【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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59話_少年が思い描いた理想(前編)

「では行くぞ、遊矢!この前のリベンジをさせて貰う!」

「そうは行きませんよ、零児!返り討ちにさせて貰います!」

『頑張って、遊矢!』

『この男権現坂、遊矢達の奮闘、しかと見守っておるぞ!』

『やれェ、遊矢!最高指揮官の貫禄見せ付けたれェ!』

『全力でやってやれ、遊矢!』

『行けぇ、遊矢兄ちゃん!』

『頼みますよ、零児さん。此処から飛び立つ前に、ランサーズ最高顧問として、LDSのトップとしての意地を見せて下さい』

『社長!応援しています!』

『兄様、勝って!』

『凄まじい気迫だ、遊矢も赤馬零児も、刃の如き鋭さ、弾丸の如き威圧がこれでもかと感じられる…!』

『うはぁ、ランサーズのツートップによるデュエルか、こりゃあスゲーモノになるぜ!』

『遊矢も零児も、私達とは群を抜いた実力の持ち主だ、果たしてどう転ぶか…』

『結果がどう転ぶにせよ、今まで見た事も無い熱戦になるでしょう、楽しみですね、セレナ様!』

『ふん…』

『まさか、ランサーズとしての活動を始める前にまた赤馬零児とデュエルする機会が来るとは。遊矢、これまでの2戦で、互いに大方の戦略は見えている筈。心して掛かれ』

『遊矢、知っているだろうけど、零児は強敵だよ、ライバルとして遊矢を満足させる位に!さ、頑張って行ってね!かっとビングだよ!』

 

ランサーズ結成の記者会見から一夜明けた今日、俺と零児は、LDSにあるデュエルフィールドにて対峙していた。

その外側にある観客席には、柚子達ARC-Vの面々に、LDS関係者たち、あとセレナやユート達異世界からの来訪者が詰めかけ、背後ではユベルとアストラルがスタンバイしていた。

さあ、行くぜ零児、俺のライバル!

 

『それでは始めます。アクションフィールド、オン!『決闘の祭壇』!』

「戦いの殿堂に集いしデュエリストが」

「モンスターと共に地を蹴り宙を舞い!」

「フィールド内を駆け巡る」

「見よ、これぞデュエルの最強進化系!」

「「アクショーン、デュエル!」」

 

先攻 Reizi LP 4000 VS 後攻 Yuya LP 4000

 

使用しているデッキは、零児は言うまでも無くDD、一方の俺は魔術師オッドアイズ、アクションフィールドは、リターンマッチの時と同じ『決闘の祭壇』、一方で先攻後攻は第1戦の時と同じ、さてこれがどう転ぶか…

 

「私のターン。先攻はドロー無し。

まずは永続魔法『地獄門の契約書』発動」

 

地獄門の契約書

永続魔法

『地獄門の契約書』の1の効果は1ターンに1度しか使用出来ない。

1:自分メインフェイズに発動出来る。デッキから『DD』モンスター1体を手札に加える。

2:自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

早速来たか、DDデッキのサーチエンジンこと『地獄門の契約書』が。

さて、何をサーチするのか…

 

「地獄門の契約書の効果発動。

デッキから『DDナイト・ハウリング』を手札に加える。

次に手札の『DDスワラル・スライム』の効果発動。

このカードと手札の『DDネクロ・スライム』を融合。

自在に形を変え、亡者の魂をも取り込む神秘の渦達よ!今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚、生誕せよ!『DDD烈火王テムジン』!」

 

DDD烈火王テムジン

融合・効果モンスター

炎属性

悪魔族

レベル 6

攻撃力 2000

 

地獄門の契約書の、おどろおどろしい演出と共にナイト・ハウリングのカードが加わると同時に、零児の手札から飛び出た緑色と紫色のスライムが混ざり合うと形を変えて行き、やがてあの大量蘇生コンビの一角であるテムジンへとなった。

 

「続いて魔法『おろかな埋葬』発動」

 

おろかな埋葬(制限カード)

通常魔法

1:デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

 

しかも初手でおろ埋と来たか、零児のDDデッキは墓地をよく使うから余計厄介だ。

 

「おろかな埋葬の効果で、デッキから『DDバフォメット』を墓地へ送る。

更に、『DDナイト・ハウリング』を召喚」

 

DDナイト・ハウリング

効果モンスター/チューナー

闇属性

悪魔族

レベル 3

攻撃力 300

 

で、ナイト・ハウリングから、今のおろ埋で墓地へ送ったバフォメットを蘇生してアレクサンダー、かな?

