【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
「アクションフィールド、オン!『クロス・オーバー』!」
「周囲にカードがばらまかれた…!
成る程、アクションデュエルでの、そっちの土俵での戦いと言う事でありますな。良いでしょう、受けて立つであります!」
俺がクロス・オーバーを発動すると同時に周囲にばらまかれたアクションカードの存在を見て一瞬驚いたが、直ぐに状況を理解して身構えたキサラ。
成る程『ホルアクティ・フォース』という名の部隊は初めて聞いたが(セレナや一美、マージョリーは知らなかったみたいだし)、近衛部隊を称する集団のリーダーな事はある、これは本気で行かないとな…!
「戦いの殿堂に集いしデュエリストが!モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!フィールド内を駆け巡る!見よ、これぞデュエルの最強進化系!アクショーン!」
「「デュエル!」」
先攻 Kisara LP 4000 VS 後攻 Yuya LP 4000
「私の先攻であります!
まずは手札の『
ワン・フォー・ワン(制限カード)
通常魔法
1:手札からモンスター1体を墓地へ送って発動出来る。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。
太古の白石?何処かで聞いた様な、いや違うか…?
「ワン・フォー・ワンの効果で、デッキから『青き眼の乙女』を攻撃表示で特殊召喚!」
青き眼の乙女
効果モンスター/チューナー
光属性
魔法使い族
レベル 1
攻撃力 0
あ、青き眼の乙女!?
青き眼の乙女と言ったら、効果対象になるだけであの『
と言う事はキサラのデッキは恐らく『青眼の白龍』、このデッキで上手く立ち回れるかどうか…!
と言うか、
「チューナーモンスター?アカデミアでは融合召喚しか扱っていないと聞いていたが…」
「何を言っているでありますか?良いカードは良いカード、其処に融合も儀式も、シンクロもエクシーズも無い。ただそれだけの事であります」
成る程、アカデミアに属するデュエル戦士も皆が皆、融合召喚マンセーな奴では無い、という事か。
もし立場が違っていたら良い話し相手になれたんだがな…
「次にフィールド魔法『光の霊堂』を…
あ、あれ、開かない…!
こんな時に故障でありますか…!」
あれ、何だこのデジャヴ。
「アクションデュエル中、フィールド魔法ゾーンにはアクションフィールドが既に発動された状態となっていて、如何なる手段でもそれをフィールドから離す事は出来ない!その代わりにフィールド魔法は、永続魔法として魔法・罠ゾーンで発動する事が出来る!」
「そ、そうでありましたか、見苦しい所を見せたであります。では改めてフィールド魔法『光の霊堂』を永続魔法として発動!」
光の霊堂
フィールド魔法(永続魔法扱い)
1:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに光属性・レベル1チューナー1体を召喚出来る。
2:1ターンに1度、自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動出来る。手札・デッキから通常モンスター1体を墓地へ送る。対象のモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのレベル×100アップする。
3:墓地のこのカードを除外して発動出来る。デッキから『滅びの
遊勝塾に入ったばかりの頃のマリアみたいなドジを披露したキサラの姿にほっこりしつつも、発動されたフィールド魔法がどの様な物か、警戒を強めつつ、アクションカードを取りに行く。
「続いて今発動した光の霊堂の効果発動!対象は乙女であります!」
っ!対象を取る効果持ちだったのか!
「それにチェーンして対象となった青き眼の乙女の効果発動!
まずは青き眼の乙女の効果でデッキから『青眼の白龍』を攻撃表示で特殊召喚!」
『ギャォォォォォォォォォォォォ!』
青眼の白龍
通常モンスター
光属性
ドラゴン族
レベル 8
攻撃力 3000
コイツが、コイツが青眼の白龍、それをリアルソリッドビジョンで映し出した姿…!
その流麗な白き体躯に、アニメでの海馬瀬人さながらに『ふつくしい』と呟きそうになるが、一方でその威圧感は半端ない、流石は未だ通常モンスターで文字通り『強靭・無敵・最強』を誇るドラゴンだ…!
