魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前)   作:かねごんマークII

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第18話 超兵と魔王

アレルヤside

 

 

僕とカイゼルがある次元世界に行き、そして帰って来てから数日が経った。

あの日、現場にいた女の子を保護した僕たちは施設にあった彼女のデータのほとんどを手に入れた後、彼女に関するマスターデータを全て抹消した。

カイゼルいわく……

 

カイゼル「管理局が真実を知ればきっと彼女を危険だと判断して幽閉するだろう。彼女はせっかく自由を手に入れたんだ。なら自由に生きれる様になるまでは俺達で彼女を助けていこう」

 

ということだそうだ。だがカイゼルにも仕事がありその間、彼女を一人にしておく訳にもいかない。

 

カイゼル「アレルヤ、彼女の事を頼む。なに、大丈夫だ。私は管理局には多少だがコネがある。彼女が六課で暮らせるように手配するからアレルヤは心配せずに彼女の面倒をみてくれ」

 

そう言って彼女を僕に任せてさっさと何処かに行ってしまった。

 

アレルヤ(その後が大変だったんだけどね…)

 

六課に戻ってはやて達に説明する時も詳しい事は話せない。

だからせめて変な誤解だけはされないように必死に説明した。

 

はやて「つまりその子は現地で出会った記憶喪失の子でカイゼルは預かれないからアレルヤが連れてきた…ということか?」

 

はやての言葉に頷く僕。一応、事実を含めて話をしている。

カイゼルと僕が彼女に聞いたのだが彼女はあの施設での事、自分がどんな生活をしていたかなどをほとんど覚えていなかった。

気付いたらどこかの部屋に居て、ガジェットが襲ってきたから逃げたらしい。

 

アリオス<私の推測ですが彼女は薬物か魔法による精神操作をされた可能性があります>

 

それを聞いた時の僕は、とてもやり切れない気持ちになった。

どうして、どうして世界の歪みは無くならないのだろう…。

 

なのは「それで、彼女は記憶が無いんだよね…。名前は分かるの?」

 

実はそれに関しては僕の何気ない一言を彼女が気に入ってしまい、そのまま彼女の名前になってしまった。

 

?「私の名前はハルート、でこの子がアムルタートだよ」

 

アムルタート<お初にお目にかかります。自分の名前はアムルタート。これから我が主、ハルート共々よろしくお願いします>

 

シグナム「ほぅ、インテリジェントデバイスか」

 

みんなが突然の声に驚く中、シグナムは冷静に聞いていた。

あの時、アリオスと阿修羅から事情を聞いた僕とカイゼルは彼女にイヤリングタイプのデバイスを渡してマスター登録をしようとしたのだが…、

 

?「あの…私、何も覚えてないんだけど…どうしよう?」

 

この一言で初めて彼女の記憶喪失が発覚した。

 

リィン「ふぁ〜、そのイヤリングはデバイスだったのですね〜」

 

リィンの気の抜けた声のおかげで緊張感が吹き飛んでしまった…

 

フェイト「ハルート…、いい名前だね。私の名前はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。フェイト、て呼んでね。よろしく、ハルート」

 

ハルート「うん、フェイトだね。これからよろしく!」

 

互いに手を握り合う二人、それを皮切りしてにみんなが自己紹介をしていく。

ヴァイスの方に目を向けるとあちらも僕を見ていて目が合った。

 

ハルートの自己紹介も終わり、みんなの紹介が終わったのでこの日はこれで解散となった。

 

僕はハルートを自分の部屋(本当はハルートの部屋を用意したのだが彼女は一緒に寝ると言って聞いてはくれなかった)で寝たのを確認してヴァイスに連絡を取りロビーにて合流する事にした。

椅子に座って待っているとヴァイスがこちらに来るのが見えた。

 

ヴァイス「お疲れさん、アレルヤ」

 

アレルヤ「うん、お疲れ様……どうだい?この数日間は?」

 

