【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
昨日の夕暮れに沢渡の、取り巻き達の追跡から帰って来た柚子なんだが、その様子が何処かおかしい。
一応「港の方にある倉庫で沢渡らしき男を見つけて乗り込もうとしたけど、倒れているみたいだった」と、事の顛末を聞きはしたが、その説明すらも何処か言いにくそうにしていた。
何かあったんじゃないか、沢渡に何かされたんじゃないか?
俺がそう聞くと「それは無いわ。あんな奴にやられる様なヘマはしないわ」と返って来た、その様子から嘘を言っている様に見えなかったのでまあ安心したんだが、だったらどうしたんだろう?
何か嫌な予感がするな、此処から先の原作知識が全く無いから、尚更気になる。
と思ったのがフラグになったのか分からないが、それは今日、美琴と素良の歓迎会の準備をしていた時だった。
「榊遊矢、出て来い!此処にいるのは分かっているんだ!」
「沢渡さんに怪我させやがって、許せねぇ!」
「闇討ちなんて卑怯だぞ!」
塾の外から恐らく俺に対してであろう怒号が、何処か聞き覚えのある声で聞こえて来たので、玄関を見てみると、其処には沢渡の取り巻き3人がいた。
「なんだ、沢渡の取り巻き3人衆。俺が沢渡を闇討ちして怪我させたとか聞こえたんだが」
「お前がやったんだろう!昨日の夕暮れ、港の52番倉庫で!」
「そうだ!忘れたとは言わせねぇよ!」
「俺達もその場にいてこの目で見たんだ!いや、俺達だけじゃねぇ!」
昨日の夕暮れ、52番倉庫…あっ。
「「「だよねぇ、柊柚子ちゃ~ん!」」」
「っ!」
取り巻き3人衆の指摘に図星を刺されたのか、びっくりした様な表情を浮かべる柚子。
成る程、それで様子がおかしかった訳か。
その52番倉庫で沢渡が襲撃したのが俺らしき人物、ひょっとしたら俺が沢渡を襲撃したんじゃないか、そんな考えが過っていたんだろうな。
確かに襲撃のあったっぽい時刻は、俺は買い出しから帰る最中、だがそのアリバイを証明できる奴は此処にいないし、動機の面で言うと、俺が沢渡を襲撃する理由としては充分だ。
が、
「仮に俺がその沢渡襲撃の犯人だとしよう、だがそうだとしてもそれは、そっちが行って来た強盗傷害行為に対する防衛行為って事になるぜ。実際昨日の放課後にはLDSからの指示で俺からペンデュラムモンスターをパクろうとしたし、更に昨日の夕暮れ時に、俺に闇討ちを仕掛けようとしているのをこの耳で聞いているしなぁ」
「なっ!?何を証拠に」
「これ、その時にそっちの上層部と沢渡による通信を傍受したのと、闇討ちを仕掛けようとしているのを会話する様を録音したのが入ったメモリーなんだが。ねぇ、LDSの上層部さん?」
「な、何故それを持っているのですか!?」
そっちのクロを隠ぺいして、こっちのグレーを突こうなんざ千年早いんだよ、遊星時代に鍛え上げられたメ蟹ックスキルを甘く見るな!
「上層部も絡んだ組織的なペンデュラムモンスターの強盗傷害未遂、逆恨みによる闇討ち、まだこの件に関して俺がグレーとは言っても、クロだと判明しても罪に問われる可能性が低い防衛行為に対する恫喝…
これが明るみに出ればLDSはどうなるか、まあ深く考えずとも分かるでしょう?」
「なっ我々を脅迫するのですか!?」
いや、先に脅迫しようとして来たのはそっちだろ。
とは言え、恐らく今回の件で遊勝塾に抗議(という名の脅迫)をしに到着したであろうLDSの上層部らしき女性を論破するのはなんとも気分が良い。
今の俺は、遊星時代の妻であるアキもびっくりの悪い顔になっている筈だ。
「まあ、こっちの要求とそっちの要求のどっちを通すか、そのデュエルを受けて頂けるのなら、一先ずは保留にしましょう。丁度、あれやこれやと要求を突きつけてデュエルをする積もりで、そちらのデュエリストが何人かスタンバイしているみたいですし」
「良いでしょう…!
