3度目の人生は静かに暮らしたい 作:ルーニー
これも全部仕事(5分)とPS4(9割5分)が悪いんや(責任転嫁)
・Ξ月α日
この日より神話的事象に関することをまとめるために手記に書いていくことにする。普段使用する用のため、自作暗号では怪しまれる可能性があるため、落書きに見せるためにシャーロック・ホームズの踊る人形を参考に暗号化する。
過去に行った実験等をここに記しておく。
魔術が使えるのかを実験。貯蓄の魔術はある程度の体積、密度がある金属がなければ使用できないため、人気のない森林で幽体の剃刀を使用。問題なく発動できた。まだ他の魔術に関しては実験は行っていないが、使用が可能ならば金属が集まり次第貯蓄の魔術を使い、空鬼の召喚のためにナイフに精神を入れる儀式を行う。
PS.感覚的なものではあるが、魔術を使用した時に何かが歪んだような感覚を覚えた。一瞬であり、2度目の使用以降で感じることもなく、わずかな違和感のようなものしか感じなかったが、念のために記しておく。
・Ω月ε日
父から純度の高い金属をもらった。もらった金属に貯蓄の魔術をかける。魔術は問題なく発動し、成功した。
しかし前世とは違い、使える金額が遥かに少ないことを考えれば金策を考えなくてはならない。
それに、はやてのことも気になる。筋ジストロフィーでもない、原因不明で徐々に体が動けなくなっていく現象なんて、通常はあり得るはずもない。ありえない、そうだ、ありえない。ありえないということは、また腐れ外道の魔術師どもが何かしているに決まっている。
ふざけるな。また、俺の日常が壊されるのか。壊されてたまるか。また壊されるのなら、壊される前に、俺が殺してやる。
・Χ月∫日
こちらを監視しているようにしか見えない猫を発見。こちらが警戒したのを確認するとどこかへ消えていくのを見るに、人並みの知能で以てこちらを監視しているように思える。
なぜ猫がこちらを確認しているのか。バースト神の化身として存在しているのか。そうであったとしてもその理由がわからない。ゾンビの目を使用していたとしても、人以外に目を埋め込むことは可能なのか。
引き続き調査をする必要がある。対象からこれ以上警戒されぬよう注意を払う必要がある。
・Δ月γ日
深き者とシ●●スの存在を確認。嫌だ。死にたくない。
・Γ月β日
対魔術師用に星の精を召喚。問題なく成功し、計3体を召喚。エサを与えるために廃工場や橋の下でたむろしている浮浪者や犯罪者と思われる者共を探してはエサとした。死骸は魔術により骨も残さず灰にした。食屍鬼の発見が急がれる。
・Λ月μ日
金策はチンピラを殺して奪うことでカバーする。夜中に家を抜け出すタイミングはいつでもある。普遍の魔術で補導される心配もない。
路地裏に入れば殺しても問題ないチンピラがゾロゾロ釣れる。星の精で全員血を抜き取り、金だけを奪って魔術で消して帰ればいい。
PS.ミ=ゴを召喚して生きたまま拉致してもらう計画も立てたが、優秀でもない脳を抜き取るとは思えないため白紙にする。
・∬月ξ日
誘拐犯と思われる集団が廃工場に潜伏。儀式の生贄を集めていた可能性があり、星の精のエサが足りていなかったため、誘拐犯を全て殺害。金のことしか聞かされていなかったのか、たいした情報は得られなかった。
誘拐された子供は気絶していた。この姿を見られるわけにもいかず、気温、室温、時間帯としては問題ないと判断し、縛っていた縄を切って放置する。
・Φ月ψ日
この街にも吸血鬼伝説があることを確認。隠しきれなかった星の精による吸血がニュースとなり、過去に吸血鬼伝説があったことが報道された。内容は眉唾物ではあったが、この地に伝説があったことは間違いないと思われる。後日調査をする。
PS.この地に夜に暗躍する一族がいたことを記載していた文献を発見。詳細は載っていなかったが、昼でも活動していた記載も存在したため、おそらく表沙汰にできないことを夜と暗喩させたものと思われる。吸血鬼伝説の象徴でもある【夜】と混在したために生まれた伝説であると思われる。得られた情報は少なかったため、優先度を下げて調査を続ける。
PS.夜に暗躍する一族に関する文献に目を合わせれば操られたとされる記述があったことを確認。魔術師が存在したことを確認。優先度を上げて調べなくては。
・∋月μ日
この街で原因不明の道路破損事件が発生。ニュースでは原因不明のガス爆発とされているが、あの壊れ方は内側からの破壊ではなく、明らかに外側から力が加わったことによる破壊なのは間違いないだろう。
力のある神話生物というくくりではいくらでもいる。ネット上の情報では少年のような声と黒い霧のようなもの、そして小学生ぐらいの少女が重要な手がかりとなるだろう。