彼も椅子に座る。ヴァイスに聞いた事、それはティアナの事だ。

あの話の後、少しは自主練を抑えてくれるかと思っていたけど………ヴァイスは首を横に振った。

 

アレルヤ「そうか…駄目だったんだ……」

 

ヴァイス「それどころか、最近はスバルまで一緒にやりだす始末だ。もう手が付けられないぜ、ありぁ」

 

アレルヤ「そう……後々になって、必ず問題がおきるだろうね」

 

その後はヴァイスと少し世間話をして僕は自分の部屋に戻った。

ハルートがベッドで寝てるので僕はソファーに横になると今後の事を考える事にした。

 

アレルヤ(そもそも何でなのは達は何も対策をとろうとしないんだろう?ティアナが焦っているのは知っているのに…)

 

どうして理想を、夢を、願いを、互いに話し合って理解し合う事をしないんだろう……。

 

アレルヤ(言葉にしないと解らない事もあるのに……)

 

そしてついにある模擬戦でチームとしては最悪の問題がおきてしまった。

 

 

 

フェイトSide

 

 

 

私は急いで仕事を終わらせて訓練場に向かって走っていた。

 

フェイト「思った以上に仕事が長引いちゃった……!」

 

本当は今日の模擬戦は私が引き受けて、なのはを休ませてあげようと思ってたのにな〜…。

 

訓練場に着いて、空を見るとすでにスターズの模擬戦は始まっているみたい。

 

フェイト「ああ、やっぱり始まってる」

 

ヴィータ「遅かったな、仕事か?」

 

シュミレーターで出来たビルの屋上でみんなと合流する。

 

フェイト「うん、仕事が長引いちゃって…本当は今日の模擬戦は私がやろうと思ってたんだ」

 

ヴィータ「そりゃ助かる…最近のなのはは頑張り過ぎてるからな」

 

空を見上げると模擬戦もそろそろ終盤になってきていた。けれど……

 

エリオ「なんだか…ティアナさんの動きがおかしくないですか?」

 

キャロ「よくわからないですけど……何か変なんです」

 

ティアナを見ると動きが鈍くキレがない。

 

ヴィータ「チッ……あいつら訓練で習った事を変な風に使ってやがる」

 

ヴィータの舌打ちに思わず苦笑いしてしまった。

模擬戦の方はスバルがなのはに突撃している間に少し離れたビルの上からティアナが砲撃の体制をとっていた。

 

フェイト「ティアナが砲撃を?」

 

ヴィータ「いや…ありぁ囮の幻術だ。本体は……上か!」

 

ティアナがウイングロードを走り、なのはの頭上辺りに来た時、ティアナはクロスミラージュに魔法刃を形勢して突撃を仕掛けた!

 

なのは「レイジングハート……モード・リリース」

 

なのはがそう呟くのと同時に辺りが爆煙に包まれた。

 

なのは「二人とも…どうしたのかな?こんな事、教えてないよね?」

 

煙が晴れるとなのはがティアナの魔法刃を素手で受け止めていて血を流していた…。

 

ティアナ・スバル「「あ…」」

 

なのは「訓練では言う事聞いて、実戦でこんな無茶したら……教導の意味が無いじゃない…」

 

なのはの言葉にティアナとスバルは動揺し、ティアナはなのはから離れて銃を向ける。

 

ティアナ「私は……私はーーー!」

 

フェイト「駄目!止めて、ティアナ!」

 

なのは「少し………頭を冷やして……反省しようか……」

 

ティアナが撃つ前になのはの一撃がティアナに放たれた。

 

ヴィータ「ちょ……やり過ぎだろ……」

 

ティアナに向けて放たれたなのはの一撃は彼女に直撃し、その爆煙でティアナ姿が見えなくなる。

 

エリオ「うわ……ティアナさん、大丈夫かな…」

 

煙が晴れていき、その姿が見え始める…。

 

なのは「……どうして邪魔をしたのかな……アレルヤさん」

 