 

「召喚したナイト・ハウリングの効果発動。

墓地の『DDバフォメット』を守備表示で蘇生する」

 

DDバフォメット

効果モンスター

闇属性

悪魔族

レベル 4

守備力 1800→0

 

そんな俺の予想通りに出て来たのは、遊戯さんが使っていたモンスター『バフォメット』そっくり、いやカード名からして同一人物(悪魔族だから人じゃないか)なのかも知れない(レベル以外のステータスが一緒だし)、そんなモンスター、DDバフォメット。

 

「私は、レベル4のバフォメットに、レベル3のナイト・ハウリングをチューニング。闇を切り裂く咆哮よ、疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚、生誕せよ!レベル7『DDD疾風王アレクサンダー』!」

 

DDD疾風王アレクサンダー

シンクロ・効果モンスター

風属性

悪魔族

レベル 7

攻撃力 2500

 

さて、大量蘇生コンビが揃ったけど、今の墓地にはレベル4(バフォメット)、レベル3(ナイト・ハウリング)、レベル2(スワラル・スライム)、レベル1(ネクロ・スライム)其々1体ずつ、このままではエクシーズ召喚は出来ない、となるとまたシンクロ召喚か?

 

「私のフィールドにテムジン以外のDDモンスターが特殊召喚された事で、テムジンの効果発動。

墓地のバフォメットを守備表示で蘇生する。

更に私のフィールドにアレクサンダー以外のDDモンスターが特殊召喚された事で、アレクサンダーの効果発動、

墓地のナイト・ハウリングを守備表示で蘇生する。

まだまだ行くぞ、今蘇生したバフォメットの効果発動。

バフォメットは、バフォメット以外のDDモンスターのレベルを1~8にする事が出来る。

この効果で、ナイト・ハウリングのレベルを4にする」

 

『ガガガマジシャン』みたいなレベル変動効果持ちだったのか。

これでレベル8のシンクロ召喚は勿論、ランク4のエクシーズ召喚も出来る様になった。

 

「私は、ナイト・ハウリングとバフォメットでオーバーレイ。2体のレベル4・悪魔族モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。この世の全てを統べるため今、世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚、生誕せよ!ランク4『DDD怒涛王シーザー』!」

 

DDD怒涛王シーザー

エクシーズ・効果モンスター

水属性

悪魔族

ランク 4

攻撃力 2400

ORU 2

 

そしてエクシーズ召喚の演出と共に出て来たシーザー、と此処までは、其処までに至る経緯が違うとはいえ、最初にデュエルした時と同じ展開。

だけど、

 

「更に私は、シーザーのオーバーレイ・ネットワークを再構築。英雄の名賜りし者、深淵なる大義もて、この世の全てをいざ射抜かん!エクシーズ召喚、降臨せよ!ランク5『DDD狙撃王テル』!」

 

DDD狙撃王テル

エクシーズ・効果モンスター

闇属性

悪魔族

ランク 5

守備力 2000

ORU 3

 

此処からが違った。

シーザーに代わってフィールドに登場したのは、リンゴが矢で貫かれた様な意匠の胸当てを身に着け、右手にクロスボウを持った悪魔、テル。

あ、ロックバンドのボーカルの方じゃないからな、見た感じからして『ウィリアム・テル』の方だ(と思う)からな、くれぐれも気を付けろよ。

それにしてもフィールドに登場するや否や、守備表示である事を示す様に伏射の構えを取っているんだが、これはあれか、ボルテックス・ドラゴン対策か?

