「というわけでだ」
「きましたカードショップグランド」
半ば強引だったけどね
しかも英雄達に連絡入れられなかったし
トイレに行こうと思ったらこれだよ
あの後鳥間君に連れられカードショップグランドに来た
僕の初決闘の場であったり、あとクーラーの効きがすごい
30分入っていれば上着が欲しくなる
「さぁ!君のデッキを組もう!」
なるほど彼
かなりのお節介さんだ
いい意味で世話好きなのだろう
彼の顔を見ればわかる
中に入って目の前の大きなショーケースを眺めながら
上機嫌で
「ところで何組むの?決まってないならおすすめ言うけど」
残念ながらおすすめを聞く事はないだろう
組むデッキは決まっているからだ
「サイバーを組もうと思う」
「へー、サイバーか」
そう言うと鳥間君は首をひねりながらウロウロする
何かと思い近寄ると独り言をブツブツと呟いてる
「サイバーとなるとやっぱストラクかな?三箱で....あでもそうなるとインフェニティもいるし他には汎用魔法罠ハーピィブラホ神宣もいるしランク5エクシーズもいるし...そうだ先史遺産と組み合わせるのもありだなとなるとネブラゴールデン....」
何言ってるんだこの人
まるで呪文だ、ドラ◯エみたいだ
早口かつ意味不明の内容なのでそう聞こえる
「ということで買いましょう」
こちらを振り向き満足げに言う
いやいや待て待て、なにを買うんだ
早とちりしすぎだ
「待って、僕はなにを買えばいいのか全くわからないし....」
というか買うことは決まりなのか
まぁ遅かれ早かれサイバーデッキは組むことになっていたけど
こんな風に組むとは予想していなかった
「確かにわからない点があると思う、しかし!」
彼はどこからか湧き出してきたのだろう自信を見せつけるように堂々と
「迷うことはない!僕と一緒に最強のデッキを作ろう」
なんか不安になってきた
「サイバーには必須のサイバードラゴンはどこかな?」
そう言いながら遊戯王のカードがいっぱい詰まった箱からざっくりとカードを取り出し見ていく鳥間君
一枚15円か、安いな
しかも量自体もかなりのものでここからデッキが組めそうだ
一枚15円ということは....40枚でデッキだから600円か
あら、ほぼワンコインじゃないですかー
なんて思案にふけていると
「おお!あったぞサイバードラゴン!」
彼はそれを高々と上げ僕に見せてきた
確かにサイバードラゴンだがイラストが違う
僕の持っているサイバードラゴンは白くて上に飛翔しているような感じだ
しかしこのサイバードラゴンは黒くこちらを注意深く見ながら佇んでいる、かっこいい
白もいいが黒も悪くないな
イラストも一つではなく数種類あるようだ
ポ◯モンの色違いみたいなものか?
なんか違うような気がするが
「まぁ本当はサイバーストラク3つ買えばいいんだけど....やっぱりデッキは自分で作ったものがいいでしょ?」
「んー、ストラクって何?」
ずっこけた
まんがみたいだ
彼はおいおいと言いながら説明してくれた
「構築済みデッキのこと、これを一箱買えば勝てるかどうかは別として一応決闘できる」
なるほど、そんないいものがあるのなら
「じゃあそれ買おう」
「いいのか....なら買いましょう」
「おぉ!サイバードラゴンノヴァ!かっこいい!」
「本当にサイバー好きだね....?君」
グラウンドのデュエルスペース
偶然にも誰もいない、この時間帯なら他にいても良さそうな気がするが
あの後サイバーストラクを購入、お値段も1000円と始めるにはリーズナブルだった
機雷竜襲来と書かれたパッケージからエクシーズモンスターのサイバードラゴンノヴァが見える、こいつがエースのようだ
すると鳥間君がこちらを見ながら
「まぁ一箱だとキーカードが一枚だから回すのはきついけど」
「でもサイバーだからよし」
「ごめん、よくわからない」
箱を開けてみる
中にはデッキがプラスチックの容器に収まっている
それからデッキ収まっている裏にはルールブックと何やら折りたたまれた紙のようなものが、広げてみるとサイバーのイラストが書かれている
「紙のデュエルマットみたいなものだよ」
デュエルマット知らない、なにそれ
聞いてみると下に敷いて使うものらしい
よく見ればデッキだの墓地だの書いてある
で肝心のデッキを見てみる
サイバードラゴンノヴァ、ランク5
次は紫のカード、融合モンスターか
サイバーツインドラゴン 攻撃力2800
中々お強いようで
その後も見ていくとサイバーと名のつくカードがずらり、魔法罠にもあるようでこれは面白そうだ
さてと、ひとまずサイバー完成...と思いきや
「決闘者がデッキを持ち....向かい合えば一つ」
「え?何?」
突然の鳥間君の声
彼の前には黒のスリーブをつけたカードの束、そうデッキ
まさか....
