魔法戦記リリカル00 ~世界を越えた超兵の話~(改定前)   作:かねごんマークII

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始まった鉄槌の騎士との戦い。勝利はどちらの手に入るのだろうか…


第08話 ハレルヤ

アレルヤside

 

 

訓練場の真ん中で僕とヴィータは互いに離れて向き合っていた。

 

ヴィータ「アレルヤ!あたしが勝ったらアイスを買って貰うからな!いいか!?」

 

アレルヤ「(子どもみたいな事をいうなぁ…)了解、負けたら買ってあげるよ」

 

ヴィータ「約束だからな!いくぞ、アイゼン!」

 

アイゼン<セットアップ>

 

彼女は赤いドレスのようなバリアジャケットを展開し、その手には柄の長いハンマーが握られていた。だけど何だか……

 

アリオス<お人形さんみたいなバリアジャケットですね>

 

それを言ってはいけないよ、アリオス。おかげで凄く怒ってるよ?彼女。

 

ヴィータ「テメェら…ぶっ殺す!!」

 

アレルヤ「やれやれ、物騒な事を言うなぁ…。いこう、アリオス」

 

アリオス<セットアップ>

 

バリアジャケットを装着し準備完了の合図をなのはに送る。すると目の前にパネルが現れてカウントダウンが始まった。3…2…1…

 

ヴィータ「アイゼン!」

 

アイゼン<展開>

 

開始と同時にヴィータはハンマーを横に2、3回振るとそこに鉄球が5個出現してその鉄球を思いきりハンマーで叩いて飛ばして来た!

 

アレルヤ「勢いはいいけど、直線的で避けるのは簡単だよ」

 

僕はスラスターを使って横に避けると同時にビームライフルを連射する。飛んで避けてもよかったけど相手の手の内が分からないのだから最低限の動きだけをして相手の出方を待った方が得策だろうしね。

 

ヴィータ「はっ!調子にのんな!アイゼン、カートリッジロード!ラケーテンフォルム!」

 

アイゼン<了解、ラケーテンフォルム>

 

ハンマーの付け根の辺りがスライドして薬莢が排出された。するとハンマーの形が変わり片方がブースタ ー、もう片方が先端が尖った形になる。 すると彼女はブースターを吹かして自分ごと回転しながら接近してきた!見た目は子供だけど戦い慣れてるな… 僕は飛んで避けようとした。が、脚に赤いロープのようなモノが絡まっていた!

 

アレルヤ「な…何だ?コレ!?」

 

アリオス<マイスター!早く回避を!>

 

とっさに左手にビームサーベルを持ってロープを切ったけれど、既に遅かった。

 

ヴィータ「ぶっ飛べぇーーー!!」

アレルヤ「ぐっ!?」

 

ハンマーが僕の横っ腹におもいっきり当たり僕は勢いよく吹っ飛ばされた!

 

アレルヤ「ぐあぁぁぁぁ!!」

 

そしてそのまま近くのビルに叩きつけらてしまった……

 

アレルヤ「う…ぐ…だ、大丈夫かい…アリオス」

 

アリオス<損傷率…20パーセント…戦闘行動には支障ありません。マイスター、ご指示を>

 

アレルヤ「よし…反撃に(俺にやらせろよ、アレルヤ)…!?ハレルヤ!?」

 

今まで寝ていたハレルヤがいきなり話かけてきて、僕は少し驚いた。

 

ハレルヤ(俺ならうまくやれるぜ。どうせお前の事だ、ガキ相手に銃を向けられねぇんだろ?)

 

アレルヤ「そんなことは(あるんだろう?)…う…」

 

ハレルヤ(心配すんなよ、ほどほどに痛めつけりゃあ、あのガキも素直になるだろうしよ?)

