魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前) 作:かねごんマークII
アレルヤside
朝食を終えた僕は急いで食事を終えたはやてと一緒に部隊長室に行き、正式に民間協力者としての手続きをする為に何枚かの書類にサインをした。
はやて「はい、これで手続きは終わりやね」
アレルヤ「これで僕も管理局員か」
はやて「そうや、だから頑張ってな。私がビシバシとこき使ってあげるから!」
そう言って笑うはやての笑顔は輝いていた。
アレルヤ「はは…お手柔らかに頼むよ。それで僕はこの後、何をすればいいんだい?」
正直、管理局員が何をしているかも知らないし、何をすればいいか分からない。
はやて「せやな〜。とりあえずアレルヤのデバイス、アリオスを受け取って…その後は新人達の訓練を見学するのはどうや?私も今の新人達の実力をこの目で見ときたいしな」
新人達の訓練か…魔法の訓練がどんなものか見ておいた方がいいかな。戦いならともかく魔法に関しては僕は素人なんだし。
アレルヤ「了解。じゃあ早速いこうか」
僕とはやては部隊長室を後にして先ずはデバイスルームに向かった。
はやて「ここがデバイスルームや。整備が充実しとるからデバイスの製作から調整、修理、改造、なんでもできるんよ」
デバイスルームの説明を聞き、中に入るとシャーリーが画面を睨みつけて唸っていた。
はやて「どないしたんや?シャーリー。えらい難しい顔になってるけど」
シャーリー「ああ、八神部隊長にアレルヤさん。いいところに来てくれました。実はアリオスがデータの一部を提供してくれたんですが……ちょっと迷ってしまうな、と思いまして」
アレルヤ・はやて「「迷ってしまう?」」
シャーリー「ええ。アリオスのくれたデータはある武装のデータなんです。え〜と、これらなんですが」
シャーリーはキーボードを操作して画面を切り替える。
アレルヤ「え…この武装は…」
そこに写し出されたのはケルディムのシールドビットとスナイパーライフル2だった。だけど…
アレルヤ「でも、これはアリオスの武装としては使えない。アリオス、どういう事なんだい?」
デバイス専用のケースに入れられてるアリオスに目を向ける。
アリオス<マイスターは機動六課にお世話になるとシャーリーから聞き、先程手続きも完了したのを確認しした。これからは共に戦ってい のですから戦力の増強を計るべきです。ですので現在開発中の4機のデバイスの内、2機はこの武装を付け足した方が戦略のはばが広がると思いましたので提供しました>
確かにそうだけど技術的な部分は大丈夫なのかな?
シャーリー「アリオスの言う通り、この二つの武装は現在の段階ならすぐに追加できます。おまけに追加するだけでかなり戦いやすくなるんです。ただ新人達の能力的に使わせてもいいものかどうか…なのはさんにも相談しようと思うんですけど」
アレルヤ「ん?何でなのはに聞く必要があるんだい?」
はやて「ああ、説明してなかったな。なのはちゃんは本来は所属部隊が教導隊、言わば魔導師の訓練メニ ューを考えたり、実際に訓練を手伝ったりする部隊なんやけどそこに所属しとるんや。せやから六課ではその経験を活かして新人達を鍛えてもらってるんよ」
なるほど、それならなのはに相談して決めた方がいいだろうな。新人達の教官ならこの武装が新人達にあ っているのか、使いこなせるのかぐらいなら分かるだろうしね。
はやて「そんならシャーリーも一緒に訓練場に行く?私とアレルヤはアリオスを受け取ったら新人達の様子見とアレルヤに魔法戦がどんなものなのか見学してもらおうと思ってたしな」
シャーリー「そうなんですか?わかりました、ご一緒させてもらいます。では、少しだけ待ってて下さいね」
シャーリーは展開していたパネルを操作してアリオスをケースから出して僕に渡してくれた。
アリオス<こんなに早くマイスターのもとに帰れるとは思いませんでしたね>
アレルヤ「早く返ってくるのに越したことはないさ」
渡されたアリオスを制服の内ポケットに入れる。
はやて「ほんなら、訓練場に行きますか」
はやてを先頭にデバイスルームを後にして僕達は隊舎の外に出た。