「その後、光の霊堂の効果でデッキから2枚目の青眼の白龍を墓地へ送り、青き眼の攻守を800アップさせるであります」
青き眼の乙女 攻撃力 0→800
まあこのパンプアップ効果はオマケと言っても良いだろう、それよりもフィールドと墓地に其々1体、青眼の白龍がいるという事、フィールドには更にレベル1チューナーがいるという事を重く見るべきだ。
「更に『青き眼の祭司』を召喚!」
青き眼の祭司
効果モンスター/チューナー
光属性
魔法使い族
レベル 1
攻撃力 300
またレベル1のチューナー、しかも『青き眼』モンスターか。
キサラの場に登場した、祭司というカード名の通りの出で立ちをしたおっさんを前に、俺はキサラがまだ暫く動いて来そうだと直感した。
「では行くであります!私はレベル8の青眼の白龍に、レベル1の祭司をチューニング!いざ飛来せよ、青き眼を持ちし龍の精霊よ!その眼は亡者を、団結を否定する!シンクロ召喚、レベル9!『青眼の
青眼の精霊龍
シンクロ・効果モンスター
光属性
ドラゴン族
レベル 9
守備力 3000
その読み通りシンクロ召喚の演出が繰り広げられ、その後には透き通った体躯のブルーアイズ、青眼の精霊龍がいた。
「まだまだこれからであります!光の霊堂がフィールドにある限り、私は通常召喚に加えて光属性のレベル1チューナーを召喚出来るであります!この効果で『青き眼の巫女』を召喚!」
青き眼の巫女
効果モンスター/チューナー
光属性
魔法使い族
レベル 1
攻撃力 0
まさか召喚権を増やす効果まであるとはな…
まだまだ止まりそうにないキサラの展開、今度は名前の通り巫女の出で立ちをした少女が出て来た。
「此処からがこのデッキの真骨頂であります!先程シンクロ召喚の素材として墓地へ送られた祭司をデッキに戻して効果発動!対象は巫女であります!
それにチェーンして巫女の効果発動!」
って、巫女も対象に取った時の効果持ちか!
「まずは巫女の効果で、フィールドの乙女を墓地へ送り、デッキから3枚目の青眼の白龍と、『青眼の
次に祭司の効果で、巫女を墓地へ送り、青眼の白龍を攻撃表示で蘇生するであります!蘇れ、我が最強の僕!青眼の白龍!」
『ギャォォォォォォォォォォォォ!』
まさか対象に取るだけで『ドラゴン・目覚めの旋律』を使えるとは驚きだ、まあフィールドのモンスターを墓地送りにするというコストは決して安くは無いが。
そしてまた来たか、青眼の白龍…!
「まだまだ行くでありますよ!今手札に加えた青眼の白龍を貴方に見せる事で、手札の青眼の亜白龍を攻撃表示で特殊召喚!」
『グォォォォォォォォォォォォォ!』
青眼の亜白龍
効果モンスター
光属性
ドラゴン族
レベル 8
攻撃力 3000
まだ出て来るか、今度は青眼の白龍そっくりな出で立ちの、でも何処か違和感がある龍か。
「青眼の亜白龍は、フィールド上では『青眼の白龍』として扱うであります!
そして、私はフィールドに2体入る青眼の白龍を墓地へ送って融合!2体の青き眼を持ちし白き龍達よ、今こそ1つとなり、強靭なる力で敵を蹂躙せよ!融合召喚!『青眼の
『『ギャォォォォォォォォォォ!』』
青眼の双爆裂龍
融合・効果モンスター
光属性
ドラゴン族
レベル 10
攻撃力 3000
その龍と青眼の白龍が融合召喚の演出と共に混ざり合った後には、2つ首となった青眼の白龍の姿。
青眼の白龍の融合モンスターと言うと、3体融合させたあの『青眼の
それにしても、レベルが2上がっているにも関わらず攻撃力は3000のまま、という事は強烈な効果を持っている、という事か…?
「私はこれでターンエンドであります。エンドフェイズに、ワン・フォー・ワンのコストで墓地へ送った太古の白石の効果発動!
デッキから『白き霊龍』を攻撃表示で特殊召喚!本来ならブルーアイズモンスターしか特殊召喚出来ないでありますが、白き霊龍はルール上ブルーアイズ扱い、よって特殊召喚出来るであります!」
白き霊龍
効果モンスター
光属性
ドラゴン族
レベル 8
攻撃力 2500
Kisara
LP 4000
手札 1(青眼の白龍)
モンスター 青眼の精霊龍(守備表示)
青眼の双爆裂龍(攻撃表示)
白き霊龍(攻撃表示)
魔法・罠カード 光の霊堂(永続魔法扱い)
いやこれ俺が言えた話では無いが、本当に先攻1ターン目の動きなのか?
