かつて…深海棲艦と艦娘は争っていた。
だが、その戦いを…憎み、そして融和を選んだ泊地の者たちが居た。
それが異端だとはわかっていた…自分たちだけの矜持で、それ以上は求めなかった。
だが、木曾と言う1人の英雄の来訪からのゴタゴタからあれよあれよと自分たちの事がバレてしまう。
しかし、その自分たちの姿を…艦娘達は、深海棲艦達は、受け入れてくれた。
赤城の苦悩、1番隊を利用した暗殺計画の暴露による怒りも手伝った上に…何より、終わりの無い争いに、戦いに赴く艦娘と深海棲艦は、疲れて果てていたのだ。
そして…それは、和平へのきっかけになった。
それから…争いがなくなり、戦士・武器から『娘』へと確約された艦娘達は、各々の道に進む。
勉学や、体育に励み自らの道を目指す。
それこそが、和平後の艦娘達の目標であり、新しい先を目指す艦娘達の義務だった。
つまり、『艦娘学校』…それが、艦娘達の新たな海の先のステージだった。
特に、精神・肉体が若年に設定された駆逐艦達への為にとっては…
さて、そんな艦娘学校…日本初の艦娘の為の教育施設。
提督達の再就職先でもあり、艦娘達の未来の足がかり…
そんな場所での、彼女達の日常、まずはある1日を見てみよう。
「いぃぃぃなぁぁぁずぅぅぅまぁ!」
「如月ちゃん、相変わらずうっさいのです!」
2人の少女が喧嘩していた。
1人は…世界すら一度統べたが、全てを投げ捨て普通の艦娘の1人として歩み始めた少女『電』。
もう1人は、その友人かつ相棒かつライバル、『如月』。
かつてはリンガ泊地でのんびりやっていたが、今は日本の艦娘学校の生徒として初等科に入学し、2人はそこで同じクラスになっていた。
そして…
「授業中に寝るな馬鹿ぁ、ちゃんと起きなさぁい!」
「だからって声量がデカすぎなのです!周りの迷惑考えるのです!」
「いびきかいて寝てるから起こしたのにその言いぐさは無いじゃないのぉ!」
喧々囂々と、しょうもない喧嘩を繰り広げる…それがこのクラスの日常であった。
根が生真面目すぎる如月、マイペースが過ぎる電。
まあ…仲はすごく良いのだが、衝突する事は、ままある事である。
と言うか、よくある話であった。
そして…
「五月蠅いのは2人ともだよね!」
「ひでぶ!」
「あべし!?なのです!」
同じクラスの時雨…かつては、3番隊と呼ばれた大本営の組んだ、神通の一番の教え子にて援護チームの雄の一角がぶちきれてタイキックをかますまでが一連の流れだった。
また如月ちゃんが死んだにゃしい!?と悲鳴が飛び、あのキック-…ハラショーと言う感嘆が飛び、深雪様がぁ!?とぶっ飛ばされた電の衝突に誰かが巻き込まれ…と、ぐっちゃぐちゃ。
これは、そんな艦娘学校での学校でのお話である!