続・調律者   作:鎌鼬

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fate/GOにハマって気が向いたら書いていた。後悔などは捨ててきた!!




第1話

 

「いやー毎度毎度思うんだけど仕事終わりに飲むビールってめっちゃ美味いよね?そこんとこどう思うよテートク?」

「確かに美味いことには同意するがわざわざブリッジの艦長座席で飲むのは辞めろ。ついでにテートク呼びも辞めてくれ、僕はまだ提督じゃないからな」

「まだ?まだってことはつまり提督になる気概はあるってことだよな?」

「じゃ無かったらわざわざ貴重な休日潰してまで仕事をしていたりなんてしないさ……あ、やば、エイミィからのメールがエゲツない量溜まってる」

「仕事熱心な旦那さんもって奥さんも大変だねぇ、その内欲求不満になったして旦那がいない間に男を連れ込む……!!」

「やめろよ……やめろよ……!!」

 

 

真剣な表情で胸元を揺さぶってくるクロノの顔を見て爆笑しながら缶ビールを飲む。現在俺はクロノが艦長を務めている時空戦艦に乗っている。無論それは俺に献身の精神が芽生えたからとかでは無く、只単に俺の刑期を減らす為である。

 

 

闇の書に寄生していた魔術師を殺してから8年の年月が過ぎていた。時間にしてみれば義務教育を終える一歩手前まで来ているので変化があった事など語るまでも無いだろう。まず俺だが……現在進行で刑期執行中である。減刑条件にもあった時空犯罪者の確保とやらは最初の一年目ですでに終えている。6日不眠不休で働いて一日なにもしないでしないで寝るだなんてローテーション組んでれば出来ない方がおかしいだろう。ただし、一応犯罪者である俺のことを監視している管理局員は日に日にやつれていっていたけどな!!そうして残るのは管理局に対する無償の奉仕作業、言ってしまえばボランティアだ。給料は一切貰えず、過酷な労働ばかりを押し付けてくるブラック企業としか思えない職場だ、労働組合に訴えるか……あ、こっちには労働組合なんて存在してなかったはず……計画されたブラック企業か。ちなみに生活資金は地球で俺の書いた本の印税が入って来るから問題なし。そういえば、俺の作品の一つがドラマになるとかなんとか……ま、興味無いから生返事で返しといたけど。

 

 

はやて、ギル、御門、ヴィータ、シュテル、レヴィ、ディアーチェ、ユーリは現在地球で高校生を楽しみながら週末には管理局で嘱託魔導師として働くという生活をしている。全員が義務教育を終えたら即座にミッドチルダに移転して俺の手伝いをしたいとか言っていたが、万が一何かあって魔導師として続けられなくなった時に最終学歴が中卒では何かと大変だと力説して高校卒業してからだと説き伏せておいた。フェイトとアリシアもプレシアから説得されてはやてたちと同じ高校に通っている。藤峰アリスは元からそのつもりだったのかしれっと高校に進学していたが高町なのは中卒でミッドチルダに移転して、魔導師としてやっていくつもりだったらしい。だけどそれも士郎さんと恭也の物理を交えた説得で渋々高校に進学して嘱託魔導師をしているとか。ん?相井神悟?……あぁ、そんな奴もいたねぇ。確かクロノがそいつのせいで被害が増えて大変になるから事故に見せかけて消してしまおうかとかマジの顔で言ってたな。

 

 

コトミネは玉藻に改名したビーストとシリアと一緒に教会で孤児院を経営している。資金はどこから出しているのか聞いたが、代行者時代の頃の貯金を切り崩しているそうだ。中学入学と同時に八神夫妻の死因についてはやてにコトミネは告白した。はやてはコトミネの話を全て聞いて、ゆっくりと時間をかけて何があったのかを理解した上でコトミネの事を許した。はやてが何を思い、何を考えてその結論に至ったのかは俺には分からない。だけどはやての結論は間違いでは無かったと俺は思っている。そしてはやては許す代わりにどうか自分の様な、そして俺の様な親のいない子供を見つけて守って欲しいとコトミネに頼んだ。そうして経営されているのが『コトミネ園』という名の孤児院。なんだか邪悪そうな気配はするけどクリーンだから大丈夫だよ!!

 

 

「アッヒャヒャヒャ……!!クロノんクロノん……首絞まってきたからやめて欲しいんだけど……」

「シャレになってねぇんだよお前の煽りは……!!」

 

 

あ、やべ、クロノガチギレモードに移行してやがる。この状態のクロノはヤベェんだよな……ってかマジやべぇ……頸動脈締められて意識ががががががが

 

 

「そぉい!!」

 

 

流石にあのまま締め続けられると危ないので首の力だけでクロノを持ち上げて投げ飛ばす。投げられながらも締める力を緩め無かったのは凄いと思うがそのせいでクロノは受け身に失敗、頭から床に落ちてゴッ!!という良い音を立てた後、グォォォ……!!とか言いながら悶えていた。

 

 

「ふぅ、これだからブラック企業はよろしく無い!!人から余裕を無くす!!やはり直訴して休暇を増やさせなければ……!!」

「どっからどう見ても時雨の煽りが原因でしょうが」

 

 

世界からブラック企業を無くさなければという使命感に燃えていたところ、後ろから頭を叩かれる。その激痛で思わずグォォォ……!!と言いながら床の上で悶えることになってしまった。

