
「えぇ!? あんなのが!?」
暁曰く「私たちが心配だからついて来たんだって。 と言っても本人は隠れてるつもりみたいだけど」とのことだが、イカルスが即座に「むしろ自分が怪しくなってるじゃなイカ」とツッコミを入れ、暁達も「全くその通りです」と返す言葉もなかった。
「っていうか幾らここが宇宙人ばかりの街だからって即通報ものでしょあんなの」
「多分、今私たち中心に行動してるから通報しても警察とか来ても無理やり振り払って絶対私たちを見守ることに専念するよ」
奈々の美少女好きには困ったものだと菊月は頭を抱えてため息を吐くのだが……取りあえずこれからバルキー達が使う住処を決めるためのプランを建てるため、まずはゆっくりできそうな場所を探そうと考え、休憩も兼ねてどこかで休める場所はないかとキョロキョロ辺りを見回していると……。
「怪獣酒場」と書かれている酒場を発見し、丁度いいので昼食も兼ねて菊月達はそこへと向かい店に入るとそこには……。
「店長~、ウォッカ一杯ちょーだい♪」
「あのねぇ、皐月ちゃん、君ウォッカなんて飲める年齢じゃないでしょ」
「いいんだよ別に、実際僕たち実年齢なんてハッキリしてないんだし一緒だよ一緒! 提督なんてそれをいいことに時雨に手を出そうとしてるし!」
なんて会話を繰り広げている皐月と店長のバルタン星人がいた。
「なにしてるんだお前はぁ!!」
「へぶ!!?」
すかさず菊月は皐月の後頭部を掴んで机に叩き付け(もちろん手加減はしてる)、皐月は涙目になりながらも「うー」と声を唸らせて菊月を睨み付ける。
「なにすんのさ菊月ー!!?」
「昼間っから酒飲む奴があるかぁ!! 後、年齢が分からなくても絵的にアウトだろ!!」
「そんなの知らないよ! いいじゃんか鎮守府じゃ菊月飲ませてくれないんだから!!」
「せめて後10年くらいは飲むな!! 後、何気に提督の名を汚すようなことを言うな!! 誤解を生むだろ!」
取りあえず、菊月は皐月を見張りも兼ねて引きずって自分たちと同じ席に向かい、その光景を見ていた響はというと。
「なんかプレッシャーでアル中になったヒーローを思い出した!」
「響っていつもアメコミヒーローのネタ入れるよね。 なんでぇ~?」
「前の司令官の影響」
「アンタ他人から影響受けすぎ」
文月の問いに答える響に対し、暁はすかさずツッコミを入れた。
それからバルタンに案内された席に着席すると菊月はぶーたれてる皐月を見て「はぁ」と溜め息を吐き、そんな彼女を見て響は皐月の肩にポンっと手を乗せる。
「お互い、苦労する姉を持ったね」
「いや、雷と電から見たらお前も同じだからな? 後、皐月姉さんは暁ほどチョロインじゃない」
「全部聞こえてるわよそこ!?」
すると文月がバルキーがなにかを抱えていることに気づき、彼女は不思議にそうにそのバルキーが抱えているものを興味深そうに覗き込む。
「ねーねー、バルキーさ~ん、バルキーさんが抱えてるのなぁにぃ~?」
「んっ? おぅ、こいつはミーのペットのサメクジラの『ジョリー』って言うんだ!」
バルキーが抱えていたのは「海獣サメクジラ」と呼ばれる怪獣の幼体であり、文月はそんなサメクジラことジョリーを目を輝かせながら見つめ、そんな彼女の様子を見てバルキーは「抱えてみるか?」と問いかけると彼女は満面の笑みを見せて頷いた。
文月はバルキーからジョリーを渡されて抱きかかえ、ジョリーの頭を優しく撫でるとジョリーもどこか嬉しそうに鳴き声をあげる。
「かわいい~」
「ペットと美少女が戯れるのってなんかいいですよね!」
とかいつの間にか奈々がマスクとサングラスと帽子を取った状態で菊月の隣に座って和んでおり、菊月からは「なんで隣にいるんだ、遠くから見守るんじゃなかったのか」と呆れたような視線を向けられ、それに気づいた奈々は胸を張って言い放つ。
「飽きた!!」
「だと思った」
「っていうか可愛い女の子たちに囲まれたかったんです!! 本当なんです、信じてください!」
「分かった黙れ」
*
