問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜 一般人の問題児 〜   作:not Give

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ギリギリ土曜日!すみませんでした、なかなか内容が思いつかなくてギリギリまで推敲しておりました…


8話 試練・挑戦・グリフォン

「では改めて自己紹介をしようかの、私は4桁の門 3345外門に本拠を構えている“サウザンドアイズ”幹部の白夜叉だ。そこの黒ウサギとは少々縁があってな、コミュニティが崩壊してからも手を貸してやってる器の大きな美少女と認識しておいてくれ」

 

「はいはい お世話になっております本当に」

 

先ほどの突っ込まれたことをまだ根に持っているのか投げやりに言う黒ウサギ

 

「その外門って何?」

 

「箱庭の階層を示す外壁になる門ですよ数字が若いほど都市の中央部に近く強大な力を持つものたちが住んでいるのです!」

 

「超巨大玉ねぎ?」

 

「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

 

「バームクーヘンというのはなかなか的を射た表現じゃな、なら今いる7桁の外門はさしずめそのバームクーヘンの1番薄い皮の部分に当たるの。さらにその4つの区切りの東側 “世界の果て”と向かい合う場所となる」

 

世界の果てとはご存知 十六夜が蛇神をボコり、幻獣がたくさんいる結構危ない場所である。

 

「あそこにはコミュニティに属していないものの強力なギフトをもった者たちが住んで住んでおるぞ」

 

「ああ、あの蛇のことか」

 

「そうです、凄いんですよ!白夜叉様!十六夜さんは蛇神様を素手で叩きのめして勝利したんです!」

 

黒ウサギが言ったことに白夜叉は目を丸くする。それもそうだろう、白夜叉から見たら十六夜はただの人間であり その人間が直接蛇神を倒す方法など数えるほどしか思い浮かばない。

 

「なんと!?直接倒したとな!?ではその童は“神格”持ちの神童か?」

 

「黒ウサギはそう思えません、神格なら一目見れば分かるはずですし」

 

「神格ってなんだ?」

 

十六夜が疑問を口にする。

 

「神格とは存在を種の最高ランクまで押し上げるギフトです。蛇なら蛇神、人なら神童に、鬼だったら鬼神というように大幅なパワーアップが出来るんですよ!」

 

さらにーー と白夜叉が続け

 

「神格を持っていれば他のギフトも強化されるから箱庭の上層を目指す多くのコミュニティが神格を手に入れることを第一目的としているんじゃよ」

 

「・・・」

 

「どうしたの?」

 

「…いや、なんでもない」

 

思い詰めた顔をしていた凛のことが気になり隣の飛鳥が声をかけるが、どこか上の空で空返事を返す。

 

「そういえば白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何もアレに神格を与えたのはこの私だぞ まあもう何百年も前の話だがの」

 

それを聞き十六夜たちの目に好戦的な光が宿る。

 

「へぇ?じゃあお前はあの蛇より強いのか?」

 

「当然だ、私は東側の階層支配者(フロアマスター)だぞ。この東側の4桁以下では並ぶ者がいない最強の主催者(ホスト)なのだからな」

 

「…では貴方に勝てば私たちは東側で最強ということになるのかしら?」

 

「無論、そうなるのぅ」

 

「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた。」

 

そういって立ち上がる十六夜たちはもう臨戦態勢をとっていたが、凜だけは動かなかった。それは本能的に気づいたからかもしれない。ーーーーこいつは次元が違うとーーーー

 

「抜け目のない童たちだ、依頼をしておきながら私にギフトゲームを挑むと?」

 

「えっ?ちょ ちょっと御三人様!?」

 

「よいよ 黒ウサギ、私も遊び相手には常に飢えている。しかしゲームの前に一つ確認しておくことがある」

 

そう言って白夜叉が着物の袖からカードを取り出しーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空気が変わった。否、変わったのは空気だけではない。白い雪原、凍る湖畔、そして太陽 一瞬にして景色は色を変え、まるで世界そのものが変わってしまったかのように錯覚させる。

その中で凜と立つ白夜叉が十六夜たちに問う。

 

「私は“白き夜の魔王”ーーーーーーーーーー太陽と白夜の星霊 白夜叉

おんしらが望むのは試練への“挑戦”か?それとも対等な“決闘”か?」

 

「…そうか白夜と夜叉、あの太陽やこの土地はお前を表現しているってことだな 白夜叉」

 

「如何にも、この白夜の湖畔と雪原… 永遠に沈まぬ太陽こそ私が持つゲーム盤のひとつ(・・・)だ」

 

「やっぱりあんたは次元が違ったよ。これだけの土地がただのゲーム盤とかデタラメにも程がある…」

 

