【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~ 作:不知火新夜
「ユベル、そっちはどうだった?」
『全然駄目だったよ、彼女らしき姿は何処にも見当たらない。一体何処ほっつき歩いているんだか…』
『ユベルの能力を以てしても尻尾を掴めないか。一体彼女は何者なんだ…』
零児と、ランサーズの候補メンバーに関する話し合いを終え、LDSから出て来た俺とアストラルは、今日ずっと市街地を探索していたユベルと合流、零児との話し合いでも話題となったデュエリスト、平井遊香の足取りを掴めたかどうか聞いてみたが結果は芳しくなかった。
昨日、防犯カメラの映像を解析してもその姿が全く以て見当たらなかったので、ユベルに探索させれば手掛かりが掴めるかなと思ったんだけど、彼女ですら駄目となれば…
「こうなったら、彼女が試合に出場するタイミングを見計らって接触を図るしかないか?」
『まあ、それがベストだろうね』
『そうだな。となれば今日は早く家に帰って明日に向けて「おい、其処のお前!」む、誰だ!?』
平井遊香と接触する為の方策を練っていた所に、突如俺を呼び止めるかの様な声が聞こえた。
一体何者だと思ってその方へと顔を向けると、
「その顔…!
やっぱりお前か、リンを攫ったのは!リンを何処へやった!」
バナナを彷彿とさせる前髪が特徴的なヘアスタイル、白を基調としたライダースーツという服装である以外、俺そっくりの奴、ユートが遭遇した『シンクロ次元の俺』らしき存在がいた、というかまたこのパターンかよ!
『融合次元の俺』の奴、色んな所で良からぬ事をやってくれるな、全く!
とはいえ向こうは激昂の余り、こっちの話を聞き入れる様子は無い、なら、
「おい、デュエルしろよ」
「はぁ!?…
成る程そういう事か、デュエルで勝ったらリンの居場所を教えてくれる訳だな!良いぜ、乗ってやる!」
『何これ、デュエル万能説にも程があるでしょ。まあ此処がアニメそっくりの世界だからと言われればそれまでだけどさ』
デュエルを仕掛けてみたが、予想以上に食いつきが良かった(後ユベル、それは言っちゃダメだ)、後は、
「「デュエル!」」
先攻 Yuya LP 4000 VS 後攻 Hugo LP 4000
ん?名前の表記…
「ヒューゴー?」
「誰が熱血の大巨人レスラーだ!俺の名前はユーゴだ!」
「融合?」
「何が融合だ!ユーゴだっつーの!」
はいそこ、「テンプレ乙」とか言わない。
「俺のターン!先攻はドロー無し。
まずは手札の『ダンディライオン』を墓地へ送って魔法『ワン・フォー・ワン』発動!」
ワン・フォー・ワン(制限カード)
通常魔法
1:手札からモンスター1体を墓地へ送って発動出来る。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。
「ワン・フォー・ワンの効果で、デッキから『ジェット・シンクロン』を守備表示で特殊召喚!」
「シンクロンだと!?それは不動遊星が持っていたカテゴリの筈、何でお前がそれを!?」
ジェット・シンクロン
効果モンスター/チューナー
炎属性
機械族
レベル 1
守備力 0
ワン・フォー・ワンの効果によって俺のフィールドに登場した、ジェットエンジンを模した胴体に手足が生えた様な姿の機械兵士、ジェット・シンクロンの姿を見るや否や、ユーゴの顔が驚愕に染まる。
そう、今回俺が使うのは『ウォリアー』デッキ。
俺が遊星だった頃に使っていた奴で、各種シンクロンを始めとした低レベルモンスターを大量展開し、其処からシンクロ召喚して行くデッキだ。
まあ遊星だった時の切り札は『スターダスト・ドラゴン』及びその進化形態だったけど、現状『ウォリアー』というデッキ名を名乗っている通り、このデッキの切り札はスターダスト・ドラゴン達ではない。
というか遊星の名前が出て来たけど、まさかシンクロ次元でも遊星は有名人なのか?
まあいい、それは後で聞き出せば済む事だ。
「ワン・フォー・ワンを発動する為に墓地へ送ったダンディライオンの効果発動!
『綿毛トークン』を2体、守備表示で特殊召喚!」
綿毛トークン
風属性
植物族
レベル 1
守備力 0
このままシンクロ召喚、の前に1つお膳立てをしないと。
「次に『シンクロン・キャリアー』を召喚!」
「またシンクロンモンスター…!」
シンクロン・キャリアー
効果モンスター
地属性
機械族
レベル 2
攻撃力 0
続いて俺の場に登場したのは、背中にクレーンの様な機構を背負い、両手がウィンチになっている機械戦士、シンクロン・キャリアー。
さあ、行くぜ!
