【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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119話_怒りの業火

先攻 Yuka LP 4000 VS 後攻 Diana LP 4000

 

「私の先攻。

まずは『王立魔法図書館』を召喚」

 

王立魔法図書館

効果モンスター

光属性

魔法使い族

レベル 4

攻撃力 0

 

先攻となった遊香が召喚したのは、魔力カウンターを扱うデッキにおいて重要なドローソースとなっている、そして様々な先攻1キルパターンの根幹をなしていると言って良いカード、王立魔法図書館。

今回遊香が使用しているデッキもまた、そんな先攻1キルパターンを仕組んだ物となっている。

 

「次にフィールド魔法『チキンレース』発動」

 

チキンレース

フィールド魔法

1:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。

2:お互いのプレイヤーは1ターンに1度、自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動出来る。この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動出来ない。

●デッキから1枚ドローする。

●このカードを破壊する。

●相手は1000LP回復する。

 

王立魔法図書館 魔力カウンター 0→1

 

「続いて1000LPを払って、チキンレースの2つ目の効果発動。

此処で私はドローを選択するわ」

 

Yuka LP 4000→3000

 

王立魔法図書館を出した後に発動したチキンレースによって手札補充(事実上の手札交換)した遊香、その中身を見て、決意を固めたかの様にその目つきが鋭くなった。

 

「さあ覚悟しなさい、アカデミアの狗よ!私はスケール2の『イグナイト・キャリバー』と、スケール7の『イグナイト・ウージー』で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

「そ、そのペンデュラムモンスターは確か、アカデミアで開発されていた…!」

 

Yuka

ペンデュラムスケール(青):2(イグナイト・キャリバー)

ペンデュラムスケール(赤):7(イグナイト・ウージー)

 

王立魔法図書館 魔力カウンター 1→2→3(MAX)

 

その鋭くなった目で、対戦相手である塔の守護者ディアナを睨みつけながら、遊香は手札にある2枚のペンデュラムモンスターをペンデュラムゾーンにセットし、フィールドにいる王立魔法図書館の魔力カウンターをためた。

そう、今回遊香が使用しているデッキは、つい最近アカデミアから鹵獲したペンデュラムテーマデッキ『イグナイト』ではあるが、今現在フィールドにいるモンスターは、ペンデュラムモンスターでなければ属性も種族も全然違う王立魔法図書館。

この一見不純物にしか見えない王立魔法図書館の存在こそが、このデッキのカギとなる…!

 

「これでレベル3から6のモンスターを同時に特殊召喚可能!さあ括目して見なさい、我が憎悪と悲しみと決意によって燃え盛る、怒りの業火を!ペンデュラム召喚!並び立て、3体の王立魔法図書館!」

 

その2枚を用いたペンデュラム召喚で出て来たのは、手札に握っていた残り2枚の王立魔法図書館、イグナイトは何処にもいなかった、が…

 

「此処で最初に出した王立魔法図書館の魔力カウンターを3つ取り除いて効果発動!ドロー!」

 

王立魔法図書館(A) 魔力カウンター 3→0

 

「更に今引いた魔法『一時休戦』発動!」

 

一時休戦(制限カード)

通常魔法

お互いに自分のデッキからカードを1枚ドローする。次の相手ターン終了時まで、お互いが受ける全てのダメージは0になる。

 

王立魔法図書館×3 魔力カウンター 0→1

 

「一時休戦の効果で、ドロー!」

「ならば私もドロー。一時休戦の更なる効果で長引かせようと言う訳ね」

 

遊香が引き当てた一時休戦の効果で手札を補充しながら、そんな推察を言ったディアナ。

確かに一時休戦はビートダウンやバーンを用いる相手には有効となりやすく、長期戦に持ち込みたいデッキで愛用されていた事から制限カードに指定された実績がある。

が、

 

「長引かせる?何言っているの、このターンで終わらせる為のカードを引く為よ!」

「何?」

 

遊香にとって一時休戦は文字通りの意味では無く、むしろ全く逆の用途に使う物だ。

 

「ペンデュラムゾーンにセットされたキャリバーの効果発動!

このカードと、もう片方のペンデュラムゾーンにセットされたウージーを破壊し、デッキから『イグナイト・デリンジャー』を手札に加えるわ!

