今日から鎮守府を平和にします。   作:エマーコール

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さまざまな艦これ、特に提督とイチャラブしている他の小説を2828しながら読ませてもらってます。
だが、こっちの提督と大鳳だってそれなりにはイチャラブしてる、かも(3話)
そして何より共通してるのは……

  愛が、あふれてるッ!!

艦これって、いいですね。


5話

 

『敵艦隊確認、戦闘を開始してください!』

「さぁ、砲撃戦、開始!」

「よっし! ぶっ飛ばす!」

「主砲、撃てーっ!」

 

 海上。そこに艦娘たちは「立って」いた。まるでそれは、スケートのように、もしくは、忍びのように。

 提督が合図、そしてそれを確認した霧島の合図と共に、加古、山城は取り付けた武器を使って砲撃を開始。幸いにも、敵艦は5隻。敵艦も気づいて砲撃を撃ち、ある程度は被弾したものの、敵艦2隻は3人の攻撃で轟沈させた。

 残り3隻、その内の1隻に天龍は大胆に近づき、刀を抜いて斬りつけ、さらに砲撃のラッシュを浴びせる。

 

「天龍さまのお通りだ!どけどけぇ!」

 

 さらに1隻へ。その行動をモニターで見て、あわてて提督は抑制しようとするが、それよりも早く、龍田が、天龍を狙っている敵1隻に標準を定める。

 

「うふふ……そぉれっ♪」

 

 龍田の砲撃で、一瞬敵艦―――形からして、軽巡型だろう―――の注意がこちらに向く。標準を龍田に向け―――

 

「させませんよっ!!」

 

 そこに大鳳がクロスボウで狙いを定め、マガジンを装填、矢を発射する。その矢は一瞬にして十数本もの赤い矢に代わり、まさにナイスタイミングで直撃、爆発を起こして轟沈させる。

 その間に天龍は持前の速攻で敵艦を轟沈させていた。

 

「……ふぅ、終わりましたね」

 

 少数の深海棲艦を多少の損傷を受けつつも、全滅させた艦娘たち。モニターでの簡略的な図しか見ていないものの、遠くでの砲撃、戦闘音に、提督は内心驚きつつも、指示なしで勝ててしまったことに、少々情けなく感じ、だが、心の中では安堵して、指示を出す。

 

「お疲れ様です。……帰還してください。敵は周囲には存在してないようです」

 

 提督は通信を入れ、帰還を促す。ふぅ、と息をつき、全員が無事だと言うことを確認し、もう一度モニターを見る。

 

「……あっ」

 

 と、6つの黄色の丸―――艦娘たちを現している―――の少し遠くに、さらに多数の赤い丸―――深海棲艦を現している―――が表示された。

 今までなかったのに……何故? そう思いつつも、赤い丸を睨み付けて確認する。動きからして、こちらには気づいていないようだ。

 

「………(これ以上疲弊させるわけにはいかないし……言わないほうが、いいか―――)」

『おい提督! 遠くに敵艦発見したぜ!』

「……帰還して。幸いこっちには気づいていないようだけど―――」

『なんだと! 敵がいるのに撤退だと!?』

『お、落ち着いて天龍!』

 

 大鳳が天龍をあわてて抑制する。だが、天龍はまだ講義を続ける。

 

「なんでだよ! 今あっちにいるだろ!?」

「提督からの命令ですよ! それに……」

「ね、天龍ちゃん。どうするの?」

 

 龍田が少々危ないことを言い出し、間に立っていた大鳳が双方を見る。おろおろとしていて、どうするか、提督に聞こうとして―――

 

「……いや、その必要はないみたいだよ」

 

 加古が遠くから近づいてくる光を見て、そう察した。どうやら、ここで一つ騒いでいたら敵艦に気づかれてしまったようだ。

 

『くっ………みんな、ごめんなさい! 迎撃してください!』

「了解。……はぁ、不幸、ね」

「何がだよ。ッしゃあ! 行くぜ!」

「あ、天龍!!」

 

 真っ先に突撃しようとする天龍を見て、あわてて大鳳がマガジンを装填、上空に撃って緑色の矢を複製しながら飛ばし、確認を取る。一本の矢が戻ってきて、大鳳はそれを取ってすぐに眼で見て分析する。

 

「……敵艦6隻、戦艦もいるみたいですね」

「了解。提督、砲撃許可を」

『……は、はい!』

 

 霧島がリーダーシップを張って提督に作戦開始を促す。提督はモニターを拡大表示、砲撃距離まであと数秒―――

 

『……今です。砲撃開始―――!』

 

 

*****

 

 

 提督は海面についている倉庫前の港近くに立っていた。

 双眼鏡で覗き、艦娘たちがこちらに向かっていることに、気づき、ほっと安堵する。

 ………けれど、自分は全く活躍できなかった。

 前の提督は……すごかったのだろう。それほどまでに艦娘たちの連携等が取れている気がして、自分の力が全くないことに歯がゆい思いをして、心を締め付けられいた。

 でも、せめて迎えぐらいはちゃんとしておきたい。ギュっと握りしめた拳がそれを物語っていた。

 

「……提督」

 

 顔に少しすすがついた霧島が先に気づく。加古も気づいたのか、手を振る。

 

「いっちちち……ちょっと無茶しすぎたかな……」

「全く天龍ちゃんは無茶するんだから……。ま、そんな天龍ちゃんの邪魔した子たちは全員痛めつけたけどねぇ♪」

 

 天龍は自分の怪我を確認しながら、龍田は天龍の姿を見て、思い出し笑いのような少々黒い笑いを浮かべていた。

 

「あら……提督……さん、お迎えにあがったのですね」

「……ふふ。優しい提督ね。山城さん」

「……えぇ」

 

 どことなく哀しそうな微笑みに、大鳳は口をぎゅっと引き締めるが、提督の前に、水面に立ったまま来た時にはほほえみに代わっていた。

 

「みなさん、ご苦労様です、そして、ありがとうございます。怪我をしてたら入渠してください。……敵艦の『深喰』が広がったら大変ですからね」

 

 提督は全員の様態をざっと確認しながら、告げる。

 少し話をしよう。彼の言葉から『深喰』というワード。これが限界値に到達すると、水面に立つことができなくなり、装備が使い物にならずに取り外すことになる。つまり、『轟沈』と同義だった。そのため、基本的には彼女たちの戦闘の後は『入渠』して『深喰度』を無くす。

 提督から告げられた言葉に山城はまた驚き、言った。

 

「……いいのですか?」

「え? これぐらい普通だと思いますけど山城さん」

「……あ、ありがとうございます。……提督、さん……」

 

 どことなく山城の目から涙が出ている気がして、提督ははっとした表情になる。

 ……一体、何があったんだ? そう思った提督。

 

「……どうやら、損傷からの具合から加古さんと大鳳さんは無傷……かな。残りの四人は入渠してください。……本当に、ありがとうございます」

 

 提督は帽子を取り、一礼する。

 同時に、自分の無力さに、また心が締め付けられた。

 

 こうして、夜は更けていった―――

 




この物語での大鳳のクロスボウの構造(ほとんど自己解釈です)
・マガジンをセットすることで矢に対応した力(通称妖精さんパワー)を込められる。
・撃つと一瞬にして力が変換され、一瞬にしてその矢が複数製造され、攻撃や索敵ができる。
・マガジンは四つまで(持ちやすさから)。
・燃料が尽きない限り、撃つことができる。

なお作者は艦これのゲームはやったことはあれど、マンガ等は読んでません。そのため偶然似ていたりするかもしれません。
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