「俺はレベル1の綿毛トークンに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング!集いし願いが、新たな速度の地平へ誘う。光差す道となれ!シンクロ召喚、レベル2!希望の力、『フォーミュラ・シンクロン』!」
「シンクロモンスターも持っていやがるとは、しかもまたシンクロン…!」
フォーミュラ・シンクロン
シンクロ・効果モンスター/チューナー
光属性
機械族
レベル 2
守備力 1500
シンクロ召喚の演出と共に現れたのは、F1カーを模した胴体に手足が生えた機械戦士、フォーミュラ・シンクロン。
「シンクロンモンスターをシンクロ召喚の素材に使用した事で、シンクロン・キャリアーの効果発動!
それにチェーンして、シンクロ召喚したフォーミュラ・シンクロンの効果発動!
まずはフォーミュラ・シンクロンの効果で、ドロー!
次にシンクロン・キャリアーの効果で、『シンクロントークン』を守備表示で特殊召喚!」
「シンクロ召喚したのにモンスターが全然減っていねぇ…!」
シンクロントークン
地属性
機械族
レベル 2
守備力 0
驚く気持ちも分からなくは無いけど、まだまだ早いぜ!
「シンクロン・キャリアーが俺の場にいる限り、俺は通常召喚に加えてシンクロンモンスター1体を召喚出来る!この効果によって、シンクロン・キャリアーをリリースして『クイック・シンクロン』をアドバンス召喚!」
クイック・シンクロン
効果モンスター/チューナー
風属性
機械族
レベル 5
攻撃力 700
更に登場したのは、ガンマン人形の様な姿の機械戦士、クイック・シンクロン。
本来なら自分が持っている特殊召喚能力で出るのが普通だけど、どの道キャリアーの効果はこれ以上使えないし、今は手札を確保して置きたいからな。
「俺はレベル2のシンクロントークンと、レベル1の綿毛トークンに、今出したレベル5のクイック・シンクロンをチューニング!集いし希望が、新たな地平へ誘う。光差す道となれ!シンクロ召喚、レベル8!駆け抜けろ、『ロード・ウォリアー』!」
ロード・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
光属性
戦士族
レベル 8
攻撃力 3000
次にシンクロ召喚したのは、背中にマントらしき機構を羽織った黄金の機械戦士、ロード・ウォリアー。
まだまだ展開出来るけど、下準備は何時だって大事だ!
「ロード・ウォリアーの効果発動!デッキから『チューニング・サポーター』を守備表示で特殊召喚!」
チューニング・サポーター
効果モンスター
光属性
機械族
レベル 1
守備力 300
まだまだ終わらないと言わんばかりに、ロード・ウォリアーの背中のマントらしき機構から放たれた光から、鍋蓋を被った機械戦士、チューニング・サポーターが現れた。
ロード・ウォリアーって3000ある攻撃力もそうだけど、こういうリクルート効果もあるのが便利だよな、その分素材がきついがリクルート効果はカード毎にしか発動制限が掛かっていない、よって使い回しも出来なくは無い。
よし、此処で行くか!
「俺はレベル8のシンクロモンスター、ロード・ウォリアーに、レベル2のシンクロモンスター、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!レベル10!集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意志と化す!光差す道となれ!アクセルシンクロォォォォ!現れろ、『スターダスト・ウォリアー』!」
「あ、アクセルシンクロまでやりやがった!?俺にも出来ねぇのに!?」
スターダスト・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
風属性
戦士族
レベル 10
攻撃力 3000
今までのシンクロ召喚とは違い、フォーミュラ・シンクロンの身体から生成された2つの緑の環が直線状に並び、其処にロード・ウォリアーが背中の機構からブースターを吹かし突進、加速しながら潜り抜けるとその身が白く輝き、それを解き放った後には、スターダスト・ドラゴンを彷彿とさせる青白いボディの機械戦士、スターダスト・ウォリアーの姿があった。
これこそがこのデッキの『今』の切り札、スターダスト・ウォリアー。
だが、これで終わりだと思うなよ?
「更に魔法『貪欲な壺』発動!」
貪欲な壺(制限カード)
通常魔法
1:自分の墓地のモンスター5体を対象として発動出来る。そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。
「貪欲な壺の効果で、俺の墓地にあるロード・ウォリアー、フォーミュラ・シンクロン、クイック・シンクロン、シンクロン・キャリアー、そしてダンディライオンをデッキに戻し、シャッフルの後に2枚ドロー!
