魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前)   作:かねごんマークII

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第30話 日常と裏側

ライルsied

 

 

 

ライル「そんじゃ…やるとしますか」

 

アニュー〈デバイスに管制人格セット完了。使用兵装…シールドビット、ビームピストル2、スナイパーライフル2…異常なし。いつでもいけるわ、ライル〉

 

歓迎会の翌日、俺はアレルヤから貰ったケルディムの性能テストと俺自身に合わせる為の調整を行っていた。今回はアニューが一時的にケルディムの管制人格を担っている。

 

ライル「え〜と、次はどうするんだ?」

 

傍らで俺たちの様子を見ているアレルヤに聞いてみる。

 

アレルヤ「セットアップ、て言えばデバイスが反応してくれるよ」

 

ライル「オーライ、んじゃさっそく…ケルディム、セットアップ」

 

アニュー〈セットアップ〉

 

デバイス、というよりはアニューが反応してくれた。デバイスから光が溢れ、その光に包まれた俺は次の瞬間には緑と白の鋼鉄の装甲を身に纏っていた。

 

ライル「おお!すげぇな、本当にケルディムだ!」

 

自分の身体や顔を触ってみて改めて魔法というものを実感した。

 

アレルヤ「それじゃ、データを取っていこうか。シャーリーの方は準備できてるから…最初はライルは自分の思う通りに動いてくれればいいよ」

 

ライル「了解だ」

 

なのは「ある程度慣れてきたら簡易ですが訓練を開始します。こちらでランダムに的を出すので方法は問いません。破壊して下さい」

 

アレルヤの隣にいた高町さんが手に持っている端末でどんな的が出るのか表示してくれたので確認する。今日はとりあえず、俺がデバイスに慣れる事が目的だ。

 

なのは「稼働するのもあれば固定されてるのもあるから頑張って下さい」

 

ライル「了解だ、それじゃ行くとしますか。ライル・ディランディ、ケルディム、出る!」

 

…と勢いよく言ってみたが俺にだって不安はある。とりあえずその場で軽くジャンプして浮かんでみた。

 

ライル「おお…浮かんでる…!」

 

アニュー〈GNドライヴ2、システム良好…魔力の粒子変換も異常無し。おもいっきり行きましょう、ライル!〉

 

ライル「よし、行くぜ!」

 

アニューの励ましを受けて俺は勢いよく空へと舞い上がった。

 

 

 

なのはsied

 

 

 

スバル「ライルさん、本当に今回が初めての訓練なんですか?」

 

スバルの疑問は当然だと思う。私も彼を見ていて驚いた。

 

アニュー〈次!3時の方向、距離100!〉

 

ライル「了解だ!」

 

次々と標的を破壊していくライルさんの動きは、最初こそぎこちなさがあったけれど、十数分後には歴戦の空戦魔導師並の戦い方を、動きをしていた。

 

アレルヤ「まあ…慣れればガンダムと同じ要領だからね。それに…」

 

アレルヤは何かを言い淀んでいた。スバル達はライルさんの訓練に夢中で話しには加わってない。

 

なのは「…それに?」

 

アレルヤ「…なのはやフェイトなら解るだろうし、スバル達も戦闘を経験してるから偉そうには言えない…それでもあえて言わせてもらうよ」

 

アレルヤはモニターを見ながら言葉にした。

 

アレルヤ「僕達、ソレスタルビーイングはガンダム四機で戦ってきた。……常に命を危険にさらしながら、世界の敵になって戦い続けた…孤立無援の状況の中でも戦い続けた」

 

モニターにはシールドビットをアサルトモードにして標的を撃ち落としていくライルさんが映っている。

 

アレルヤ「…仲間を、肉親を、愛する人を失っても、僕もライルも、刹那もティエリアもみんな戦い続けた」

 

そして最後の標的をスナイパーライフルで撃ち抜き、訓練が終わる。

 