はやて「ほほ〜、派手にやっとるな〜。なのはちゃん」
訓練場は海上にあるみたいで廃棄された都市が訓練場になっていた。その都市のいろんなところから爆発音が聞こえてくる。
アレルヤ「何で海の真ん中に廃棄された都市があるんだい?」
シャーリー「ああ、違いますよ。あれは最新式の訓練場で…わかりやすく言うと魔法を応用して実際に触れることが出来る立体映像…と言ったら解りますか?」
アレルヤ「へぇ…そんな技術がこの世界にはあるのか。凄いな」
近くに行くとなのはがパネルを操作して新人達の戦い方をチェックしていた。
はやて「なのはちゃん、新人達の調子はどう?」
なのは「はやてちゃん?それにアレルヤさんとシャーリーも…どうしたの?」
僕たちの訪問が意外だったのか彼女は不思議そうに尋ねてきた。
アレルヤ「僕は魔法戦とはどんなものか見ておいた方がいいと思って見学に来たんだ」
シャーリー「私は新人達が使うデバイスに新たな武装を追加するか相談に来ました」
なのは「そうなんだ。シャーリー、新たな武装はどんなものなの?」
シャーリー「はい、え〜と…この二つです」
シャーリーがパネルを操作して先程のデータを表示する。
なのは「……………このデータだとデバイスを使うのはキャロとティアナだね。彼女達にはピッタリな装備だけど…考えたのはシャーリー?」
シャーリー「いえ、アレルヤさんのデバイス、アリオスが戦力増強のためにとデータを提供してくれました」
なのは「そうなんだ。うん、多少の改良が必要だけどこの武装ならティアナもキャロも使えるだろうし、 採用しようか。特にシールドビットはキャロにピッタリの武装だしね」
シャーリー「わかりました!では早速組み込みますね!」
シャーリーは喜々として来た道を走って戻って行ってしまった。その横を赤髪を二つのみつあみにした女の子がこっちに向かって歩いてきた。
はやて「ヴィータ?どないしたんや?昨日からリィンとシャマル、ザフィーラと一緒に本局の方の仕事を 手伝いに行ってたやろ。そっちの方は終わったんか?」
ヴィータ「うん、後は細かいデータの処理と力仕事だけだったから三人に任せて先に戻って来たんだ。… ところでコイツ、誰?」
コイツ、て言葉遣いが悪いな。この子。
はやて「こら!初対面の人にそんなこと言うたらあかんよ、ヴィータ!ごめんな、アレルヤ。この子はヴ ィータ、私の家族なんよ」
アレルヤ「そこまで気にしてないよ。はじめまして、アレルヤ・ハプティズムです。よろしくね、ヴィータ 」
僕が手を差し出すとちゃんと握手をしてくれた。礼儀は正しい子だな。
ヴィータ「ああ、よろしく(コイツ……なんだ?なんか、違和感が…?)。なぁ、はやて。コイツ…アレルヤと戦ってみてもいい?」
ヴィータside
あたしの突然の申し出に、はやてとなのはは驚いてた。
はやて「いきなりどないしたん?なんか気に入らん事が有るなら私に言いや」
はやてが怖い顔で私を睨んでる。別に気に入らないとかじゃねぇーんだけどな……
ヴィータ「そんなんじゃ無いよ、はやて。ただ…なんつぅか…言葉に出来ないんだけど、とりあえずソイ ツの実力を知らねーことには背中を預けれねーし。それに訓練場にいるってことはソイツの実力を見る為じゃないの?」
はやて「別にそういう訳で「いいよ、やろうか」て、アレルヤ!?」
はやての言葉を遮ってアレルヤは返事を返してきた。
アレルヤ「はやて、彼女の言う事は正しいよ。実力の分からない相手に背中は預けれないのは僕も一緒だ から。なのは、悪いんだけど訓練場で彼女と戦ってみてもいいかい?」
なのは「う、うん。いいけど…大丈夫なの?」
アレルヤ「なんとかするさ。…ところでヴィータ、ひとつ賭けをしないかい?」
ヴィータ「賭け?何を賭けるんだ?」
アレルヤ「もし僕が勝ったらちゃんと名前で呼んでくれ。そして君が勝ったら一つだけ、僕が出来る範囲で願いを叶えてあげるよ」
ヘッ!面白そうじゃねぇか!
ヴィータ「いいぜ、その賭けに乗った!」
この違和感が何なのかはわかんねぇけど、迷う必要なんてねぇ。賭けに勝って高級アイスを買わせてやるぜ!
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