【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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モデルがモデルである以上、この事態は避けられなかったのです…w


Ex11話_任務完了!並行世界の舞網市とは…

Side 遊矢

 

む?この感じ…

今までとはかなり異質なモンスターの感覚がする…

 

「権現坂、そっちの様子はどうだ?」

「問題無い。気配を探ってはみたが、大した物は見当たらん。どうやらテロリスト関係では無さそうだ」

「俺達の方も大丈夫だ。そしたら、一行達と合流しよう。そろそろデュエルが終わっているかも知れない」

「うむ、了解した」

「分かったわ、遊矢」

 

そう伝え、俺達3人は、一行達がデュエルしている場所へと向かった。

あの3人なら、そう簡単に負ける筈は無いが、それよりも俺が感じた異質なモンスターの感覚、もしかして4つの次元の何処かからもたらされた物か?

そう考えつつも移動し、到着した、が其処には、

 

「ドラグルーラー・ファントムでPSYフレームロード・Zを攻撃!」

「ダメージステップ良いか?」

「え?」

 

当麻とデュエルしていた紫髪の女の子が、騎士みたいな姿のドラゴンをPSYフレームロード・Zに攻撃させた、は良いがPSYフレーム・サーキットの効果で強化されたロード・Zの反撃で返り討ちにあい、当麻の勝利で終わった、此処までなら、女の子が使っていたモンスターが見た事無い奴である事を除けば何時も通りの光景だ。

それにしても『SP(シャドウパラディン)』?『撃退者』?何処かで聞いた事がある気がするな…

まあそれは置いて、本題は此処からだ。

 

「まァ良い、こォなりゃ腹を決めた!てめェの全力をぶち込ンで来やがれェ!」

「ならば受けるが良い!全ての物を燃やし尽くす黙示録の炎を!」

 

一行とデュエルしていた赤毛の男のフィールドにいる、赤いドラゴンの炎が一行へと襲い掛かり、LP8000のOCGルールでも一撃必殺級の一撃を叩きこまれた。

一行の方もLP550まで追い込んではいたが、其処からの大逆転劇からは、この男の凄まじい位の運命力を感じるな…

コイツが使ったモンスターのカテゴリは『K(かげろう)』か…

まさか、ひょっとしたら…

 

「悪いな、少し大人げなかったかも知れないが、こっちだって揉め事は御免なんでね、だから此処は大人しく倒されていろ!バトルだ!カブキコンゴウでダイレクトアタック!蜘蛛糸梓弦!」

「ウソダドンドコドーン!」

 

そしてエレンとデュエルしていた少女のフィールドにいる、鎧武者みたいな姿のドラゴンの攻撃が、エレンとのデュエルの決着を付けた。

こっちは『N(ぬばたま)』、成る程な…繋がった。

というかエレン、お前は何処のオンドゥル星人だ。

 

「さあ大人しく、事情聴取に来て貰う「3人共、其処までだ!どうやら彼らと、テロリストとの繋がりは無さそうだ!」え、そうなのか遊矢!?」

「え゛!?遊矢兄ちゃん、コイツらテロリストじゃねぇの!?」

「え、何!?じゃァ俺、意味も無くデュエルして意味も無く負けたって事かァ!?」

「いや一行、意味は大いにあるぞ!テロリストが暗躍する中、迷い込んだこの者達を保護するという意味が!」

「そういう事だ。君達には、手荒な真似をして済まない。ほら当麻、彼女を解放するんだ」

「あ、ああ分かった(ずるっ!)うおっ!?(ばたっ!)」

「(ばたっ!)きゃぁ!」

 

デュエルを終えた一行とエレン、勝利して相手の女の子を拘束していた当麻に事情を説明、次元転送されて来たと思われる3人にも一先ず謝罪しつつ、当麻に女の子を解放する様指示したその時だった、当麻が何かに足をとられたのか、女の子を巻き込むように転び、

 

「いたた、悪い、ちょっと足滑らせたみたい(むにゅ)ん?何だ、今むにゅって音がしたんだが?それに右手から(むにゅむにゅ)何かやわらかい感触が…」

「あっ…ああ…」

 

謝罪しつつ急いで起き上がろうと、

 

「と、とととととととと、当麻、アンタ…!」

「と、当麻、貴様何をしとる!けしからん!実にけしからんぞ!」

「当麻ァ、お前とはケンカデュエルばっかだったが、こンな事する奴じゃねェと信じていたンだぞ!俺の信頼を裏切りやがってェ!」

「当麻兄ちゃん…(ジトー)」

「へ(むにゅむにゅ)、あ(むにゅむにゅ)…」

「あぅ…」

「最初の所だけはラッキースケベって事にしようかと一瞬思ったが…

お前最低だな」

「き…

 

 

 

きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

している様に見せかけて、女の子の胸を思いっきり触りまくっていやがった!

お前、何思いっきりセクハラしまくっているんだ!

そういうのは想いを通じ合わせた関係になってから…じゃなかった!

