【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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4話_俺、披露!

「俺のターン!先攻はドローが無ェ。

まずはコイツだァ!『ヴェルズ・カストル』を召喚!」

 

ヴェルズ・カストル

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 4

攻撃力 1750

 

一行が出したのは、端末世界(ターミナルワールド)での伝説の騎士団『セイクリッド』に属していた騎士カストルが、死後ヴェルズにその身を侵食されて生まれ変わった姿、ヴェルズ・カストル。

そう、一行のデッキは『ヴェルズ』、レベル4の下級モンスターを中心とした展開力と、其処から登場するランク4エクシーズモンスターでフィールドを制圧するデッキだ。

そしてカストルは、このエクシーズ召喚を行う上で欠かせない効果を持っている、それは、

 

「ヴェルズ・カストルの効果で、俺はヴェルズをもう1体召喚するぜェ!『ヴェルズ・サラマンドラ』を召喚!」

 

ヴェルズ・サラマンドラ

効果モンスター

闇属性

恐竜族

レベル 4

攻撃力 1850

 

ヴェルズ限定の『二重召喚(デュアルサモン)』を内蔵している事。

コイツや『ヴェルズ・ケルキオン』、『ヴェルズ・マンドラゴ』が、さっき言っていた、下級ヴェルズの展開力の源、と言って良い。

その効果で一行が次に召喚したのは、端末世界におけるヴェルズ及びそのウィルスのキャリアーであるインヴェルズの侵攻の前に繰り広げられた魔轟神との戦いで命を落としたジュラック達、その怨念がヴェルズによって具現化し、『ジュラック・タイタン』がヴェルズ化した様な姿、ヴェルズ・サラマンドラ。

 

「さァて、もういっちょ行くかァ!俺はヴェルズ・カストルとヴェルズ・サラマンドラをオーバーレイ!2体のレベル4・ヴェルズモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!わりィがこっから先は、上級モンスターお断りの一方通行だァ!『ヴェルズ・オピオン』!」

 

ヴェルズ・オピオン

エクシーズ・効果モンスター

闇属性

ドラゴン族

ランク 4

攻撃力 2550

ORU 2

 

出たよ、ヴェルズデッキの中核と言える存在が。

一行の宣言と共にデュエルフィールドに出現したブラックホールの様な空間ことオーバーレイ・ネットワーク、其処にヴェルズ・カストルとヴェルズ・サラマンドラが入って行き、それが解放されると其処には、端末世界の勢力である氷結界が封印していたドラゴン、『氷結界の龍グングニール』がヴェルズによって侵食された姿、ヴェルズ・オピオンが、2つの紫色の光球、オーバーレイ・ユニットを周囲に衛星の如く漂わせて現れた。

 

「更にオピオンのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!デッキから『侵略の』と名の付いた魔法・罠カードを1枚サーチするぜェ!この効果で手札に加えるのは、『侵略の汎発感染』だァ!

カードを2枚セットして、ターンエンド!

分かってるたァ思うが、オーバーレイ・ユニットを持ったオピオンがいる限り、レベル5以上のモンスターは特殊召喚出来ねェから、気ィ付けなァ!」

 

ヴェルズ・オピオン ORU 2→1

 

Ikko

LP 4000

手札 2

モンスター ヴェルズ・オピオン(攻撃表示)

魔法・罠カード セット×2

 

最初から飛ばすなぁ、一行。

さて、オーバーレイ・ユニットを持ったオピオンがいるからレベル5以上のモンスターはアドバンス召喚するしか無い、つまり俺の切り札であるオッドアイズ達は、オピオンを何とかしない限り出す事は無理に近い。

なら此処は、

 

「俺のターン!ドロー!

スケール1の龍脈の魔術師と、スケール5の慧眼の魔術師を、ペンデュラムスケールにセッティング!」

 

ペンデュラムスケール(青):1(龍脈の魔術師)

ペンデュラムスケール(赤):5(慧眼の魔術師)

 

「更に、手札の『貴竜の魔術師』を捨てて、オピオンを対象に、ペンデュラムスケールにセットされた龍脈の魔術師の効果発動!」

「させねェよ!それにチェーンして速攻魔法『侵略の汎発感染』発動!」

 

侵略の汎発感染

速攻魔法

自分フィールド上の全ての『ヴェルズ』と名の付いたモンスターは、このターンこのカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。

 

「侵略の汎発感染の効果で、俺のオピオンはコレ以外の魔法・罠カードの効果を受けねェぜ!ペンデュラムスケールに置かれたペンデュラムモンスターは魔法扱い!よってオピオンは破壊されねェぜ!」

「くっやるな…!」

 

あ、このデュエルはあくまでペンデュラムに関するデモンストレーション、一行が汎発感染を握っていると分かっていながら、セットしただろうと思いながら龍脈の魔術師の効果を使ったのも、その方が説明しやすいからと思ったからだ。

此処で顔をしかめたのも演出だ。

 

「ならばペンデュラムスケールにセットされた慧眼の魔術師の効果発動!このカードを破壊し、デッキから慧眼の魔術師以外の魔術師ペンデュラムモンスター、時読みの魔術師をペンデュラムスケールにセットする!リライティング・スケール!

