俺がオレ主を史上最強の弟子ケンイチに突っ込むと凄まじくツマラナイ話になる。悲しい   作:ミスドナルドーワッフ

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ラグナレク蹂躙編(1巻~16巻)
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僕の名前は風牙(ふうが)北斗(ほくと)

 

風牙。

厨二な苗字だけれど、これでも(うち)はそれなりに由緒の古い(いえ)なんだ。と、言っても(うち)は四代前に分かれたから分家なんだけど。

日曜の格闘ものをよく見ている人なら覚えているかもしれない。

TV番組の企画でプロレスラーの狩人《かりと》ユリ&ウルフ香月と格闘したり、お宅訪問されたりした風雅という(いえ)。そこが(うち)の本家。

風雅流(ふうがりゅう)六芸(りくげい)と言うあんまり有名でない古流武術を伝えてる。

 

言い伝えによると豊臣秀吉に仕えた軍師竹中半兵衛が弟子の二人、ご先祖様の藤(のちに風雅) 三郎太と梅沢(のちに泰斗(たいと)幸祐(こうすけ)に伝えた武術が元になっているらしい。

元々は半兵衛の立い振る舞いが春風のごとく雅で泰然としてたから(ふう)(たい)流と言ってたんだけど、後で風雅六芸と泰斗六術ってのに分かれちゃった。

で、風雅のほうは一族(うちら)の家伝として細々と続いてきたってわけ。

実は泰斗の方もそうだったんだけど、今の泰斗宗家はやり手で最近関西の方で商売として成功したらしく色んな道場の経営権を買い取って傘下に収めてるから、その筋じゃ結構(悪名で)有名になってる。

まぁ、そんなこんなで風雅も泰斗も互いに干渉しあわずやってきたんだけれど、長い年月の中で失われた技とか片方のみにしか残ってない技ってのがあってやっぱ風泰流としてやって行きたいってのが(うち)の祖父ちゃんを含めた上の方の本音。

そんな時、今の泰斗宗家のお姉さんが風雅本家と恋仲&結婚。これ幸いと二人の子供に新生風泰流を継がせようと爺さん連中は思ってたらしいけど、これがまぁ色々あって拗れに拗れて物別れ。

結局、手打ちになったのはそれから20数年後のつい数年前。この頃ようやく風雅と泰斗の交流が進むようになった。

 

それで僕の話。

なんとなく察しがつくと思うけど、僕もまた子供の頃から体を鍛えさせられてる。と、言ってもまともな風雅の技を習い始めたのはつい最近、高校に上がってから。

平日は家で体力づくり、土日は本家にお邪魔して正当伝承者である風雅一平兄さんや先代の弟である風雅龍真おじさん、一平兄さんの実姉の神谷春香さんに稽古をつけてもらっている。

更に本家の近所にある(というほど近所でもないけれど)泰斗流秋野道場に連れられて、泰斗の技もそこの主の秋野武彦さんや秋野千住翁の手に掛かり半殺しな目に合いながら仕込まれてる。

 

……うるおい、欲しいなぁ

 

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