ダイヤモンドを駆け抜けて   作:かりんと。

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第20話 全国の強豪

 

「--放送席、放送席!こちらは緒戦を見事勝利で収めた親切高校・車坂監督です。監督、初戦突破おめでとうございます」

「有難う御座います」

「緊迫した投手戦の中、粘り強く戦い抜きました--」

 

緒戦を勝利する事が出来た僕達はベンチを後にし、今までテレビの画面で見ていた場所でインタビューを受けている。

 

受けていると言っても、数人で話を聞かれているのは監督、寺河さん、坂内さん、信弥の4人だ。 亮の事を探している方も居たんだけど、話を受けるのが嫌いだとか言って中学の頃からいつも試合の後はトイレにこもっていたっけ。 多分今もそれをしているんだと思う。

 

「監督、柄にも無く緊張してるみたいだな」

 

先にインタビューを終えた寺河さんが戻り、報道陣に囲まれてあたふたしかける監督を見て笑う。

 

確かに普段物怖じしない監督が明らかに緊張しているのは面白いと思う。

 

うん、誰が見ても笑うと思う。 現に勝利と寺河さんが爆笑してるし。

 

「何がおかしいんだ?寺河、乾、天道…是非詳しく俺に教えてくれないか?」

「か、監督…!?」

「お前ら、旅館に戻ったらとりあえずランニングな」

 

…鬼だ。 一体いつ戻ったんだ。 全然気が付かなかった。

 

満面の笑みでさらっと罰走を言いつけてくる辺り、いつもの監督だけど--監督を弄るような発言は今後禁止ということが言うまでもなく決定した。

 

文句のつけようがない投球をし、記者に引っ張りだこにされていた寺河さんの満面の笑みは消え、勝利は元々走る予定だった為、左程気にはしていない様子だ。

 

「…何の騒ぎだ?」

 

遅れて登場した亮は魂が抜けかかっている寺河さんを見てやや呆れ気味といった様子である。

 

「君が逃げたからだ」

「何を言っているんだ?」

 

いや、こっちの話です。 何はともあれ1通りインタビューが終わったところで球場を後にすることになった。

 

でもその前に

 

「監督」

「何だ天道?」

「この後の試合を見学したいんですけど」

 

全国の強豪が集まっているこの甲子園大会。 自分達の試合が終わったからと言ってそのまま宿舎に帰るのは勿体無い気がする。 それに次に対戦するかもしれない他校を視察しておくのは大きいと思う。

 

「自分も同じです監督」

 

これには坂内さんも同意見らしく、どうやら元よりそのつもりだった様だ。 細かなデータを収集している坂内さんならと思っていたけど、思った通りだ。

 

監督に許可を貰い、再びゲートを潜って今度はスタンドへと足を運ぶ。

 

「お、何だ試合見てくのか?」

 

着くと直ぐに意外な人物に声を掛けられる。

 

「うん、気になってね。観月君たちはどうして?」

「どうしてって、折角ここまで来たのにすぐ帰るって味気ないだろ?誰かさんのせいでここの土を踏むのは当分後になりそうだ」

 

やれやれと、観月君はやや大袈裟にゼスチャーを作る。

 

「バカ、悔しいのは俺もだけど口に出すなってば」

 

そんな観月君を不知火君が肘で軽く小突く。

 

「そんな怒んなって。ちゃんと、解ってるさ」

「観月君…肩の調子は?」

 

そっと言の葉を落とした観月君は自身の右肩を優しく摩る。

 

「まだ完全にとは言い難いな。球速も下がったし、変化量も落ちた。でもな…このまま終わるつもりはないぜ

 

その言葉にゾワッと背筋に何かが走る思いをした。 彼のあの目、まだまだ諦めてはいない。 一時期だけど、ボールが投げられなくなったということは相当重症だったはず。 左打者だから打撃(バッティング)の際には右肩の働きが大きい。 それでもあれだけバットを鋭く振り抜けるということは回復の傾向が見れるということだ。 僕も身近で亮が肘を怪我して投手を諦めたという経緯がある。 それを思い浮かべると、他人事にはどうも思えない。