アレルヤ「戦って、戦争根絶をなさないと散って逝った仲間に顔向け出来ないし、僕達が殺してきた人達の死も無駄になってしまうから…。だから、どんな状況に置かれてもガンダムマイスターは戦えなきゃいけないし、戦えるんだよ…それが違う世界だとして、違う武器でもね」

 

ハレルヤ「ま、お前は気にしなくてもいいぜ?前にも言った気がするが、面倒事は俺らにまかせてさぁ、のんびりスカリエッティを逮捕をしていりゃいいんだよ」

 

アレルヤの経験が、ハレルヤの言葉が、私の心に突き刺さる。私も任務で死にかけた事があるし、何度も危険な体験をしてきたけど…

 

なのは(私には家族がいた、親友がいた、仲間がいた…アレルヤには…)

 

以前の私なら否定していた。けれど今の私には二人を否定する事は出来ない、出来るはずも…ない。

 

私は…アレルヤ達みたいには…強くなれない。

 

ライル「ふぅ〜…案外と疲れるな、コレ」

 

ライルさんが私たちのいる廃ビルの屋上に降りてきた。ティアナとキャロは武装の事についてライルさんにいろいろ質問している。

 

なのは(力が欲しい…)

 

私は、私には魔法しか取り柄がないから…この力でしか私は…!!

 

【私の所にくるといい…】

 

あの人なら…レントなら、私を治してくれる…でも、その条件は…

 

アレルヤ「なのは?」

 

なのは「!!、な、何かな?」

 

びっくりした〜…一瞬、アレルヤがレントに見えちゃったよ…。

 

アレルヤ「いや…もうお昼だし、食事にしないかい?」

 

なのは「う、うん…そうだね。そうしよっか」

 

アレルヤに言われて、私達は食堂へ向かう。その途中でも私は考える。彼の事を…

 

 

 

?sied

 

 

 

?「……最近、スカリエッティが新しいおもちゃで遊んでいるらしいが…」

 

?「捨て置け、そんな事より今はガンダムだ」

 

?「そう、あの力は凄まじい…我らの“新たな身体”には持ってこいではないか」

 

?「しかし六課は情報を出し渋っているが?特にガンダムについてはあのアリオスのデータすら寄越しすらしない」

 

?「小娘ごときが…忌々しい!」

 

我々は暗い部屋でどうすればガンダムを手に入れられるか話し合う。

 

?「随分とお困りのようですね?」

 

?「な、何奴!?」

 

突然の第三者の声に、我らがそこを見ると…緑色の髪の男がいた。

 

リボンズ「初めまして…僕の名前はリボンズ・アルマーク…スカリエッティにあなた方が言うおもちゃを与えた者です。そして…ガンダムの事をよく知る者でもあります」

 

?「それで、貴様は何の用件でここに来た?」

 

リボンズ「あなた方に僕と友好的になっていただこうと思い、失礼ながらも参上いたしました」

 

?「ほぉ………その話を詳しく聞かせてもらおうか?」

 

?「いいのか?こんな得体の知れない奴の話なんて…」

 

リボンズ「そう言われるかと思い、僕なりの手土産を持ってきました」

 

リボンズがそう言うと同時に奴の後ろからガシャ…ガシャ…と機械音がなり、暗がりからロボットが歩いて出てきた。

 

?「なんだね、それは?ガンダムでもジンクスでもないみたいだが?」

 

丸みのある大きな肩が特長的な機体だ。

 

リボンズ「この機体は少し特殊なモノで…ガンダムとジンクス、両方のデータを元に作られた機体です」

 

?「ほぉ……性能は?」

 

リボンズ「こちらを見て戴ければ分かります」

 

リボンズは自分の持っていた端末を操作する。そしてモニターに映ったのはリボンズの持ってきた機体に苦戦するガンダムの姿だった。

 

?「なんと…ガンダムと互角ではないか!」

 

リボンズ「はい、この映像は僕の世界のモノです。こちらの機体、名前をガデッサと言うのですが…あちらの世界と同じように作ったので性能はご覧頂いている通り、保証されています」

 

?「…なかなかだな」

 

