魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前)   作:かねごんマークII

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第20話 一時の日常

アレルヤside

 

 

 

なのはとティアナが互いに謝って数日、僕はいつも通り朝食をハルートと食べていた。

 

ハルート「…もぐもぐ」

 

アレルヤ「美味しいかい?ハルート」

 

ハルート「うん!美味しいよ!」

 

辛い過去があったかもしれない彼女は無邪気に笑っている。その顔は本当に幸せそうだ。

 

アレルヤ(……なんだろう?今のは感じ……昔、僕は同じようなやり取りをした事がある……?)

 

どこで……超兵機関で……たしか……

 

ハルート「アレルヤ、アレルヤってば!」

 

アレルヤ「…!、あ、ああ、ごめん。少しぼんやりしてたよ」

 

ハルートに呼ばれて考え事を一旦中止する。

 

ハルート「もう、しっかりしてよ?今日は私の訓練とアムルタートの調整に付き合ってくれるんだよね?」

 

アレルヤ「あぁ、午前中は訓練、午後は買い物。大丈夫、覚えてるよ」

 

アムルタート<お手数をおかけします。アレルヤ>

 

ハルートのデバイス、アムルタートのデータをとる為に僕とシャーリーでハルートの訓練を含めたデータ採取をはやてに申請した。はやてはあっさり許可をくれた。

 

なのは「おはよう、アレルヤ、ハルート」

 

フェイト「朝から元気だね」

 

はやて「その元気を分けてほしいわ〜」

 

ハルート「あ、おはよう!はやて、フェイト、なのは」

 

朝食をとってきたなのは達と一緒の席で食事をしていると何故か視線を感じる。

 

アレルヤ(……何だろう、3人の視線が僕に向いてる……?)

 

ちらっと見るとはやて、なのは、フェイトが僕の方をちらちらと見ていた。…僕の顔に何かついてるのかな?

 

アレルヤ「…あの、僕の顔に何かついてる?」

 

はやて「へ!?い、いやいや、何もついてへんよ?///」

 

なのは「う、うん。本当に何もついてないよ!///」

 

フェイト「だ、大丈夫だよ!アレルヤ!///」

 

聞いた瞬間、彼女達は顔を赤くして首を横に振る。一体どうしたんだろうか?

 

ハルート「……アレルヤ、先に訓練の準備をしておいてくれないかな?私、少しフェイト達と話がしたいんだ」

 

アレルヤ「?、どうしてだい?」

 

ハルート「それは…女の子同士の秘密の話だから教えられないよ」

 

ハルートが何故かニヤリと笑っていた。先程のほほえましい笑顔とは違い、何か悪戯をしそうな子供の笑顔だった。……気のせいだよね、多分。

 

アレルヤ「……わかった。男の僕が此処にいるのも野暮だし、先に行って準備をしてるから話が終わったら訓練場に来てね」

 

ハルート「了解だよ」

 

そういって僕は席を立つと食器を片付けて訓練場へ向かった。

 

 

 

ハルートSide

 

 

 

さて、アレルヤも行ったし、これで話せるかな。

 

フェイト「ハルート、私たちに話っていうのは?」

 

フェイト達を見ると三人とも不思議そうな顔をしている。記憶の無い私だが女の子には変わりないし、三人の反応がそういった反応だとはすぐに分かった。

 

ハルート「ん〜〜とね?三人に聞きたいんだけど…いいかな?」

 

はやて「何を聞きたいかはよう分からんけど…取り敢えず話を聞こうか」

 

真剣な表情になる三人、そんなに真面目な話に……なるのかな?

 

ハルート「了〜解、じゃあ聞くけど……三人ともアレルヤが好きなの?もちろん異性としてだけど」

 

聞いた瞬間、三人は目をぱちくりさせていたけど数秒すると顔が真っ赤になった。

 

ハルート「な〜んだ。その反応からして三人ともアレルヤが好きなんだね。…ラブ、てやつ?」

 

なのは「ハ、ハルート!い、いきなり何を言い出すのかな!?///」

 

はやて「そ、そうやで!?あまり、ひ、人をからかわん方がええで!?///」

 

フェイト「そ、そうだよ!?それに私が好きなのはハレルヤだし、て、ハッ!?私、何言ってんだろ!?///」

 