アレルヤ「………………」

 

煙が晴れ、そこに居たのはアリオスを纏ったアレルヤだった。

ティアナに向けた、なのはの砲撃はその間に割り込んだアレルヤのシールドに防がれていた。

 

ティアナ「アレルヤさん……」

 

アレルヤ「お疲れ、ティアナ。やっぱりこうなってしまったんだね…」

 

ティアナ「!!、………すみません」

 

ティアナは俯いて、かなり落ち込んでいた。

 

アレルヤ「いや…、謝らないでいいよ。今から僕はね…」

 

ハレルヤ「馬鹿なお前らをブッ潰すんだからなぁ!!」

 

ハレルヤはいきなりティアナを蹴り飛ばした!

いきなりの事で無抵抗だったティアナは勢いよくスバルの位置まで蹴り飛ばされてしまいうずくまってる。

私には一瞬、何がおきたのかわからなかった。

 

ティアナ「…ぐぁ……ど、どうして……!」

 

アレルヤ「どうして、か……理由はわかると思うけどね……君達は理想を、想いを言葉に出来るのにどうして話し合って、わかり合おうとしないんだい?」

 

ハレルヤ「ま、俺はどうでもいいんだけどな…、ちなみに俺はなのはのやり方は好きだぜ?言うことを聞かない奴は手も足も出させずになぶるように痛めつけるのはよお!」

 

アレルヤ「…言わなきゃ解らない事だってある、言ってくれなくちゃ解らない事もある。その為の時間が有ったのに君達はそれをしなかった。いや…しようとすらしなかった」

 

ハレルヤは面白がってるけどアレルヤはかなり怒ってる。

 

アレルヤ「だから…教えてあげるよ。僕たちが君たちに……」

 

アリオスからGN粒子が吹き出し始める。

 

ハレルヤ「死ぬ覚悟、てヤツをなあ!!!」

 

アレルヤはビームサーベルを右手に持つとなのはに向かって一気に突撃した!

 

なのは「そんな攻撃……!」

 

レイジングハート<プロテクション・パワード>

 

なのはは防御でハレルヤのビームサーベルでの攻撃を防ぐ。

 

ハレルヤ「あめぇ…甘すぎるぜ!なのはぁぁ!」

 

ハレルヤが左腕のシールドをプロテクションに思いきり突き刺す。

 

なのは「!?、そんな……シールドがプロテクションを貫きそうになってる……!」

 

火花を散らしながらアリオスのシールドが少しずつ、プロテクションに突き刺さっていく。

 

レイジングハート<ク……!プロテクション・バースト!>

 

レイジングハートがプロテクションを爆発させる。なのははその間に距離をとってレイジングハートを煙に向かって構える。

そして煙が晴れていくと……

 

フェイト「え…ハレルヤがいない?」

 

ヴィータ「んな馬鹿な!アイツは確かに爆発に巻き込まれた筈だぞ!」

 

エリオ「落ちてしまったんじゃないですか!?」

 

消えたハレルヤの事で私達が騒いでいてもなのはは構えを崩さなかった。

 

 

 

なのはSide

 

 

 

なのは(…どこ?)

 

私は神経をとがらせて気配を探り、ハレルヤを探す。

 

レイジングハート<マスター、落ち着いて下さい。彼らの策に躍らされてますよ>

 

なのは「うん、そうだね……ありがと、レイジングハート」

 

ふぅ、落ち着け…大丈夫。私は大丈夫…。

 

ハレルヤ《ハハハハハハハハハハ!どうした?偉そうな事を言っておきながらその程度なのか!?》

 

なのは「!!、く……どこにいるの!出てきなさい!」

 

念話を使ってくるなんて……、一体どこから…?