リボンズ「そしてこのガデッサはスカリエッティが疑似GNドライヴを改良したモノを積んでおり、過度の戦闘さえしなければ粒子切れを起こさないのでメンテナンスをちゃんと受ければ半永久的に稼働します」

 

?「おお!凄いな!」

 

リボンズ「ガデッサの同型の機体で装備、武装が違うモノが一機ずつ…合計で三機ですがこれを僕とあなた方との友好の為に譲渡しようと思います」

 

?「リボンズ、君はなかなかに見所があるな」

 

?「だがスカリエッティが黙ってないのではないか?奴はまだ利用価値があるから切り捨てる訳にはいかんぞ」

 

?「奴から君の事に関する報告がないということは、今回の事、君の独断ではないかね?」

 

リボンズ「さすが、最高評議会で活躍されてる方々だ…聡明でいらっしゃる。疑うのはごもっとも……ですがご心配なく。彼は僕の命の恩人ではありますが…僕としてはそれに見合う情報、技術を提供しましたし。…それに…」

 

?「…それに?」

 

リボンズ「失礼な物言いになりますが…彼、スカリエッティはあなた方の手綱に収まり切らなくなってきたのでは?」

 

?「そうだな…確かに最近の奴は前ほどに比べると反抗的になってきているが…」

 

リボンズ「飼い犬に手を噛まれては目も当てられません。ですので、もしもの時に際してお三方のお手伝いできれば……と思いまして」

 

?「だから貴様は我らの信頼を得るためにガデッサを持って来た訳か」

 

リボンズ「その通りです。それで…どうされますか?」

 

?「私はリボンズの協力に賛成する」

 

?「私も賛成だ」

 

?「ふむ、決まりだな。リボンズ、我々は君に投資をしよう」

 

リボンズ「ありがとうございます。ガデッサは数日もすれば完成しますので出来上がり次第お持ちします」

 

?「ウム、ご苦労…」

 

リボンズ「では、今日はこれにて失礼…」

 

リボンズはまた暗闇へと姿を消した。

 

?「ようやく叶うな……不老不死の体が」

 

?「ウム…しかし、あのリボンズとやら、信用出来ると思うか?」

 

?「不審な行動をすれば消してしまえばいい」

 

?「それもそうか…」

 

?「そう、全ては…」

 

?「「「我ら、時空管理局の為に」」」

 

 

 

リボンズsied

 

 

 

リボンズ「さて、これで仕込みの半分は終わったといえる」

 

暗い通路を歩きながら、これからの事を考える。しかし、後の半分は時間が解決してくれるから特にやることはない。

 

リボンズ「数週間後には公開意見陳述会が行われるから…スカリエッティを切るのは………その後の方がいいかな」

 

計画は順調だ。僕の“本体”の移動も完了している。

 

リボンズ「唯一の不安要素はアレルヤ・ハプティズムとそのガンダム、そしてジンクスとの戦闘経験が多い機動六課……」

 

機動六課はスカリエッティが対応するみたいだ…問題はアレルヤ・ハプティズムの方か。

 

リボンズ「フム…動揺を誘ってみようかな」

 

僕が調べた情報とスカリエッティから手に入れた情報を彼に教えたら…上手くいくはずだ。

 

リボンズ「……ふふふ…管理局とスカリエッティ、機動六課には僕の手のひらで踊ってもらうとしようか…」

 

無様に踊り、そして思い知るがいい。僕達…いや、僕こそが人類を管理し、統括するにふさわしい…救世主であり、神だということを!!

 

 

 

アレルヤsied

 

 

 

はやて「なあなあ、アレルヤ」

 

いつものようにハルートと昼食を食べているとはやてがニコニコ笑いながら話しかけてきた。(ライルはアニューさんと一緒にマリエル博士に会いに地上本部へ行った)

 

アレルヤ「……なんだい?」

 

僕は嫌な予感がしながらも返答した。

 

はやて「あんな、お願いがあるんやけど…叶えてな?」

 

アレルヤ「強制?」

 

はやて「うん!」

 

なんか、凄くいい笑顔で返された。

 

アレルヤ「………何がしたいの?」

 

はやて「簡単や、リインとユニゾンしてあげて欲しいんよ」

 

ユニゾン…ハルートの事もあるから色々と調べてはいるけど…簡単には出来ない筈だよね…?