キサラのフィールドにはシンクロモンスターである精霊龍、融合モンスターである双爆裂龍、そして今しがたリクルートされた真っ白な色合いのドラゴンの3体。
どれもが最上級モンスターで、そのステータスは凄まじい物がある。
だが、それを突破してこそデュエルだ!
「俺のターン!ドロー!」
「スタンバイフェイズに精霊龍をリリースして効果発動!
エクストラデッキからドラゴン族・光属性のシンクロモンスター1体を守備表示で特殊召喚するであります!いざ君臨せよ、蒼き眼を持ちし白銀の龍よ!その眼は仲間を守り、蘇らせる!『蒼眼の銀龍』!」
蒼眼の銀龍
シンクロ・効果モンスター
光属性
ドラゴン族
レベル 9
守備力 3000
と意気込んでドローした次の瞬間、キサラはまたも動いた。
精霊龍が眩い光を放ち、それが晴れた後には、銀色の龍が君臨していた。
コイツの効果は知っている、確か、
「特殊召喚に成功した銀龍の効果発動!
これで次の私のターン終了まで、私のドラゴン族モンスターは効果対象にならず、効果破壊もされないであります!貴方が手にしたそのアクションカードが何であろうと、私のドラゴン達を除去するのは出来ないであります!更に双爆裂龍は自身の効果で戦闘破壊されないであります!このターンで私のフィールドを真っ新にするのは不可能であります!」
そう、特殊召喚した段階で自分のフィールドにいるドラゴン族モンスターに効果耐性と破壊耐性を与えるんだよな。
後やっぱり、双爆裂龍には厄介な効果があったか。
だが、
「それで行いたい効果処理は終わりか?ならメインフェイズに入る。まずはアクションカード『奇跡』を捨てて魔法『ペンデュラム・コール』発動!」
「ゑ?」
ペンデュラム・コール(制限カード)
通常魔法
『ペンデュラム・コール』は1ターンに1枚しか発動出来ず、『魔術師』ペンデュラムモンスターのペンデュラム効果を発動したターンには発動出来ない。
1:手札を1枚捨てて発動出来る。カード名が異なる『魔術師』ペンデュラムモンスター2体をデッキから手札に加える。このカードの発動後、次の相手ターン終了時まで自分のペンデュラムゾーンの『魔術師』カードは効果では破壊されない。
「ペンデュラム・コールの効果で、デッキから『星読みの魔術師』と『慧眼の魔術師』を手札に加える!」
「(し、しまったであります!このまま精霊龍を残しておけば、その永続効果で榊遊矢のペンデュラム召喚による大量展開を制限出来たばかりか、墓地で発動するカードも1回だけながら無効に出来たであります!これはとんだプレイミス、このキサラ・カルメル、一生の不覚であります!)」
そもそも銀龍の効果による耐性付与は特殊召喚が成功した後にチェーンブロックを組む誘発効果、もし今の状況で、俺が除去系のアクションカードを持っていたとしても、精霊龍の効果で銀龍を出そうとした所でそれにチェーンして発動していた、アクションマジックはスペルスピードが2、発動条件にもよるが基本的にフリーチェーンだからな。
此処はサクリファイス・エスケープの形で発動するのがベストだったな、勿論、通常魔法である『地割れ』や『ブラック・ホール』の存在を考えるとプレミとは言えないが。
「次に『EMドクロバット・ジョーカー』を召喚!」
EMドクロバット・ジョーカー(制限カード)
ペンデュラム・効果モンスター
闇属性
魔法使い族
レベル 4
攻撃力 1800
そんな話は一先ず置いて、まずはもうお馴染みの万能サーチカードであるドクロバット・ジョーカーを召喚する。
それにしてもコイツも制限行きか、召喚時だけなら大丈夫だろうと思ったんだが、エアーマンといいシャドー・ミストといいコイツといい、自分と同名以外のカテゴリに属する奴なら何でもサーチ可能なモンスターは制限行きになる運命なのか…
え、セプター?メガラプター?アーアーキコエナーイ(棒
「召喚したドクロバット・ジョーカーの効果発動!
