東方刀神譚   作:三上@本垢

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暑いですね~夏って感じです。


語られる男の話。

「どうも!霊夢さん!針作ってきましたよ!」

 

奇妙な傘を持ち、幻想郷の東のさらに東。

幻想郷を一望できる山の頂上に降り立つ少女は神主の居ない神社へと赴き妖怪退治を仕事とする巫女へ針を売りに来る。

丁度境内を掃き掃除している巫女に新調した針を手渡すとそれと引き換えに代金を頂く。

 

「あんたも懲りないわねぇ・・・ま、針の質は良いから文句は無いんだけどもう少しまけてくれないかしら?」

「これでも安くしている位ですよ!?針以外にも鏡なんかもありますよ!」

「妖怪なのに鍛冶をしているだなんて本当面白いわよねあんた、どこから習ってきたのよその技術」

「よくぞ聞いてもらいました!私多々良小傘が何故鍛冶に秀でているのか!あ、長くなるんで座って話しませんか?」

「しょうがないわねぇ・・・」

 

かなり昔の話しですけどね、私には師匠がいたんですよ

 

へぇ?妖怪のあんたに?

 

はい、これはその師匠のお話しなんですけどね・・・

 

 

 

 

 

 

 

遥か昔、山奥にて。

 

「おい小僧!ここを通りたければその腰に携えてある物を渡しな!殺されたくなけりゃあな!」

「へへへ、金目の物も置いていくんだな」

 

運悪く、山賊に出くわした笠をかぶる若い男。

複数集まり武器を構えて威圧している山賊に悠然と立ち尽くす。

 

「すまんがこれは別に値打ち物では無い、二束三文にもならんぞ」

「三本もありゃ昼の飯代にもなるだろが!いいから寄越しな!!」

「しかし普通の人間のお主らがこれに触れれば災悪を招く事になる、やめておけい」

「うるせぇな!!のらりくらりと言い逃れおって!」

 

山賊の一人が男の三本ある刀の一つに手を出そうとした時、突然固まり顔と胴体に血の線が出来た後、綺麗に切り落とされた。

 

「触れるなといったはずじゃが、お主らもこうなりたいのであれば掛かってこい」

「お、おい!?」

「奴は化物だ!退くぞ!」

 

力量差を瞬時に把握した山賊達は切られた仲間を見捨て、退散する。残された笠をかぶる男はまた、何事もなかったかのように懐に入れてある竹皮に入れられた握り飯を一つ手に取り口に頬張りながら歩く。

その男の名は多々良虎鶯(たたらこおう)、二本の刀を腰に携えさらに腰の後ろに一本の刀を携えている。

外見は一見若い男だが片方の目を閉じたままである。

 

「最近の若いのは血気盛んじゃのうて、力量を見極めるのも早うなった・・・のう?そこな者よ」

 

誰も居ない空間に向けて話し掛けると生い茂る草むらの先から牙を剥き出して虎鶯に食いかかる。

それを軽々と避けると地面を擦らせながら方向転換をして対峙した。

山犬の様な風貌だが大きさは約十三尺(4メートル)はある黒い妖怪、口を今にでも咬み殺すかの様に大きく牙を見せ、目つきは非常に凶悪。

 

「貴様・・・何故私の事が分かった・・・・!」

「お主は殺気と妖気の扱いを少し理解したほうがいい、漏れておるぞ」

「先の人間を殺したのは貴様かっ!!生贄を渡すからと生かして置いたが貴様のせいで総勢逃げていった、代償として貴様を食らわしてもらう!!」

「ふむ、いいだろう。良し、掛かってこい」

「嘗めるなよ人間風情がぁああ!!!」

 

腰に携えてある刀を一本抜き取り構えると飛びかかってくる妖怪、大きな口を掠めそうなほど近くなった時刀を横一閃に置いた。

食いそびれた妖怪はもう一度噛み付こうと体制を整えるが虎鶯は抜き出した刀を鞘に納めまた歩き出す。

 

「貴様ァ!!私を前にして何処に行っ!?ガッハ・・・・!?」

 

