【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
何か予感めいた物を感じ、それを確かめるためにカイト達と離れ、ある一定の方向へと足を進めた俺。
エクシーズ次元の、嘗ては舞網市にも引けを取らない程の煌びやかな街並みがあったと思われる、しかし今は本当に瓦礫しか存在しない、そんな光景が繰り返される中、道なき道を歩み続けて、数分が経った頃、
「成る程、お前の並々ならぬ戦意が俺を引き寄せたという訳か。しかし懲りない奴だ、ほんの数時間前にフルボッコにされ、そんなぼろぼろの状態になって尚俺に立ち向かうか。その精神力は尊敬するよ」
「フン、さっきは偶々巡り合わせが悪かっただけだ!今度こそ君に勝ち、僕のデュエルが、アカデミアの理想こそが正しいという事を証明して見せる!」
其処に、俺を引き寄せた存在が、このエクシーズ次元に派遣されたアカデミア軍の総司令官、エド・フェニックスがいた。
先程のデュエルで吹っ飛ばされた事による怪我が癒えていないのか、立っているだけでもやっとと言わんばかりの様子ではあれど、その戦意は凄まじく、少し距離を空けて対峙している俺でも感じ取れる。
まあそれは良いとして、
「さて、さっき俺が言った言葉は覚えているだろうな?お前のデッキに宿りしモンスター達がどう動きたいか、声は聞こえたか?」
「モンスター達が動きたい事?モンスター達の声?そんな物は必要ない!完璧なデッキ構築と完璧なプレイ、そして望みのカードを引き当てるドロー運、それらを兼ね備える事こそ僕の理想のデュエルだ!」
どうやら俺の言っていることが分かっていない、というか聞く気無い様だな。
「そんな様子では俺には一生勝てないぜ。今デュエルした所で勝敗は確定的に明らかだ」
「黙れ!僕のデュエルが、アカデミアの理想が正しいかどうかは、このデュエルで明らかになる!」
「やれやれ、仕方ないか」
某謙虚なナイトが発した名言を使って諭しても意味がない様だ、ならばこの、新しいデッキでもう1回ワンキルして、思い知らせてやるしかないか。
「先攻は譲ってやるよ。どうもそっちの方が良さそうみたいだし」
「なっ…!
さっき偶々1キルしたからといい気になって、良いだろう、その余裕を直ぐに打ち砕いてやる!」
「「デュエル!」」
先攻 Edo LP 4000 VS 後攻 Yuya LP 4000
「僕のターン!
まずは『D―HEROドリルガイ』を召喚!」
D―HEROドリルガイ
効果モンスター
闇属性
戦士族
レベル 4
攻撃力 1600
しかし初手でまたソイツか、あの融合召喚を行う罠カードの存在からして悪くはないが、ワンパターンも良い所だな。
「召喚したドリルガイのモンスターエフェクト!このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つデステニーヒーローを手札から特殊召喚する!カモン!『D―HEROディシジョンガイ』!」
D―HEROディシジョンガイ
効果モンスター
闇属性
戦士族
レベル 4
攻撃力 1600
と思ったら、次に出して来たのは、さっきのデュエルでは融合素材として墓地へ送られた、決心の名を冠したディーヒーロー、ディシジョンガイだった。
「次に魔法『融合』発動!」
融合
通常魔法
1:自分の手札・フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
「僕はフィールドのドリルガイと、手札の『D―HEROディアボリックガイ』を融合!運命の岩盤を穿つ英雄よ!悪意秘めたる残忍な英雄よ!今一つとなりて暗黒の未来に君臨せよ!融合召喚!カモン!『D―HEROディストピアガイ』!」
D―HEROディストピアガイ
融合・効果モンスター
闇属性
戦士族
レベル 8
攻撃力 2800
そしてその特殊召喚の後に行われる融合召喚、だが素材として使われているのはドリルガイと、その効果から様々なデッキにおいてシンクロ素材として出張する事の多いディーヒーロー、ディアボリックガイだった。
「融合召喚したディストピアガイのモンスターエフェクト!墓地へ送られたドリルガイの攻撃力分のダメージを君に与える!スクイーズ・パーム!」
「あつっ」
Yuya LP 4000→2400
ドリルガイを召喚した時に発動される効果で手札のディーヒーローを特殊召喚し、ディストピアガイを融合召喚する、やっている事自体はさっきのデュエルと変わらないが、其処で使われているモンスターが違っていた。
これってまさか…?
「墓地が仕事場のディアボリックガイを融合素材として墓地へ送る、か…
お前、口では何だかんだと否定しながら結局、お前のデッキに眠るモンスター達の声を聞き入れているじゃないか。全く、素直じゃ無いな」
「だ、黙れ!今回は偶々そんな手札になっていたに過ぎない!」
「望んでいるカードを引き当てるドロー運、それをも備える事こそお前のデュエルだとさっき言っていたじゃないか。だったらその初手はお前が、或いはお前のデッキに眠るモンスター達がそれを望んだという事。そして後者だったとしてもその通りにプレイしているって事は、そういう事だろ?こーのツンデレめ!」
「黙れと言っている!誰がツンデレだ、誰が!」
まあ男のツンデレは気色悪いだけだ、それでも何だかんだ言いつつ俺の意見が聞き入れられている様を見せられると、あの時の言葉は決して無駄じゃ無かったと思える。
「くっ直ぐに黙らせてやる!僕は墓地のディアボリックガイを除外して効果発動!
デッキから2枚目のディアボリックガイを守備表示で特殊召喚!」
D―HEROディアボリックガイ
効果モンスター
闇属性
戦士族
レベル 6
守備力 800
「カードをセットしてターンエンドだ!」
Edo
LP 4000
手札 0
モンスター D―HEROディストピアガイ(攻撃表示)
D―HEROディシジョンガイ(攻撃表示)
D―HEROディアボリックガイ(守備表示)
魔法・罠カード セット
「俺のターン、ドロー!」
「スタンバイフェイズに罠『D―フュージョン』発動!」
D―フュージョン
通常罠
このカードの効果で融合召喚する場合『D―HERO』モンスターしか融合素材に出来ない。
1:自分フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。
ならば俺も、俺の覚悟を、俺のデュエルを示さねばならないな!
「僕はフィールドのディストピアガイとディアボリックガイを「勝手に効果処理を進めないでくれるかな?まだこっちのチェーン受付は終わっていないぜ!」何?」
「それにチェーンして俺は、手札を1枚捨ててこの速攻魔法を発動する!絶対無敵!究極の力を解き放て!解放しろ!『超融合』!」
「超融合だと!?何故君がそのカードを!?」
超融合(制限カード)
速攻魔法
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスターの効果は発動出来ない。
1:手札を1枚捨てて発動出来る。自分・相手フィールドから、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
「俺はお前のフィールドにいるディストピアガイと、ディアボリックガイを融g、
ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」