【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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68話_ドロー(フェイズ)を捨て(てい)た男

「な、なんだよこれ、徳松さんが、10年間無敗を誇った徳松さんが、2連敗、だと…!?」

「一体何なんだアイツら、とんでもない奴等が来ちまった!」

「やべぇよ、俺、アイツらにケンカ売っちまったんだがさっき!」

 

隼に続き、剣にも後攻1ターンキルによって敗北した徳松、しかも先程の隼の様にいちゃもんを付ける要素が無い事もあり、隼に一方的な非難を浴びせていた外野の囚人たちもその結果を認めざるを得ず、今日入ったばかりであるダンテ達8人に恐れ慄いていた。

そして2連敗、それも完敗と言える敗北を喫した徳松自身も、絶望感から再び項垂れた。

シティの収容所、その1つの房の空気を支配する、重苦しい空気、それは恐怖か、絶望か、或いは…

だが、そんな空気は、

 

「あぁ重苦しいな全く!さっきから一体何なんだ此処は!」

 

先程から何処か苛立っていた様子の、沢渡の怒りの声で吹き飛んだ。

 

「レアカードを金みたく取引の道具にして、レアリティの低いカードをドブに捨てて、先輩面してカードを巻き上げて、デュエルモンスターズを、デュエルモンスターズのカードを蔑ろにするだけでも許しがたい行為だが、

だが俺が何より許せないのは、デュエルを支配の道具にして、勝利こそが全てだと言わんばかりに振る舞って、1回や2回の負け位で無様に項垂れているお前と、そのイエスマンと化している外の奴等だ!お前らデュエルを、デュエルモンスターズを何だと思っている!」

 

怒りのままに想いをぶちまける沢渡、とはいえその大部分は、彼のランサーズに加入するまでの人となりを知っている存在から「お前が言うな」と総ツッコミを食らいそうな物だが、

 

「俺も以前はそうだった!レアカードで取り巻きを従えて、レアリティの低いカードをばら撒いて、取り巻き達を使ってカードを強奪しようとした!だから今の俺がイライラしているのは、同族嫌悪って奴かも知れない…!

だが俺は変わった!俺の、俺達のリーダーたる奴との出会いが、デュエルが俺を変えてくれた!ソイツのデュエルは、簡単に言えば『自分も対戦相手も、見ている皆すらも笑顔に導くデュエル』!ソイツの手に掛かればどんなカードも強いカードに見え、どんなデッキも強いデッキに思え、どんな局面も打開し、どんな時も必要なカードを引き当てる!そしてどんな状況でも己の根幹、己のデュエルを見失わない!例えそれが、ソイツにとって殆ど無い『負けた時』であろうと!それこそがデュエルの、デュエルモンスターズのあるべき姿だと、俺はソイツから教わった、いや、ソイツによって思い出したんだ!ソイツとの出会いが切っ掛けで、俺は変われた!俺もソイツの様なデュエル、エンタメデュエルがしたいと変われたんだ!お前らだってそうだった筈だ!」

 

沢渡自身もそれを認めながらも、遊矢との出会いを切っ掛けに自らの過ちに気付き、改める事が出来たと声高に語り出した。

 

「黙れ!デュエルで未来を、何かを変える事何ざ出来やしねぇ!」

 

だが徳松はそれを否定する。

そして語り出した、自らの過去を。

嘗ては『エンジョイ長次郎』として名を馳せた徳松、『デュエルとは即ち人生なり。人生は一度きり、勝つ日もあれば負ける日もある。負けを恥じず勝って驕らず、即ちレッツエンジョイ!』を信条としたその姿からコモンズでは知らぬ男はいないとまで言われる人気を誇ったが、一方でシティに根付いてしまっているトップスとコモンズの格差に嫌悪感を抱き、デュエルで変えようと挑むも、其処に待っていたのは金に物言わせたレアカードの数々と、5VS1というルール違反どころでは無い、正に『数の暴力』、しかもそれに圧倒される徳松に何故か向けられる非難と嘲笑であった。

その出来事が切っ掛けで『デュエルでは何も変えられない』という想いを抱き、また負けられない焦りからイカサマに手を出した事で収容所行きとなり、そして『デュエルは収容所で生きていくための単なる道具』とした。

 

「俺はこの10年でそれを知った!デュエルでは所詮、何も変えられないと!」

「はっ!それが本当かどうか、勝負だ!」

「「デュエル!」」

 

先攻 Tokumatsu LP 4000 VS 後攻 Shingo LP 4000

 

「俺のターン!