貴方達、出て来なさい!」
LDS上層部の女性は俺の提案に乗り、恐らくあれでこっちまで来たのであろうVIPカーから、俺と同じ位の、3人の少年少女に降りる様呼びかけ、双方の要求を話し合う。
「まず、我々LDSは…
貴方が持っているメモリーを要求します!」
「なら俺達遊勝塾は、今回の件の賠償金として、そちらの最新式ソリッドビジョンシステムを3基と、それを設置する為に行う遊勝塾のリフォーム工事の費用、そしてそれに伴い必要となる土地の代金を要求します」
「なっ!?幾ら何でもそちらの要求額が高すぎるのでは…!」
「果たして高いでしょうか?このメモリーに記録されたデータが外部に流出した時に発生するそちらの色々な損害の大きさ、それを考えれば充分釣り合っていると思いますが?」
「くっ分かりました…!
その要求で構いません…!」
あら、ちょっと揺さぶっただけであっさり要求を呑んでくれたな、上層部だとしても一旦、他の上層部に相談するとかしそうだが、もしかしてこの女性、LDSのトップの人?
まさかトップが来るとは思いも寄らなかったな、これは好都合だ。
「それでは始めましょうか、貴方達LDSの面子と、俺達遊勝塾の繁栄を賭けた、文字通りの
そう言い放ち、俺は、というか俺達は遊勝塾内に戻って行った。
その際に、LDSのトップらしき人から「おのれ榊遊矢…!どこまで私の計算を越えるの…!」とどっかのガイアメモリ製造組織トップの元妻らしき台詞をぶつけられたり、出るタイミングを失って様子を伺っていた塾長から「遊矢、俺は時折、お前が本当に中学2年生なのかと思うぞ…」とドン引きされたりしたが、まあ些細な事だ。
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「LDSエクシーズクラス所属の
「遊勝塾の上村一行だァ、宜しくなァ」
LDSから最初に出て来たのは、もう何と言ったらわからない奇抜な形状の紫髪、名前の元となったであろう北斗七星を象ったイヤリングを左耳に付けた少年、志島北斗。
対して俺達遊勝塾からは、一行が出て来た。
最初は俺が、様々なデッキを出して1人で勝負しようと準備していた。
事の発端となった沢渡が襲撃される事件、俺はやっていないとは言えそれが今回のデュエルのきっかけとなった訳だから俺が解決すべきだろうと考えていたが、其処に一行達が「アイツら相手に遊矢が出るまでも無ェよ!俺達に任せてくれよなァ!」と出場を志願し、結果として俺は最後までスタンバイする事となった、と言う訳。
「お前に教えてやるよォ、兄に勝る弟なンていねェって事をなァ、春市ィ!」
「春市って誰!?僕の名は北斗だ!」
「戦いの殿堂に集いしデュエリストがァ!」
「無視するな!ああもう、モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!」
「フィールド内を駆け巡るゥ!」
「見よ、これぞデュエルの最強進化系!」
「「アクショーン、デュエル!」」
先攻 Ikko LP 4000 VS 後攻 Hokuto LP 4000
「俺のターン!先攻はドローが無ェ。
まずは『ヴェルズ・カストル』を召喚!」
ヴェルズ・カストル
効果モンスター
闇属性
戦士族
レベル 4
攻撃力 1750
初手でカストルを出したという事は、やっぱり開幕オピオンか?
「カストルの効果で、俺はヴェルズをもう1体召喚するぜェ!『ヴェルズ・サラマンドラ』を召喚!」
ヴェルズ・サラマンドラ
効果モンスター
闇属性
恐竜族
レベル 4
攻撃力 1850
「更にカストルとサラマンドラでオーバーレイ!」
「お、オーバーレイだって!?馬鹿な!」
いや、何を驚いているんだコイツ、というかLDS陣営の皆して?
まさか此処舞網市でエクシーズを扱っているのがLDSだけだと未だに信じこんでいるのか?
いやエクシーズだけじゃない、もしかしたらシンクロや融合についてもそう信じていそうだ。
「2体のレベル4・ヴェルズモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!わりィがこっから先は、上級モンスターお断りの一方通行だァ!『ヴェルズ・オピオン』!」
ヴェルズ・オピオン
エクシーズ・効果モンスター
闇属性
ドラゴン族
ランク 4
攻撃力 2550
ORU 2
「ば、馬鹿な!?なんでお前がエクシーズ召喚を!それはLDSでしか扱っていない筈…!」
「逆に聞くけどよォ、なンでエクシーズ召喚がLDSしか扱ってねェとか思ってンだ?とンだロマンチストだなァ!
ヴェルズ・オピオンのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!デッキから『侵略の』と名の付いた魔法・罠カード1枚、『侵略の汎発感染』をサーチするぜェ!」
ヴェルズ・オピオン ORU 2→1
一行が披露したエクシーズ召喚に、対峙している北斗をはじめLDS陣営から驚きの声があがった辺り、やっぱりそうか。
「さァて、安全航行で頼むぜェ、オピオン!カードを1枚セットして、ターンエンドォ!