私は今手札に加えたスケール2のイグナイト・デリンジャーと、スケール7の『イグナイト・ライオット』で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 

Yuka

ペンデュラムスケール(青):2(イグナイト・デリンジャー)

ペンデュラムスケール(赤):7(イグナイト・ライオット)

 

王立魔法図書館×3 魔力カウンター 1→2→3(MAX)

 

今のドローによって加わったライオット、そして『イグナイト』ペンデュラムモンスターが共通して持つペンデュラム効果によってサーチされたデリンジャーによって再びセッティングされた遊香のペンデュラムスケール。

この共通効果によってエクストラデッキを肥やしつつ仲間達をサーチする、これがイグナイトデッキ本来の戦略である。

だが遊香の場合は、その際に『魔法カードを2枚発動している』点に着目、王立魔法図書館を導入した。

 

「此処で3体の王立魔法図書館の魔力カウンターを取り除いて効果発動!3枚ドロー!」

 

王立魔法図書館×3 魔力カウンター 3→0

 

「ペンデュラムゾーンにセットされたデリンジャーの効果発動!

このカードと、もう片方のペンデュラムゾーンにセットされたライオットを破壊し、デッキから『イグナイト・マスケット』を手札に加えるわ!

私は今手札に加えたスケール2のイグナイト・マスケットと、スケール7の『イグナイト・ドラグノフ』で、ペンデュラムスケールをセッティング!」

 

Yuka

ペンデュラムスケール(青):2(イグナイト・マスケット)

ペンデュラムスケール(赤):7(イグナイト・ドラグノフ)

 

王立魔法図書館×3 魔力カウンター 0→1→2

 

「ペンデュラムゾーンにセットされたマスケットの効果発動!

このカードと、もう片方のペンデュラムゾーンにセットされたドラグノフを破壊し、デッキから『イグナイト・イーグル』を手札に加え、このカードをペンデュラムゾーンにセットするわ!」

 

Yuka

ペンデュラムスケール(青):2(イグナイト・イーグル)

 

王立魔法図書館×3 魔力カウンター 2→3(MAX)

 

「此処で3体の王立魔法図書館の魔力カウンターを取り除いて効果発動!3枚ドロー!」

 

そして、それによるドローコンボの末に導き出すのが、

 

「これで揃ったわ、このデュエルを終結させる、5枚のカードが!」

「そ、揃ったって、まさか!?」

 

 

 

 

 

「私の手札は『封印されし者の右腕』『封印されし者の左腕』『封印されし者の右足』『封印されし者の左足』、そして『封印されしエクゾディア』の5枚!

よってエクゾディアの効果により、このデュエルは私の勝ちよ!」

「え、エクゾディア!?」

 

封印されしエクゾディア(制限カード)

効果モンスター

闇属性

魔法使い族

レベル 3

攻撃力 1000/守備力 1000

このカードと『封印されし者の右腕』『封印されし者の左腕』『封印されし者の右足』『封印されし者の左足』が手札に全て揃った時、自分はデュエルに勝利する。

 

封印されしエクゾディアによる特殊勝利だ。

そう、遊香のデッキは『イグナイトエクゾ』と呼ばれる物、イグナイト達の共通効果を用いて王立魔法図書館に魔力カウンターを一気に溜めて、それをドローに変換していく事で大量ドローを実現し、エクゾディアパーツを揃えるデッキだ。

 

「よ、よせ、止めろ…!」

「さあ、覚悟は良いかしら?地べたを転げ回って這いずる準備は出来ている?

 

 

 

なら喰らいなさい!怒りの業火、エクゾード・フレイム!」

「きゃぁぁぁぁ!?」

 

WINNER Yuka

 

「隼、絶対に妹さんを、貴方の大事な人を救い出して。貴方には、絶対に私みたいな想いをして欲しくないから、私と同じ様な道を歩んで欲しくないから、だから…!」

 

先攻1ターンでのエクゾディアによるワンキルを決めた遊香は、塔へと向かった隼に向けて、大粒の涙を流しながら激励の言葉を送った。

 

------------

 

一方、

 

「さあ、デュエルよ!」

「くっ!よくも瑠璃をこんな目に!絶対に許さんぞ、アカデミア!」

「「デュエル!」」

 

塔の上段では隼と、アカデミアに囚われていた隼の妹、アカデミアが仕込んだ『何か』によって操られた状態の瑠璃とのデュエルが、始まろうとしていた…!

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