この素晴らしい世界に混沌を!   作:薄翅蜉蝣

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どうも、七星天道です。

今回は題名の通りあのキャラが登場します。

それでは本編どうぞ

(不定期なのは作者が学生なせいです。毎度毎度こんなに遅くなってすいません)


第九話 ホムラと女神とあのリッチー

 あれから色々あって、アクアのレベル上げをしよう、という話になった。

 俺は戦いたいって言うのにダメージの通りにくいアンデッドの一種、ゾンビメーカーの討伐クエストだし。

 カズマはやけにアクアのレベル上げに賛成してたし。

 俺とベルは反対したものの多数決でふつうに負けたし。

 いや、だからすねてるってわけでもないんだけどな?

 こっちの意見も尊重してほしいなーと思って。

 だってあいつr(ry

 

 

 

「ちょっとカズマ、その肉は私が目をつけてたやつよ!あんたは野菜食べなさいよ野菜!」

「俺、キャベツ狩り以来野菜が苦手なんだよ、焼いてる最中に飛んだり跳ねたりしないか心配になる」

「なんだってアンデッドなんてブツブツ」

「そうだよ、もっとやりがいのある奴にブツブツ」

 墓場の近くで鉄板を敷き、バーベキュー。

 ホムラ達一行は、モンスター討伐だというのにのんきにご飯を頂いていた。

 ちなみに、フォルはベルの中で休憩中だ。

 どうも夜は苦手らしい。

 …それにしてもアンデッド討伐クエスト受けるってどうかしてる。

 もっとほかにもあるはz(ry

「ダ、ダクネス、ホムラとベルがどす黒いオーラを撒き散らしながら恐ろしいスピードで肉を食べているんですが…」

「あ、ああ。だが、あの二人を刺激するのはやめておこう、うん」

 しかし、空気を読まない奴と言うのはどの世界、どんな場所にも存在するわけで。

「あー!ベルたちのほうにたくさん肉があるじゃない!」

 めぐみんとダクネスは、アクアに向けて合掌した。

「ねえ、アクア?私達ね、今とっても機嫌が悪いんだ」

「ああ、それなのに食事の邪魔をされるなんて、心外だなあ」

 ハイライトのない目で、貼り付けたような笑みを浮かべたベルとホムラがアクアに詰める。

 アクアは本能で身の危険を感じ、後ろに走った

「うふふふふ、つかまえた」

 が、一足遅かった。

「ごめん、あ、謝るから許し」

「ははははは、ちょっとO・HA・NA・SHIが必要なようだな」

「いやああああああ!」

 

 

 

「冷えてきたな」

「うん、冷えてきたね」

 アクアにうさばらs…

 ゴホン、O・HA・NA・SHIして、少しすっきりした。

「ね、ねえカズマ、私ゾンビメーカーなんかじゃなくて、もっと大物のアンデッドが出てくる気がするんですけど」

「やめろ、それがフラグになったらどうすんだ。今日はゾンビメーカーを一体討伐して即刻変える、いいな?」

 一同はうなずく。

「お?ピリピリ感じるぞ…敵感知に引っかかったな……一、二…三……四」

 おい、多くないか?

 いってたのカズマだよな、ゾンビメーカーの取り巻きは二、三体だって。

 墓のほうで青白い光がぼんやりと。

 その中心にはすごいオーラを放つローブの人影が。

 やばい、超楽しくなってきた。

 イレギュラー万歳、異常上等。

「あ、あれはゾンビメーカーではない、気がするのですが」

 めぐみんが自信なさげに言う。

「頼む、アンデッドじゃないモンスターであってくれ」

「いや、この時間にこんな場所にいるのはアンデッドで間違いないでしょ」

 そりゃそうだよな。

 少し残念だ。

「まあ、あそこにいるのがアンデッドである以上、アクアがいれば安全だ」

 そわそわしているダクネス。

 カズマなら落ち着け、と言うんだろうが、あいにく俺もイレギュラーは大好物だ。

 この波を楽しまないわけにはいくまい。

 そんなことを考えていると、アクアがトンデモな行動にでた。

「あーーーーーーっ!」

 突如雄叫びをあげ、ローブをはおった人影に向かって走り出した。

 カズマの制止をはねのけて、人影に向かってビシッと指をさした。

「リッチーがノコノコこんなところに現れるとは不届きなっ!成敗してやるっ!」

 アクアはローブの人が作っていた魔法陣を何度も踏みにじった。

 …全然いいことをしているように見えない。

「や、やめやめ、やめてええええ!誰なの!?いきなり現れて、なぜ私の魔法陣を壊そうとするの!?やめて!やめてください!」

「うっさい!まとめて消え去れ『ターンアンデッド』!!」

 ゾンビとリッチーに向けて、アクアが魔法を放った。

「きゃー!か、体が消えるっ!?やめてやめて、私の体がなくなっちゃう!!成仏しちゃう!」

「あはははは、愚かなるリッチーよ!さあ、私の力で欠片も残さず消滅するがいいわ!!」

 どっちがモンスターだよ。

 アクアの言葉づかいだと、絶対正義の味方になれない。

 それは確定だ。

 それと、リッチーと聞くと俺は道案内をしてくれた親切なリッチーのことが頭に浮かぶ。

 その人のせいか、リッチーを討伐するのは可哀想と思う自分がいた。

 そして、実行に移した。

「アクアっ!これでも食らえっ『目潰し』!!」

「ぎやあああああ!!!」

 目をつぶす毒の粉(こしょう)を目に浴びたアクアが、地面をのたうちまわる。

 ふふふっ、芋虫みたい。

 というわけで放置。

「あ、あの、助けていただいて、ありがとうございます」

 ん?この声聞き覚えが…?

 っていうかあのリッチーじゃね?

「私、リッチーのウィズって言います」

「あの、俺達、どこかで会ってないか?」

 リッチーはこっちをじっくり見た後、あっと声を上げた。

「アクセルの街の前であった人ですか?」

「そうだよー!」

 相も変わらず元気のいいベルが返事をする。

「ところであんた、何してたんだ?あんまりリッチーがこんなところにいると、うちの変なのに絡まれるぞ」

「カズマ、変な人ってもしかしなくても私のこと?」

 カズマに突っかかっているアクアはほっておくとして。

「アクアじゃないけど、あんまりこんなところにいると怪しまれるよ?」

「いえ、あの、この魔法陣は、天に還りたがっているけど葬式も行ってもらえなくて、墓場をさまよっている子たちを送ってあげるためのものなんです」

 めっちゃいい人だ。

 こんな人を討伐なんて絶対にできないな。

「まあでも、ゾンビ呼び出すのはやめてくんないか?俺たちもゾンビメーカー討伐のクエストを受けてここにいるんだよ」

「いえ、あの、私が呼び起こしているんじゃなくて、私がここに来ると、まだ形が残っている死体は私の魔力に反応して勝手に目覚めちゃうんです。…私としてはこの墓場に埋葬される人達が迷わず天に帰ってくれれば、ここに来る理由もなくなるんですが………えっと、どうしましょうか?」




今回はウィズの登場回でした。
どうしてもダクネスの影が薄くなってしまう。
あんなにも濃いキャラなのに。
こうしてほしい、みたいな要望などもあれば、どんどんいってください。

誤字脱字、感想などお待ちしております。
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