こんにちは、作者のガルGCです。
以前にじふぁんで投稿していた仮面の決闘者の完全リメイク版。
はっきり言えば、面影なんて殆ど残っていません!
それでも楽しく読んでいただきたい。
そんな期待を胸に秘めて投稿していきたいと思います。
重たい瞼を開け目を覚ました。
時刻は朝の七時、曜日は土曜日。
俺は布団を上げベッドから体を起こした。
「………………」
寝ぼけてる頭を働かせながら部屋を見渡す。
隙間が多い本棚、寂しい机、錆かかっているパイプ椅子。
なんで、錆かかっているんだ? それより。
「……ここどこだよ」
そう、ここがどこだかわからない。
部屋の内装にあまり違和感がないが、外を見たらバリバリ違和感があった。
……風景がメッチャ変わっているんですけど。
なにこれ、新手のドッキリ?
朝起きたら違う部屋ならぬ、違う風景ですか。
斬新過ぎるドッキリだけど外を見ないとわからねぇじゃん。
いやそれよりも、外の風景が変わるなんておかしいよな?
いつまにか引っ越しをしてベッドに眠らされていたとか特殊な状況じゃないよね?
え? なに? ホントになに、この状況!? 誰か教えて!
「うっさい!」
「…………は? いたっ!」
突如部屋の扉から人が現れたと思ったら、いきなり頭を殴られた。誰?
「さっきからドスドスうるさいわ! 少しは静かにしたらどう?」
「おま……いきなり人の頭を殴るな! お前は誰だよ!? いった!」
また殴られた、今度は顔に。
「最低。普通、妹の顔を忘れる?」
「妹?」
なんのことだ。
俺に妹なんていないぞ?
「あのー、たぶん人違いだと思いますよ?」
「人違いで人を殴らないわ!」
「ごもっとも」
赤の他人なんて殴ったら大惨事なる。
なんて正論だ、言ってることが正しいぞ! 俺がピンチだ!
「まだ、寝ぼけてんの? 私、今日朝練あるからもう行くよ」
「え、ちょっと」
「悠は……特に予定ないんだっけ?
リビングに朝食置いてあるから、適当に食べちゃって」
なんで名前を知ってるの? このドッキリまだ続くんですか?
「それじゃ、行ってくるから」
「や、ちょっと待ってほしい」
「無理」
たった二文字で断られるとは思いもしなかった。
「それと、私にはちゃんと利美って名前があるの! 利美って言いなさい!」
「まさかの命令!?」
なんで命令されなきゃいけないの? ドッキリの度合いが過ぎてない?
「ほら、3!」
「カウントダウンが始まった!」
「0! 帰ったら一発殴るからね♪」
「即刻終わった上に、帰ってきたら殴られるのか!?」
なにその横暴。怖いし痛いよ。Dead or Deadじゃないか!
「行ってきまーす!」
しかし、妹(自称)は俺の悩みをよそに部屋から出ていく。
階段を下りる音が聞こえてくるあたり、ここが二階だということがわかった。
……なにあの破天荒な妹(自称)。
確かに誰か教えてくれって頼んだよ、女の子が出てきたあたり嬉しかったよ?
ただ殴られるのはなー、それは違うだろー。
とりあえず状況確認をしないとな。
ぼーっとしている間に(自称)妹が返ってきて殴られるのは御免だ。
学生証、学生証……あった。
ふむふむ、なるほどな。
確かに俺の学生証だ………かなり前の。
中三って、メンドクサイ年齢だな。
机の下の隅の方に、なーんかテレビで見たことがある板がある。
正確には二枚に別れている、がさして重要ではないのでいいだろう。
問題は……これ、どう見たって
なんでこんなところにあるの?
場所が違うだろ、それはテレビの中にあるものだ。ここにあっちゃいけない。
なんだか凄く嫌な予感がするな。もう少し捜索を続けるか。
部屋を捜索すればカードが見つかった。それも大量の。
シンクロ、ダークシンクロ、エクシーズ、
お前らも此処にいたらダメだろ。てか、嫌な予感が当たったよ。大当たりだ。
ここ……遊戯王の世界だ。
それもGXの方。
初期の遊戯王だったら、闇の決闘が多いのでとてもありがたい。
ホントはありがたくないけど。
なんですかこれは、トリップというやつですか?
人によっては嬉しいと思えるだろう。俺にとってはありがた迷惑だ!
現実では高校を卒業したんだぞ! 就職先も決まってたんだぞ! 何故繰り返す!?
だれが高校生活を六年間連続で過ごしたいと思う?
だれも望まないだろ? 俺だって望まねーよ! 誰か代われ、いますぐに。
はぁ、一度落ち着こうか…………………
……少し落ち着いた。
ま、遊戯王の世界に来たことは一先ず置いておこう。
これ以上考えてもどうしようもないし、どうにもならない。
ただ、暇なんだよなー。
メインが学園生活なだけに日常生活が暇だ。
受験する日までまだ一ヶ月もあるし、ダラダラ過ごすのは嫌だ。
……そうだ。あそこに行こう。
遊戯王GXの世界なら、一度あそこに行ってみたかったんだよな。
良し、さっそくデッキを作り荷物を纏めて行こう。
いざ、出陣!
…………そういえば、どこだろう。地図、持っていないんだよね。
* * * * * * * * * *
家を出てから数時間、やっと目的地に到着。
思ってたより時間がかかった。知らない道だししかたない。
しかし、着いた。着いたぞ。…………地下デュエル場へ!
いや~、テレビで見た時から一度来たかったんだよね! ここへ!