 

「其処に直りなさい当麻ぁぁぁぁ!」

「デュエルに勝ったのに何でこんな目に遭わなきゃならないんだぁぁぁぁぁぁ!不幸だぁぁぁぁぁぁ!」

 

------------

 

「バトル!モンスター全員で『ミスト・ボディ』と『魔界の足枷』を装備させたPSYフレーム・ドライバーに攻撃!」

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

テロリストが暗躍している最中という状況なので、一先ず次元転送されて来たらしい3人をレオ・コーポレーションで保護する事にした俺達。

その折、当麻から思いっきりセクハラ行為をされた、レナという女の子がリベンジデュエルを仕掛け、流石の俺達も当麻のあの行動には少し灸を据えてやらないと、と思っていたので強制的に了承させた。

そして行われたデュエル、当麻のデッキは手札誘発効果を持つモンスターばかりだと気付いて『メンタルドレイン』を投入、当麻に殆ど何もさせずに、最後は『シャドウパラディン』シンクロモンスターによるフルボッコでリベンジ成功、あの場でのセクハラの報復を見事果たした。

と、当麻(変態)の話は此処までにして、だ。

そのデュエル中、俺達は海音という、エレンとデュエルしていた男の娘(実は男で、歳も俺達より3つも上だそうだ)と、櫂という、一行とデュエルしていた男から粗方の事情を聞いた。

海音と櫂、そしてレナは、俺達がいる世界と良く似ている世界、つまりは並行世界の舞網市から次元転送装置のテスト運用の為に転送されたそうなのだが、予定では(櫂がいた)エクシーズ次元へ転送される予定が、何らかの不具合で俺達の世界へと転送されてしまったとの事。

で、その次元転送には莫大なエネルギーを使用する為、元の世界に戻るにはあと半日弱掛かるらしい。

まさか、この街にテロリストが暗躍している最中に転送されてくるとは思いも寄らなかったな、まあ3人の中で融合召喚専門のデュエリストがいないのが幸いだが、下手したらテロリストの餌食になっていたかも分からない。

その事を説明すると2人は青ざめていた、まあ融合次元のデュエリスト狙いとはいえ、人を簡単に銃殺する輩が潜伏していると聞いたら怖いどころの話じゃ無いからな。

 

「不幸だ…

何で俺がこんな目に…」

「まだ言うか。最初は兎も角、後々になってもやり続けたお前が悪い」

「フフフ、まだ反省していない様ですね…

もう一度殺りますか?」

「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

尚、全く反省していない変態(当麻)を、レナが引き続きデュエル(処刑)していったのは、言うまでも無い。

で、だ。

海音達がいる『舞網市』、其処はどんな場所なのか、『其処での俺達』がどんな奴か聞いてみたんだが…

まず『其処での俺』だが、まあ何と言うか原作ばりのガラスメンタルといった感じだった。

海音が初めて会った時のデュエルでの話だが、結構なダメージを負った途端に弱気になったとか、全く、闇のデュエルとかでも無いのに何で直ぐ諦めるかな、デュエルはLPが0を切ったり、デッキがすっからかんになったりするまで分からない物だろうが…

尚、当麻や一行、エレンに美琴、マリアは遊勝塾に加入しておらず、刃も未だLDSに在籍、雪乃も講師じゃなかったそうだ(簡単に言うと、原作アニメと同じ面子+海音)、そこら辺は俺が転生して来た影響なのかな…?

それと向こうの『舞網市』についてだが、それはまあこっちと余り変わらない状態で、どうやら向こうも舞網チャンピオンシップの、ジュニアクラスの全日程が終了し(優勝したのは零羅で、準優勝はタツヤだったとの事)、ジュニアユースクラスは2回戦の途中だそうだ。

余談だが、ニュースで俺が『完全決闘者』と呼ばれていた事が気になった海音に、そのネーミング元である『完全決闘』デッキを見せた所「こんなのどう対処しろと?」とドン引きされた、解せぬ。

 

まあそれは置いて、今、向こうの『舞網市』について、こっちと余り変わらないと言ったが、「余り」と含みを持たせた最大の理由が、向こうで流通しているカードだ。

こっちで流通しているカードは、アニメで登場したり、OCG化したりしたカードが殆どなんだが(流石に融合、シンクロ、エクシーズ関連のカードは流通していない、最近までこの世界で扱っているのLDSだけと言われていたし)、海音達が使っているカードはそれとはまったく違った。

此処からは推測だが、向こうの『舞網市』では、俺が遊士だった頃にデュエルモンスターズ、いや『遊戯王OCG』に迫る人気を博したカードゲーム『カードファイト!ヴァンガード』のカードがデュエルモンスターズのカードと化した物が流通しているんじゃないかと思う。

『遊戯王GXの世界』に十代として転生してから3世紀近く、カードゲーム=デュエルモンスターズの生活が余りにも長すぎた影響で直ぐにはピンと来なかったが、遊士だった頃には遊戯王OCG程では無いにしろ、ヴァンガードもやっていた(使っていたのは『根絶者』だ)から、黎明期から登場していたクランである『むらくも』のフレイムドラゴン達、『ぬばたま』の忍者達、そして『シャドウパラディン』の影の騎士達の姿を見て、きっとそうだと思ったんだ。

そんなヴァンガードのキャラクターがデュエルモンスターズに殴り込みを掛けている向こうの『舞網市』から来た海音達…

先に戦った一行達が羨ましい、俺もデュエルしたいぜ!

 

「海音」

「なんだ、遊矢?」

 

 

 

 

 

「おい、デュエルしろよ」

「良いぜ。でもさっき見せたデッキだけは止めろよな」

「分かった」

 

勿論さ、あれは『勝たなきゃいけない』場面でのみ使うべきデッキだ、このデュエルには余りにも相応しくない。

代わりに使うのは、このデッキだ!

 

「「デュエル!」」

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