【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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133話_最終決戦、大詰めへ…!

「「デュエル!」」

 

先攻 Hekate LP 4000 VS 後攻 Noboru LP 4000

 

「私の先攻。

まずは永続魔法『黒の魔導陣』発動」

 

黒の魔導陣

永続魔法

『黒の魔導陣』の1・2の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

1:このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキの上からカードを3枚確認する。その中に『ブラック・マジシャン』のカード名が記された魔法・罠カードまたは『ブラック・マジシャン』があった場合、その1枚を相手に見せて手札に加える事が出来る。残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。

2:自分フィールドに『ブラック・マジシャン』召喚・特殊召喚された場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動出来る。そのカードを除外する。

 

「黒の魔導陣の発動時の効果で、デッキの上から3枚を見て…

罠『マジシャンズ・ナビゲート』を手札に加える。

カードを4枚セットしてターンエンド」

 

Hekate

LP 4000

手札 1

モンスター なし

魔法・罠カード 黒の魔導陣

        セット×4

 

第5試合であるヘカテーと権現坂のデュエル、先攻となったヘカテーは永続魔法の発動とそれの発動時に誘発される効果でのサーチ、そして魔法・罠ゾーンを全て使ったカードのセット(所謂ガン伏せ)でターンを明け渡した。

一見すると手札事故を起こしたか、あるいは慎重な立ち回りに終始する腹積もりか、と考える所であろうが…

 

「俺のターン、ドロー!

ふむ、ならばこうするか!まずは手札の『超重武者ヒキャ―Q』を守備表示で特殊召喚!」

「確かそのモンスターは…

通さない。2000LPを払ってカウンター罠『神の警告』発動。その特殊召喚を無効にする」

 

神の警告(制限カード)

カウンター罠

1:2000LPを払って以下の効果を発動出来る。

●モンスターを特殊召喚する効果を含む、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動出来る。その発動を無効にし破壊する。

●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動出来る。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

 

Hekate LP 4000→2000

 

その展開を見てどう動くか判断した権現坂は早速、自らのデッキにおけるコンボ要員であるヒキャ―Qを特殊召喚しようとしたが、神警の通称で知られるカウンター罠によって阻まれてしまう。

 

「む、防がれたか。

ならば手札の『超重武者ビッグワラ―G』を守備表示で特殊召喚!」

「…」

 

超重武者ビッグワラ―G

効果モンスター

地属性

機械族

レベル 5

守備力 1800

 

次に機械族用のダブルコストモンスターであるビッグワラ―Gが呼び出されたが、それに対してヘカテーは権現坂の盤面をじっと見つめるだけで動きは無かった。

 

「続いて手札の『超重武者ホラガ―E』を守備表示で特殊召喚!」

「合計レベルは7…

あのモンスターを出せる組み合わせじゃない…」

 

超重武者ホラガ―E

効果モンスター/チューナー

地属性

機械族

レベル 2

守備力 600

 

続いてチューナーであるホラガ―Eが呼び出されるも、ヘカテーは何やら呟いただけで再び動きは無かった。

 

「俺はレベル5のビッグワラ―Gに、レベル2のホラガ―Eをチューニング!速きこと風の如く!静かなること林の如し!音無く忍びトドメを刺せ!シンクロ召喚!出でよ、レベル7!『超重忍者シノビ―A・C』!」

「新しいシンクロモンスター…!