妖怪は文字通り血をまき散らしながら横半分に真っ二つになり息絶えた。

 

「所詮は弱小妖怪でおったか、軽い運動にもなりゃせんて・・・おっと忘れておった」

 

先程使った刀とは違いまた別の刀を抜き妖怪に触れると一気にそれを吸い込むかの様に一気に吸収していった。

吸収し終わると鞘に戻し再び東へ歩く。

旅を終わらせる事は無い。

 

 

 

 

 

「雨か・・・」

 

頭に被る笠から水滴が落ちる音がした後、それに重なるようにハラリハラリと天から雫が落ちてくる。

生憎笠はあっても衣服が濡れるためどこか雨宿りできないかと歩く。

一刻程歩くも村や町等見つからず有るのは草の生い茂る土の道。しかし偶然か、雨を凌げる位には育った大きな木を見つけ、なんとその下には座るに適した石があった。

 

「むっ・・・」

 

近づいて見てみるとその石に座る先客が居たと思えば金色(こんじき)黄金(こがね)色か分からない色をした髪色でありこの様な髪色は人間には居なく、直ぐに妖しか神仏の具現体だと察知し腰の刀を直ぐに抜けるように手を付けておく。

 

笠をさらに深く被り顔を見られぬよう近づき石の上に座る、横目で確認するも顔は見えず異国の衣服を纏った少女が座っているのを確認する。

人の形をした妖しや神仏は珍しくもないため刀から手は離さず何が起こっても早急に対応できるようにしておいた。

 

「・・・」

「・・・貴方は妖怪と人間が共存できるとお思いでしょうか?」

 

自分が座り暫く経つと少女は自分に語りかける様に一言呟く、何の意図でこの問い掛けをしたのか理解するのに少し時間が掛かったが己の頭で答えを見つけようと頭を捻る。

考えること暫し、たどり着いた答えは出来るか出来ないかの二択であれば出来ない事も無いと言う選択肢を増やさざる追えない。

現状言葉を解している妖しは話しが分かる場合もある、しかし人間を食らう事はやめない

言葉を解さない者は当然、本能の赴くままに行動し、実行し、腹が空いたらば食らう。

 

「出来るか出来ないかで言ったら、できるんじゃないかの」

「・・・!では共存は可能と言う事でしょうか?」

「そうじゃのう・・・妖怪側の統制が出来ていれば・・・じゃがな、実力のある上に立つ者が統制すればあるいは・・・かもしれんと言う事じゃ」

 

少女は少し微笑みを浮かべるがしかし直ぐに口を閉ざしてしまう。

何か思う処が有るのだろう、しかし人間と妖怪の共存とは、考えた事もなかった。

妖怪とは即ち、人間の恐れ、畏怖、不可解な現象を具現化した者である。

妖怪然り、神然り、人間が生み出した産物であるのにも関わらず人間が追いやられるとは滑稽。

 

「何故そんな事を聞く?さては人間の言葉で言う心、とやらに心奪われたか」

「・・・いけない事でしょうか?人間の尊さや美しさに心うたれるのは・・・」

「お主は妖怪じゃろう、元来妖怪と言うものは人間に恐れを抱いてもらうのが誠の姿であろう」

「貴方はどうなのですか?人間に心打たれる事は無かったのでしょうか?人間は儚く、美しいと」

「・・・儂は妖怪にも人間にもなりきれん醜い生き物よ、人間でない者と人間の間に出来た儂には分からん話じゃの。人間にも妖怪にも畏怖され人間の様に平安な渡世を出来ることも、妖怪の様に恐れられそれを糧にする渡世も出来ぬ。そんな儂に人間に心を打たれる事も妖怪に情を持ったことはない」

「・・・本意無い事を聞いてごめんなさい、私はただ、人間の尊さも、妖怪の脆さも一括りにできればと・・・」

 

少女は焦り謝るが然程気にはしない。

だが少女の言う妖怪と人間の共存、至極興味深い、そんな夢物語が成就すればどんなにいい事だろう。

人間でもなく妖怪でもない自分は密かにそんな事を思ってしまう。

 