まずは魔法『花合わせ』発動!」

 

花合わせ(アニメオリジナルカード)

通常魔法

1:デッキから攻撃力100の『花札衛(カーディアン)』モンスター4体を攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは特殊召喚の素材に出来ず、『花札衛』モンスターの効果以外ではリリース出来ない。

 

「花合わせの効果で、俺はデッキから4体の花札衛、『松』『芒』『柳』『桐』を攻撃表示で特殊召喚する!」

 

花札衛―松―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 1

攻撃力 100

 

花札衛―芒―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 8

攻撃力 100

 

花札衛―柳―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 11

攻撃力 100

 

花札衛―桐―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 12

攻撃力 100

 

「次に魔法『花積み』発動!」

 

花積み(アニメオリジナルカード)

通常魔法

1:自分のデッキから『花札衛』モンスター3体までを選んで発動出来る。そのカードを好きな順番でデッキの上に戻す。

 

「花積みの効果で、俺はデッキから3体の花札衛、『芒に月』『桐に鳳凰』『柳に小野道風』をデッキトップに置く。

続いてフィールドの松をリリースして手札の『花札衛―松に鶴―』の効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする」

 

花札衛―花に鶴―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 1

攻撃力 2000

 

「ドローした『花札衛―芒に月』の効果を、フィールドの芒をリリースして効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする」

 

花札衛―芒に月―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 8

攻撃力 2000

 

「ドローした『花札衛―桐に鳳凰―』の効果を、フィールドの桐をリリースして効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする」

 

花札衛―桐に鳳凰―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 12

攻撃力 2000

 

「ドローした『花札衛―柳に小野道風―』の効果を、フィールドの柳をリリースして効果発動!

コイツを攻撃表示で特殊召喚し、1枚ドローする。

俺がドローしたのは『花札衛―桜に幕』!しかしフィールドにレベル3の花札衛はねぇ。

よって柳に小野道風の効果で、このカードは墓地へ送られる」

 

花札衛―柳に小野道風―(アニメオリジナルカード)

効果モンスター/チューナー

闇属性

戦士族

レベル 11

攻撃力 2000

 

「俺は松に鶴、芒に月、桐に鳳凰に、柳に小野道風をチューニング!この時、柳に小野道風の効果でコイツらのレベルを全て2として扱う!涙雨、光となりて、降り注げ!シンクロ召喚!出でよ、レベル8『花札衛―雨四光―』!」

 

花札衛―雨四光―(アニメ版効果)

シンクロ・効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 8

攻撃力 3000

 

「カードを2枚セットしてターンエンドだ!」

 

Tokumatsu

LP 4000

手札 0

モンスター 花札衛―雨四光―(攻撃表示)

魔法・罠カード セット×2

 

遊矢とのデュエルが切っ掛けでエンタメデュエルに目覚めた沢渡と、過去の惨敗を切っ掛けに信念を捨てた徳松、2人のプライドを賭けたデュエル、先攻となった徳松は、やはり先程の隼や剣とのデュエル同様の展開を見せた。

 

「やっぱそのパターンで来るか。

なら、俺のターン!ドロー!」

「その瞬間、雨四光の効果発動!1500のダメージを受けて貰う!」

「へぶぁ!」

 

Shingo LP 4000→2500

 

「良い先制パンチだな。だが、最後に勝つのはこの俺さ!

まずは『天帝従騎イデア』を召喚!」

 

天帝従騎イデア

効果モンスター

光属性

戦士族

レベル 1

攻撃力 800

 

雨四光の効果によるバーンダメージにたじろぎながらも態勢を立て直した沢渡が最初に召喚したのは、天帝に仕えし白き騎士イデア。

 

「召喚したイデアの効果発動!

デッキから『冥帝従騎エイドス』を守備表示で特殊召喚!」

 

冥帝従騎エイドス

効果モンスター

闇属性

魔法使い族

レベル 2

守備力 1000

 

そのイデアの効果で登場したのは、冥帝に仕えし黒き騎士エイドス。

 

「俺はカードを2枚セット!

エイドスを特殊召喚したターン、俺は通常召喚に加えて1度だけ、アドバンス召喚出来る!この効果でイデアとエイドスをリリースしてアドバンス召喚!天より舞い降りた帝王よ、今こそ戦いの幕を明ける号令を鳴らせ!出でよ、レベル8!『天帝アイテール』!」

 

天帝アイテール

効果モンスター

光属性

天使族

レベル 8

攻撃力 2800

 

そのエイドスと、イデアが天へと昇って行った直後、その天から現れたのは、イデアが仕えている天帝、アイテール。

 

「アドバンス召喚したアイテールの効果発動!

デッキから『汎神の帝王』と『帝王の凍気』を墓地へ送って、デッキから『光帝クライス』を攻撃表示で特殊召喚!」

 

光帝クライス

効果モンスター

光属性

戦士族

レベル 6

攻撃力 2400

 

そのアイテールの力によって、天より舞い降りたのは、黄金の鎧を身に纏った、光を司る帝王、クライス。

 

「特殊召喚したクライスの効果発動!対象は俺がさっきセットしたカード2枚だ!