させない、LPを半分払ってカウンター罠『神の宣告』発動!そのシンクロ召喚を無効にする!」

 

神の宣告

1:LPを半分払って以下の効果を発動出来る。

●魔法・罠カードが発動した時に発動出来る。その発動を無効にし破壊する。

●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動出来る。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

 

Hekate LP 2000→1000

 

その2体を用いたシンクロ召喚の演出が繰り広げられようとしていた中、此処で再びヘカテーが動いた。

これまた神宣の通称で知られるカウンター罠でシンクロ召喚を阻む。

 

「これも防ぐか。

なればこうするか。2枚目のビッグワラ―Gを守備表示で特殊召喚!」

「2枚目…

ならマジシャンズ・ナビゲート発動!」

 

マジシャンズ・ナビゲート

通常罠

1:手札から『ブラック・マジシャン』1体を特殊召喚する。その後、デッキからレベル7以下の魔法使い族・闇属性モンスター1体を特殊召喚する。

2:自分フィールドに『ブラック・マジシャン』が存在する場合、墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの表側表示の魔法・罠カード1枚を対象として発動出来る。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動出来ない。

 

「マジシャンズ・ナビゲートの効果で、手札から『ブラック・マジシャン』を、デッキから『幻想の見習い魔導師』を、其々守備表示で特殊召喚!」

 

ブラック・マジシャン

通常モンスター

闇属性

魔法使い族

レベル 7

守備力 2100

 

幻想の見習い魔導師

効果モンスター

闇属性

魔法使い族

レベル 6

守備力 1700

 

だがそれでも権現坂は、ヘカテーは動きを止めない、2枚目のビッグワラ―Gを展開したのを見たヘカテーは3枚目のセットカードを発動し、青眼の白龍と並んでデュエルモンスターズにおける伝説と化している魔法使いと、その弟子である色黒な魔法使いの少女がヘカテーのフィールドに並んだ。

 

「ブラック・マジシャンを特殊召喚した事で、黒の魔導陣の効果発動!対象はビッグワラ―G!

それにチェーンして、特殊召喚した幻想の見習い魔導師の効果発動!

まずは幻想の見習い魔導師の効果で、デッキから2枚目のブラック・マジシャンを手札に加える。

次に黒の魔導陣の効果で、ビッグワラ―Gを除外する!」

「むっ!?」

 

それによって誘発された魔導陣から発する光によってビッグワラ―Gが消え去った事に、流石の権現坂も驚きを隠せなかった。

さて、今更だが今回ヘカテーが使用しているデッキは『ブラック・マジシャン』、読んで字の如くブラック・マジシャン及びそのサポートカードを中心としたデッキである。

そのサポートカードが速攻魔法や罠、相手ターンでの行動によって誘発される効果を持っている物が多い事から、相手の行動を先読みして潰しつつこちらが展開して行くのがこのデッキの戦略だ。

ヘカテーがガン伏せしたのも権現坂がどう動くかを予測しての物、という訳である。

が、

 

「これも阻まれるか。

なれば行くしかあるまい!『超重武者タマ―C』を召喚!」

「此処でそのチューナー…?

まさか…!?」

 

超重武者タマ―C

効果モンスター/チューナー

闇属性

機械族

レベル 2

攻撃力 100

 

「そう、恐らくはそのまさかであろう!

タマ―Cの効果発動!対象は幻想の見習い魔導師だ!

俺はレベル6の幻想の見習い魔導師に、レベル2のタマ―Cをチューニング!闇に潜む忍びの者よ。山に木霊する叫びと共に、荒れ果てた戦場に現れよ!シンクロ召喚!いざ出陣、レベル8!『超重忍者サルト―B』!」

 

超重忍者サルト―B

シンクロ・効果モンスター

地属性

機械族

レベル 8

守備力 2800

 

権現坂の展開力はその上を行った。

権現坂がタマ―Cの効果でシンクロ召喚したのは、真田十勇士の一角である忍者、猿飛佐助をモチーフとした機械忍者。

 

「サルト―Bの効果発動!対象は最後に残ったそのセットカード!