三人が見るからに慌てだした。ん〜〜〜…、分かりやすいなぁ。

 

ハルート「まあまあ、三人とも落ち着いてよ。そんなに慌ててると皆にばれちゃうよ?」

 

三人はキョロキョロと辺りを見回す。食堂には私たちしかいない。みんな持ち場に着いたのかな。

 

フェイト「そ、そうだね……。ふぅ〜…、それにしても何で分かったの?私たちが…その…」

 

ハルート「アレルヤとハレルヤが好き、ていう事?」

 

三人はこくこくと首を縦に振る。あれだけわかりやすいのに自覚がないのかな…。

 

ハルート「見てれば分かるよ。三人ともちらちらアレルヤを見てたし、顔が少し赤かったし、それにその目がなんか…そう!恋する乙女、て感じだったよ?」

 

三人はびっくりしてる。やっぱり自覚なかったんだ。

 

なのは「ど、どうしよう!みんなにばれたかな!?」

 

ハルート「それは無いと思うけど…少なくともアレルヤは気付いてないよ。ハレルヤはわかんないけど」

 

私もハレルヤの事はアレルヤから聞いただけだしね。見かけたのはこの間の模擬戦の時くらいしかないし…。

 

ハルート(でも、アレルヤは別世界の人なんだからいつか帰ってしまうかもしれないのに…三人は納得してるのかな…?)

 

アレルヤの現在の立場と境遇は本人から聞いた。次元漂流者、民間協力者、あと…幼い頃に私と同じような境遇だった事も聞いた。でもアレルヤは…

 

アレルヤ「誤解はしないでね。君と僕の境遇が似ているから、同情したから君を助けたんじゃない。僕が助けたいから助けた、ただそれだけなんだよ」

 

と、言われた。……あの優しさが人を惹き付けるのかな…?

 

ハルート「ねぇねぇ、聞きたいんだけど、アレルヤとハレルヤのどこが好きなの?」

 

三人は落ち着いてきたのかさっきよりは慌てる事もなく答えてくれた。

 

はやて「うちは…せやな、うちが思ってる事とか考えてる事とかをアレルヤが理解してくれてるというか…同じ思いを持っていてくれる事があってな、それで惹かれたんや。他にもあるんよ?落ち込んでる時とかは慰めたり、励ましてくれたりしてくれるところとかも好きやな。………ハレルヤについてはある意味では惹かれるところがあるんよ、あの現実を見て来た意見は世界は理想や夢だけで渡っていけるほど甘くはない事を教えてくれるからな」

 

フェイト「私は…男性に告白されたりする事はよくあったんだけどハレルヤみたいに強引に迫ってくる人はいなかったんだ。最初はなんなの?、て思ってたんだけどね…ハレルヤと話すたびにだんだん惹かれる自分に気付いたんだ。後、これは私が勝手に思ってる事なんだけど、ハレルヤは何が起きてもあの力強さで守ってくれそうなんだよね。…アレルヤについてははあの優しい感じが好きなんだ。いつも見守ってくれてるところとかもね」

 

なのは「私はこの前あった模擬戦で…ね。ハレルヤとアレルヤは私の悪いところをはっきりと言ってくれた。…言わないと解らない事もある、言ってあげないと解らない事もある…、あの言葉がなかったら私は間違った考えを持ったままティアナを撃墜してしまうところだった。それで……私は間違った事をしてきたのかな、てアレルヤに聞いてみたんだけど彼は私の事を否定も賛成もしなかった。その時も教えられたんだ……全てにおいて、間違いも正解も無い…て。その時かな、私がアレルヤに惹かれるのを自覚したのは」

 

三人はどこか誇らしげに自分の気持ちを話してくれた。

 

ハルート「なるほどね〜〜…でもそれだと三人とも恋のライバル同士になるよね?大丈夫なの?」

 

はやて「その辺に関しては大丈夫や、三人ともお互いの気持ちを納得してるし、最後に誰かを選ぶのはアレルヤとハレルヤの二人やしな。………ハレルヤはフェイトちゃんを気に入っとるけどな」

 

なるほど、なら私が心配する事でもなかったかな?時間を見るとそろそろアレルヤのところに行かなければならない時間になっていた。

 