そうそう、オーバーレイ・ユニットを持ったオピオンがいる限り、レベル5以上のモンスターは特殊召喚出来ねェから、気ィ付けなァ!」
Ikko
LP 4000
手札 3
モンスター ヴェルズ・オピオン(攻撃表示)
魔法・罠カード セット
一行はオピオンの背に乗り、ターンエンド宣言までの処理を行うと共に上空へと飛び立った。
オピオンって、スタンディングデュエルでも上級モンスターをほぼ出せなくなるロック効果が強いけど、アクションデュエルではそのモンスター効果に加えて、飛行を想定した巨大な翼に、人を乗せるのに適した四足歩行の体型から、移動や探索にも最適なんだよなぁ。
正直、アクションデュエル限定で良いから制限にして欲しい。
「くっ!だがエクシーズ召喚はこのLDSに一日の長がある事を教えてやる!僕のターン!ドロー!
まずは君の場にだけモンスターが存在する事で、『セイクリッド・シェアト』を守備表示で特殊召喚!」
セイクリッド・シェアト
効果モンスター
光属性
天使族
レベル 1
守備力 1600
北斗のデッキは『セイクリッド』か、これは中々強そうだな。
北斗のフィールドに登場したのは、端末世界の伝説の騎士団『セイクリッド』に属する、巨大な瓶を持った天使シェアト。
「続いて『セイクリッド・ポルクス』を召喚!」
セイクリッド・ポルクス
効果モンスター
光属性
天使族
レベル 4
攻撃力 1700
次に出て来たのは、一行が使うカストルの双子の弟、ポルクス。
「ポルクスの効果で、僕はセイクリッドをもう1体召喚出来る!『セイクリッド・グレディ』を召喚!」
セイクリッド・グレディ
効果モンスター
光属性
魔法使い族
レベル 4
攻撃力 1600
更に出て来たのは、セイクリッドの女戦士グレディ。
「更にグレディの効果で、僕は手札のレベル4・セイクリッドモンスター、『セイクリッド・カウスト』を攻撃表示で特殊召喚する!」
セイクリッド・カウスト
効果モンスター
光属性
獣戦士族
レベル 4
攻撃力 1800
まだまだ終わらないと言わんばかりに出て来たのは、セイクリッドの弓兵カウスト。
此処でカウストを出して来たか、しかもレベル4が3体、残りの1体であるシェアトもレベル変更効果をもっている、となると…
『カウストが出たという事は間違いなく、アイツが来るぞ遊矢!』
アストラルの言う通り、アイツを出すに違いない。
「まだだ!カウストの効果発動!ポルクスとグレディのレベルを1ずつ上げる!」
セイクリッド・ポルクス レベル 4→5
セイクリッド・グレディ レベル 4→5
「この効果でレベルを上げたポルクスとグレディでオーバーレイ!2体のレベル5・光属性モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!星々の光よ、今大地を震わせ降臨せよ!エクシーズ召喚、ランク5!『セイクリッド・プレアデス』!」
セイクリッド・プレアデス
エクシーズ・効果モンスター
光属性
戦士族
ランク 5
攻撃力 2500
ORU 2
やっぱり此処でプレアデスか…!