その後、酒屋で食事を取りながら色々と話しあった結果、この街がどういう街なのかを先ずは見て周り、本人たちが気に入ればここに住めるように不動産屋に行って物件を紹介して貰うこととなり、一同は色んな場所を見て廻った後……最終的にバルキー達は「住み心地が良さそう」ということでここに住むことを了承。
今現在はその不動産屋に訪れており、なんでもこの不動産屋は「コイン怪獣カネゴン」が経営しているらしい。
「ところで1つ疑問なんですが吾輩達お金持ってないんですが」
「まあ、地球に来てそういう人たちのための物件紹介の店ですからね。 最初はサービスしてくれる筈ですよ」
奈々にそう説明されたバルキー達は安心したように胸を撫で下ろし、一同は店の中へと入ると先に説明した通り、カネゴンが出迎えてくれた。
「やーやー、奈々さんお久しぶりですガネ!」
「えぇ、お久しぶりです。 ところで先ほどの連絡した通り、こちらが……」
「はいはい、話は聞いてるガネ、取りあえず早速物件紹介するんで行きましょうガネ~」
カネゴンはそう言って一同を最初の物件の場所へと案内してくれることになったのだが……なんか胡散臭い、どっかの世界の武器商人してるカネゴンもたまに不良品渡したりする奴とかいるし……とバルキー、イカルス、グレイの3人はほぼ同時に同じことを考えたのだった。
そんな彼等の不安そうな様子に気づいたのか暁が「大丈夫よ」とイカルスの腰をポンっと叩く。
「副司令官は女の子大好きで変態臭くて鎮守府でも1・2を争うほどの自由人で変人でそのくせ悪戯好きなところもあるけど真面目な時は真面目だし、変な人のいる不動産屋なんかに行ったりなんてしないから安心していいわ」
「いやもう安心できる要素殆どないだろうがァ!!」
「不安要素しか見当たらないじゃなイカ!!?」
自慢げに語る暁だったが、バルキーとイカルスの言う通り全く説得力がない。
するとカネゴンがこちらにやって来てバルキー達に「どんな部屋がいいか希望はありますガネ?」と質問し、質問をされたバルキー達はどことなく困ったかのように腕を組んで「うーん」と悩み始める。
まあ、まだ地球についてその辺の知識はバルキー達は疎いので代わりに菊月などが彼等の代わりに答えることにする。
「まあ、少し狭いがしばらくは3人で1LDKを上手く使えば一応暮らすことはできるんじゃないか?」
「わ、1LDKガネ?」
「あぁ、今の現状だとそれが1番それが好ましいとは思うのだが……」
「そ、そうだガネねー、ワ、1WGTMが好ましいガネよねー」
「えっ? 今なんて?」
カネゴンの言葉に菊月は疑問を浮かべて首を傾げるとカネゴンは「え、えーっと」とどこか焦ったような様子を見せてすぐになにかを思い出したかのように言葉を口にする。
「ワ、ワン……3Pが一番ガネよね」
「いや、誰もそんな話してない」
「お前は年頃の少女に向かってなに言ってんだゴルラアアアアアアア!!!!?」
「うぐぼばあああ!?」
そこに奈々がカネゴンの頭を鷲掴みにして頭を地面に叩き付け、顔が地面に減り込んだがカネゴンはすぐに頭を引っこ抜き、拳をコキコキと鳴らしている奈々に「待って! 分かってる! 分かってるから!!」と必死に命乞いをする。
「アンタ語尾忘れてるわよ」
「あぁ、アレキャラ作り。 もうめんどくさいから普通に喋る」
「あれキャラ作り!?」
取りあえず素に戻ったカネゴンは「いや分かってるよ、ちゃんと案内するから」と言って一同はカネゴンに案内されるままついて行くことになったのだが……文月、皐月、暁が先ほどのカネゴンの言葉でふと気になったことをカネゴンに尋ねてきた。
「ねーねー、カネゴンさん、さっき言ってた3Pってなぁに?」
「あー、将来的に考えても3人には教えといた方がいいかもね。 皐月ちゃん、文月ちゃん、暁ちゃん3Pってのはねぇ」
「「「お前はなにを教えようとしてんだアアアアア!!!!!」」」
「ぐばあああああ!!!!?」