デッキから『竜脈の魔術師』を手札に加える!
続いて手札の『調律の魔術師』を墓地へ送ってこっちもワン・フォー・ワン発動!
デッキから2枚目の調律の魔術師を守備表示で特殊召喚!」
調律の魔術師
効果モンスター/チューナー
闇属性
魔法使い族
レベル 1
守備力 0
「特殊召喚した調律の魔術師の効果発動!
400ライフポイントを、お前は回復し、俺はダメージとして受ける!っ!」
Kisara LP 4000→4400
Yuya LP 4000→3600
「俺がダメージを受けた事で手札の『ダメージ・メイジ』の効果発動!
このカードを守備表示で特殊召喚し、受けたダメージ分のLPを回復する!」
ダメージ・メイジ
効果モンスター
闇属性
魔法使い族
レベル 3
守備力 1200
Yuya LP 3600→4000
次は、柚子とのデュエルでも行った調律の魔術師によるコンボでモンスターを並べる。
ところで気付いただろうか、今回使っているデッキは、この前の柚子とのデュエルで使った『調律Em』では無く、かと言って『オッドアイズ』でも無い。
今回使っているのは、つい最近新しく構築した『魔術師』デッキだ、と言っても今まで使っていたカードが多過ぎてイマイチそうだとは思えないが。
何故新たにデッキを構築したか、それはまた後で説明しよう。
「俺はレベル4のドクロバット・ジョーカーに、レベル1の調律の魔術師をチューニング!集いし知識が、新たなる可能性へと導く!光差す道となれ!シンクロ召喚、レベル5!『
TGハイパー・ライブラリアン(制限カード)
シンクロ・効果モンスター
闇属性
魔法使い族
レベル 5
攻撃力 2400
今しがた展開した調律の魔術師とドクロバット・ジョーカーを用いてシンクロ召喚したのは、遊星時代の仲間であったブルーノ、その正体にしてイリアステルの幹部であったアンチノミーが使用していた『TG』モンスター、その中でも図抜けた汎用性を誇るシンクロモンスター、ハイパー・ライブラリアン。
レベル5でありながら攻撃力2400というハイパワーさもさる事ながら、シンクロ召喚の度にドロー出来るというその無茶苦茶な能力、しかもそれを容易に準備出来る素材の緩さから猛威を振るい、登場から1年を待たずに制限カードとなり、未だに解除されていない。
「更に俺は、スケール1の『星読みの魔術師』と、スケール5の『慧眼の魔術師』を、ペンデュラムスケールにセッティング!」
「シンクロ召喚の後にペンデュラム召喚…
まさか、まだ存分に動ける余地があると言うのでありますか…?」
ペンデュラムスケール(青):1(星読みの魔術師)
ペンデュラムスケール(赤):5(慧眼の魔術師)
ああ、その通りだ、それを今から見せてやる!
「これでレベル2から4のモンスターが同時に特殊召喚可能!
揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け、光のアーク!ペンデュラム召喚!出でよ、我が僕のモンスター達よ!レベル4、竜の魂と心通わす快活な魔術師『竜脈の魔術師』!そしてレベル2、52の絵札を司る少女『EMトランプ・ガール』!」
竜脈の魔術師
ペンデュラム・通常モンスター
地属性
魔法使い族
レベル 4
攻撃力 1800
EMトランプ・ガール
ペンデュラム・効果モンスター
闇属性
魔法使い族
レベル 2
攻撃力 200
よくよく考えたらシンクロ次元に来てからペンデュラム召喚するの初めてだな。
そう思いながらペンデュラム召喚の演出と共に展開したのは龍脈の魔術師と、服の様々な所にトランプのスートを思わせる装飾が散りばめられた少女、トランプ・ガール。
だが、準備はまだ終わりじゃ無い。
「まだまだ行くぞ!俺のペンデュラムゾーンに『魔術師』が2枚セットされている事で、墓地にいる調律の魔術師の効果発動!
コイツを守備表示で蘇生する!
