博麗霊夢
夕食後、霧の湖についた私達を迎えたのは妖精たちの猛攻だった。ここまで妖精が凶暴になっているのを見るとかなりまずい事態になっているようだ。三人でサクッと全滅させて例の洋館に向かう。その途中で文に声をかけられる。
「おや、博麗神社の三人がどうしました?こんな所で」
「あの館の調査よ。そっちは?」
「私は取材です。あそこの主人を取材したいのですがいつ行っても追い返されるのですよ。だからこっそりと侵入しようと思いまして」
「ちょうどいいわね。一緒に行きましょう」
「足引っ張らないでくださいよ」
壁を越え裏口から紅魔館に入る。
「館内も赤いわね。まあ下品じゃないからいいけど」
「おかしいな。外から見たのに比べて中が広いぞ。空間を操る能力を持ったやつがいるのか?だとしたら厄介だな」
確かに大助の言うとおり中はとても広かった。これだと調査するだけでも一苦労だろう。
「そういえば二階にバルコニーが有る大きな部屋に明かりが点いていたな。そこを調べよう」
明かりが点いているという事はそこに誰かがいるはずだ。大助のおかげで早く済みそうだ。
二階の例の部屋にようやくたどり着く。ここやたらと構造が複雑なせいで時間がかかった。扉が少し開いており、そこから声がもれ聞こえてくる。扉をさらに開け中をのぞいてみる。………うわあ。数えるのもいやになるほどの妖怪がいる。ほとんど雑魚だけど、部屋の奥のほうにある舞台の上にいる大きな羽が生えた幼い人間の容姿の妖怪はかなり強い。どうやらあいつが集めたようだ。
「さて、妖怪もこれだけ集まったし次は河童を取り込む。そして次は妖怪の山の天狗!」
ここで文が突入しそうになったので止める。すぐに正気に戻ってくれて助かった。
「最後に人間の里と神社を占領する。これで幻想郷に新しい支配者が生まれるのよ!」
こいつらは危険だ。いますぐに退治しようとすると他の三人から止められる。
「落ち着いてください。今の私達では荷が重過ぎます」
「今回はあくまで調査だ。そういうのは一度戻って戦力を整えてからだ。文さん、天狗の増援は期待できそうですか?」
「難しいですね。天狗の場合は私のような一部を除いて山からまず出ないんですよ。だからあまり期待しないで下さい」
「チッ……、引きこもりどもめ。河童は?」
「協調性が無いから無理でしょうね」
「………誰か手伝ってくれそうな奴いないのか?実力者と言う条件付で」
「実力者という条件ならぴったりな妖怪がいます。手伝ってくれるかどうかは分かりませんが。後は我らが賢者でしょうね。両方とも神社で花見をすると言っていました」
紫ね。余り会いたくないけど仕方ない。