魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前)   作:かねごんマークII

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第14話 過去と約束

アレルヤside

 

 

六課に戻った僕とはやてはシャマルと別れて会議室に向かう。フェイトの調査でガジェットによるレリック強奪事件の主犯とされる人物が特定されたので緊急会議が開かれた。僕たちが会議室に入ると既にシグナム、ヴィータ、なのは 、フェイトが着席していた。

 

はやて「みんな遅れてごめんな、じゃあフェイト隊長。お願い」

 

フェイトは頷くと席から立ち上がり、手元のキーボードを操作してモニターを出す。

 

フェイト「これは今日、地上本部に運び込まれていたガジェットの残骸を調べた映像です。そして調べた結果、ガジェットはジュエルシードを動力にしていたのが発覚、そしてそのジュエルシードにこんな刻印がされてました」

 

モニターがジュエルシードのアップ画像に切り替わる。そこには何か文字が彫り込まれていた。

 

フェイト「解析の結果、この文字はある人物の名前だと判明、その人物は…」

 

さらにモニターが追加され、紫色の髪に不敵な笑みを浮かべる一人の白衣の男が映し出された。

 

フェイト「ジェイル・スカリエッティ、広域次元犯罪者で指名手配中の科学者。彼の研究内容については……人体の改造、人造魔導師の生成が確認されてます」

 

フェイトは顔をしかめている………なのはもなんだか泣き出しそうな顔だし……

 

ハレルヤ「ようはコイツをぶっ殺せばいいんだろ?」

 

アレルヤ(ちょ、ハレルヤ!?ストレート過ぎるよ!)

 

はやて「!、……あんたがハレルヤか?」

 

ハレルヤ「そうだ、俺がハレルヤだ。それがどうかしたか?タヌキ女」

 

シグナム「貴様、我らが主に暴言を…!」

 

ヴィータ「ハレルヤ!はやてを馬鹿にすんな!その言葉を取り消せ!」

 

ハレルヤの言葉に反応して二人が険しい顔をして立ち上がる。

 

はやて「二人共、落ち着き。うちは大丈夫やから」

 

はやての言葉に、悔しげに席に座る二人……後のフォローが厳しいなぁ……

 

はやて「ハレルヤ、今の暴言は我慢しといたる…。それで?何でいきなりアレルヤと入れ代わったんや。おまけに出てきた第一声が殺すなんて」

 

まずい……はやての顔が恐いんだけど……

 

ハレルヤ「あぁ?そんなことかよ。別に意味なんかねぇ。このクソ野朗がやってる事が気にくわねぇ、それだけだ」

 

なのは「でも殺すなんて…、逮捕して罪を償わせないと駄目だよ!」

 

ハレルヤ「じゃあ聞くが、このスカリエッティって野郎に弄られた奴が戦う事しか出来なかったらどうなんだ?」

 

はやて「ちゃんとした更正プログラムを受けてもらう事になるんや」

 

ハレルヤ「そんなのテメェ等の押しつけだろ。こいつに弄られた奴等はそれを是とすると思うのかよ?」

 

フェイト「するよ!絶対に!」

 

ハレルヤ「それは幸せに生きてきた人間から出た思考だろうが。弄られた奴等は違う、奴等は戦う事から抜け出せねぇ」

 

シグナム「どういう意味だ?」

 

ハレルヤ「人体の改造に人造魔導師だったか?聞いただけで分かるぜ…弄くられた奴や産み出された奴は戦う事を前提にされてんだろ?この野郎を捕まえて、罪を償わせた所で犠牲になった奴はどうにもならねぇ。戦う事しかできねぇ奴等は戦う事しか知らなくても自分を不幸とも思わねぇだろうよ。テメェ等がやってんのはな、独りよがりの考えを相手に押し付けてるだけなんだよ!相手に優しいフリをして、自分達が満足したいだけだろうが!」

 

 

フェイトSide

 

 

フェイト「たとえ自己満足でも!私は、私たちは助けれる人を助けたい!私もそうやって助けてもらったから!それに、スカリエッティを殺したり死なせたりは絶対にしない!死は結局、奴を逃がす事になる!死んだら何も、何も出来ないし、残らないんだよ!?」