此処で破壊したペンデュラムモンスター、慧眼の魔術師はエクストラデッキへ送られる!」

 

ペンデュラムスケール(赤):8(時読みの魔術師)

 

「此処で、双方のペンデュラムスケールの間のレベル、此処では1から8の間、つまりレベル2から7のモンスターを、手札及びエクストラデッキからペンデュラム召喚する!」

「だがペンデュラム召喚は特殊召喚!オーバーレイ・ユニットを持ったオピオンがいる限りレベル5以上のモンスターを出す事は出来ねェぜ!実質、ペンデュラム召喚出来るのはレベル2から4だ!」

「分かっているさ!ペンデュラム召喚!出でよ、我が僕のモンスター達よ!

レベル4、物事の本質を見抜く魔術師『慧眼の魔術師』2体!」

 

慧眼の魔術師

ペンデュラム・効果モンスター

光属性

魔法使い族

レベル 4

守備力 1500

 

昨日のストロング石島とのデュエルを再現したかの様なこのターンのプレイング、しかしストロング石島のバーバリアン・キングがこっちのプレイングには何の障害にもならなかった(むしろ『貴竜の魔術師』を墓地送りに出来たという意味で助かった)のに対し、一行のオピオンは大きすぎる楔となった、此処は守りに徹しよう。

 

「カードを1枚セットして、ターンエンド!」

 

Yuya

LP 4000

手札 1

Pスケール(青):1(龍脈の魔術師)

Pスケール(赤):8(時読みの魔術師)

モンスター 慧眼の魔術師(守備表示)×2

魔法・罠カード セット

 

「俺のターン!ドロー!

此処はこォすっかァ!オピオンのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!効果はさっき説明したから飛ばすぜェ!手札に加えるのは2枚目の汎発感染!

更に『ヴェルズ・ケルキオン』を召喚!」

 

ヴェルズ・ケルキオン

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 4

攻撃力 1600

 

攻め手を緩めはしないと言わんばかりに、一行が召喚したのは、セイクリッドの後方支援をしていた魔法使いハワーが、『ヴェルズ・バハムート』と『ヴェルズ・ウロボロス』、そしてオピオンのヴェルズ3龍と融合して誕生した姿、ヴェルズ・ケルキオン。

 

「ケルキオンの効果発動!俺の墓地にあるヴェルズモンスター、サラマンドラを除外する事で、俺の墓地にあるヴェルズモンスター、カストルを手札に加えるぜェ!

更にこの効果を適用した事で、ケルキオンの2つ目の効果が使えるぜェ!

この効果で、今手札に加えたカストルを召喚!」

「させるか!その召喚にチェーンしてカウンター罠発動!『神の宣告』!」

「ンなァ!?」

 

神の宣告(制限カード)

カウンター罠

1:LPを半分払って以下の効果を発動出来る。

●魔法・罠カードが発動した時に発動出来る。その発動を無効にし破壊する。

●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動出来る。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

 

Yuya LP 4000→2000

 

「神の宣告の効果で、カストルの召喚は無効だ!」

「くっやってくれンじゃねェかァ!

カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

Ikko

LP 4000

手札 2

モンスター ヴェルズ・オピオン(攻撃表示)

      ヴェルズ・ケルキオン(攻撃表示)

魔法・罠カード セット×2

 

よし、オピオンのオーバーレイ・ユニットが無くなり、2体目を立たされなかった(まあこの辺は態とだろうが)、これでレベル5以上のモンスターが、このデッキの、俺の切り札であるオッドアイズが出せる!

 

「俺のターン、ドロー!

それでは、このデュエルの幕引きと行きます!

まずは、ペンデュラム召喚のその先、その1つの可能性をお見せしましょう!

2体の慧眼の魔術師をリリースして、ペンデュラムアドバンス!

世にも珍しき2色の眼を持ちし竜『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』!」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン

ペンデュラム・効果モンスター

闇属性

ドラゴン族

レベル 7

攻撃力 2500

 

「更に墓地の『貴竜の魔術師』の効果発動!俺のフィールドにいるレベル7以下のオッドアイズモンスター、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンのレベルを3下げて、特殊召喚!」

 

貴竜の魔術師

ペンデュラム・効果モンスター/チューナー

炎属性

魔法使い族

レベル 3

守備力 1400

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン レベル7→4

 

「更に更に、俺はレベル4となったオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンに、レベル3の貴竜の魔術師をチューニング!2色の眼の龍よ!その赤き輝きを解き放ち、味方に活力を、敵に絶望を与えよ!シンクロ召喚!レベル7!『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』!」

 

オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

炎属性

ドラゴン族

レベル 7

攻撃力 2500

 

まだまだ展開は終わらない、というか始まったばかりだぜ!と意気込みつつ、シンクロ召喚の、遊星だった時とあまり変わっていない演出の後に出現した、炎の様な真紅の身体に2色の眼を持ったドラゴン、オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンの効果を発動させる。

 

「シンクロ召喚に成功したメテオバースト・ドラゴンの効果発動!このカードの攻撃権を放棄し、ペンデュラムスケールにセットされたカード1枚を特殊召喚する!