ハルート「ん、了解。そろそろ時間だから私は行くね。…ちなみにここでの話はこの四人だけの秘密にしとくね」

 

私は立ち上がり食器を片付けようとした時、はやてが私の手を掴んだ。見ると彼女…というか三人ともが笑顔で私を見ていた。……何だか嫌な予感がした。

 

はやて「ちなみになんやけど……ハルートの気持ちを聞かせて欲しいな〜〜?」

 

なのは「そうだね、私たちだけじゃ無いかもしれないし……」

 

フェイト「ライバルが増えるかもしれないし、用心しなきゃね…?」

 

ハルート「ははは……そうだね、私だけ何も言わないのはフェアじゃないし…なら私も言うね」

 

席を立ったまま三人を見る。

 

ハルート「私の気持ちは……正直なところよく解んないんだよ。けれど……アレルヤと一緒にいると安心するんだ。だからね、今の私が言える事は、私はアレルヤの事を兄のように感じていて……私は妹……そんな感じかな、この気持ちは」

 

三人は納得したのか柔らかい笑顔で私を見ていた。

 

はやて「……なるほどな、了解や。いろいろ思う事はあるけど……ハルートがライバルになりそうな事は分かったわ」

 

ハルート「どうしてそうなるかな〜?」

 

四人で笑いあった後、私はアレルヤのもとへ向かった。

 

 

 

シャーリーSide

 

 

 

シャーリー「ふむふむ…アリオスの言う通り、アムルタートはオールレンジタイプのデバイスとしては最高のスペックですね…」

 

今現在、私はアレルヤさんとハルートに付き添ってハルートの訓練を兼ねたアムルタートの能力を見ていた。

 

シャーリー「しかし…あの二人の戦いは一般の魔導師とは何かが違う気がするのは何でですかね〜…」

 

前を見るとアレルヤさんとハルートが交戦していて、二人とも一進一退の攻防を繰り広げていた。

 

アレルヤ「はあ!」

 

アレルヤさんがビームサーベルを振り下ろせば…

 

ハルート「なんの!」

 

ハルートは片方のライフルを振り上げて銃剣部分を使ってそれを弾き、そのまま勢いに乗って体を一回転させて、もう片方のライフルの銃剣でアレルヤさんに一撃を叩き込もうとする。

 

アレルヤ「させない」

 

体制を崩しながらもアレルヤさんはハルートのライフルを横蹴りで軌道をそらし、右手に握ったビームライフルを連射して距離をとる。

 

ハルート「アムルタート!」

 

アムルタート<了解>

 

そのビームの雨をハルートはブースターとライフルを巧みに使いこなして防御と回避を行いながらこちらも距離をとる。

ある程度、離れた所で二人とも射撃をやめる。

 

アレルヤ「……この辺りで休憩しようか」

 

ハルート「…そうだね、そうしよっか」

 

そうして二人は地上に下りて、こちらに向かって来る。ゆっくり歩くアレルヤさんの手を引っ張りながら急かすハルート。こちらに歩いてくる二人はなんとなくだけど……

 

シャーリー「仲のいい兄妹みたい…」

 

そんな風に見えた。

 

 

 

アレルヤSide

 

 

 

休憩をしている間、ハルートは芝生に寝転がり、シャーリーはデータの整理、僕は遠目からなのは達の訓練を見ていた。

 

アレルヤ「…………」

 

なのはとティアナは憑き物が落ちたように生き生きとした動きをしていた。

 

アレルヤ「…よかった」

 

少なくとも、僕のやった事は無駄じゃ無かった……そう思える光景だ。

 

アリオス<マイスター、高町教導官から連絡です>

 

アレルヤ「なのはから…?繋いでくれ」

 

通信を繋げるとなのはがバリアジャケットを着た状態だった。

 

なのは『アレルヤ、今、大丈夫かな?』

 

アレルヤ「大丈夫だけど……どうかしたのかい?」

 

なのは『実はね、今から新人達と模擬戦をやるんだけど……アレルヤとハルートも一緒にどうかな、と思って連絡してみたんだ……いいかな?』

 

みんなと模擬戦か…いいかも知れない。ハルートの実力はかなりのモノだし、僕自身も最近はガジェットやジンクスとばかり戦ってたから人との戦闘はヴィータとなのはくらいだしな……。