カネゴンが暁達に説明しようとした直後、菊月、奈々、響に後頭部を押さえられて地面に力強く叩きつけられ、カネゴンは今度は身体の上半身くらいが地面に減り込んだ。
「ウチの鎮守府でも特に純粋な3人になに教えようとしてんですかこのエロ怪獣がァ!!」
「エロ怪獣なんて言われたの初めてだよ。 っていうかエロ怪獣はどっちかって言うと中学生に触〇プレイしてた奴でしょ」
「やかましい!!」
「まーまー、そう怒らないで。 ちゃんと1LDK紹介するから」
そう言って辿り着いた先には……。
「いやぁ、ここなんてどうですかねぇ?」
犬小屋だった。
「なにがだァ!!?」
「なんで犬小屋!? 私たちどう住めって言うのよそんなところで3人も!!」
「なんで汚い犬小屋に住まないといけないイカ!! 吾輩達も1LDKよく知らないけどこれじゃないことだけは確かじゃなイカ!!」
当然、バルキー、グレイ、イカルスはカネゴンにツッコミ兼ね文句を言いまくり、カネゴンは怒鳴る3人はなんとか落ち着かせようとするが……響からは「あなた1LDK知らないでしょ」と疑いの眼差しを向けられるがカネゴンは断固として「そんなことはない!」と否定。
「これはアレだよ、バルキーさんの抱えてるサメだかクジラだか分からん変な生き物捨てようと思って」
「余計なお世話だボケェ!! 誰がジョリーを捨てるかァ!!」
「いやー、すいません、実は今1LDKが実家に帰ってまして」
「部屋がどこの実家に帰るんだ!!?」
訳の分からないことばかり言うカネゴンにすかさずバルキーと菊月がツッコミを入れ、奈々は「はぁ」とため息を吐いて「別に1LDKじゃなくてもいいので3人で住めて安い物件はないんですか?」とカネゴンに尋ねるとカネゴンは……。
「そうですか、もう1LDK戻ってこないかもしれないけどいんですね?」
「だからどんな1LDKだ!? っていうかそれもはや部屋じゃないだろ!! っていうか暁、私にばかりツッコませるな!! お前もたまにはツッコめ!! 私1人じゃ裁き切れん!!」
「菊月がいたら……ツッコミとしての仕事しなくていいかなって。 そもそもレディーは本来ツッコミなんてしないのよ!」
「おいふざけるな暁ィ!!」
ということで結局……というよりも当然と言えば当然だが菊月は一発カネゴンを殴った後、カネゴンにもっとマシな別の物件を探すように頼み、カネゴンに案内されるままついて行くとそこにあったのは……。
『無 敵 要 塞 ザ イ ガ ス』
と書かれた要塞だった。
「なにこれえええええええええ!!!!?」
「物件じゃねえよ!! 要塞じゃねーか!! つーかどっかで見たことあんぞこれ!? 住めるの!? 住めるのこれ!? さっきよりもマシだけどよォ!」
グレイが絶叫した後にバルキーがカネゴンにツッコミを入れるがカネゴンは「大丈夫大丈夫!」とサムズアップしてちゃんとした物件だからと言って建物……というか要塞の中を案内しようとするカネゴン。
すると真下にあった要塞の扉が開き、そこから要塞に住んでいる住人と思しき人物が出てきたのだが……その人物を見てカネゴン以外のメンバーはギョッとすることに。
なぜならその人物の姿が……。
「あぁ、カネゴンさんお久しぶりです」
つけものに顔と手足が生えたような変な生き物だったのだから。
しかも舌を鼻につけるという芸をやりながら……ハッキリ言ってむちゃくちゃウザい。
「「「「なんか変なのキタアアアアアアアアア!!!!?」」」」
と盛大におかしな生物が出てきたことに驚き叫ぶ菊月、バルキー、イカルス、グレイ。
「あぁ、皆さん、こちらこの要さ……アパートに住んでるつけもの星人さん」
「つけもの星人!? なんだそのガ〇ツに出てきそうな宇宙人! っていうかこれアパートだったのか!?」
するとカネゴンはつけもの星人に今バルキー達の部屋探しをしている最中であることを話し、つけもの星人はその話を聞いてつけもの星人はバルキー達を見るや否やどこか照れ臭そうな表情を浮かべて彼等に踏み寄ってきた。
(うわっ、なんか来たんじゃなイカ)
(なんでしょう、なんかこいつ見てると妙にウザく感じる……)
