【完結】遊戯王ARC-V~遊の力を矢に束ね~   作:不知火新夜

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84話_新生!エンジョイ・エクシーズ長次郎!

『それでは盛り上がって来ました、フレンドシップカップ1回戦!それでは第4試合を始めましょう!まずは1人目!新たなるエースを引っ提げたエンジョイ長次郎、今こそその実力を披露する時!徳松長次郎!

続いて2人目!これまで色んなデュエリストがデュエリストスターへとのし上がって来たこのフレンドシップカップ、彼もまたその道を辿れるのか!トニー・シモンズ!』

 

丁度徳松さんの番か。

その相手は、ちょっと小太りな感じの男か。

さあ、沢渡が絶賛したその実力、見せて貰う!

 

『それでは始めましょう!』

『ライディングデュエル・アクセラレーション!』

 

先攻 Tokumatsu LP 4000 VS 後攻 Tony LP 4000

 

お、先攻を取ったか。

 

『俺の先攻!

まずは魔法『花合わせ』発動!』

 

花合わせ

通常魔法

『花合わせ』は1ターンに1枚しか発動出来ず、このカードを発動するターン、自分は『花札衛』モンスターしか特殊召喚出来ない。

1:デッキから攻撃力100の『花札衛』モンスター4体を攻撃表示で特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、アドバンス召喚の為にはリリース出来ない。

 

出た、沢渡達が言っていた超インチキリクルート魔法。

攻撃力100のモンスターのみを必ず4体(全て別のモンスター)攻撃表示でしか出せない上、花札衛モンスター以外の特殊召喚をこのターン禁止する誓約、効果無効且つアドバンス召喚のリリースに使えない制限等、色々と書かれたテキストによって後々がんじがらめにはなるが、それでもコスト無しで条件も緩い通常魔法でこの展開力は無茶苦茶だ。

制限カードであるワン・フォー・ワンは手札コスト1枚(しかもモンスターを指定)でレベル1を1体、予想GUYは自分フィールドにモンスターが存在しないという条件付きでレベル4以下通常モンスターを1体、機械複製術は自分フィールドにいる攻撃力500以下の機械族を2体まで、地獄の暴走召喚は相手にも展開を許して尚3体まで(サイバー・ドラゴン・コア等の「○○としても扱う」モンスターを使って)と考えると、これがどれだけぶっ壊れているかが分かる筈だ。

それに今言った誓約はあくまでこのカードを発動するターン、つまり次のターンになってしまえばこれらを使った特殊召喚に制限は無くなる、つまり…

 

『花合わせの効果で、俺はデッキから4体の花札衛、『松』『芒』『柳』『桐』を攻撃表示で特殊召喚する!』

 

花札衛―松―

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 1

攻撃力 100

 

花札衛―芒―

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 8

攻撃力 100

 

花札衛―柳―

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 11

攻撃力 100

 

花札衛―桐―

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 12

攻撃力 100

 

と、思わずあのカード達を活かしたコンボを思い浮かべているのを他所に彼の場に登場したのは、花札をモチーフとした、というかほぼそのまんまなモンスター達。

 

『次に今特殊召喚した柳をリリースし、手札の『花札衛―柳に小野道風―』を攻撃表示で特殊召喚!』

 

花札衛―柳に小野道風―

効果モンスター/チューナー

闇属性

戦士族

レベル 11

攻撃力 2000

 

その1枚と入れ替わる様に登場したのは、こちらも花札の1枚『柳に小野道風』をモチーフとした、というかほぼそのまんまなモンスター。

それにしてもメインデッキに入るレベル11のチューナーか、今は先程発動した花合わせの効果で出来ないが、もし今しがたリリースした柳を蘇生出来たら、この2枚で赤き竜の現身を出せるな。

俺が使っている『聖刻ツィオルキン』デッキでも、手札使い果たしてやっと出せたと言うのに、この手軽さはなんなんだ。

尚この時沢渡第2、第4部隊の男達が「あれ、何か効果違うんじゃねぇか?」と騒いでいたらしいが、何、アニメで出て来たカードがOCG化するにあたって効果がそれと同化するのは良くある事だ、気にするな。

 

『特殊召喚した柳に小野道風の効果発動!