 

「その肩の状態にもよるけど、名医を知っているんだ。良かったら話を通しておくけど」

「本当か!?実は最近リハビリに手応えを感じていなくて困ってたんだよなぁ」

「おい、春!」

 

不知火君はぎゅっと口をきつく閉ざす。 それを見て僕はあっと、あることに気付く。それはそうだ。 負けた相手に情けを掛けられているようにしか思えない。 迂闊すぎた。

 

自然と自分の右手に力が入る。

 

僕は何て馬鹿なことをしたんだ。

 

「--今、余計なことを言った何て思ってそうだな天道。そんなに複雑そうな顔をすることはないぜ(つむぎ)。屈辱だろうが何だろうが、今のままじゃ俺はまだ前に進めない。自分を昇華出来るってなら、俺は喜んで何だってする。その為には恥なんて言ってる場合じゃないんだよ」

「観月君…」

「という事だ。後で絶対教えてくれよな」

 

そう言うと観月君と不知火君はバックネットの方へと歩を進めていった。

 

(あお)いな、湊叶」

「…面目無いです」

 

坂内さんはそれ以上何も言うことは無かったけど、恐らく全て聞いていたんだと思う。

 

観月君の貪欲さに今回は救われたけど、未熟さを痛いくらい思い知った。 深いなぁ、甲子園。

 

2試合目、何度も試合が動く乱打戦が繰り広げられた。 満通万大学附属高校対ブロードバンド高校の試合は8-7で満通万が逃げ切りを見せた。本当に何度も試合がひっくり返って見どころのあるものだった。

 

「湊叶、次の試合よく見ておけよ」

「次の試合って四神黄龍高校ですか?」

「あぁ、ドラフト候補生がいるからな」

 

3試合目に行われた試合はドラフト候補生・朱雀南赤さんが率いる四神黄龍高校が圧勝。

 

11-1と初出場の灰凶高校を寄せ付けなかった。 最速147km/hを誇る朱雀さんの投球は流石の一言に尽きるが、灰凶高校にも着目点はある。 それが最後にマウンドに立った井筒豪一君。“ゴウ”と呼ばれていた1年生だ。まだ1年生ながら140km/hを越える速球を投げ込んでいた。まだ1年生ということもあり、伸び代はかなりあると思う。 良いなぁ、速球。

 

「朱雀さんか…強いですね、出来れば当たりたくない」

「そうだな、厄介なチームだ。打線も繋がればすぐビッグイニングにへと成りかねない。危険だな」

 

坂内さんは淡々と四神黄龍高校のデータを纏めていく。 こういう作業があの好リードを作っているんだなと実感した。

「反対側のスタンドにいる部員がカメラで撮ってくれているだろうし、俺たちも帰るとするか」

 

4試合目の試合はアメリカの“レギュラーリーグ”で活躍している「神童裕二郎」さんの母校である駈杜(かけのもり)高校と初出場となるくろがね商業高校で繰り広げられた。

 

試合は接戦で同点のまま延長へと進み、11回裏に駈杜高校がサヨナラ勝ちを飾った。 4試合目ということもあり、やや気温が落ちてきたとはいえマウンドの上は灼熱だ。 敗れはしたものの、投げきった銭形さんの体力には脱帽するものがある。

 

「有村佐治、あいつに低めは禁物だな」

 

球場からの帰り道、坂内さんはサヨナラの一打を放った駈杜高校の捕手有村君の打撃の上手さを評価していた。 追い込まれていながらも強気な読みで、自身の足元にへと沈んでくるシンカーを外野へと運んだ。

 

「顔に似合わずリード面でも強気。面白い捕手だ」

「嬉しそうですね、坂内さん」

「嬉しいというか、そうだな。全国は広い」

 