その後、特殊召喚したコイツの効果で、400ライフポイントを、お前は回復し、俺はダメージとして受ける!っ!」
Kisara LP 4400→4800
Yuya LP 4000→3600
これが、サムからこのカードを託されたばかりの時には無かった筈の効果が、このデッキを新たに構築した理由だ。
自己蘇生するチューナーがどれだけ凶悪か、それは嘗て厳しい制限を課されたゾンビキャリアやグローアップ・バルブ、スポーアを思い出せば分かるだろう。
この効果で蘇生すると、フィールドを離れた際に除外されてしまい、再利用が難しくなるし、蘇生した際にセルフバーンを受ける事になるが、それでも強力なのは間違い無い、その新たなる一面を活かす為に俺はこのデッキを構築した、無論この際、元々の一面を活かしたコンボはちゃんと組み込んだ。
さあ、此処からがスタートだ!
「俺は、レベル4の龍脈の魔術師と、レベル3のダメージ・メイジに、レベル1の調律の魔術師をチューニング!剛毅の光を放つ勇者の剣!今此処に閃光と共に目覚めよ!ペンデュラムシンクロ!現れろ、レベル8!『
覚醒の魔導剣士
シンクロ・効果モンスター
闇属性
魔法使い族
レベル 8
攻撃力 2500
シンクロ召喚の演出と共に、ハイパー・ライブラリアンに並び立つように登場したのは、モノクロを基調とした鎧に身を包み、双剣を武器とした魔導剣士。
え、髪型が遊星時代の俺そっくりだって?ああ、言われてみればそうだな。
「シンクロ召喚した覚醒の魔導剣士の効果発動!
それにチェーンしてハイパー・ライブラリアンの効果発動!
まずはハイパー・ライブラリアンの効果で、ドロー!
次に覚醒の魔導剣士の効果で、墓地からワン・フォー・ワンを回収する!」
そのステータスこそレベル8にしてはそれ程高くなく、故に効果の1つをこのデュエルで活かす事は難しいが、もう一方の効果である魔法カードのサルベージ、これが中々強い。
『魔術師』ペンデュラムモンスターをシンクロ素材にしなくてはならないとは言え、魔法カードを即座に回収できるのは強いよな、増してやそれが制限カードでもOKとなれば。
とは言えこれではまだ目前のブルーアイズ達を突破出来ない。
ならば、
「更に俺は、今シンクロ召喚したレベル8のシンクロモンスター、覚醒の魔導剣士に、レベル2のトランプ・ガールをチューニング!」
「な!?待つであります!そのモンスターはチューナーでは無いであります!」
「今からシンクロ召喚するシンクロモンスターは、俺のフィールドに存在する、ペンデュラム召喚されたペンデュラムモンスター1体をチューナーとして扱える!よってこれでシンクロ召喚出来る!平穏なる時の彼方から、あまねく世界に光を放ち、蘇れ!ペンデュラムシンクロ!現れろ、レベル10!『
涅槃の超魔導剣士
ペンデュラム・シンクロ・効果モンスター
闇属性
魔法使い族
レベル 10
攻撃力 3300
その魔導剣士とトランプ・ガールによってシンクロ召喚されたのは、青を基調とした服装と鎧に身を包み、右手に大剣を装備した魔導剣士。
その召喚条件こそ厳しめだが、その分効果は強烈だ。
「シンクロ召喚した涅槃の超魔導剣士の効果発動!
それにチェーンしてハイパー・ライブラリアンの効果発動!
まずはハイパー・ライブラリアンの効果で、ドロー!
次に涅槃の超魔導剣士の効果で、墓地からダメージ・メイジを回収する!」
「手札が4枚に戻った…!
なんて供給力でありますか…!」
ほんとそれな、何しろ1回のシンクロ召喚でドローとサルベージを同時に行っているんだから。
しかもそれで、更なる展開が出来る!
「そして、魔法『ミラクルシンクロフュージョン』発動!」
ミラクルシンクロフュージョン
通常魔法
1:自分のフィールド・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、シンクロモンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
2:セットされたこのカードが相手の効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
「ミラクルシンクロフュージョンの効果で、俺は墓地にいる覚醒の魔導剣士と、調律の魔術師を除外して融合!覇の理を会得せし神秘の魔導士よ、今こそ内に眠りし膨大なる魔力を解放せよ!シンクロ融合!『覇魔導士アーカナイト・マジシャン』!」
「し、シンクロ融合まで…!」
覇魔導士アーカナイト・マジシャン
融合・効果モンスター
光属性
魔法使い族
レベル 10
攻撃力 1400
覇魔導士アーカナイト・マジシャン 魔力カウンター 0→2
攻撃力 1400→3400
よし、これで双爆裂龍以外は倒せる!
