【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
「くっまさかランサーズが此処エクシーズ次元に来ていたとは…!
だがランサーズメンバーを倒してさえしてしまえば幹部への道が開けるという物、むしろ好都合だ!
俺のターン、ドロー!
まずは魔法『オーバーロード・フュージョン』発動!」
オーバーロード・フュージョン
通常魔法
自分フィールド上・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、機械族・闇属性のその融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「俺は墓地の『古代の機械猟犬』3枚と『古代の機械混沌巨人』を除外して融合!古の魂受け継ぎし機械仕掛けのモンスター共よ!今再びその首交じり合わせて混沌にして絶大なる力とならん!融合召喚!蘇れ!『古代の機械混沌巨人』!」
古代の機械混沌巨人
融合・効果モンスター
闇属性
機械族
レベル 10
攻撃力 4500
先程まで繰り広げられた文録のターンでの展開、それによって6人中2人が敗北・強制転送され、残る4人の中の1人も少なくないダメージを負ったばかりか、自らが対峙している相手が最も警戒すべき部隊ランサーズのメンバーであった事で動揺が広がるアカデミア側、だが自らのターンが回って来たデュエル戦士が、やけくそか或いは本気で勝機があると思い込んでいるのか、とにかく発破を掛けつつ行動に移す。
その初手として発動されたオーバーロード・フュージョンによって再びフィールドへと舞い降りた古代の機械混沌巨人、融合素材が緩くなった事で、万が一やられた時のリカバリも容易となった。
「バトルフェイズに入る!」
「ならメインフェイズ終了時、003の効果発動!
3体いる002のうち1体の攻撃力を4000アップする!」
ブンボーグ002 攻撃力 2000→6000
003のパンプアップ効果は相手ターンでも使えるフリーチェーン効果、古代の機械混沌巨人の効果によって使えなくなるバトルフェイズ前に発動し、ダメージを軽減させようと考えたのだろうが、
「それがどうした!古代の機械混沌巨人はお前のモンスター全員に攻撃出来る!
まずはその雑魚からだ!002を攻撃!」
古代の機械混沌巨人は全体攻撃持ち、このままでは2人が倒されてしまう計算となってしまう。
が、
「ダメージステップ良いか?」
「何?」
「そのダメージステップ時、速攻魔法『リミッター解除』発動!」
リミッター解除(制限カード)
速攻魔法
このカードの発動時に自分フィールド上に表側表示で存在する全ての機械族モンスターは、ターン終了時まで攻撃力が倍になる。このターンのエンドフェイズ時、この効果を受けたモンスターを全て破壊する。
それを頭に入れていない文録では無い。
「リミッター解除の効果によって、俺のブンボーグ達は攻撃力が倍になる!」
「ちっこのターンで仕留めるのは不可能か。だがそれでも攻撃力は古代の機械混沌巨人の方が上だ!クラッシュ・オブ・ダークネス!」
「くっ!」
古代の機械混沌巨人 攻撃力 4500 VS ブンボーグ002 攻撃力 2000→4000
Bunroku LP 4000→3500
ブンボーグ002(B) 攻撃力 2000→4000
ブンボーグ003、ブンボーグ009 攻撃力 2500→5000
ブンボーグ002(C) 攻撃力 6500→13000
「もう1体の002も攻撃だ!クラッシュ・オブ・ダークネス、第2打ァ!」
「っ!」
古代の機械混沌巨人 攻撃力 4500 VS ブンボーグ002 攻撃力 4000
Bunroku LP 3500→3000
機械族デッキの切り札と言って良いリミッター解除の効果により攻撃力は倍増、それでも古代の機械混沌巨人を倒すには至らなかったが、ダメージを最小限に抑えることが出来た。
「バトルフェイズは此処で終了する!
メインフェイズ2に入り、速攻魔法『異次元からの埋葬』発動!」
異次元からの埋葬(制限カード)
速攻魔法
1:除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体まで対象として発動出来る。そのモンスターを墓地に戻す。
「異次元からの埋葬の効果で、除外されている古代の機械猟犬3体を墓地に戻す!