「そう褒めるでない。 …しておんしらの返答は?“挑戦”であるなら手慰み程度に遊んでやろう。

だがしかし、“決闘”を望むのならーーーーー

魔王として命と誇りの限り闘おうではないか」

 

気温がぐっと下がったかと思わせる威圧感に息が詰まりそうになる十六夜たち

 

「まいった、やられたよ。降参だ白夜叉」

 

十六夜が両手を挙げ降参の意を示す。これだけで今は自分たちと白夜叉との間には絶対的な壁があることに気づいたのだろう。無論諦めるつもりはないだろうが。

 

「ふむ?それは決闘ではなく試練を受けるということかの?」

 

「ああ、あんたの力はよく分かった。今回は黙って試されてやるよ魔王様」

 

「くく、試されてやる か。 可愛い意地の貼り方もあったものじゃの、他の童たちも同じか?」

 

「…ええ、私も試されてあげてもいいわ」

 

「同じく」

 

「いや、ギフトのない俺がクリア出来るとは思えないし今回はやめておく」

 

「そうか、じゃあそこの3人が参加するということでいいかの?」

 

十六夜たちも凛がギフトを持っていないことを知っているし先日のガルドの件もあったから何も言ってはこなかった。

 

「では試練の内容だがーーーー」

 

その時、遥か地平の向こうから聞いたことがない鳴き声が響いた。

 

「…なに、今の鳴き声 初めて聞いた」

 

「ふむ…あやつか、おんしら三人を試すにはうってつけかもしれんの

ーーーーーーーー来い」

 

白夜叉の声に呼ばれ姿を現したのは雄々しき鷲の上半身に荒々しくも力強い獅子の下半身をもつーーー

 

「嘘…っ ホンモノ!?」

 

「もちろんだとも、こやつこそ鳥の王にして獣の王 鷲獅子(グリフォン)だ」

 

「さて 肝心の試練だがの… こんなゲームはどうじゃ?」

 

と白夜叉の手元から光輝く契約書類(ギアスロール)が現れる。

 

 

ギフトゲーム名 鷲獅子(グリフォン)の手綱

 

プレイヤー一覧

逆廻十六夜

久遠飛鳥

春日部耀

 

クリア条件

グリフォンに“力”“知恵”“勇気”のいずれかで認められること

 

敗北条件

降参か プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合

 

宣誓

上記を尊重し 誇りと御旗とホストマスターの名の下に ギフトゲームを開催します

 

 

「どう挑むか三人でよく話合ってーーーー」

 

「私がやる」

 

「自信があるようだがこれは結構な難物だぞ?失敗すれば大怪我では済まんが」

 

「大丈夫、問題ない」

 

耀が真っ先に進み出てそう答えた。その瞳には普段寡黙な少女の力強い意志が映されていた。

 

「…OK 譲ってやる、失敗するなよ」

 

「気をつけてね、春日部さん」

 

「無茶だけはするなよ」

 

「うん、頑張る」

 

3人にサムズアップして答えた耀はグリフォンの方へ向き直る。

 

 

…すごい、本当に上半身が鷲で下半身が獅子なんだ。お伽話の中だけだと思ってた。

これが…箱庭の幻獣…!

 

「えっと…初めてまして、春日部耀です」

 

『我等の言葉を解するか 娘よ』

 

「はい、そして私と誇りを賭けて勝負をしませんか」

 

『何…?』

 

「あの山脈を一周する間に背に乗った私を振るい落とせば、貴方の勝ち」

 

「落とせなければ“力”と“勇気”を証明した私の勝ち どうかな?」

 

『確かに娘一人振るい落とせなければ私の名誉は失墜するだろう、では娘よ!

私の誇りの対価にお前は何を賭す?』

 

そんなグリフォンの問いに私はほとんど反射的に答えていた。

 

「命を賭けます」

 

昔お父さんが話してくれた。グリフォンはとても誇り高い幻獣だから望むことがあるのなら命をかけるぐらいの覚悟をしろと…

 

「春日部さん 本気なの!?」

 

「だ 駄目です!」

 

「無茶するなって言ったばっかじゃねえか!」

 

飛鳥や黒ウサギ、それに凛まで心配してくれてる。でも私はーーーー

 

「大丈夫だよ」

 

『いいだろう、鷲獅子(グリフォン)の疾走に耐えられるか、その身で試してみよ』

 

こうして私の初めてのギフトゲームが始まった。

 

 

 




僕は嘘つきですね、ライアーです。耀のギフトゲームを書くとか前回の後書きで言っておきながら書けたのはギフトゲーム開始前まででした…
もうこれ次回予告みたいなのやらないほうがいいかもしれません;

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