魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前) 作:かねごんマークII
アリオスside
ここはヘリの中、私はマイスターの手から離れて今はハラオウン執務官の手に握られている。そんな状況だが、私は今後の事を考ていた。
アリオス(マイスターとソレスタルビーイングの規則事項や方針を元に決めた優先事項を順番に並べると …)
1・アリオスガンダム本体とオリジナルGNドライブの捜索と確保。確保が不可能な場合は機密保持の為に破壊する。
2・マイスターの行動次第では新たな武装が必要、なので私自体の改良か新たなデバイスの開発。
3・元の世界に帰る為の情報収拾、及びその間のマイスターの安全と衣食住の確保。
4・マイスターの記憶の修正
他にもあるが特に優先させる事項が以上の四つ。4番に関してはマイスターの独り言を聞いた私の判断だが。
アリオス(それと私自体の存在の確認でしょうか…)
マイスターは不思議には思ってはいるけど疑いはしてない。だがよく考えると私自身はおかしな事だらけなのだ。
アリオス(マイスターの機体やオリジナルGNドライブ、その他にも私の中には他のガンダムのデータ、 追加武装、果てには敵のモビルスーツのデータまで入っている)
それらのデータだけならまだ分かる。デバイスはそのほとんどが戦闘に関する事を目的に製作される。敵や追加武装のデータがあってもあまりおかしくはない。ただ…
アリオス(何故、私にマイスターの過去の記録があるのだろうか?それに私の情報処理能力にこの思考力 …、あまりに高性能すぎる……あ、まずい。オーバーヒートしそうですね)
私自体を存在否定し始めたので本体に負荷がかかり始めた。この辺りで考えるのはやめておこう。
アリオス(どうせプロテクトがかかっていて核心には辿りつけないし、ならば今はマイスターの事だけに集中しよう)
そう結論をだすと私は彼女達に疑問を聞くことにした。
アリオス<よろしいですか?ハラオウン執務官>
フェイト「ん?なにかな?」
アリオス<いくつか質問してもよろしいですか?>
フェイト「いいよ。私が答えられる範囲でよければだけど…」
アリオス<構いません。では質問ですが今、このヘリは何処へ向かっているのですか?>
フェイト「古代遺失物管理部隊、通称、機動六課へ向かっているよ」
アリオス<その部隊の目的は何ですか?それと私とマイスターの処遇を教えて戴けますか?>
フェイト「部隊の目的はロストロギア、え…と、いわゆる過去の文明が残した危険な遺産なんだけどそれの保護を目的としてつくられた部隊なんだ。アレルヤさんとあなたの処遇については正確には答えられないかな。それは部隊長が決める事だから」
アリオス<解答、ありがとうございます。最後に私から警告しておきます。私をマイスターの許可、立ち会いも無しに解析しようとなさるなら私は自分のデータを全て消去しますので。お忘れにならないように 。ちなみにマイスターからのデータ開示があったとしても機密事項はマイスターでも見ることが出来ない のでそのあたりもよろしくお願いします>
フェイト「わ…わかった。…すごい高性能なデバイスだね、あなたは」
喋りすぎましたね。ハラオウン執務官は私を驚いた表情で見つめていた。
アリオス<恐縮です。では私は自己解析して破損が無いか調べるため一時的に機能をシャットダウンしますので、 マイスターの事をよろしくお願いします>
フェイト「うん、任されたよ」
そして私は自己解析のため機能をシャットダウンした。
なのはside
なのは「凄いね。そのデバイス…アリオスだっけ?」
シグナム「ああ、ハプティズム殿はそう言っていたな」
私はかなり驚いてしまった。なんせアリオスは自分の状況やアレルヤさんの安全を気にかけてるうえに六課の目的なんかも聞いて理解していた。
なのは「すごいマスター思いのデバイスだね…そう思わない?レイジングハート」
レイジングハート<そうですね。ですが私の思いも負けてはいませんよ?マスター>
レイジングハートは怒ったのか少し強めに点滅しながら私に答えてきたた。
なのは「ふふ…そうだね、ありがとう。レイジングハート」
レイジングハート<分かって戴けてなによりです>
そんな雑談をしているとヘリがホバリングをし始めた。外を見ると機動六課の隊舎が見える
ヴァイス「皆さん、我が家に到着しましたよ!」
アレルヤ「ん………我が家?」
ヴァイス君の声に反応してアレルヤさんが起きちゃった。
なのは「ちょうどよかった。アレルヤさん、機動六課に着きましたよ」
アレルヤ「……機動…六課…?」
寝ぼけているのか少しぼんやりしているアレルヤさん。ふらりと立ち上がって目をこすってる。
なのは「はい。私達の親友が作り上げた部隊です。ですからアレルヤさんにはその部隊長に会ってもらいますね?」
アレルヤ「部隊長?」
ヘリから下りる時には完全に目が覚めていた。気持ちの切り替えが早いなぁ…。
なのは「はい、私達の親友で名前は、八神はやて部隊長です」