「じゃがまぁ・・・お主の言う共存とやら、見てみたい気がするのう」

 

顎に手を持っていき考えている事を伝えると途端に顔色を変えて笑う。

 

「・・・!」

「はてさて・・・お主にそれが出来るであろうか?」

「やってみせます!絶対に!実現してみます!」

「そうか、ならば頑張るがいい」

 

話の区切りがつき雨もいさざか無くなってきた。

そろそろ出発しようかと重い腰を上げるが一つ言い忘れていた事があったため天の様子をみながら問いかける。

 

「さればその夢物語を実現させるにして統率できる者はどこにいるんじゃろうか?」

「心配はご無用ですわ、それではまた会える事を願っていますね」

「んっ?」

 

突如強大な妖気を感じ後ろを振り向くとすでに少女はいなくなっていた。

あそこまでの妖気は稀である為非常に驚いたが途端に笑いが込み上げてくる。

いつ以来だろうか心の底から笑ったのは。

 

「くっくっく・・・中々よき度胸をしておる、お主なら実現できるやもしれんのう・・・紫色の少女よ」

 

見た所、成長過程と言ったところか。生まれて間もない妖怪にあの妖気があるとは恐ろしや。

力を付けて何時か、儂と対峙するであろうが躊躇はせぬぞ。

 

 

 

 

「ぬぅ・・・未だ着かぬのか、諏訪の国とやらは・・・・」

 

紫の少女の事柄から約500年程経ち国を何周と回っていた。

そして時が流れるに連れて様々な面白い噂を聞けばそこに行く。

強力な祟神が居ると聞いた諏訪の国というのに向かっている。

が、歩けど歩けど山。山を越えてもまた山がそびえ立っている。

一向に諏訪の国という物が見えず少々苛立つ。

 

【おい、まだ着かねぇのか?早く血を吸わせんと錆びちまう】

「しょうがないじゃろ、ここまで遠いとは思わなんだ」

 

虎鶯自身にしか聞こえない声、その正体は三本の刀の一つから発せられる。

虎鶯の持つ三本の刀には実は意識を持っている、生も持つ者の様に生きている、当然生きる者には飢えを凌がなくては生けぬ為、同じく生きるこの刀も文字通り『食べる』のだ。

三本の刀にはそれぞれ攻撃用途があり、先程虎鶯に話かけた口の悪い刀は妖刀、名前は死鬼(シオニ)。妖刀であり神に対して有効な斬撃を与えられる。

 

【相手は神なので私が出る幕は無いですが・・・・貴方は少し前に食べたばかりでしょう?】

【食い足りねぇんだよ、腹が減ってしょうがねぇ。お前は三日前に食べたから良いだろうが】

「五月蝿いぞお前達」

 

丁寧な口調で死鬼を宥める三本の刀の一つで神刀である、名前は千禅(センゼン)。神刀であり妖怪に対して有効な斬撃を与えられる。

持ち主に相反して喋り続ける二人、もとい二本。

黙っていれば何も思わないが。

 

【お腹が・・・・空きました・・・】

【そういやお前は食い損ねてたな当分この先は食えん】

「悪かったのう、すっかり忘れてたわい」

 

最後の一本の刀が弱々しく呟く。

本来作る必要の無かった刀であったが地面に突き刺さり錆ながら何れ折れてしまうのだと思うと少し勿体無い様に思え、なまくら同然の刀から修復すると人を切るのに特化した刀であった。

人を斬るというよりも人の霊力を断つと言ったほうがいいのかもしれない。

そこで妖刀、神刀、の様に名前をつけ出来上がった名前は 霊刀、御厨斬(ミズキ)

刀の本質とは反対に酷く臆病で人間を斬る事を良く思わない。

いや、人間だけではなく、妖怪、神、命を断つという行為を良く思っていない。

 

【おや・・・?何やら良き匂いが漂ってきましたよどんどん匂いが濃くなってきてます】

 

千禅は非常に鼻がいい、いや、鼻などないが刀からすれば妖気や神の力は簡単に言うと匂いに変わるのだろう。

ということは近くに妖怪がいるという事で間違いない。そして、濃くなってきているという事は。

 