クライスは召喚、特殊召喚された時、対象のカードを破壊し、その持ち主に破壊した枚数分ドローさせる事が出来る!」

「な、何!?お前、正気か!?」

「そんな事したら雨四光の効果でバーンダメージを喰らって、次のターンで…!」

「アイツ、血迷ったか!?」

 

そう、此処でクライスの効果を使ってしまうと、雨四光の効果で沢渡は1500ダメージ(あくまで2枚のドローを『1回』行っただけなので、ダメージも『1回分』の1500である)を受けてしまい、次の自分のターンまでに何とかしなければ負ける状況。

だがそんな事は、沢渡も承知の上だ。

 

「言っただろう、俺はデュエルで、お前らを変えて見せる、と!手札は無限の可能性!ドローはその可能性を引き寄せる、大いなる力だ!」

「っ!」

「このドローは重いぜ!このデュエルの勝敗を分けると言って良い位重い!

でも俺は引く!たとえこの指がペッキリ折れ、この腕もメッキリ折れ、全身までもがバッキリ逝こうとも!見せてやる!真紅を通り越して、蒼穹に燃え盛る、俺のデュエ魂を!

ドロドロドロドロドロドロ、ドロォォォォォォォォォォ!」

 

Shingo LP 2500→1000

 

気迫満載と言わんばかりの凄味と共にドローした沢渡、それと共に雨四光の効果によるバーンダメージを受けてしまうが、

 

「これを待っていたぜ!このデュエルを、俺の勝利という結果に変えるカードが!」

「何っ!?」

「一体、どんなカードを引き当てたんだ!?」

「まさか、さっきの奴とは比べ物にならない位のエースカードを!?」

 

そんなの関係ない、と言わんばかりに宣言した。

その沢渡の自信たっぷりな様子に、徳松は勿論、外野の囚人たちにも戦慄が走る…!

 

「カードを3枚セットしてターンエンド!エンドフェイズに、アイテールの効果で特殊召喚したクライスは手札に戻る!」

『…ゑ?』

 

Shingo

LP 1000

手札 2(うち1枚はクライス)

モンスター 天帝アイテール(攻撃表示)

魔法・罠カード セット×3

 

が、その後に沢渡が行ったのは魔法・罠カードのセットだけだった。

 

「さあ、アンタのターンだ。そしてこのターンで、アンタのその布陣を打ち崩すと予言しよう!」

「随分な自信だが、俺のターン!っ…!」

 

自信満々にターンを明け渡した沢渡、その様子に徳松は逡巡した。

狙いのカードを引いた様子ながらもそのターンに発動せずセットした、という事はその狙いのカードは罠カード、それもフリーチェーンのカードと思われる。

だが仮にそうだとしても、今の徳松のセットカードや手札に、それを防ぐ術は無い。

ならば、デッキからドローするしか無い、が、

 

(奴がハッタリをかましている可能性もある、なら此処はドローせず、雨四光の効果を維持するのがベスト、だが…)

 

そう、沢渡達は知るすべも無いが、雨四光の効果でドローフェイズをスキップする事も出来るが、ドローする事を選ぶと雨四光のバーンダメージ効果は失われてしまう。

それを考えると、ドローせずに雨四光の効果を維持し、次の沢渡のターンで決着、というのも選択肢ではあるのだが…

 

「っは!あれこれ考えていても仕方ねぇな!まさか久々に、ドローフェイズにカードを引く事になろうとはな!ドロー!」

「今、徳松さんが笑った…?」

 

徳松は、ドローした。

これによって雨四光の、バーンダメージの効果は無効となった、が、

 

「来たぜ、その必勝カードとやらを撃ち抜くカードが!魔法『ナイト・ショット』発動!」

 

ナイト・ショット

通常魔法

1:相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動出来る。セットされたそのカードを破壊する。このカードの発動に対して相手は対象のカードを発動出来ない。

 

「キター!奇跡のドロー!」

「長次郎!長次郎!」

 

長次郎が引いたカードは、フリーチェーン対策カードとして名高いナイト・ショット、その引きに周囲から歓声が上がる。

 

「俺は、そうだな…

真ん中のセットカードを選ぶ!」

「行くか、行くか…?」

 

長次郎の選択と共に、周囲に緊張が走る。

もし選択したカードが、沢渡の狙いのカードであったとしても、ナイト・ショットの効果によってチェーン出来ない、が、そうである確率は正直な所、低く見積もって1/3。

果たして選ばれたカードは…!

