問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜 一般人の問題児 〜   作:not Give

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6話になりました!まだ原作1巻の3分の1です; 相変わらず亀ペースですがどうぞお付き合い下さい!


6話 説明・ゲーム・サウザンドアイズ

コツコツ と階段の木材を響かせながら、俺と飛鳥は昼飯を摂ったあとコミュニティの居住スペースの1階に降りていき、そこにはノーネームの主要メンバーが揃っていた。

 

「目覚めたんですね凛さん! 体のほうは大丈夫ですか?」

 

黒ウサギがウサ耳をピョコン!とさせて尋ねてくる。

 

「ああ、完治ではないが一応な」

 

俺は手を振って答えるが黒ウサギの第2声は俺の体の事でもなく文句だった。

 

「それで凛さん!聞いてくださいよ!このおばか様たちがちょっと目を離した隙にガルドにギフトゲームを挑んでしまったのですよー!」

 

飛鳥と春日部をビシィっと指差し叫ぶ。

 

「だから言ったでしょ『ムシャクシャしてやった、今は反省しています』って」

 

「うん」

 

「そういう問題じゃないんですって〜」

 

黒ウサギがウサ耳をヘニョらせて言う 相変わらず黒ウサギのウサ耳は感情豊かだな、引っ張りたい。

 

「そういえば俺が吹っ飛ばされたあとどうなったんだ?飛鳥たちがガルドを押さえつけているところまでは見えたんだが」

 

それはですね とジンが続き

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

『がぁっぁ!』

 

『凜くん!』

 

ホワイトタイガーとなったガルドの一撃を庇った凜さんが区画通りの方まで吹き飛ばされてしまいました。

 

『女を庇ってヒーロー気取りとは笑わせるなぁ、雑魚は雑魚らしくーーー』

 

 

 

『黙れ!!!』

 

 

 

これまでにないほどの大きな声でまたしてもガルドを沈黙させた飛鳥さんは、怒りからか肩を震わせているのが分かりました。

 

『なにをしているの』

 

『がぁっ!!』

 

飛鳥の怒りの声に合わせるように耀さんはガルドの背後に一瞬で回り込み押さえつけました。完璧に極まっているのか苦悶の声が上がりましたが全く気にした様子もなく

 

『…こいつをどうする?』

 

と抑揚のなくなった声で言いました。傍からみたら大男が背丈の半分ほどしかない少女に押さえつけられているという奇妙なーーーーそれこそ映画のワンシーンのようでしたが、そこに流れる空気は冷たく張り詰めたものでした。

 

『貴方のような外道はズタボロのになって後悔しながら罰せられるべきよ、それに仲間を傷つけられて黙っているなんてコミュニティの名折れですものーーーー」

 

だからーーー と飛鳥さんは続け、まるで咎人に向かって判決を下すように告げました。

 

 

『ギフトゲームをしましょう、“フォレス・ガロ”の存続と“ノーネーム”の誇りと魂を賭けてね』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーということがありまして・・・」

 

「まあ見境なく喧嘩売ったわけじゃないんだから許してやれよ」

 

「俺からも頼む、これはやられた俺にも責任があるはずだ。責めるなら俺にしてくれ」

 

「そんなこと言われたら黒ウサギは折れるしかないじゃないですか… でも次からはちゃんと一言言ってくださいね!」

 

黒ウサギもわかってくれたようだ。

 

それに俺は嬉しかった

 

出会ったばかりで足を引っ張ってしまった俺をそれでも“仲間”と言ってくれた飛鳥と耀の気持ちが

 

箱庭(この世界)で誰かに必要とされていることが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それではガルドとのギフトゲームについて確認しておきましょう!」

 

黒ウサギは飛鳥が持っていた契約書類(ギアスロール)を受け取りそう切り出した。

 

「まずゲームは今から2日後、ガルドの領地内で行われクリア条件はガルドの討伐です。」

 

と言ってから黒ウサギが あっ と声を上げ

 

「これはまずいのですよ」

 

「あらこのゲームはそんなに危険なの?」

 

「いえゲーム自体は至って単純なものなのですが… この一文を見てください」

 

ークリア方法

ゲーム内に配置された指定武具のみで討伐可能

指定武具以外によって傷つけることは“契約”により不可能

 

「このルールでは飛鳥さんのギフトでガルドを操ることが出来ず、耀さんのギフトでも直接攻撃が出来ないのです!」

 

「…どんなことでも?」

 