(なんで照れてんだよ、気持ち悪りィよ)
とつけもの星人に対してとても失礼なことを考える3人だが、つけもの星人はそんなことは知る由もなく馴れ馴れしくバルキー達3人に話しかける。
「いやー、実はここアパートなのにずっと僕しか住んでいなくて。 なのであなた達が住んでくれるなら僕としても嬉しいなー。 なんて」
照れ臭そうに話すつけもの星人、しかしぶっちゃけバルキー達は「つけもの星人には悪いがここに住むのはちょっと嫌だなぁ」と思わずにはいられなかった。
「アパートなのにずっと1人なんて少し心細かったでしょうね。 でもこの人たちがここを気に入ればもうそんな想いしなくて住みますね! 友達にもなれそうですし良かったです!」
「あっ、いやー、そっすねぇ! 自分としても嬉しいですよそれは!」
だが、そんな時、奈々はつけもの星人の腕を掴みあげて空へと放り投げ……どっかから取り出したバズーカでつけもの星人を撃ち落とした。
「ば……バズーカ撃ったあああああああああああ!!!!?」
そしてバズーカに撃たれたつけもの星人は地面に落下、つけもの星人は地面に激突し……「な、なぜ……?」と奈々に問いかけると奈々は……。
「あなたは私なんです」
と意味の分からない回答をしてつけもの星人は地面に倒れこんだ。
「つけもの星人----!!!!? だ、大丈夫かい!?」
すぐさま響がつけもの星人に駆け寄って彼を抱きかかえるとつけもの星人は弱弱しい声で喋り出す。
「お、俺……今回ゲスト宇宙人として活躍したかったのに……」
「えっ? いやあなた本来宇宙人じゃないでしょ」
とここで珍しく暁がツッコミ。
「あぁ、活躍すればいいよ!! 存分に活躍すればいい!! だから……だから死なないでくれ!」
涙を流しながら必死に訴える響、しかしその叫びも空しくつけもの星人は安らかに目を閉じた……。
「ただしつけもの……」
すると響はつけもの星人を空中へと投げ飛ばし……。
「お前はダメだッ!!」
「ぎゃああああああ!!!!?」
そしてジャンプしてからの跳び蹴りをつけもの星人へと思いっきり叩き込み、つけもの星人はそのまま地面「ビターン!!」という大きな音を立てて地面に叩き付けられた。
「「あー、スッキリした」」
奈々と響が同時にそう言い放つと暁は「なにがしたかったのアンタ等!?」と思わずツッコミをしてしまい、菊月と文月は慌ててつけもの星人の元に駆け寄ろうとするが……。
「あぁ、そいつこの街で盗みなどを行っていた宇宙人なので手錠かけといてくださいね」
「えぇ!? そうだったのか!?」
なんでも奈々曰く今日ここに来たのはこのつけもの星人を逮捕するためだったとか……。
兎に角、バルキー達は「やっぱりもう少し普通のところはないか?」とカネゴンに尋ねるとカネゴンは腕を組んで「うーん」と考える仕草を見せる。
「あぁ、だったらあなた達にピッタリな物件ありますよ!」
そう言ってカネゴンが案内した先にあったものは……「ゴキブリホイホイ」だった。
「喧嘩売ってんのかお前はアアアアアアアア!!!!!」
流石にこれにはバルキーも怒鳴りあげてカネゴンを蹴り飛ばし、それにすかさずイカルスとグレイも加わってカネゴンを蹴りまくる。
「しかもこれ、おま……ゴキブリホイホイなのになんでこんなデカいの!?」
そう、そのゴキブリホイホイはただのゴキブリホイホイではなく滅茶苦茶巨大で怪獣一匹は入りそうなくらいの巨大な物だった。
「グゥ……グオォ……」
しかも中に「宇宙怪獣ゴキグモン」がその中に捕まっていた。
「オイイイイ!! 怪獣一匹マジで捕まってるだろーがァ!!? ミー達をここに本気で住まわす気だったのかお前はァ!!?」
「いやいやいや!! 冗談ですってば!! 分かってます、分かってますから! 今度こそ、今度こそちゃんとした物件紹介しますから!!」