置いて行くぞ、と坂内さんは歩き出す。

どうやら、強敵との試合を考えたら熱くなってきたみたいだ。 いつも冷静を装っているけど、実は心に熱さを秘めているのが彼--坂内大也だ。

 

待ってくださいよ、と言いすぐにその背中を追いかける。

 

この後、ランニングもといポール間ダッシュ50本が待っているとは露知らず、その後車坂監督の手によって地獄を見るのであった。

 

*

 

「あー…疲れた」

「お、やっと終わったのか。それにしても随分かかったな」

 

宿舎に戻ると庭先でバットを振り込む亮の姿があった。 服装は軽装なウェアに着替えられている為既に入浴は済ませている見たいだ。 とか言っても、振込みすぎて汗だくになるのが目に見えるけど。 て思った矢先、バットをしまい始めた。 流石にその辺は考えてるか。

「インターバルが短すぎて身体がついていかなくなった。タイム走だったし」

「そうか…それは、気の毒だな」

 

亮の顔が一瞬強張り、返答が返ってくる。 どうやら僕の辛さを想像したらしい。

 

「足がもう棒だよ…立ってるのもキツイや」

「早く湯船に浸かればいい。しっかりと筋組織を解せば回復は早くなるだろうからな」

「そうするよ」

「幸い明日は自主練だ。軽い内容にしておけば直ぐに抜けるだろう」

「だよね、お風呂行ってくるよ」

「あぁ、もうお前が最後だ」

「え、もうみんな入ったの?」

「今が何時だと思っているんだ」

 

亮の言葉にぱっと壁にかかっている時計を見ると、時刻は午後9時過ぎと言ったところだった。

 

「あちゃあ…やばいね」

「それにしても他のメンバーより遅かったが、何かあったのか?」

「え、いや、これといってなかったけど。勝利と寺河さんは普段から走り慣れてるって言うのもあって僕より早く終わったってだけだよ」

「そうか。引き止めて悪かったな」

「いやいや、大丈夫だよ」

 

思いもよらぬ練習のせいで満身創痍になり身体はもうヘトヘトだ。 ブクブクと湯船の中であぶくを作ってゆったりと身体をお湯に沈める。 大会中等に関わらず、こういう時間は大切にしている。 いや、し始めたと言った方が正しいかな。 亮の一件からしっかりと自分と向き合う事が必要だと思ったからだ。 とは言え問題は当然の様に沢山ある、それはもう山積みと言った様子。 だから自分で制約を立てておいてそれに潰されそうになる。 でもそれを避けるために心身共にリラックス出来る場である入浴の時間に力を入れるようにした。

 

「今日の試合…緊張したな」

 

今日1日に起こった事は自分の中で非常に大きなモノ(・・)だ。 最後の試合に掛ける3年生の気持ちの強さを垣間見た気がするし、自分の目指すべき()もぼんやりとだけど見えた様に思う。

既にそれに向かって動き始めれてはいるけど、こんなに身体に負担がかかるとは思ってもみなかった。 やっぱり一朝一夕にとはいかないみたいだ。 まぁ簡単に行ってたらあんなに時間はかからなくてもっと早く帰ってこれたんだけどさ。 難しいなぁ、野球って。 色々考えて思考は今日の試合へと戻る。 今日の試合はそれだけ印象が強い。

 

「あのスライダーは上手く打てた。うん、上手かった気がする。でも、初打席は駄目だ。会場にも鈴本君にも呑まれていた」

 

初めて経験する大歓声に囲まれた球場での試合。 萎縮しなかったかと言えば嘘になる。

 

ギュッと拳に力を入れる。 まだまだ地力も足りないし、場数も足りない。 しっかりと地に足をつけて上を目指す。

 

まだ僕達は本当の甲子園を知らない。 魔物(・・)が生まれる甲子園を。

 

 

*

 

大会2日目。 この日甲子園球場からは大きな歓声が沸き起こっていた。

 

