魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前)   作:かねごんマークII

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今回は最後の方でこれは…みたいな展開があるので初見は注意されたし(´∇`)


第31話 暗躍するモノ

アレルヤ・ハレルヤsied

 

 

 

アレルヤ「公開意見陳述会?」

 

ライルが訓練を始めて数日が経ったある日、はやてに呼ばれて僕とライルは部隊長室に来ていた。

 

はやて「せや。地上本部で行われる……まあ、今後の方針を話し合う会議みたいな感じやな」

 

ライル「それで?俺達を呼んだ理由はなんだ?部隊長さん」

 

ソファーに座ってコーヒーを飲むライル。はやては席に座って机に肘を乗せ、手を組んで口元を隠していた。

 

はやて「……実はな、上の人がアリオス…つまりアレルヤを陳述会に連れて来いって、言うてきたんよ」

 

アレルヤ「…どうしてだい?」

 

はやて「アレルヤ…いや、アリオスはいろいろ目立ち過ぎたんや。飛行機不時着から脱走した犯罪者の逮捕協力で民衆からの支持が高く、ガジェットとの戦闘に敵のガンダムとの戦いで管理局員達の支持が高い。……これは、うちの勘になるけど、管理局は今回の意見陳述会で無理やりにでもアリオスを英雄に仕立てあげるつもりなんやと思う」

 

ライル「おいおい…それに一体なんのメリットがあるんだ?」

 

ライルの質問にはやては悲しげな表情を浮かべる。

 

はやて「今回、アレルヤを呼び出そうとしてるのはレジアス・ゲイズ中将いうてな、地上本部では有名な人なんよ。いい意味でも、悪い意味でもな」

 

悪い意味?………!、まさか…

 

ライル「……アレルヤをお偉いさんの隠れ蓑にする気か。自分達の黒く、悪どい部分を隠す為に」

 

はやて「少なくとも、うちはそう思うとる」

 

アレルヤ「だけど…僕は次元漂流者だよ?いつかは自分の世界に…」

 

帰るのに…と、言おうとして思いだす。僕達の世界を探してくれているのは…

 

ライル「アレルヤ、その世界を探してるのは管理局だ。つまり…」

 

はやて「今のところは本当に見つかってない。けれど、もし見つかったとしても…」

 

アレルヤ「隠蔽される可能性があるんだね…」

 

だからと言って僕が公の場所に出てしまうのは危険だと思う。仮に僕が断ればはやて達にしわ寄せがきてしまうが、かと言って表に出れば僕達の世界が見つかっても隠蔽されるかもしれない。そして、何よりも不味いのは……

 

アレルヤ「僕達の過去がバレたら…」

 

はやて「せや、もしアレルヤ達…ソレスタルビーイングの活動がバレたら危険思想を持ってるからと言って拘束、最悪の場合は逮捕もあり得るんや」

 

ライル「おいおい…マジかよ」

 

僕達のやってきた事に関しては六課の人の大半は知っている。その上で僕やライルと関わってくれている。

だけど…他の人達が僕達を納得してくれるかは、分からない。現に僕達が戦争根絶の為に戦っても、世界からみれば僕達はテロリストとあまり変わらないのだから。

 

アレルヤ「ふぅ…道は1つしかないね。出るよ、その陳述会に」

 

はやて「ごめんな、アレルヤ」

 

悲しげな表情で謝るはやて。

……そんな顔は、して欲しくないのにな…僕はソファーから立ち上がってはやての前に立つ。

 

はやて「?、どないしたんや、アレルヤ」

 

そして…俺は、はやての頭をガシガシと撫で付けてやる!

 

はやて「ちょっ!?ア、アレルヤ!?」

 

ハレルヤ「しけた顔してんじゃねえよ。てめェはさあ、お気楽にヘラヘラ笑って、前だけ見て進んでりゃあいいんだよ!」

 

はやて「ハ、ハレルヤ!?ちょっ、やめて〜〜〜!!」

 

俺は構わずガシガシと撫で続ける。しばらくするとはやては何も言わなくなった。

 

はやて「ええかげん、やめんかーーーーー!!!」

 

ぶっ飛んだはやては俺の手をはね上げた。

 

ハレルヤ「ハッ!らしくなったじゃねぇか」

 

俺は手を離すと机に座りはやてを見る。俺の意図に気づいたのか、驚いた表情をしていた。

 

はやて「なんや、慰めてくれてたんか?」

 

