【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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76話_ジャックのユーゴー

『流石はシティが誇るトリプルスターと言うべきでしょうか、ジャック選手、ユーゴ選手の布陣を一瞬にして無に帰しました!ユーゴ選手、此処から巻き返せるか!』

「やってやるぜ!俺のターン、ドロー!

まずは、墓地にある魔剣ダーマの効果発動!

俺のフィールドにカードが存在しない事で、コイツを攻撃表示で蘇生する!

血は人間の絆、愛の証!愛の為に、血も流す『HSR』、『魔剣ダーマ』ッ!」

 

HSRマケンダーマッ…魔剣ダーマ

シンクロ・効果モンスター

風属性

機械族

レベル 6

攻撃力 2200

 

「さっきの口上で言っていた不死身の異名は偽りでは無かったか。だが何度来ようと俺は打ち砕き、ソイツの血で墓場を染めてやる!」

 

ノリがいいなジャック、この口上にそれで返すとか。

MCの言う通り、ジャックによってたった1ターンで真っ新になってしまった俺のフィールド、だが魔剣ダーマの蘇生効果は、俺のフィールドが真っ新になってこそ出来る。

尤もこれを使うと通常召喚権を失っちまうが、俺の手札的に全く問題はねぇ!

 

「墓地のタケトンボーグを除外して、魔剣ダーマの効果発動!

もう1度500ポイントのバーンダメージだ!マケンダーストリング!」

「ちっ!」

 

Jack LP 5200→4700

 

さっきのレッド・リゾネーターの効果もあって、まだスタート時のLPを下回ってはいないが、塵も積もれば山、だよな、そんな諺があるんだ、使えるモンは使って行く!

 

「次に、2枚目のタケトンボーグを守備表示で特殊召喚!さっきも出したから、何で出来るかを言う必要は無いよな?」

 

SRタケトンボーグ

効果モンスター

風属性

機械族

レベル 3

守備力 1200

 

「今特殊召喚したタケトンボーグをリリースして効果発動!

デッキから2枚目の赤目のダイスを、守備表示で特殊召喚!」

 

SR赤目のダイス

効果モンスター/チューナー

風属性

機械族

レベル 1

守備力 100

 

自分の効果で特殊召喚されたタケトンボーグと入れ替わる様に登場した赤目のダイス、これで俺のフィールドにはレベル6の魔剣ダーマと、レベル1チューナーの赤目のダイス。

これで準備は万端、クリアウィング、もう1回来てくれ!

 

「俺はレベル6の魔剣ダーマに、レベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚、再び現れろ!『クリアウィング・シンクロ・ドラゴン』!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン

シンクロ・効果モンスター

風属性

ドラゴン族

レベル 7

攻撃力 2500

 

『ユーゴ選手のエース、クリアウィングが再臨しました!フィールドが真っ新な状態からの立て直し、これぞユーゴ選手の、ランサーズ創設メンバーの底力か!』

「へへっ!バトルフェイズに入る!

クリアウィングで、レッド・ワイバーンを攻撃!旋風のヘルダイブスラッシャー!」

「ぬぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力 2500 VS レッド・ワイバーン 攻撃力 2400

 

Jack LP 4700→4600

 

よし、これで今度はジャックのフィールドが真っ新、手札も1枚だけだ!

 

「俺はこれでターンエンド!」

『ユーゴ選手、先程とは逆にジャック選手のフィールドを真っ新に変えました!』

 

Hugo

LP 3800

手札 3

モンスター クリアウィング・シンクロ・ドラゴン(攻撃表示)

魔法・罠カード なし

 

「俺のターン!ドロー!

 

遊矢が言っていた事は事実の様だな。クロウや鬼柳達以外で、此処まで喰らいつくデュエリストは初めてだ!」

 

へ、え?な、何だか照れるな、ジャックにこんな感じで褒められるとはな。

 

「故にこのデュエルで、ゲストを迎えるとしよう!ずっと前に俺のデッキへと迎え入れた、ゲストを!