更に更に今引いた魔法『機械複製術』発動!」
機械複製術
通常魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する攻撃力500以下の機械族モンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターと同名モンスターを2体まで自分のデッキから特殊召喚する。
いやぁ、今引きで機械複製術が出て来るなんてな。
「機械複製術の効果で、俺のフィールドにいるチューニング・サポーターを、2枚デッキから守備表示で特殊召喚!
まだまだ行くぜ!手札の『シンクロン・エクスプローラー』を捨ててクイック・シンクロンを守備表示で特殊召喚!
俺はレベル1のチューニング・サポーター3体に、レベル5のクイック・シンクロンをチューニング!シンクロ召喚!再び駆け抜けろ、ロード・ウォリアー!
シンクロ召喚の素材に使った3体のチューニング・サポーターの効果発動!3枚ドロー!
まだまだ終わらねぇぜ!手札のダンディライオンを墓地へ送って、墓地のジェット・シンクロンの効果発動!コイツを守備表示で蘇生!
この効果のコストとして墓地へ送ったダンディライオンの効果で、2体の綿毛トークンを守備表示で特殊召喚!
俺はレベル1の綿毛トークンに、レベル1のジェット・シンクロンをチューニング!再び現れろ、フォーミュラ・シンクロン!
この時、自分の効果で蘇生したジェット・シンクロンは除外される!
シンクロ召喚したフォーミュラ・シンクロンの効果発動!ドロー!
ロード・ウォリアーの効果発動!デッキからシンクロン・キャリアーを守備表示で特殊召喚!
俺はレベル8のシンクロモンスター、ロード・ウォリアーに、レベル2のシンクロモンスター、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!レベル10!アクセルシンクロォォォォ!並び立て、スターダスト・ウォリアー!」
「ま、またアクセルシンクロだと!?つーかどんだけ回すんだよお前!?」
『何時も思うが、なんと複雑怪奇な勝利の方程式だ…』
悪かったなアストラル、ごちゃごちゃ感満載で。
「まだまだぁ!魔法『死者蘇生』発動!」
死者蘇生(制限カード)
通常魔法
1:自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
「死者蘇生の効果で、墓地のフォーミュラ・シンクロンを守備表示で蘇生!
そしてフィールド魔法『スターライト・ジャンクション』発動し、カードを1枚セットしてターンエンド!」
スターライト・ジャンクション
フィールド魔法
『スターライト・ジャンクション』の1、2の効果は其々1ターンに1度しか使用出来ない。
1:自分フィールドのチューナー1体をリリースしてこの効果を発動出来る。リリースしたモンスターとレベルが異なる『シンクロン』モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
2:相手ターンに自分がエクストラデッキからシンクロモンスターを特殊召喚した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを持ち主のデッキに戻す。
Yuya
LP 4000
手札 0
モンスター スターダスト・ウォリアー(攻撃表示)×2
フォーミュラ・シンクロン(守備表示)
綿毛トークン(守備表示)
シンクロン・キャリアー(守備表示)
魔法・罠カード セット
フィールド魔法 スターライト・ジャンクション
それにしても、確かに先攻1ターン目とは思えない図だわな。
アクセルシンクロモンスターであるスターダスト・ウォリアーが2体並び立ち、他にも3体のモンスターが壁となって立ちはだかっている、魔法・罠カードには1枚だけとは言えセットカードがあり、俺の背後にはハイウェイを模したフィールド『スターライト・ジャンクション』が展開されている、これを無茶苦茶と言わずして何と言えばいいか、と相手は思うわな。
「随分とまあ回してくれたな、今度はこっちの番だ!俺のターン!ドロー!」
「スタンバイフェイズに罠『貪欲な瓶』発動!」
貪欲な瓶
通常罠
『貪欲な瓶』は1ターンに1枚しか発動出来ない。
1:『貪欲な瓶』以外の自分の墓地のカード5枚を対象として発動出来る。そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
そのセットカードはこの貪欲な瓶、罠カードとなり、ドロー出来るカードが1枚に減った代わりに、カードの種類関係なくデッキに戻す事が出来る様になった貪欲な壺、と言えばいいか。
やっぱこの『カードの種類関係なく』デッキに戻せるのは結構強い、何しろ制限カードとなっている魔法・罠カードも使い回し可能だからな。
「貪欲な瓶の効果で、俺の墓地にある貪欲な壺、ワン・フォー・ワン、死者蘇生、機械複製術、そしてシンクロン・エクスプローラーをデッキに戻し、シャッフルの後にドロー!」
「まだ動くとはな。だがもうセットカードは無い、こっちも動かさして貰うぜ!