次に紹介する物件はなんでもカネゴン曰く「今までのお詫びも兼ねて少しオシャレなところを紹介します」とのことで彼について行くことになったのだが……その先にあったのはどこからどう見ても滅茶苦茶高そうな高級マンションであり、それを見た菊月は「人の話を聞いてたか!!?」とカネゴンに怒鳴るのだが……。
「いや、ちゃんと聞いてましたよ。 いつも部屋が一杯に埋まってたんですけどね、つい最近1人部屋を出て行きまして。 なんでも急用だったらしくて家財とかで部屋もそのまんまなんですよ。 そこらへんの処分をしてくれるなら本来3百万のことろ3万にまけてあげようかと思いまして」
「いや幾らなんでも減りすぎだろ」と菊月や皐月、暁は思ったのだが……そうこうしている内にそのマンションのカネゴンが案内する部屋の前にまで到着し、カネゴンが部屋を開けるとそこには……。
「じゃあ、多少汚れてますけどよろしくお願いしますね?」
そこには、そこら中に血しぶきの跡のようなものが周りに付着し、そして部屋のカーテンにはなぜか「ノボル」と書かれた血文字が……。
「「「なにがよろしくウウウウウウ!!!!?」」」
これを見た瞬間、バルキー、イカルス、グレイは思いっきりカネゴンの頭を床に叩き付けた。
そしてその現場を見た響と菊月は「暁達に見せたら泣き出しそう」と考え、慌てて暁、文月、皐月を部屋の外へと出してしばらく待っておくように伝える。
勿論、いきなり放り出された暁は「ぷんすか!」と怒っていたが……あの3人はほぼ間違いなく心臓に悪い。
「おま、これ……どう見ても殺人現場じゃねえか!?」
「処分ってなによぉ!? 犯罪の現場の処分!? 犯罪の片棒を担げってこと!?」
「そんなの冗談じゃなイカ!!」
バルキー、グレイ、イカルスがそれぞれの思ったことを口にし、カネゴンは叩き付けられた頭を手で押さえながら起き上がり、バルキー達に反論の言葉をぶつける。
「やだなぁ、お客さん。 殺人現場なんてそんなドラマみたいなことあるわけないじゃないですかぁ。 これはきっとアレですね、ムルチの三枚下しでもしてたんでしょう」
「そっちの方がナッシングだろ!! まだマグロの解体してる方が説得力あるわ!!」
すると奈々がちょんちょんっとカネゴンの肩をつつき、ボソっっと「もしかしてここって訳あり物件ですか?」と小声で尋ねるとカネゴンは「実は……」と苦笑しながらそう答え、カネゴンが言うにはなんでもこの部屋少女の霊が現れては住人を苦しめ……その苦痛に耐えきれなくなった住人が後を絶たないというのだ。
「まあ、幸い死人は出てませんしただの噂ですし問題ないかと」
「問題大ありだろうがああああああ!!!? つーか死人出てるだろ明らかに!?」
カネゴンの話を聞いてすかさずツッコミを入れるバルキー。
「少女の霊……ですか。 よし、ここに住みましょう!!」
「アンタが住むんじゃないでしょ!?」
「あー、もう、いいじゃないですか……もしかしたらその少女の霊というの……私好みかもしれないじゃないですか!!」
「お前の願望だろうがああああああああ!!!!!?」
奈々に対し、ツッコミを入れるバルキー。
すると奈々はフッとさっきから菊月がツッコミを入れていないことに気づき、彼女の姿を探そうとキョロキョロと辺りを見回すと……いつの間にか菊月が自分の腰辺りにがっつりと抱きついていた。
「……」
しかも心なしか菊月の肩が小刻みに震えている。
「もしかして菊月ちゃん……怖いの?」
「……」
なにも答えない、ただ震えているだけ……そして響はジオデバイザーでちゃっかり震える菊月の写真を激写。
また震える菊月を見て奈々はとても満足そうで幸せそうな笑顔を見せていた。
するとその時のことだ、突如……この部屋から呻き声のようなものが聞こえ始めたのだ。
『……け……』
「んあ? なんだ?」
『……て、行け……! 出て……行け……!!』
そこに、突如として白い服を着た頭から血をダラダラと流した少女のような人物が奈々達の目の前に現れると床から無数の青い腕のようなものが生えて奈々達の足などを掴むと腕はどんどんどんどん彼女たちを床の中へと引きずって行く。