 

 

 

魔法『ダーク・コーリング』発動!」

 

ダーク・コーリング

通常魔法

自分の手札・墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、『ダーク・フュージョン』の効果でのみ特殊召喚出来るその融合モンスター1体を『ダーク・フュージョン』による融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

 

「俺は手札と、墓地に1枚ずつ存在するマリシャス・エッジを除外して融合!」

 

ゑ?

 

「最凶の英雄よ、今こそ邪悪なる力を解き放ち、災厄を全て薙ぎ払うが良い!融合召喚、我が絆の証!『E―HEROマリシャス・デビル』!」

 

E―HEROマリシャス・デビル

融合・効果モンスター

炎属性

悪魔族

レベル 8

攻撃力 3500

 

え、そ、それって融合モンスターだよな、何でそれをジャックが持っているんだよ、アンタこの次元で生まれ育っていたはずだよな!?

 

『まさか、まさかです!ジャック選手、今発動した魔法カードの効果により、エクストラデッキから何とも禍々しいモンスターを呼び出しました!これが、これが融合召喚…!』

「これぞ、ランサーズにとって戦う敵とされているアカデミア、その本拠である世界で発展した融合召喚。だが俺の融合召喚は、そんなデュエリストの誇りなど欠片も存在せぬ連中とは違う!これは、今そのランサーズに属する者から譲り受けた絆の証!邪悪に堕ちつつも英雄としての矜持を捨てぬ者が極限まで至った姿!」

 

ああ、それなら納得だけどよ、それにしても今融合召喚の演出の後に出て来た奴の姿からは、そんな印象は持てねぇぞ…

名前からしてマリシャス・エッジが強化されたんだろうが、最早人間っぽくすらない華奢な体格に纏われた刺々しい装甲、両腕に装着された巨大な爪、正に悪魔だと言わんばかりのデカい翼、そしてそんな一見貧弱そうな見た目を裏切る禍々しいオーラ…

ぶっちゃけジャックの口上にあったような、今の話にあった様な『絆の証』にするの間違えちゃっているぜ、如何にも『悪役』なコイツを。

 

「バトルフェイズに入る!

マリシャス・デビルでクリアウィングを攻撃!エッジ・ストリーム!」

「クリアウィング!ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

E―HEROマリシャス・デビル 攻撃力 3500 VS クリアウィング・シンクロ・ドラゴン 攻撃力 2500

 

Hugo LP 3800→2800

 

「俺はこれでターンエンド!」

 

Jack

LP 4600

手札 0

モンスター E―HEROマリシャス・デビル(攻撃表示)

魔法・罠カード なし

 

くっどうする、俺のデッキにあのマリシャス・デビルを突破出来るモンスターは『アイツ』しかいねぇ、もし『発動する』効果持ちなら、クリアウィングでそれを吸収できるんだが、バレた以上は使って来る訳が無い、使うにしてもクリアウィングの効果を無効にしてからだ。

となれば…!

 

「俺のターン!ドロー!

まずは、墓地にある魔剣ダーマの効果発動!

俺のフィールドにカードが存在しない事で、魔剣ダーマを守備表示で特殊召喚!」

 

魔剣ダーマを守備表示で出して、マケンダーストリングによるバーンダメージを積み重ねるしか無い!

幸い、手札にはその効果のコストとなる墓地のSRを増やしてくれる『コレ』がある。

 

「墓地のタケトンボーグを除外して、魔剣ダーマの効果発動!