「お客様、ようこそ地下デュエル場へ」
中に入ると、なんだかゴツイ人が受付をしていた。
その人から地下デュエル場のルールを簡単に説明される。
・対戦は一対一
・対戦に勝つことができれば、賞金が貰える。
・勝てば勝つほど賞金が上がる。
………最後に、衝撃増幅装置を付けることである。
衝撃増幅装置による衝撃がどの程度か知らない。
受付の指示に従い手足首に衝撃増幅装置を取り付ける。
道を真っ直ぐに進むと、広い空間に出た。
そこには大柄な男が立っている、対戦相手か。
そして、二人を囲むように周りには大勢の人がいる。
俺にとってはどうでもいい。
「へぇ、お前が相手をしてくれるのか?」
「ああ、そうだ。よろしく頼む」
軽く挨拶を交わす。
「しっかし、顔に変なお面を付けて馬鹿にしてやがるのか」
男から挑発混じりの言葉を言われるが気にしない。
流石に中三で入ることが出来なかったので、仮面とコートで誤魔化していた。
しかしお面はないだろ、せめて仮面と言ってもらいたいな。
「馬鹿になんかしていない。
お前みたいに体に力を入れている奴は、デッキを回せるものかと心配しただけだ。」
「なんだと!?」
あ、怒らせちゃった。
「てめー、殺してやる!」
「白昼堂々と殺人宣言ですか? やったら捕まりますよ?」
「うるせぇ! さっさと構えやがれ!」
「あーうるさい、わかりましたよ」
「「
さて、この世界での初デュエルだ。
景気良く白星を飾りたいな。
「俺ターン、ドロー!
漆黒の豹戦士パンサーウォリアーを召喚!」
フィールドに剣と盾を持った漆黒の豹戦士が現れる。
うーん、凄いなソリッドビジョン。毛並みがリアルだ。
「手札から魔法カード、ファイヤー・ボールを発動!
相手プレイヤーに500ポイントのダメージを与える」
男がカードを発動すると上空から火の玉が直撃する。
「…………っ!」
その瞬間、衝撃増幅装置によって体に電流が流れた。
くそっ! たった500ポイントのダメージでこれかよ!
「ターンエンドだ!」
「俺のターン、ドロー」
手札は割と普通だ。
しかし、パンサーウォリアーを倒せるカードはない。
「アステカの石像を守備表示で召喚。
カードを三枚セットし、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー!
魔法カード、迷える子羊を発動!
自分フィード場に仔羊トークン二体を守備表示で特殊召喚する」
相手の場に羊トークンが二体現れる。
あれを発動したターンは召喚ができない、攻撃するつもりか?
「俺は手札を一枚墓地に送り、
装備魔法、閃光の双剣―トライスを発動!
パンサーウォリアーに装備、攻撃力を500ポイントアップさせる!」
パンサーウォリアーの盾が双剣―トライスに変わる。
なかなかにアンバランスだな。
「魔法カード、守備封じを発動!
アステカの石像を攻撃表示に変更する!」
おや、拙いか。
守備力2000の壁が攻撃力300の壁になる。
「これで、終いだ!
仔羊トークンを生け贄にして、アステカの石像に攻撃!」
パンサーウォリアーは仔羊トークンの一体を剣で刺し、食べる。
えぇ~、生け贄にしないと攻撃できないのは腹が減ってたからか?
しかも、その剣で切りかかってくるし。
「俺は罠カード、ディフェンダーズ・マインドを発動。
自分フィールド場に存在する全てのモンスターを守備表示にする。
効果によって、アステカの石像を守備表示に変更。
その守備表示モンスターの守備力を倍にする。」
「なっ、守備表示になって守備力が倍だと!?」
「更に罠カード、D2シールドを発動。
自分フィード場の表側守備表示モンスターを一体選択
選択したモンスターの元々の守備力を倍にする。
俺は再びアステカの石像を選択、元々の守備力を倍にする」
「さ、更に倍だと!?」
「テェーンを処理する。
D2シールドの効果で、アステカの石像の守備力は
元々の守備力の倍、4000になる。
次にディフェンダーズ・マインドの効果で、更に倍
守備力は8000にアップだ」
「守備力が8000!? 数値がおかしいだろ!」
おかしくない、むしろ少ないぐらいだ。
突っ込んできたパンサーウォリアーをD2シールドで手が二倍の大きさになった
アステカの石像は、その手でパンサーウォリアーを吹き飛ばす。
これによって、相手は5500の反射ダメージを受け、一瞬でライフが0になる。
「ぐわわわわわわわわわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
そして、衝撃増幅装置によって5500のダメージが体を襲った。
500のダメージでもかなりの痛さだった。その11倍だと考えると怖いものがある。
だが、俺は容赦はしない。
「更に、ここでアステカの石像の効果が発動。
このモンスターを攻撃したプレイヤーの受けるダメージは倍になる。
もう一度喰らっとけ、セカンド・リフレイション」
倒れているパンサーウォリアーに、アステカの石像は飛んで近付き
その巨体をぶつけた。
それによって、更に男は5500のダメージを受ける。
「ぐわわわわわわわわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
7000のオーバーキル。現実じゃ無理だ。
戦闘よりも効果で破壊される可能性が高いからな。
「WINER、挑戦者!」
わぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
観客の歓声が聞こえるが、あまり良い気分にはなれないな。
衝撃増幅装置で倒れた男は、他の人たちによってステージ外へと連れて行かれた。
そして、そこからはまた違う人が現れる。
連続ですか? いいぞ、相手になってやろうじゃねぇか。
どうでしたか?
最初の決闘が地下デュエルでよかったなのかな?
と疑問に抱きましたが、資金稼ぎにはこれが一番なので書きました。
二話もお楽しみに!