「ふん・・・ッ!」

「ッ!?何故ばれた!妖力は抑えた筈なのに!」

 

千禅を抜き、上から振りかぶる大きな剣に千禅を当てると弾け、不意打ちを避けた。

襲ってきた妖怪は、どこかで見たことがある衣服を着ており、白い尻尾の様なものが見えることから白狼天狗の類と察知する。

 

「・・・成る程、儂は知らぬうちにお前たちの縄張りに入ったという事か」

「良く理解したな人間!連行されるか首を飛ばすかどちらかを選べ!!」

 

地面を蹴りさらに大きく振りかぶり一刀両断しようとこちらに刃を向けるが千禅で受け、互いに鍔迫り合いの形となる。

 

「ぐぐ・・・ッ・・・くぅッ!?」

 

千禅を思い切り上に押さえながら前蹴りを腹に当てると後ろに仰け反り腹の痛みを抑えた白狼だが、かなり強く蹴ったため直ぐには発散させられず苦虫を噛むような顔をしている。

 

「やめておけ、お主じゃ実力不足じゃ」

「くっ・・・!人間風情に実力不足だとッ!?」

「じゃが剣を交える身なら分かるじゃろう?潔く身を引きんさい」

「断る!」

 

 

もう一度此方に近寄り剣をこの身に当てようとするが受け流す。

それが何回も続き、少々飽きてきた事もあり一度距離を置き鞘に刀を仕舞う。

 

「そろそろ終いにするかの」

「舐めているのかッ!ならばその驕りを後悔させてやる!!」

 

千禅を仕舞った虎鶯に両手に力を込め、剣を思い切り振り上げた。

 

「あっ・・・あぁ・・・!」

 

虎鶯の体を剣が裂く直後、眼にも見えない速さで千禅を抜き取り白狼の剣に当てた。

すると白狼の分厚く大きい剣が半分に斬れた、それを確認した虎鶯は千禅を鞘に仕舞い戦いを終わらせた。

白狼は折れた剣を見るなり蹲り、顔を手で押さえていた。

 

「獲物を無くしたお前さんに何ができる?」

「・・・うっ・・・ぐすっ・・・」

「・・・ん?」

 

 

「わぁああああ~~~っ!!」

「な、なんじゃ!?」

「おばあちゃんから貰った剣がああああ~~っ」

 

突然大声で泣き始め驚いた虎鶯はしどろもどろになり何とか泣き止むように考える。

 

【あ~あ泣かせちまったな】

【斬った私が言うのもなんですが・・・酷いですね】

【最低】

「五月蝿いぞお前ら!!!」

「わぁああああ~~~~っ」

「お、おい・・・泣くんじゃぁない、ほら、甘味を食べい」

「ぐすっ・・・うっ・・・ぐすん」

 

袖口から飴玉を口元に持っていくと少し匂いを嗅いだ後、パクリと飴玉を頬張った。

 

「ほれ、涙を拭くんじゃ」

 

逆の袖口から手拭いを取り出し白狼の顔をぐしぐしと拭くと少しぐずっているが泣き止んだ。

人の形をしている妖怪は人間と同じように感情が似ているからか少し面倒臭い、が話が理解できれば戦闘も無くなる事もありどちらがいいかとは言えない。

 

「得物が壊れたからと言ってなくんじゃない、それでもお主剣士か」

「でも、おばあちゃんが私の昇給祝いにくれた剣が・・・それに人間風情に負けたとなれば懲戒物です・・・」

「ふむ・・・」

 

正直挑む相手を間違えたのでしょうがないとしか言えない。

何とも面倒くさい事に巻き込まれた。

 

「それに・・・また鬼の方達に怒られちゃいますし・・・」

「何?鬼だと?」

 

鬼とは、頭に角を生やし、怪力勇猛であり、妖怪最強と名高い。

一度手合いをした事があるが確かにこれまで戦ってきた妖怪や神の類より遥かに凌ぐ力を持っていたため苦戦した。

だが、親玉ではなくただの野良妖怪の鬼であったために一度さらに強い鬼と戦ってみたいという欲が出てきたのである。

 