「うわああ!!? なんだ!?」
「オイイイ!!? カネゴンマジで幽霊出たじゃねーか!! どうすんだこれ!? 絶賛ミー達床の中に引きずり込まれてんぞ!!?」
「いやいや、幽霊だなんてそんなバカな。 あれはきっとアレですよ、ユーリー星人が操ってるシャドウマンですよ」
「どっちにしても一緒だろうが!!」
兎に角、このままでは床の中に引きずり込まれてこの後どうなるか分かったものじゃない。
それを回避するために響は艤装を展開しようとするが……なぜか艤装の展開ができず、響はそのことに驚きの表情を見せる。
「なっ!? 艤装が出ない? 菊月、そっちは!?」
「~ッ!! ~ッ!!」
響が菊月も艤装は出せないかと尋ねようとしたのだが……奈々に必死に抱きついて滅茶苦茶怯えていた。
「菊月ちゃん……」
奈々は震える菊月を見て彼女はきっと少女の方を睨み付け……そして……。
「私の可愛い菊月ちゃんを怖がらせるなボケええええええええええ!!!!!」
なんと奈々は力づくで無理やり自分を引きずり込もうとしている腕を振り払って菊月を抱きかかえながら脱出し、そのまま血まみれの少女の胸倉を掴み……強烈な頭突きを血まみれの少女に叩き込んだのだ。
「っ~!!?」
それを喰らってただでさえ血が出ている頭からぶしゃっと血がさらに吹き出し、血まみれの少女はフラつきそして奈々の跳び蹴りを腹部に叩き込まれて少女は転倒した。
「ぐはああ!!?」
「あなたのようなエグイ奴は私好みじゃないです!! 期待外れな上に菊月ちゃんや響ちゃんを危ない目に合わせるなんて絶対許しませんよ!!」
すると響達を引きずり込もうとしていた腕は一斉に消え去り、それと同時に血まみれの少女の姿が変化……そこにいたのは人間大の大きさの1つ目の宇宙人「宇宙悪霊 アクマニヤ星人」だったのだ。
それを見てここがなぜ訳あり物件なのかを奈々や響は同時に理解し、全てはこのアクマニヤ星人の仕業だったということを一同は理解した。
「そうか、こいつのせいでこの部屋に問題があったんだな!!」
カネゴンはアクマニヤ星人を睨み付け、アクマニヤ星人は悔しそうに床を殴りつける。
「クソ!! 折角今までタダでこの部屋に住めたというのに……!」
「成程ね、アクマニヤ星人か。 確かに君ならここを幽霊部屋にすることも可能だろう」
そして響は艤装を展開して主砲をアクマニヤ星人に向けるが、アクマニヤ星人は巨大な目玉のような球体に姿を変えるとそのまま真っすぐこちらに向かって突撃し、響達を突き飛ばして扉を突き破るとそのままアクマニヤ星人はどこかへと逃走していってしまう。
「えっ? 今なんか通りすぎなかった!?」
「姉さん達!! あいつを追いかけるよ!!」
すぐさま響も部屋を出て暁達にそう言うと暁達は訳が分からなかったが取りあえず響の言う通りアクマニヤ星人を全員で追いかける。
一方で部屋に残ったメンバーはというと……。
「ほら、菊月ちゃんあれは幽霊じゃなくて宇宙人の仕業だったんですからもう震えなくていいんですよ?」
「……」
奈々は笑みを浮かべて優しく菊月に声をかけ、彼女はそっと顔を俯かせたまま奈々から離れる。
「……なよ」
「えっ?」
「だ、だから……! 言うなよ、私が……その……お化けを怖がってたって/////」
顔を俯かせてはいるが恐らく顔を真っ赤にして恥ずかしそうにする菊月、そんな彼女を見て奈々は微笑み、彼女の頭をそっと優しく撫でる。
「誰にも言いませんよ、響ちゃんにもちゃんと言っておきますからね」
「あ、あぁ、助かる」
*
その後、アクマニア星人は異星人達の『街』を出て地球人達が暮らしている街に出現し、アクマニア星人は本来の姿に戻って巨大化する。
「巨大化した!?」
「応援を呼ぼう。 文月と皐月は避難誘導を頼む」
「「了解!」」
響の指示に従って文月と皐月は避難誘導に向かい、暁と響は巨大化して街で暴れるアクマニヤ星人に対処するため、戦闘を開始する。
