この素晴らしい世界に混沌を!   作:薄翅蜉蝣

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どうも、七星天道です。

毎度毎度のことですが、お久しぶりです。

それでは、本編どうぞ


第十話 ホムラとカズマと残念パーティ

 墓場からの帰り道、リッチーが実は超ヤバいモンスターだったことを知った。

 なんでも、戦闘になってたら俺やめぐみんやカズマは死んでいたとのこと。

 まあ、あんなやさしそうな人がそんなに危険なモンスターに見えないんだけどな。

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 場所は変わってギルドの中。

 カズマがほかの冒険者のところに情報集めに行っている間、約三名落ち着きのない奴がいた。

「ねえ、カズマは私たち捨ててほかのパーティにはいかないわよね」

「え、ええ、こんなに優良物件なのに捨てていくはずはありませんよ。…多分」

「そ、そうだ、ここまで上級職がそろったパーティは他にないからな、うむ」

「お主ら、ビビりすぎなのではないか?」

 動揺丸出しの三人だった。

 とはいえ、カズマに抜けられたら俺だって困る。

 こんなおかしな三人といてたらこっちまで狂いそうだ。

 まあ、最悪俺とベルとフォルは三人でやれb

「ね、ねえホムラ。カズマは抜けないよね?」

 お前もか。

 結局二十分ほどしてカズマが帰ってくるまで、俺とフォルは四人の自分がいかにこのパーティに必要か、という話を聞く羽目になった。

 

 

「…どうした?俺を、そんな変な目で見て」

 帰ってきたカズマが開口一番、そんなことを言った。

「ああ、こいつらは、もしカズマが別のパーティにいttんぐっ」

「ななな、なんでもないわよ」

「ほほほ、本当だよ」

「そそそ、そうです、なんでもないですから」

「だだだ、大丈夫だ、問題ない」

 おい、最後のだめな時のやつだぞ。

「…はぁ、お主らは馬鹿なのか?」

「お前ら、何の話をしてるんだよ?」

 首をかしげながらカズマは俺達が食べていた野菜スティックに手を伸ばし、ヒョイっと逃げられた。

 あれ?食べ方知らないのか?

「何やってんのよカズマ」

 アクアがテーブルをバンと叩くと、野菜スティックがビクリと跳ねる。

 一瞬硬直して動かなくなった野菜をアクアは口に運んだ。

「そうだぞ、野菜スティックってのはこうやって食べるんだ」

 俺は野菜スティックをにらみつけて、ビビらせてから口に運ぶ。

 今もなお赤面したままのダクネスも、細々と机をたたいてスティックを食べた。

 ダクネスって意外とメンタル弱いのな。

「おいダクネス、どうしたんだよ?お前の好きな羞恥プレイじゃないのか?」

「これは私が望んでいるやつじゃないっ…はぁ、ホムラのがなかったらかなりいい感じだったのだが…」

 変態でドМなくせに、注文が細かいな。

「…なんで言っちゃうんですか?馬鹿なんですか?」

 めぐみんが、少し怒ったように拳で机をたたき、スティックを食す。

「もうっ、本当だよ」

 ベルもそれに倣った。

「なあ、これって俺が悪いのか?」

「「「ホムラが悪い!」」」

 あ、はいそうですよね。知ってました。

「なあ、何の話してるんだ?っていうかホムラは何したんだ?」

 そう言ってカズマはバンとテーブルをたたき、スティックに手を……。

 ヒョイッ。

「…………だああああらっしゃあああああああ!!!!」

「や、やめてええ!私の野菜スティックに何すんの!?食べ物を粗末にするのはいくない!」

 またもや逃げられたカズマは、掴み損ねた手でそのまま壁に叩きつけようと振りかぶるが、アクアによって阻止された。

「野菜ごときに舐められてたまるか!てゆーか今更突っ込むのもあれだが、なんで野菜が逃げるんだよ。ちゃんと仕留めたやつを出せよ」

「何言ってんの。御肴も野菜も、なんだって新鮮な方がおいしいでしょ?活き作りって知らないの?」

 俺もこっちに来た当初は店員に文句付けに行ったっけな…。

「…それにしても、カズマってときどき地球人みたいなことを言うよな」

「ん?どうした?」

「いや、なんでもない」

 もし転生者だ、とか言ってもしんじてもらえないだろうしな。

「まあ、野菜に関しては今はどうでもいい。それよりもお前らに聞きたいことがあるんだよ。レベルが上がったら、次はどんなスキルを覚えようかと思ってな。お前らに合わせてスキルを選ぼうと思うんだが、お前らのスキルってどんな感じだ?」

 そんなこと、もっと最初に聞けばいいのに。

 そう思っていると、ダクネスが挙手し、自分のスキルを公開し始めた。

 これが日本だったら、個人情報漏洩で、大変なことになってるな。

 ダクネスとめぐみんのスキル構成は唖然とするほど偏っていた。

 ダクネスは、タンクにしかなれないようなスキル。

 めぐみんは爆裂魔法という魔法しか打てないスキル。

 最初はそれでもいいんじゃないかと思ったが、ダクネスは攻撃が全く当たらないほど命中率が悪い、めぐみんの魔法は一日一回しか打てない欠陥魔法らしいのだ。

 ついでにベルも、あの三つしかスキルがなかったので、俺とカズマは頭を抱えた。

「なあホムラ、お前のスキル構成は?」

「俺のスキルは、《手裏剣》とか《クナイ》とかの遠隔武器から《忍刀》とかの近接武器まで、各種忍具と、余ったスキルポイントで移動上昇スキル、力上昇スキルをとってる」

「ほ、ホムラ……!お前のスキル、まともだな……!」

 いきなりカズマが抱きついてきた。

 どんな感激だよ。

「えーカズマさんホモなんですかーマジ受けるんですけどー」

「黙れ駄女神」

「!!!」

「「うちのパーティはなんでこんなに残念なんだ?いっそのこと本当に移籍を…」」

 俺とカズマの心のつぶやきに、約四名がビクリと震えた。




いかがでしたか?

もっとこうすればいい、などの批判や、こうしてほしいという要望などありましたら、お気軽にどうぞ。

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