黒い霧の正体はわからない。情報がなさすぎる。少年の声も何かしらの魔術で聞こえさせられていたと考えるのが妥当だろう。少女の正体は、わからない。ピンク色のレーザーとはなんだ。何かの看板と間違えただけじゃないのか。
情報が少なすぎるが、少なくともこれで終わるはずがない。何を目的として街を破壊したのか、小学生の正体は何なのか、少年の声の正体は何なのか。やるべきことが増えた。星の精や屍食鬼どもに監視を任せるのが妥当か。
せめて、黒い霧、あるいは少年の声の正体がニャルラトホテプでないことを祈る。
・√月θ日
油断した。まさか、空を飛ぶこともできる魔術師が何人もいるとは思わなかった。中には隣席の高町なのはがいるとは思わなかった。
激高してティンダロスの猟犬をけしかけたが、今思えば情報を捻り出すという点を考えれば失敗だった。だが、高町なのはが何事もなく学校に登校してくるのを見るにティンダロスの猟犬を撃退、かつ追跡を躱せるレベルでの魔術を使用できることには間違いない。
これではっきりした。この事件は間違いなく魔術師によるものだ。今まで俺が処分してきた連中は捨て駒か、あるいは関係なかったんだろう。だが、平穏のため、状況を判断するためには必要な犠牲だ。俺の知っている魔術師とは毛色が違うということが分かったのは大きな進歩だ。
だが、まだわからないことは大量にある。連中が使っている常に浮遊している魔術や、どこから魔力を供給しているのか、俺の知らない魔術はどの魔導書から得たものなのか。
高町なのはから情報を得なくてはならない。誰にもバレないように。
・Π月τ日
高町なのはから得た情報は10秒という短い時間の中では思った以上に有益なものだった。
『魔法 ジュエルシード 守る 次元世界 管理局』
これらの情報から、高町は魔術師ではあるが、俺と同類か、あるいは利用されているだけの魔術師であることはほぼ確定。
ジュエルシードはおそらく魔力のこもったアーティファクトであると予想。そして、今回の事件の目的は不老不死を求めてクァチル・ウタウスを召喚するための儀式をしていたのだろう。
次元世界については熟考する必要があると思われる。次元の違う世界、という意味ではティンダロスの猟犬の住む鋭角しかない世界を指すのか、外宇宙の邪神どもが住まう世界のことを指すのか、判断はできない。
情報が足りない。圧倒的に、必要な情報が。
・∑月ω日
青山霊園にて食屍鬼と接触。子供の見た目をしているからか襲い掛かってくる屍食鬼もいたが、空鬼にて撃退。
予想していなかったことにキミタケと同じような存在がいることを確認。キミタケと同じように知性と理性を持っていることが判明。話し合いの末、お互いに必要のない場合は接触しないことを約束する。同時に行動範囲内という条件はあるものの、連絡を取れば死体を処理してくれるとのこと。範囲は狭いが、少なくともこれにて魔術で消炭にする回数はなくなった。
また、こちらにはSHILDなる組織は存在しておらず、この世界にも存在していた地下遺跡に侵入、および侵攻している存在はないとのこと。しかしいつ政府が神話生物の洗脳にかかるかわからないため、警戒は密に行う。
・∀月ζ日
思った以上に吸血鬼伝説の内容が集まらない。この街は昔から様々な人種が入り乱れているからか決定的だと言える情報を見つけることができない。
知性のある神話生物に聞いてみたが、どれも不確かな情報しか出てこない。いや、あれは恐れているが故にいうことができないのだろう。現にキミタケもどきからは
警戒しなければ、対処できない。知らなければ、死ぬ。動けば、家族に危害が出るかもしれない。警戒しなければ、何も起きないかもしれない。知らなければ、死なないかもしれない。動かなければ、家族とそのまま過ごせる。
いやだ。しにたくない
・∇月ν日
以前から監視していた猫を排除した。聞き間違いではなければあの猫から人の声が聞こえた。どのような魔術を使ったのかは不明だが、人の声を出せるほどのアーティファクトを破壊できたと判断できるだろう。
少なくとも魔術師に手痛い被害を与えられた。これで引き続き監視に来るようならば、違う手を使って排除する必要がある。
この地に根付く吸血鬼の情報については引き続き調査を行う。キミタケもどきから情報を引き出すために何かしらの行動をとらなければならない。
数少ない友好的になりえる神話生物だ。慎重に行動していかなければならない。
無知は死だ。
A's導入だけでプロット5つぐらい消えてるんですが、全部主人公のせいです。
初期のあいつら絡ませにくいんだよ…!テンプレ主人公とかだったら脳死で話進めれるのに…!
それと、例のごとく受けが悪そうでしたら消しますので遠慮なくどうぞ。