響と暁は主砲から砲弾を発射してアクマニヤ星人を攻撃するがアクマニヤ星人には対した効果はなく、ならばと2人はサイバーカードを取り出してジオデバイザーにカードを装填。
『サイバーモモザゴン、ロードします』
『サイバーテレスドン、ロードします』
モモザゴンとテレスドンの力をロードさせた響と暁、響は主砲から怪音波、暁は主砲から溶岩熱線をそれぞれ発射してアクマニヤ星人に攻撃し、直撃を受けたアクマニヤ星人はそれなりのダメージを受けてよろめく。
「よし、もう1度溶岩熱戦発射よ!!」
もう1度暁は溶岩熱線をアクマニヤ星人に向かって放つがアクマニヤ星人は念力のようなものを使って熱線を空中で一時停止させ、それを暁と響に撃ち返したのだ。
「「なっ!?」」
2人は直撃こそ避けたもののその時に起こった爆発で吹き飛ばされてしまい、暁はすぐさま起き上がって響の駆け寄る。
「響! 大丈夫!?」
「あぁ、なんとかね」
そんな時のことである、暁のジオデバイザーに突然リョーガから通信が入る。
「リョーガさん? こんな時になんですか!?」
『いやぁー、どうもちょっと君たちが苦戦中みたいだからねぇ、応援がつくにもまだ少しかかるし……だから代わりと言ってはなんだけど暇潰しに作った武器をそっちに送ったから』
「武器?」
「姉さん、あれ……」
暁は響が指差す方向……空を見上げるとなんとそこには……巨大ロボットが空中を飛んでいた。
「えぇー!? なにあれ!!?」
そしてそのロボットは「ズシン!!」という巨大な音を立てて暁達の目の前に降り立ち、響はそのロボットを見て「ハラショー!」と目を輝かせていたが暁は目を丸くして口をパクパクとさせ唖然としていた。
「な、なにこれええええええええ!!!!!?」
『その名も! MG-0005-RX マウンテンガリバー5号……略してMG5!!』
「誰もそんなの聞いてないわよ!! っていうかあなた暇な時こんなの作ってたの!?」
『趣味は大事だろ』
しかもリョーガはその巨大なロボット……「MG-0005-RX マウンテンガリバー5号」略してMG5に「暁ちゃん、君が操縦するんだ!」という無茶苦茶な支持を出し、当然暁は「はぁ!?」と言うのだが……なんでもリョーガ曰く……。
『コックピットが小さくて暁ちゃんくらいのチビスケじゃないと操縦できないんだよ』
「なんでよ!? もっと大きくしてタカトさん辺りに操縦して貰えば良かったじゃない!!」
『設計ミス♪』
この時、暁は帰ったら絶対リョーガをぶん殴ってやろうと誓う暁だったが……そんなことを考えている間にMG5は暁に光を照射してそれに照らされた暁はそのまま強制的にコックピットに乗り込ませられてしまった。
「ちょっ!? ホントに私がやるの!?」
『大丈夫大丈夫、そこに足と手をかけるレバーみたいなのあるだろ? それを使って手足を動かせばMG5もそれに合った動きをするから操縦自体は簡単だよ♪』
ちなみにこれを見ていた響は「いいなぁ、姉さん」と凄く羨ましそうな目で見ていたとか。
そしてアクマニヤ星人はMG5の存在に気づくとMG5に向かって突進攻撃を繰り出そうと駆け出し、それをモニター越しに見た暁はリョーガに慌てて「なにか武器ないの!?」と尋ねるとリョーガは……。
『今日は、ない』
「……」
そんなリョーガにイラっとした暁は……。
「グバアア!!?」
この怒りの矛先を突進してきたアクマニヤ星人にラリアットでぶつけるのだった。
そのまま地面に倒れこんだアクマニア星人にMG5は馬乗りとなり、何度も拳をアクマニヤ星人に叩き込んでボコボコにする。
「もうヤケクソよぉ!!」
もう暁は半泣きだったがアクマニヤ星人は手も足も出せずにただただボコられ続け、最後にボールの如くMG5にアクマニヤ星人は蹴り飛ばされる。
「レディーの力を舐めないでよね!!」
「レディーって凄いね」
なんてことを響が呟いていると同時に応援に駆けつけた時雨、夕立、朝潮、荒潮が到着したのだが……時雨達はこの状況は一斉に首を傾げる。
「えっと、これどういう状況?」