まずは、俺のフィールドにモンスターが存在しない事で、『
SRベイゴマックス
効果モンスター
風属性
機械族
レベル 3
攻撃力 1200
スピードロイド?どっかで聞いた事ある様な…
「特殊召喚したベイゴマックスの効果発動!
デッキから『SRタケトンボーグ』を手札に加えるぜ!」
それにしても今出て来たベーゴマの様な機械モンスター、ベイゴマックスはサイバー・ドラゴンに似た様な条件で特殊召喚出来、其処から同じカテゴリのモンスターをサーチ出来るのか、中々強いな。
「次に、俺のフィールドに風属性モンスターが存在する事で、今手札に加えたタケトンボーグを守備表示で特殊召喚!」
SRタケトンボーグ
効果モンスター
風属性
機械族
レベル 3
守備力 1200
次に出て来たのは、竹とんぼを模した体躯の機械戦士、タケトンボーグ。
「タケトンボーグをリリースして効果発動!
デッキから『SR三つ目のダイス』を守備表示で特殊召喚!」
SR三つ目のダイス
効果モンスター/チューナー
風属性
機械族
レベル 3
守備力 1500
此処でチューナーをリクルートして来たか。
それにしても目のマークが3つある正四面体のダイスとは、どうも気色悪い感じだな。
「俺はレベル3のベイゴマックスに、レベル3の三つ目のダイスをチューニング!」
『誰だお前は!?』
ってユベル、いきなりどうした!?
「シンクロ召喚、レベル6!悪のカラクリを粉砕する『
「何処のス○イ○ー○ッだよそれ!?」
HSRマケンダーマッ…魔剣ダーマ
シンクロ・効果モンスター
風属性
機械族
レベル 6
攻撃力 2200
と、その口上と、何処からともなく聞こえて来たのど自慢の鐘っぽい音色、そして何故か起こった表記のブレに(俺から)突っ込まれながら登場したのは、けん玉を模した胴体、両手には其々その球を模した半球型の盾を持った機械戦士、魔剣ダーマ。
ああ、どっかで聞いた事あるなと思ったらコイツの事だった、その某アメリカンコミックを原作に持つ特撮ヒーローの様な名前で、ネタになっていたっけな。
それは兎も角、シンクロ召喚成功時に誘発する効果は持っていなかった筈、なら!
「魔剣ダーマのシンクロ召喚時、フォーミュラ・シンクロンの効果発動!
コイツは相手のメインフェイズ時、このカードを素材に含めたシンクロ召喚が出来る!」
「な、何だって!?俺のターンにもシンクロ召喚かよ!?」
「この効果で俺は、レベル2のシンクロン・キャリアーと、レベル1の綿毛トークンに、レベル2のフォーミュラ・シンクロンをチューニング!集いし願いが、新たな大空へ誘う。光差す道となれ!シンクロ召喚、レベル5!希望の風、『アクセル・シンクロン』!」
アクセル・シンクロン
シンクロ・効果モンスター/チューナー
闇属性
機械族
レベル 5
守備力 2100
ユーゴの驚きを他所に出現したのは、バイクを模した胴体に手足が生えた機械戦士、アクセル・シンクロン。
シンクロモンスターのチューナーである事、その効果が中々厄介な事もさることながら、今このタイミングで出したのは、
「相手ターン中に俺のエクストラデッキからシンクロモンスターを特殊召喚した事で、スターライト・ジャンクションの効果発動!
魔剣ダーマにはデッキに戻って貰うぜ!」
「な、何!?くっ!」
今出して来た魔剣ダーマを戻す為だ(ゲス顔)。
「だったら『SRダブルヨーヨー』を召喚!」
SRダブルヨーヨー
効果モンスター
風属性
機械族
レベル 4
攻撃力 1400
あ、そういえばまだ通常召喚していなかったっけ。
そんな俺を他所に登場したのは、両手にヨーヨー型の武器を持った機械戦士、ダブルヨーヨー。
「召喚したダブルヨーヨーの効果発動!