ドロー!よし、俺がドローしたのは『花札衛―松に赤短―』!よって攻撃表示で特殊召喚!』

 

花札衛―松に赤短―(今作オリジナルカード)

効果モンスター

闇属性

戦士族

レベル 1

攻撃力 500

 

更にその効果によって登場したのは、これまた花札の1枚『松に赤短』をモチーフとした、というか(ry

 

『俺は松、芒、桐に、柳に小野道風をチューニング!この時、柳に小野道風の効果でコイツらのレベルを全て2として扱う!涙雨、光となりて、降り注げ!シンクロ召喚!出でよ、レベル8!『花札衛―雨四光―』!』

 

その後、シンクロ召喚の演出と共に登場したのは、番傘を持った武人、雨四光。

 

『徳松選手、早速エースカードをシンクロ召喚しました!正に武人であるといった、凛々しい出で立ちです!』

『そして俺は2枚目の松を召喚!

召喚した松の効果発動!

ドロー!俺がドローしたのは2枚目の桐!よってこのまま手札に加わる!

カードを2枚セットしてターンエンド!』

 

Tokumatsu

LP 4000

手札 1(花札衛―桐―)

モンスター 花札衛―松―(攻撃表示)

      花札衛―松に赤短―(攻撃表示)

      花札衛―雨四光―(攻撃表示)

魔法・罠カード セット×2

 

さあ、今の徳松さんのフィールドにはシンクロモンスターである雨四光の他に、レベル1モンスターが2体、セットカードもある、と来れば…

 

『俺のターン!ドロー!』

『その瞬間、雨四光の効果発動!

それにチェーンして罠『ワンダー・エクシーズ』発動!』

 

ワンダー・エクシーズ

通常罠

1:自分フィールドのモンスターを素材としてエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する。

 

『それって確かランサーズの奴が使っていたカード!って事は…!』

『ワンダー・エクシーズの効果で俺は松と松に赤短でオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!秘められし、数字の脅威、今解かれん!『No.78ナンバーズ・アーカイブ』!』

 

No.78ナンバーズ・アーカイブ

エクシーズ・効果モンスター

光属性

魔法使い族

ランク 1

守備力 0

ORU 2

 

『おぉっとぉ!徳松選手がまさかのエクシーズ召喚です!何やら図書館の本棚みたいな姿のエクシーズモンスターですが…』

 

そう、俺が彼に渡したのは、花札衛モンスターを使って容易に出せる12枚のNo.エクシーズモンスターと、3枚のワンダー・エクシーズ。

その内の2枚が今、お目見えとなった。

 

『その後、雨四光の効果でお前に1500ダメージを与える!』

『ぐぁっ!』

 

Tony LP 4000→2500

 

『くっ!やってくれるな、今度はこっちの』

『まだメインフェイズに入って良いとは言ってないぞ!スタンバイフェイズにナンバーズ・アーカイブのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!これが俺のエクストラデッキだ、さあ1枚選びな!此処で選んだカードが『No.』モンスターなら、ナンバーズ・アーカイブはそのモンスターに変身するから気を付けて選ぶんだぞ』

『その効果は何と言いましょうか、エンジョイ長次郎に相応しいと言うべきギャンブルタイプ!さあトニー選手、恐らくこれが運命の選択となるでしょう!』

 

No.78ナンバーズ・アーカイブ ORU 2→1

 

さあ、どのカードが選ばれるか…

 

『なら俺は、真ん中のカードを選ぶ!』

『真ん中だな…

どうやら、運命は全面的に、俺に味方した様だな!お前が選んだのは『No.24竜血鬼ドラギュラス』!よってナンバーズ・アーカイブのオーバーレイ・ネットワークを再構築!エクシーズ召喚!仄暗い、血吸いの竜が、闇を舞う!竜血鬼ドラギュラス!』

 

竜血鬼ドラギュラス

エクシーズ・効果モンスター

闇属性

幻竜族

ランク 6

攻撃力 2400

ORU 2

 