 

ハレルヤ《おいおい…俺達は今、戦ってるんだぜ?敵の言葉に従うと思ってんのか!?だからテメェはガキで甘ちゃんなんだよ!!》

 

なのは「黙ってよ!コソコソしてる人に言われたくない!!」

 

ハレルヤ《ハハハハハハ!!図星を指されて怒ったのか?その真正直な性格が俺は気にいらね〜んだよ!》

 

なのは「なにを……」

 

ハレルヤ《テメェはタヌキ女やフェイトとは違う、あの二人は自分が汚れようが誇りを無くそうが目的の為なら手段を選ばねぇ覚悟がある………だがテメェはどうなんだ?自分の教えた通りに動かなかった、ただそれだけで自分の部下を、仲間を怒りに任せて撃てるテメェはあの二人よりも馬鹿でガキな女なんだよ!!》

 

嫌だ、そんな事ない、聞きたくない…!

 

なのは「そんな、そんな事ない!私は、私は教官として…」

 

ハレルヤ《否定的なのもいいことだが…そうやってのんびりと考えていていいのかよ?お前のかわいい部下はほっといても大丈夫かぁ?》

 

しまった!彼は“私達”に覚悟をさせると言っていた…、ということは…!

 

なのは「駄目!スバル!ティアナ!急いでそこから逃げて!」

 

スバル「へ?」

 

ティアナ「!、しまっ…!」

 

ハレルヤ「気付くのが遅すぎなんだよ!バカ女どもが!!」

 

ハレルヤが二人の後方から突撃してきて両腕に装備されたシールドをクロー状態にすると二人を捕まえてしまった!

 

なのは「しまった…!二人を放して!」

 

ハレルヤ「いやだね、それにそう言われて離す敵はいねぇよ。おっと!動くなよ?下手に動けばこのクローを締め上げるからなぁ!」

 

スバル「く!この!」

 

ティアナ「放して!」

 

二人とも何とかして逃げようとしてもがいている。

 

ハレルヤ「うるせ〜なー…、そんなに暴れたらさぁ……余計に締め付けなきゃならなくなるだろぉ!?」

 

ハレルヤは嬉しそうな声で二人をクローでさらに締め付け始めた!

 

スバル「うぐああああああぁぁぁぁぁ!」

 

ティアナ「きゃああああぁぁぁぁぁ!」

 

なのは「やめて!やめてよ!!」

 

ハレルヤ「ヒャハハハハハハハハハ!いい声で泣きやがる!楽しいなぁ、楽しいよなぁ!!そうだろ!?アレルヤァァァァァ!!」

 

アレルヤ「く……ハレルヤ!来た!」

 

何かに反応したハレルヤは掴んでいた二人を振り回して地面にたたき付けた!私は急いで二人のもとへ飛ぶ!

 

なのは「大丈夫!?しっかりして、二人とも!!」

 

スバル「うぐ…だ、大丈夫です……」

 

ティアナ「私も…何とか……」

 

二人ともバリアジャケットのおかげでたいした怪我も無く、何とか動けるみたい…。

 

なのは「ハレルヤは……!そんな…ヴィータちゃん!?」

 

空を見上げて私は愕然とした。

 

ハレルヤ・アレルヤ「「言ってなかったね、僕と俺が共に表に出ている状態の時は最強だ、て言うことをよぉ!!」」

 

そこに居たのは……

 

ヴィータ「くそ!しくじった……!」

 

クローで首を掴まれたヴィータちゃんだった。アイゼンはハレルヤが取り上げたのか彼の右手に握られていた。

 

ハレルヤ「おいおい…出来の悪い部下を助けたいのは解るが…それも命あってのもんだろ〜によぉ〜…なあ、ヴィータ!?」

 

ヴィータ「かは………ちく……しょ……」

 

ギリ…ギリ…と嫌な音と共にクローがヴィータちゃんの首を締めていく…!

 

なのは「やめて〜〜〜〜!!」

 

私はレイジングハートを構えて砲撃の体制をとってハレルヤに向ける。そしたら彼は…

 

ハレルヤ「ハハハ!ほら、なのは撃てよ、今なら俺を倒せるぜぇ?ただし……ヴィータを撃てたらの話だがなあ!?」

 

ヴィータちゃんを盾にしてきた!!