カードをセットしてターンエンドだ!」
「エンドフェイズ、リミッター解除の効果を受けた002、003、009は破壊される」
????×4
LP 4000×3、1500(????(緑))
手札 5×3、3(????(黄))
モンスター 古代の機械究極巨人(攻撃表示)
魔法・罠カード セット
「私のターン、ドロー!副隊長、使って良いですか?」
「ああ、是非とも使ってくれ!」
「なら、罠『貪欲な瓶』発動!この効果でデッキに戻すのは『地獄の暴走召喚』と『ハーピィの羽根帚』、『リミッター解除』と002を2体!」
貪欲な瓶
通常罠
『貪欲な瓶』は1ターンに1枚しか発動出来ない。
1:『貪欲な瓶』以外の自分の墓地のカード5枚を対象として発動出来る。そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
「貪欲な瓶の効果で対象の5枚をデッキに戻してシャッフルし、ドロー!」
尚も後続に繋がる様、失った墓地アドバンテージを回復させてターンを終了させたデュエル戦士、ターンが回って来た美琴は、先程文録がセットしていた貪欲な瓶の効果もあって手札7枚でのスタートとなった。
その手札を、
「メインフェイズに入って魔法『手札抹殺』発動!」
手札抹殺(制限カード)
通常魔法
1:手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。
「手札抹殺の効果により、残り6枚ある手札を全て捨て、6枚ドロー!」
「俺達も5枚の手札を全て捨て、5枚ドローする!」
「我らも5枚の手札を全て捨て、5枚ドローだ!」
「俺は残り3枚を全て捨て、3枚ドローする。ありがとうなぁ、此処まで大幅に墓地を肥やさせてくれて。お蔭で次のターン、仲間が一気にカタを付けられる!」
一気に墓地アドバンテージに変える。
その他のプレイヤーも(手札を持っていない文録以外)持っていた手札を全て交換し、墓地アドバンテージを確保する。
その有用性は先程ターンを終えたデュエル戦士も理解しているのか、皮肉めいた感謝の言葉を述べるが、
「次のターン?アンタ達にそんな物無いわ!」
「何?」
「このターンで決着を付ける!
まずは墓地へ送られた『
デッキから『磁石の戦士マグネット・バルキリオン』を攻撃表示で特殊召喚!」
磁石の戦士マグネット・バルキリオン
効果モンスター
地属性
岩石族
レベル 8
攻撃力 3500
そんな物は無いと断じ、展開をスタートさせる。
まずは、墓地へ送られた新たなる磁石の戦士によって登場した、美琴のエースカード。
「隊長、使って良いですか?」
「勿論だ。それより美琴、あそこまで豪語したんだ、絶対に仕留めろ!」
「はい!次に墓地の『インフェルノイド・アシュメダイ』と『インフェルノイド・ベルフェゴル』、『インフェルノイド・ルキフグス』を除外し、墓地の『インフェルノイド・ネヘモス』を攻撃表示で蘇生するわ!」
インフェルノイド・ネヘモス
効果モンスター
炎属性
悪魔族
レベル 10
攻撃力 3000
次に、大量の墓地肥やしを活かして登場した、バージルのエースカード。
「続いてフィールドゾーンの『ブンボーグ・ベース』を墓地へ送ってフィールド魔法『マグネット・フィールド』発動!」
マグネット・フィールド
フィールド魔法
『マグネット・フィールド』の1の効果は1ターンに1度しか使用出来ない。
1:自分フィールドにレベル4以下の岩石族・地属性モンスターが存在する場合、自分の墓地のレベル4以下の『マグネット・ウォリアー』モンスター1体を対象としてこの効果を発動出来る。そのモンスターを特殊召喚する。
2:1ターンに1度、自分の岩石族・地属性モンスターとの戦闘で相手モンスターが破壊されなかったダメージステップ終了時に発動出来る。その相手モンスターを持ち主の手札に戻す。
各メンバーのエースカードが相次いで登場する展開の中、デュエルが繰り広げられている場所の周囲に、謎の電流が発せられる様になった。
「更に電磁石の戦士γを召喚!」
電磁石の戦士γ
効果モンスター
地属性
岩石族
レベル 3
攻撃力 800
3体目として登場したのは、電流を帯びた頑丈そうな鎧を身に纏う新たなる磁石の戦士。
「召喚した電磁石の戦士γの効果発動!