『これが俺の新しいデュエル、エンジョイエクシーズデュエルだ!エンジョーイ・エクシーズ!』

『あぁっと、どうやらトニー選手にとって『大凶』、徳松選手にとって『大吉』と言える選択となった様です!それにしても楽しみ(エンジョイ)超越する(エクシーズ)、正に新しいエースでパワーアップした徳松選手に相応しいフレーズと言えるでしょう!それでは皆さんご唱和下さい!』

『エンジョーイ・エクシーズ!』

 

トニーが引き当てたカード、それがナンバーズ・アーカイブの効果によってフィールドへと登場すると共に、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

そんな盛り上がりと共に登場したのは、ドラキュラを思わせる風貌のドラゴン、ドラギュラス。

確かに、この状況では最高に良いカードだな。

 

『流石はエンジョイ長次郎、そのデュエルは健在か!だが俺だって負けねぇ!

まずは手札の『ペインぺインター』を墓地へ送って魔法『ワン・フォー・ワン』発動!』

 

ワン・フォー・ワン(制限カード)

通常魔法

1:手札からモンスター1体を墓地へ送って発動出来る。手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。

 

『ワン・フォー・ワンの効果で、デッキから『ヘルバウンド』を守備表示で特殊召喚!』

 

ヘルバウンド

通常モンスター

闇属性

アンデット族

レベル 1

守備力 200

 

今しがた出して来た亡霊と、墓地へ送られたカードからして、トニーのデッキはアンデット族か。

 

『次に『ゾンビ・マスター』召喚!』

 

ゾンビ・マスター

効果モンスター

闇属性

アンデット族

レベル 4

攻撃力 1800

 

次に出て来たのは、某アイドル育成ゲームを彷彿とさせる名前の、ゾンビの青年(?)。

これでペインぺインターを蘇生してシンクロ、か?

 

『今召喚したゾンビ・マスターの効果を、手札の『ゾンビキャリア』を墓地へ送って発動!

墓地にあるペインぺインターを、守備表示で蘇生する!』

 

ペインぺインター

効果モンスター/チューナー

闇属性

アンデット族

レベル 2

守備力 200

 

で、案の定と言うべきか、出て来たのはオーバーオールを身に着け、右腕に巨大な絵筆を持った太っちょなゾンビ。

 

『ペインぺインターの効果発動!俺のフィールドにいるヘルバウンドとゾンビ・マスターのレベルを2にする!』

 

ヘルバウンド レベル 1→2

ゾンビ・マスター レベル 4→2

 

『俺はレベル2のヘルバウンドとゾンビ・マスターに、同じくレベル2のペインぺインターをチューニング!シンクロ召喚、レベル6!『アンデット・スカル・デーモン』!』

 

アンデット・スカル・デーモン

シンクロ・効果モンスター

闇属性

アンデット族

レベル 6

攻撃力 2500

 

その効果を発動した直後にシンクロ召喚したのは、正に骨と皮だけと化した悪魔。

コイツが持つ効果破壊耐性でその場を切り抜けよう、という算段だろうか。

 

『トニー選手もシンクロ召喚です!何とも不気味なモンスターですね…』

『バトルフェイズに入る!アンデット・スカル・デーモンでドラギュラスを攻撃!』

『おっと!その攻撃宣言時、ドラギュラスのオーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて効果発動!

コイツ自身を裏側守備表示に変える!』

『『月の書』内蔵モンスターか、仕方ない、このまま攻撃だ!』

 

が、ドラギュラス相手にそれは致命的と言って良い悪手だ。

 

アンデット・スカル・デーモン 攻撃力 2500 VS No.24竜血鬼ドラギュラス 守備力 2800

 

Tony LP 2500→2200

 

『ドラギュラスのリバース効果発動!