そのカードを破壊し、貴殿に500ダメージを与える!」

「なっ!?くっ!」

 

Hekate LP 1000→500

 

「俺はこれでターンエンドだ」

 

Noboru

LP 4000

手札 1

モンスター 超重忍者サルト―B(守備表示)

魔法・罠カード なし

 

「私のターン、ドロー!」

「これで終わりだ!サルト―Bの効果発動!対象は黒の魔導陣だ!」

「ふ、フリーチェーン!?きゃぁ!?」

 

その効果はフリーチェーンで魔法・罠カードを破壊し、追加でバーンダメージを与えるという、モンスター効果版『サイクロン』と言って良い効果であり、このデュエルの勝敗を決める一手であった。

 

Hekate LP 500→0 LOSE

 

WINNER Noboru

 

------------

 

「「デュエル!」」

 

先攻 Reizi LP 4000 VS 後攻 Leo LP 4000

 

「僕のターン!

まずは手札の『DDスワラル・スライム』の効果発動!

僕は手札のスワラル・スライムと『DDバフォメット』を融合!異形の神よ、自在に形を変える神秘の渦に融け込み、真の王と生まれ変わらん!融合召喚、生誕せよ!『DDD烈火王テムジン』!」

 

DDD烈火王テムジン

融合・効果モンスター

炎属性

悪魔族

レベル 6

攻撃力 2000

 

一方、第6試合である零児と零王、親子対決となったこのデュエル、先攻となった零児は、手札にあったスワラル・スライムの効果で大量展開コンビの一角であるテムジンを早速融合召喚した。

その厳しさを前面に出した、何時もとは違う表情から見える物は果たして、零王への怒りか、或いは…

 

「次に『DDナイト・ハウリング』を召喚!」

 

DDナイト・ハウリング

効果モンスター/チューナー

闇属性

悪魔族

レベル 3

攻撃力 300

 

「召喚したナイト・ハウリングの効果発動!対象は今しがた墓地へ送ったバフォメットだ!

効果でバフォメットを守備表示で蘇生する!この効果で蘇生したバフォメットの攻守は0になる」

 

DDバフォメット

効果モンスター

闇属性

悪魔族

レベル 4

守備力 1800→0

 

それは兎も角として、零児は召喚したナイト・ハウリングの効果で、融合素材となったバフォメットを蘇生、これでレベル7シンクロモンスターをシンクロ召喚する手筈が整った(一応バフォメットの効果で調整も可能)。

 

「僕はレベル4のバフォメットに、レベル3のナイト・ハウリングをチューニング!闇を切り裂く咆哮よ、疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚、生誕せよ!レベル7『DDD疾風王アレクサンダー』!」

 

DDD疾風王アレクサンダー

シンクロ・効果モンスター

風属性

悪魔族

レベル 7

攻撃力 2500

 

その2体を用いてシンクロ召喚したのは案の定と言うべきか、大量展開コンビのもう一方であるアレクサンダー。

 

「アレクサンダーを特殊召喚した事で、テムジンの効果発動!対象は今しがた墓地へ送ったナイト・ハウリング!

効果でナイト・ハウリングを守備表示で蘇生する!

ナイト・ハウリングを蘇生した事で、アレクサンダーの効果発動!対象はこれも今しがた墓地へ送ったバフォメット!

効果でバフォメットを守備表示で蘇生する!

続いてナイト・ハウリングを対象にバフォメットの効果発動!

ナイト・ハウリングのレベルを4にする!」

 

DDナイト・ハウリング レベル 3→4

 

「僕はナイト・ハウリングとバフォメットでオーバーレイ!2体のレベル4・悪魔族モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!この世の全てを統べるため今、世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚、生誕せよ!ランク4!『DDD怒濤王シーザー』!」

 

DDD怒濤王シーザー

エクシーズ・効果モンスター

水属性

悪魔族

ランク 4

攻撃力 2400

ORU 2

 

「凄まじい展開力だ、零児。先攻1ターンで融合、シンクロ、エクシーズ、各次元の召喚方法を繰り出すとは…」

 

並び立った大量蘇生コンビ、その効果によって再びフィールドへと舞い降りたナイト・ハウリングとバフォメット、その一方であるバフォメットの効果によるレベル調整を経てのエクシーズ召喚の演出と共に、防御の要と言って良いシーザーも呼び出された。