ハレルヤ「自惚れんな。テメェがしっかりしねぇと俺等が困んだよ!ま、別に俺の過去がバレたってどうって事ねぇし、いざとなりゃ逃げりゃいいしな。……ったく、らしくねぇ事をしちまった…アレルヤ、後は任せたぞ」

 

アレルヤ「ありがとう、ハレルヤ………まぁ、そういう事をだから、気にしないでね。はやて」

 

ライル「俺も同意見だ。部隊長は堂々としていればいいさ」

 

はやて「ははは…ありがとうな。アレルヤ、ハレルヤ、ライルさん。…やっぱり年上のお兄さんは頼りになるなぁ」

 

はやてに笑顔が戻り、少し雑談をしてこの場は解散となった。

 

 

 

 

シグナムsied

 

 

 

シグナム「チッ…これは厄介、だ!」

 

振り下ろされる大剣を右手のレヴァンティンで受け流し、左手の鞘で相手の頭を突くが相手は右肩に装備されたもう1つの大剣で突きを防ぐとそのまま私にタックルをしてきた!

 

シグナム「くそ!」

 

私はすぐに防御の体制をとり、相手のタックルを受けて距離をとる。相手は追撃をせずにその場に留まっていた。

 

?〈さすがはシグナム。私がシャーリーに改造されてなければ先の一撃で終わっていました。おまけに私の体当たりをわざと受け、自分から後ろに飛んでタックルの威力を殺して間合いをとるとは…〉

 

シグナム「ほう…そこまで分かるのか。伊達に私達の戦闘データをインストールしている訳ではないのだな、スローネ・ツヴァイ」

 

ツヴァイ〈恐縮です、シグナム〉

 

今回、私はシャーリーに頼まれて改造されたスローネ・ツヴァイの運動性能、戦闘においての判断力を検査していた。

 

 

 

回想

 

 

 

シャーリー「この子の戦い方や思考等のデータはシグナムさんとフェイトさんをモデルにしています」

 

シグナム「つまりコイツは私とテスタロッサの戦い方をする訳か」

 

シャーリー「そうなりますが…ホテル・アグスタ以前のデータもありますし…案外、型にはまらない面白い戦い方をするかもしれませんね」

 

 

 

回想終了

 

 

 

このスローネ・ツヴァイはシャーリーが改造したモノで殺傷能力の高いファングを廃止、左右の腰にはワイヤーアンカー、さらにバスターソードを両肩に装備している。

 

シグナム(試験運転の割にはよく動く…おまけに奴はバスターソードを片方しか使っていない。…様子を見ているのか、舐められてるのか…)

 

いや、舐められてはいないか…。なんせ奴は私とテスタロッサをモデルにした人格データで動いている。それなら相手に舐めてかかる、という行動はしないだろう。

 

シグナム(…だとすれば、様子を見ているのか。私の動きや力量を)

 

データは記録、つまり経験ではない。奴はそれを知っているから私の様子を見ているのか…?

 

ツヴァイ〈では、今度は今までのデータを生かして本気で行きます〉

 

奴はそういうと同時に右肩に残っていた大剣を手にし、右手の大剣を前に、左手の大剣を逆手に持って後ろに構える。

 

シグナム「そうか…ならば、私も全力ていくとしよう」

 

私はレヴァンティンを鞘に収め、カートリッジをロードする。

 

シグナム「いざ…」

 

体勢を低くし、脚に力を入れる。

 

ツヴァイ〈尋常に…〉

 

奴もGNドライヴの回転率を上げたのか…赤色の粒子が奴の背後で吹き荒れていた。

 

シグナム・ツヴァイ「〈勝負!!!〉」

 

私達は同時にその場から一気に駆け出した。

 

 

 

シャーリーsied

 

 

 

シャーリー「これはまた…派手にやられたわね〜」

 

用事があったのでシグナム副隊長にツヴァイのデータ収集を頼んだけれど…

 

ツヴァイ〈申し訳ない、シャーリー。少し熱くなりすぎた〉

 

帰ってきたツヴァイは右肩から先を切り落とされていた状態だった。

 

シャーリー「でも初戦でシグナム副隊長と互角に戦えるなんて…」

 

ツヴァイ〈貴女が私を改造してくれたから互角に戦えたのです、シャーリー〉

 

ツヴァイの言葉を聞いて、私は嬉しくなった。

 

