Fate/GO サーヴァントの居る日常   作:コードα

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模擬演習にて

カルデア実戦トレーニングルーム、地下に広がる野球ドーム一個分の広さの空間を最新技術のホログラム装置でどんな環境にも変化させてその場に居る人間を惑わせる。

 

と言えば聞こえは良いが、英霊であるサーヴァントに意味はない。

 

サーヴァントにとっては広いリング程度である。

 

そして、マスターたちも実力さがココで露らになる。

 

大抵の者、魔術師の血統である純粋者(サラブレッド)達は開始と同時に敵役者として任されたカズマの発見に乗り出し、混血や一般人枠の者はサーヴァントを頼るかただ困惑するだけだった。

 

その為、前者であるサラブレッドはマスターの戦闘能力・・・こと近接戦闘においてはゼロに等しく即行敗退して行った。

 

後者も殆ど同じようなものだが、沖田とジャンヌを引き止めるだけのサーヴァントを引き当てた者は多少長生きできたと言えよう。

 

さて、今現在カズマは全力で逃げている。

 

何故かって?

 

「何で当たらないのよ!人間の癖にッ!!」

 

「ノォォォォ!!!」

 

ジャンヌのソックリさんなサーヴァントの振るう剣を紙一重で避けるカズマ、火炎を伴うその斬撃で前髪が焦げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凄いね、恐るべき身体能力だよ」

 

「ま、頑丈なのは昔からです」

 

とモニターの前では既に脱落の可奈とロマニが舌を巻いていた。

 

だって、生身でありながらサーヴァントの攻撃をかわしているのだから。

 

「ん~流石に不味いか、傭兵君もへばってきたか」

 

「アンタ、鬼だよ。」

 

そのジャンヌのソックリさんのマスターは魔導師、荒谷草子である。

 

一般人候補であるカズマに魔導師の血統から選ばれた候補が負けては選抜した所長とレフの面子が立たない、と言うことで対カズマ用の当て馬が草子だ。

 

「まぁ、そろそろ着かないのか?譲ちゃん達は。じゃなきゃ本当に傭兵君は死ぬぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所代わり、レフ教授の研究室。

 

レフの前にある机には黄金の杯がある。

 

「さて、そろそろかな・・・・」

 

そう言ってレフは杯をその手に沈めた。

 

レフが立ち去った研究室の机にあったノートパソコンのモニターには奇妙なカウントダウンが零に向けて動いていた。

 

 

 

 

 

 

 

「カズ!大丈夫ですか!?」

 

黒を基調とした旗の支柱が白を基調とした旗の支柱に防がれる。

 

甲高い金属音と聞きなれた少女の声にカズマは転がりながら答えた。

 

「おうっ、沖田はどうした!?」

 

ジャンヌと行動を供にしていた沖田が居ない。

 

「行き成り吐血してダウンしてます!カズマはそちら・・・に!?」

 

「あらぁ、随分と余裕じゃない?()

 

カズマが顔を上げると邪悪な笑みを浮かべるジャンヌと驚き、絶句するジャンヌ。

 

二人のジャンヌが居たのだ。

 

かろうじて違っているのは髪の長さと色だ。

 

黒と白、セミロングとロングヘアーと言った感じ。

 

「そんな、貴女は!?」

 

「鈍間ですね、そんなんでは満足にマスターも守れないのでは?」

 

「そっそんな事は無いです!」

 

「そぉですかぁ?コイツが無駄に避けるからっ!」

 

「NO!?」

 

ジャンヌを言葉で攻めつつ、嘲笑う黒いジャンヌ。

 

反論するジャンヌを他所に黒ジャンヌは跳躍し、ジャンヌを飛び越えるやそのままとび蹴りをカズマに繰り出す。

 

因みに黒ジャンヌことジャンヌ・オルタは本来ありえないジャンヌの側面だ。

 

有り得ない筈だが、ジャンヌよりも筋力値は一段階上のAランク。なので振りぬかれた脚は生身の人間相手なら脅威に他ならない。

 

カズマも例外に漏れず、ガードはするものの踏ん張りきれずに蹴り飛ばされるのだがカズマの真価は“唯では起きない”所だ。

 

「「んなっ!?」」

 

ジャンヌ・オルタ(後をジャルタ)と供に驚いたのは沖田、やっと楽になって追って来たとこにカズマが転がってきたのだ。

 

体調不良でダウンしていたとは言え、自分はカズマのサーヴァント。

 

血相を変えて、沖田さん曰く人斬りモードへ入ってジャルタへ斬りかかる直後終了を告げるブザーが鳴り響いた。と同時に、

 

「腕の骨が折れて・・・・ない!」

 

などと言うカズマの強がりも響くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘・・・・でしょっ!?」

 

ロマニたちの後ろ、自動ドアが開くぷしゅっ!と言う空気の漏れる音と供にそんな声が聞こえた。

 

「あ、所長。丁度模試が終わり・・・」

 

「そんなの見れば分かります!何?一般人候補の癖に自力でサーヴァントを二騎も使役して尚且つサーヴァント相手に渡り合う?アレが一般人なわけないでしょう!?ああ、そうね。荒谷が手を抜いていたのね!そうよ、そうに決まってる!」

 

「いや、絶賛混乱中のところ悪いがね所長。私は手加減もしてないしアレの制御もしていない。令呪で「負ければ自害せよ。あ、勝っても自害してね」と命じてあるが傭兵君の実力だよ。」

 

「嘘でしょ!?」

 

「あ、確かあいつのあだ名ターミネターだったような・・・」

 

「ありえない未来からの刺客!?」

 

「あ、所長が壊れた」

 

混沌とした制御室兼管制室の後始末にロマニは苦労したと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、人類史修復が始まる数ヶ月後まで得にする事が無い。

 

強いていたば暇、事もあろうか荒谷草子の手配した礼装が届いたので確認してみたらリボルバータイプの装飾銃だった。

 

銃弾を精製する礼装は新規にグリップ内部に内臓してあって弾薬を入れ替えるように装弾アクションを行えば補充されるらしい。

 

面倒なのはサイレンサーが無い事だ。撃てば銃声は響くし敵が居れば警戒される。

 

ソーコムとは威力は勿論、何もかも勝手が違う。

 

「それで、沖田さん。ジャンヌは落ち着いた?」

 

「ええ、流石に同じ顔の人が目の前で自害すれば堪えるでしょうね。私は平気ですけどね!」

 

そう言って胸を張る沖田、帰宅直後に気分が優れないと休んだジャンヌは、あの黒ジャンヌ(ジャルタ)が自害する様をまじまじと見てしまった。

 

正直言ってカズマも思うところがある。

 

「ま、休めるうちに休もう。本番(しごと)が始まれば休んでる暇なんてないだろうからな」

 

「カズマも今回みたいな無理はしないでくださいね」

 

「多分ソレは無理かと」「ええ!?」

 

深夜の藤宮家ではこんな会話があったそうな




グランドオーダー直前のお話。

召喚・契約するサーヴァントのおかげで人間からかけ離れていくぐだ男ことカズマです。

ええ、あの女王もPT入りしますとも。ですが基本はオルレアンメンバーで行く予定。
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