北斗の場に、セイクリッドの中でも図抜けた実力を持つとされる上級戦士、プレアデスが、黄色のオーバーレイ・ユニットを2つ漂わせて出現した。
「やけにモンスターを並べて来たじゃねェか。だがどれもオピオンの攻撃力には届かねェぜ!」
おい一行、それフラグや。
「戦闘で倒せないなら、効果でどかせば良いだけだ!プレアデスのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、オピオンを対象に効果発動!そのカードを手札、いやエクシーズモンスターだからエクストラデッキに戻して貰う!」
「おォっと、そンなのは読めてンだよォ!チェーンしてアクションマジック『アブソーブ・パルサー』を、オピオンを対象に発動!」
アブソーブ・パルサー(今作オリジナルカード)
アクションマジック
1:モンスター1体を対象に発動出来る。このターン、そのモンスターは効果を受けない。
セイクリッド・プレアデス ORU 2→1
ワザとか、ワザとなのか、あのフラグ発言は?オーバーレイ・ユニットのうち1つが光輝き、それがオピオンを飲み込もうとしたが、一行が発動したアクションマジック、それによって発生した白い球体に全て吸い込まれた。
「ちぃっ!だがこれでシェアトの効果が使える!今しがた墓地へ送ったグレディを対象にシェアトの効果発動!シェアトのレベルは、グレディと同じ4になる!」
セイクリッド・シェアト レベル 1→4
シェアトが持っていた瓶を北斗のデュエルディスクに向けると、まるで瓶に吸い込まれる様に、墓地にあたる部分から4つの光球が放出され、実際にその光球は瓶に取り込まれた。
シェアトのレベル変化能力ってこんな演出なんだな、ともかくこれでレベル4が2体、という事は、
「更にシェアトとカウストをオーバーレイ!2体のレベル4・セイクリッドモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!数多の光よ、今雷鳴を轟かせ降臨せよ!エクシーズ召喚、ランク4『セイクリッド・ビーハイブ』!」
セイクリッド・ビーハイブ
エクシーズ・効果モンスター
光属性
機械族
ランク 4
攻撃力 2400
ORU 2
やっぱり此処はビーハイブか。
プレアデスに並び立つように登場したのは、沢山のハチ型攻撃端末を従えたセイクリッドの上級戦士、ビーハイブ。
「更にプレアデスのオーバーレイ・ネットワークを再構築!眩き光もて降り注げ!エクシーズ召喚!現れろ、ランク6!『セイクリッド・トレミス
セイクリッド・トレミスM7
エクシーズ・効果モンスター
光属性
機械族
ランク 6
攻撃力 2700
ORU 2
プレアデスの身体が、自分の身から出現したブラック・ホールの様な空間、オーバーレイ・ネットワークに吸い込まれ、全身が取り込まれると共に解放されると其処には、セイクリッドの騎士達が合体して誕生した伝説の神星龍、トレミス。
強烈な効果を持っているプレアデスを素材に使ってまでトレミスを出したという事は、此処は何が何でもオピオンを除去する腹積もりか。
「自分の効果でエクシーズ召喚したトレミスはこのターン自分の効果を使えないが、オピオンを倒してしまえば問題無い!バトルフェイズに入る!
トレミスでオピオンを攻撃!
スターライト・バースト!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!アクションマジック『回避』発動!対象はトレミス!」
回避
アクションマジック
1:フィールドのモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターの攻撃を無効にする。
トレミスが上空にいるオピオンへと向けて放出されたビーム、だがそれはオピオンが見せたバレルロールによって避けられる。
何時も思うんだがそんな無茶苦茶な動きをするオピオンもオピオンだが、それに振り落される事無く掴まっていられる一行も人間だったよな、おい?
「回避の効果でトレミスの攻撃は無効にされるぜェ!残念だったなァ!折角オピオンを倒せるモンスターを出したってのに、それが無駄になってよォ!」
「何を勘違いしているんだ?まだビーハイブの攻撃が残っている!ビーハイブでオピオンを攻撃!」
「はァ?自爆特攻とか、頭おかしィンじゃねェか?」
「策なしに突っ込む訳無いだろ!ダメージステップ開始時、ビーハイブのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!
ビーハイブの攻撃力を、ターン終了時まで1000アップする!」
「は、はァ!?コンバットトリックかよ!」
セイクリッド・ビーハイブ 攻撃力 2400→3400
ORU 2→1
読者の皆、恐らくこう思ったんじゃないか?
「フラグ回収乙」、と。
「これでオピオンを倒せる!アクセリオン・バースト・フルブースター!」
「オピオン!うわっち!」
セイクリッド・ビーハイブ 攻撃力 3400 VS ヴェルズ・オピオン 攻撃力 2550
Ikko LP 4000→3150
これまで一行の移動役として、ロックカードとして存在感を示していたオピオン、しかしそれがビーハイブの、オーバーレイ・ユニットを吸収して放った極太のビームによって撃破された事で、一行は地面に戻され、自分の足でアクションマジックを探さざるを得なくなってしまった。
いやそれだけじゃない、北斗が呼び出したトレミスとビーハイブ、それらの妨害を潜り抜けてつつ探さないといけない。
「カードを1枚セットしてターンエンド!さあ、この陣営を突破できるかな?」
Hokuto
LP 4000
手札 1
モンスター セイクリッド・トレミスM7(攻撃表示)
セイクリッド・ビーハイブ(攻撃表示)
魔法・罠カード セット
一見すると、一行にとってかなり不利な状況だが、
「面しれェ…!」
当の一行は、不利な状況に立たされた一行は、
「面白くなって来たじゃねェかァ!やってやるぜゴルァ!」
笑っていた、心の底からといった感じで、笑っていた。
「俺のターン!ドロー!