 

アレルヤ「了解、今からそっちに合流するよ」

 

なのは『うん、待ってるね』

 

アレルヤ「さて…ハルート、シャーリー、予定変更だ、今からなのは達に合流して模擬戦をする事になったからあっちに移動しよう」

 

ハルート「了〜解」

 

シャーリー「わかりました〜」

 

立ち上がったハルートとデータの整理を終えたシャーリーと共になのは達のいる場所に向けて歩き出した。

 

 

 

フォワード陣Side

 

 

 

エリオ「く………硬い!!」

 

現在、僕たちは模擬戦をしています。そして今の僕の相手は……

 

ハレルヤ「おらぁ!もっと力を込めろぉ!死にてぇのか!?」

 

エリオ「くっ…ならこれでぇ!!」

 

シールドに押さえ付けているストラーダをそのまま横に振る。

ハレルヤさんの右腕に装備されたシールドと僕のストラーダが火花を散らしながら擦れ合い、僕はそのまま左に振り抜き、一回転して右から切り付ける!

 

ハレルヤ「まだまだぁ!!」

 

それを右手に持っていたビームサーベルで防ぐと……

 

ハレルヤ「動きを止めんなぁ!」

 

ハレルヤさんはシールドをクロー形態にして僕を捕まえようとする…けど僕はそれを足の甲で蹴り返す!

 

エリオ「動きを止めたつもりはないですよ!」

 

ハレルヤ「ハッ…よくやりやがる……褒めてやるよ、坊主!」

 

一度離れてお互いに構える。……立ってるだけで息が詰まりそうになる感覚がある。ハレルヤさんの殺気、てヤツかな?

 

ハレルヤ「だが………敵は俺だけじゃないんだぜ?」

 

ハレルヤさんがそう言った瞬間、彼はその場から勢いよく飛ぶ、と同時に桃色の砲撃が目の前に迫ってきた!

 

なのは「エリオ!油断はいけないよ!」

 

しまった!誘われたのか!避けるには距離が…!!

 

キャロ「させません!」

 

キャロの声が聞こえた瞬間、白いシールドビットが数個集まって僕を砲撃から守ってくれた。

 

フェイト「いい判断だね、けれど…ピンチには変わりないよ!」

 

フェイトさんが上空からバルディッシュのハーケンフォームを振り上げて僕に切り掛かろうとして……

 

ハルート「そうは問屋が下ろさない、てね!」

 

フェイトさんの横から、ハルートさん攻撃が放たれ、フェイトさんはいったん後方に下がる。

 

そう、僕たちの相手はハレルヤさんとなのはさん、フェイトさんの三人。そしてこちらは…

 

ハルート「ティア!スバル!」

 

ティアナ「分かってる!スバル!エリオと協力しつつ後退!キャロはシールドビットで後退の援護!ハルートはフェイトさん足止めをして時間をかせいで!」

 

スバル「了解!!」

 

ハルート「了解!キャロちゃん、援護よろしく!」

 

キャロ「頑張ります!」

 

そして、隊長達の方は……

 

アレルヤ「なるほど……一時後退か……なら行くよ、なのは、フェイト」

 

なのは「そうだね…、たまにはド派手な戦法もあの子達にはいい勉強になるかな」

 

フェイト「ははは…やり過ぎないようにね?」

 

隊長達が後退していくのを見てみんなが不思議がる。どうして隊長達は後退したんだろう?

 

ハルート「ティア、どうする?」

 

ティアナ「……スバルとエリオは前方警戒、ハルートは上空を、キャロは後方をお願い。……あといつでも防御できる体制と心構えでいて。ハレルヤさんだと死角を突かれる可能性があるから」

 

みんなが陣形を崩さないように警戒をしていると……隊長達が下がって行った方向から土煙が見えた。

 

エリオ「スバルさん、何か僕、嫌な予感がします」

 

スバル「奇遇だね、エリオ。私もだよ……ティア、なんかこっちに来るよ」

 

みんなが嫌な汗を流すなか、土煙をあげる何かが徐々に姿を見せてきた。

 

ハルート「あれって…」

 

ティアナ「く……キャロ、スバル、エリオは防御に専念!私、ハルートは射撃で迎撃!あれに突っ込まれたらおしまいよ!」

 

