【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
「どうしたんだ?急に…?」
「いやぁ…
ちょっとここのデュエリストのレベルが高いから俺もデュエルをしたくなっただけだ」
デュエリストとしての血が騒いだんだろうが、余りに唐突だったので一応大輔に訊ねると、まあ案の定と言うべきか、大輔は笑いながら予想通りの答えを「ダメか?」と付け加えながら言って来た。
「むしろ大歓迎さ。デュエルやろうぜ!」
予想通りだったし、それに俺としても大輔とデュエルしてみたかったから、笑って快諾した。
「後、折角だしアクションデュエルでやらないか?」
「あれか、塾長さんが言っていた奴?なんか黒髪で緑の眼した奴が拾ったカードで銀髪の女の子が仕掛けたテンペスター1Killを阻止していたけど」
「ああ、マリアとエレンのデュエルか。その拾ったカードは『アクションカード』って言う奴で、基本的にこのカードを、ソリッドビジョンによって実体化したモンスターと共に探していく感じなんだが…」
「成る程、さっき見たし、大体わかった。折角だからそれでやろうぜ!」
序にアクションデュエルを提案すると快諾してくれ、其処にタイミングよく刃と美琴のデュエルが終わったフィールドへと移動した。
「ん、遊矢の奴の相手…
誰なんだ?」
「さぁ?折角ですし、見ていきますか」
その様子を見ていた刃と美琴が観客席に入って行ったが、まあ余談だ。
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「そう言えばデュエルディスクは持っているのか?」
「あぁ、自前のならあるぞ」
ふと、大輔がデュエルディスクを装着していない事に気付いた俺は持っているのか聞いてみたが、大丈夫そう、
「そうか、それならいいんd「デュエルディスクセット、D-ゲイザーセット」ちょっ!?ストップ、ストップ!!」
じゃなかったぁぁぁぁぁ!
大輔が遊馬だった頃の『俺』っぽくD-パッドやD-ゲイザーを起動させる姿に思わずストップを掛ける。
どうやら大輔は遊馬だった頃の『俺』と同じく『
となるとルールも先攻ドロー有りのマスタールール2か?
「ん…
どうした?」
「いや…
多分それ使えないから…
塾長、遊勝塾の予備のデュエルディスク、持ってきてくれないか?」
「分かった!デュエルディスクが無いとアクションデュエルはままならないからな」
「ちょっと、デュエルのルール…
再確認させてくれ」
「おう、分かった!」
俺に止められて軽く首をかしげる大輔に理由を伝えて、塾長にデュエルディスクを持ってきてもらうと同時に大輔の覚えているであろうデュエルルールが同じものかの確認をすることにした。
『…何ですか、さっきの…』
『わかんねぇ…
けど、スタイリッシュだった感じがする…』
観客席にいた美琴と刃も、今の光景には(別の意味で)唖然としていた。
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「…さて、大輔。準備は良いか?」
「あぁ、ちょっと迷った部分はあるが…
大丈夫だ」
『行くぞ、二人とも!アクションフィールド、オン!『封印の岩場』!』
改めて俺と大輔の準備が整うと、塾長がアクションフィールドの起動をする。
で、其処で現れたフィールド、は、
「あれ…
何処かで見たこと、あるっけ…?」
『確か、何かあったよね?』
『何処だっただろうか…』
ああ、思い出した、WDCで、
あの時は色々あったな、紋章の力でアストラルが封印されたり、『かっとビング』も消されたりして、もし『かっとビング』が無かった場合の、遊馬だった『俺』が出て来たっけ。
その時の俺の姿と言うと、その光景を見ていたシャーク曰く、強いデュエリストとの戦いたいというデュエリストとしての欲求と、遊星時代のトラウマに思い悩んだ末に発狂、ベクターばりの外道キャラと化したらしい。
寸での所でアストラルが復活、『かっとビング』も思い出して、その後は本気のデュエルでⅢに勝ったが、その時のフィールドが再現されるとはな。
「行くぞ…
戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が」
「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!」
「フィールド内を駆け巡る」
「見よ、これぞデュエルの最強進化系!」
「「「アクショーン、デュエル!」」」
先攻 Daisuke LP 4000 VS 後攻 Yuya LP 4000
「先攻は俺だ!
…と言っても手札があまり良くないし、早速手札交換と行こう。
『手札抹殺』発動!」
手札抹殺(制限カード)
通常魔法
お互いの手札を全て捨て、其々自分のデッキから捨てた枚数分のカードをドローする。
げ、いきなり手札抹殺!?