 

「あ、それに選ばれていない『神の宣告』で」

『…ゑ?』

 

神の宣告(制限カード)

カウンター罠

1:LPを半分払って以下の効果を発動出来る。

●魔法・罠カードが発動した時に発動出来る。その発動を無効にし破壊する。

●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動出来る。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

 

Shingo LP 1000→500

 

が、現実は選ばれる選ばれない以前の問題だった。

 

「ふ、ふ…」

『ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

「お前其処は空気読めよ!」

「選ばれたカードは何だろうな、と思っていた俺達のドキドキを返しやがれ!」

 

徳松が発動したナイト・ショットに対して神宣で無効にした沢渡の行動に外野の囚人達の怒りが爆発、沢渡への非難が殺到する、が、

 

「静まれぃ!カウンター罠で己が想い描く戦略を押し通すのもまたデュエルの醍醐味!それを非難するのはデュエルを非難するのと一緒だ!新入り、今回はお前さんの初手が上回ったって事か。なら使いな、お前さんが引いた、勝利という結果を導くカードとやらを!」

「ああ、早速使わせて貰う!

まずはさっきのクライスの効果で引いた手札の、2枚目のアイテールの効果発動!

それにチェーンして速攻魔法『帝王の烈旋』発動!

更にチェーンして墓地の『帝王の凍気』を除外して、同じく墓地の罠『真源の帝王』の効果発動!」

「そのカード、何時の間に墓地に…!

成る程、クライスの効果で破壊した奴か!」

 

帝王の烈旋

速攻魔法

『帝王の烈旋』は1ターンに1枚しか発動出来ず、このカードを発動するターン!自分はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚出来ない。

1:このターン、アドバンス召喚の為に自分がモンスターをリリースする場合に1度だけ、自分フィールドのモンスター1体の代わりに相手フィールドのモンスター1体をリリース出来る。

 

真源の帝王

永続罠

『真源の帝王』の2の効果は1ターンに1度しか使用出来ない。

1:1ターンに1度、自分の墓地の『帝王』魔法・罠カード2枚を対象として発動出来る。そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。

2:このカードが墓地に存在する場合、このカード以外の自分の墓地の『帝王』魔法・罠カード1枚を除外して発動出来る。このカードは通常モンスター(天使族・光属性・レベル5・攻撃力1000/守備力2400)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。

 

「まずは墓地の真源の帝王の効果で、コイツを通常モンスターとして特殊召喚!」

 

真源の帝王

通常モンスター

光属性

天使族

レベル 5

守備力 2400

 

「次に帝王の烈旋の効果で、俺はこのターン、お前のモンスターを1体、アドバンス召喚の為にリリース出来る!

そしてアイテールの効果で、俺はコイツをアドバンス召喚する!」

「何!?つまり、この状況を打開するってのは…!」

「そう、コイツのアドバンス召喚の為のリリースでって事だ!俺は今特殊召喚した真源の帝王と、お前の雨四光をリリースしてアドバンス召喚!並び立て、アイテール!」

 

それを一喝によって黙らせた徳松、それを見た沢渡がカード達を、この状況を打開するとしていたカード達を発動した。

その一連の効果処理によって、徳松のフィールドにいた雨四光と、沢渡のフィールドに今しがた特殊召喚された光のベールに包まれたモンスターがリリースされ、2体目のアイテールは舞い降りた。

 

「ははっまさか俺が10年掛けて確固たるものとしていた筈の必勝コンボが3連続で破られるとはな。だが、此処まで楽しかったデュエルは久しぶりだ!俺はこのままターンエンド!さあ新入り、お前さんの全力をぶつけて来い!」

 

Tokumatsu

LP 4000

手札 0

モンスター なし

魔法・罠カード セット×2

 

雨四光がいなくなり、手札も尽きた今、出来る事の無くなった徳松は潔くターンエンドを宣言した。

 

「ああ!行くぜ、俺のターン!ドロー!

そのままバトルフェイズに入って、アイテール2体で攻撃!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

Tokumatsu LP 4000→1200→-1600 LOSE

 

WINNER Shingo

 

「へっ負けたぜ。だが楽しかったぜ」

 

沢渡のアイテール2体の総攻撃を食らって敗北した徳松、だがその顔はむしろ清々しい物だった。

 

「今のお前さんの姿からは、さっき語っていた様な過去なんざ想像もつかねぇな。つまりそれ位、そのデュエリストと会った時の衝撃が凄かったって事だろう。叶う事なら、お前さんを変えたと言うデュエリストに合って、デュエルしてみたいもんだ。今までで一番楽しいデュエルが出来そうだ!」

 

その衝撃から身を起こしながらも沢渡に語るその姿、其処からは10年前の敗北によって捨て去った信念を取り戻したように見えた。

 

「エンジョーイ!」

『エンジョーイ!』

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