僕達が見たモノ………それはアリオスの戦闘機形態になのはさん、フェイトさんがそれにつかまって僕たちに突撃してくる光景だった。

 

 

 

アレルヤSide

 

 

 

模擬戦が終了し地面に寝転がる五人。みんな息が荒く疲れきっていた。

 

なのは「いい判断だったよティアナ。もしあそこで散開していたら各個撃破されちゃうからね」

 

ティアナ「はぁ…はぁ……はぁ……あ、ありがとう…ございます…」

 

アレルヤ「スバルとエリオは動きがいいね。特にエリオの動きは少しびっくりしたよ」

 

エリオ・スバル「「…ありがとうございます……」」

 

フェイト「キャロとハルートも援護の仕方がうまかった。正直、少し焦ったよ」

 

ハルート「……………」

 

キャロ「……ハルートさん、呼ばれてますよ?」

 

ハルートは手を少し上げてパタパタと振って下ろす。

 

アレルヤ「かなり疲れてるね…」

 

模擬戦で僕となのはとフェイトが突撃し、フェイトがハルートの相手を、僕がティアナとキャロを、なのはがスバルとエリオの相手をした。

 

 

〜回想〜

 

 

アレルヤ「なのは、今だ!」

 

なのは「アクセル、シュート!」

 

なのはのアクセルシューターをスバル達の少し手前に着弾させて土煙を巻き起こす。その隙に僕はガンダム形態になり二人の手をしっかり握って……!

 

ハレルヤ「ほらよ!!」

 

なのはを上に放り投げて…、

 

ハレルヤ「もう一丁!!」

 

フェイトを土煙に向けて投げる。そして俺自身もフェイトの後ろに着いて行き…

 

ハルート「ッ…下がっ「させない!」…ク!」

 

煙から出て来る一人目はフェイトでハルートにバルディッシュのハーケンフォームで切り掛かって足止めし、その横を俺は通り過ぎて後ろにいるオレンジ女とちびっこの二人に強襲する!

 

スバル「え!?なのはさんは?」

 

なのは「さっき言ったばかりだよ?油断はいけない……てね!」

 

スバルとエリオに対して上空からディバインシューターを放つなのは。これの直撃を受けてエリオ、スバルは脱落し……

 

ティアナ「この!」

 

ティアナは懸命にダガーモードと射撃で僕を近づけないようにするけど…

 

ハレルヤ「動きが雑なんだよ!!」

 

その攻撃を全て紙一重でかわしてティアナに接近、そして振り下ろされたダガーをシールドで防ぎ、もう片方のマシンガンで撃たれそうになった瞬間に地面を蹴って宙返りの体制でティアナの頭上に跳びビームライフルを撃つ。これでティアナが脱落。

 

キャロ「ティアさん!」

 

ハレルヤ「気をとられてんぞ!ちびっこ!」

 

そのまま着地してキャロに向かって飛ぶ。

 

キャロ「シールドビット、アサルト!行って!!フリード、お願い!」

 

ハレルヤ「チッ!!」

 

フリードとシールドビットの攻撃を直ぐさま戦闘機形態になって上空に向かって飛んで回避する。

 

ハレルヤ「やりやがる…がまだ甘ぇな」

 

少し離れてからガンダム形態になるとまずシールドをさらに上空に放り投げる。

次は左腕のサブガトリングガンで地面を撃ってまた土煙を巻き上げ、ロングビームランチャーを構えて撃ちまくる。

 

キャロ「シールドビット!!」

 

案の定、キャロはシールドビットでビームを防ぐ。……計算通りだ。

 

ハレルヤ「アレルヤもえげつねぇな、おい」

 

アレルヤ「戦いは非情……そうだろ?ハレルヤ」

 

ハレルヤ「ハッ、違いねぇ!」

 

キャロが必死に防御しながらフリードがこちらに攻撃してくる。…そろそろか。

 

アレルヤ「アリオス、フルブースト!」

 

アリオス<了解しました!マイスター!>

 

僕はランチャーをしまうと両手にビームサーベルを構えて一気に突撃する!!