 

私はハレルヤの言葉を否定した。いや……しなければいけなかった。だって私はプレシア母さんに言われるままに戦って、たくさん傷つけて、傷ついた。でもその時は敵だったなのはに救われたか ら。それにスカリエッティの研究と技術は、プレシア母さんのプロジェクトにも関わっていた。 母さんが生み出したプロジェクトF、その技術が奴に悪用されている。

 

フェイト「私は、プレシア母さんの罪を償う為にも奴を捕まえないと…」

 

それでも完全にはハレルヤの言葉を完全に否定できない私は悔しくて、俯くしかなかった。

 

ハレルヤ「ハ!?母親の為ねぇ、くだらねぇ………ん? 」

 

ハレルヤは突然、立ち上がると私の前まで歩いてきた。私は俯いていた顔を彼の手で上げさせられる。彼の色違いの瞳に私が写るくらいに顔と顔の距離が近かった。

 

ハレルヤ「この感じは俺と同じ…?女、名前はなんだ?」

 

フェイト「私は…、私の名前はフェイト、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!」

 

私はハレルヤの行動に怯んでしまわないように自分を奮い立たせて答えた。

 

ハレルヤ「フェイト……ふん……スタイルもいいし、気に入った。フェイト、お前は俺の女になれ」

 

はやて「…………はい?」

 

フェイトを除く4人「「「「はい〜〜〜〜〜!!!??」 」」」

 

いきなりの告白にフリーズした私は自分の思考を一生懸命に再起動させる。彼は今、何て言ったんだっけ?

 

フェイト「え、えと、その、何で?」

 

ハレルヤから数歩ほど後ずさると背中に壁があたってしまった。 ハレルヤは私との距離を詰めて私を見下ろしてくる。

 

ハレルヤ「別に?ただお前がほしくなった。それだけだ」

 

ハレルヤが嫌な笑みを浮かべてそう言ってきた。私は今までに男性から告白されたり言い寄られたりする事はあったけど…なんでだろう、ハレルヤが跳ね退けられない。

 

ハレルヤ「で、どうなんだ?俺の女になるのか?ならないのか?仮にならなかったらお前を力ずくで俺の女にするがな」

 

フェイト「あ、あう//」

 

彼の顔が少しずつ近づいてくる!唇と唇があと数センチで重なっちゃう!?どうしよう!?どうしたらいいのかな!?

 

はやて「ええ加減にせんかーーい!!」

 

スパーーン!と気持ちいい音が会議室に響いた。ハレルヤの後ろをみると、はやてがその手にハリセンを握っていた。どこにしまってあったんだろう?

 

アレルヤ「痛い…ひどいよ、ハレルヤ。寸前に入れ変わるなんて」

 

言葉遣いが優しくなった…また入れ変わったんだ。

 

フェイト「アレルヤ……だよね?」

 

アレルヤ「ああ、そうだよ。ごめんね、フェイト、みんな 。ハレルヤがまた迷惑を掛けてしまって…」

 

頭を下げるアレルヤにみんなが安堵した。私も落ち着いてきたし…でも、私は何でハレルヤを拒絶できなかったんだろう?

 

はやて「まったく…、いきなりやったからびっくりしてもうたやん」

 

シグナム「しかし…ハレルヤは私も初めてみたが、随分と乱暴な印象だな?」

 

アレルヤ「うん、自分で言うのもなんだけど僕は割と穏やかな性格なんだけどハレルヤはシグナムの言う通り、好戦的な性格なんだ」

 

なのは「でも…少し怖かったよ。フェイトちゃんにも強引に迫ってたし」

 

アレルヤ「僕も驚いたよ。ハレルヤがあそこまでフェイトに執着するなんて思わなかったから…本当にゴメン、フェイト」

 

フェイト「うん、もう大丈夫だから」

 

アレルヤも大変なんだね。ハレルヤの迷惑はアレルヤが謝ってるし。

 

なのは「ヴィータちゃん、どうかしたの?」

 

今までのやり取りの間、ずっと黙っていたヴィータが険しい表情でアレルヤを見てる。そして……

 