「そうです、たとえ神格でも手が出せません…」

 

「いいわ、このくらいのハンデで躓いていたらこの先だってやっていけないもの」

 

「まあお嬢様もこう言ってることだしなんとかなるんじゃねえの」

 

「分かりました、それに最低でも何かヒントがあるはずです!でなければルール違反として“フォレス・ガロ”は反則負け、審判権限を持つこの黒ウサギがいる限り反則は許しません!」

 

そうか黒ウサギにはルール違反、即敗北に出来る権限があった!確かにガルドを倒す指定武具がその辺に落ちている小さな針だったりしたら絶対に勝てなくなっちまうしな。

 

「飛鳥たちが勝てば人質は解放されるんだろ?」

 

「そうです!

 

参加者が勝利した場合

"主催者は参加者の言及するすべての罪を認め 人質を無事に返したあとコミュニティを解散し箱庭の法の下で正しい裁きを受ける”

“コミュニティ:ノーネーム 鈴木凛への謝罪”

 

とあるので心配ないのです!」

 

「それなら大丈夫…って2つ目のやつどうしたんだよ!?」

 

「怪我させられたのなら謝ってもらうのが筋だと思ったのよ」

 

流石はお嬢様、こういうところはしっかりしてる。俺もあまり怒らせないようにしないとな…

 

「と こんな感じの内容なのです。今回はまだ完治していない凜さんはお休みとして、“フォレス・ガロ”なら3人でも楽勝でしょう」

 

「なに俺を含めてんだ黒ウサギ、俺は参加しねえよ」

 

「だ ダメですよ!コミュニティの仲間なんだからちゃんと協力しないと!」

 

慌てながら黒ウサギが言うが

 

「そういうことじゃねえよ黒ウサギ、この喧嘩はお嬢様達が売って奴らが買った。なのに部外者の俺が手を出すのは無粋だろ?」

 

確かに逆廻の言っていることも一理ある、喧嘩になったところで第三者の乱入なんて興ざめだしな。

 

「あら わかってるじゃない、私も貴方なんて参加させるつもり無かったわ。だから春日部さん 一緒に頑張りましょうね」

 

「…任せて」

 

「全く、この問題児様方は…」

 

「ではみなさんはギフトゲームに向けてゆっくり休んでください」

 

ジンの言葉で各々が動き出そうとしたとき黒ウサギが思い出したように顔を上げる。

 

「お待ちください!ギフトゲームが2日後なら“サウザンドアイズ”にみなさんのギフト鑑定をお願いしないと」

 

「“サウザンドアイズ”?コミュニティの名前か?」

 

4人の頭に疑問符が浮かぶ。 “サウザンドアイズ”という名前の他にギフト鑑定というのも気になったのだろう。

 

「特殊な“瞳”を持つ者たちの群体コミュニティで箱庭の東西南北 上層下層 すべてに精通する超巨大コミュニティです、その支店がこの近くにあるんですよ」

 

なるほど、元の世界でいう有名チェーン店のようなものか、規模でいったら全然比べものにならなそうだが

 

「ギフトの鑑定とはもちろんギフトの秘めた力や起源などを鑑定することです、自分の力の正しい形を把握していたほうが引き出せる力はより大きくなりますからね」

 

ギフトがない俺にはあまり関係のない話だが逆廻たちのギフトがどんなものか気になるのも確かだ。

 

「外出するんならこれ着替えねえとな、吹っ飛ばされたから汚れてるし」

 

「でしたら凛さんの部屋にある洋服棚に元メンバーのものがあるはずなのでそれをお使いください」

 

「わかった、そうさせてもらう」

 

そう言うと凛は自室へもどっていった。

 

「では凛さんの着替えたら行きましょうか、あまり遅くなってはお店が閉まってしまいますから」

 

窓の外を見ると太陽がもう随分傾いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪い、少し遅れた」

 

戻ってきた凛は空色のシャツにGパンという動きやすさを重視したカジュアルな格好だった。

 

「あら、意外と似合ってるじゃない」

 

「意外と は余計だ飛鳥」

 

なんて軽口を叩き合っていると

 

「じゃあサウザンドアイズにレッツゴーなのです!」

 

黒ウサギの声とともにサウザンドアイズに俺たちは向かった。

 

 

 




次回はギフト鑑定です、筆者の推しキャラ 例の駄神様が登場します!
今のところヒロインは飛鳥になりつつありますね!僕自身も結構好きなキャラです。
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