私はアレルヤさんに説明しながらヘリを降りて六課隊舎の中へ入った。
アレルヤside
廊下をしばらく歩いていると高町さんがある部屋の前で立ち止まって僕に振り返る。
なのは「ここが部隊長室だよ。少し待っててね?」
そう言うと高町さんは部屋に入っていった。わずかに聞こえる話声からどうやら今回のことを報告してい るみたいだ。話声が止むと高町さんが出てきた。
なのは「お待たせ、みんな入って」
高町さんに続いてハラオウンさん、僕、シグナムさんの順番で部屋に入る。部屋に入ると茶色の制服を着た髪の短い女性がいた。
?「よく来てくれました。アレルヤ・ハプティズムさん。私が機動六課部隊長の八神はやてといいます。 今回の事件では数々のご協力、ほんまにありがとうございます」
彼女は深々と頭を下げて僕にお礼を言ってきた。
アレルヤ「あ…ああ、いやあれは僕が勝手にやった事だから…かえって迷惑じゃなかったかな?」
はやて「いえいえ!とんでもない!とても助かりました!私達の対応がもっと早ければよかったんですけど…」
彼女は少し落ち込んだ表情で話していた。多分、今回の対応の遅さを悔やんでるんだろうな。
アレルヤ「…組織は巨大になるほど動きが遅くなりがちだからね。今回の事件みたいな時にすぐに動ける部隊があればいいのにね」
八神さんは驚いた表情をして僕を見つめてきた。…何だか照れるな。
はやて「やっぱりそう思いますよね!アレルヤさん、会った瞬間から思うとったけど出来る男はちっがうなぁ〜!みんなもそう思うやろ!?」
な、なんかいきなり口調が変わったんだけど…
なのは「は、はやてちゃん…」
フェイト「素が出てるよ、はやて」
はやて「あ…、す、すみませんなぁ。本当はこっちの口調が素なんですよ」
二人に指摘されて、少し気まずい顔をしたけどあっさりと素に戻った八神部隊長。連れて来られる時も思ったけど…
アレルヤ「管理局には上下関係とかはないのかい?」
シグナム「いや、ちゃんとあるぞ。この部隊が特殊なだけだ」
特殊?何が特殊なんだろう。八神部隊長を見ると彼女は困ったような顔をしていた。
はやて「実は…この部隊はいろいろ事情がありまして、部隊の隊員のほとんどが私やなのはちゃん、フェ イトちゃんの知り合いや同僚、友達で構成された部隊でして…だからみんな気軽に名前で呼んだりしてるんですよ」
なるほど、それなら気軽に呼び合っていたのも納得できる。
アレルヤ「…まぁ、あまり深いところは聞かない事にしとくよ」
はやて「はは…すみません」
八神部隊長が乾いた笑いを浮かべていると部屋の扉がノックされた。
はやて「は〜い、どちらさんや?」
?「八神部隊長、シャリオ・フィニーノです。入ってもよろしいですか?」
はやて「ええよ、入っといで〜」
シャーリー「失礼します。すみません、お取り込み中でしたか?」
入ってきたのは眼鏡をかけた髪の長い女性だった。
はやて「いや、ちょうどよかった。今からそっちに行こうと思うとったからな。アレルヤさん、彼女はシャリオ・フィニーノ。デバイス技師の免許を持っているメカニックや。シャーリー、こちらアレルヤ・ハプティズムさん。今日の事件の1番の功労者や」
シャーリー「初めまして、デバイスマイスターのシャリオ・フィニーノです。気軽にシャーリーと呼んで下さい」
アレルヤ「こちらこそ初めまして。アレルヤ・ハプティズムです。僕の事もアレルヤでいいですよ」
僕たちは互い自己紹介をして握手を交わす。
はやて「それで、どないしたん?何か用事があったんとちゃう?」
シャーリー「あっ!そうでした!八神部隊長、例の方はもう来られてるんですか!?」
はやて「例の方?…ああ、もう来てるよ?」
シャーリー「えっ!?何処ですか!すぐに会わせて下さい!デバイスマイスターとして例の彼にはとても興味があるんです!」
はやて「だから居るやんそこに。なぁ、アレルヤさん?」
アレルヤ「えっ!?僕!?」
いきなり話を振られても困るんだけど……ってなんかシャーリーの目が怖いんだけど…
シャーリー「では…あのロボットの中身はアレルヤさん何ですか!?」
ロボット?ああ、彼女が言っているのは…
アレルヤ「もしかしてアリオスの事かい?」
シャーリー「アリオス、て名前なんですね!?そうです!是非、是非調べさせて下さい!お願いします!」
シャーリーは僕の両腕を掴むと興奮しているせいか激しく前後に揺らしてきた。
なのは「ちょっ、ちょっと落ち着いてよシャーリー!アレルヤさんが困ってるよ!」
シャーリー「はっ!し、失礼しました!興奮してしまって…」
シャーリーは落ち着いたのかやっと離してくれた。頭が少しクラクラするんだけど…
アレルヤ「いや、僕は大丈夫だよ。それとアリオスの事だけどう、多分だけど無理だと思うよ?そうだろう?アリオス」
アリオス<さすがです、マイスター。何時から私が起動しているとお気づきになりました?>
シグナム「いつの間に…」
フェイト「全然気付かなかった…」
みんな驚いている。そんなに驚くことかな?