「バトルフェイズに入る!まずは涅槃の超魔導剣士で銀龍を攻撃!トゥルース・スカーヴァティ!」
「くっ!」
涅槃の超魔導剣士 攻撃力 3300 VS 蒼眼の銀龍 守備力 3000
「戦闘破壊した涅槃の超魔導剣士の効果発動!
お前のLPを半分にする!フォルサティ・スカーヴァティ!」
「なっ!きゃぁ!」
Kisara LP 4800→2400
「続いてアーカナイト・マジシャンで白き霊龍を攻撃!」
「せめて受けるダメージは最小限に抑えさせて貰うであります!その攻撃宣言時、霊龍をリリースして効果発動!
手札から青眼の白龍を守備表示で特殊召喚!」
「ならそのままアーカナイト・マジシャンで青眼の白龍を攻撃!ヴォーパルブラスター!」
覇魔導士アーカナイト・マジシャン 攻撃力 3400 VS 青眼の白龍 守備力 2500
さて、此処でメインフェイズ2に入って、どうするか…
アーカナイト・マジシャンには、魔力カウンターを1つ取り除く事でカードを破壊するかドローするかを選べるんだが、銀龍の効果が残っている以上、破壊は無理、ならドローと行きたい所だが、此処で魔力カウンターを取り除くと、攻撃力が2400まで下がり、次のターンで戦闘破壊されてしまう。
かと言ってそのまま残しても、青眼の究極竜が出て来たら結局戦闘破壊される、というかブルーアイズにはあの条件付きサンダー・ボルトこと『滅びの爆裂疾風弾』がある。
よし、此処は動く!
「メインフェイズ2に入って、アーカナイト・マジシャンの魔力カウンターを1つ取り除いて効果発動!ドロー!」
覇魔導士アーカナイト・マジシャン 魔力カウンター 2→1
攻撃力 3400→2400
「カードを2枚セットしてターンエンド!」
Yuya
LP 3600
手札 2(うち1枚はダメージ・メイジ)
ペンデュラムスケール(青):1(星読みの魔術師)
ペンデュラムスケール(赤):5(慧眼の魔術師)
モンスター TGハイパー・ライブラリアン(攻撃表示)
涅槃の超魔導剣士(攻撃表示)
覇魔導士アーカナイト・マジシャン(攻撃表示)
魔法・罠カード セット×2
『遊矢も勿論だけど、あのキサラとか言う奴、凄まじい実力だね…
アクションデュエル未経験と言うハンデもあって一見遊矢が押している様に見えるけど、遊矢と互角に立ち回っていて尚、まだまだ手の内を全て明かしているとは思えない。『ホルアクティ・フォース』だか何だか知らないけど、アカデミアの近衛部隊を引っ張ると称する事はあるね…』
『ああ。運命とは分からない物だ、もし彼女がアカデミアで無ければ、赤馬零児に並ぶ遊矢のライバルとなっていただろうに…』
そうだな、ユベル、アストラル。
だから今この時だけは、それとは関係なしにこのデュエル、全力で臨む!
「私のターン!ドロー!
っ!来た…!」
俺のターンエンド宣言の後、キサラがドローした瞬間、カンコーンって効果音が聞こえた気がした。
まさか…!
「私は今引いた魔法『
龍の鏡
通常魔法
自分のフィールド上または墓地から、融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、ドラゴン族の融合モンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。
やっぱり今引き龍の鏡か、となると出してくるのはやっぱり…!
「私は、墓地にある青眼の白龍3体を除外して融g」
キサラは俺の予想通り、青眼の究極竜を融合召喚して来る、そう身構えたその時だった。
「殺気!」
「くっ!誰だか知らないでありますが、とんでもない邪魔を…!」
アクションフィールド全体を包むかの様な殺気に、俺もキサラも飛び退き、
次の瞬間には俺達のいたアクションフィールドから何かが直撃した様な衝撃とそれによる土煙、
「やぁ榊遊矢、こんな所でデュエルしていたとはねぇ。お蔭で探す手間が省けたよ」
「お前…!」
「何のつもりでありますか、ユーリ…!」
それが晴れた後には『融合次元の俺』ことユーリが、歪んだ笑みを浮かべながらこっちに近寄って来る姿があった。