その展開力に舌を巻く零王だったが、

 

「感心するのは早い!永続魔法『独占封印の契約書』を発動!」

 

独占封印の契約書(アニメオリジナルカード)

永続魔法

1:このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り、自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚出来ない。

2:自分フィールドに融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムモンスターの内、いずれかが表側表示で存在する限り、相手はそのモンスターと同じ種類のモンスターをエクストラデッキから特殊召喚出来ない。

 

零児の展開は終わっていなかった。

 

「今の僕のフィールドには融合、シンクロ、エクシーズモンスターが存在する、よってこのカードが存在する限り、アンタはペンデュラム召喚以外、エクストラデッキからモンスターを呼び出す事は出来ない!

更にカードをセットしてターンエンド!さあ来るが良い父さん、この鉄壁の布陣を崩せるものなら崩して見せろ!」

 

Reizi

LP 4000

手札 0

モンスター DDD烈火王テムジン(攻撃表示)

      DDD疾風王アレクサンダー(攻撃表示)

      DDD怒濤王シーザー(攻撃表示)

魔法・罠カード 独占封印の契約書

        セット

 

「大した自信だな、零児。だが…

私のターン、ドロー!」

「そのドローフェイズ終了時、罠発動!これでアンタを完膚なきまでに打ち砕く!

 

 

 

『次元障壁』!対象とするのはペンデュラムモンスターだ!」

「な、何!?」

 

次元障壁

通常罠

『次元障壁』は1ターンに1枚しか発動出来ない。

1:モンスターの種類(儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム)を1つ宣言して発動出来る。このターン、お互いに宣言した種類のモンスターを特殊召喚出来ず、フィールドの宣言した種類のモンスターの効果は無効化される。

 

そしてセットされていた最後の1枚を発動、それはまるで父の想いを完全に否定すると言って良い壁の様であった。

 

「これでこのターンに限りペンデュラム召喚も出来ず、ペンデュラムモンスターの効果も無効となる!」

「な、な…!

私は、モンスターをセットして、ターンエンド…」

 

Leo

LP 4000

手札 5

モンスター セット

魔法・罠カード なし

 

それに対処する術が無かったからか、或いは零児との軋轢の深さを思い知ったからか、まるで打ちひしがれたかの様に、零王はモンスターをセットするだけでターンを終えた。

 

「僕のターン、ドロー!

僕は墓地のスワラル・スライムを除外して効果発動!

今ドローした『DDD死偉王ヘル・アーマゲドン』を攻撃表示で特殊召喚!」

 

DDD死偉王ヘル・アーマゲドン

ペンデュラム・効果モンスター

闇属性

悪魔族

レベル 8

攻撃力 3000

 

そんな零王に、今攻撃を仕掛ければ勝利はほぼ確定的と言っても良い状況ではあったが、それでも零児はやれるだけの事をやる。

前のターンに融合素材として墓地へ送られていたスワラル・スライムの効果を用いて、ヘル・アーマゲドンを呼び出した。

 

「バトルフェイズに入る!

アレクサンダーでセットモンスターを攻撃!」

「セットモンスターは『精霊(スピリット・)結晶(クリスタル)―サラマンダー・コア』だ…」

 

DDD疾風王アレクサンダー 攻撃力 2500 VS 精霊結晶―サラマンダー・コア 守備力 0

 

「そのまま総攻撃だ!

歯を食いしばれ、赤馬零王!」

「がっ…!?」

 

Leo LP 4000→2000→-400→-3400 LOSE

 

WINNER Reizi

 

そのまま残ったモンスター達でダイレクトアタックを宣言する、と共に自らも零王の元へと歩み寄り、その顔面に渾身のストレートパンチをぶち込んだ零児。

己と零王との因縁にケリをつけた零児、その顔は何処か、全てをやり遂げたと言わんばかりの様子だった。

これでこの戦いはランサーズの6連勝となった、残るはユシウスとキサラのデュエル…!

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