シャーリー「ありがと、そう言ってもらえると私も改造した甲斐があったというものよ。それで、何か注文はある?改造出来るようならするけど…」

 

ツヴァイ〈それなら…機動力と各関節の強度を上げてほしい。今回の試運転で分かったのだがシグナムの剣速についていけない箇所があった。おまけにスピードでも若干ではあるが翻弄されていたのは明らか…その証拠にこのざまだ〉

 

ツヴァイは左手で切り落とされた自分の右腕を持ち上げる。シグナム副隊長に斬られたのが堪えているのかな……

 

シャーリー「うーん、機動力と関節か…。関節はどうにかなるけど、機動力は……あ、そうだ」

 

私はキーボードを操作してある設計図をモニターにだした。

 

シャーリー「この設計図は二つのGNドライヴを片方は武器のエネルギー供給に廻して、もう片方は推進力に廻す、そんな考えで書いてみたものなの」

 

その設計図に描かれているのは胸部に1つ、股関節に1つ、合計2つのドライヴを持っている。

 

ツヴァイ〈なるほど…アリオスの設計の流用しているのですね〉

 

シャーリー「そうだよ。けれど太陽炉の予備がないから実現は出来ないんだけどね……八神部隊長には打診しておくけど、とりあえずは関節の強化の方を優先しようか」

 

ツヴァイ〈了解、よろしく頼みます。マイスター、シャーリー〉

 

シャーリー「ぬふふ…このシャーリーさんに任せなさい!」

 

とりあえず、今後の方針を決めた私はツヴァイの腕の修理と関節の強化を開始した。

 

 

 

なのはsied

 

 

 

なのは「ハア、ハア、ハア……」

 

今の時刻は深夜の1時、私はシミュレーションのガジェットをアクセルシューター、ディバインバスター、ディバインシューターで叩き落とし、貫き、破壊していた。

 

レイジングハート〈マスター、もう時間も時間です。そろそろお休みになられた方が…〉

 

なのは「もう少し、もう少しだけお願い。レイジングハート」

 

アレルヤの覚悟を聞いたあの日から…何をしていても不安が拭えない…。気分も晴れない…。もやもやして、イライラして、ストレスばかりが溜まっていく。

 

なのは「アクセル、シュート!」

 

撃ち出されたシューターはガジェットを破壊していく。……これで何機目だったかな……

 

レイジングハート〈マスター!〉

 

レイジングハートの呼び掛けに、ぼんやりしていた私は頭を振って思考を戻す。見るとガジェットが数機、突撃を仕掛けてきていた!

 

なのは「雑魚のくせに……!吹き飛べーーーー!!!」

 

カートリッジをロードして威力の上がったディバインバスターを撃ち込む。砲撃に飲み込まれたガジェットは為す術もなく爆発していった。

 

なのは「ふぅ…少し休もう…」

 

ガジェットをあらかた撃ち落とした私は地上に降り、息を整える…

 

?「ずいぶんと荒れているな、なのは」

 

なのは「!?……アレルヤ…じゃなくてレント?」

 

突然、声をかけられて後ろを向くと、そこにいたのは黒のトレーニングウェアを着たレントだった。

 

レント「フム…どうかしたのか?感情に乱れを感じるが…」

 

なのは「ほっといて下さい。貴方には関係ありません」

 

彼を無視して、帰ろうとレントの横を通る……だけど、私は彼から言われた言葉に足を止めてしまった。

 

レント「羨ましく、妬ましいのだろう?君の親友の二人が」

 

なのは「!!、あ、貴方には「図星か」…!」

 

…私の事をどこまでも見抜いてくる彼に腹が立つ。私に背を向けたまま、彼は私に話し続けた。

 

レント「アレルヤは元の世界に残して来た彼女、マリー…そして八神はやてに対して好意を持っている」

 

なのは「……やめて」

 

聞きたくない…

 

レント「ハレルヤはフェイト・T・ハラオウンに対して好意を持っている」

 

なのは「……だまって」

 

言わせたくない…!

 

レント「アレルヤとハレルヤの心……そこに、君の居場所は「黙れ!!」……ない」

 

認めたくない!!