 

 

頭を抑えながら床で転がる良い年した大人が2人……側から見ればシュールだなんてもんじゃねぇぞ。

 

 

「煽るなとは言いませんがもう少し程度を抑えてください」

「まぁ確かに、既婚者相手にあの煽り方は酷かったな」

 

 

痛みに堪えながら声のした方を見ればそこにいたのは茶髪の猫耳の女性と銀の長髪をなびかせた女性、リニスとリィンフォース・スノウが立っていた。

 

 

「いってぇ〜……相変わらず容赦の無いことで」

「容赦とか遠慮とかする間柄じゃありませんからね」

「むぅ……」

「おやぁ?スノウちゃん嫉妬してるんですか?恥ずかしくって一歩引いちゃってるのに私がゼロ距離な対応しちゃうことに嫉妬してるんですかぁ?」

「なぁ!?そ、そんなはず無いだろうリニス!!私は時雨の妻だ!!あぁ!!恥ずかしがらずにヤることはヤってるとも!!」

「私だって時雨の妻ですよ?えぇ、そりゃあもうねっとりぬっとりとしたようなことはヤってますよ!!」

「なぁなぁ、どんな気分だ?第三者のいる目の前で堂々と夜の営みについて公言されるのはどんな気分だ?」

「すごく……恥ずかしいです……」

 

 

あれ?さっきまで弄っていたクロノに弄られてる?ってかリニスさんスノウさん、はなす内容と場所を考えてください。

 

 

リニスとスノウの発言から気づいた方もいるかもしれないが、知らない方の為に詳しく説明させていただこう。

 

 

私、八神時雨には妻が5人います。文句のある方は前に出て来なさい、チリも残さず滅相してやるからヨォ!!

 

 

どうしてこうなったかと言えば闇の書事件の解決後、俺はリニスとスノウとシグナムとザフィーラとアルフから告白された。だけどご存知の通り日本は一夫一妻制で多妻を認めていない。誰かを選び、その他を選ばないなど俺には出来なかったのでどうしたものかと悩んでいたらコトミネが『正妻を一人、後は内縁の妻としたらどうだ?』などと鶴の一声、俺からしたらそんなので良いのかと首を傾げたくなるような案だったが5人はその手があったか!?と喜んでいました。恋する女性は逞しいなぁって思いました。正妻枠は5人の中で最も付き合いのあったリニスがなることが決まった。特にイザコザも無くアッサリと決まったのを見て舌打ちをしながらワイングラスをしまっているコトミネを見てグーパンかました俺は悪く無い。

 

 

友人知人たちに結婚したことを告げて、特に親しかった恭弥と忍に5人との関係を告げたらやっぱりかとでも言いたげな表情になられて思わず恭弥にハートブレイクショットをかました俺を誰が責められようか。

 

 

そんなこんなで俺は5人と特殊な関係になったのだが不思議と蟠りは出来なかった。

 

 

「そういえばシュテルはどうしてるんだ?彼女も君にベタ惚れだっだだろ?」

「シュテル、シュテルねぇ……なんか差し入れの中に自作したであろうシュテルのグラビアが混じってるんだけど?」

 

 

シュテルは少女の頃から俺に対して愛を隠すこと無くさらけ出していたが成長したことで攻め方を変えてきた。具体的に言うなら同年代よりも成長している自分の体を見せつけることによる姦計に走っている。

 

 

「うわぁ……ん?待てよ……そう言えばシュテルはなのはと同じ顔だったな?」

「まぁ、無表情ってところを除いたらそうだな」

「つまりはそのグラビアの顔をなのはに差し替えて売り出せば……」

「お前は天才か……!!」

 

 

高町なのははその容姿と魔導師としての実力の高さから管理局の顔として台頭しつつある。噂ではファンクラブもあるとか何とか。つまりシュテルのグラビアを高町なのはの顔に差し替えて売り出せばそいつらから金を毟りとれる!!

 

 

「こうしちゃいられない!!早く帰らなければ!!」

「よし!!ぼくも手伝おう!!」

「ナチュラルに外道に走りますねこの二人は」

「はぁ……二人とも、流石にそれは可哀想だから辞めなさい」

「「うぃーす」」

 

 

いつの間にか言い合いを終えていたリニスとスノウに注意されて高町なのはの雑コラグラビア雑誌販売計画は忘れる事にする。ノリで思いついた事だから簡単に諦めがついたりするものだ。

 

 

「にしても今回の犯罪者は堅かったよな。まさかカートリッジ使った持久戦持ちかけてくるとか」

「お陰で時間が思ったよりもかかってしまった。防御に回られただけで手も足も出せ無くなるとは……」

「全力で防御に回っていましたからね、あれを突き抜けるとなったらシュテルやなのはのような砲台魔導師じゃないと厳しいですよ」

「だから俺ってば提案したじゃんかよぉ!!この戦艦犯罪者たちのアジトに落してコロニー落しならぬ戦艦落ししようぜぇ!!ってよぉ!!」

「イヤイヤ、流石にそんな簡単にそんな方法は取れないだろう……というよりも初めに提案したのがそれって」

 

 

まぁそんなこんなで今回の犯罪者狩りについての意見を交えながらミッドチルダに向かい帰路についていた訳だが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦内が赤く染まり、緊急事態を伝えるアラートが鳴り響く。

 

 

 

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