 

アレルヤ「簡単に言うけど…ユニゾンデバイスは相性の問題があるんじゃないのかな?」

 

はやて「その事なんやけど、シャマルに調べてもろうたらな、アレルヤとリインの相性がなかなかいいレベルらしいんよ。うちも確認したけど数値でいうならヴィータの次くらいに相性がいいんよ」

 

…それは驚いたな。僕は次元漂流者で、リインはヴォルケンリッターやはやてにあわせて生まれたデバイスなのに…この偶然は素直に凄いと言えるね。

 

アレルヤ「それで?僕はいいけどリインは納得してるのかい?」

 

はやて「ああ、大丈夫や。リインも喜んでたよ?あの子、アレルヤを気に入ってるしな」

 

リインがやる気で僕が拒んだらいけないよね…

 

アレルヤ「…了解したよ。ハルートも今はユニゾンが出来ないけどユニゾンデバイスだし、何かの拍子にユニゾン出来るかも知れないから見ておいた方がいいかもね」

 

隣で黙々と食事をしていたハルートはモグモグと口を動かしながらコクコクと首を縦に振る。

 

ハルート「ん〜…ぷは。了解だよ。それで、そのユニゾンは何時にやるの?」

 

はやて「この後すぐに」

 

アレルヤ・ハルート「「早いよ!?」」

 

 

 

はやてsied

 

 

 

なのは「それじゃ、準備はいいかな?アレルヤ、リインちゃん」

 

アレルヤ「僕はいいよ」

 

リイン「リインもオッケーです!」

 

食事の後、すぐに訓練場にきたうちらは改めて準備をしてもらっていたシャマル達に合流した。

 

シャマル「それじゃ私達は万が一の時の為に待機しとかなきゃね。シャーリーの方は大丈夫?」

 

シャーリー「はい、シャマル先生。こっちも準備完了です!」

 

よし、データを取る準備も医療班の準備も完了したし、もしもの時はなのはちゃんもおるし…

 

はやて「ほんなら、始めよか!」

 

アレルヤ「了解…それじゃ、いくよ。リイン」

 

リイン「了解です!せ〜の…」

 

アレルヤが右腕をあげて、リインが左腕をあげて互いの手のひらを合わせる。そして…

 

アレルヤ・リイン「「ユニゾン・イン!!」」

 

その場が光に包まれた。

 

はやて「……成功、みたいやね?」

 

光が収まり、目を開けるとそこに立っていたのは青みがある黒髪になったアレルヤ…なんやけど…

 

アレルヤ「……………」

 

閉じられていた瞼が開かれると…うちはその異常に驚いた。

 

はやて「んな!?」

 

その瞳は鮮やかな蒼と銀のオッドアイになっていた。普通は瞳は両方とも色が変わるのに…

 

アレルヤ・リイン「「蒼天の書、及び蒼天の翼、展開」」

 

アレルヤとリインの言葉に応じてリインのデバイス、蒼天の書がアレルヤの左手に現れ、リインのバリアジャケット(下は白い長ズボン、それ以外は変化無し)を纏った。そして背中には…

 

ハルート「…綺麗…」

 

蒼に輝く二枚一対の氷の翼が現れた。……て、見惚れてる場合やない!