 

キャロ「っ…シールドビット、アサルト…え?」

 

キャロは何かを感じ、上を見上げる。

空から落ちてきたのはそう、さっき僕が放り投げたシールド。それがキャロの近くに落下した、その瞬間を僕は待っていた。キャロの視線がほんの少し離れる瞬間を…

 

アレルヤ「チェックメイト、だね」

 

僕はキャロの首筋にビームサーベルをあてる。これでキャロも脱落。残りはハルートだけだ。見るとハルートとフェイトはかなり上空の方で戦っていた。

 

フェイト「でやあ!!」

ハルート「てえい!!」

 

ライフルを大剣のように扱ってフェイトのバルディッシュを受け止めるハルート。

 

アレルヤ(やっぱり…ハルートの戦闘に関するセンスはかなりのモノだ)

 

フェイト「…!、プラズマランサー!」

 

ハルート「まだ!!」

 

フェイトのプラズマランサーを持ち前の高機動とスピードを使って避けつつも迎撃するハルート。

 

フェイト「これで!!」

 

そのハルートに高速で接近して後ろから切り掛かるフェイト。

 

ハルート「それでも!!」

 

ハルートは咄嗟にライフルを逆手に持って振り下ろされたバルディッシュを受け止める……が勢いに耐え切れずにそのまま落下する。

 

ハルート「アムルタート!!」

 

アムルタート<レイ・バスター、ファイア!!>

 

ハルートは捨て身の砲撃で追撃しようとしたフェイトを遠ざけるが砲撃が強すぎたのか、ブースターで落下の勢いを殺し切れずに地面に激突する。

 

フェイト「だ、大丈夫!?」

 

みんなが駆け寄りハルートをみる。

 

ハルート「うきゅ〜〜〜…」

 

ハルートは目を回していた。

 

なのは「戦闘続行不能だね。これで模擬戦は終了!!」

 

 

 

〜回想終了〜

 

 

 

ハルート「……ふぅ、もう大丈夫。ありがと、キャロちゃん」

 

なでなでとキャロの頭を撫でるハルート。キャロは嬉しそうに笑っていた。

 

なのは「さて、本日の訓練はこれにて終了。みんな、午後からはお休みだから街にでも行って楽しんで来てね?」

 

フェイト「私達は待機だから一緒にはいけないけど気をつけて行くんだよ」

 

スバルとティアナは嬉しそうにしているがエリオとキャロは何か戸惑っている感じがする。

 

エリオ「あの……お休み、て何をしたらいいんですか?」

 

キャロ「よく分からないです…」

 

フェイト「そっか、二人とも忙しかったから遊ぶ事がなかったもんね…スバル、ティアナ、よかったら二人と一緒に行動してもらってもいいかな」

 

スバル「もちろんです!」

 

ティアナ「いいですよ、ハルートもどう?一緒に行かない?」

 

ハルート「あ、え〜と…」

 

ちらっとこちらを見るハルート。僕は頷いてあげた。

 

ハルート「…うん!一緒に行くよ!」

 

スバル「よ〜し、そうと決まれば早く準備して遊びに行くぞ〜〜!!」

 

ハルート「お〜〜〜!!」

 

元気だな、あの二人。キャロとエリオも楽しそうだし、いいか。

 

アレルヤ「ティアナ、ハルートを頼むよ」

 

ティアナ「分かりました。任せて下さい」

 

そうして午前の訓練は終わり、ハルートを含めたフォワード四人は元気よく街に出掛けて行った。

 

なのは「アレルヤはよかったの?行かなくて」

 

フェイト「確かアレルヤも今日は外出が出来たよね?」

 

アレルヤ「ああ、そうなんだけど…特に用事も無いし、今日はゆっくりするよ」

 

五人が出掛けた後、僕たちは食堂で昼食を食べる事にした。

 

シグナム「おや、訓練は終わったのか?」

 

ヴィータ「遅ぇ昼飯だな」

 

はやて「お疲れさん、三人とも」

 

食堂には先客がいた。僕たちははやて達の近くの席について少し遅い昼食を食べる。隣のテーブルのはやて達と雑談をしていると今日の訓練の話になった。

 

はやて「そういえば、アレルヤ。ハルートはどんな感じや?」

 

アレルヤ「…正直に言うと将来が楽しみでもあり、怖くもある…と言っておくよ」

 

シグナム「ほぅ……具体的に言えるか?」

 

みんなの食事の手が止まり僕を見る。

 