「でゅえ!」
「待って!待って!」
彼の声を止め静止させる
彼はかなりの乗り気らしくブーブー言ってる
「何?新デッキ試そうよ」
「うん!いいよ、でもあと30分欲しい」
「なんで?」
それは決まっている
「デッキの動かし方知らないしもっとカード見たい」
「あー、なるほど」
彼ははいはいと繰り返しながら頷いた
そんなこんなで了承してもらった
さっきのカードがいっぱい詰まっている箱の所に来た
とりあえず近くの箱から束を一つ取り出す
カードを見ていく....けどわからない
何が強くていいのか、調べればいいだけだけど待たせるのも良くない
思いつめながらカードを見ていく
「あ、待て待て、それ俺欲しい」
横から声が聞こえた
聞き覚えのある声
振り向くと英雄がいた
なぜきたし
「断りなくトイレからカードショップ行くなんて困った奴だぜ....まぁなんとなくここっていうのはわかったけど」
「君はエスパーかい?」
横から鋭い左右田君のツッコミ
ということは決闘は終わったのだろう
「何があってストレージを漁っているのか教えて欲しいな、純粋にカード買いに来たのかい?」
左右田君の疑問は最もだ
説明しないとね
「実はかくかくしかじか....」
「なるほどね、それで」
「俺たちが協力してやるよ」
事情を説明すると2人は一緒に探してくれるということ
ありがたい
「なら俺は安くてサイバーに必要なカードをショーケースから探してくる」
「僕はストレージ手伝うよ」
英雄はそう言うと入り口近くのショーケースの方へ小走りで向かった
「さて、意外と強いカードが眠っていたりするからね、根気良く探そう」
「一応時間制限があるし....時間いっぱいやってみるか」
「おお、やや状態が悪いがブラホあるよ!」
「ブラホ?....なにこれ強い」
「おーい竜也、こっちにサイバーエンドがあるぞー!」
「サイバーエンド!?なにそれかっこいい」
「サイバーへの食いつきハンパないね....君」
そうして一つのデッキが出来た
「おお、英雄に伸太郎か、オス」
「やぁ鳥間、でも急に決闘なんて無茶言うねぇ」
「でもこのサイバーは簡単にはやられないぜ?俺たちが作り上げたデッキだからな」
「そうか、聞いたのか...こりゃ侮れないね」
そうして鳥間君の前に向かい合う
自分のデッキを切り相手に渡す
こちらも渡されたデッキをカットする
そうして切りあったデッキを渡し指定の位置に置く
デッキトップから5枚取り...
「「じゃーんけーん、ぽい」」
恒例のじゃんけん
聞いた所によるとダイスを用いたりするらしい
僕がグーで彼がパー、よって彼が先行後攻を決める
「サイバーだし後攻をもらうよ」
「了解」
よし、やれるだけやってみる
デッキの回し方も2人に教えてもらったし....
「「決闘!!」」
「はいというわけできました俺のターン」
「あ、うんそうだね」
「なんか冷たくない!?」
英雄がお送りする脱初心者講座
「というわけでモンスターの種類とその歴史だ」
「わーいぱちぱち」
「なんか嬉しくねえぇ...現在モンスターは通常、効果、チューナー、儀式、融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラムが存在する」
「多いね」
「まぁな、まず通常モンスターだ、初期の遊戯王は通常モンスターの殴り合いだったようだ」
「ブルーアイズだね、通常モンスターと言えば」
「そうだな、効果モンスターの出現により打点が高いだけと価値が低くなっていたが通常モンスターへのサポートカードの増加により下手な効果モンスターよりも強くなっているぜ」
「ダイガスタエメラルみたいなカードが増えた...ということか」
「あんな風に通常モンスターを支える効果モンスターもいるというわけだ、次に効果モンスターだけどこれ説明いる?」
「一応」
「効果を持ったモンスターだ、現在の主流っつーか大体はこれ」
「サイバーもこれだね」
「あぁ、んでチューナー、シンクロに必要だ」
「シンクロって....白いカードのやつか」
「チューナーは効果モンスター以外にも通常モンスターチューナーやシンクロチューナーなんてものもいる」
「シンクロチューナー....強そう」
「アクセルシンクロするのに必要だしな、んで儀式モンスター、儀式魔法カードにより指定された星の数をフィールド手札からリリースし特殊召喚できる、融合やシンクロエクシーズと違いメインデッキに投入するんだ、まぁ終焉の王とかが頑張ってたくらいの記憶があるけど....近年影霊衣なんていう儀式モンスターも登場して強くなったな」
「儀式....名前がかっこいいね」
「次は初期のサイバーエースが集う遊 融合だ、融合魔法により素材を墓地に送り特殊召喚するカードだ」
「サイバーツイン、サイバーエンド、いい」
「パワボンリミッターとかいう化け物攻撃力だなエンドは....最近では俺のマスクドが活躍...してたぜ」
「してた?今は?」
「ははは!次だ!シンクロモンスター、チューナーとそれ以外のモンスターによる足し算の合計により特殊召喚するんだ」
「バイク(ボソ」
「アニメ少し見たのか....確かに衝撃的だったな、んで白のカードの強さも衝撃的だった、ゴヨウブリュDDB」
「禁止カードの時名前出てたやつか...」
「DDBはエラッタされたけど!次はエクシーズだ、同じレベルのモンスターを重ねて召喚できるモンスターだ。重ねたカードはエクシーズ素材と言われそれを取り除くことにより効果を発動する」
「希望皇ホープだね」
「ホープはアニメの主人公のエースということもあり派生がかなりの量存在する、ライトニング?あぁ作者もお世話になってますありがとうございます」
「なにいってんだ?」
「きにするな!次はペンデュラムだ!二枚のモンスターのスケールと呼ばれる数字以下のモンスターを大量に展開できるモンスターたちだ」
「魔法としても扱うカードだよね」
「復帰した時誰かが作ったオリカだと思ってました、はい、特徴としてフィールドに存在する時は基本墓地に行かずエクストラデッキに表側で置かれるのだ、ペンデュラム召喚する時にそれらのモンスターも召喚可能であれば召喚できるというまさしく大量展開」
「一気に五体埋まったりするのか....」
「そうだな、現環境のトップだしな」
「サイバーは結局融合とエクシーズ?」
「そうだな、エクシーズは二枚しかないけど」
「よーし、エクシーズも融合も使いこなすぞー!」
「....まぁ頑張れ」