手札の『磁石の戦士β』を攻撃表示で特殊召喚!」
磁石の戦士β
通常モンスター
地属性
岩石族
レベル 4
攻撃力 1700
その効果発動宣言と共にその両腕から磁力の様な物を発すると、通常召喚出来る磁石の戦士では最も高い攻撃力を誇る磁石の戦士βが、手札から引き寄せられる様に飛び出した。
「私のフィールドにレベル4以下の地属性・岩石族モンスターが存在する事で、墓地の『電磁石の戦士α』を対象に、マグネット・フィールドの効果発動!
電磁石の戦士αを攻撃表示で蘇生するわ!」
電磁石の戦士α
効果モンスター
地属性
岩石族
レベル 3
攻撃力 1700
更に、周囲に発せられていた電流の様な物が、βの挙動に応じて動くとその地面から、物々しい武装を身にまとった磁石の戦士が引き寄せられる様に登場した。
尚、その攻撃力は磁石の戦士βと同じ1700、こちらも通常召喚出来る磁石の戦士では攻撃力が最も高い。
「蘇生した電磁石の戦士αの効果発動!
デッキから『電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン』を手札に加えるわ!
行くわよ、私の新たなるエース!私はフィールドの、電磁石の戦士αとγ、そして墓地の『電磁石の戦士β』を除外して、合体召喚!『電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン』!」
電磁石の戦士マグネット・ベルセリオン
効果モンスター
地属性
岩石族
レベル 8
攻撃力 3000
その電磁石の戦士αとγ、そして墓地へ送られていたβが組み合わさる事で、美琴の新たなるエースカード、マグネット・ベルセリオンが現れた。
「墓地のδを除外し、古代の機械混沌巨人を対象にマグネット・ベルセリオンの効果発動!
そいつを破壊するわ!」
「な、何!?」
「行け、マグネット・ベルセリオン!その神速の突きで邪悪なる巨人を貫きなさい!
その右手に持ったレイピア型の武器から青白いエネルギー弾が放たれると、古代の機械混沌巨人へと一直線に向かい、その巨体を呑み込んだ。
これで美琴はダイレクトアタックが出来るようになったが、それでも今フィールドにいるモンスターだけでは2人倒すのが限度。
無論、何の考えなしにファイナルターンを宣言する美琴ではない。
「まだまだ行くわよ!魔法『融合』発動!」
融合
通常魔法
1:自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
「私はフィールドにいるマグネット・バルキリオンとマグネット・ベルセリオンを融合!数多の磁石が1つとなりて、強大なる磁力を持った戦士とならん!融合召喚!『超電導戦機インペリオン・マグナム』!」
超電導戦機インペリオン・マグナム
融合・効果モンスター
地属性
岩石族
レベル 10
攻撃力 4000
2体いたレベル8の磁石の戦士、それが融合召喚の演出と共に其々が重なり合い、やがて強大なる磁力を持った戦士となった。
「まだ終わりじゃないわ!速攻魔法『マグネット・リバース』発動!」
マグネット・リバース
速攻魔法
1:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、機械族または岩石族の通常召喚出来ないモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを特殊召喚する。
「マグネット・リバースの効果で、たった今融合素材となったマグネット・ベルセリオンを攻撃表示で蘇生するわ!
そして魔法『死者蘇生』発動!」
死者蘇生(制限カード)
通常魔法
1:自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
「征矢さん、使って良いですか?」
「ああ。存分に暴れてくれ」
「では、死者蘇生の効果で、墓地の『ワイトキング』を攻撃表示で蘇生するわ!」
ワイトキング
効果モンスター
闇属性
アンデット族
レベル 1
攻撃力 4000
そしてマグネット・ベルセリオンと共に展開の締めくくりとして登場したのは、征矢のエースカード。
尚、墓地には『ワイト』『ワイト夫人』『ワイトメア』『ワイトプリンセス』がワイトキングと共に、先程の手札抹殺で墓地へ送られていたので、その攻撃力は4000となっている。
「バトルフェイズに入るわ!」
「させるかぁ!そのバトルフェイズ開始時、永続罠『融合塹壕―フュージョン・トレンチ―』発動!その融合モンスターの攻撃までは防げんが、他は通さん!」
「こっちがさせないわよ!それにチェーンしてインペリオン・マグナムの効果発動!