ヴィータ「なぁ、アレルヤ。お前、人を殺した事があんのか?」

 

そのヴィータの一言にみんなが固まった。

 

 

アレルヤSide

 

 

やっぱり、というより気付かない方がおかしいよね。

 

シグナム「ヴィータ!そう簡単に言葉にするな、もし違えばその人を傷つける事になるぞ!」

 

ヴィータ「悪ぃーけど、ハレルヤと戦ったアタシだから解るんだよ。アレルヤはそーじゃなくても、少なくともハレルヤは人を殺した事があるとアタシは思ってる」

 

みんなは静かになる。やっぱり少しは話さなきゃ駄目かな 。

 

アリオス<皆さんが察しの通り、マイスター・ハレルヤは人を殺した経験があります>

 

アレルヤ「アリオス!?」

 

アリオス<マイスター・アレルヤ、申し訳ありませんが貴方は優しい方です。きっかけがないと話す事をためらってしまうと思いましたので話させて貰いました>

 

意外なところからのカミングアウトだよ、まったく…。 自分の席に座るとはやてとフェイトも自分の席につく。

 

なのは「…ハレルヤはどうして人殺しを…?」

 

思い出すのは銃を向けた時の恐怖で染まった仲間の顔…

 

アレルヤ「…生きる為に、銃の引き金を引けなかった僕の代わりにハレルヤが引いたんだ…」

 

仲間に名前なんて無かった…あったのは【記号と番号】だけ…

 

はやて「どうしても殺さなければ生き延びれんかったんか ?」

 

仲間が叫んでいた…やめてくれ!アレルヤ!…と…

 

アレルヤ「みんな、想像してみてくれ。暗い宇宙を大人もいない、10歳前後の子供数人が行く宛もなく、漂流してしまい食料も、もうじき尽きてしまう……という状況を。そうしたら解ると思う。何故、僕が…ハレルヤが人を殺したのか」

 

僕の名前は…誰がくれたモノだっただろうか…?

 

フェイト「……生き残る為に殺したの?同じ年頃の子供を?」

 

僕が頷いたのを見てなのはとはやては涙を流し、シグナムとヴィータは顔をしかめる。フェイトは僕をじっ…と見ていた。

 

アレルヤ「正直、あの時の僕はハレルヤがいてくれた事に感謝した。ハレルヤがいたから皆が死んでも一人ではなかったし、ハレルヤが引き金を引いてくれたから僕は生き残れたからね…」

 

 

なのはSide

 

 

なのは「どうして…、どうしてアレルヤ達しか宇宙船に乗っていなかったの?」

 

私は泣きながらアレルヤに質問した。だって悲しすぎる…生き残る為に、友達を殺さなければならないなんて…

 

アレルヤ「それは…ゴメン。言いたくないんだ、嫌な記憶しかないから」

 

アレルヤはそう言って席から立ち上がると出口へ歩いてい く…どこに行くのかな……

 

はやて「グス……どこに行くんや?」

 

アレルヤ「少し頭を冷やしてくるよ。僕の事は気にせずに会議は再開してもらってもいいから」

 

そう言うとアレルヤは会議室から出ていっちゃった…。

 

ヴィータ「悪ぃ……あそこまで重い話とは思わなかった… …」

 

シグナム「いや…アレルヤとハレルヤの過去が分かったん だ。こんな事を言うのは酷な事だが……正直、今の段階で知ることができたのはよかったのかもしれん。主はやて、今、こんな事を言うのは不謹慎ですがあえて言わせて頂きます」

 

はやて「……何や、シグナム」

 

シグナムさんが言いたい事が何となく分かってしまった。 でも、そんな事は認めちゃいけない。

 

シグナム「アレルヤとハレルヤは戦力から外し「認めんよ 、そんな事」…!ですが!」

 

なのは「シグナムさんが言うことも解るよ。ハレルヤは生き延びる為なら何でもすると思う…。現に彼は仲間を撃ってるし……。だけど、私は彼らを完全には否定しちゃいけないと思うの」

 