 

はやて「シャーリー!」

 

シャーリー「凄い…信じられません…」

 

シャーリーはうちの言葉が聞こえなかったのか、驚きの表情を浮かべて画面を見つめていた。

 

はやて「シャーリー!状況報告!」

 

シャーリー「あ、はい!ユニゾンは成功しています。アレルヤさんには異常はありませんが…リインさんの方は魔力がかなり上がっています。推定でも…AAAはあります!」

 

はやて「は?リインはAランクの筈やけど?」

 

シャーリー「その筈なんですけど…翼の事もあるので、もう少し詳しく調べてみます」

 

シャーリーは再び画面とにらめっこを始めた。シャマルはアレルヤとリインに身体に異常がないか聞いてカルテに記録していっている。

 

シャマル「……なるほどね。アレルヤ君は特に異常はないけどリインちゃんは妙な浮遊感がある、と…リインちゃん、それ以外で何か感じない?」

 

リイン〈そうですね〜…何だか何かに抱っこされてる安心感がありますぅ…〉

 

シャマル「安心感…アリオス、そっちで何か異常は見られる?」

 

アリオス〈特にはありませんが…この状態でバリアジャケットの展開が出来るか試したいですね〉

 

シャマル「異常なし…バリアジャケットに関してはこの検査が終わってから試すと思うからもう少し待ってね」

 

アリオス〈了解しました〉

 

話は終わったのか、シャマルがアレルヤから離れる。

 

はやて「ほんなら…アレルヤもリインも問題無いみたいやから、いろいろ試してみよか!」

 

さて、どんな結果が出るか楽しみやな!

 

 

 

リインsied

 

 

 

軽い準備運動を終えた私とアレルヤは現在、訓練用のガジェット2型と交戦中です!

 

アレルヤ「リイン!」

 

リイン〈はいです!凍てつく氷槍よ、眼前の敵を穿ち貫け!〉

 

アレルヤ・リイン「〈フローズンランサー、いけぇ!!〉」

 

背中の翼の周りに現れた数十の蒼い魔力で出来た槍は私達の言葉に従ってガジェットに向かって勢いよく飛んでいきます。

フローズンランサーは私とアレルヤの魔法で、放たれた氷の槍は次々とガジェットに当たってガジェッ爆発させていきました。

 

リイン〈それにしても…空中での動きが機敏ですね、アレルヤは〉

 

アレルヤ「たぶん、アリオスで鍛えられてるんだと思うよ。アリオスは機動力とスピードが特化したガンダムだから」

 

さっきからアレルヤはアリオスを使わない状態…つまり私と蒼天の書だけでガジェット達と戦っているですが、シグナムやヴィータちゃんとは違う戦い方、違う動きを見せてくれるのでとても勉強になります!

 

アレルヤ「リイン、近接戦闘をするよ。アリオスを展開する」

 

リイン〈了解です!〉

 

アリオス〈待ちくたびれましたよ、マイスター…セットアップ!〉

 

セットアップしたアリオスの姿は…

 

アリオス〈やはり、細部の色が変わってますか…〉

 

オレンジ色の部分が淡い水色になってました。

 

リイン〈9時の方向から敵機接近です!〉

 

アレルヤ「了解、迎撃する」

 

アレルヤはすぐにビームサーベルを抜き放つと一気に加速してガジェットへ接近していきます!

 

ガジェット〈…!!〉

 

接近を許さないとばかりにガジェットが弾幕を張ってくるけど…

 

アリオス〈遅すぎる!〉

 

直撃コースの攻撃だけをバレルロールで回避、さらに加速して…!

 

アレルヤ・リイン「〈はぁっ!〉」

 

アレルヤはすれ違いざまにガジェットをバレルロールをしながら真っ二つに切り裂きました!

 

リイン〈シグナムにはない戦い方です…〉

 

アレルヤ「アリオスだから出来る戦い方だよ」

 

アリオス〈恐縮です、マイスター〉

 

その後もしばらく訓練を続けて…そろそろ終わろうとした時、その人はやって来ました。

 

フェイト「こんな風に訓練するのは初めてだね?アレルヤ」

 

バリアジャケットを纏い、私達の前に現れたフェイトちゃんは何だか嬉しそうです…。

 

アレルヤ「ラストは君かい?フェイト」

 

フェイトちゃんはバルディッシュのザンバーフォームを、アレルヤはビームサーベルとシールドを構えます。

 

フェイト「そうだよ。だから、全力で来て」

 

アレルヤ「了解…行くよ、リイン。準備はいいかい?」

 

リイン〈大丈夫です!行きましょう!〉

 

準備完了…と思いきや次の問題が起きてしまいました!