時雨が響に尋ねると彼女は一通りのことを説明し、それを聞いた時雨はまたリョーガがおかしなものを作ったのかと呆れたようにため息を吐いた。
「おのれぇ!!」
するとアクマニヤ星人は手の平の上に1つのスパークドールズを出現させ、目を赤く発光させてなにかのエネルギーをそのスパークドールズに流し込むとそのスパークドールズが実体化……アンコウにも似た怪獣「超巨大単極子生物 モキアン」がその姿を空中へと現したのだ。
「な、なにあれデカ!? しかもなんか気持ち悪い!」
「やれモキアン!!」
「クオオオオオオオン!!」
アクマニヤ星人の命令に従ってモキアンは4つの触手でMG5を拘束し、電撃を流し込んでMG5は身体中から火花をあげ……さらにアクマニヤ星人が目から弾丸を発射してMG5を攻撃、モキアンはMG5を解放するとMG5はその場に倒れこんでしまう。
「きゃあ!?」
「姉さん!!」
そしてアクマニヤ星人とモキアンがトドメの攻撃を行おうとしたその時……。
「エックス、ユナイトだ!!」
『よし、行くぞ!!』
丁度現場に来ていた夜空がエクスデバイザーをXモードに変形させ、エックスのスパークドールズをリードさせる。
『ウルトラマンエックスと、ユナイトします』
「エックスーーーーーーーー!!!!」
『エックス、ユナイテッド』
そして夜空がエクスデバイザーを掲げると夜空は光に包まれて「ウルトラマンエックス」へと変身し、姿を現すと同時にアクマニヤ星人に両腕・両足を開きX字の姿勢からエネルギーを集中した右脚で繰り出す飛び蹴り「Xクロスキック」を叩き込んで大地へと降り立つ。
『Xクロスキック!!』
「グオオ!!?」
戦闘BGM「Xの戦い」
「エックス! ありがとう」
暁はエックスにそうお礼を言うとエックスは頷き、エックスはアクマニヤ星人に向かって駆け出して行く。
しかしそれをモキアンが触手でエックスの手足を拘束し、電撃を流し込んでエックスを苦しめる。
『ウオオ!!?』
そしてアクマニヤ星人が目から放つ弾丸とモキアンが放つ火球がエックスに降り注ぎ、エックスは身体中から火花を散らして吹き飛ばされてしまう。
さらにモキアンはエックスを拘束したまま空中に持ちあげてそのまま地面に叩き付ける。
『ジュア!?』
「総員、あのデカブツの触手を集中攻撃しろ!! エックスを助け出せ!!」
そこに丁度菊月が駆けつけ、菊月の指示を受けた時雨達は頷き、それぞれのサイバーカードを装填する。
『サイバーゴモラ、ロードします』
『サイバーガルべロス、ロードします』
『サイバーブラックキング、ロードします』
『サイバーキングバモス、ロードします』
「ってぇー!!」
時雨のその叫び声と共に時雨、夕立、朝潮、荒潮の怪獣の力を宿した光線がモキアンの触手に放たれてモキアンの触手を破壊し、解放されたエックスは地面へと降り立つ。
『サイバーアントラー、ロードします』
「さっきはよくも……!! 喰らえ!!」
そしてジオデバイザーにカードを装填した菊月はアントラーの角を模った光弾をアクマニヤ星人に発射し、それはアクマニヤ星人の角を破壊する。
『シェア!!』
「ウギャアア!!?」
『これで決めるぞ、夜空!!』
「あぁ!! 行くぞエックス!!」
そこにすかさずエックスの強烈な蹴りをアクマニヤ星人は顔面に叩き込まれて空の彼方へと吹き飛び、エックスは空中にいるモキアンに視線を映すと両腕を左側へゆっくりと振りかぶり両腕を胸の前でX字にクロスさせて発射する「ザナディウム光線」をモキアンに向かって発射。
『「ザナディウム光線!!」』
「ギシャアアアアア!!!!!?」
ザナディウム光線の直撃を受けたモキアンは身体中から火花を散らし目を「×」にしながら爆発、スパークドールズへと戻るのだった。
『ジュア!!』
そしてモキアンを倒したエックスは空中へと飛び立ち姿を消した。
その後……バルキー達は無事に自分たちが住める部屋を発見してそこに住むこととなり、これにて一件落着となるのだった。
ただ、あの一件から菊月が奈々に対して若干意識を持ってしまったとか……。