「手札抹殺の効果で、互いに手札をすべて捨てて、同じ枚数ドローする!」
「くっ…
ちょっと良い手札だったし辛いな…」
初手が良かっただけにキツイが…
お、これならまだ行ける!と思っていたら、
「さて、行くぞ!墓地に送った『紋章獣レオ』のモンスター効果発動!」
「も…
紋章獣!?」
『バカな!?アレはトロンの使っていたカテゴリの筈!何故、D-パッドやD-ゲイザーを持っていた大輔が持っているんだ!?』
『何だって……
彼についてた精霊も気になるけど、これはかなり興味深いね』
大輔の発動したモンスター効果、と言うより、効果発動したそのモンスターの『カテゴリ』名に俺達は驚愕した。
アストラルの言う通り、『紋章獣』はZEXALにおいてアークライト一家の長であるトロン・アークライトが使っていたカテゴリの筈、ZEXALそっくりの世界から来た大輔が使っているという事は、やはり大輔は転生者か?
とは言えそれを気にするのは後、まずはこのデュエルを楽しむまでだ!
「コイツは墓地に送られたときにデッキから紋章獣をサーチする効果がある。デッキから『紋章獣アンフィスバエナ』をサーチ!そしてすかさず今手札に加えたアンフィスバエナのモンスター効果!手札の紋章獣1体を墓地に送ることで手札から特殊召喚出来る。俺は『紋章獣アバコーンウェイ』を墓地に送り…
アンフィスバエナを特殊召喚!!」
紋章獣アンフィスバエナ
効果モンスター
風属性
ドラゴン族
レベル 4
攻撃力 1700
「アンフィスバエナとか懐かしいな、最後に見たの何年前だっけ…」
『あの大輔という人物は一体何者なんだ…』
『さぁね?恐らくだけど…
過去の遊矢と同じだったのかも知れないし、そうじゃないのかも知れない』
黒を基調としたカラーリングの、4足歩行のドラゴン、紋章獣アンフィスバエナ、これは実を言うとアニメでは登場していない『OCGオリジナル』の紋章獣、収録されたのは確か『No.101S・H・ArkKnight』が収録されていたパックだったよな、友達がそれをゲットする為にパックを買いあさって、しばしばこれが出て来て「紋章獣使いの奴いる?」って周りに聞いていたっけ。
「さぁ、どんどん回させてもらうぞ。俺は墓地の『馬頭鬼』の効果を使う!
墓地にあるコイツを除外して…
墓地のアンデットを蘇生する!蘇れ、『ゾンビ・マスター』!」
ゾンビ・マスター
効果モンスター
闇属性
アンデッド族
レベル 4
攻撃力 1800
準制限に指定されている『馬頭鬼』に、今出て来たゾンビ・マスター、と言う事は大輔のデッキは『紋章アンデ』か!
サーチエンジンとして強力な『紋章獣レオ』を、ゾンビ・マスターのコストにする事で展開力と持久力を強化したデッキで、サポートカードの範囲が合致しないとは言え強力なランク4エクシーズモンスターをポンポンと出せるのが強かったなぁ。
あぁ、『超融合』でドラゴネクロ出したいな、持っていないけどw
「ゾンビ・マスターの効果発動!
手札のモンスターを1体墓地に送り墓地のアンデットを蘇生する。来い、『蒼血鬼』!」
蒼血鬼
効果モンスター
闇属性
アンデッド族
レベル 4
守備力 1700
『レベル4のモンスターが3体揃ったね』
『来るぞ、遊矢!』
ああ、というか、蒼いカラーリングの蝙蝠みたいなアンデッド、蒼血鬼がいるのに来ない筈が無い。
来なかったら蒼血鬼の効果はどうなるとか、蒼血鬼の出した意味とかを小一時間問い詰めなければならない。
「さぁ、俺の展開はこれからだ! レベル4の紋章獣アンフィスバエナとゾンビ・マスターでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
その紅き目は弧高の証、祖の力を今ここに示せ!『No.18紋章祖プレイン・コート』!」
No.18紋章祖プレイン・コート
エクシーズ・効果モンスター
光属性
サイキック族
ランク 4
攻撃力 2200
ORU 2
「な、No.18…」
『な、なんだあのNo.…
初めて見るぞ…!』
あ、そういえば遊馬だった『俺』はNo.18を使用される事無くゲットし、結局使用する事は無かったっけ、そしたらアストラルが初めて見るのも無理は無いか、アンフィスバエナと同じパックに収録されてはいたけどな。
『成る程、遊矢。さっき大輔の近くにいた精霊、アレはあのNo.だよ』
「そうだったのか…
これは厄介だな…
もしかしたら、あの紋章No.達を持っているのかも知れないな」
ああ成る程、確かに髪の色がカッターみたいな部分の色だし、眼が核の色だしな。
そしてそれを持っているとなると、ゲノム・ヘリター持っていそうだな、あれの効果スゲー厄介なんだよなぁ…
「俺は更に蒼血鬼のモンスター効果!