 

ハレルヤ(楽しそうな事をやってるじゃねぇか。アレルヤ、俺もまぜろ)

 

アレルヤ(ハレルヤ?)

 

フェイト「来ないなら此方からいくよ!」

 

寝ていたハレルヤが起きた事により出来た隙を突いて、フェイトちゃんが突撃して来ました!

 

リイン(アレルヤ!ハレルヤ!フェイトちゃんが来たですよ!!)

 

アレルヤ・ハレルヤ「「問題ない」」

 

バルディッシュの縦一閃の斬撃を足を右に半歩程、少しだけ動かして難なくかわし…

 

フェイト「っ!まだ!」

 

降り下ろしたザンバーをそのまま降り上げて来たのを…

 

アレルヤ「リイン」

 

リイン〈パンツァーガイスト!〉

 

私の魔法…蒼きシールドを足下に展開してガードする。フェイトちゃんは弾かれた衝撃を活かして少し距離をおくと…

 

フェイト「バルディッシュ!」

 

バルディッシュ〈プラズマランサー、ファイア〉

 

離れて即座に撃ち出された雷の槍はシールドの外側から攻めて来ました!けれど…

 

ハレルヤ「甘ぇぞ!フェイトォォ!!」

 

ハレルヤがパンツァーガイストを足場にして、それを思いきり蹴って跳ぶ事により初撃をかわし、追尾して来たモノは…

 

リイン〈フローズンランサー!〉

 

私の氷結の槍が迎撃していきます!

 

 

 

フェイトsied

 

 

 

フェイト(く…!アレルヤが魔法を使えるようになったらこれだけ手強いなんて!)

 

縦に切れば身体を捻って避け、斜めに切ればリインのシールドで弾かれ、横に切れば…

 

ハレルヤ「そら!」

 

足で刀身を蹴り上げてかわされる。弾かれたバルディッシュをすぐさま振り落として、なんとかつばぜり合いに持ち込めた。

 

フェイト「足癖が悪いね、ハレルヤ!」

 

ハレルヤ「ハハハ!いつまでお前が強気でいられるのか、楽しみだなあ!フェイトォォォ!!」

 

アレルヤ「リイン!今だ!」

 

リイン〈拘束します!フリューレン、リッセン!〉

 

私とアレルヤの足下に白いベルカの魔法陣が広がる。…まさか!?

 

フェイト「(自分たちごと拘束する気!?)く!、離れ「よそ見してんじゃねえ!!」しまっ!?」

 

私は一瞬の焦りから、つばぜり合いの為にバルディッシュに込めていた腕の力を緩めてしまい、その隙をハレルヤは見逃さなかった。

 

フェイト「あ…!」

 

ハレルヤの蹴りがバルディッシュに直撃、バルディッシュは私達の真上に蹴飛ばされてしまい…

 

アレルヤ・ハレルヤ「「捕まえたぁ!!」」

 

アリオスの左腕に装備されていたシールドクローに私は腕ごと身体を挟まれてしまった!

 

アレルヤ「リイン!バルディッシュを!」

 

リイン〈了解です!ユニゾン・アウト!〉

 

落ちてきたバルディッシュをリインがなんとかキャッチ……ああ、これで負けが確定しちゃった…

 

フェイト「私の…負けだね」

 

私を掴んだままでアリオスが頭の部分のバリアジャケットを解除する。

 

ハレルヤ「いいねぇ、負けて沈んだ顔もそそられるぜ…ところでフェイト」

 

フェイト「な、なに…かな?」

 

ハレルヤはニヤニヤと笑いながら私を見ていた。……凄く、嫌な予感しかしないんだけど…

 

ハレルヤ「今のお前は手も足もでねぇ状態だよなぁ…俺が好き放題に出来るよなあ?…特に…その立派な胸とかさぁ?」

 

フェイト「ちょ!?ダメダメ、絶対にだめ〜!!」

 

空いている右手をわきわきと動かすハレルヤ…何だか動きが怖い…!