アレルヤ「さぁ?何となく…かな」
アリオス<ふふ…まぁ、それはさておき。シャリオ・フィニーノさん。私は貴女の用件を受け入れません >
シャーリー「え…ど、どうしてですか!?」
アリオス<それは私自体がマイスターの世界の機密事項情報を持つ塊だからです。例え世界が違おうとも私達の技術や情報をあなた達に提示したり渡すつもりはありません。もちろん私達が帰るための最低限の情報は渡しますが>
シャーリー「そうですか…残念です」
シャーリー、かなりへこんでいるけど大丈夫かな…
アリオス<……まぁ、私も今の武装だけでは心許ないので今後、もしマイスターが管理局と協力すると言われたら、その時はデバイス製作に必要な程度の情報なら提供しますよ>
シャーリー「え!ほんとですか!?」
アリオス<ええ、ただし現状ではマイスターは管理局に拘束されている身です。管理局の今後の対応次第で協力するか否か………その決定権は私ではなく、マイスターにあります>
みんなの視線が僕に集中する。でも簡単に決めていい事でもない。
アレルヤ「それについては少し考えさせてくれないかな?」
はやて「せやな、今この場で急いで決める事でもないしな。ま、今日に関してはこれでお開きにしようか。アレルヤさんは一応は検査を受けてもらってから部屋に案内しますね」
アレルヤ「分かった、いろいろありがとう。八神部隊長」
はやて「………………」
八神部隊長はいきなり黙り込んで僕の顔をじっ…と見つめてきた。
アレルヤ「あの…八神部隊長?」
はやて「はやて」
アレルヤ「え…?」
はやて「はやてって呼び捨てで呼んでください。あと、敬語も無しで」
八神部隊長は真剣な表情で僕を見つめてくる。う~ん、部隊長クラスの人を呼び捨てなんて大丈夫かな?でも…呼ばなきゃ帰してくれそうにないなぁ…
アレルヤ「…分かったよ。そのかわり僕の事もアレルヤと呼び捨てで呼んでくれ、はやて」
はやて「ふふ…ありがとうな、アレルヤ」
僕は観念して彼女の名前をよんだ。はやては嬉しいのか、満足そうに笑ってくれた。
はやて「ほんならアレルヤにはとりあえず検査を受けてもらってもええかな?と言っても体に異常が無いかの検査やけど」
アレルヤ「問題ないよ、あと時間があれば魔法やこの世界の事を教えてくれないかな?僕は次元漂流者…てやつなんだよね?だから今からいろいろ知っておきたいしね」
フェイト「それなら私が教えてあげるよ。一応執務官だしね」
どうやらハラオウンさんが教えてくれるみたいだ。
フェイト「さっきも自己紹介したけど改めまして。時空管理局執務官、フェイト・T・ハラオウンです。 私のことも気軽にフェイト、と呼んで下さい」
手を差し出されたので僕はその手を握りかえす。
アレルヤ「なら僕の事もアレルヤと呼んでくれ、フェイト」
なのは「だったらアレルヤさん。私の事もなのは、と呼んで下さい」
シグナム「私もアレルヤと呼ばせてもらおう」
残っていた二人も同じように名前で呼び合いたいみたいだ。
アレルヤ「ああ、分かったよ。なのは、シグナム」
こうして自己紹介?みたいな事を終えた僕はその後、検査を受けてこの世界や魔法のことを教えてもらった。
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