まずはお前のモンスターの方が多い事で『ヴェルズ・マンドラゴ』を攻撃表示で特殊召喚!」
ヴェルズ・マンドラゴ
効果モンスター
闇属性
植物族
レベル 4
攻撃力 1550
まっさらとなった一行側のフィールドに新たに登場したのは、端末世界でワーム侵攻時から『創星神Sophia』復活による大戦の後も生存を維持していたという勢力『ナチュル』にて生息する
「更に『ヴェルズ・ケルキオン』を召喚!」
ヴェルズ・ケルキオン
効果モンスター
闇属性
魔法使い族
レベル 4
攻撃力 1600
既に手札にあったのか、ケルキオンが。
「召喚したケルキオンの効果発動!俺の墓地にあるヴェルズモンスター、サラマンドラを除外する事で、俺の墓地にあるヴェルズモンスター、カストルを手札に加えるぜェ!
更にこの効果を適用した事で使えるケルキオンの効果で、今手札に加えたカストルを召喚!
更にカストルの効果で『ヴェルズ・オランタ』を召喚!」
ヴェルズ・オランタ
効果モンスター
闇属性
炎族
レベル 4
攻撃力 1650
更に一行が出したのは、端末世界でインヴェルズ大戦の際、討伐軍に参戦した勢力『ラヴァル』に所属していた戦士『ラヴァル・キャノン』がヴェルズ化した姿。
これでレベル4モンスターが4体、さっきの北斗が見せたのに匹敵する大量展開だな。
「よォし、反撃開始だ!まずはケルキオンとマンドラゴでオーバーレイ!2体のレベル4・ヴェルズモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!また頼むぜェ、オピオン!」
「またそいつか!だが今更出した所でもう戦闘でそいつには負けない!」
「焦るなっての!更にカストルとオランタでオーバーレイ!2体のレベル4・ヴェルズモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!わりィがこっから先は、俺の支配という名の一方通行だァ!『ヴェルズ・バハムート』!」
ヴェルズ・バハムート
エクシーズ・効果モンスター
闇属性
ドラゴン族
ランク 4
攻撃力 2350
ORU 2
これで並び立ったな、ヴェルズの3龍、その内の2体が。
オピオンに並び立つように出現したのは、『氷結界の龍ブリューナグ』がヴェルズ化した姿、ヴェルズ・バハムート。
「おいおい、オピオンより攻撃力が低いじゃないか!それでどうするって言うのさ!」
「こォするンだよォ!バハムートのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、お前のトレミスを対象に効果発動!
手札の『ヴェルズ・カイトス』を捨てて、
お前のトレミスは俺のモンだァ!」
「な、と、トレミス!?」
本当に、本当にブリューナグ関係のモンスターは悪い事しかしない、本人(禁止カード)然り、憑依させる奴(制限カード)然り。
バハムートのオーバーレイ・ユニットがトレミスに取り込まれると、途端にトレミスの身体が黒ずんでいき、それに合わせてトレミスが一行の方に移動して行く。
「ほォほォ、良ィ能力じゃねェか、トレミスって。なら遠慮なく使わして貰うぜェ!
トレミスのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、お前のビーハイブを対象に効果発動!エクストラデッキに帰って貰うぜェ!」
「くっ…!」
そして、寝返ったトレミスのオーバーレイ・ユニットが光輝き、それがビーハイブを飲み込み、後には、北斗のモンスターは1体もいなくなっていた。
「さァ、バトルフェイズだァ!
まずはバハムートでダイレクトアタック!
イーヴィル・フレア!」
「させるか!罠『次元幽閉』発動!」
「そりゃァこっちの台詞だァ!チェーンして速攻魔法『侵略の汎発感染』発動!」
「な、何っ!?」
次元幽閉
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時、攻撃モンスター1体を選択して発動出来る。選択した攻撃モンスターをゲームから除外する。
侵略の汎発感染
速攻魔法
自分フィールド上の全ての『ヴェルズ』と名の付いたモンスターは、このターンこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。
「侵略の汎発感染の効果で、俺のヴェルズモンスターは魔法・罠カードの効果を受けねェぜ!つまり次元幽閉は通じねェし、回避も攻撃モンスターを対象にするから意味ねェぜ!」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
Hokuto LP 4000→1650
「そしてオピオンでトドメだァ!
イーヴィル・サンダー!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
Hokuto LP 1650→-900 LOSE
WINNER Ikko
「うっしゃァ!勝ったぜェ!」
これで、まずは1勝か。