この効果で特殊召喚するのは、龍脈の魔術師!」

 

龍脈の魔術師

ペンデュラム・通常モンスター

地属性

魔法使い族

レベル 4

攻撃力 1800

 

「まだまだ!スケール1の『星読みの魔術師』を、ペンデュラムスケールにセッティング!

これで再び、レベル2から7のモンスターが同時に特殊召喚可能!

今一度揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け、光のアーク!

ペンデュラム召喚!出でよ、我が僕のモンスター達よ!

レベル3、ドラゴンと同体となり心を調和させる魔術師、貴竜の魔術師!レベル4、物事の本質を見抜く魔術師、慧眼の魔術師!そしてレベル7、世にも珍しき2色の眼を持ちし竜、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!

まだ終わりじゃない!俺はオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンとオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでオーバーレイ!

2体のレベル7モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!

これが、ペンデュラム召喚のその先、2つ目の可能性、ペンデュラムエクシーズ!

2色の眼の龍よ!その青き輝きを解き放ち、絶対零度で敵を制圧せよ!『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』!」

 

オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン

エクシーズ・効果モンスター

水属性

ドラゴン族

ランク 7

攻撃力 2800

ORU 2

 

今度はエクシーズ召喚の、遊馬だった時と余り変わっていない演出の後に、氷の様な蒼い身体に2色の眼を持ったドラゴン、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンが、1つずつある赤と紫のオーバーレイ・ユニットと共に現れた。

よし、此処で決める!

 

「そして、レベル4の慧眼の魔術師にレベル3の貴竜の魔術師をチューニング!これが、ペンデュラム召喚のその先、3つ目の可能性、ペンデュラムシンクロ!

再び現れよ!『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』!

他のシンクロ素材にオッドアイズ以外のモンスターを使用した事で、貴竜の魔術師は俺のデッキの一番下に戻り、バトルフェイズ!

龍脈の魔術師で、オピオンを攻撃!」

「は、はァ!?此処に来て自爆特攻かァ!?」

「と見せかけて、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!

今の攻撃を無効にし、俺の墓地からオッドアイズモンスター、たった今墓地に送られたオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを蘇生します!

オッドアイズ・リボーン!」

「な、何ィ!?」

 

アブソリュート・ドラゴンの効果によってペンデュラム・ドラゴンが蘇生した事で、俺のフィールドに3体のオッドアイズ・ドラゴンが並んだ。

こう見ると壮観だよな、巨大なドラゴンが3体並び立つってのは。

 

「続いて、今蘇生したペンデュラム・ドラゴンでケルキオンを攻撃!この際、ペンデュラム・ドラゴンが相手モンスターと戦闘を行う場合、相手に与える戦闘ダメージは倍になる!

螺旋のストライク・バースト!」

「ぐぁぁぁぁぁぁ!」

 

オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻撃力 2500 VS ヴェルズ・ケルキオン 攻撃力 1600

 

Ikko LP 4000→2200

 

「更にアブソリュート・ドラゴンでオピオンを攻撃!

氷結のブリザード・イラプション!」

「うぉぉぉぉぉぉ!」

 

オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻撃力 2800 VS ヴェルズ・オピオン 攻撃力 2550

 

Ikko LP 2200→1950

 

「これでラスト!メテオバースト・ドラゴンでダイレクトアタック!

灼熱のバーニング・インフェルノ!」

「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

 

Ikko LP 1950→-550 LOSE

 

WINNER Yuya

 

------------

 

ペンデュラム召喚のデモンストレーションは無事に終了、したのだが、本当にペンデュラム召喚が見たかっただけなのか、或いは所々グダグダになったっぽいのが(演出の為とはいえ一行がプレイングミスしたり、俺が後攻2ターン目で遊星時代ばりのソリティアをしたりしたからか?)まずかったのか、その後、遊勝塾に加入を希望する人はほとんどおらず、大半はそのまま帰って行った。

まあ殆ど、といっても全員帰った訳では無く、

 

「えーっと、せきどうみこと、さん(スパァン!)あいたぁ!?」

「いするぎでしょ、いするぎ!はぁ、ともかく石動(いするぎ)美琴(みこと)さん、ね。遊勝塾への加入を希望するって聞いたけど?」

「はい、宜しくお願いします!」

 

どっかの電撃姫の様な風貌の女の子、石動美琴が、遊勝塾への加入を希望して来た。

あと当麻、漢字の読みはちゃんと覚えような、カードにはルビが振っていると言っても小さいから、覚えておいて得になる機会は沢山あるんだぞ。

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