『し、信じられません!しかし今、目の前で起こっていることは現実です!事実です!“帝王実業高校”・藤内直哉!現在8回終わって完全試合継続中です!そして今、最終回のマウンドに登ります!』

 

『甲子園が始まって以来、春のセンバツ大会では2人完全試合を達成した方が居ます。しかし、この夏の甲子園大会で成し遂げた者は居ません。この灼熱のマウンドで唯でさえ難しいことを達成するのは至難の技です。それがもう直ぐ達成されるのではとなれば、会場が湧くのも当然ですし、私個人の胸も踊りますね』

 

『中立の立場である解説者の五十嵐さんも熱くなりますか。やはりそれ程の記録ですものね。さぁ、投球練習を終えた藤内君がその左手にロージンバックを入念につけます。対する“さわやか波乗り高校”も闘志は枯れていません!ベンチからは身を乗り出して声援を送ります。点差は12点、一矢報いる事が出来るのか!』

 

全国の野球ファンがこの試合に釘付けになっている。 それ程この試合は光を強く放っている。

 

「直哉、狙う気はあるか?」

 

帝王の捕手・明智はこの大記録を踏まえマウンドに佇む藤内に問う。

 

「あったりまえっしょ!ここまで来たら狙いますよ」

 

俺がこの位で緊張するとでも?と藤内は強気な態度を示す。

 

「そうか、ならいい。左手を見つめたまま動かないんでな、ビビっているのかと思ったよ」

「違いますよ!俺があの程度の相手にビビるわけないっす」

「そうか、ならいい」

 

2死となった後のことだった。

 

「ボール!フォア!」

 

『は、外れたぁ!外れました!!四球(フォアボール)です!後(アウト)1つで試合終了というここで“さわやか波乗り高校”意地を見せます!粘って完全試合は防ぎました!』

 

『ここで少しボールが荒れましたね。次の1番打者の丘君が気になったのかも知れませんね、徐々に捕えられ始めていることですし。何としても、夏の甲子園大会始まって以来の快挙とはなりませんでした。しかしまだ無安打無得点試合ということを忘れてはいけません。この四球の流れに乗って丘君には反撃の一打を期待したいところです』

 

「…おい、最後の気の抜けた球は何だ?」

 

怒る明智の言葉に、藤内は目を見据えて言葉を返す。

 

「--1人、まだ借りを返してない」

鋭い眼光の先に映る姿は1人。 日に焼け、黒々とした肌には大きな汗が浮かぶ。 それでもまだ、目は死んでいない。

 

「アイツ--丘にはやられてるんだ。やり返す」

 

そう言うと拳を強く握りしめる藤内。 確かにこの試合、丘にヒットこそは打たれていないものの2打席目、3打席目と捉え始められている。 守備の方でもヒット性の当たりを好捕されている。 というかこれが大きいだろうと明智は推測する。

 

「…バカだなお前は」

「今更ですよ明智さん」

 

藤内はバカだが、自分もバカだと明智は思う。 この行動がもしかしたら試合をひっくり返すことに繋がるかもしれない。 投手はエゴイストと言うが、藤内がやったことはチームの私物化だ。

 

「これで打たれたら交代だ、いいか?」

「うわぁ、厳しいっすね明智さん」

「アホか、お前はそれ位のことをしたんだ。まぁその時はお前だけじゃ無くて俺も下がる。しっかりと手綱を握れなかった俺にも非はあるからな」

 

がんばれよ--と最後に左胸をミットで小突いてからホームへと明智は引き返す。

 

「明智さん--俺は決めますよ」

 

『さぁ、打ち合わせが終わって試合が再開されます!この会場の雰囲気!自らが作り上げた熱気を力に変えられるか!?マウンド上の藤内です!』

 

『対する丘君もここまで抑えられていますが、先程の打席ではいい当たりを放っています。一矢報いる事が出来るでしょうか!?』

 

・・・

 

「ストライーック!バッターアウト!ゲームセット!」

 