 

アレルヤ「だからって(うるせえなぁあ!ぐだくだ言わずに…)」

 

ハレルヤ「さっさと変わればいいんだよ!アレルヤァァァァ!(ハ、ハレルヤ!)」

 

 

ハレルヤSide

 

 

ハレルヤ「ったく…手間取らせんなよ、アレルヤ。こんな面白い事を独り占めすんな」

 

俺は起き上がって肩や首を回して体を軽く動かす。アレルヤが何も言ってこないとこをみると、どうやら気絶したみたいだな。

 

ハレルヤ「こりゃ好都合だな。体の調子も悪くねぇ。おい、アリオス」

 

アリオス<何でしょうか?マイスター・ハレルヤ>

 

あ?コイツ…俺とアレルヤの区別が判んのか。

 

ハレルヤ「俺とアレルヤの区別がわかんのなら、俺がやりたい事もできんのか?」

 

アリオス<マイスター・ハレルヤが近接戦闘を好む事は知っています。そして、その反応について行くことが私には出来ます>

 

ハレルヤ「なら話は早ぇな。キュリオスのシールドはあるか?」

 

アリオス<あります。ですがあまり相手を痛めつけないようにお願いします。今後は彼女達の手伝いをしつつ元の世界に戻る手段を見つけなければいけないので>

 

ハレルヤ「はいはい…わかったよ。まぁ俺は面白ければどんな世界でもいいけどなぁ!」

 

とりあえず今はあの赤いガキをボッコボコにしてやるとするか!

 

 

ヴィータside

 

 

あたしはアレルヤを吹き飛ばした後、地面に着地して様子をうかがう。吹き飛ばした際にビルに叩きつけたせいでビルの壁が崩れて辺りは砂埃でよく見えない。

やっべ…やり過ぎたか?でもあんな簡単な手に引っ掛かるとは間抜けな奴だな…

 

はやて『ヴィータ!やり過ぎや!アレルヤは魔法の事をあまり知らないんよ!?』

 

通信からはやてが叫んできた。あぁ…だからまともに喰らったのか。死んだかな…?

 

ヴィータ「お〜い…死んだか?」

 

アレルヤ?「生きてるぜぇ?続きをやるか?」

 

砂埃がはれていきアイツが立ってるのが見えた。生きてたか…でもなんか変だ…。この感じはあいつ、アレルヤじゃない…おまけにあたしは手が震えてた…あたしが恐怖を感じてる?

 

ヴィータ「テメェ…誰だ!?」

 

あたしの問いに目の前のヤツは笑い声を響かせる。

 

アレルヤ?「ハハハハハハハハハハ!!ガキィ、テメェもわかんのかよ!?今の俺は気分がいい!だから特別に教えてやるよ!」

 

ヤツはその手に持ってる銃をあたしに向けてきた!

 

ハレルヤ「俺の名前はハレルヤ様だ!覚えとけ!!」

 

ヤツが引き金を引く。あたしは横に飛んで攻撃を回避した。そう簡単にやられてたまるか!

 

ヴィータ「(あたしが感じた気配はコイツのことか?いや、違う?)ああ~!ややこしい!アイゼン!!」

 

アイゼン<パンツァー・ガイスト!>

 

連続で飛んできたハレルヤの攻撃を防御して弾く。弾かれた攻撃は辺りに着弾して砂埃が舞い上がった。

 

ハレルヤ「は!おもしれぇ…!なら…コレは防げんのかよ!?」

 

ヤツは両手に銃を出すと片方を私に、もう片方をあさっての方向に撃ち始めた。なにやってんだ?

 

ヴィータ「ん…?…んな!?マジかよ!」

 

いきなり辺りが暗くなったので上を見るとヤツの行動の意味がわかった。ヤツは私の立っている場所の横にあったビルを撃って瓦礫を私に落としてきた!

 

ヴィータ「ちっ!この程度、簡単に避けられらぁ!」

 

私は後ろに飛んで瓦礫を回避する。崩れた瓦礫で砂埃が舞い上がり前が見えなくなった…

 

ハレルヤ「甘めぇんだよ!ガキ!」

 

瞬間!ヤツは砂埃の中から左腕にクロ―みたいなのを装備して突っ込んで来た!?

 

ヴィータ「甘いのはテメェだ!」

 

私は後ろに飛びながらアイゼンを振り落としてクローを叩き、クローの攻撃をかわす!

 

ハレルヤ「チッ!避けやがったか…なーんてな!?」

 

避けれたと思った次の瞬間!ハレルヤは勢いよく回転して宙返りをしたと同時にクローをいきなり伸びてきてアイゼンごと私を捕まえた。

 

ヴィータ「ぐあ!?ち、チクショ―!離しやがれ!」

 

ハレルヤ「それが人にモノを頼む態度か?これはお仕置きが必要だなぁ?」

 

ヴィータ「お、お仕置きってな、何だよ!」

 

ハレルヤ「ん〜、そうだなぁ…ガキらしく、げんこつかお尻ペンペンか…どっちか選ばせてやるよ!ヒャハハハハハハハハハハ!」

 

さっきからガキ、ガキと…もう我慢できねぇ!!