お前のアンデット・スカル・デーモンを墓地へ送る!』

『無駄だ!アンデット・スカル・デーモンが場にいる限り、俺のアンデット族モンスターは、カードの効果では破壊されない!アンデット・スカル・デーモンはアンデット族、よってコイツはフィールドに』

『何を勘違いしてやがる!ドラギュラスのリバース効果は『墓地へ送る』であって『破壊する』じゃねぇ!効果破壊耐性が有ろうと無かろうと知った事か!やれ、ドラギュラス!』

『な、何!?』

『あぁっとぉ!トニー選手のアンデット・スカル・デーモン、あっさりと徳松選手のドラギュラスに喰われました!これはトニー選手、ピンチ!』

 

その宣言と共に、ドラギュラスによってバリバリと捕食されていくアンデット・スカル・デーモン。

これでトニーのフィールドはがら空き、手札も残り2枚か。

 

『くっ!ならメインフェイズ2に、手札1枚をデッキの上に置いて、墓地のゾンビキャリアの効果発動!

ゾンビキャリア自身を守備表示で蘇生してターンエンド!』

『エンドフェイズに、雨四光の効果で、雨四光自身の効果を無効にする!』

 

ゾンビキャリア

効果モンスター/チューナー

闇属性

アンデット族

レベル 2

守備力 200

 

Tony

LP 2200

手札 1

モンスター ゾンビキャリア(守備表示)

魔法・罠カード なし

 

何とかがら空きのままターンを明け渡す事は回避したが、それでもこのままなら徳松さんの総攻撃で決着が付きそうな展開だ。

 

『俺のターン!ドロー!

ドラギュラスを攻撃表示に変更してバトルフェイズだ!

ドラギュラスでゾンビキャリアを攻撃!

この攻撃宣言時にアクションマジック『ガードクラッシュ』発動!』

 

ガードクラッシュ(今作オリジナルカード)

アクションマジック

1:自分フィールドのモンスターが、相手フィールドのモンスターを対象に攻撃宣言した時、その攻撃モンスターを対象に発動出来る。その攻撃は無効化されず、守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。

 

そしてその状況下でも手加減はしないと言わんばかりにアクションマジックをゲットし、発動する徳松さん。

そのカードは嘗て、塾長がプロ復帰する為にニコさん達を観客として行ったデュエルで俺に大ダメージを与えるきっかけとなったガードクラッシュ。

 

『ガードクラッシュの効果により、コイツの攻撃は無効化されず、貫通効果を得る!

行け、ドラギュラス!』

『うわぁぁぁぁぁぁ!』

 

No.24竜血鬼ドラギュラス 攻撃力 2400 VS ゾンビキャリア 守備力 200

 

Tony LP 2200→0 LOSE

 

WINNER Tokumatsu

 

『決まったぁ!フレンドシップカップ1回戦第4試合の勝者は、新たなるエースの力を見せ付けた徳松選手!それでは皆さん、もう一度ご唱和下さい!』

『エンジョーイ・エクシーズ!』

 

デュエルの決着が付き湧き上がる会場、更にMCのメリッサに促される様に放たれた掛け声に会場は一体となった。

 

「融合召喚を使いこなすシュドナイさんに、エクシーズ召喚に目覚めた徳松さん…

シンクロ召喚しか知らなかったこの次元の人達が、他次元の召喚方法に触れてその実力が更なる高みへと上がり、そして今こうして、新たなエンタメデュエルの形が生まれた…

シンクロ次元の住人も自ずと理解する筈だ、これこそが4つの次元のあるべき形、俺達ランサーズの掲げる理想こそが正しき物だと。トップスとコモンズが少しずつ蟠りを解いて行き、力を合わせてアカデミアの侵略に対抗する事こそが自分達の進むべき道だと、な」




花札衛―松に赤短―
特殊召喚・効果モンスター
闇属性
戦士族
レベル 1
攻撃力 500/守備力 500

このカードは通常召喚出来ない。
1:自分のレベル1の『花札衛』モンスター1体をリリースして発動出来る。このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分はデッキから1枚ドローし、お互いに確認する。それが『花札衛』モンスター以外だった場合、それを墓地へ送る。
2:このカードが攻撃対象になった場合に発動出来る。このカードを表側守備表示にし、自分はデッキから1枚ドローする。
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