 

なのは「く……最低……こんな事して何が面白いの!?」

 

ハレルヤ「何が面白いのかって?そりゃあ、お前の無力な姿を見れる事だよ!仲間一人を捕まえて盾にすりゃあ…お前は何も出来ない無能で、無力な女に成り下がるんだからなぁ!!」

 

ヴィータ「な…の…は……」

 

ハレルヤの言葉に私は歯をくいしばった。情けない、私はハレルヤに対して何も言い返せない……!

 

ハレルヤ「結局のところ、お前は話し合えば解り合えるとか言いながら、実力行使で言うことを聞かせる事しか出来ない馬鹿女なんだよ!!」

 

なのは「そんなこと!」

 

ハレルヤ「テメェはそこの馬鹿がどんな事で悩んでいんのか知っていたはずだ。それに俺は忠告もしてやった。なのにテメェは話し合うどころか、何もしなかったじゃねえか。どうせ自分の考えをきっと分かってくれているとか甘ったるい考えを持ってたんだろ。その結果がこのザマだ、テメェはいつか俺に言ったよな?話せば分かるってなァ?なのにテメェがしてる事はなんだ?ちゃんとやらない罰だとか言って怒りに身をまかせて仲間を平気で撃ってんじゃねェか!もう一度言ってやるよ!テメェは言ってる事とやってる事がちぐはぐのガキにも劣る馬鹿女なんだよ!!!」

 

なのは「……………」

 

アレルヤ「君だけを責める訳じゃない。今回の事はティアナにだって責任がある、自分が思っている事を少しでもいいから仲間に相談してみたら良かったんじゃないかい?それに君はチームのリーダーだ。リーダーの一言で最悪、仲間が死ぬかもしれないのに自分の事に執着し過ぎてる。その行動はいずれ仲間どころか部隊を全滅させてしまうだろうね」

 

ティアナ「……私は……」

 

 

 

アレルヤ・ハレルヤSide

 

 

 

二人はデバイスを落とすとその場に膝をつき俯いていた。

 

アレルヤ《もういいかな…、協力ありがとう。ヴィータ》

 

ヴィータ《ったく…、ま、アタシからも礼を言っとくぜ。あんがとな、あのままだったらティアナもなのはも無理しすぎて壊れちまいそうだったしな》

 

今回のこの騒ぎ……ティアナとなのはの様子からある程度は予想できていた事だったのであらかじめヴィータと相談して、もしもの時は協力してくれるように頼んでおいた。

クローを緩めてヴィータを離し、なのは達を見る。

 

アレルヤ(できることなら…こうなる前に何とかして上げたかったな…)

 

今回のことは僕にも非はある。なのはにティアナの現状を報告すべきだった。

こんな形になってしまったのは僕に出来ることがこれくらいしかなかったから。

地上では二人は俯いたまま動かない。いや……なのはが立ち上がった。尋常じゃない殺気をまとって……

 

アレルヤ「ハレルヤ、来るよ」

 

ハレルヤ「らしいな、これからが本番だな」

 

アレルヤ「ヴィータは離れていてくれ。今のなのはは見境がないと思うから」

 

ヴィータ「すまねぇ、こんな事を頼むのはなんだけど……なのはを頼む」

 

ヴィータが離れていくとなのははレイジングハートを構える。ハレルヤにあそこまでけなされて怒らない人はいないだろうな。

 

レイジングハート<マスター、やめてください。今回の事は彼の方が正しいと思います>

 

なのは「黙って……ディバイン……バスター」

 

レイジングハートの忠告を黙らせるといきなり砲撃を僕に撃ってきた!