 

「そして、墓地のネクロ・スライムの効果発動。

このカードは墓地にある時、このカードを含む融合素材を墓地から除外する事で、その融合素材に合ったDDD融合モンスターを融合召喚出来る」

 

うわぁ、DDD版『ミラクル・フュージョン』みたいに使えるDDモンスターかよ…

さっきのスワラル・スライムといい、融合召喚の原型何処行った…

 

「私は墓地のネクロ・スライムとスワラル・スライムを除外して融合。

亡者の魂をも取り込み、自在に形を変える神秘の渦達よ!今ひとつとなりて真の王と生まれ変わらん!融合召喚!出でよ、神の威光伝えし王!『DDD神託王ダルク』!」

 

DDD神託王ダルク

融合・効果モンスター

闇属性

悪魔族

レベル 7

攻撃力 2800

 

「カードを1枚セットし、アクションマジック『ホーリー・エルフの治癒魔術』発動してターンエンド」

 

ホーリー・エルフの治癒魔術(今作オリジナルカード)

アクションマジック

自分は自分フィールド上に存在するカードの数×500ライフポイント回復する。

 

Reizi

LP 4000→7000

手札 0

モンスター DDD烈火王テムジン(攻撃表示)

      DDD疾風王アレクサンダー(攻撃表示)

      DDD狙撃王テル(守備表示)

      DDD神託王ダルク

魔法・罠カード 地獄門の契約書

        セット

 

1ターンに5体ものDDDモンスターをエクストラデッキから呼び出したばかりか、俺がグラビティ・ドラゴンを出してくるのを見越してホーリー・エルフの治癒魔術も使って来たか、今日の零児は何時にも増してガチって事だな!

 

「俺のターン!ドロー!」

 

ん?この初手、これをこうすれば…!

よし、零児の妨害が無ければ『アレ』を出せるな、ものは試しだ。

 

「Ladies and Gentleman,Boys and Girls。それではお見せしましょう、

 

(カッ!)

 

本物のデュエルを」

『な、なんか遊矢兄ちゃんの口上が、何時と違って落ち着いている…』

『そ、そうねエレン、何時もならハキハキした感じなのに…』

『なンつゥかさ、遊矢が覇王の力を解放した時にちょっと似ていねェか…?』

『そ、そうか?確かにそれっぽいけど、あんな風にエンタメデュエルを意識した発言じゃ無かったぞ?何て言うか、まさに暴君って感じだった様な…』

『今の遊矢の様子は、何時もの、エンターテイナーとしての遊矢と、覇王と化した遊矢との間と言える。この男権現坂、遊矢とは幼き頃からの付き合いではあるが、今の遊矢の心持が如何ばかりかまでは分からぬ…』

『遊矢?本物のデュエル、と言ったが、その心は一体何だ?』

『本物のデュエル、か。今の佇まいからして、新たなエンタメデュエルの境地に至ったみたいだね』

「遊矢…?

何やらいつもと様子が違う気がするが…?」

「行きますよ、零児。まずは『EMドクロバット・ジョーカー』を召喚」

 

EMドクロバット・ジョーカー

ペンデュラム・効果モンスター

闇属性

魔法使い族

レベル 4

攻撃力 1800

 

まずは『アレ』を出す為に必要な面子を集める。

 

「召喚したドクロバット・ジョーカーの効果発動。

デッキから『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』を手札に加えます」

「やはりグラビティ・ドラゴンをサーチして来たか…」

「次に魔法『オッドアイズ・フュージョン』発動」

「その魔法、という事は…!

ならばそれにチェーンして罠『契約洗浄』発動」

 

オッドアイズ・フュージョン

通常魔法

『オッドアイズ・フュージョン』は1ターンに1枚しか発動出来ない。

1:自分の手札・フィールドから、ドラゴン族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。相手フィールドにモンスターが2体以上存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分のエクストラデッキの『オッドアイズ』モンスターも2体まで融合素材とする事が出来る。

 

契約洗浄

通常罠

1:自分の魔法・罠ゾーンの『契約書』カードを全て破壊する。破壊した数だけ自分んはデッキからドローする。その後、自分はドローした数×1000LP回復する。

 