そう、否定しちゃいけない。私はみんなには黙っているけどアレルヤの話を聞いて幼いアレルヤがどんな所に居たのか何となく分かってしまった。ハレルヤのスカリエッティに対する態度…、小さい頃のアレルヤ達しか乗ってない宇宙船…私は思うだけで口には出さない。そしてもし彼らを否定したり、私の思っている事を口にすればアレルヤは必ずここから、機動六課からいなくなるか ら。

 

なのは(せっかく知り合えて…まだ少しだけど一緒に過ごして、一緒に笑って、一緒に戦ったから)

 

それ以外の気持ちもあるかもしれないけど…

 

なのは「私は信じるよ。アレルヤとハレルヤの事」

 

フェイト「私も信じる。ハレルヤはちょっと怖いけど…… 頑張ってみるよ」

 

はやて「無論、うちも信じる。その結果が裏切りであっても、うちは信じたことを後悔はせんよ」

 

私たちの意見を聞いたシグナムさんとヴィータちゃんはため息をつく。

 

シグナム「主が信じるのなら私も信じましょう。あの二人を」

 

ヴィータ「ま、今の所は大して危険もねーしな。アタシも信じてみるよ」

 

私たちはこの場での話を胸にしまう事を誓い、スカリエッティに対する今後の方針を決めて今日は解散となった。 けれど、アレルヤは会議室には戻って来なかった……。

 

 

はやてSide

 

 

はやて「なのはちゃん、フェイトちゃん、少しだけ時間、 ええか?」

 

フェイト「はやて?」

 

なのは「どうかしたの?」

 

うちは会議室で解散した後になのはちゃんとフェイトちゃんを呼び止めた。

 

はやて「実はさっきから通信でアレルヤを呼び出してるんやけど繋がらへんのよ」

 

会議から抜けた後、アレルヤがどこに行ったか分からなくなっていたので探すことにしたんやけど…

 

なのは「あの話の後だし……しばらくそっとしといた方がいいんじゃないかな?」

 

フェイト「私もそう思うよ。でも…居場所は知っておいた方がいいかも」

 

はやて「せやから探してるんやけど……どこにいったんやろな〜〜?」

 

3人で捜そうとしたとき、ザフィーラがこちらに歩いて来た。ちょうどええ、ザフィーラにも聞いてみよ。

 

はやて「ザフィーラ、少しええか?」

 

ザフィーラ「?、主、何かお困りですか?」

 

はやて「いやな、アレルヤの姿が見えへんから探してるんやけど…ザフィーラは知らへんか?」

 

ザフィーラ「アレルヤですか、先程見かけましたが」

 

なのは「本当!?何処で見かけたんですか?」

 

ザフィーラ「訓練場に向かっていたな。何やら沈んだ表情だったが……何かあったのか?」

 

フェイト「少しね…、それよりありがとう。少しアレルヤの様子を見てくるよ」

 

ザフィーラ「礼をされるような事はしてないが……何か問題があったのなら早々に解決する事をすすめる」

 

はやて「ははは…ありがとうな。じゃ、行ってくるわ」

 

ザフィーラ「お気を付けて」

 

ザフィーラと別れたうち等が訓練場へ向かうと、チカチカと点滅する光が見えた。訓練場につくとシステムが稼動していて、ステージは一般的な都市に設定されていた。

 

なのは「こんな夜遅くなのに…」

 

時間は夜の10時を回っていた。暗い都市の隙間を縫うように淡い緑色の雪が駆け巡る。モニターを見ると何かがカウントされていた。

 

フェイト「このカウント………もしかして撃墜数?」

 

はやて「とゆうか…前にも言ったけど、どんだけ訓練してるんや」

 

カウントの数は既に3桁に突入してるし…と突然カウントが停止してそれと同時に都市が消えて元の訓練場に戻る。

 

なのは「ん〜〜〜……アレルヤかな?あれ」

 

暗い中、月明かりを頼りに訓練場を見るとアレルヤが寝転がっていた。……て、大丈夫なんか?一応通信で呼びかけてみよ。

 

はやて「アレルヤ、そないな所で寝てると風邪ひくよ。はよぅお風呂に入りや」

 

アレルヤ『はやて?どうして此処に?』

 