 

ハレルヤ「いきなりかよ、えげつねぇ〜な〜!」

 

砲撃を横に避けるとその間になのはは空に飛び上がり僕と同じ高さまで上がってきた。

 

アリオス<あなたのマスターは随分と乱暴ですね?レイジングハート>

 

レイジングハート<………マスターが望むのなら私に拒否権はありません。戦ってもらいますよ、アリオス>

 

アレルヤ「なのは……」

 

なのは「アクセル・シューター……」

 

なのはの周りに魔法弾がいくつも現れる。あの数の対処はきついな…。

 

アレルヤ「アリオス、ヘビーウェポンシステムを起動、ミサイルコンテナも装備してくれ」

 

アリオス<了解しました。ヘビーウェポンシステムをロード、ロングビームランチャー、ミサイルコンテナ展開>

 

アリオスの背中にミサイルコンテナが、右手にはロングビームランチャーが装備された。

 

アリオス<装備完了、アリオスHW/M(ヘビーウェポン、ミサイル)起動>

 

アレルヤ「僕の準備は出来た………君の気が済むまで付き合うよ、なのは」

 

なのは「………シュート」

 

なのはの合図で彼女の魔法弾が一斉に僕に押し寄せてきた!

 

アレルヤ「アリオス!!ミサイル発射!!」

 

ミサイルコンテナが開いて次々とミサイルが発射されていく。

なのはと僕は魔力弾とミサイルを使って互いの攻撃をすべて相殺する。

 

なのは「………」

 

ミサイルが爆発した事で辺りが煙に覆われて互いの姿が見えなくなる。

 

なのは「アクセルシューター……シュート!」

 

アレルヤ「くっ!!」

 

煙の中からなのははさらに魔法弾を撃ってきた!僕は右手のランチャーをしまって四方からせまってくる魔法弾を動き回りながら両腕のサブガトリングガンとミサイルで撃ち落としていく。

 

アレルヤ「これは……僕の足を止めようとしている…?ハレルヤ!!」

 

ハレルヤ「はいなぁ〜!!」

 

戦闘機形態に変形してさらに上に向かって一気に上昇し、その場から離脱……しようとした。

 

アレルヤ「なのは!?」

 

ハレルヤ「チッ!先回りしていやがったか!」

 

僕たちよりさらに上空に無表情のなのはの姿があり、魔力をチャージ完了させた状態でこちらを狙っていた!

 

なのは「ディバイーーーーーン………バスターーーーー!!!」

 

そして上昇してきた僕たちに極大のピンクの砲撃が放たれた!

 

アレルヤ「回避は無理だ!ビームランチャー!」

 

ハレルヤ「オラアアア!!」

 

ガンダム形態になってビームランチャーを構えトリガーを引く。ビームはディバインバスターと衝突し、拮抗するが…

 

アレルヤ「駄目か…!!」

 

ハレルヤ「チッ、まじかよ!?」

 

ディバインバスターに撃ち負け、僕たちは魔力の砲撃に飲み込まれた。

 

 

 

なのはSide

 

 

 

ディバインバスターを撃ち終えて、構えを解いた私は彼を見下ろす。

 

アリオス<やってくれますね…魔力ダメージによりHW/Mシステム、変形機能は使用不能、肩のビームシールド、ビームランチャーは全壊、全体ダメージは70パーセント。マイスター、修復には本格的なメンテナンスをしないといけません>

 

全体のダメージは相当なのものだろうね。かなり力を込めて撃ったんだから。そのせいかアリオスの体の所々から火花が散っているし…。

 

なのは「……………」

 

彼の方はこちらを見上げていた。その顔はガンダムの顔だから表情は分からないけれど。

 

ハレルヤ「仕切り直しだ。なのは、テメェを見くびってたぜ」

 

なのは「そう……ここまでやったんだし…。私も今更、引くつもりはないよ」

 

アリオス<戦闘継続の意思を確認、了解しました。バリアジャケット、一部解除>

 

ハレルヤはガンダムの頭の部分のバリアジャケットを解除すると彼は顔にあたる風と自分の手で髪をかきあげ、オールバックにする。

 

ハレルヤ「さぁて…、いくかよ!!」

 

アリオス<バリアジャケット展開、同時にスラスター全開!>

 

彼は再びバリアジャケットを装備するとこちらに向けて突撃を仕掛けてきた!