マケンダーストリング!」

「ぬぉ!」

 

Jack LP 4600→4100

 

「次に速攻魔法『異次元からの埋葬』発動!」

 

異次元からの埋葬(制限カード)

速攻魔法

1:除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体までを対象として発動出来る。そのモンスターを墓地に戻す。

 

「異次元からの埋葬で除外されているベイゴマックスと、2枚のタケトンボーグを墓地へ戻してターンエンド!」

『ユーゴ選手、ジャック選手のマリシャス・デビルを倒す術が今は無い、という事でしょうか!此処は雌伏の時、防御を固めています!』

 

Hugo

LP 2800

手札 3

モンスター HSR魔剣ダーマ(守備表示)

魔法・罠カード なし

 

本当にそうだよ、マジで。

 

「俺のターン!ドロー!

 

 

 

楽しいデュエルであったぞ、ユーゴよ。だがそれもこのターンで終わりだ!」

 

な、何!?

 

「俺は今引いた『E―HEROヘル・ゲイナー』を召喚!」

 

E―HEROヘル・ゲイナー

効果モンスター

地属性

悪魔族

レベル 4

攻撃力 1600

 

ファイナルターンを宣言したジャックが召喚したのは、何だか骸骨を思わせる鎧、所々角が生えた兜と肩当て、爪が組み込まれたゴツい籠手等々の装甲に覆われた悪魔、ヘル・ゲイナー。

攻撃力は見た目に反して1600と、守備表示である魔剣ダーマをギリギリ突破出来ないが、これを引いた事でジャックがファイナルターンを宣言したんだ、それを実現する様な効果がある筈…!

となると、アクションカードを探さないとそれが実現しちまう…!

 

「ヘル・ゲイナーを除外して効果発動!対象はマリシャス・デビルだ!

マリシャス・デビルはこのターン、2回攻撃出来る!

この効果で除外したヘル・ゲイナーは、この後2回目の俺のスタンバイフェイズに帰還するが、それが発揮する事は無いだろう!」

 

な、攻撃力3500の2回攻撃!?

確かにそれなら何か不測の事態が起こらない限りは、魔剣ダーマを突破しつつ、俺へのダイレクトアタックでジャックの勝利が決まる…!

 

「バトルフェイズに入る!

マリシャス・デビルで魔剣ダーマを攻撃!エッジ・ストリーム、第1波!」

「何の!アクションマジック『回避』発動!」

「無駄な事を!アクションマジック『ノーアクション』発動!」

「んなぁ!?またかよ!?」

 

回避

アクションマジック

1:フィールドのモンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターの攻撃を無効にする。

 

ノーアクション

アクションマジック

1:アクションマジックの効果が発動する時に発動出来る。その発動を無効にし、破壊する。

 

また俺が発動したアクションマジックを無効化しただと!?

どんだけ引きが良いんだジャックは、確か初めてだよな、アクションデュエルは…

 

「ノーアクションの効果によって回避は無効!よって攻撃は続行される!やれ、マリシャス・デビル!」

「くっ!」

 

E―HEROマリシャス・デビル 攻撃力 3500 VS HSR魔剣ダーマ 守備力 1600

 

「これでトドメだ!マリシャス・デビルでダイレクトアタック!エッジ・ストリーム、第2波!」

「ぐぁぁぁぁぁぁ!」

 

Hugo LP 2800→-700 LOSE

 

WINNER Jack

 

『決まったぁ!流石はシティが誇るトリプルスターの一角と言うべきでしょうか!ジャック選手、ユーゴ選手との白熱したデッドヒートを制しました!』

 

あいててて、やっぱ強いな、ジャックは。

確かに、展開的にはデッドヒートとも言えるかも知れねぇが、終わって見ればライフ的に大差の負け、トリプルスターと言う存在は、ジャックという存在は、やっぱり高い所だ。

けど同時に、ジャックとのデュエルはすげー白熱する物で、楽しかった!

だからこそ、このフレンドシップカップで勝ち上がって、その高い所まで這い上がって、またジャックとデュエルがしてぇ!

 

「ユーゴよ。貴様のデュエルタクティクス、見事であった。もう1度デュエルしたい物だ。

 

必ずや這い上がって来い!」

「ああ、ジャック!ぜってーに勝ち上がって、また勝負を挑みに行くぜ!」

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