 

フェイト(ダメダメ、こんな明るいのに…じゃなくて!外でなんて…そうでもない!私は一体なにを考えてるの!?)

 

どうしよう!?何も思い浮かばない!このままじゃハレルヤに好き放題されちゃう…!

 

ハレルヤ「………や〜めた」

 

フェイト「……へ?」

 

ど、どうして…?

 

ハレルヤ「ん〜〜?その顔…もしかして、期待してたのかぁ? 」

 

フェイト「そ、そんな筈ない!!」

 

 

 

ハレルヤsied

 

 

 

お〜お〜、顔を真っ赤にしちゃって……そんな表情されたらさぁ、ますますさあ!

 

ハレルヤ「(苛めたくなるじゃねぇか!)……ま、お前は俺の女なんだ…寂しかったら何時でも来いよ。足腰が立てなくしてやるぜぇ?」

 

フェイト「〜〜〜〜!!エッチ!スケベ!変態!/////」

 

あ〜、そう言う事を言うか。なら…止めを刺してやるぜ!!

 

 

 

ハレルヤ「悪かった、悪かったから拗ねるなよ…ああ、あとこれからは背後に気を付けろよ?でないと…」

 

クローを引き寄せ、フェイトに近づき、耳元で囁いてやる。

 

ハレルヤ「俺がお前を襲ってしゃぶり尽くしてやる。それこそフェイト、お前のありとあらゆる…全てをなぁ」

 

フェイトの頬にキスをして、顔を見てみると……

 

フェイト「はううぅぅ……///」

 

目を回してやがった。

 

ハレルヤ「………んじゃ、アレルヤ代わるぞ」

 

アレルヤ「ええ!?フェイトはどうするのさ!」

 

ハレルヤ「…ドンマイ」

 

アレルヤ「ほったらかし!?おまけにそれ、僕のセリフだし…」

 

知るか。ま、面白い事も終わったみてぇだしな…寝よ。

 

 

 

アレルヤsied

 

 

 

ハレルヤが寝た後、僕ははやてとなのはにこってり絞られた。……僕は悪くない、よね?そして…

 

リイン「今日は楽しかったですね!アレルヤ!」

 

アレルヤ「そうだね、僕もあまり魔法を使わないから今回の事は貴重な経験だったよ」

 

僕とリイン、ハルートは一緒に夕食を食べていた。

 

ハルート「いいなあ〜…私もユニゾンしてみたいなあ〜」

 

アレルヤ「ふふ…いつか出来るようになるよ」

 

ハルートの頭を撫でてあげる。彼女は嬉しそうに顔を綻ばせる。リインがそれをジッ…と見ていた。

 

リイン「アレルヤ、その…私も頭を撫でて欲しいですよ!」

 

アレルヤ「ん?いいよ」

 

羨ましかったのかな…?僕はリインの頭も撫でてあげる。ただ…彼女は小さいので僕は指先で撫でる事にした。

 

リイン「えへへ〜///」

 

リインは撫で終わった後も終始笑顔だった。

 

こうして多少賑やかに、そして穏やかな空気のまま夕食を終えて僕は一人で自室に戻り、ベッドに寝転がる。こうして今日が終わっていく。だけど…気になる事もある。

 

アレルヤ(訓練が終わった後の検査ではリインはAランクに戻っていた…)

 

リインの魔力上昇…通常のユニゾンでは起こらない事が起きた…考えられる可能性は二つ…

 

アレルヤ(僕が超兵だからなのか、あるいは…レントが関係しているのか…)

 

おそらくは後者だろうね…

 

アレルヤ(いいことなのか…悪い事なのか…)

 

シャーリーも調べているし、僕が考えていても仕方ないか…寝よう。

 

アレルヤ(明日が今日みたいに平和でありますように)

 

そして僕は眠りについた。




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