アレルヤ「ハルートはほぼ完璧にアムルタートを使いこなしてる。推測だけど元々アムルタートはハルート専用のデバイスだったのかもしれない」

 

ヴィータ「げ……アレを使いこなせんのかよ。アタシも少しだけスペックを見たけど、管理局のエースクラスでもあのアムルタートはそう簡単には扱えないぞ」

 

アレルヤ「それは僕も思う。それにハルート自身もかなりのセンスを持ってる。……足りないのは実戦経験だけだろうね」

 

驚きの表情をするはやて達。僕も最初は驚いた。数回、たった数回だけの訓練でハルートはアムルタートを使いこなし、フェイトと互角くらいに戦ったのだから。

 

アレルヤ(……検査では体の何処にも異状はない…異物も無い。だとすると…)

 

ハレルヤ(可能性の話だがハルートは俺達、超兵の完成体かもな)

 

アレルヤ「……超兵の……完成体か……」

 

アリオス<…マイスター、結論を出すには些か早過ぎます。もう少し様子をみましょう。カイゼルもハルートに関しては調べると言っていましたし………>

 

アレルヤ「……そうだね」

 

僕は独り言をポツリと漏らす。それを聞いている人達がいるとは知らずに。

 

 

 

はやてSide

 

 

 

はやて《なのはちゃん、フェイトちゃん。今の聞いとったか?》

 

なのは《うん……完成体、て言ったよね》

 

フェイト《……超兵の完成体………何なのかな?》

 

うちら三人は念話で相談する。超兵………アレルヤとハレルヤの過去に関係があるんかな…?

 

ハレルヤ《知りたいか?》

 

うちらは驚いてアレルヤの方を見ると嫌な笑顔を見せていた。……ハレルヤになっとるし。

 

ハレルヤ「で、どうなんだ?知りたいか、知りたくないか。早く言え」

 

うちらと一緒にシグナム達もハレルヤに視線を向ける。ハレルヤはニヤニヤと笑っていた。

 

はやて「知ったら……どうなるんや?」

 

ハレルヤ「別に、お前らが俺に何もしないならどうにもなんねぇよ。お前らが俺を捕まえるなら俺はお前らを殺してでも逃げるがな」

 

はやて「それ、脅迫やんか」

 

アレルヤ「ごめん、はやて。けれど僕たちの過去はそれほどのモノなんだ。ハレルヤに君達を殺させはしないけど………僕は此処からいなくなる、それだけは覚えていてほしい」

 

なのは「どうして、話す気になったの?」

 

アレルヤ「僕はなのはの過去を見て、聞いたから…。君達には秘密にするのはやめようと思ったんだ。………それに僕を六課から切り捨てるならそろそろ決めた方がいいと思ったんだ」

 

フェイト「そんな事、絶対にないし、させない!」

 

ハレルヤ「フェイト、お前はいい女だが……ちっとばかし甘ぇ。俺は爆弾だ、この六課を無くしかねねぇ程のな。俺の過去はそれほどのモノだ………だから決めろ、今、ここで」

 

……部隊長としては聞くべきなんだろう、けれど……女の子としての私は…アレルヤに過去に関係なく、此処に……私の傍にいてほしいと思ってる。

 

はやて(あかん…、うちは、機動六課の部隊長なんや。迷ったら……ためらったらダメや!)

 

覚悟を決めて前を見る。ハレルヤは少し驚いた顔をした。

 

はやて「聞かせて、アレルヤとハレルヤの過去を」

 

ハレルヤ「クククク…いい面になったじゃねぇか、”はやて“」

 

うちは驚いた。ハレルヤが初めて名前で呼んでくれたから。

 

はやて(うわ……あかん、不意打ちや。顔が熱い///)

 

ハレルヤ「んじゃ、どっか別の場所で……」

 

ハレルヤが立ち上がり、話そうとした瞬間、アラートが鳴り響く。

 

ハレルヤ「やれやれ…、お話は後だな」

 

はやて「せやな、ロングアーチ、報告!」

 

これが終わったら必ず聞こう。アレルヤとハレルヤの過去を。たとえ、その過去がどんなに酷いモノだとしても………

 

はやて(うちは、絶対に受け止めてみせる)

 

そう心に決めた。




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