墓地にいる三つ目のダイスを守備表示で蘇生!」
これでまたシンクロ召喚の手筈は整ったか、と思った瞬間、
「む?この感じは…」
『遊矢、気を付けて。アイツのエクストラデッキから不穏な気配がする…』
『この気配、まさか…!』
「何だ?ああ、成る程、お前が行きたいわけか、良いぜ!存分に暴れて来い!」
何か言い知れぬ気配がした、それは何と言うか、ユートとデュエルした時と似ている様な…
「俺はレベル4のダブルヨーヨーに、レベル3の三つ目のダイスをチューニング!その美しくも雄々しき翼翻し、光の速さで敵を討て!シンクロ召喚、レベル7!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!」
その事態に警戒を強める俺達を他所に、ユーゴはシンクロ召喚を宣言、その只ならぬ気配がするモンスターが姿を現す…
事は無かった。
「あ、あれ?クリアウィング!?お前何処行ったんだよ!?」
シンクロ召喚の演出と共に現れる筈だったシンクロモンスターの姿が無い事に慌てふためくユーゴ。
それはそうだ、何故なら、
「はははは、ふははは、ふははは…無かった事にして置いたのさ!
お前が特殊召喚する際にスターダスト・ウォリアーをリリースして効果を発動した!その効果は、その特殊召喚を無効にして破壊するという物だ!」
「な、何ィ!?」
「情け無用の男、サカキユーヤッ!(キリッ)」
「何キメ顔でポーズしてんだよ!?」
いや、これ言うならやらないと駄目だろと思って。
「くそっ!ならカードを2枚セットしてターンエンド!」
「エンドフェイズに、このターンに自分の効果でリリースしたスターダスト・ウォリアーを攻撃表示で蘇生!」
Hugo
LP 4000
手札 2
モンスター なし
魔法・罠カード セット×2
セットカード2枚か、だけど!
「俺のターン!ドロー!
まずは魔法『ハーピィの羽根帚』発動!」
「な、何だって!?此処で羽根帚!?」
ハーピィの羽根帚(制限カード)
通常魔法
1:相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
「ハーピィの羽根箒の効果で、お前の魔法・罠カードを全て破壊するぜ!」
「ぐぁっ!」
えーと、セットカードは『リミッター解除』と、『ダイスロール・バトル』か、後の奴は初めて見るが、モンスターがいないのにリミッター解除をセットしていたという事は、恐らく蘇生系か?
何にしろ除去しておいて良かった、これで心置きなく展開出来る!
「次にジャンク・シンクロンを召喚!」
ジャンク・シンクロン
効果モンスター/チューナー
闇属性
戦士族
レベル 3
攻撃力 1300
更にフィールドに登場したのは、オレンジ色の装甲を身に着けた機械戦士、ジャンク・シンクロン。
「召喚したジャンク・シンクロンの効果発動!墓地にいるシンクロン・キャリアーを守備表示で蘇生!」
コイツを出し、効果で蘇生した、となれば締めを飾るはアイツだ!
「俺は今蘇生したレベル2のシンクロン・キャリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!集いし星が、新たな力を呼び起こす。光差す道となれ!シンクロ召喚、レベル5!出でよ、『ジャンク・ウォリアー』!」
ジャンク・ウォリアー
シンクロ・効果モンスター
闇属性
戦士族
レベル 5
攻撃力 2300
よし、行くぜ皆!
「バトルフェイズに入る!ジャンク・ウォリアーでダイレクトアタック!スクラップ・フィスト!」
「がはぁ!?」
Hugo LP 4000→1700
「スターダスト・ウォリアーでトドメだ!シューティング・ブラスト!」
「こうなったら徹底的にあがく!墓地にいる三つ目のダイスを除外して効果発動!その攻撃を無効にするぜ!」
「無駄なあがきだ!もう1体のスターダスト・ウォリアーでトドメだ!シューティング・ブラスト!」
「ぐは!?あ…」
Hugo LP 1700→-1300 LOSE
WINNER Yuya
スターダスト・ウォリアーによるストレートパンチによって敗北が決まると同時に、余りの衝撃で気絶したユーゴ。
さて、色々聞きたい事はあるがこの状況では無理、となれば、
「零児。打ち合わせの後すぐの連絡ですいませんが、宜しいでしょうか?」
『遊矢か。一体どうしたんだ?先程の打ち合わせの件で、何かあるのか?』
「いえ、それとは直接関係ないのですが、帰る途上で、恐らくは『シンクロ次元の俺』と思われるデュエリストと接触、デュエルを行い確保しました。早急な保護をお願いします」
『何?そうか、分かった。ならば関係の物を直ぐに向かわせる。しかしシンクロ次元からもやって来たか、まさかアカデミアの魔の手が…』
「そのデュエリストなのですが、俺の姿を見るや否や、「リンを何処へやった」と問い詰めて来ました。恐らくは…」
『少なくとも『融合次元の君』の魔の手はもう伸びている、という事か…』
零児を通じて色々聞き出すしかないか。