『空振り三振!最後は3球で締めました!“帝王実業高校”・藤内直哉!無安打無得点試合達成です!敗れたものの“さわやか波乗り高校”のナインは最後まで諦めない姿勢を見せてくれました。---』

 

「大したやつだな、お前は」

「いやぁ、皆が守ってくれたお陰ですよ」

「良く言うぜ、全くよ」

 

校歌斉唱を終え、ベンチへと引き上げる中で会話が交わされる。 無安打無得点試合をやってのけた藤内だが、その表情はあっけらかんとしたものである。 投手としての度量が大きくなっている反面、利己主義者(エゴイスト)としての面も生まれてきている。 能力が伸びたことを喜ぶべきなのか、自己中な部分を咎めるべきか、明智は判断を決めかねていた。

 

「--完全試合ですか?そうですね、狙ってたんですけど、丘君を意識したらストライクが入らなくなって---」

 

試合後、報道陣によるインタビューを終えた藤内は守木独斎監督に呼び出しを受ける。

 

「おい藤内」

「何ですか監督」

「最後の四球…お前ワザと出したな」

 

藤内の顔からみるみるうちに血の気が引いていく。

 

「…な、何のことかなぁ」

「…お前、いつからチームを私物化出来るほど偉くなったんだ?」

 

今の季節は真夏。 しかしそれを掻き消す程の緊迫感が冷気となって藤内を襲う。

 

「うっ…!」

「そんな自己中心な投球をする者に“エースナンバー”は相応しくない。その番号の意味をもう一度考えるんだな」

「…はい」

「大方理由は分かっている。お前の性格を考えればそう思うのは考えられるからな--しかしだな、理由がどうであれチームの私物化は許されることでは無い。繰り返すが、自分の背番号の重みをよく考えるんだな」

「…はい」

「忘れるな。お前達18人はスタンドから声援を送ってくれる奴らの代表ということをな。--次の試合の登板は無しだ」

「…なっ」

 

その言葉に固まる藤内を横目に明智は呟く。

 

「自業自得だな」

 

 

*

「とんでもないヤツやな、藤内ってのは」

「見た感じ球種は2つ。ストレートとシュートの様に感じたが。カットボールは投げていなかったな」

「仮にその2種類とすると、それでよくあれだけの投球が出来るもんだ」

「完全に波乗りを見下ろして投げてたからな」

 

 

広間にあるテレビを眺めながら親切ナインの各々が言葉を綴る。 佳月と友沢は打者としての目線をしっかりと持ち、投手である寺河は違う視点から着目する。

 

「…140km/hを超える速球が抉りに来るんだ。これを打つのは至難の技だな」

「でも打たなきゃ勝てないんだよね。だったら打つしかないよ」

 

“左投手に強い左打者”という稀有な存在である翔は帝王と当たる場合はスタメン出場がほぼ決まっていると言ってもいい。 そんな彼がこんな言葉を零すのだから相当藤内君の球がキレているのが分かる。

 

彼の他にも四神黄龍高校の朱雀さん、超最強(グレイテスト)学園の剣君と140km/h後半を計測する好投手がいるこの大会。 ここで両打ちというポイントを何としてもアピールせねば。

 

 

大会3日目も滞り無く経過していく。

第2試合において、練習試合をしたことがある聖タチバナ学園対するめ大学附属高校の試合が行われ4-1で聖タチバナ学園が勝利を手にしている。

 

続く第3試合では神高くん率いるアンドロメダ学園高校が6-0で古豪海東学院高校を下し2回戦にコマを進めた。

 

大きく横滑りするスライダーを用いた神高君の投球は圧巻の一言に尽きるものだった。

 

そして第4試合--球八高校対激闘第一高校の試合で、再び甲子園球場が地鳴りを発した。

 

柊 和弥--彼のその投球(ピッチング)に。

 




第20話、閲覧ありがとうございます。

「週刊パワスポーツ」の後半部分である選手紹介の部分を、少し変更致しました。
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