フェイト「会議が終わった後にアレルヤがなかなか戻って来なかったから探してたんだよ」

 

なのは「それでザフィーラに聞いて此処に来たの」

 

アレルヤ『そうだったのか…ゴメン、すぐにそっちに行くよ』

 

通信が切れると寝ていたアレルヤが起き上がって、こちらに歩いて来るのが見えた。

 

 

アレルヤSide

 

 

アレルヤ「お待たせ。会議を途中で抜け出してごめんね」

 

あの話をした後にまた戻っては空気が重くなると思って訓練をしてたけど… はやて達にかえって迷惑をかけてしまったな…

 

はやて「ええよ、気にせんでも。それより………ごめんな。辛い過去を話させてしもうて」

 

はやて、なのは、フェイトは暗い表情になる。そんな顔をしてほしくは無いんだけどな……

 

アレルヤ「そんなに気にしなくてもいいよ。いずれは話さなきゃならなかったんだしね」

 

それに全て話した訳でもないしね……でも……彼女達には知っておいてもらった方がいいのかな…?

 

アリオス<マイスター、八神部隊長に疑似GNドライヴの件について話しておかないと…>

 

アレルヤ「!、そうだった。3人共、今日アリオスと話し合ったんだけど多分……いや、確実にまた擬似GNドライヴを掲載したジンクス、あるいは他の機械かもしれないけど戦場に出てくると思うんだ」

 

フェイト「うん、それは私も思ってた。あのジンクスは無人機だったけど、あれが有人機だったらさらに厄介な事になりそうだね」

 

アレルヤ「うん、それは僕も同意見だ。まぁその話とはズレてしまうけど僕とアリオスはあの擬似Gドライヴを3つほど確保したいんだ。だからその事を3人には知っておいてほしい」

 

はやて「……何に使うんや?」

 

アリオス<申し訳ありません。それは数が揃ってからお話します。ちなみにの件に関してはマイスターにも詳細を話してはいません>

 

3人は驚きの表情で僕を見る。

 

アレルヤ「アリオスの言うことだし…きっと悪い事じゃないと思うから」

 

はやて「ん〜…、分かった。擬似GNドライブを集めるのを許可します。けど!集まったら何に使うのか教えてな?」

 

アリオス<了解しました。ご協力に感謝します、八神部隊長>

 

そしてこの日はこれで解散になった。

 

なのは「ティアナ達にはジンクスにはなるべく一人で対峙しないように言っておこうか。見ていて思ったけどアレは危険だと思うし……」

 

フェイト「そうだね。ジンクスの相手はまだティアナ達には厳しいだろうね」

 

隊舎への道を歩いて帰って行く。僕の少し離れた前をなのはとフェイトが今後の事を話しながら歩いて行く。はやては僕の隣を歩いていた。

 

はやて「なぁ…アレルヤ…」

 

アレルヤ「何かな?はやて」

 

はやて「いつかは………全部話してほしいな。アレルヤのこと」

 

!!、……さすが部隊長なだけのことはあるね。お見通しか…。

 

アレルヤ「うん……、いつかね……」

 

僕がそう答えると、はやては僕の前に出て振り返る。 その顔はとても優しい笑顔だった。

 

はやて「約束やからな!」

 

そして右手を差し出して小指を立てていた。僕も右手の小指を出してはやての指に重ねる。

 

アレルヤ「ああ、約束するよ」

 

はやて「指〜切〜りげ〜ん〜まん、嘘つ〜いたら針千本、 飲〜ます、指切った!!」

 

互いに指を離す。はやては時々だけど子供っぽいところがあるね。

 

はやて「世界が違うから知らんかと思ったけどアレルヤは知ってるんやな。指切りげんまん」

 

アレルヤ「……そうだね。昔、仲間の誰かに教えてもらったんだよ」

 

はやて「ふ〜ん、そうなんや」

 

はやてはそう言うとなのは達を追いかけていった。仲のいい3人だな。

 

アレルヤ(誰だったかな……僕に約束の仕方を教えてくれたのは…)

 

とても、とても大切な人だったような気がする……そのうち思い出せたらいいな…。

 

そう思いながら隊舎に帰った。




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