オーバーレイユニットを1つ墓地に送り…
墓地のアンデットを蘇生する!
俺は今墓地送りにしたオーバーレイユニットのゾンビ・マスターを即座に復活させる!」
No.18紋章祖プレイン・コート ORU 2→1
「なっ…
でもそれなら墓地にアンデットがいなくちゃ使えないんじゃあ…!」
さっきの手札抹殺の時に送られたのは、サーチエンジンとして使った『紋章獣レオ』、既に除外された『馬頭鬼』、今しがた過労ルートに入っている『ゾンビ・マスター』、そして今フィールドに留まっている『蒼血鬼』、他にアンデッド族モンスターが墓地に送られては…!
「そうか、あの時!」
「あぁ、ゾンビ・マスターのモンスター効果の時にな!そして俺は復活させたゾンビ・マスターの効果で手札の『紋章獣ツインヘッド・イーグル』を墓地に送りさっき墓地に送ってた2体目の蒼血鬼を特殊召喚!そして、1体目の蒼血鬼とゾンビ・マスターでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!
唸れ、炎の力を得し海竜…『ラヴァルバル・チェイン』!」
「TUEEEE!」
「ちょ、遊矢、なんでそのネタ知っているんだ!?」
ラヴァルバル・チェイン
エクシーズ・効果モンスター
炎属性
海竜族
ランク 4
攻撃力 1800
ORU 2
いやいや大輔、遊戯王TCG(アメリカとかでの遊戯王)で
『アイツ…
一人で回してるぞ』
『刃ァ、お前に言われたく無いだろォが!』
うん、一行の言う通り刃には言われたくない、お前はヴェーラーとか幽鬼うさぎで妨害しない限り無限ループするだろ。
「まだまだ展開は止まらない。
チェインの効果、オーバーレイユニットを1つ使って【デッキから1枚墓地に送る】効果を選択し、デッキから『紋章獣ユニコーン』を墓地に送る」
ラヴァルバル・チェイン ORU 2→1
「そして蒼血鬼の効果発動!チェインのオーバーレイユニットを1つ墓地に送り墓地のゾンビ・マスターを蘇生!」
ラヴァルバル・チェイン ORU 1→0
大分並べて来たな、プレイン・コートとチェインを並べて、まだレベル4モンスターが2体いる。
あぁ『超融合』でノーデン、は無理か、今度の舞網チャンピオンシップから禁止なんだよなぁ…
何でノーデンを、カップ麺で出せる様な奴にしたんだよKONMAIは…!
次の禁止制限では『上記の融合素材を使った融合召喚でしか特殊召喚出来ない』のエラッタ入れて釈放しろよな。
「これで展開は多分最後だ。蒼血鬼とゾンビ・マスターでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!闇をも絡めとるクモの糸、今こそその全てを絡めとれ!『No.70デッドリー・シン』!」
No.70デッドリー・シン
エクシーズ・効果モンスター
闇属性
昆虫族
ランク 4
攻撃力 2400
ORU 2
そう思っていたら、何か蜘蛛みたいなNo.エクシーズモンスターが出て来たぞ!?
「なっ…
No.70!?あんなの見たこと無いぞ!?」
『何故だ…
何故彼はこうも私達の知らないNo.を所有しているんだ…』
『流石にこれは驚きを隠せないね…
益々謎は深まるばかりだよ』
あんなのOCG化どころかアニメにも出ていなかった筈…!
漫画版で出ていたのかも知れないが、一体全体どんな効果何だ…!
「手札も1枚だけ…
なら、これを使って手札を補充しよう。『エクシーズ・トレジャー』発動!」
エクシーズ・トレジャー(アニメオリカ)
通常魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスターエクシーズの数だけ自分のデッキからドローできる。
「フィールド上に表側表示のエクシーズモンスターは3体! よってデッキから3枚ドロー!!」
「「「「ノーコストで3枚ドローだと(だって)!?インチキ効果も大概にしろぉ!!」」」」
インチキですまん、俺も遊馬だった頃に良く使っていたカードだから突っ込みに参加出来ん。
「俺はカードを伏せてターンエンド。シン、アクションカードを探しに行くぞ!」
Daisuke
LP 4000
手札 2
モンスター No.18紋章祖プレイン・コート(攻撃表示)
ラヴァルバル・チェイン(攻撃表示)
No.70デッドリー・シン(攻撃表示)
魔法・罠カード セット