 

ヴィータ「テメェ…!絶対にブッ殺す!アイゼン!カートリッジ、ロード!」

 

アイゼン<了解、カートリッジ・ロード>

 

アイゼンがカートリッジをロードし、私はその魔力の大半をブースターに廻して一気に吹かした!

 

ヴィータ「ふっ飛べーーーー!!」

ハレルヤ「あ?うお!?」

 

あたしはブースターで加速して回転しながらハレルヤごと近くの建物に突っ込んだ!

 

ハレルヤ「チッ!このガキ…!」

 

私は崩れた瓦礫を払いながら立ち上がる。おかげでクローからは脱出できたけど、また捕まると厄介だな… 。空で戦うならまだ自由がきくのに…。

 

ハレルヤ「こんな狭い場所じゃ気分がのらねぇ…。空で仕切直しだ!ついて来いよ!ガキんちょ!」

ハレルヤはそう言い残してそのまま外へ飛び出していった。

 

ヴィータ「あの野郎…人をガキで呼びやがって…!」

 

もう賭けとかどうでもいい!!ハレルヤを絶対にブッ潰してやる!!

 

 

はやてside

 

 

通信を通して聞こえてきた声に私は驚いた。あの大人しそうなアレルヤがけたたましい笑い声を上げて自分の事をハレルヤと言ったからだ。

 

はやて「いったい何が起きとるんや…」

 

なのは「アレルヤさん、何か様子が変だよね?」

 

私の隣にいたなのはちゃんもアレルヤの変化に気付いたみたいやね。

 

はやて「とりあえず様子が変やし、模擬戦は中断した方がええかも」

 

ティアナ「なのはさん。一体何が起きてるんですか?」

 

新人達の一人、ティアナが様子が訓練の様子がおかしい事に気付いたみたいや。

 

なのは「大丈夫だよ、そんな「テメェ!ブッ潰す!」…ヴィータちゃん?」

 

ハレルヤ「やれるもんならやってみな!せいぜい俺を楽しませてくれよ!?ガキ!!」

 

二人をみると戦いは地上から空に変わって、互いに空を縦横無尽に飛び回り互いの武器をぶつけ合っていた。

 

はやて「なんか…楽しそうやな、あの二人」

 

アレルヤは顔がロボットやから解らんけどヴィータは凶悪な笑みを浮かべて、おもいっきりアイゼンをアレルヤのシールドにぶつけてるし。…ほんま、やり過ぎちゃう?

 

ヴィータ「はっ!やるじゃねーか!ハレルヤ!」

 

ハレルヤ「テメェもな!ガキ!名前は!?」

 

ヴィータ「あたしの名前はヴィータ!ちなみに…ガキじゃねぇ!」

 

ヴィータがアイゼンを横に振り抜きアレルヤ?の腹を狙ったけどアレルヤ?は逆にアイゼンに真っ向から蹴りを入れて互いに吹き飛ばされて距離がひらく。

 

ハレルヤ「ははっ!楽しいなぁ、楽しいよなぁ!最高な気分だぜ!そうだろ!?ヴィータァァ!!」

 

ヴィータ「は!確かに悪かねぇな…次で決めるぞ、アイゼン!ギガントフォルム!」

 

アイゼン<了解。ギガントフォルム>

 

ハレルヤ「アリオス!」

 

アリオス<了解しました。サーベル出力最大。フルブースト、カウント開始>

 

はやて「あかん!二人とも熱くなりすぎて周りが見えてない!」

 

頼むから設備は壊さんといて〜!後のやりくりが大変なんやから〜!

 

なのは「………二人共………」

 

ゾクリと寒気が横から漂ってきた。ゆっくりとそちらを見ると

 

なのは「………遊ぶんなら………」

 

白いバリアジャケットを着て……

 

なのは「…………よそでやってよね…………!」

 

杖の先を二人に向けた《管理局の白い魔王》がいた。

 

はやて(二人の事は忘れへんからな!)

 

次の瞬間、ピンク色の特大砲撃が放たれ、それを受けた哀れな二人は地面に吸い込まれるように落ちていった…。




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