それを無効にして破壊するわ!マグネット・ジャミング!」
「なん…だと…!?」
融合塹壕―フュージョン・トレンチ―(アニメオリジナルカード)
永続罠
1:このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドの融合モンスター以外のモンスターは攻撃出来ない。
2:1ターンに1度、そのターンに融合モンスター以外のモンスターを召喚・特殊召喚していないプレイヤーの融合モンスター1体は直接攻撃出来る。
このまま仕留めると言わんばかりにバトルフェイズに入った美琴を遮るべく、先程ターンを終えたデュエル戦士が障壁を張ろうとしたが、インペリオン・マグナムが放った電流の様な物がその発生源たるカードに纏わりつき、それは効力を失った。
「まずはインペリオン・マグナムでダイレクトアタック!ダブルマグネットスラッシュ!」
「がぁぁぁぁぁぁぁ!?」
????(黄) LP 4000→0 LOSE
「次にβでダイレクトアタック!マグネットタックル!」
「ぐふぅ!?」
????(緑) LP 1500→-200 LOSE
「続いてワイトキングでダイレクトアタック!」
「ぐはぁぁぁぁぁぁ!?」
????(橙) LP 4000→0 LOSE
「更にネヘモスでダイレクトアタック!」
「ごはっ!?」
????(紫) LP 4000→1000
「そしてマグネット・ベルセリオンでダイレクトアタック!マグネットスピア!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」
そして美琴の宣言通り、総攻撃によってデュエル戦士達は全滅、これにて6VS6のデュエルは終結した。
「この世界に来ていきなりアカデミアのデュエル戦士と遭遇することになるとはな。退けは出来たが、まだ大量のデュエル戦士がいるかも知れない。早急に、他部隊に連絡を取る」
難なく退けたという結果に慢心する事無く、むしろいきなり遭遇したという事実を重く見たバージルは、早速無線機を取り出し、各隊に連絡を取り始めた。
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Side 遊矢
『こちら第1部隊。先程、この次元に居座るアカデミアのデュエル戦士と遭遇、デュエルを行っていた。難なく退けはしたが、まだ相当数のデュエル戦士がいる事が予想される。警戒を怠らない様、頼む』
「了解した。俺の方も先程遭遇したばかりだから、警戒を緩めない様、用心して置く」
第1部隊の隊長であるバージルからそんな連絡を受け取り、無線機の電源を切る。
先程、アカデミア所属のエド・フェニックス(そのプレイングと、ネオスを見ても特別な反応が無かった事から、俺の知るエドとは別人だろう)とデュエルした俺、後攻1ターンキルで勝利こそしたが、そのプレイングに腹を立てていたのも相まって見逃すという大ポカをしてしまい、戻って見ても後の祭り、既にその姿は無かったという中での連絡だ、肝に命じて置こう。
「遊矢、其処にいたの?皆が心配しているわ、早く戻りましょ」
「柚子。ああ、すまんな。今行くよ」
そんな色々な出来事があり、戻るのが遅い俺を心配してくれたのか、柚子が迎えに来てくれた。
確かに今は戦時中、たった今バージルから警戒を怠るなと連絡が来たばかりだ、そんな状況下、1人でほっつき歩いているのは警戒が足りていない証拠「ほう、まさかエクシーズ次元の残党ともあろう者が今時、のこのこと外を歩いているとはな。到着早々幸先が良いな、グレース」っと、考えている側からおいでなすったか!
「そうね、総司令部に行く前にエドやノロマちゃんへの手土産にしましょう、グロリア姉さん」
突如として聞こえて来た女の声、その方向に振り向くと、やはりと言うべきか、アカデミア製のデュエルディスクを装備した、姉妹と思われる2人の女がいた。
明らかに向こうはやる気の様子か、なら行くしかないか!
「行くぞ、柚子!」
「ええ、行くわよ遊矢!」
「向こう見ずな奴等め、私達の事を知らないのか?」
「フフッ知らないなら教えてあげる」
「私達タイラー姉妹の」
「「タッグデュエルの恐ろしさを!」」