 

私は振り返るとレイジングハートを構え、先端を彼に向ける。彼は私を見ていた…悲しげな表情と、瞳で。

 

レント「怖いのだろう?一人になるのが。友達が、仲間が、愛した人が……自分から離れていってしまうのが…」

 

なのは「うるさい!黙れ!貴方に、貴方なんかに私の何が分かるの!?ずっと、ずっと良い子でいないといけなかった!ひとりぼっちでも、泣けなかった、泣かなかった!辛いときだって一生懸命に頑張った!どんな時だって私は良い子でいられるように努力した!いらない子ならない為にずっと笑い続けた!それなのに、私は、頑張ったのに…選ばれなかった…!わ、たし…は!」

 

今まで我慢してきたモノが一気に言葉と涙になって出てきてしまう。止めたくても、止められなかった。

 

レント「……なのは」

 

彼は、レントはレイジングハートを手で避けると私を抱きしめた。

 

 

 

レントsied

 

 

 

なのは「離して!貴方は悪い人なの!信用しちゃいけないの!」

 

ぽかぽかと左手で私の胸を殴り、泣きながら暴れるなのは。……全然痛くないがな…

 

レント「強くなくていい、頑張らなくてもいい、泣きたい時は泣けばいい……お前は、孤独ではない」

 

ピタリ、となのはが暴れるのを止めた。私は彼女をさらに強く抱きしめる。

 

レント「……私はお前が望むのなら力を貸そう。強くなりたいなら力をやろう、頑張らないといけない時は背中を支えよう、泣きたい時は胸を貸そう、そして……なのはが孤独ならば私が傍にいよう」

 

甘い、甘い毒を…私は言葉にしてなのはに囁く。……後、少し……

 

なのは「レ、レント………」

 

なのはが私を見上げる。その瞳は、迷子の子供が親を見つけて安心したような光を放っていた。

 

レント「だから、笑ってくれないか?私の為に、私だけの為に」

 

なのは「レント…ん…」

 

私はなのはにキスをする。彼女は抵抗せず、私に身を委ねていた。

 

レント「……ふぅ」

 

なのは「…あ……」

 

……私が唇を離すと彼女は少し残念そうにしていた。……ククク、あと少しで堕ちるな。

 

レント「…この口づけに誓おう。君は私が護る。そして…君を孤独を感じさせたりはしない事を」

 

なのは「あ、ありがとう。レント///」

 

頬を赤くしながら嬉しそうに微笑むなのは。私は彼女を抱き上げた。…いわゆる、お姫様抱っこで。

 

なのは「わ!?ど、どうしたの?」

 

レント「疲れているのだろう?部屋まで運ぼう。…遠慮はいらない、私は君を支えると誓ったのだから」

 

なのはが断れないように先回りし、意見を封じる。彼女は観念したのかおとなしくなった。

 

 

 

レント「着いたぞ」

 

なのはの部屋まで彼女を運び、ベッドの前で彼女を降ろす。降ろされた彼女は何か考えているのか、うつむいていた。

 

なのは「………」

 

レント「それでは、また「待って」……どうかしたのか?」

 

なのはに呼び止められ、私はその場で彼女の言葉を待つ。

 

なのは「えと…、さっきはごめんね。怒鳴り散らして」

 

レント「気にするな。君が笑ってくれるなら安いモノだ」

 

なのは「ありがとう、レント。………あともう1つ、話があるの」

 

レント「聞こうか、…君の望みは私の望みだ」

 

彼女はなにやらぶつぶつと言っていたが何度か頷いたと思うと…

 

なのは「うん、……レント、私のリンカーコアを治してほしいの」

 

顔を上げた彼女の目には覚悟が宿っていた。

 

レント「……覚悟はいいのか?」

 

コクリ、と頷くなのは。

 

なのは「私は貴方のモノにはならない。けれど力は欲しいし、治療して欲しいから…だから治しなさい」

 

レント「(フム…違った方向に進んでしまったが……これはこれで好ましい)その気概、度胸、態度…いいな、実にいい。よかろう、君のリンカーコアを治療し、さらに力を与えよう。ただし、その方法だが…」

 

なのは「……わかってる。だけど……私は、その、初めてだから…///」

 

モジモジと身体を動かすなのは。…私は本来は性別などないが、身体がアレルヤのモノだからか、なのはの仕草にひどく興奮している。

 

レント「なに、心配するな」

 

なのは「あ…///」

 

なのはをベッドに押し倒し、その上から覆い被さるように両手をベッドつき、なのはを見つめる。私の下には不安と期待が混ざりあった顔をしているなのはがいる。

 

レント「なのはが満足出来るように努力するさ」

 

なのは「お、お願いします///」

 

そして私は再びなのはとキスをし、その夜はなのはとすごした。

 

 




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