 

アレルヤ「行くよ、ハレルヤ」

ハレルヤ「あぁ、なのはに見せ付けてやろうぜ、本物の超兵、てヤツをなあぁ!!」

 

彼はまた私に向かってくる、どうして…、

 

なのは「…アクセルシューター……行って…」

 

そこまでボロボロになってまで私に向かって来るの?

アクセルシューターの嵐が彼に向かって行く、これで、おしまいだね…。

 

アレルヤ「直撃コース…」

ハレルヤ「避けてみせろよぉ!!」

 

なのは「そんな…!アレを避けるなんて!?」

 

私は驚いた。彼は突撃のスピードを緩めないままアクセルシューターの雨を右に左にかわしながら私に突撃してきたから!

 

なのは「っ…!プロテク…「遅ぇ!」!」

 

私と同じ高さまで上がってきた彼は左足で私に蹴りを入れてきた!

間一髪のプロテクションで何とかガードして私は反撃する!

 

なのは「っ…なら誘導で!」

 

私はアクセルシューターをこちらに戻して彼の背後から撃とうとした、が…

 

アレルヤ・ハレルヤ「「その考えは、読めてるんだよ!!」」

 

彼は左足を軸にして体を無理矢理に左に捻ると左腕に装備されたシールドでシューターを切り落とした!

 

なのは「そんな!?」

 

アレルヤ・ハレルヤ「「そして、これでどうだああ!!」」

 

そしてそのまま一回転して私のプロテクションを切り裂くと腕をのばしてクローにしたシールドで私の右腕を掴んだ!

 

なのは「しまった!」

 

ハレルヤ「これで終わりだ!なのはぁ!!」

 

彼の右手に握られたビームサーベルが振り上げられて、私を切り裂こうとした瞬間、彼にいくつもの黄色の魔力弾が直撃した!

 

フェイト「なのはを落とさせない!」

 

アレルヤ「ぐっ…フェイトか!?」

 

アリオス<今の攻撃被弾により全体ダメージが85パーセントを越えました!これ以上の戦闘継続は不可能です!>

 

火花を散らしながら離れるアリオス、彼らは私から少し離れた位置で止まった。

 

アレルヤ「ここまでか…」

 

ハレルヤ「チッ…さぁ撃てよ、高町なのは隊長さんよぉ。ご自慢のお話とやらを聞かせてくれるんだろぉ?」

 

なのは「言われなくても……」

 

私はレイジングハートを構える。けれど……手が震えて上手く狙えない……!!

 

ハレルヤ「今更びびってるのか?躊躇うんじゃねぇよ、お前は何時でもそうやってお話をしてきたんだろ!?それとも何か?図星を指されて怖くなったのか!?」

 

フェイト「ハレルヤ、いい加減に…「黙ってろ、フェイト。俺はなのはと話してんだ」…!」

 

ハレルヤ「結局、お前が綺麗な言葉で何を言おうがやってる事は暴力による命令だろうが!!」

 

なのは「違う、違う、違う!!」

 

聞きたくない、そんな事聞きたくない!!

 

ハレルヤ「何が違うんだ!?お前はそうやって耳を塞いで逃げるのか!?いいかげん言葉で偽ってねえでその引き金くらい感情で引け!!己のエゴで引け!!無慈悲なまでに!!」

 

なのは「~~~~~~~!!!」

 

ハレルヤ「高町なのはァァァァァ!!!!」

 

なのは「うああああああああああ!!!!!」

 

私は自分でも分からないうちにディバインバスターを彼に向けて撃っていた。

 

なのは「あ………」

 

そして私は落ちていくハレルヤを見ながら魔力を使い過ぎたのか、意識が無くなってしまった。

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