零児がセットしていたのは契約洗浄、これで地獄門の契約書のデメリット効果は無くなったばかりか、逆にアドバンテージを得られる様になった、か。

 

「契約洗浄の効果で、地獄門の契約書を破壊し、ドロー。

その後、ライフポイントを1000回復する」

 

Reizi LP 7000→8000

 

「俺は今手札に加えた『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』と、今召喚したドクロバット・ジョーカーを融合。

2色の眼の龍よ、その碧の輝きを解き放ち、荒ぶる風で敵を惑わせ。融合召喚、『オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン』。

 

疾風よ、あれ」

 

オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン

融合・効果モンスター

風属性

ドラゴン族

レベル 7

攻撃力 2500

 

本当だったら『アレ』の効果を受けないテルをバウンスしたかったが、件のテルは守備表示、ボルテックス・ドラゴンの効果対象に出来ない。

なら此処は、

 

「特殊召喚したボルテックス・ドラゴンの効果発動。

テムジンをエクストラデッキに戻して貰います」

「バウンスだからテムジンの効果が使えないか…」

 

地獄門の契約書のサルベージを阻止する為、テムジンには帰って貰う。

 

「続いて儀式魔法『オッドアイズ・アドベント』発動」

「来るか、グラビティ・ドラゴンが…!」

 

オッドアイズ・アドベント

儀式魔法

ドラゴン族の儀式モンスターの降臨に必要。『オッドアイズ・アドベント』は1ターンに1枚しか発動出来ない。

1:レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのペンデュラムモンスターをリリースし、自分の手札・墓地からドラゴン族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。相手フィールドにモンスターが2体以上存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、自分のエクストラデッキの『オッドアイズ』モンスターもリリースの代わりに墓地へ送る事が出来る。

 

「オッドアイズ・アドベントの効果で、俺は手札の『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』をリリースする事で、墓地の『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』を降臨させます。

2色の眼の龍よ、その鈍色の輝きを解き放ち、フィールドを圧殺せよ。儀式召喚、『オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン』。

 

重力よ、あれ」

「(ズン!)くっ、来たか…!」

 

オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン

儀式・効果モンスター

地属性

ドラゴン族

レベル 7

攻撃力 2800

 

グラビティ・ドラゴンが登場した事で、沢渡とのデュエルでも見せた『オッドアイズ・ディザスター』が完成したが、今回はその先を行く。

 

「更に、手札の『貴竜の魔術師』を捨てて魔法『ペンデュラム・コール』発動」

 

ペンデュラム・コール

通常魔法

『ペンデュラム・コール』は1ターンに1枚しか発動出来ず、『魔術師』ペンデュラムモンスターのペンデュラム効果を発動したターンには発動出来ない。

1:手札を1枚捨てて発動出来る。カード名が異なる『魔術師』ペンデュラムモンスター2体をデッキから手札に加える。このカードの発動後、次の相手のターン終了時まで自分のペンデュラムゾーンの『魔術師』カードは効果では破壊されない。

 

「ペンデュラム・コールの効果で、デッキからスケール3の『相克の魔術師』とスケール8の『龍穴の魔術師』を手札に加え、そのままペンデュラムスケールにセッティング」

 

ペンデュラムスケール(青):3(相克の魔術師)

ペンデュラムスケール(赤):8(龍穴の魔術師)

 

「これで、レベル4から7のモンスターが同時に特殊召喚可能。

魂のペンデュラム揺れし時、光のアークが天空へと描かれる。ペンデュラム召喚、出でよ、我がモンスターよ。

レベル4、華麗なる軽業師、EMドクロバット・ジョーカー」

 

よし、これで準備完了だ。

 

「まだ終わりではありません。墓地の『貴竜の魔術師』の効果を、フィールドのグラビティ・ドラゴンを対象に発動。

グラビティ・ドラゴンのレベルを3つ下げて、貴竜の魔術師を守備表示で蘇生します」

 

貴竜の魔術師

ペンデュラム・効果モンスター/チューナー

炎属性

魔法使い族

レベル 3

守備力 1400

 

オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン レベル 7→4

 

「俺は、レベル4のドクロバット・ジョーカーに、レベル3の貴竜の魔術師をチューニング。

2色の眼の龍よ、その赤き輝きを解き放ち、味方に活力を、敵に絶望を与えよ。ペンデュラムシンクロ、レベル7『オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン』。

 

灼熱よ、あれ」

 

オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

炎属性

ドラゴン族

レベル 7

攻撃力 2500

 

「オッドアイズ以外のシンクロ素材を使用した事で、貴竜の魔術師はデッキの一番下へと送られます。

特殊召喚に成功したメテオバースト・ドラゴンの効果発動。

ペンデュラムスケールにセッティングされた『竜穴の魔術師』を守備表示で特殊召喚」

 

竜穴の魔術師

ペンデュラム・通常モンスター

水属性

魔法使い族

レベル 7

守備力 2700

 

これで布石は揃った。

 

「更に行きますよ。俺は、今出したメテオバースト・ドラゴンと竜穴の魔術師をオーバーレイ。2体のレベル7モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。ペンデュラムエクシーズ。2色の眼の龍よ、その青き輝きを解き放ち、絶対零度で敵を制圧せよ。『オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン』。

 

氷河よ、あれ」

 

オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン

エクシーズ・効果モンスター

水属性

ドラゴン族

ランク 7

攻撃力 2800

ORU 2

 

「何時も思うが、随分と回転力の高いデッキだ、遊矢。

あらゆる召喚方法を1ターンで一気に使い、此処までの展開力を見せるとは…」

「いえ、零児。これからが俺の、このデッキの本番ですよ。

ペンデュラムスケールにセッティングされた相克の魔術師の効果発動。

今出したアブソリュート・ドラゴンを、レベル7モンスターとしてエクシーズ召喚の素材に出来る様にします」

「何?ランクをレベルに変えてエクシーズ召喚を…?」

 

そう、これこそが『アレ』の真価を発揮する為の力…!

 

「それではお見せしましょう、このデッキの切り札を、『本物のデュエル』の真骨頂を、そして、俺がランサーズ最高指揮官として思い描く、4つの次元のあるべき姿を…!

俺は、アブソリュート・ドラゴンとボルテックス・ドラゴンでオーバーレイ!2体のレベル7・ドラゴン族モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!ペンデュラムエクシーズ!」

『な!?何なんだよこの得体の知れねぇ感じは!?』

『ダーク・リベリオンが、反応している…!?』

『まさか遊矢、アレを出すとでも言うのかい?』

 

俺が今出そうとしている『アレ』、その力にあてられたのか、観客席に居るユートとユーゴが戦慄し、特にユートはダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンだと思われるカードを見て驚愕していた。

それ程の力を有する『アレ』、扱いを間違えれば全てを無に帰すだろうと忠告されてもおかしくはないが、使いこなせば、これ程頼もしい力は無い。

 

「2色の眼の龍よ!その黒き輝きを解き放ち、敵を殲滅せよ!これぞ、融合、儀式、シンクロ、エクシーズ、そしてペンデュラム、あらゆるモンスターの力によって生まれし覇王!俺のデッキの真の切り札にして、『本物のデュエル』の最終形態!そして、4つの次元のあるべき理想の化身!『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』!

 

雷鳴よ、あれ!」

「凄まじい、何と凄まじい力…!

だが同時に、これ程までに心強いと感じた事は無い…!

これが、これが遊矢の『本物のデュエル』の果て…!」

 

覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン

ペンデュラム・エクシーズ・効果モンスター

闇属性

ドラゴン族

ランク 7

攻撃力 3000

ORU 2

 

あの時、ユートとのデュエルが切っ掛けで手にした新たなるオッドアイズ、結局使わずじまいで此処まで来てしまったが、折角だ、此処でお披露目と行こうじゃないか。

ユートが持つダーク・リベリオンを更に強大化させた、赤と緑のオッドアイを持つ漆黒のドラゴンを、俺が思い描く理想の化身と言うべきコイツを…!

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