「ふむ・・・儂がお主を庇ってあげてもいいが・・・どうじゃ?」

「どうやってですか?」

「儂を鬼の所まで連れて行け、さすればお主が敗けた理由も説明出来るはずじゃて」

「ですが・・・」

「有無は言わせんぞ」

「わ、分かりましたよ・・・どうなってもしりませんよ・・・」

 

ビクビク震える白狼天狗についていく、どうやら鬼達は山の頂上を根城にしているらしく結構な距離を歩いていく。

途中途中他の哨戒天狗に見られるが皆この白狼天狗の知り合いか、連行されている哀れな人間とでも思っているのか素通りしていく。

そして長い階段を登りきると大きな門がありさらに門番らしき赤い面を被った黒い羽の生えた天狗共が両脇に待ち構えていた。

 

「ここから先は立ち入り禁止だ、誰の許可を経ている?」

「えっ・・・えと・・・」

「ん・・・?白狼天狗・・・下っ端のお主がなぜこんな所にいる?そして後ろの者は誰だ?」

 

此方に近づく天狗に一閃、刀を振ると一瞬で叩き伏せられた。

 

「貴様ぁ!!仲間になにを!?」

 

さらに近づいてくる天狗に刀を逆振りすると先程の天狗と同じように倒れる天狗。

 

「な、何をするんですか!?」

「安心せい、峰打ちじゃ。よく見てみぃ、気絶しとるじゃろ」

 

白狼天狗が上流天狗の様子を見る中、門の前に立つ虎鶯。

重い扉に手を掛け、進むとそこには大きな屋敷に大きな縁側。

壁の無い屋敷の中で大きく横たわるのは神の様な雰囲気と妖怪の様な雰囲気を兼ね備えた虎鶯よりも3倍程大きく突然入ってきた虎鶯を見据えていた。

 

「人間よ、何の目的で此処に来た」

 

それに気づく鬼の仲間達、三人が此方に目をやる。

どうやら何か話していたようで虎鶯に驚いていた。

 

「お主達と手合いしたい、と言うのは建前で・・・斬りに来た」

 

三人同時に立ち上がり、一人は拳を掴み骨を鳴らして威圧しもう一人は何故人間如きが一人で鬼に立ち向かおうとするのか驚いているのかポカンと口を開けて、さらにもう一人不敵な笑みを漏らして顔を手で覆っていた。

 

「おい天狗共!!!!」

 

遠く離れて居るのにも関わらず鼓膜が破れそうな程大きな声を出した頭首らしき鬼。

すると何処から途もなく数十人程天狗が現れ酷く怯えた様に見えた。

 

「如何いたしました鬼子母神様!!」

「・・・今から面白い物が見れるかも知れぬ、総勢此処に集めろ」

「御意!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「一人で此処に来たのが失敗だったわね人間、後悔するがいいわ」

【ひゅー・・・!いい女だぜおい】

「黙っていろ、そこな女・・・名はなんという?」

「何故直ぐに死ぬ貴方に教える必要があるのかしら?と言いたい所だけどこの戦闘の決まりだから特別に教えてあげるわ、茨木華扇よ」

 

人間相手に私達誇りある鬼が集団で殺すのはありえない。

という事で頭首が一人一人選抜し一人ずつ戦う事になったが・・・いかんせん観戦者が多すぎて気が散ってしまう。

いつの間にか虎鶯の周りは天狗や子分格である鬼に囲まれ野次や応援の声が大きく響き渡る。

 

「それではこれより始める事にする、準備は良いか虎鶯。」

「あぁ」

「精々楽しませてくれよ、始め!!」

 

その声を皮切りに、鬼の茨木と虎鶯は同時に構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、きらりんぱ三上です。
他の小説が滞ってしまっているのにまた書いてしまいました。
エタる?可能生もなくもないですがほぼ限りなく無いのでご安心を。


人外録どうやって続き書こう、書こう書こうと思っていたら半年くらい経ってやがる。
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